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ロベリアは、アルレシャの味をやや感じていた。 (a26) 2022/03/08(Tue) 2:13:26 |
【秘】 衝撃波 ポルクス → 無 アルレシャどんなに長く時間が過ぎようが。 それはずっと近くにいただろう。 機械の振動のパターンを覚えてしまうくらいには。 「…………、……、ッ!!」 機械の音に混じり、命が跳ねる音が響いたと分かる。 安堵に息を吐き、力が抜けて足が縺れ。 「よかっ……た……………」 このまま生き返らないのではないかという恐怖心。 少なくともそれからは逃れることが出来る。 ポッドへと身体を向けたまま壁際まで下がれば。 すとん、と力なく座り込んだ。 (-38) 2022/03/08(Tue) 2:19:03 |
【秘】 疾風迅雷 バーナード → 迅雷風烈 ラサルハグ普段うるさすぎるほどうるさい口から漏れるのが寝息であることも、腕の中に閉じ込めたままのあなたの存在も、どちらも以前の姿からは想像できなくて。この無礼講期間に自分もすっかり変わってしまったな、と浮かべた笑みは呆れ半分照れ半分といったところだろうか。 不思議なものだ。無礼講が始まるまではそろそろ捨てようと思っていたはずの従僕が、今では主従の枠にとらわれず己にとって必要なものとして傍らで眠っているなんて。しかもそれを見て穏やかな心地になるのだから、全くもってらしくない。 「……ああ、」 分かっていたことだが、もうすっかり手遅れらしい。悔しいが。献身などという可愛いものでもないが。ともに楽しく生きたいと思ってしまったのだ。……じっとあなたを眺めながら、ぽつりと呟いてしまうのだ。 「勝てねえなあ」 (-39) 2022/03/08(Tue) 2:19:33 |
【秘】 無 アルレシャ → 衝撃波 ポルクスあれだけあった身体の震えも、恐怖の残渣も、何もない。 ただただ『生きる』ということを再開し、『死』を通り過ぎた。 それだけのこと。 目が覚めるのはいつかさえ、分からない。 ーーー眠っている。貴方の寝かしつけた魚が。 (-40) 2022/03/08(Tue) 2:24:11 |
【独】 迅雷風烈 ラサルハグなんで寝てるのに念話差分なんですか? 「ニャムニャム………」 と台詞を入れてですら←墓下差分だと 『し、死んでる……!』と言う顔になるからです。 (-41) 2022/03/08(Tue) 2:29:35 |
【秘】 疾風迅雷 バーナード → 泰然自若 シトゥラ「後ろだけでいいの?……なんてね。お前の目の届かないところ全部とまでは言わないが、お前の太刀筋を邪魔させないようにはするよ」 同僚という立場に収められなくなったあなたという人間が刀を振るう姿を男は存外好んでいるから。 何報告されるんだろう。惚気とか悪戯話とかちょっとした情報とか?有用なものから無用なものまで幅広くお届けします。 「朝とか髪広がって綺麗なんだろうなあ、石鹸はマジでやめろありがとう勧めてくれたどこかの誰かおかげでシトゥラの髪が助かっています。 ってか雪山!水番!あ、だから吹雪の中でもああして綺麗な華作れてたの?水番って何するの、寒い環境だと水が氷になっちゃうんじゃないかって気もするんだけど」 興 味 津 々 だ 。 だって雪山なんて行ったことがないし、雪だってトレーニングルーム以外では触れた試しもないのだ。 (-42) 2022/03/08(Tue) 2:44:34 |
【秘】 衝撃波 ポルクス → 無 アルレシャ壁際。イヤーマフに手を伸ばし身に付けて。 これは音楽を聞くモノではなく。 耳を塞ぎ、振動の感知に集中するためのモノ。 響くあなたの音、振動を拾うためのモノ。 あなたの音を心臓で受け止めている。 穏やかな眠りの音と、俺のだいすきな音。 疲れが溜まっていたのだろうか。 或いは安心感からか。或いはあなたのそばだからか。 その全て、かもしれないが。 座ったままに、この機械も小さく寝息をたて始める。 それでも。 愛しの魚の目覚めと共に。 この機械も動き出すのだろう。 無意識に、あなたの音を拾い続けながら眠るのだ。 (-43) 2022/03/08(Tue) 2:52:18 |
【秘】 憐憫聖贖 ナフ → 迅雷風烈 ラサルハグ「生憎他人をちゃんと前もって招待することなんて普段なくてね。酒や煙草を嗜むならまた違った誘い方もあったのだろうけど。 うん、折角やるなら、だ。」 瞬きを受ければ小首を傾げ、血色を細めて微笑んで見せる。 「アルレシャの茶会と異なるとすれば、私は 君 を招いた。看守として囚人に目を掛ける一環としてではなくてね。つまり今、ナフ看守は無礼講の幕引き前にサボりを決め込んでいるということだ。」 看守服を畳み、所有数が多いとは言えない私服に袖を通し、君の名を呼んで出迎えて。 君が席に着くなら、客人として最初の一杯を注ぐ。 並ぶティーフーズはサーブの要らないスタンド形式。ラインナップは極一般的なものと言って言いだろう。好きなものを好きなだけ。 「話。最も価値ある手土産だと思わないかい? ……部屋ねぇ……個性的過ぎるよりマシだと思うんだけど。元々それなりに整えられた調度な訳で。」 白い部屋とか、幻の部屋とか。後者は君が何処まで把握してるか知らないし、敢えて口に載せるものでもないが。 (-44) 2022/03/08(Tue) 2:58:17 |
【秘】 『巫覡』 ロベリア → 蒐集家 テンガン演目の途中、舞台から下りて観客席へと。 眠りを誘うような心地のいい音楽とともに踊る演者達。 それをボクはそこから見ていた。 強く感じたのは恐怖の味だ。他にも混ざる何かがあった。 こちらまで具合の悪くなるような苦味の強い痛む味。 ゆったりとしたワルツが流れ、演者の笑い声が耳に響く。 柔らかな陽だまりを思うその音に自然と笑みが浮かぶ。 自分の死さえ酷く怖く、痛いものだと感じるのに。 …これは駄目だ、良くない。早く死にたい。感じたくないものだ。 次はロンド。目を閉じて音に集中する。 弾むようなその音は楽しげな気分を感じさせる。 目を閉じても、耳を塞いでも感じるものは変わらない。 むしろより鋭く感じた恐怖の味はこちらの感覚まで狂わせる。 次 は、あ ぁ ア、ア゛ ……………。も う や め て く れ ! ! ! こんな味を、 ……………ボクは、知りたくない。 ロベリアが目を覚ます時。 君や魚を待つ機械に聞こえたとするなら声にならぬ声。 叫びというには無茶苦茶で気でも狂ったような。 その後は気の所為だったかのように静かになるのだが……。 果たして、君はこちらへ足を向けるだろうか。 (-45) 2022/03/08(Tue) 3:05:04 |
【秘】 無 アルレシャ → 衝撃波 ポルクス穏やかに、安らかに、呼吸と鼓動だけを続けながらそこにある。あった。 放っておいたらきっと随分と長い間そうだっただろう。 けれど、それはすぐに破られた。 ポッドの壁を二つ分隔てても聞こえてくるそのーーー異様な、叫び。 ぱち、と目を開ける。 職業病かもしれない。 飛び起きようとして、目眩。おまけにポッドの蓋を開けるのを忘れていた。 ガンッ! カン、コン、トサ。 数回音がして、また静かになった。 今アルレシャはポッドの中で頭を押さえて丸まっている。 (-46) 2022/03/08(Tue) 3:22:55 |
【秘】 衝撃波 ポルクス → 無 アルレシャ小さく、小さく寝息をたてていた。 浅い睡眠。それでも心地の良い眠り。 ……の途中で響き渡る声に肩を跳ねさせながら頭を上げ。 それに続く形で響き渡る軽めの打撃音を感知する。 数回続く音もしっかりと心臓で受け止めた後は。 「えっ……な、に…………?!」 小声ドン引きボイス。なにがどうなったんだ??? 音で分かっても流石にこれは理解が追いつかないよ。 でも完全に目が覚めた。ので、ロベリアのポッドを見つつ。 アルレシャのポッドまで近寄るだろうか。 「 あーあーあー…… 怪我治ったばっかなのに…………、大丈夫か?」 (-47) 2022/03/08(Tue) 3:39:14 |
【秘】 無 アルレシャ → 衝撃波 ポルクスすぐに静かになった。ので、無理して外に出ずとも良くなった。 頭を押さえたまま痛みに耐える。 そして、何故ここにいるのか、何が起こってここにいるのかを思い出そうとしてーーー、 「ぁ、」 近付いてきた声に気付いた。それが誰のものかも。 思い出すことを中断して、ポッドの蓋を開けようか。貴方にぶつからないように、内側から何度かノックしてから。 「……ポルクス………」 いつもより、ややぼんやりとしている様子で貴方を呼んだ。 (-48) 2022/03/08(Tue) 3:51:56 |
【秘】 迅雷風烈 ラサルハグ → 疾風迅雷 バーナード貴方がこの無礼講中の関係の変化を思考している間に、軽く身動ぎをしようとして、でも腕の中なら動けない。ちょっとだけ、微かに引っ掛かっただけとは言えそれに反応して思考が覚醒していく。 まだ、文字通りの『主従』として素を見せずに振舞っていたころ、目覚めは当然主人より早く起きていた。貴方が早起きだろうが朝にモーニングティーを淹れる必要があったからだ。最も貴方がそれを禁止していたら別だろうが、いずれにせよ目は覚ましていたのでこんな風に すやすや…… 「……なに、……だれかに、負けたのかい……?」 眩しさか、瞼の重さか。どちらもか、とにかく目を擦ろうとして腕の中だったの気付いたので、目の大層でもするように数度ぎゅっと瞼を閉じて開いた。 ぱちぱちと普段通りにパチリと開いた 空色の目 が、ちゃっかり聞いて起きた貴方の呟きについて不思議そうに尋ねてくる。 (-49) 2022/03/08(Tue) 3:54:27 |
【秘】 衝撃波 ポルクス → 無 アルレシャ頭を押さえたままの姿を見ればくすり、あなたには届かないくらいの音で笑うだろうか。その際に、もし目線が合うならば少しだけ首を傾げ。 「…………ン、」 ノックの音で理解する。きっとぶつからない位置まで移動して、蓋が開く様子を見守ってから再びあなたの近くまで行き。 「おはよ、アルレシャ」 へにゃりと、曖昧な笑みを浮かべあなたの名を呼ぶ。 ちょっと行儀が悪いかな。でも我慢できないからいっか。 ポッドの端、片膝を乗せて両方の手を伸ばして。 ぼんやり気味のあなたを抱きしめてしまおうか。 (-50) 2022/03/08(Tue) 4:15:33 |
【独】 憐憫聖贖 ナフ血 を流し尽くし空の器となった身体に、人工血液が注がれていく。死とは、安らぎである。 死とは、同質の空虚である。 死の内にあって、身の底の空虚は溶け果て。 死の内にあって、飢えることはなく。 死は、何も与えない。 死は……。 。 ゚ ゚ % ゚%。 ゚% ゚% 。 。゚ 。o ゚ 生は。 生とは、空虚の始まりである。 血 が満たされ、心臓は鼓動を刻み、脳は身体の制御を取り戻す。やがて、コレは再び目覚める。 (-51) 2022/03/08(Tue) 4:17:55 |
ナフは、…………二度寝を決め込んだ。またの名を合法サボり。 (a27) 2022/03/08(Tue) 4:19:38 |
【秘】 無 アルレシャ → 衝撃波 ポルクス多分、おそらく。笑い声が聞こえていたら苦々しげに中から睨みつける羽目になっただろう。聞こえてなくてよかった。 ポッドの蓋が開く頃には頭から手は離し。 万全ではないながらも一応虚勢は張ろうとするのだが。 曖昧に笑う貴方の顔が見え、名前が呼ばれたら。 何だかそれもどうでもいいか、と。 頭がうまく働かないまま、いつもより随分すんなりとその両腕を受け入れた。背中、よりもちょっと上、首の辺りに自分の手も回し、片手は貴方の頭へ。 「……おはよう、ポルクス」 なんとも毒気のない声だったことだろう。 (-52) 2022/03/08(Tue) 4:29:42 |
ポルクスは、二度寝を感知した。 (a28) 2022/03/08(Tue) 4:30:10 |
【秘】 疾風迅雷 バーナード → 迅雷風烈 ラサルハグ男はあなたがモーニングティーを淹れるのを止めはしなかったし望んでいると口に出しもしなかったが、しかしそれをあなたの行う当然のこととして認識していたきらいはある。なのであなたが多少寝坊することがあったとしてもお茶は求めたはずだ。 「……起こしたか?」 ふとあなたの声が聞こえたならば腕の力を僅かに緩めて、緩めた手であなたの髪を少し梳く。すっかり見慣れてしまった 空色 を梔子色 がじっと覗き込んで、空に日差しをもたらそうか。「ああ、負けたよ」 今なら聞き逃してくれないかなとは思わなかった。だって、悔しさはあるのに嫌じゃないのだ。嫌だけど、全力で拒絶するほどのものじゃなくなってしまっている。 「お前に負けた。俺の負けだよ」 (-53) 2022/03/08(Tue) 4:35:53 |
【秘】 迅雷風烈 ラサルハグ → 疾風迅雷 バーナード梔子色が目に映り込む。眩しいと今も感じるけれど、貴方のその色を見慣れたのは自分だけじゃない。むしろ貴方がこちらを見るよりも早く、それを見つけていた。 貴方を見つけて、こちらを振り向かせるための手段でしかなかったモーニングティーも今となっては── 「なんだい、朝の紅茶が恋しくなった?」 わかっていて、あえてこんな聞き方で詳細を促してくる。髪の毛が少し跳ねているけれど、それも梳かれているから自然と戻る。昔とは違うから、こんな変わった聞き方でも許してくれると信じている。 (-54) 2022/03/08(Tue) 4:50:07 |
【秘】 衝撃波 ポルクス → 無 アルレシャ虚勢を張ろうとしたことも。 微弱な音で分かってしまうだろうか。 どの道、あなたへの態度はそんなので変わりはしないけど。 「…………、 ! 」そうして回される手には少しだけ驚きはするけれど。 音や味覚が分ったりしなきゃ伝わらない範囲だ。きっと。 自身に移る体温と熱に、安堵し。 くすくす、からからと喉が鳴り。 「…………あはは、あるれしゃだー……」 音と熱を噛み締める。 暫くはそのままだったかもしれない。 どこか甘えるような動きで擦り寄った後は。 ゆっくりと身体を引き剝がし、それでも二つの身体は大きく離れるわけでもない。 あなたの顔を優しく包むよう、頬に両手を添えて。 その存在を確かめるように親指で数回、撫でるだろうか。 (-55) 2022/03/08(Tue) 5:03:40 |
【秘】 無 アルレシャ → 衝撃波 ポルクス分かってしまったとしても、どうせ今はこのザマだ。 200年近い人生の中で、これほど緩んだことはない。 そのくらい頭が働かないのだ。 だからこの先、アルレシャがいつも通りになるまで。 いつもよりずっと素直で、突き抜けた音がするはずだ。 貴方の驚きはわからない。いつもならよくよく見たり、自分の行動の珍しさに自覚的だったりするのだろうが。 特に何も不思議に思わないまま、貴方の笑い声を聞く。 何笑ってるんだ、と思いはする、いつものように。けれど、それに感じるのはいつもの釈然としなさよりも。 もっとよく聞きたいという淡い『なにか』だ。 擦り寄られるがままに擦り寄らせ、頭に回した手で何度か撫でる。 貴方が何をしてくれて、どんな思いだっただろうなんて、まだ思い出すに至らぬまま。 「………うん、?」 身体が離れるときはごく僅か、名残惜しそうな音すらしただろう。 それを自覚することはないが。 頬に添えられた手に、のんびりと自分の手を重ねようと。 ぼんやり、だ。うとうと、とも言える。 寝ぼけているか寝足りないのかは微妙なところ。 (-56) 2022/03/08(Tue) 5:21:53 |
【秘】 疾風迅雷 バーナード → 迅雷風烈 ラサルハグ「それもそうだったな、おはよう。……分かってて言ってるだろ」 すっかり変わってしまった関係だからこそそんな言い分も許せてしまうのだと思うとますます敗北を突き付けられている心地になる。 悪くはないから困るんだよな。 「"賭け"の話だよ。覚えてないとは言わせねえぞ、俺もお前も本気で獲りに行っていたはずだ」 昔の自分なら「忘れる程度にしか思っていないならそもそもゲームが無効だな」と言っていたかもしれない、と思えば思わず笑いも零れるというものだ。 (-57) 2022/03/08(Tue) 5:35:55 |
【秘】 衝撃波 ポルクス → 無 アルレシャあなたから響く音を心臓で受け止めている。 いつもの音も愛おしいが。 素直な音は狂おしいほど愛おしく感じて。 逆にちょっとよくないかも。 このまま掻っ攫ってしまいたくなる。 「なんだー……? まだ眠そうだな」 求められる音に応えるように、楽しそうな喉の音は続いている。まあこの状況なのだ、応えようとしなくともきっと無意識に鳴ってしまうのだろうけど。 あなたの傷を開きたくないから思い出さなくていい、なんて気持ちは我儘だろうか。 手を重ねられても拒みはしない。 じ……と見つめ。 「…………、あーるれしゃ」 いつの日だかに呼んだみたいに名を口にした後は。 包んでいた手で少しだけあなたの顔を引き寄せる。足りない距離は自分から迎えにいってしまおうか。 「…………、ん」 あなたの唇へと、自分の唇を重ねて。 ぼんやりだからたぶん、避ける余裕もないよな? イタズラっぽい音を心底、楽しそうに響かせた。 (-58) 2022/03/08(Tue) 5:54:27 |
【秘】 無 アルレシャ → 衝撃波 ポルクス貴方の思いは知らぬまま。 ぼんやりと頷いてしまうこともないままだ。 「ねむい」 肯定の一言。 一生の中で1番安らかに寝た。いや死んでいたのだが。 惰眠を貪る、ということの良くない心地よさに目覚めそうだ。 それを抜いても、ダメージの大きかった脳……精神において、うまく整理がつけられていない、というのもある。 貴方が笑っているなぁ、と思う。 貴方がずっと幸せに笑っていたらいいな、と思う。 それでも笑う理由は分からないままなのだけど。 「……うん?なに、ぽるく、」 す、と最後の一音を発する前に、唇は塞がれた。 何一つ抵抗する暇も、その気力も、そこに至るまでの理解もなかった。 ゆっくり瞬きをする。一回、二回。 悪くないなぁ、とぼんやり思った。 だから、引き剥がしも、文句を言いもしない。 (-59) 2022/03/08(Tue) 6:12:13 |
【秘】 人形師 シェルタン → 泰然自若 シトゥラ……まあ、察されるか、と。貴方の言葉を聞いて思う。 同時に、そう釘を刺すのは当たり前だと。無礼講で少々麻痺していたが、貴方は看守なのだから。 「 わかっています 」返した言葉は至極普段通りの声色だ。 大人しくいい子の"普段"を装う時の。 変わらない。……変えられない。どんなに歪んでいようとも、俺はそういう人間なのだから。 「貴方が誰かをペットにしたがるタイプではなさそうに見えましたが、成程……。 ……既にご存知だと思われますが。彼、かなりの心配性ですので、無理はしないでくださいね?」 (-60) 2022/03/08(Tue) 6:37:46 |
【秘】 迅雷風烈 ラサルハグ → 憐憫聖贖 ナフ「飲みの席でも喫煙でも別に受けたがね。ふうん?突発的に誘ってばかりなのか。計画性を立てて招く俺とはとことん真逆のようだ」 なんせ、開始前からバーナードと主従を…しかも長いこと組んだ上に、あえて『手を抜いた』性行為を行なっていたのだから、無礼講以外は比較的計画を立てる男なのだろう。 「幕はまだ降りてないならサボりにならないんじゃないか?どうにも看守勢の皆々様においては 『息抜き』が下手くそ に思えてならない。無礼講に来てそこまで忠実なのは根の気質の差を感じるよ。少なくともうちの子の教育には悪いな 」視線が合えば肩を竦めて、看守服を畳む様子に片付けが早いなと零してから、囚人の癖に慣れた様子で一口、遠慮なくサクリと紅茶に口付けて部屋を一瞥する。 「そう言うところは変に色気は出さないんだな? まあバーナードの部屋よりは落ち着いてはいるか……。 しかし、巫女なんてやってたなら看守になって紅茶の作法も全部覚えたのか?」 (-61) 2022/03/08(Tue) 7:06:43 |
【秘】 迅雷風烈 ラサルハグ → 疾風迅雷 バーナード「わざと」 悪びれなくそう返す。 本当にここで怒られると思っていたなら、こうは言わない男だ。貴方に対して行っていた計画は一見勢いはぶっ飛んで見えるが、手順自体は周到かつ堅実な思考だ。だから裏を返せばこんな発言は計画も何もないただの戯れ。じゃれつくに等しい掛け合いだ。 「勿論覚えてる。君だって本気で俺が忘れてるなんてカケラも思ってないだろ?そういうことだ。 ……しかし、この朝のタイミングで言われたのは少し驚いたの事も実の所、嘘じゃない。まだ脳が覚醒してるとは言い難いからな。負けたと言うなら、そう思った経緯を聞かせてくれるか?」 (-62) 2022/03/08(Tue) 7:18:10 |
【秘】 衝撃波 ポルクス → 無 アルレシャ「ねむい」の肯定の一言にはどこか困ったように笑ったのだろう。 悪夢を見ていた寝付の悪いあなたが眠りを欲するのは良いことなんじゃないか、と思うのだ。たくさん、眠ってしまえばいい。 でもここだと一緒に寝れないから嫌だな、とも思った。 あなたの二度の瞬きの後、軽く重ねただけの唇は離れていく。 きっと不思議そうな顔で首を傾げている。 想像してた反応と随分違う、予想外、というか。 …………いいの? そんなんじゃ、 「…………、 ごめん、 もっかい、 」やっぱり我慢なんてできなくて。 周りに人、フツーにいるんだけどさ。 目を閉じ再び顔を寄せた後は、はむ、と唇で甘噛みしてむさぼるようにキスをしてしまおうか。軽く合わせただけじゃ伝わらない感触を欲しがるように、火照る熱を求めるように、何度か繰り返し。 …………いや、よくないな、これ。 ちゃんとやめないと。 唇を離す頃に。離す前に。 ……最後に、ちょっとだけ、一度だけ下唇を噛むかも。 じゃれるように。痛くない甘噛み程度に。 (-63) 2022/03/08(Tue) 7:43:38 |
【秘】 無 アルレシャ → 衝撃波 ポルクス困った笑いに含まれるものを、普段なら見てればわかるかもしれないが、今はわからない。 貴方がこっちを見ているなぁ、と思いはするものの。 離れていく唇を追いはしない。 追う発想がない。 少しの間貴方の唇に視線を向けていたが、やがて貴方の顔全体へと移る。 どうして不思議そうな顔をしているんだろう。何か気に食わないことでもあったのだろうか。それにしては不機嫌さはなさそうだ、云々。 思考を回すための準備運動のように考えが巡り始めて、けれど、 「……ぁ、」 もう一度唇が触れれば、全て霧散してしまう。 それも、さっきとは違う。合間に息を継ぐ必要があるほど。 ぐ、と息が詰まる。のが、なんだか 気持ちいい、ような。 「…っは、ぁ、」 下唇を噛まれ、軽く肩が跳ねる。 やられっぱなしも性に合わない。一度だけ、自ら口を動かして音を立てた。 乱れた呼吸の隙間で、また頭を回すことを試みる。 なんでこんなことになってる?俺は生き返ったばかりで、こいつは待ってて、ここは蘇生室で、 「……ここじゃまずい」 ぽつ、と呟いた言葉は、それで本当に合っていたのか。 少なくとも、この状態の脳味噌で口に出せる、まっさらな本音であることは確かだ。 (-64) 2022/03/08(Tue) 8:19:20 |
【秘】 憐憫聖贖 ナフ → 迅雷風烈 ラサルハグ「私が嗜まないんだよ、体質に合わなくてね。君は両方いけそうだ。社交には不可欠でもあるのだろうし。 うん?計画性はあまり無いね。気が向いたらその場で動く方だ。そのあたりは元々の気質と立場の差もありそうだ。」 楽しみの為には組み立ても厭わないが、基本的には次から次へと興味を移し、その場で一番楽しいことを追い求めていく刹那主義。王や貴族、社会的に人の上に君臨する立場には致命的に向かない。 「無礼講は囚人達の為の場だよ。オレたち看守は本来監視、或いは猛獣の檻の中に放り込まれる 生餌 ってやつだ。……今回は隋分表向き大人しかったから、あまりそうは見えなかったろうけどね。……まぁ、そうだね、“教育に悪い”のは確かだったろう。こう見えて役目と言うものを意識せざるを得ない気質ではある。」 表向きにへらへら遊んで楽しんでいたのも別に偽りの姿ではない。だが処刑の話合いの折にはずっと看守の戦力や処刑バランスを気にしていたのも、君の記憶には残っているかもしれないね。 己の分のカップに口を付け、出てきた単語に小さく微笑む。 「 調べ物 は無事出来たのかな?なら話が早いか。……別に“前職”からいきなり看守になった訳じゃない。虚構の原始生活から突然引っ張りだされた未成年には、色々と保護と教育が必要だったんだよ。その後何になるべきかの模索も含めてね。まぁ、その過程で色々気紛れに手を出した副産物だ。 だからまぁ、君から見れば粗も見えるだろうが、そこは目を瞑っておくれ。」 (-65) 2022/03/08(Tue) 8:27:35 |
【秘】 蒐集家 テンガン → 『巫覡』 ロベリア離れるため動くはずだった足が止まる。 振り返る。ゆっくりと、部屋の入口まで戻る。 その頃には叫びも収まって、もう聞こえないのかもしれない。 中を見てもどこから聞こえたものか、なんて分からないのかもしれない。 でも、それは叫びで、あなたのいる所から発されたものだと思う。 部屋の中へ戻る。急ぐ様子もなく普段通りの足取りで、ロベリアのポッドの前へ。 あなたは気づくだろうか。 それともこちらが、またゆっくりした動作で蓋を開ける方が早いだろうか。 (-66) 2022/03/08(Tue) 11:20:03 |
【秘】 『巫覡』 ロベリア → 蒐集家 テンガンロベリアはまだ、外に出る勇気を持てなかった。 だから小さく身を丸めて静かに、静かに涙を流す。 別に、覚悟をしていない訳じゃなかった。 あの場面でテンガンが動いたという事は、そういう事だから。 でも痛む舌と、それを受けて痛む胸。 他の誰かの味など感じられぬ程に強く、強く 響いた。 自分の死も近付いていたからこそ、余計に。 ポッド内に光が差す。それは君が蓋を開けたからで。 怯えるような翡翠色は君へ視線を向けるも揺れ動いている。 まるで認識しているようで、出来ていないような。 口元を押さえ叫びを堪えているのか。あるいは。 どちらにせよこちらからはまだそれ以上の反応を返せない。 辛い、苦い。焼けるような痛みが。胸が苦しい。 (-67) 2022/03/08(Tue) 11:52:03 |
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