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【人】 灰原 詩桜─ある日の酔っ払いは、語る─ ……………………。 [まだ。それは結婚する前。 甘党の智詞さんと一緒に行ったスイーツバイキング。 その後で事は起こったのでした。 ラムの香りたっぷりのモンブラン。 ブランデーの香りがする生チョコ。 オレンジのクレープシュゼットもお酒の香り。 そんなものを、知らずに食べていた私は すっかり良い気分…………………では、なくて。] (422) 2020/08/03(Mon) 22:18:33 |
【人】 灰原 詩桜………………………ずるい。 私だって、頑張ってるのに。 [資格の勉強をいろいろしている事は 智詞さんには別の機会に話していた筈。 でも酔っ払った頭では そんな事は今うまく伝えられない。 うーんと。えっと。 お店の途中から言葉少なになって、 やっと出てきた言葉がズルイ、なのは、 我ながら意味不明かもしれないけど ズルイと思うのはズルイと思ったんです。 赤い顔で、拗ねた顔で。 顔は向けないくせに、手はギュッと握りしめたまま。] 私だって、働いてるときも、 智詞さんと、一緒にいたい………。 [なのにまだ学生で、卒業だけはしろと言われてたし。 学生結婚は認めても、そこだけは譲れないって。 こんなつまらない焼き餅、 焼いても仕方ないってわかってるけど。でも。] (423) 2020/08/03(Mon) 22:18:54 |
【人】 灰原 詩桜成瀬さん、いいなぁーって…………。 [うん? ここはどこだって? どこだったかな。酔っ払いには分かりません。 ただそこまで言うとぎうぎうと 智詞さんに背中側から抱きついて 頭をぐりぐり、擦り付けてた。 成瀬さんが従業員になったと知ったとき 高校のクラスメイトで、 いろいろあった人だから良かったって 私も喜んだの、智詞さんも知ってる筈だけど。 それでも焼き餅焼いちゃったの。 ちゃんと気持ちを落ち着ける声はできるだろうから もう少し、時間をくださいね?]* (424) 2020/08/03(Mon) 22:19:14 |
【独】 灰原 詩桜/* そういえば今の保育園になって やっと保育士の休憩が幻じゃない現場を知った。 でも5〜6時間の短時間勤務だから 私にはないけど☆ (今までは子供達のお昼寝時間→休憩なんだけど書類仕事や工作仕事や職員会議が入る現場ばかりだったなどと (-767) 2020/08/03(Mon) 22:22:22 |
【人】 灰原 詩桜─花火大会─ [良いお母さん。>>409 その言葉にほんのり頬を染めていたら ヒロくんに「結婚してるの?」なんて聞かれて 「ま、まだ!」なんて慌てて答えてしまったり。 じゃあね、と手を振って嬉しそうに帰る様子と 頭を下げながらもほっとしていた 親子3人に目を細めたり。] ……智詞さんもいてくれたから、良かった。 私じゃ肩車は難しいし もし智詞さんに出会えてなかったら ここに居なかったと思うし……。 [またドン、と大きな音と光の華。 少しさっきよりも遠いけれど 私は彼に寄り添って微笑む。 そして少しだけ背伸びして、 唇を重ねようとした。] (432) 2020/08/03(Mon) 22:40:18 |
【人】 灰原 詩桜いつか、お父さんとお母さんになれたら嬉しい。 …….けど。 [ふふ、と私は悪戯っぽく笑って。] 詩桜。 ……って呼んで欲しいです。 [なんて、そんなおねだりを。]* (433) 2020/08/03(Mon) 22:40:45 |
【人】 灰原 詩桜いとせめて 恋 しき時は むば玉の夜の衣を かへしてぞきる (恋しくてたまらない時は夜着を裏返して寝ると 夢で会えるというおまじないをして、 あなたの夢を見ようとします。) [ぽつ、ぽつり。 智詞さんが昔の歌で返すなら>>450 私もそこから引用する。 本当に裏返しにしてたりはしないけど、 会えなかったらやっぱりそれだけ寂しいし もっと一緒に居たいな、と思っちゃうから。 でも、そんな我儘も優しく受け入れてくれて>>451 振り返った気配に顔を上げると ……ほら、ズルイ。>>-803 こんなタイミングで言うものだから真っ赤になって ぺしぺし、背中を叩いて降ろしてって。] (483) 2020/08/04(Tue) 8:44:04 |
【人】 灰原 詩桜私だって、智詞さんだけだもん………。 [降ろしてもらったら、前側から抱きついて ぐりぐり、また胸元に頭を擦り付ける。 ちゃんと分かってるよ!って、しがみついて 後日、大丈夫だよって マカロンを焼いてお店に届けた、そんな後日談。 だって、成瀬さんにはより良い環境で働いて欲しいし 智詞さんだって、安心して働いて欲しいからね。 ……それからもごく稀に 良いなあー、って気持ちは出るけれど 本当にごくごく稀、になった。 それから更に経った頃。] (484) 2020/08/04(Tue) 8:44:39 |
【人】 薄氷 詩桜─大学4年、秋頃─ [結婚してから一年と少しが経ったころ。 平和に過ごしていたし、 資格の勉強も頑張っていくつか取得していたし、 家事もこなしていた……と思いたい私だけど。 就活のストレスからか ぐったりすることが多くなってきていた。 卒論の方はどうにかなる見通しだけれど なんだか最近、眠くて、眠くて。 朝に起きれない。 昼間も眠くてたまらない。 暇があればこんこんと眠ってしまう。 そんな日々が続いていた。]** (486) 2020/08/04(Tue) 8:46:39 |
【秘】 古書店店主 薄氷 智詞 → 薄氷 詩桜――…これから、また部屋に来る? [ 今夜でこの旅は終わりだから、 チェックアウト前の僅かな時間になってしまうけど。 少しでも、君の熱を憶えていたいなって。 恥ずかしさで染まる頬とは別に、僅かに天色に揺らめかすは、 ほんの少しの情欲の火。*] (-851) 2020/08/04(Tue) 18:33:31 |
【人】 薄氷 詩桜─花火大会─ [そうね、恋人同士の時間を大切にしたいとも思う。 だけど、恋人同士だからこそこんな語らいができると思う。 それに、今もまだずっと恋人同士みたいな両親もいるから きっとずっと私は智詞さんに恋をしたまま。 それは次第に形を変えていくかもしれないけれど あなたが一番大好き、と言う気持ちはきっと変わらない。 …子供ができたらその種類も変わるのかな? なんて。それもまだ想像の世界。 でも男の子を肩車する背中がとても広く見えて、 なんだかとても頼もしくて。 …昨日の今日でなんだけど、 なんか惚れ直しちゃった、なんて。] (500) 2020/08/04(Tue) 20:11:28 |
【秘】 薄氷 詩桜 → 古書店店主 薄氷 智詞………、………うん。 [でも、私に断る理由なんて無い。 私だって刻んでいきたい。 この後日常に戻る前に、こんな機会なかなか無いのだから。 彼の熱も、彼の声も、彼の色も。 その野性的な光を帯びる天色も。 1日1日を確かな記憶として覚えて行きたかったから。 だから、わたしは幼い言葉と共に頷き返す。 しっかりと手を繋いで 今日もまた、彼の部屋へ。]* (-867) 2020/08/04(Tue) 20:12:04 |
【人】 薄氷 詩桜─実りの季節─ [わたしも、まだ恋人気分でも良かったと思う。 だけど友達や、主に母さんから色々話されて 一年経った頃に「自然に任せようか」と提案した。 それは、やっぱり智詞さんが10年上だったことと 私自身の就職と卒業のタイミングがある。 子供が欲しいと言ったとき、直ぐに授かるとは限らない。 仕事が順調になってから…とのんびりしていて わたしが30の時でも智詞さんは40。 子供が成人式の時に智詞さんが還暦。 ……と聞くと、成る程確かに早めが良いかもと 還暦の父を持つ友人からの話は説得力があった。 それにそうやってタイムリミットがあると思うと わたしが働き始めて直ぐに妊娠………も、 雇う側からしたらどうなのか。 少なくとも計画を練れ、と言うのなら 働き始めて数年は仕事に専念……、 なんてやっていると時間はどんどん過ぎていく。 あの夏祭りの日以来、子供がいたらなと思っていた。 わたしは一人っ子だったから 兄弟がいたら良いなと詞葉さんを見ても思ってて。 だから、計画的には難しいけれど 学生のうちから自然に任せて。 そんな選択肢を選んだのは少し前のこと。 ちなみに相談の時は年齢のことよりも ]就職のタイミングの方で説明しました。 実際そちらもその通りだなあと思ったから。 (506) 2020/08/04(Tue) 20:42:07 |
【人】 薄氷 詩桜…………ん、でも、……………? [ぼんやりした頭で、 お義母さんと詞葉お姉ちゃんの言葉に>>497 首を傾げるわたしの姿がある。 おめでた。 まあ、そう言う事は、してる。 夫婦だし。自然に任せようと考えてた。 でも、ほら、おめでたって。 流し場に駆け込んで「うっ…」(じゃばー) はっ、まさか詩桜さん……! みたいなイメージ。 うっ、とはなってないし……ただひたすら眠い。 あとなんか凄く……ミカン食べたい……? 流石に病院に向かう時は目が覚めて そうなのかな、どうなのかな、と半信半疑。 待合室でウトウトして。 診察室にはさすがに一人で入って、 出てきた私の顔は真っ赤だった。] (507) 2020/08/04(Tue) 20:42:32 |
【人】 薄氷 詩桜………智詞、さん。 [そしてちょっと涙目になりながら彼のもとへ。 ぎゅ、と彼の腕にしがみつきながら その隣に座って。] (508) 2020/08/04(Tue) 20:43:06 |
【人】 薄氷 詩桜…………………………双子、だって。 [ちょっとはわはわしながら、ぽつりと報告。 その後先生にちゃんと呼ばれて、 エコー写真の説明を受けていた。 予定日はちょうど4月頃。 まだまだ写真を見ても人の形も分からなくて 小さな小さな命の粒だけど。] ……いるんだ、赤ちゃん……。 [まだお腹はぺたんこで実感が湧かない。 眠り悪阻もあるんですよ、と説明されて 成る程なあと思いながらも じんわり、幸せを噛み締めていた。]* (509) 2020/08/04(Tue) 20:43:23 |
【秘】 古書店店主 薄氷 智詞 → 薄氷 詩桜― 花火大会 ― [ たまにを許してもらえば、>>501 同じようにへにゃりと笑い返して、唇を重ねて 灯った胸の奥の炎に炙られるまま、夜の誘いをすれば。 愛らしい肯定が返ってくる。 その手を取って、再び、912号室に舞い戻ってきた。 扉がぱたりと閉じると同時に、 片腕に腰を抱いて、引き寄せて、ゆっくりと唇を奪う。 最初は、触れるだけ。 徐々に、唇を食み、舌を食み、やがてその交わりは深くなる。 どちらのとも分からぬ銀糸が糸引くほど、重ね貪った。] ッ、ん、……し、おさん…… この夏が、夢や幻じゃないって、思えるように [ 刻みたい、君に。 刻んでほしい、君に。 少し、息を整ていてから、少し身体を離す。] (-881) 2020/08/04(Tue) 20:52:21 |
【秘】 古書店店主 薄氷 智詞 → 薄氷 詩桜ご、ごめんね 今夜で、この休暇も終わりと思ったら、つい [ こんな衝動を抱くのは、やはり初めてのことで。 理性よりも先に身体が動いてしまったことを、少し恥じる。 コホンと小さき先払いをすると、自分の帯に手をかけた。 レンタルした浴衣だから、汚したら大変だ。 詩桜に背を向けると、帯を解き、浴衣の衿を開いて するりと脱いで、皺にならないようにハンガーにかけた。 中に来ている長襦袢は買ったものだから これは汚れてもいいかと、振り返った。*] (-882) 2020/08/04(Tue) 20:52:24 |
【秘】 薄氷 詩桜 → 古書店店主 薄氷 智詞んっ…………、は、ふぁ………っ、 [彼の部屋を訪れるのは二回目のこと。 扉が閉じると同時に抱き寄せられて驚いたけれど ゆっくりとした口付けに目を閉じてそれを受けいれた。 最初は触れ合うだけ。 けれど柔く唇を食まれ、舌先を差し出し、 絡めて互いの熱を分け合い始める。 最初は胸元に添えていただけの指先は 彼の背中に回されてぎゅうとしがみついていた。 彼から求められるのが嬉しい。 触れようとしてくれることが、とても。 濃厚な口付けは互いの蜜を混じり合わせて 息継ぎと共に離れた唇は 名残惜しさを表すように一瞬、銀の糸が繋いだ。 はふ、と小さく吐息を溢す。 ぎゅうとそのまましがみつきたかったのに。] (-897) 2020/08/04(Tue) 21:27:05 |
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