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【秘】 上原 隆司 → 矢川 蛍[囁かれた言葉に途方に暮れて、小さく息をついて] ひとまず場所を……変えないか……。 [上原が漸く絞り出した声は、すぐそばにいる矢川にならやっと届く程度の小ささだった。 それが応えるつもりに聞こえるのか、断ったように聞こえるのか、判断する余裕は上原にはなかったが。 「ぎゅーって、したい」という言葉に、躊躇いこそあれど、拒否感は少しも湧かなかった] (-33) 2021/03/03(Wed) 23:15:40 |
【人】 上原 隆司[途方に暮れた末に上原が選んだ行動は 「とりあえず本屋を出る」 であった。 といっても矢川を置き去りにする気はなかった。 振り返って着いてくるかは確かめたし、来ないようなら手を引いただろう。 行き先はそれから決めることになるだろう]** (96) 2021/03/03(Wed) 23:16:34 |
【独】 上原 隆司/* 三人称ト書きが活用できた気がやっとした…… いやしかしこの2人見てると……じわじわくるな…… 面白いっていうか……微笑ましいっていうか……www そしてよくあの第一印象からここまで来たよね隆司くん。すごいね。 (-34) 2021/03/03(Wed) 23:19:10 |
【人】 矢川 蛍[隆司さんの頬が赤くなる。>>94 それに気づいて私もさらに赤くなった。 アレ、いま、そんな赤くなるようなことを言っていた? 私にはその自覚はない。お弁当のことだけだったのに。 それとも私が頭を寄せようとしたから? それに気づかれたんだろうか。 それとも、一年後までこの関係が続く前提のお話? 私にはよくわからなかったけど。 私のお願い事に戸惑う声。>>95 ああ、やっぱり甘えすぎたかな。 そんな風にちょっと我に返って気持ちが凹む。 もちろんこんな人前で甘えるつもりはないけれど 歩き始めたその理由がどちらなのか測りかねて 私のでは隆司さんの指先を掴むのをやめていた。 それでも、歩き始めたその横にいる。 手は、……繋いでくれたなら嬉しいけれど。] (97) 2021/03/04(Thu) 6:09:47 |
【人】 矢川 蛍 ……。 [申し訳なくなってしゅんとする。 自然と言葉少なになった。 遠回しに断られたのか、違うのか。 移動自体に不服は全くない。 けど、どうしたら良いのかわからなくなって 私はただその足取りについて行く事にした。**] (98) 2021/03/04(Thu) 6:10:10 |
【鳴】 上原 隆司[>>97 >>98手を引っ込めた矢川のしゅんとした顔を見て、上原は自分から手を伸ばしてそっと繋いだ。 店を出て足を向けたのは、本屋の裏側、店と店の隙間になっている狭苦しい路地。 裏口から出てくる店員はいるかもしれないが、わざわざ通り道に選ぶ人は少ないだろう。 本屋の入り口が見えないから、ストーカーが潜んでいることも考えづらかった。 そういう手近な場所で人目を避けようと上原が思ったのは、矢川の落ち込んだ顔を長々見たくないからだった] 悪い、人目が気になって……。 [申し訳なさそうに声をかけながら、上原は矢川に両腕を伸ばした。拒む様子が無ければ、そのまま抱き寄せるだろう]** (=17) 2021/03/04(Thu) 7:39:21 |
【鳴】 矢川 蛍 ……? 隆司、さん? [手を離したのに、その手が繋がれて。 それだけで私は少し気持ちを持ち直していた。 きっと嫌がられてるんじゃない。 場所が悪いもの、だからだよね。 そう自分に言い聞かせながら手を握る。 けど、連れて行かれたのは路地裏……まではいかない? けど、人のあまり通らない店と店の間。 だから、どうして? と呼ぶ声に疑問符が乗る。 でも、隆司さんの言葉と、伸ばされた腕。>>=17 それに目を丸くしたけど拒むわけなかった。 嫌がるわけ無かった。 でも、じわじわ、頬に熱が宿る。 恐る恐る私からも手を伸ばして 隆司さんの背中側に手を回して、ぎゅっと。 肩のあたりに頭を押し付けながら、抱きついた。] (=18) 2021/03/04(Thu) 14:06:51 |
【鳴】 矢川 蛍 ううん、私も、場所は選ぶから……。 そ、れに、ぎゅーって出来るなら、 出かける場所はどこでも良いって、 そう言うつもりで…………。 [もっと言えば。] ……わたしからぎゅーってするつもりだったから して貰えるなんて、思わなかった……。 [どうしよう、耳まで赤い。 引き剥がされなければしばらくそのまま 時々すり、と頭を肩に擦り付けて。 どうしよう、良いのかな、でも、 ……嬉しいって気持ちを、噛み締めていた。**] (=19) 2021/03/04(Thu) 14:07:14 |
【鳴】 上原 隆司[とはいえ、冬の屋外なわけで] 寒いからほどほどにしとこうな……? それとも、場所変えるか。 どこなんだろうな……、あまり不健全じゃないところって。 [矢川を無理やり離れさせる気こそなかったものの、あまり長い間ここにいられるとも思えず、上原は尋ねた。 尋ねながらも、矢川の髪は優しく撫で続けていた。 登下校でストーカー以外の目にもついているだろうと思うと、行き先は選ばなければならないだろう。 いくら安らぎや身の安全のためとはいえ、矢川に余計な疑いがかかることは避けたいというのが上原の考えだった]** (=21) 2021/03/04(Thu) 14:39:23 |
【鳴】 矢川 蛍 えっ、私そんなに落ち込んでた……!? [確かにしょげてはしまったけれど。 そんな風にわかりやすかったなんて! 何だか申し訳ない気持ちと、 気持ちを汲んでくれて嬉しい気持ちが混ざり合う。 でもきっと嬉しい気持ちの方が強かった。 だから抱きついて擦り寄る姿勢のまま 頭を撫でられる心地よさに目を閉じる。 このまま、ずっといたくなってしまうけれど。] ……逆に不健全なところって。 [風営法により高校生のうちは18になっても ラブホテルは使えないと知ったのは何でだったのか。 まあ私服の穂含高校の面々は誤魔化せそうでもある。 と言うかたぶん恭介は誤魔化すどころか知らないと思う。 教える機会も無いわけだけども。 そこくらいしか不健全な場所が思いつかず 首を傾げながらもまだ抱きついていた。 お互いの家。 ……一律に不健全では無いが、妄想は掻き立てられる、 かもしれない。] (=22) 2021/03/04(Thu) 15:20:10 |
【鳴】 矢川 蛍 無難なのはカラオケ……ですかね? 漫画喫茶とかだとお話できそうに無いし。 あーでも、……。 [トイレに行った時にあいつとばったりとか。 そんな場面を思い起こして眉を寄せる。 そんな怯えた毎日は懲り懲りなのに。 お互いの家に、いければ良いのに。 そう考えてしまって、一度腕の力を抜いた。] ちょっと充電できたから大丈夫です! ……別に、うちに来てくれても良いんですけど、 それはちょっと危ない……ですよね? [でも、念の為にその提案を口にする。 毎回どこかのお店に寄るよりは 資金的にも申し訳なくは無いのだけれど まだ、アイツが本当に手を切ったのか分からないから。**] (=23) 2021/03/04(Thu) 15:20:31 |
【鳴】 上原 隆司 俺が気にしすぎなのかね……。 [沈んだ顔をされると気になってしまう。 思えば上原が一昨日矢川に声をかけたのもそれがきっかけだった] 不健全なところ……、 ……なんかこう、誤解を招きそうなところというか。 [邪推しようのある場所と言い出すと、どこへ行くのも難しい気はしてしまう。 そもそも行く気が無くて避けたいという話なのだが。 ラブのついていない普通のホテルでも、やはり邪推する人はするだろう。 外で長時間過ごしても平気な季節なら、公園のベンチだとかでのんびりできたのかもしれない] (=24) 2021/03/04(Thu) 15:56:05 |
【鳴】 上原 隆司[話しながら、矢川が腕の力を抜いたのを感じると、上原も腕の力を緩めた。 彼女が離れるなら引き留めないつもりだった] カラオケは気楽そうだが……。 店内に監視カメラもあるだろうし。 でも、独りになるの不安か? [トイレのたびにいちいち同行というのも微妙な話ではある。とはいえ、ついてきてと頼まれたらついていくだろう。 むしろ矢川が個室に残ったときのほうが問題な可能性もあった。 家を提案されると、上原は危険性よりも気後れするのだった] 単純に行きづらいんだよな……。 蛍の親が同居してると思うと。 俺の家までは電車代かかるし、 その辺の店に入るのとあまり変わらない。 ……ストーカーが1人いるってだけで気が重いな。 今日はおとなしく家帰ったほうがいいかねえ。 [どこに行こうにも簡単に決められないぐらい自由が薄れている。 それを実感して、上原は深くため息をついた。 矢川さえ割り切れるなら、このまま家まで送ってお別れでも良いとは考えていた]** (=25) 2021/03/04(Thu) 15:56:35 |
【鳴】 矢川 蛍 あ、でも気にしてもらえて嬉しいです! 思えばそれで救われたんですし……。 [あのまま一人で塞ぎ込んだままだったら。 警察に相談するのも遅れたかもしれない。 遅れれば遅れるほど、手遅れだったかもしれない。 だとすれば、きっかけをくれた隆司さんは 本当に私にとって救いだったのだと思う。 ……けどまあ、誤解を招きそうな所は>>=24 その覚悟が決まるまで、無しなのかなと思うけど。 それは、お互いに。] まあでも、一人になるのが不安だからって いつまでもべったりはいけないですし。 ただ、やっぱり昨日?も言いましたけど 何かあった時に声がかき消されてしまいそうで。 [一人になって叫んだ時、どうなるのか。 それならまだ漫画喫茶の方が そもそもが静かな施設な分良いような気もするけど。 だからちょっと。 でもそもそも個室で甘えたいから個室をえらぶ、 その選び方が問題な気もしてきた。 もちろん、私の問題である。 個室じゃなきゃ良いじゃない!?] (=26) 2021/03/04(Thu) 16:43:31 |
【鳴】 矢川 蛍 ……その、ごめんなさい。 [でも、深いため息には罪悪感が募る。>>=25 たぶん、自分が悪いわけじゃないのだけど。 だから隆司さんからそっと離れて、 その代わりに彼の手をそっと握った。 指先じゃなくて、その手全体を。] 本当に同居って感じで 最近は会話らしい会話もないのにね。 ……うん、今日は、帰る。 [帰りたくないな。 そんな風に我儘を言えたら、可愛らしいのだろうか。 小説や漫画で見たシーンがふと脳裏をよぎる。 でも実際は我儘を言いたくない。 迷惑をかけたくない。そんな気持ちが強いから。 だから笑顔で、帰ることを告げる。 その代わり、繋いだ手は離さないで。] (=27) 2021/03/04(Thu) 16:43:56 |
【鳴】 上原 隆司 救……。 [大袈裟な言葉が出てきた気がして、上原は戸惑ったけれど。 己が声をかけない間に、ストーカーとの間に何かがあったらと思えば、救ったのかもしれない] べったりはまぁ、そうかもしれんが。 俺も蛍を独りにするのは不安だからな……。 [だから、一緒にいる時間が上原の負担なわけではないのだ。 それでも「個室で過ごすこと」を主目的に外出先を選ぶのは……確かに少々問題かもしれない] 明日……朝、何もないといいんだがな。 帰りは日によるが、会える日もあると思う。 [明日から、登校するときに一緒には行けない。そのときに何かありはしないかと心配になってしまう。 早く起きれば朝送ってから職場に行くのは、時間だけを考えれば可能そうなのだけれど] (=29) 2021/03/04(Thu) 18:40:42 |
【鳴】 上原 隆司[>>=27素直に「帰る」と言う矢川に安心しながらも、上原は少しだけ「帰りたくない」と甘えられたときを想像した。 可愛らしくてたまらなくて、帰したくなくなるだろう。そして、帰さないわけにはいかなくて、とても困ってしまうだろう。 そんなことを考えながら、上原は手を握り返して苦笑した] ……煙草吸わない家だと、来客の匂いが 残って気づく人がいるから。 どうしても家には上がりにくい……。 ごめんな。 [そうなったとき、上原は自分がどう思われるのかも、蛍が何を言われるかも、どうしても不安になってしまっていた。 彼女が望むように一緒にいられないことが歯痒いとも思っていた] (=30) 2021/03/04(Thu) 18:41:10 |
【人】 上原 隆司[本屋から出た後、2人は店の裏手で少しだけ話して、その場を去って家に向かうことになった。 歩き出すときには手を繋いで、いつものように歩調を合わせていた] そんな先でいいのか? ジャズバーも行ってみたいんだったろ。 仕事帰りでも付き合うぞ。 [デートの申し出には微笑みながら、矢川が持ち出した約束事について話す。 店の裏から出てきたとき、ストーカーは周囲にいたのだろうか]** (99) 2021/03/04(Thu) 18:42:42 |
【鳴】 矢川 蛍 …………、えへ? [なんだか、隆司さんにとても甘やかされてる気がするのは 気のせいではないかもしれない。 なんて、一人にするのが不安だと言われると ちょっと自惚れてしまう自分がいる。 けれど明日の話題になれば少し姿勢を正した。] うん。何もないと良いけど。 出かける時と、着いた時と、 緊急時は連絡して良いですか? 緊急時以外は未読スルーでも平気なので。 [連絡先として、確かLINEもあった筈。 それなら隆司さんが見てくれたらわかるし スルーならスルーで気が楽かもしれない。 相手が忙しいのか具合が悪いのか、 そういうのもこちらも分かるかもしれないし。] (=31) 2021/03/04(Thu) 19:37:28 |
【秘】 矢川 蛍 → 上原 隆司 その理屈だと、……私は遊びに行けちゃいますね。 [なんて。まだ、行かないけど。 にぎ、にぎ、彼の手を握る手の力を抜いたり込めたり。] (-36) 2021/03/04(Thu) 19:38:09 |
【人】 矢川 蛍 だって、よく考えたら水族館って 基本的に閉館時間早く無かったですか? 16時とかでしょ? 放課後は厳しいです。 だからどうせならゆっくり行きたくて。 ……ジャズバーなら、うん。行きたいです。 [ストーカーはまた背後を追い始めた。 私はあいつがどうしているかなんて 気付くことはなかったけれど。 約束事を一つ一つ重ねていく。 重ねながら帰路につく。 それが、ふわふわと浮き足立つような 多幸感を覚えさせていく。] 調べたら、19時半入店、20時から演奏で 結構値段かかるんですよね。 ドリンクだけならそうでもないんですけど、 演奏聴きたいと3000円くらい……かな。 でも、それは私の希望なんでちゃんと払うので! だから、うちの親が夜勤の日で、 隆司さんと一緒に行ける日、かな……。 [いつになるかな、なんて話しかけながらも 私の家までの距離は近づいていく。**] (100) 2021/03/04(Thu) 19:39:31 |
【鳴】 上原 隆司[>>=31甘やかしている部分があるのは確かだろう。 上原にとって矢川は年下の女の子。素直に甘えてくる無防備さも相まって、すっかり放っておけない人になっている。 連絡については上原も頷いた] ああ、無事着いたか気になるしな。 一言ずつでも連絡もらえると安心できそうだ。 すぐには返信できないかもしれないが……。 [LINEはあるが上原はマメなやりとりはしないほうで、返信が必要と思わなければ放置になりがちだった。 それでも既読はつくだろうし、たまにスタンプが送られていくかもしれない] 取材帰りに少しだけ会うとかできるかもな。 部活終わるのは何時くらいだ? [帰りが退社時刻と近くて、矢川の帰りが遅くなっても大丈夫そうなら、案外と会える日は多いのかもしれない] (=34) 2021/03/04(Thu) 20:16:35 |
【秘】 上原 隆司 → 矢川 蛍[手の力を抜いたり込めたりされて気になって、上原は矢川の表情を窺った] ……そうなるな。 ストーカーがついて来なけりゃいいが……。 匿える場所にならなくなると、ちょっとな。 [家に来られることで上原が一番気がかりなのは、矢川の安全地帯が減ることだった。 そのことさえ除けば、いつか矢川が家に来ることに抵抗は無かった] (-37) 2021/03/04(Thu) 20:17:07 |
【人】 上原 隆司[>>100水族館の閉館時間は上原の思考からは完全に漏れていたことだった] あー、そうだったか。 俺が有給とってもいいが、 春休みももうすぐだもんな。 [上原は話しながらそれとなく背後を窺ってみたが、矢川に不安を抱かせないようにと思うとしっかり見回すわけにもいかなかった。 その範囲では不審者はいないように見えた] 自分が行きたくて行くものは、 やっぱ自力で払いたいよな。 俺は夜の予定はあまり入れないし、 次の日半休取る手もあるし。 蛍の都合に合わせられると思う。 いつがいい? [手を繋いで歩く間、デートの具体的な計画が出来始めて、上原は少しだけ心が弾むのを感じていた。 誰かと予定を合わせてどこかに出かけるなんて、久しくしていないことだった]** (101) 2021/03/04(Thu) 20:18:34 |
【鳴】 矢川 蛍 部活が終わって、17時かな。 コンクールの前とかは遅くなりがちだったり 朝練とかも入ってくるけど。 [その時はその時でまた考えよう。 そう思いつつも軽く予定を伝える。 月火金で部活があるからと その曜日は帰りも少し遅くなることも伝えて。 けれど再びストーカーについての話になると やはり苦い思いを禁じ得ない。] ……早く終われば良いな。 [絶対に私の心がストーカーに向くことはないのだから。 歌にもある。嫌いと感じたら手遅れで 興味ない人と一秒もいられないのだ、女の子は。 そこに縛られる生活が早く終われば良いのに。 そして、安心して、隆司さんと、 ……なんて考えていたから。 チラッと見たら隆司さんと目があって ふわ!? と、顔が真っ赤になったのは 事故です、事故。] (=35) 2021/03/04(Thu) 20:41:03 |
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