【人】 踊子 リリーイルムヒルトは、どう? もっと自由に──何も気にすることなく、 なにかを奏でてみたくなる時は、あるかしら。 [ 小首を傾ぎ、彼女の瞳を見つめる。 この街で生き、共に美を披露する身であるが故に 彼女が見せる反応次第では、当然 深入りするつもりはないけれど。* ] (97) 2022/11/21(Mon) 20:53:18 |
【人】 大富豪 シメオン─ Bar passion ─ [何か一つを極めるということは、様々なことに通じるという。 男にとってそれは剣であったが真理とは得てしてそういうものなのだろう。 故に、男は女に圧をかけ続けた。 まるで覚醒を促す様に、女の音の先がもうすぐそこまでであるかの様に、それを見透かす様に。] (98) 2022/11/21(Mon) 20:54:17 |
【秘】 大富豪 シメオン → 奏者 イルムヒルト[男の剣は初めから美しかったのではない。 そしてそれを『美』に昇華させたのは慟哭でも絶望でも愛でも憎しみでも無かった。そのどれも男は知らなかった。少なくともそれを味合うのは剣の極みを手にしたずっとずっと後のこと。 男の剣を昇華させたもの、それは渇望だった。 ある時それは怒りだった。 道の先に届かぬ焦燥だった。 それでも諦めないで執念であった。 即ち、欲望に対する執着であった。 女が確かにそれを男の刹那に見出していたのは僥倖であった。] (-38) 2022/11/21(Mon) 20:55:01 |
【秘】 大富豪 シメオン → 奏者 イルムヒルト[才能とそして修練と研鑽。 それは『美』を支える台座であるが、それは台座である限りいくら磨いでも『美』には届かない。 しかし、それがなければ『美』は成り立たない。 女が『美』に届くか否かを見極めるのは初めの一音で充分だった。 女の本質は激情だろうか。 あるいは激情という形で噴出するのか。 どちらにせよ『美』は確かにそこにあった。] (-39) 2022/11/21(Mon) 20:55:39 |
【人】 大富豪 シメオン[男は口の端をくいと上げた。 それと共に金貨を積み上げていた手が止まる。] ……届いたな…… [その呟きは満足そうだった。 そう、確かに届いた。それは一瞬だったかもしれないが、しかし可能性は確かに現実となった。 女神へ捧げるに相応しい『美』が確かにあった。] まさか本当に届くとは。 [いつかは届くという確信はあった。 だが、今この瞬間に届いてみせるとは男ですら慮外のことだった。*] (99) 2022/11/21(Mon) 20:56:05 |
【人】 画術師 リュディガーけち。 [>>93 悪態をついたものの、向こうが正しい事は分かりきっている。そして自分がどれだけ無神経な事を言っているかも。 己だって姉のひどく焦燥した顔も、無事に施術が終わって安堵しきった顔も。ちゃんと覚えている。 だが、だからこそ。] ……だって、 『綺麗』だったから。 [あの魔法が施される瞬間を、どうしたって描き残したいと思ってしまうのだ。] (100) 2022/11/21(Mon) 21:10:25 |
【人】 画術師 リュディガー[>>94続いた言葉に、きょとんとする。] ……許可が取れそうな客? そっか、その手があったか。 [施術を施す瞬間に、立ち会いを許してくれそうな相手。幾人か、心当たりはある。とりあえず何人かに声をかけるか……と思っていた時に、もう一言続き。] おれの腹ァ?手入れとかする必要無くね……? [確かに自分に施術するとして、その辺りなら問題ないか、とも思うのだが。あいにく美容には興味があまり無いのである。……元より手入れの必要のない部分に施術されたところで、おそらく望む光景は見られないだろう。] (101) 2022/11/21(Mon) 21:22:21 |
大富豪 シメオンは、メモを貼った。 (a21) 2022/11/21(Mon) 21:23:58 |
【人】 奏者 イルムヒルト そうね。 私は……自由と、いうより。 何方かというと。 ―――――私は、私を奏でたい。 私を、探してるの。 私だけの、”美”を。 [リリーは、どうかな。と その言葉に何か刺さるものが、あったのかしらと 貴女のことを、聞きたがる*] (103) 2022/11/21(Mon) 21:28:36 |
【人】 画術師 リュディガーまぁ、いいや。今日はここで帰ってやる。 おれが許可取れる相手を連れて来れたら、描かせてくれるんだよな?……約束、忘れるんじゃねえぞ! [これ以上の進展はなさそうであるため、店の前から立ち去る事にした。 ……心当たりの1人、「魔女」の家に行くため。 (余談ではあるが、リュディガーは性別誤認に慣れきっているため、スカリオーネに男だと思われている事に気がついていないし気にしていない。) ]** (104) 2022/11/21(Mon) 21:28:38 |
画術師 リュディガーは、メモを貼った。 (a22) 2022/11/21(Mon) 21:36:54 |
【人】 「邪毒」 スカリオーネ――店内―― [>>100言葉を返そうとして男は口を噤んだ。 現在までの間に『ケチではない』などのやり取りを幾度したことだろう。 パンの耳や珈琲を最低級のものにしている辺りケチであることに疑いはないのだが、事が事であればケチなことはしないと決めている。 呟かれた願いを叶える術は男にあるが為すためには僅かに築いた信用や信頼を失いかねない覚悟も必要なことも事実だ。 >>101変わり身を探すと言っているが可能かどうかはさておいて] 無駄な肉がなくなりほっそりした身体つきになれるな。 後は身体中の毒素を抜き出して肉体を健常化させたりな。 身体の線を整えるのも『美』肌の内だぞ。 何も吹き出物だけが対象ではない。 [男の場合でも肉体『美』を魅せるために余分な堕肉を落としたいならば可能だ。 流石に筋骨格から変えることはできないが] (105) 2022/11/21(Mon) 21:42:11 |
【人】 「邪毒」 スカリオーネはいはい、約束だ、約束。 指切でもしてやろうか? [>>104どうやら今日は帰ってくれるらしいが近々見つかっても見つからなくてもやってくるだろうことはいつもの流れなのでやや気のない返事をする] お前さんも『美』肌を磨けば客の気持ちがわかるかもな。 描くなら気持ちがわかったほうが良いんじゃないか。 [結局は誰かを連れてこようとするだろうその背に助言を送り見送った] (106) 2022/11/21(Mon) 21:45:06 |
【人】 「邪毒」 スカリオーネ……ふぅ。 [紫煙をくゆらせる。 これもまた魔薬の一種であり独特な香りがするものだ] 『綺麗』、か。 久しく本人以外からは聞かない言葉だな。 [男は一つ頷くと頬を噛むように緩むのを抑えながら大きく紫煙を吸い込み、噎せた。 今の表情をリュディガーに見せるわけにもいくまいと仏頂面で見送った後、店内にはそうした咳の音が響いていた**] (107) 2022/11/21(Mon) 21:47:50 |
「邪毒」 スカリオーネは、メモを貼った。 (a23) 2022/11/21(Mon) 21:53:59 |
【人】 影街の魔女 ブランシュ―影街「ヴンダーカマー」― 「おや…珍しいお客様ですね。」 片側の顔に蝶のような仮面をつけた男>>77の来訪に、一目見て魔女は訝しげな顔を向けた。 どうやら、手にした袋には何か蠢くものが収められているようで、何であるかは確かに聞かずとも、透視せずともある程度察しはついたのだが。 「失礼ながら、それはあなたの所有物ですか? 無論、人の財産をあなたが勝手に処分する権利がないのは、物の道理というものでしょう。 ですから、普通はそんなものはない、と言うところですが… ふむ。」 魔女はじっと仮面の男を見て、目を細めた。 (108) 2022/11/21(Mon) 22:20:20 |
【人】 影街の魔女 ブランシュ「まあ、でも……良いでしょう。 それならそれで、相応しいものもあります。 と言っても、私にはあなたの事情は何もわからないんですけれど。 それに、普段は注文をお任せされることもありません。 美とは人によって全く異なるもので、本来は寿命を賭けてまで求めるほどのものなのですからね? ですから、文句はなしです。道理でしょう。 それでも良ければ……」 と言って、男の前に小さな紫色のガラス小瓶をコトン、と置いた。 「忘却の秘薬です。個人差はありますが、一口啜れば怒りを忘れ、二口啜れば怒りの元も全て忘れ、飲み干せば全てを忘れます。 まあ、本当に忘れたいならもっと効き目は出るかもしれませんが…そこはそれ。 ともかく、深く考えずお試しになってみることです。 別に対価はあなたの寿命でもあるまいし。」 くすくすと笑みながら、瓶の処置は男に任せることにした* (109) 2022/11/21(Mon) 22:20:29 |
【人】 人造生物 ユスターシュ――現在/中央広場―― ―――わぁ……! [中央広場の一画。 人混みにぶつからないよう気をつけながらそれでもつい気になって周囲を見回す青年の姿は、どこをどう見ても『おのぼりさん』のそれである。] (110) 2022/11/21(Mon) 22:20:38 |
【人】 人造生物 ユスターシュすごい…人間って、こんなにたくさんいるんだ……。 [生まれて初めて歩く街並みは、遠くから思い描き焦がれた景色よりもずっと遥かに、音と光とそして熱気に溢れていて。] ……えへへ。 [つい頬が緩んでしまうのを止められない。 明るい陽の光の下を歩くことも、海から吹く風と匂いも、沢山の人間たちが集う熱気も喧騒も。 何もかもが初めてで、そして。 ―――誰も僕を怖がらないでいてくれることが、 こんなにも嬉しいことだなんて知らなかった。 数日前までの僕は、正真正銘の『化け物』だったから。] (111) 2022/11/21(Mon) 22:23:34 |
【人】 人造生物 ユスターシュ――回想/数日前―― [数日前。 ただでさえ人も灯りも少ないであろう影街の、更に夜遅く。 裏通りの片隅にある店>>44を目指して蠢く"影"があった。 文字通り"影"としかいいようのないそれは、頭から足元まですっぽりと古びた布を被ってその姿を覆い隠している。 しかし足元からは何かを引きずったような痕が石畳に残されていて。 ほんの僅か、運悪くその影を目撃することになった住人たちも、何も見なかったことにしてその影から目を逸らした。] ……。 (112) 2022/11/21(Mon) 22:26:08 |
【人】 人造生物 ユスターシュ…あの。こんばんは。 [影が控えめに店のドアをノックする。 時間も既に遅い、店主が眠っていたら申し訳ないとは思うけれど。この街において自分が明るい時間帯に動くことはあまりにもリスクが高かった。] 夜分遅くに、申し訳ありません。 店主さんに、お願いがあってきました。 [低く、くぐもった、しかしどこかたどたどしい声が言葉を紡ぐ。] ……僕、人間になりたいんです。 (113) 2022/11/21(Mon) 22:28:22 |
【人】 人造生物 ユスターシュ[もし。姿を見せろと店主に言われれば、少し躊躇った後に布を取り払ってみせただろう。 黒い、地瀝青のような質感の不定形の身体に、そこから生えた数本の触手と、身体の表面には遊色が煌めく蛋白石のような無数の目。 原生の魔物であるスライムにも似ているが、それよりも遥かに歪で禍々しい印象を受けることだろう] 僕を造った主様は、 僕のことを「失敗作」だと言っていました。 それは…そうなんだと思います。 [それは、創造主にかけられた最初で最期の言葉。] 「化け物」ともいわれました。 それも…、きっとそうなんです……。 [生まれ落ちてから彼方此方を彷徨って、その中でずっと言われてきた言葉。 そのときのことを思い出して、申し訳なさと居た堪れなさに、しおしおと身体の面積が小さくなっていく] (114) 2022/11/21(Mon) 22:30:05 |
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