【人】 やる気のないアルバイト でゅーーす[箒でさっさか床を掃き清めながら、一句。] うーん、やっぱ季語がねえよなァ…… 詠人の憎しみも、これじゃ半分も伝わらない。 [ぶつぶつ、無人の店内を清掃しながら 男は和歌作りに勤しんでいた。 いつか、扉の向こうに開けた悠久の古都で 歌人らと共に詠いたい、と 密かに夢見てはいるものの…… オーナーの目は厳しいわ、時給は低いわ、 素敵な句が読めないわ、時給は低いわ。 ふしゅるるる、と吐き出す息は、青い。] (99) 2020/09/11(Fri) 21:21:44 |
【人】 やる気のないアルバイト でゅーーす[─────万葉集にハマる前は、 人間の世界の歌が好きだったのだ。 所謂、ミュージカル、というやつ。 日常が突然色を変え、音楽が鳴り響き 想いを歌にして相手に捧げるのだ。 いつかこの扉の向こうに行ってみたい。 獅子の子の生誕を、人殺しの理髪師の喜劇を 獣と女が愛し合うのを、天へ昇る猫の祭典を、 醜い仮面の男の悲恋を、自由を勝ち取る人の戦いを、 この目で、見たい。聞きたい。 そう思っていたらオーナーが 「それはァ⤴い ⤴い⤵ 心ォがけェ⤴」 といきなり歌い出したものだから 急激に男の熱は冷めた。 実際生で突然やられると、思いの外きつい。] (100) 2020/09/11(Fri) 21:32:36 |
【人】 やる気のないアルバイト でゅーーす[─────だけど、男の一等好きな曲。 アレはたまに、掃除の合間や料理の片手間に 口ずさむことがあるのだ。] 歩いて、走って、陽の光浴びながら 素晴らしい 人間の世界へ…… [この蛇の脚のままでいいから、どうか。] (101) 2020/09/11(Fri) 21:36:49 |
【独】 やる気のないアルバイト でゅーーす (-37) 2020/09/11(Fri) 21:42:11 |
【独】 やる気のないアルバイト でゅーーす/* 特に深い設定は練ってなかったけど デュース自身は昔客としてここに来たのに うっかり魅せられた作品を泥棒しかけて オーナーに見つかって罰としてここにいる。 負債をちまちま返さねばここから出られず 自由も何も無いから頑張ってるけど その間に新しいものにハマっては オーナーにねだって譲ってもらってるから 負債が一向に減らない。 そんなふわふわ設定。 (-38) 2020/09/11(Fri) 21:47:50 |
【秘】 やる気のないアルバイト でゅーーす → ヒナ/* 役職変更について確認致しました! ご連絡ありがとうございます。 楽しんでくださいましねヾ(*´∀`*)ノ (-41) 2020/09/11(Fri) 22:32:40 |
【人】 空腹な迷い人 レックス― 漫画喫茶コズミック ― [ 少し足を縺れさせながら、 ここではない場所の匂いを追って歩みを進め。 辿り着いたのは、一軒の店。 音を立てて、扉を開けば、 本らしきものが、ずらりと並んだ場所と、 やる気の無さそうな店員>>1] あ、あぁ、すみません [ 邪魔と言われれば、慌てて移動して ぽかんと、店内を眺めていれば、 "異世界"という言葉と、この設備の話をしてくれた。 異世界の扉、から来たわけではない気もするが 大まかに違ってはいないだろう。 ふんふんと、言葉に耳を傾けていれば、 漫画と聞きなれない言葉。 絵本は、分かる。子どもたちが読んでいた覚えがある。] (103) 2020/09/11(Fri) 22:59:05 |
【人】 空腹な迷い人 レックスあの、異世界の扉…… 自主的に開くことってできるんですか? ……僕、戻らなければいけないんですが [ はてさて、やる気のない店員は、答えてくれたかどうか。 どちらにせよ、設備を使うのに支払いが必要か 確認して、これで大丈夫かと、 あちらの世界で使っていた硬貨と紙幣を渡しただろう。] (104) 2020/09/11(Fri) 22:59:08 |
【人】 空腹な迷い人 レックスあぁ、お腹が空いた…… [ 飢餓状態は脱したが、 それでも、空腹であることには変わらない。 歩き回ったこともあり、疲れて、空腹で、 ふらりと、ソファの上に腰かければ、猫のように丸くなった。] 少し、休ませてもらおう…… [ ちょっとだけ、ちょっとだけ、休憩する。 自分に言い聞かせるように微かに呟いて、 そのまま瞳を閉じた**] (105) 2020/09/11(Fri) 22:59:11 |
【人】 やる気のないアルバイト でゅーーす[いや、ただ入口でぬぼーっと 突っ立っているだけならともかく。 流石にフラフラのへろへろに見える人がいたら>>103 やる気のないアルバイトだって ほんの少し眉を上げたりは、する。] ……だーいじょぶッスかぁ? 大丈夫ッショ、ちゃんとこのドア開けて 戻りたいところ頭に描いて入れば ちゃんと元のところに帰れるッスよ。 [けど、紙切れみたいに吹き飛ばされそうな フラフラの身体で行っても 本当に目的地に辿り着けるか分からない。 お支払いを確認しながらふと顔を上げれば グロッキーなフォーリナーは ソファーに丸まって寝ているところで。] あーあー、そんなところで。 ……ま、いいッスけど。 [カウンターのすぐ近くだし、 今は他に客はいないから、盗難の危険もない。] (106) 2020/09/12(Sat) 0:15:30 |
【人】 やる気のないアルバイト でゅーーす[男は音を立てないように、 そっとカウンターの奥から 貸出用の毛布を引っ張り出してきて 瞳を閉じてしまった青年の上に ぱさ、と被せてあげようか。] 天地の 神も助けよ 草枕 旅行く君が 家にいたるまで 天地の神よ、助けてください 旅に出たこの人が 無事帰路につけますように [詳しい事情なんて知らない。 所詮低時給のアルバイト風情に 人様をどうこう出来る力も無い。 だけれど、こんなに疲れて漸く この店に辿り着いた人を見たなら どうして幸いを願わずにいられよう。] (107) 2020/09/12(Sat) 0:16:10 |
【人】 やる気のないアルバイト でゅーーす[アルバイトはしばらく青年の寝顔を 見下ろしていたが、やがて再び カウンターの奥へと静かに戻っていったろう。 身体が休まったなら、きっと もっと腹が減ってしまうんじゃないか。 もし腹が減って仕方ないなら、 何か食べやすそうなものでも作ってやろう、と。 青年の眠りを静かに見守りながら 今はただ、静かな店内に本を捲る音を 微かに響かせるに留めようか。]* (108) 2020/09/12(Sat) 0:16:32 |
【人】 環 由人[ そんな提案をしたのも、気まぐれだった。 人と一緒に住んでいたことなんてないし、 ましてや、今日までほとんど話したこともない、 ただの時折いく店のママに、我ながら かなり思い切ったことを言ったとは思う。 だけど、口にしたことは全て、本心だった。 己よりもずっと明るくて楽しく生きていると おもっていたその人の、昏い部分を 垣間見て、どこか親近感に似たものを 覚えたのかもしれない。 その寂しさを、孤独を、分け合える そんな関係になれたらいいのにと、 かすかな希望を抱いた。きっと。 案の定、困ったような声が聞こえて、 「まったくだな」と思えて、 思わず眉を下げた。] (109) 2020/09/12(Sat) 0:24:18 |
【人】 環 由人[ 続いた言葉に今度は薄く笑って。] ああ、そうですね、 ───はやく、帰らないと。 二本ともぬるくなるし。 [ 差し伸べられた手をそっと取る。 人肌に触れたのなんていつぶりだったか。 あんな顔してたくせに、手はあったかい。 うん、大丈夫。 まだ押しつぶされてないし、 狂ってもいない。] (110) 2020/09/12(Sat) 0:25:43 |
【人】 環 由人[ そう確認するようにすこしだけ握った。 そのまま連れていった自宅で、 余り物のおかずとおにぎりを出した。 目の前で人が己の作ったものを食べてくれる。 少しぬるくなっていた酒がスパイス。 交わることのなかったはずの道だ。 邪魔も何も、関わっていったのは己で。 きっと、救われたのも己だと思う。]* (111) 2020/09/12(Sat) 0:26:00 |
【人】 環 由人 ───現在 こんな時間にあんまり食うと 太るんだろ?ほどほどにしとけよ [ 恨み言を落として平らげられた皿を こちらに向ける同居人を宥める。 ほんとは唐揚げだとかコロッケだとかも 余ってはいるのだけれど、 出したら食べざるをえないだろうから、 揚げ物は避けるようにしている。 代わりに日中用に冷蔵庫に置いてあるのだ。] (112) 2020/09/12(Sat) 0:32:42 |
【人】 環 由人[ 彼と己は生活リズムが合わない。 それは一緒に暮らし始めてすぐ、 わかったことだった。 己が自宅を出る時間、彼は寝ているし。 己が自宅にいる時間、彼は働いているし。 彼が自宅にいる時間、己は働いている。 だからこうやって食卓で面と向かって 顔を合わせるのは真夜中。 この時間だけだ。 丑三つ時と、明け方の境目。 どこにも行けない寂寞に苛まれる時間帯。 ずっと寄り添ってくれるのは、 顔も知らぬラジオのパーソナリティだけ だったはずなのにな、なんて。] (113) 2020/09/12(Sat) 0:33:01 |
【人】 環 由人[ わざわざリクエストしてくる言葉に 本から顔を上げて、眉尻を下げて ほんのすこし困ったように笑った。] 取っといたらW余り物Wに なんないだろ [ 何言ってんだ、と言わんばかりに。 部屋の中にカレーの匂いが充満する。 じゃがいもの代わりにカボチャが ごろごろしているそれは、ほんのり甘くて でも辛くて、その塩梅がちょうどいい。 比較的人気の商品である。 ──すこしだけよけてあったのは内緒話だ。 銀色の大匙で掬われては唇の中に 消えていくそれを見ながら、 世は更けていく、 ラジオのパーソナリティが 明日またお会いしましょう、と 締め括れば、エンディングが流れた。] (114) 2020/09/12(Sat) 0:34:10 |
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