【人】 タカノ[ ひらりと白く小さな手がこちらに振られれば 目を合わせ、軽く会釈をした。 互い一人なら相席をすることも あっただろうか。 芸能界という狭い世界では芸歴が 幅を利かせることが多い。 ドラマで共演した子役が、 ふてぶてしく自分を顎で使おうとすることだって ままあることだった。珍しくもなんともないが ピュアマーメイドの先輩方に置きましては そんなことはなかったと記憶している。 再会してからのほうが会話は多かったはずだが 面白がるように「センパイ」と呼んでいたかもしれない。 なにせ彼女が後輩を呼ぶような色味をもって、 俺を高野君>>105、とそう呼ぶものだから。 前のめりに肩を叩かれた日には、 いいひとなんだろう、と素直に思った。 挨拶に行くとしても、後ほどになるだろうかと ぼんやり考えながら控えめに、手を振り返しただろう。* ] (108) 2023/03/01(Wed) 21:05:06 |
【人】 厨房担当 那岐[人の声に耳を傾けることは好んでいても、 自身が話すことはあまり、得意ではない。 営業のような仕事には着けず、 手に職を持つ職人のような仕事なら、 あまり人と話すこともないだろうか、と。 料理専門学校を経て、この『Madam March Hare』に 身をおいたのは何年前のことだったか。 皮を剥く。パスタを茹でる。野菜を切る。 単純作業のようで、中々に繊細な指先の仕事。 理由は料理に纏わることではなかったが、 いざ仕事を初めてみれば、割りと性に合っていた。 たまに人手が足りず、ホールに駆り出されることも あるにはあるが、話すことは仕事に関することに 大体限られているから、成り立っている。] (111) 2023/03/01(Wed) 21:06:56 |
【人】 厨房担当 那岐[後輩の面々も増えてきて、賑やかになっていく店は 今日もランチから繁盛しているようで。 速崎や大咲、時に黒原が表に立っているようだ。 女性陣が表立ってホールやカウンター業務を 買って出てくれている為、俺はと言えば。 いつものように裏方に徹するように、 黙々と下準備や、後片付けの皿洗いに落ち着いている。 店の決まりであるトレードカラーは、 キャスケットの深い紺。 その色を知っている客は、どれくらい居るだろう。**] (112) 2023/03/01(Wed) 21:07:08 |
厨房担当 那岐は、メモを貼った。 (a29) 2023/03/01(Wed) 21:11:17 |
【人】 厨房担当 マシロふふっ、惜しいですね。 ベイクド"チーズ"タルトです。 また次の挑戦をお待ちしております! [ なーんて軽口も混ぜながら。 ころころと鈴を転がすように笑う顔には からかいじゃなく、本心からやり取りを楽しむ色だけが 明確に彩りとして映っている。 ] はい、熱い方でお持ちしますね。 ……私のおすすめですか? [ ふむ …と小首を傾ぎ、少しだけ悩んで。 ] (114) 2023/03/01(Wed) 21:12:29 |
【人】 厨房担当 マシロパスタとケーキ以外でまだお腹に入りそうなら、 オニオングラタンスープなんてどうでしょう? バゲット入りで食べ応えもありますし、 とろとろのチーズとコンソメの風味も抜群です! ケーキのご予定があるなら、小さめでお持ちしますよ。 [ しっかり炒めたあめ色玉ねぎにバターを加え、 コンソメで味を調えながら作ったオニオンスープへ さくさくのバゲットとチーズを乗せて焼き上げる。 下拵えは終わっているから、時間を貰わず提供出来るし パスタの後に選ぶご飯として最適ではなかろうか。 彼の答えがどうであれ、まずは熱いお茶をお持ちするために 一旦は高野のところを離れ すぐさまお茶を運んでくることになる。* ] (115) 2023/03/01(Wed) 21:12:39 |
【人】 厨房担当 シャミ[子供のころ、あだ名は「ゲロシャミ」だった。 大人が聞けば顔を蹙めるそれには、残酷さだけでなくなにがしかの好意も込められていた。 給食を完食するまで席を立ってはならない、という悪逆非道なルールを改訂させた立役者だったから。 沙弥には好き嫌いはなかった。どの給食メニューも好きだったけれど、しかしとてもとても食べ切れる量ではなかった。 体のギブアップの声を聞かずに無理に食べれば、悲しい結末になる。 そして教室は阿鼻叫喚の騒ぎを何度か経験し、給食は食べられる分だけを配膳し、それでも無理なら残しても良い、という穏当なルールへと変わったのだった。めでたしめでたし] (117) 2023/03/01(Wed) 21:16:22 |
【人】 厨房担当 シャミ[──とはいかず、胃腸の弱い子供はその後の成長期、再び苦難に突き当たった。 食事量が増やせないのにどんどん身長が伸びた。 縦に伸びる速度に、肉の蓄えが追いつかない。体重メモリがぴくりとも動かないままひょろりひょろりと丈だけが伸び、萎びたかいわれ大根のようなみすぼらしい有様になった。 あだ名は「ガリシャミ」に変わった。青白く死にそうな顔をしてふらふら歩いてるから、痛ましいのか不気味だったのかなんとなく遠巻きにされた。 年頃の女の子らしいことや流行ごとに気を回す余裕はなく、いつも食べ物のことを考えていた。どうやって吐き気を催さずに少しでも美味しいものを詰め込めるか] (118) 2023/03/01(Wed) 21:18:36 |
【人】 厨房担当 シャミ[このころの夢は、いつか大皿いっぱいの唐揚げを食べたい、だった。 実際は、二つ目の唐揚げに手を出す前に胸焼けで撃沈したのだから夢のまた夢。 そんな夢を叶えるために考えたのが、胃もたれしない唐揚げを自力で発明しよう、という野望。 それが、料理の世界にはまり込む最初の一歩になった。 大人になり、栄養が足りるようになって健康にはなったが、いまだに大皿いっぱいの唐揚げは食べたことない*] (119) 2023/03/01(Wed) 21:19:13 |
【人】 厨房担当 マシロシャミ先輩、可愛いお客さんをナンパですか〜? 私のことは口説いてくれないのにっ。 えへ、なんちゃって。 先輩も今はお客様ですからね、ごゆっくり! [ 入社当初はてっきり男性かと思っていたけれど 思い込みが解けても、大咲にとってはまず オープニングスタッフの大先輩というのは不変の事実だ。 穏やかな物腰も相まって、先輩先輩! と 犬のように尻尾を振って懐いているのである。* ] (123) 2023/03/01(Wed) 21:23:33 |
【人】 役者 セロこの見た目がコンプレックスだった。人と違う髪と目の色。 この声が好きじゃなかった。周りの子よりも低い声。 好きな格好をしているだけで、男みたいと言われた。 「セロは綺麗な声をしているね」 オーマはそういって私の頭を撫でてくれた。それが嬉しかった。 ”声優”という職業を知ったときは、これだと思った。 顔を出さなくても良い、声を使える仕事。 まあ、そんな都合のいいものではなかったのだけれど。** (124) 2023/03/01(Wed) 21:25:16 |
フロア担当 フィエは、メモを貼った。 (a30) 2023/03/01(Wed) 21:26:13 |
フロア担当 フィエは、メモを貼った。 (a31) 2023/03/01(Wed) 21:26:41 |
役者 セロ は、メモを貼った。 (a32) 2023/03/01(Wed) 21:26:59 |
【人】 客 クリス── おおよそ1年前 ── [俺は社会の荒波というものに揉まれていた。 大学生活はあんなに楽しかったのに。 就活だってそんなに苦労したわけじゃないのに。 決してそんなブラック企業ってわけでもないのに。 社会人ってこんな大変だったの??? やだもう泣きそう。泣かないけど。男の子だもん。 嘘。本当はちょっと泣きたい。男の子とか関係無いし。 初めてのお給料思ったより少ないし。 親に真珠買ってあげたら、『こんな高い物いらない』って言われてプレゼント失敗した感強いし。欲しがって癖に。イミテーションで十分とか何それ分かんない。女心なんて分かんない。 分かってないのは親心かもしれないけど、とにかくこの際それはどうでもいい。] (126) 2023/03/01(Wed) 21:36:55 |
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