【人】 厨房担当 ゲイザー―――…、うん、そうだね。 作った後悔のほうが、断然いい。 だから、そのもう一回の「最初の一歩」、 マシロの隣でさ、私も、一緒に踏み出すよ。 [大咲が言葉を終えた後、大分間を置いてからになったが、速崎は再び声を返して笑う。 「もうあのことは気にしない」と直接言いこそしなかったが、気にしない、という意からの言葉。] (130) 2023/03/05(Sun) 14:42:33 |
【人】 厨房担当 ゲイザー[さて、その「最初の一歩」の計画>>78を告げるにんまりとした笑みに、穏やかだった速崎の表情に少しばかり高揚が滲む。 はしゃぎすぎないよう、努めて声量は落としながらも] ブッラータ挟んだワッフルクッキーにいちごとか、 美味しくない訳ないじゃん! プラスでコーヒー味のアイスボックスクッキー、 うん、いいと思う。やろやろ! [そうと決まれば早速、オススメ食材からブッラータといちごを、バックヤードから製菓用のコーヒー粉を持ち出して。 大咲と自分の名が記されたブラックボードへの追加メニューを目に留めながら、いざ二種のクッキー制作へ! さて、この二種のクッキーは、葉月からのオーダー内容>>98とも合致することになるのだが、その話はもう少し後にして――。] (131) 2023/03/05(Sun) 14:43:14 |
【人】 厨房担当 ゲイザー[ワッフルクッキー用のバターを常温に戻し、柔らかくしてから砂糖を加えて、ふわっふわに混ぜ合わせて――。 そんな作業を進める合間に、速崎は小声で(調理中なのだから、唾が飛ぶような大声は飛ばせない)呟きを落とす。] あのさ、マシロ。 なんかさ、私もちょっとマシロに救われた。 自分が言ったこと、ちゃんと「正解だった」って 教えて貰えることって、あんまりないから。 (133) 2023/03/05(Sun) 14:43:44 |
【人】 客 葉月(また、あの店で会えるかな) [もし会えたなら、また話をしてみたい。 お婆さんのことももちろんだし、彼自身のことももっと知りたい。 そう、強く思った**] (135) 2023/03/05(Sun) 14:44:08 |
【人】 厨房担当 ゲイザー私、もともと「言いすぎる」ところあるんだ。 言いすぎるどころか、言いっぱなし、とか。 それで縁がバッサリ切れたこともあったし…… そういうのは、子供とか学生ならともかく、 社会人としてダメってのは解ってる。 [ふわっふわになったバターホイップに卵を割り入れ、少々のバニラエッセンスを。] そりゃ、マシロの目の前で「商品化向かない」って 言ってからも、マシロが別に私を避けたりとか そういうことしないのは解ってた、けど。 [別のボウルには、ふるいにかけた小麦粉とベーキングパウダーを、それに甘味を引き立てる僅かな塩も。] (136) 2023/03/05(Sun) 14:44:20 |
【人】 厨房担当 ゲイザー自分でもさ、言っていいことと言っちゃいけないこと、 どこで線引きできるか、自信なかったりはするよ。 それでも少なくとも、あの日の私が言ったことは、 マシロの脚を止めちゃったりはしなかった。 逆に、こうやって、前進できてるし。 [「作れない」は「作りたくない」だった>>76のだと、今の速崎は知っている。 何が大咲をそうさせたのかには触れない――少なくとも、今触れる必要なんて、ない。] だから、なんっていうのかな……。 ありがと、マシロ。 うん、今はそれだけで、いっか。 [オーダーのことも、早退時刻のことを鑑みても、またバターの溶け具合の問題でも。 あまり悠長にお喋りして作業をダレさせることはできない、と。 ぽつりぽつりと零した呟きを止め、クッキー制作の続きへと。*] (137) 2023/03/05(Sun) 14:45:05 |
客 葉月は、メモを貼った。 (a20) 2023/03/05(Sun) 14:49:12 |
厨房担当 ゲイザーは、メモを貼った。 (a21) 2023/03/05(Sun) 14:50:39 |
【人】 客 葉月-カウンター席にて- (ブッラータチーズ、実はあんま食べたことないんだよな……) [実のところ、俺は本来食に対してあんまり冒険しない。 基本的に気に入ったものを食べ続けるタイプなのだ。 ここでつい色んなものを頼んでしまうのは、この店の持つ不思議な魅力のおかげ。 ブッラータチーズに関しては、女の子とのデートで行ったここではないお店で食べてあんまり美味しくなかった経験しかなかった。 けれどこの店に限ってそんなことはないだろう。 新しい出会いにわくわくしながら待っていると、後ろから声をかけられた] (141) 2023/03/05(Sun) 15:08:15 |
【人】 客 葉月──おう、空いてるよ。 [よし、落ち着いて返せたぞ。流石俺えらい。やれば出来る子だ。 ついでにカウンター下に置いていた荷物を手で退けて、もう片方の手でイスの背もたれを引いて座りやすいようにしてやろう。 そう、“隣の”イスの背もたれを──] (……………………) [相手が“一つ分だけ開けた”隣に座るのを見て、俺はそっと引いた背もたれを戻した。 無理。恥ずい。死ぬ。今日は閉店です] (142) 2023/03/05(Sun) 15:08:40 |
【人】 客 葉月(えっなんで一個開けるの?俺なんかした? いやだって隣来ると思うじゃんこれは仕方ないだろ俺悪くないでも自意識過剰だと思われたらどうしようもう帰ろうかな、いやだめだまだ料理きてないし俺は美味しいクッキーを食べるまでここを動くわけには……) コ、コナイダハドウモ……。 [ぷしゅー……と煙を上げそうになるポンコツ脳みそからどうにか指令を出して、カタコトで挨拶をする俺だった**] (143) 2023/03/05(Sun) 15:09:24 |
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