【秘】 半分の仮面 リアン → 月鏡 アオツキ「……まあ。 うるさくしていなかっただけで、何もしていなかっただけではない事は分かった」 先生達も苦労したんだろうなということが伺える。 だが、もう一人の実習生の姿を見ていると どちらかといえば守っている方に見える。 そういうことなんだろう。学生時代もそんな感じで見られていたのだろうな。 「見守る事……ああ、"基本的には、生徒同士での交流をすることが重要"。 そういった話は聞いたことがある。 実習生もこの場では大人寄りというわけだ」 納得できる。まあ、だが結局はこうして面談をしているのだ、他人と話すこと自体は好きなのだろうと思う。 「仲良く出来る性格に見えるか?……まあ、フィウクスからはともかく。 僕は彼に歩み寄る努力はしようと考えている。 お互い何も知らない時期が多かったから、これから身を入れなければ 卒業までに間に合わないだろうが。 ……質問。そうだな。 アオツキ先輩は、この学校をより良くするために 何を変えるべきだと考える?」 (-98) 2022/05/05(Thu) 17:45:35 |
【人】 花信風 トット>>24 エルナト 「え!! めんどくさい……」 「でもかぜひくほうがめんどくさいか。んむう」 不服そうな声を出すもののちゃんと言う事は聞くらしい。 ちなみにトットも野菜カレーの日は誇らしげにしているが、にんじんのみは許せないらしい。甘いと思わせておいてたまに土の味がするからとのこと。 「そう!じつはおれもえらい」 「そしてエルナトもえらいし、みんなえらい」 「まーおれ たしかにみんなすきだからな……」 にんげんだったらでかくてもすきかも……。と謎の納得をしていた。 トットも園芸部か飼育部か迷ったが、病気の事もあり園芸部にした。 こちらの方が怪我も少ないだろうし。花は嚙みついてこないから。 「おいしゃさん……」 「……たしかにみんなのきずとかなおるとうれしい」 「……、………………」 少しの間。 「あ!でもでもそれならっ おれおくすりつくるひとになりたい」 「なんだっけ! なんかなまえあったよね チョーザイ?」 (25) 2022/05/05(Thu) 17:47:17 |
【秘】 雷鳴 バット → 神経質 フィウクスまだ食堂では互いの心配をするものがあり、 消えたものの安否を確認しあって相談している頃。 朝の授業が始まるまでには、また時間がありそうだ。 青年の姿は貴方が探した内、貴方が彼に教えた一室の中にあった。 食べ物の匂いがする、というには香ばしい香りは薄く。 ある程度食べきった様子ではあるものの、ほとんど無傷のパンやトマトが残っている。 扉の開いた先に顔を向けて、やっぱり隠すように食事の前にさりげなく腕を伸ばした。 入ってきたのが貴方だとわかれば、少しは安堵が混じるけれども。 「……ごめん」「長く、使い過ぎていた?」 「なるべく早く」「片付けるから」 (-99) 2022/05/05(Thu) 17:56:45 |
【秘】 高等部 ラピス → 童心 クロノ感情に合わせて外見が変わることは、知っていた。 それ以外の条件があるのかはわからないけれど。 9歳の子どもにはあまりに難しい経験だったに違いはなかった。 「………」 一度息を吐いて、先程よりは随分ゆっくりと文字を書いていく。 『少しあなたは、気負い過ぎているように思います』 『役に立っても、立たなくても』 『それはあなただけに責任のあることではありません』 『どうにもならないことというのは、存在します』 病気と同じだ。 努力でも心掛けでもどうにもできないものがある。 今回も、きっとそうだった。 『たまたま、失敗したのがあなただっただけのことです』 巡り合わせが違えば、 失敗したのはトットだった。ラピスだった。 ▼ (-100) 2022/05/05(Thu) 17:59:30 |
【秘】 高等部 ラピス → 童心 クロノ小さな手に手を重ねて握る。 『わざと皆を裏切ったなら、少しは怒りますが』 『今こんなに悩んでいるのだから、違うでしょう?』 『良いんです。このままで』 『いつかこんなことしなくて良くなるから』 全部バレたら、私が悪かったことにしてしまうから。 同じ班の子どもが次々居なくなっている。 誰もが不審に思い始めている。 それなら、終わりも近い。 待つだけだ。 だからそんなに怯えて自分を責めなくてもいい。 ▼ (-101) 2022/05/05(Thu) 18:00:06 |
【秘】 高等部 ラピス → 童心 クロノ──クロノ。 掠れた吐息が、その名を呼ぶ。 ──こっちにおいで。 涙を零すあなたを抱き寄せた。 肩に頭を預けさせて、背中を撫でる。 少女のベッドの上だから、普段よりその匂いが濃くあなたを包んだ。 春先、夏が近づいて来ても厚着の少女。 今までは気づかなかったかもしれないが、病気を知った今ではその服の下に所々、固い感触があることがわかる。 (-102) 2022/05/05(Thu) 18:00:26 |
【秘】 充溢 バレンタイン → 高等部 ラピス「……なるほど。 あれだけ内緒みたいにしてた割には…… みんなに配ってたんじゃねえか、トット……」 まあそんなもんか、と鼻で笑い飛ばす。 席に着き、普段なら微睡んで待つところ、 ほんの少しそわそわと落ち着かない様子で。 「そう、怪我をする子はあまりいないんだけど、 姿を見せなくなる子は最近多くってね。 僕も気が気じゃなくなったところで、 心が落ち着くらしい花のお茶を飲もうとしたんだ。 ギムナジウムから居なくなったのだと思ったけど、 ちらほら姿を見せる子も現れて、 そういう点では安心できたことはできた、けれど。 ──……ラピスさんは、 この頃皆がいないことをどう思ってます?」 その落ち着きのなさは溢れ出る言葉へと。 表情は硬いのに饒舌に喋り出すその様は、 あまりにもアンバランスに見えるだろうか。 (-103) 2022/05/05(Thu) 18:09:38 |
充溢 バレンタイン(匿名)は、メモを貼った。 2022/05/05(Thu) 18:11:20 |
【秘】 月鏡 アオツキ → ライアー イシュカあなたと別れる前に声をかける。 同僚と、して、だけではない。ただの友人として。 伝わっているか、わからないが。 「話なら聞きますよ。 子供たちに話したいのなら止めませんが、 私だから聞けることもありますし〜」 「……」 「それでは、イシュカ」 こつん、靴の音をならして踵を返した。 (-104) 2022/05/05(Thu) 18:13:16 |
【秘】 月鏡 アオツキ → 神経質 フィウクス「フィウクス君丁度よかった」 「君にパンを焼いて行こうと思っていて―――え?」 本当にパンをが入った籠をもった実習生は君に声をかけられれば、しばらく間を開けてから瞬きをし返した。 台詞に遅延するように振り返り、髪を揺らして。 「ここには私しかいません」 「なんですか、聞きますよ〜」 何処か笑っていたような気がした。表情は変わらない。 (-105) 2022/05/05(Thu) 18:19:52 |
【人】 司書 エルナト>>25 トット 「めんどくさいよ。遊べなくなるし。」 ベッドの上で寝るだけになっちゃう。つまんないよ〜と脅しというには柔らかすぎる言葉を告げて。 野菜カレーの日に誇らしくしている君も、人参相手に剣呑な目をしている君も、やはり少年は好きだ。 ペットがご飯に威嚇しているのを見ている感覚。 狭い鳥籠の中の小さな娯楽。 「僕も好きだよ、皆の事。」 「犬みたいな子もいるし、猫みたいな子もいる。」 何かと動物に例えたがる少年だ。 君の病の事はあまり知らない。いつも包帯を巻いてるから、良く怪我をしてるのかな、くらいの認識をしている。 となると、やはり園芸部の方が怪我の要因が少なくていいのかもしれないな、等と思いつつ。 少しの間に、きょとん、と見つめて。 「今何か考えてた?」 問いかけて。 「調剤師だね。全然仕事の内容は知らないけど、お料理みたいに作れたら楽しそうかも。」 「何でお医者さんより調剤師がいいの?」 (26) 2022/05/05(Thu) 18:27:04 |
【秘】 月鏡 アオツキ → 雷鳴 バット「ぁ……お、おはようございます」 ぞく、と背筋か震える。 いっしゅんの背徳感のようなものが走りつつ、 君の口元を拭えば、もうその声は震えていなかった。 「大変な目に遭いましたね。 先生たちにおこられでもしていましたか〜。 こんな風に捕まっちゃって、森にばっか行ってるからですよ」 ベッドに体重をかけ、体を寄せ。 なれない手つきで、もう片方の手で手錠を外しにかかった。 薬が効いていたその姿をみやれば、また小さく深呼吸をして。 人のをはずしてやるのは、なかったな。 「ねぇバット君、……大人のかたがいっていました。 ミゲルとは君の名前ですか?」 (-106) 2022/05/05(Thu) 18:33:34 |
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