人狼物語 三日月国


145 【R18G】星仰ぎのギムナジウム2【身内】

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【秘】 夢見る乙女 シャルロッテ → 中等部 バラニ

あの日あたたかかった少■の手は、今、酷く冷えている。
跳ね回る心臓が厭な音を立ててうるさい。
おんなじように手を握っているのに。
それは、勇気を出して触れたあの瞬間の心地よさとは、あまりにもかけ離れた感覚だった。

「……『酷いこと』は、なかった?」

やっぱり先生お父さんは、いつも正しい。
————本当に?


「家族に認められると、バラニはうれしい?」

望まれるなら、それはいいことだ。
————本当に?


「バラニの病気って、何?
早く治ると、バラニはうれしい?」

跡を継ぐためには病を治さなければと、そのためにあなたはここへ来たのに。
快方へ向かっていると言うのなら、それは喜ぶべきことの筈なのに。

————本当に?


息がくるしい。
(-83) 2022/05/05(Thu) 13:08:33

【秘】 司書 エルナト → 中等部 バラニ

「大事な話って…………そんな夜通し……」

それだけのわけが無いじゃないか、と。
思いはすれども口には出せない。
傷を抉ってしまいかねないから。

それから、立ち上がる君を。
見つめた時に、いつもより首が痛いことに気づく。

わかるかなって。
わからないわけがないでしょう。
昨日もお話したのに。毎日見てるのに。


「……どうしたの、その体。」

笑う君とは対称的に、少年は眉を下げたままだった。
(-84) 2022/05/05(Thu) 13:25:42

【人】 司書 エルナト

>>20 トット

「うん、こんにちは。今日もいい天気だね。」

窓枠に頬杖をついて、微笑む。
無邪気な笑顔は、見てると心が癒される気分。
さながら可愛い子犬を見てるかのような感覚。

「もう随分春だからね。お花の季節だ。」
「じゃあ、動物も好きなのかな?卵や赤ちゃんから頑張って育ってるし」

綺麗、とか可愛い、とかじゃなく、
頑張ってるのが理由なんだ、ちょっぴり独特な考え方だなぁ、
と君を鷹色の目で見つめながら、思いつつ。

「将来はお花屋さんとかになりたい?」

日常に身を浸すように、他愛のない会話を続ける。
(22) 2022/05/05(Thu) 13:31:42

【神】 司書 エルナト

>>G0 フィウクス

「カラスの鳴き声は平気なんだ。」

とさ、とさと、靴が土を踏む音。
施設の方から、境界線まで。
軽くも重くもない足音が響いてくる。

「こんなところで何をしてるの?」
「出たい訳でもないのに。」
(G1) 2022/05/05(Thu) 13:34:44

【秘】 充溢 バレンタイン → 高等部 ラピス


お茶の提案をされればまず沈黙を挟む。
別件で先約があって、それを天秤にかけてるような。
そして“トットに分けてもらった”との字を見れば、
実に不可解そうに口元に手を当てて。

「花は……
 “僕が保健委員だから”と、
 トットがくれたもの、なんですが」

眠気ではなく訝しさに目を細めて。
でもそれを問い質してみるでもなく、暫く考え込み。

「……でも、ちょうどいいかもしれねえな。
 僕も、その花を持ってきたところで、
 うん、ならどの道お茶にするのは自然なことだ」

警戒をしていないのか、あるいは何か自分の中で理由をつけて納得したのか。あっけなく快諾する。

トットを信用していないわけでも、
ラピスさんを疑うわけでもない。
それはきっと、対して重要じゃない気もするから。
(-85) 2022/05/05(Thu) 13:56:42

【秘】 充溢 バレンタイン → 高等部 ラピス

/*

というわけでお花は預けちゃうので煮るなり煎じるなり好きにしちゃってください。ちなみにこっちはPL情報としてこの花が何なのかの確証は全く取れてなかったり。

ともあれ、よろしくお願いしますね。
(-86) 2022/05/05(Thu) 13:59:48

【人】 花信風 トット

>>22 エルナト

「あったかくなったもんねー!おれもうそろそろはんそででもいいかも……」

陽射しも優しく、吹く風は随分暖かくなった。
もう一つ園芸部が管理している畑では作物も育ち始めている。
雪から顔を出し緑を取り戻してからしばらく経った芝生も、そろそろ刈り揃える時期だろう。

どうぶつもねー、とトットは頷く。

「すきだよ!ちゃんといきててえらい」
「おっきいどうぶつこわいけど、ちっちゃいのすき。うさぎとか……」

こんくらいのどうぶつすき……と手でサイズを表した。
サイズだけで言うなら、犬猫も当てはまるのだろう。

「ん〜〜」
「おれねー なにになりたいかわかんないんだよなー」

「みんなのやくにたちたいとおもってるけどー……」

ジョウロを両手に持ち、難しい顔をしながら左右に揺れる。
トットは将来の事をあまり考えたことがなかった。
ちゃんと生きているのかわからないのだし。
(23) 2022/05/05(Thu) 14:56:32

【秘】 中等部 バラニ → 夢見る乙女 シャルロッテ

酷く冷えたその手。
息を詰まらせて苦しそうな表情を浮かべる君を見れば、力にならなければと思う。

けれど、昨日まで感じていたような胸が裂けそうになる苦しみは、今はどこにも。

君が嬉しければ、私も嬉しい。君が悲しければ、私も悲しい。
そのように感じていたはずの気持ちを、どこか他人事を見るような感覚すらある。

力になりたいと思う気持ちは嘘ではない。
けれど、心から湧き上がり、身を焦がすような熱が君の身体を暖かくなどしない。


「……なかったとも、安心したまえよ」

優しい調子で、努めて君を安心させようと微笑みながら言葉を紡ぐ。

「嬉しいとも、家督を継ぐに相応しい立派な男にならねばと思っていたのだから」

つい先ほどのように、少し気まずそうには言うけれど。
そこに籠っていたはずの強い想いは感じられない、どこか軽い調子のままだ。

けれども。

(-87) 2022/05/05(Thu) 15:06:54

【秘】 中等部 バラニ → 夢見る乙女 シャルロッテ

「…………」

自らの病症について尋ねられると、ようやく少しばかりに困ったように眉を顰める。

「それは、言えないことなんだ……すまないけれどね」

何か言えない事情があるのか、言いたくない理由があるのか、そこまでは伺い知れない。
いずれにしても、君からそう尋ねられて、バラニがそれを拒んだのは紛れもない事実だ。

「嬉しいかどうかは、少し……わからないけれど。
 これでも、よかったのかもしれないとは思うよ」
(-88) 2022/05/05(Thu) 15:08:36

【秘】 高等部 ラピス → 充溢 バレンタイン

『そうなのですか』
『私もトットくんから聞いただけですが、
 傷に塗ったり、お茶にして飲むと効果があるようです』
『他にも分けてあげた子がいるらしいですよ』

薬効のようなものがある、とだけ自分も聞いている。
おそらくそういった理由で保健委員にも預けたのだろう。
花壇で花に水をやる彼の姿が頭に浮かんだ。

『では、場所を移しましょうか』

快諾されれば、いつもより受け答えのはっきりしたバレンタインを連れて学舎外に休憩用に設置された白いティーテーブルへ。
木漏れ日が差すそこは、今日は人気が無い。

少し待っていて、と黒板で伝えると暫くしてからカップに注いだお茶を持って戻ってくる。
あなたの前には
隠し味
入りの方を。

透き通った液面が、日差しを受けて光を湛えていた。
(-89) 2022/05/05(Thu) 15:10:33

【秘】 高等部 ラピス → 充溢 バレンタイン

/*
預けられました。ありがとうございます!
PLもただ聞いた情報だけでロールしていますが嘘ではない筈……。
睡眠薬はキリの良い感じのタイミングで任意で効き始めて大丈夫です。
しばしお付き合いいただきます!
(-90) 2022/05/05(Thu) 15:11:13

【秘】 中等部 バラニ → 司書 エルナト

「ふふ、やっぱり君にはすぐ気付かれてしまうね」

流石に30とまでは言えないがね、と肩を竦めながら。
その背丈は目測でも、10cmほどは大きくなっている。

一晩で成長したと言うには、あまりに奇妙だけれど。

「父上が、私に早く戻ってきて欲しいとのことでね」
「病気の治療も……積極的に行うことになったんだ」

大事な話というのも間違いではないだろうと、言葉を添えて。

「背が伸びたのも、きっとその影響なのだろうね。
 私の抱える病は……精神が身体に影響を及ぼすものなのだから」

そう語るバラニの様子は、一見すればいつも通り……ともすれば、いつも以上に快活なものに見える。
けれども、嬉々として語った話の内容は、あなたと昨晩語りあったことを思えば違和感を感じさせる。

それはまるで、彼が言った魔法の薬を飲んだかのようで。

飲まないと強く宣言していたはずのバラニの言動を考えると、これほど不自然なことがあるだろうか。

(-91) 2022/05/05(Thu) 15:40:09

【秘】 中等部 バラニ → 司書 エルナト

そして、不意に何かを思い出したようにあなたの方を確かに見つめて。

「そうだ、エルナトくん」

「……君は冗談だと言っていたけれど」
「もしそれが本当だったのなら、考えさせてくれと言った件、私は構わないよ」

にこりと笑顔を浮かべながら、何の躊躇いもなく言い放った。
考えさせて欲しいと言ってから、さほど時間も経ってはいないというのに。

「君は私の大切な友人だもの、苦しい思いをしているのなら力になりたいんだ」

その言葉には間違いなく、あなたを親しく思う気持ちと力になりたいという意思が籠っている。
けれど、昨日まではそこにあった不安や躊躇いは、綺麗さっぱりなくなってしまったかのよう。

どこか様子がおかしいまま穏やかに微笑んで、あなたの返事が如何なるものかを、待っている。
(-92) 2022/05/05(Thu) 15:40:53

【秘】 童心 クロノ → 高等部 ラピス

ぽろ、と瞬きの拍子に雫がひとつ零れて。
困ったような顔に、きゅっとこちらも眉を下げる。

対価について問われれば。
これもまた、言葉に困って。

「…………わかんない」


「こわい、やだ、きもちわるいって、」


「おもった、はず、なのに」

「エルナトくんの、声が、やさしくて」
「こわくなくて、でも、」


「わたしの、顔が、からだが、おとなから、もどらなくて」


「こわい、やだ、なはずなのに、」

「わかんない、」
「…………わかんない……」


「された、ことより、いまは、ずっと」
「うまくできなかった、
 役に立てなかった、ことが、嫌で、……だから……」


口にした言葉に、まるでまとまりがなくて
そこまで言って、口をつぐむ。
そのまま泣いてしまいそうな目を、ぎゅっと瞑った。
(-93) 2022/05/05(Thu) 16:51:54

【秘】 雷鳴 バット → 月鏡 アオツキ

ゆっくりと開いた目はまだ薬の効果が残っているのか、
焦点の合わさる先もぼんやりとして曖昧なままだ。
薬を打たれ意識を失ったのはここに連れてこられる前だ。
状況の把握には至っていないのか、まだぼやけた視界のまま。

外された口枷からはだらりと溜まった唾液が落ちた。
その先に見える肌色を視線が追って、
ざり、と。指の先に、赤い舌を這わせた。
(-94) 2022/05/05(Thu) 16:52:58

【人】 司書 エルナト

>>23 トット

「えぇ、朝晩はまだ寒いと思うけどなぁ。」
「ちゃんと上着は持ち歩かないとダメだよ?」

というのは、少年が寒がりだからそう思うだけかもしれない。
例年通りなら、そろそろ食堂のメニューに野菜カレーとかが出てくるのだろうか。
自分が食べるわけではないけれど、ちょっと楽しみだ。
園芸部の子達が達成感を顔に浮かべて美味しそうに食べる姿は可愛らしいし。
……あと、野菜が苦手な子が神妙な顔をしてるのも面白い。

「生きてるのが偉いんだ………」
「それならトット君も偉いね。」

僕も偉いし。
触ると暖かいし、小刻みに震えてて可愛らしいよね、と手で示すものに同意を示しつつ。
この施設に本が無かったら、自分も飼育部にでもなろうかと思ってた程度には、動物が好きだ。

「おや、そうなのかい?将来の夢はあった方が良いよ。」
「その方が、頑張って病気を治すぞーっていう気になるしね。」
「皆の役に立つっていうと……お医者さんとかかなぁ……。」

未来が来て当然と、能天気に考える少年は。
君の将来の姿をあれこれ想像してみたり、口に出してみたりする。
(24) 2022/05/05(Thu) 17:07:26

【秘】 雷鳴 バット → ライアー イシュカ

声を掛けられなかった理由は相手の様子が途方もなく落ち込みきっていること、
自身の事情なども含めて様々にあった。
ただ、それっていうのはそこで諦めきったわけではなく、
その後も頭の端には、知己の人間の異変を記憶しておいてはあったのだろう。

以前よりもぎこちなく飼育小屋の辺りに足を運ぶ。
はじめは遠巻きな様子であったが、その中に貴方を見つけて。

「……大丈夫?」「元気、ないように見える」
「昨日、食堂にいなかったって」「噂されてるの、聞いた」

居なくなったのは同じ。おそらくは互いの様子というのは聞かされていないだろうし。
改めてそうした状況にあったと聞いたのは遅れてから。
声が届くくらいの距離まで、おそるおそるといった様子で近づいてくる。
(-95) 2022/05/05(Thu) 17:18:51

【秘】 司書 エルナト → 中等部 バラニ

10cm。
少しだけ見下ろしていた目線が、今は少しだけ見上げるものに。
友が、宣言通りに成長している。
その事象は喜ばしいものなのに、それにかかった時間があまりに短すぎるから、何一つと喜べない。

柱に傷をつけて、互いの身長を競い合うような。
そんな数年を経て、見上げたかった。


「積極的にって……なにをしたのさ。」
「君が立派な大人になりたがってるのは知っていたけれど。」
「そんな簡単になれるものじゃ……なりたいわけじゃなかったはずでしょ。」

だって、そんなすぐに大きくなれるなら。
君は何のために、存在を隠してまで初等部の頃からここに居て。
中等部まで、健気に地道に、立派になろうと努力してきたのか。
"そんな風になりたくなかった"から、頑張ってきたんじゃないのか?

「……なんでそんな元気でいられるの。」

何も分からない。
不気味さすら、感じてしまう。

(-96) 2022/05/05(Thu) 17:33:54

【秘】 司書 エルナト → 中等部 バラニ

それから、唐突に言われる言葉に。
尚更に少年は怪訝そうに眉を顰めて。
鷹の目が、じっと見据える。

「…言ってる意味が分かってるの?」

偽りのない言葉だという事は分かる。
元々君は、あんまり嘘が付けないタイプだと思ってる。

だから、不気味だ。

昨日とあまりに違いすぎる。
まるで別人になったのか、あるいはまっとうな感性が消えてしまったのか。

「……汗も、涙も、口の中に溜まった唾液も。」
「血液も、尿も…………精液だって。」
「僕に捧げられるって事?何の戸惑いもなく?」

ゆっくりとした口調で、羅列する。
普通なら吐き気すら催すくらいの内容だ。
昨日までの君なら、気持ち悪そうな顔を浮かべたかもしれない。


「……君が何でそうなったのか、わかるまでは。」
「いらないかな。」

今、気持ち悪そうな顔を浮かべているのは。
少年の方だった。
(-97) 2022/05/05(Thu) 17:34:18
司書 エルナト(匿名)は、メモを貼った。
2022/05/05(Thu) 17:35:21

【秘】 半分の仮面 リアン → 月鏡 アオツキ

「……まあ。
 うるさくしていなかっただけで、何もしていなかっただけではない事は分かった」

先生達も苦労したんだろうなということが伺える。
だが、もう一人の実習生の姿を見ていると どちらかといえば守っている方に見える。
そういうことなんだろう。学生時代もそんな感じで見られていたのだろうな。


「見守る事……ああ、"基本的には、生徒同士での交流をすることが重要"。
 そういった話は聞いたことがある。
 実習生もこの場では大人寄りというわけだ」

納得できる。まあ、だが結局はこうして面談をしているのだ、他人と話すこと自体は好きなのだろうと思う。

「仲良く出来る性格に見えるか?……まあ、フィウクスからはともかく。
 僕は彼に歩み寄る努力はしようと考えている。
 お互い何も知らない時期が多かったから、これから身を入れなければ 卒業までに間に合わないだろうが。

 ……質問。そうだな。
 アオツキ先輩は、この学校をより良くするために 何を変えるべきだと考える?」
(-98) 2022/05/05(Thu) 17:45:35

【人】 花信風 トット

>>24 エルナト

「え!! めんどくさい……」
「でもかぜひくほうがめんどくさいか。んむう」

不服そうな声を出すもののちゃんと言う事は聞くらしい。
ちなみにトットも野菜カレーの日は誇らしげにしているが、にんじんのみは許せないらしい。甘いと思わせておいてたまに土の味がするからとのこと。

「そう!じつはおれもえらい」
「そしてエルナトもえらいし、みんなえらい」
「まーおれ たしかにみんなすきだからな……」

にんげんだったらでかくてもすきかも……。と謎の納得をしていた。
トットも園芸部か飼育部か迷ったが、病気の事もあり園芸部にした。
こちらの方が怪我も少ないだろうし。花は嚙みついてこないから。

「おいしゃさん……」
「……たしかにみんなのきずとかなおるとうれしい」

「……、………………」


少しの間。

「あ!でもでもそれならっ おれおくすりつくるひとになりたい」
「なんだっけ! なんかなまえあったよね チョーザイ?」
(25) 2022/05/05(Thu) 17:47:17

【秘】 雷鳴 バット → 神経質 フィウクス

まだ食堂では互いの心配をするものがあり、
消えたものの安否を確認しあって相談している頃。
朝の授業が始まるまでには、また時間がありそうだ。

青年の姿は貴方が探した内、貴方が彼に教えた一室の中にあった。
食べ物の匂いがする、というには香ばしい香りは薄く。
ある程度食べきった様子ではあるものの、ほとんど無傷のパンやトマトが残っている。
扉の開いた先に顔を向けて、やっぱり隠すように食事の前にさりげなく腕を伸ばした。
入ってきたのが貴方だとわかれば、少しは安堵が混じるけれども。

「……ごめん」「長く、使い過ぎていた?」
「なるべく早く」「片付けるから」
(-99) 2022/05/05(Thu) 17:56:45

【秘】 高等部 ラピス → 童心 クロノ

感情に合わせて外見が変わることは、知っていた。
それ以外の条件があるのかはわからないけれど。
9歳の子どもにはあまりに難しい経験だったに違いはなかった。

「………」

一度息を吐いて、先程よりは随分ゆっくりと文字を書いていく。

『少しあなたは、気負い過ぎているように思います』
『役に立っても、立たなくても』
『それはあなただけに責任のあることではありません』
『どうにもならないことというのは、存在します』

病気と同じだ。
努力でも心掛けでもどうにもできないものがある。
今回も、きっとそうだった。

『たまたま、失敗したのがあなただっただけのことです』

巡り合わせが違えば、
失敗したのはトットだった。ラピスだった。

(-100) 2022/05/05(Thu) 17:59:30

【秘】 高等部 ラピス → 童心 クロノ

小さな手に手を重ねて握る。

『わざと皆を裏切ったなら、少しは怒りますが』
『今こんなに悩んでいるのだから、違うでしょう?』

『良いんです。このままで』
『いつかこんなことしなくて良くなるから』

全部バレたら、私が悪かったことにしてしまうから。

同じ班の子どもが次々居なくなっている。
誰もが不審に思い始めている。
それなら、終わりも近い。
待つだけだ。

だからそんなに怯えて自分を責めなくてもいい。

(-101) 2022/05/05(Thu) 18:00:06

【秘】 高等部 ラピス → 童心 クロノ

──クロノ。


掠れた吐息が、その名を呼ぶ。

──こっちにおいで。


涙を零すあなたを抱き寄せた。
肩に頭を預けさせて、背中を撫でる。
少女のベッドの上だから、普段よりその匂いが濃くあなたを包んだ。

春先、夏が近づいて来ても厚着の少女。
今までは気づかなかったかもしれないが、病気を知った今ではその服の下に所々、固い感触があることがわかる。
(-102) 2022/05/05(Thu) 18:00:26

【秘】 充溢 バレンタイン → 高等部 ラピス


「……なるほど。
 あれだけ内緒みたいにしてた割には……
 みんなに配ってたんじゃねえか、トット……」

まあそんなもんか、と鼻で笑い飛ばす。
席に着き、普段なら微睡んで待つところ、
ほんの少しそわそわと落ち着かない様子で。

「そう、怪我をする子はあまりいないんだけど、
 姿を見せなくなる子は最近多くってね。
 僕も気が気じゃなくなったところで、
 心が落ち着くらしい花のお茶を飲もうとしたんだ。

 ギムナジウムから居なくなったのだと思ったけど、
 ちらほら姿を見せる子も現れて、
 そういう点では安心できたことはできた、けれど。
 
 ──……ラピスさんは、
 この頃皆がいないことをどう思ってます?」

その落ち着きのなさは溢れ出る言葉へと。
表情は硬いのに饒舌に喋り出すその様は、
あまりにもアンバランスに見えるだろうか。
(-103) 2022/05/05(Thu) 18:09:38
充溢 バレンタイン(匿名)は、メモを貼った。
2022/05/05(Thu) 18:11:20

【秘】 月鏡 アオツキ → ライアー イシュカ

あなたと別れる前に声をかける。
同僚と、して、だけではない。ただの友人として。
伝わっているか、わからないが。

「話なら聞きますよ。
 子供たちに話したいのなら止めませんが、
 私だから聞けることもありますし〜」

「……」

「それでは、イシュカ」

こつん、靴の音をならして踵を返した。
(-104) 2022/05/05(Thu) 18:13:16

【秘】 月鏡 アオツキ → 神経質 フィウクス

「フィウクス君丁度よかった」
「君にパンを焼いて行こうと思っていて―――え?」

本当にパンをが入った籠をもった実習生は君に声をかけられれば、しばらく間を開けてから瞬きをし返した。
台詞に遅延するように振り返り、髪を揺らして。

「ここには私しかいません」
「なんですか、聞きますよ〜」

何処か笑っていたような気がした。表情は変わらない。
(-105) 2022/05/05(Thu) 18:19:52

【人】 司書 エルナト

>>25 トット

「めんどくさいよ。遊べなくなるし。」

ベッドの上で寝るだけになっちゃう。つまんないよ〜と脅しというには柔らかすぎる言葉を告げて。
野菜カレーの日に誇らしくしている君も、人参相手に剣呑な目をしている君も、やはり少年は好きだ。
ペットがご飯に威嚇しているのを見ている感覚。
狭い鳥籠の中の小さな娯楽。

「僕も好きだよ、皆の事。」
「犬みたいな子もいるし、猫みたいな子もいる。」

何かと動物に例えたがる少年だ。
君の病の事はあまり知らない。いつも包帯を巻いてるから、良く怪我をしてるのかな、くらいの認識をしている。
となると、やはり園芸部の方が怪我の要因が少なくていいのかもしれないな、等と思いつつ。


少しの間に、きょとん、と見つめて。

「今何か考えてた?」

問いかけて。

「調剤師だね。全然仕事の内容は知らないけど、お料理みたいに作れたら楽しそうかも。」
「何でお医者さんより調剤師がいいの?」
(26) 2022/05/05(Thu) 18:27:04

【秘】 月鏡 アオツキ → 雷鳴 バット

「ぁ……お、おはようございます」

ぞく、と背筋か震える。
いっしゅんの背徳感のようなものが走りつつ、
君の口元を拭えば、もうその声は震えていなかった。

「大変な目に遭いましたね。
 先生たちにおこられでもしていましたか〜。
 こんな風に捕まっちゃって、森にばっか行ってるからですよ」

ベッドに体重をかけ、体を寄せ。
なれない手つきで、もう片方の手で手錠を外しにかかった。
薬が効いていたその姿をみやれば、また小さく深呼吸をして。
人のをはずしてやるのは、なかったな。


「ねぇバット君、……大人のかたがいっていました。
 ミゲルとは君の名前ですか?」
(-106) 2022/05/05(Thu) 18:33:34
 




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テラ(3d)
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3日夜迄不在

イシュカ(3d)
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ターコイズブルー

バレンタイン(5d)
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閉じ込めて

クロノ(6d)
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……。

フィウクス(6d)
0回 残 たくさん

おかしくたって

リアン(6d)
1回 残 たくさん

未来の為に

バラニ(7d)
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あいしているから

処刑者 (4)

バット(3d)
0回 残 たくさん

太陽が照らすなら

トット(5d)
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さいたよ。

エルナト(6d)
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