【人】 がらんどう ゲイザーブラキウムに料理ごと配達 >>66 された後。 身を隠すように外套をがっちり着込みながら誰かを探して歩いている。 「ハマルさんはどこでしょうか……」 あの人には随分心配させてしまった。良い子だから、きっと自分以外の人の想いまで背負っていたことだろう。 黒い羊として覚悟を決めたあの人と話さなければ、未来を進もうにも進めない。 女はハマルを探していた。 (80) 2021/04/30(Fri) 19:09:59 |
【人】 セキュリティAI ブラキウムこれはブラキウムが、とある家に押し入ったときのお話です。 *バン* 「ぐぬぬ……、どこに行ったのだ! ブラキはパンチをしに来たぞ!」 室内は何の個性もなく、平均的な家具しかありません。 まるで初期設定のままであるかのようです。 部屋を探し回る中、机の上に一冊の本が置かれていることに気付きます。 ……大昔に存在した、都市国家に伝わる神話のようです。 (81) 2021/04/30(Fri) 19:16:52 |
ブラキウムは、扉をバン!!!! (a27) 2021/04/30(Fri) 19:17:07 |
【人】 セキュリティAI ブラキウム>>81 栞代わりにされていたのでしょうか。 開かれた頁の上に羽根はありました。 迷わず手に取り、しっかりと鞄に入れます。 ! 破損ファイルが■件存在します。 データを読み込んでいます。 しばらくお待ちください… 「……よし、なんか強くなったのだ!」 ブラキウムは、もう大丈夫です。 元々はサルガスに使うものでした。 しかしサルガスが正常になった今、ブラキウムが使っても問題ないでしょう。 「むー……。まあ、ブラキが強いから逃げたに違いない。」 少し物足りませんが、羽根はもう取り戻しました。 もうこの家に用はありません。 ブラキウムには、きっとまだやるべきことがあります。 訪れたときよりも、しっかりとした足取りで家を出ました。 (82) 2021/04/30(Fri) 19:17:59 |
【人】 セキュリティAI ブラキウムブラキウムは、料理 とゲイザー を配達した後、会議室でスターゲイジーパイ を食べていました。「やっぱりコレが美味しいのだ〜♪」 実を言えば、ブラキウムに味覚はありません。 しかし生まれて初めて食べた物ですから、とても思い入れがあるのです。 美味しい気がするほどに。 /* 話しかけフリーなのだ (83) 2021/04/30(Fri) 19:23:38 |
【人】 がらんどう ゲイザー「キューさん」 女は外套で身を隠しつつ、誰かを探していた。 「カンカンカーン!」と決まった時間に街中に触れ回っていたあの人。 ハンバーグパイとペカンパイと、それから嬉しい≠一緒に作ったあの人。 本当はとってもとっても優しくて、死んでからもずっと心配していたあの人。 「様子を確認するまでは落ち着いていられませんよ……!」 女はキューを探している。 (84) 2021/04/30(Fri) 19:28:45 |
【人】 子役 ヘイズ「…………あれ、ぼくは、一体」 ぱちり。まばたき一瞬。 子役の知らない空間でなにかが変わった。 ここは星見杯亭だった。 子役は違和感に気づき辺りを見まわした。 ふ、と全身が移る鏡が視界に入る。。 「生きてる?」 手を広げたり閉じたり、近くのドアに触れてみたり。 通りすがりの客に触れて不審がられたりする。 「な、ナンデ!?」 「な、ななななななnナンデナンデナンデ!? だ、だーれが殺しじゃない死者蘇生の術でも!? ぼく消えたはずでは!???? 等価交換!?ぼくを生き返らせたい人なんて いたんですか!?ぼくのファン!??」 "中の人"なんていない存在はひとり大慌てだった。 (86) 2021/04/30(Fri) 19:52:32 |
【秘】 ENo.9 有葉理人 ルヴァ → がらんどう ゲイザー「うん。高校1年」 机上の小瓶を無気力に眺めて答える。 「……俺はもっと薄情だよ。確かに従兄は好きだったけど。 別に従兄に執着してたわけでもないし。 社会人なんてこんなもんなんだなー、俺も運が悪かったら従兄と似たような末路かな──って、将来に絶望してたんだ。 何か、もう全部どうでも良くて生きてても死んでても一緒って感じ。まあ……それはルヴァ見てたら分かるかな。 だから、ゲイザーちゃんと話してからこれ使おうと思ったんだけど、」 唇をなぞる指先に反応は返さなかった。特に振り払う理由もなかった。 「でもさあ……アンタの話聞いてたら気が変わっちゃったな。 俺、結構律儀だからさ。取引したからにはちゃんとしたもの渡したいんだよね」 ▽ (-54) 2021/04/30(Fri) 19:55:38 |
【神】 見物人 サダル【ソロール】 ライターの人生に訪れたのは災難だったのか幸運だったのか。 --------------------------------------------- 【犬も歩けば棒に当たる】 (1)物事をしようとする者は、それだけに災難に会うことも多いものだ。 (2)なにかやっているうちには、思いがけない幸運に会うこともあるものだ、 また、才能のない者でも、数やるうちにはうまいことに行きあたることがある。 --------------------------------------------- 『生まれ持って災難を得た双子の片割れは、 死から愛を渇望した。 平穏な暮らしで突然のギフト[毒の贈り物]を授った青年は、 死に魅入られつつ人生を愛で埋めた。』 暗い部屋、パソコンは淡いシアンの光を放っている。 「(カストルは2? デッドは1……? 万人が認めるハッピーエンドって難しいな。 でも、彼らが幸せなら気にする必要は無いか。 自分が考えるのはその先か別の彼らの話だ。 公式にはあらがえないし、役者にするには手が余る。 最高の彼らを自分達が調理するなんて、 ……不器用すぎて焦がしてしまうよ)」 (G9) 2021/04/30(Fri) 19:58:15 |
【秘】 ENo.9 有葉理人 ルヴァ → がらんどう ゲイザー それから、ようやく緑の瞳が金色の瞳を捉えた。 以前の空っぽの瞳とは違う、明らかに人間らしい意志のある目つきだった。 「死んだ直後さ、アンタ言ってたよね。『幸せになれませんでした』って。 俺、確かに幸せ売ったんだけどな。 それで、ゲイザーちゃんから幸せを受け取った。 それなのにゲイザーちゃんが幸せになってないのは問題じゃない?」 弾かれたように細い手首を掴んで、ソファに押し付ける。 少年は青年を組み敷きながら、ニコと笑っていた。1年ぶりに『生きる目的』ができそうだったからだ。 「だから、これは買い取りじゃない。不良品交換だよ。 俺が絶対に、責任持ってアンタを幸せにする。アンタの『生きる理由』になる。 だから俺と一緒に来て」 一呼吸。懇願するように囁いた。 「『貴方』じゃないよ。理人って呼んで。」 (-55) 2021/04/30(Fri) 19:59:03 |
【神】 見物人 サダル>>G9 パソコンを閉じて天井を仰ぐ。 トントン響く、ノックの音。 返すのは無言。 静かなライターは喋らない。 ピロン、メールが届く。 *Hello World!* 「(ああ、そろそろか。”proxy”の開始は "彼"にも一緒にどうかと誘ったゲーム、 きっと最高のキャラクターを作るんだろうな。 頼んだら見せてくれるだろう、連絡しておこうかな……?)」 カレンダーをみる。 「(そういえば、もう月末。 今月のクレカ分コンビニにの振り込みしにいかないと。 羊のぬいぐるみ頼んでいたんだっけ? いや、なんか気分を変えるアロマセラピーの石だったか……? 適当にしてたからなんもわからん、 そんなことよりおなかすいた…パンが食べたい)」 財布とスマホを持って着慣れたジャケットを羽織る。 暗い部屋にパソコンのシアンの光だけがともっている。 外に出て目的地にライターは歩く。 静かなライターは喋らない。 (G10) 2021/04/30(Fri) 19:59:19 |
【神】 見物人 サダル>>G9 >>G10 「……、 ア”ッ 今日初めてでた声は一瞬だけ周りの視線を集める 「推しの新しいイラストが公開……? 嘘だろ。 今日死ぬのか? ありがとう、生きていてくれて。 生まれてきてくれてありがとう、本当に、本当に。 恋したわ……恋してるわ。相手いないけど。 夢を見ることぐらいはいいよね、こんな人生でも」 (救われない物語があれば涙をする。 そんな世界が変わればと夢を見て、物語を綴る。 夢の中なら許される、妄想だけならいくらでも許された。 誰かの物語に自分がいたらと夢を見る。 自分ならこうしたのに、助けてあげられるのに 力があれば、魔法があれば―――――) (だけど、同時に。 "自分なんか"が結ばれるのだけは心が苦しくて仕方ない。 推しの傍にいるのがどうしようもなく苦しい。 だから違う名前を使うのだ。 自分の名前を呼ばれた記憶はもうほとんどない。 あの親戚ぐらいじゃないか? 親ですら自分の名前を呼ばなくなってしまったのだから。) (G11) 2021/04/30(Fri) 20:00:38 |
【神】 見物人 サダル>>G9 >>G10 >>G11 「……誰かと恋なんて」 (できないと思う。ただでさえ引きこもりの人生だ。) 長く響くクラクションの音。 ガラス越しに見えたのは眠る運転手。 視界を奪うまばゆい光。歩道に突っ込んでくるトラック。 「そんな馬鹿な」 (何度もみた小説。 ありきたりな導入、現実でおこるなんておもうだろうか? いやおもわない だが、何か期待をした、こんな人生よりも 誰かが求めてくれる人生があるのではないか) (小説の彼らは何故異世界で順応しているのか、 ものすごく考えたことがある。 頭がおかしくなっているのか、 悲惨な人生でもおくっていたのか。 出した答えは話の都合がいいから。 そして……新しさと幸福を求める期待だ。 ちなみに 自分に起きたこのふざけた事故への感情は【強撃】である) -------------------------------------------------- 夢見路 沙羅は、この日トラックにひかれて吹っ飛んだ。 そして、この Data Center ”Orion" に導かれていたのだ (G12) 2021/04/30(Fri) 20:02:39 |
【見】 ただの冒険者 メサ【ソロール】 "一番槍"のメサは有体に言えば人間ではなかった。 ゲームマスターによって急遽用意された数合わせのデータの一つに過ぎない。 明るく真っすぐに馬鹿正直。 一番槍であることのみを至上の喜びとする。 ・・・・・・・・・ いつも隣に並ぶものは無い 。それが彼女に宛がわれた背景だ。 そして独り惨めな犠牲者となる。 そんなありきたりな、ふとした思い付きで取って付けたような台本だけが用意されていた存在。 ――それだけのはずだった。 ↓ (@1) 2021/04/30(Fri) 20:44:18 |
【見】 ただの冒険者 メサ>>@1 彼女は多くのモノに触れた。 人に触れた。 感情に触れた。 死 に触れた。恋 に触れた。ゲームの開始と同時に偶然生まれてしまった"メサという人間もどき"は触れるたび、知るたびに少しずつ本来の存在とは乖離していった。 綻びを見出す者も居た。 その綻びを抉り開いたものが居た。 そして綻びは殻を破って一つの結末へとたどり着いた。 本来ならば誰の気にも止められないモブは死ぬことを許されず、一人の役者として生きる事を望もうと思った。 『お嫁さんになりたい』 生まれたての彼女は初めて夢を抱いた。 "一番槍"であることだけを目的に作られた存在には到底過ぎた望みに違いない。 結局彼女の夢は叶わなかった。 けれど、幸運にも。 本当に奇跡のようにこれからの生が続いた。彼女が信じて疑わなかったありふれた日常が目の前にある。 もちろん世界の真実などとは相変わらず無縁なままであるが彼女にとっては些事だ。 ここが彼女の生まれた場所で、育った場所で、これから生きていく場所だから。 ↓ (@2) 2021/04/30(Fri) 20:46:00 |
【人】 N[IA<NβPC]>★村人≪観≫θ ニア>>シトゥラ *ビープ音* (>>n2) 路地裏の、水辺の、会議室の、貧民街の―― データ 分かたれていた記憶が集まって。 少女は瞬きをする。首を傾げる。 さらり、髪が揺れる。その姿が、冷たい死の世界から戻る。 「――"orion"」 はじめに口にしたのは、どこか聞き覚えがあるような単語。 傍らの青年を見上げて問いかける。 「……って、何のことかしら」 (89) 2021/04/30(Fri) 21:32:14 |
【秘】 がらんどう ゲイザー → ENo.9 有葉理人 ルヴァ「幸せ、に……幸せに、なれなかったに決まってるじゃないですか」 あの時ルヴァと一緒に殺した感情が溢れ出す。 「一番信頼していた、心を許せる大好きな人を殺して幸せになる人がいったいどこにいるって言うんですか。馬鹿。人でなし。気まぐれ。分からず屋」 減らず口を叩くも、その声には毒も棘も何一つ含まれていなくて。 此方を組み敷く少年を見上げながら、青年は泣き出しそうに顔を歪めて微笑んだ。 「ふふ……ふふふ。それにね、こっちもまだ渡し足りませんよ。買い戻した時に言いましたよね、『温かな気持ちで満たされてほしい』って。 貴方の絶望≠ください。上手に調理して、代わりのものを沢山あげますから」 → (-56) 2021/04/30(Fri) 21:42:56 |
【秘】 とろ火の親愛・取引成立 ゲイザー → ENo.9 有葉理人 ルヴァ「ええ……ええ。一緒に行きます」 口約束は苦手です。 だって、自分の抱える恋や愛を知ってしまった人たちが手のひら返して侮蔑や嫌悪を向けてくる事が多かったから。 「友達だ」と言うその口で、「気持ちが悪い」と周りに吹聴する者がどれだけいたと思いますか? 「──音無 灰(おとなし かい)。それが俺の名前です」 手首が掴まれていたから、自由のきく両脚を貴方の体に絡ませる。 「理人さん……ううん、理人」 「俺はまだ幸せではありません。 俺はあなたとの幸せを願っています! 幸せが欲しいから──」 「────私と一緒に生きましょう」 少年の囁く言葉に煽られて、青年は心から嬉しそうに笑みを浮かべた。 (-57) 2021/04/30(Fri) 21:45:24 |
ゲイザーは、気分の買い取りは手で触っても行えることを知らない。 (a28) 2021/04/30(Fri) 21:45:42 |
ゲイザーは、理人の唇に口づけを落とした。 (a29) 2021/04/30(Fri) 21:45:53 |
ゲイザーは、気分を奪い取ることができない。 (a30) 2021/04/30(Fri) 21:46:05 |
ゲイザーは、何も分からなくていいと思った。これから貰って、与えていけばいいのだから。 (a31) 2021/04/30(Fri) 21:46:16 |
とろ火の親愛・取引成立 ゲイザーは、メモを貼った。 (a32) 2021/04/30(Fri) 21:51:35 |
シトゥラは、本来の記憶を取り戻した。 (a33) 2021/04/30(Fri) 21:52:18 |
【人】 特殊NPC シトゥラ>>89 ニア 「アンタ、判ってないんですか? こんなNPC記憶にないんですけど……」 青年は首を傾げた。 自身の記憶は今、完全に戻っている。 (あーあ、ただのNPCのつもりが。 とんでもないことをした気がするなァ) 斯く言う青年はNPC。 と言っても完全なNPCではない。 ゲーム内の障害やバグを潰すために作られたキャラクター。 ただ、完全にデータとして存在しているわけではない。 中身入りのキャラクターデータだ。 NPCを装った、運営の操作するキャラクターのひとり。 青年は傍らのニアの手を掬い上げた。 【system】 照合中.................success! このPCにはバグが含まれています! (90) 2021/04/30(Fri) 21:52:55 |
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