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アイシャは、また魔女さんにお願いして、クッキーを焼こうかな。 (a40) 2021/12/20(Mon) 14:05:52 |
【秘】 錆鉄御納戸 ミズチ → 番犬 エドゥアルト「狼牙亭は、そうかもしれないな。主人が主人だ」 「がめついだの冷たいだの人使いが荒いだの言われはするが、 自分の中でのルールや基準が明確で、平等だ。姿勢が良い」 「そうした者が、そうした者に惹かれる者が、 集まりやすいのかもしれない」 ふ、と息を吐く音がした。 「では3日後、朝食の頃に。良ければ共にしよう」 約束を取り付ければ、 そうしてこの場は御開きにされたのだった。 ミズチが人に世話を焼かれ続けないよう 心掛けていることの話なんかは、またその時に。 (-135) 2021/12/20(Mon) 14:30:59 |
【独】 錆鉄御納戸 ミズチ/* ミズチは持たれているつもりないから捨てられた認識もしないよ。世話にはなってる。ミズチは好きだけど、ミズチが好きな人たちはミズチじゃない他の人が視界にいるから、ミズチは自立しなきゃでがんばってるよ。 そうではない(そうではない (-138) 2021/12/20(Mon) 16:12:47 |
【秘】 迷彩掃除屋 ノアベルト → 骸狩り スカリオーネ「酷いですね」 「私の仕えたい主の命より、優先する者があるなんて。 それを、私に選ばせるなんて」 彼ならば主人 [骸狩りスカリオーネ] としての道を違えないと思った。いつか終わりは訪れるとわかっていても、盲目の片目はその瞳に惹かれた。 「骸狩りになれと命じるのなら、何なりと。 強い恨みを抱いたことは――この生ではありません。 悔いたこともなく、故人の想いも私には関係がない。 今この命も全て、捧げているのは主にです」 煙の香りが一層強くなる。 知らない体温が体を包み込んできて。 知らない言葉が頭から降りかかった。 夢なのだろうか、ならば。 男[ノアベルト]は、夢うつつに口を開いた。 「でも選べると言うのなら、」 (-140) 2021/12/20(Mon) 16:56:44 |
【置】 迷彩掃除屋 ノアベルト「 は先生が向いているよ。 面倒見がよくて、主人である僕以上に手際がいい。 魔物討伐はからっきしだから、家のことは頼んだよ」 愛する病弱な奥さんはどうしましたか。 涙まで流して、 『こんなことをしたかったわけではない』? ストレスの発散先を望んでいたんですか。 性のはけ口が欲しかったのですか。 命令をすればいいでしょう、あなたが望んだことにすればなんだって。 私は言うことを聞いたのに。 どうしてそんなに、主は愚かな選択肢を取ってしまったのですか。 ―――――― ―――― ――― 「ねえ、 ! 私どこにもお嫁に行きたくない。 がいい、あなたのそばにいるわ」 花を抱えた少女は微笑んだ。 『あの従者が気に食わない? そうね、口うるさいし……あなたがそう言うのなら解雇しちゃうわ! ねえ、愛しい旦那様! 私に別荘をくれる約束は叶えてくれるのよねっ』 花はみすぼらしく枯れてゆく。 至福を肥やした貴族は、昔の優雅さも忘れ汚くなっていくばかりなんて悲しい物語だろう。 (L1) 2021/12/20(Mon) 16:59:18 公開: 2021/12/20(Mon) 17:00:00 |
【置】 迷彩掃除屋 ノアベルト私が守る主人は、 あなたたち ではなかった。全部、全部、別人だ。 私の主人でなくなってしまった。だから殺めた。 私の主人を殺したあなた達など、復讐相手にしか過ぎない。 変わらないものなどない、吟遊詩人に言われなくともわかっている。 不変なんて望むのは、頭の狂った処女主義だ。 ……だがはじめから壊れている男はどうだっただろう。 死んでいる男は、死に損なった男は。 ―――いつまで理想の自分を保てるのだろう。 (L2) 2021/12/20(Mon) 17:01:20 公開: 2021/12/20(Mon) 17:05:00 |
【秘】 迷彩掃除屋 ノアベルト → 骸狩り スカリオーネああ、知らない、こんな主人なんて見たことない。 だが、すんなりと入り込んできた骸狩りの情景は、 ノアベルトの見てきたものに違わぬ願いであった。 そうだとしてもまったく、こんな姿見ていられるか。 夢なんだろう、頼むから、これ以上裏切らせないでくれ。 自殺は嫌です 「主が、主を殺してどうするんですか」 「『また、置いていくんですか』」 「……」 「そんなことになるぐらいなら」 (-141) 2021/12/20(Mon) 17:02:51 |
【秘】 迷彩掃除屋 ノアベルト → 骸狩り スカリオーネ「あなた[骸狩り]を殺して、 新しい主人[あなた]に仕えるぐらい、してみせます」 なんだ、こんなことでよかったのか 漠然とした不安を口に出したら霧散して消えていた。 理由を早くに聞くべきだった。 ――元より主に命じられなければ勝手に動く存在。 ――主人失格の男に仕えたのは従者失格の男だ。 偽善は、得意なようですから。 変わりゆく可能性と、揺らぐ原因があるのならば。 また一つ一つ、片付けて行けば良い。 (-142) 2021/12/20(Mon) 17:03:58 |
【秘】 迷彩掃除屋 ノアベルト → 骸狩り スカリオーネ理想の主を生かすのは 「あなたを殺すのは、私です」 「無様な姿なんて晒させません。 ……ホットドッグのケチャップを溢したり、 私を甘やかしすぎたりしないで……」 ぽつりぽつりと、意識が混濁する中。 どうせだから、と、二度と言わない言葉を口に出す。 「静かにしますから……」 どうか、これからも。あなたの後ろにいさせてください。 そんな死に損ないの期待と命を祈った。 (-143) 2021/12/20(Mon) 17:04:38 |
【秘】 残氷 の エアハート → 残影の フランドル「どうかしてたのはアイツの方じゃないのか? いやハニトラ引っ掛かってたみたいなもんだけど、 これ俺が俺を殴る羽目になるから助けて欲しい。 何、不味くなかったの。 あれさ、酔っぱらうのって、誰相手にでもなるのか? ならないなら、俺実は大して気にしてないぞ、そこ。 って言うか異種族系のハーフには何も言わないだろ、俺 ……まあ、貴族嫌いだから、信用薄いのはわかるけど、 吐くほどビビらなくても引かねえから。…悪かった」 誰相手にでもなるなら別の意味でまた拗らせるのだが。何せ、彼が吸血した行為を見ただけなので、条件やその他諸々は全て知らない。となると、サラリと聞いてはいるが、割と回答次第では恐ろしい事になるのだが表面上はシレっとしている。 この顔に敬語をつければ、もう折角分けた二人も見分けが付かないので、つまりはやはりアイツもエアハートとの判断は、その通りなのだろう。どうかしてたのはアイツでハニトラしてたのもアイツ(自分)で色々拒否したいが。 「まあ何も言わないで居続けたのが発端なのはそう。 でも、普通にお前はお前って言えたら終わった話だ。 ……けど、ごめん。俺は、思いたくても思えなかった。 はは、嫌いな存在と同じ事してるのに、理解してるのに …感情がついてこないんだよな。俺に、お前に、貴族に 最終的に世界にまであらゆる負の感情を向けた。 こうやって偉そうに言ってるけどさ、結局一緒なんだよ。 相手を信じ切れなかったの。むしろ、俺の方が根深い」 あくまでフランドルは、元々貴族が嫌いと言ってる相棒に受け入れられないのを怖がっていたにすぎない。そして、実際本人ですらそれを否定できないなら、単に貴方は物事を正しく認識していたにすぎない。赤ん坊じゃあるまいし、血筋は決められるものでないのだから、それを受け入れられない自分が駄目なだけなのだ。 ──そこで、駄目だから「血を消そう」と言う方向に言った上に、素直に謝罪しないで思い立ったが吉日と飛び出すのが本当に悪癖なのだが。 (-144) 2021/12/20(Mon) 17:46:12 |
【秘】 不死の詩人 フェリックス → 錆鉄御納戸 ミズチ「あるとも。厳密には――まあ、ちと違うが」 彼のものではないが、 彼のものでもある。 答えに、小さく溜息。 微笑みのまま、頷いた。 「そうか…………。ああ、それに、俺は応えよう。」 ▼ (-145) 2021/12/20(Mon) 18:01:35 |
【秘】 不死の詩人 フェリックス → 錆鉄御納戸 ミズチ「結論から言えば、”そのままでいることはできない”。」 「人は、少しのきっかけで変質してしまう」 ▼ (-146) 2021/12/20(Mon) 18:01:57 |
【秘】 不死の詩人 フェリックス → 錆鉄御納戸 ミズチ「不変、永遠などない」 「ローダンセの花言葉を想う気持ちも」 「滅んだ国の為に仕えた忠義も。」 目を伏せる。 「お前は――”お前を作ったもの”と同じ選択肢を選んだのだな」 (-147) 2021/12/20(Mon) 18:02:11 |
【念】 番犬 エドゥアルト"あの頃生きていた自分"と"今ここにいる自分は"違うと認識している。前世の記憶みたいに。他人事というには近くて、自分のことだと言うには少し遠い。 でも確かに身体に刻み込まれている記憶は、掘り起せば じわじわと。蝕むように蘇ってくる。あれは自分だった。 「あの時、殺せと命じられたのは──"家族"」 「目の前に用意された、見たことのない人間を殺した記憶はある。……おれはたぶん、それを家族だと認識できなかった」 生みの親の顔なんて覚えてなかったから。 だから、本当に命令通りに家族と思っている者を殺しただけだ。 「"殺してみろ"」 「"身内も殺せないような脆弱なヤツはいらない"」 彼の最期のことばは、それだった。 そこからもう命令してくる声は二度と聞こえなくなった。 (!2) 2021/12/20(Mon) 18:02:38 |
【念】 番犬 エドゥアルト「…………それだけだ」 せめて苦しまないように、即死できるような殺し方をした。 何を思い、死んでいったなど、知る由もない。 もし、死人に口があったらと考えると その時、はじめて……恐ろしいと感じた覚えがある。 「おれはきっと、捨てられるのが怖かったのだろう。 だが、その行動の矛盾に気づかないくらいどうかしていた」 しかしそれも、もう昔のこと。 今更困ることも、傷がつくこともない。 もしそうだとしても、そんな顔は貴方には見せない。 (!3) 2021/12/20(Mon) 18:02:59 |
【念】 番犬 エドゥアルト「………おれが、貴方に命令を乞うたのも そういった生き方しか、してこなかったからだ」 これは、前にも同じようなことを言ったかもしれない。 最初から、貴方でなくてはいけない理由なんてなかった。 誰でもいいからただ使ってくれればいい、簡単で単純な願い。 それだけで救われていた。 ただ、貴方の下す命令は、いつも知らない感覚を覚える。 だけど、その自身の望みによって、貴方の役に立てることに 感じる喜びは、いままでのものは同じようで、すこし違った。 (!4) 2021/12/20(Mon) 18:10:16 |
【念】 番犬 エドゥアルト「……でも、おれは貴方のおかげで、少し自分の望みを 許せるようになった、気がする……」 きっと様々な生き方があることをこれからも知っていく。すこしづつ、明りが灯るように、見える景色がひろがっていく。 「……………ああ、そうか…………」 「だから、」 何かに思い至ったように口を開く。 「これからもそれ <喜び> をおれに教えてほしい」この街は、きっとこれから変わっていく。貴方が言っていた『より良い日々』かもしれないし、そうでないのかもしれない。 (!5) 2021/12/20(Mon) 18:14:56 |
【秘】 残氷 の エアハート → 残影の フランドル「って言うかお前、条件付きとはいえ、 体内の血ひっこぬかれる事自体は別にいいんだな。 俺は生命力タンクだから別にいいけど。血気盛んだし」 正直、いいと言うと思ってやってたけど。拒否されても割と無理やり「じゃあ俺が拒絶するのとどっちがマシ?」と最悪過ぎる脅しをしていたかもしれない。やはりハーディとエディは同一人物である。念のためフォローをしておくと、普段こんなにヤバい訳ではなく、貴方に対してだけヤバくなるだけである。 「……複雑だよ。散々貴族を嫌ってたし、今もだし。 一族の仇って言う嫌悪に、嫉妬もあるんだよなこれ。 100%拒絶にはならない。嬉しくは当然ないけどな。 ただ、……そもそも、こんな手段を取ってる時点でさ。 お前の全てを受け止められてない。…不甲斐ないけど。 なら、俺も無理に俺のエゴをぶつけたなら受けなきゃ。 せめてお前に与えていた苦しみも分け合うべきだって。 それもエゴだろと言われたらそうだけどさ。 ……ゼロにはならない。蟠りも全部消えるとかじゃない。 でも、俺を俺が納得させられるのは、これって思った。 「お前の傍にいていい存在じゃない」とも考えてた。 けど血混ぜて半々になったらまあいっか!ってなるだろ」 余りにも暴虐──横暴の極み── なのだが、「どうしても受け入れられない部分」の解法だ。 なお方法を聞かれたら、呪術とか恐ろしい部類の方向が大量に出てくるし、「生命力を使うマジックアイテム」の存在を求めていたのも、この時の魔術の魔力源や動力源に使うつもりだった。 最も、あらゆるマジックアイテムで一つの家に戦争を吹っ掛ける勢いの攻撃をする予定か?としか見れない量なので、つまり本命は家自体を潰すのが第一候補だったようだが。まあいずれにせよ、できる状態まで持ってきていたと言う事だ。そうでなければこんな話を言い出さないし、とっくに戦争は起きていた。 最も、念には念をで、治安と地形から血の入れ替え術式の実行に相性が良いこのヨルムガンドに来たのが運の付きで、後の黒歴史で、何故かもう一人生える謎過ぎる結果になったのだが。 (-148) 2021/12/20(Mon) 18:25:42 |
【秘】 錆鉄御納戸 ミズチ → 不死の詩人 フェリックス「成程」 「なれば、ああ、やはり要らないな。戻されなくていい」 「カガチが言うには、小生を作った以前の主人は、 ミズチに好きに生きろと言ったらしい。 主の立場でなく言ったとのことなので、 いまひとつ受け取り切れてはいなかったのだが」 「そうだな、小生はお前の言う、“現在(いま)”にいたい」 「“現在”の、ミズチでいたい」 ふ、と息を吐く音がした。自然に零れた笑みだった。 (-149) 2021/12/20(Mon) 19:32:28 |
【秘】 錆鉄御納戸 ミズチ → 不死の詩人 フェリックス「お前の言う変化は小生にもあるのだろうが、 小生の言う変化はないのだろうなとも思う」 「お前との今のやりとりで、小生の思想は話す前と変わったが、 小生は、小生の在り方は変わっていないと言う」 「小生は、ミズチは。 ミズチがミズチだと思う、ミズチとして在り続ける」 「ミズチは、人の話すことを聞いて、 それを取り入れたり取り入れなかったり、 変化を持って、変わらず在り続ける」 (-150) 2021/12/20(Mon) 19:33:02 |
【秘】 骸狩り スカリオーネ → 迷彩掃除屋 ノアベルト「……。……それを潰れながら言う奴があるか。 まあ、いい。どんな状態で言い放ったにせよ、 自分の口から出た言葉に責任は取ってもらう」 言って、置いた代紋を指でつまみ上げる。 それを付け直す前に。 「……いつか、男[骸狩り]は復讐を果たすだろう。 或いは、最早叶わぬ復讐かもしれんがな。 その時は、お前の手でそいつ[骸狩り]を殺し、 新たな主人[俺]に仕えろ。 その時までは、せいぜい――」 代紋[骸狩り]を、身に纏う。 「変わらず俺と共にあるがいい、ノア。 俺[骸狩り]を殺す時まで、その刃を研ぎ続けろ」 お前以外に殺される事がないように。 いつか、お前が俺を殺す時の為。 背中はお前に任せたからな。 俺の後ろで、刃を構えて待っていろ。 あなたの主 骸狩りは、また一口。酒を飲んで、夜が更けていく――。 (-151) 2021/12/20(Mon) 19:33:07 |
ミズチは、死体になれます。なりたいでなく、なれます。 (a41) 2021/12/20(Mon) 19:34:05 |
ミズチは、ようやく、そう思えました。 (a42) 2021/12/20(Mon) 19:34:10 |
ミズチは、「ありがとう、フェリックス」 感謝を述べて。それから、 (a43) 2021/12/20(Mon) 19:35:24 |
ミズチは、もういくらか彼と言葉を交わし、別れを告げて去っていった。「それではまたいつか。良い旅を」 (a44) 2021/12/20(Mon) 19:35:59 |
スカリオーネは、ノアベルトの主として、潰れる前に酒はやめておいた。 (a45) 2021/12/20(Mon) 19:44:01 |
【秘】 残影の フランドル → 残氷 の エアハート「 助けて欲しいのは俺の方だよ…… 」本当に助けられるものなら助けて欲しい。 まあ誰にも助けられないから今こうなっているのだが。 "もう一人"は寧ろ嬉々として火に油を注ぐ側なわけだし。 「……不味くはない、し、誰にでもはならない。 昔から、 おかしくなるのはお前の血でだけだった。 …それはそれで何か、却って気味悪いだろうけどな… …異種族そのものには偏見が無いってわかってても、 この血は、間接的にあの家に連なる証明にも繋がるから」 ──曰く、リロワーズ家は吸血鬼の末裔だという。 今や受け継いだ血はごく薄く、 これまでは殆どただの人間として生きてきたとしても。 それでも、その噂を肯定するような性質を生まれ持った事。 その血を継いでいる事を証明するような性質を生まれ持った事。 自分の中で、それは決して容易に認められるものではなかった。 それでも、貴方が確かにそれを許容するのであれば。 ある程度割り切り、折り合いを付け、受け入れる事を選ぶなら。 自分がこの血を受け入れ難いと感じる理由は、 貴方に嫌われ、見限られるのではないかという恐怖だけ。 だから、貴方にさえ拒まれないのであれば。 今になって、漸くこの血を少しは肯定できるのかもしれない。 (-154) 2021/12/20(Mon) 19:47:17 |
【秘】 残影の フランドル → 残氷 の エアハート「…俺は、今でも知られなきゃ良かったと思ってる。 あのまま手紙を焼き続けて、この血の衝動に耐え続けて 全部、無かった事にし続けて。 そのままお前と"ただのフランドル"のままで居られる事が、 きっと何より平穏で幸せだったろうと思ってる」 独白のように語るのは、今や叶わぬ夢。 「それでも…そうはならなかった。 そうはならなかったから、今の俺達があるんだ この血も、あの日の別れも、この街で受けた痛みの全ても 何か一つでも欠けたら、ここでこうしてはいなかった」 夢が覚めれば、後に待ち受けるのは現実ばかり。 「だから、 これまでの全てを否定しようとも思えはしない。 …きっと…今はそれで良いんだと思う」 人は、いつか必ずそれと向き合わなければならない時が来る。 けれど、決してそれが苦痛ばかりを齎すわけではない。 事実と向き合い、受け入れてこそ得られるものもある。 たとえば、"ハーディ"と"エディ"、 そんな二人の何にも代え難い存在を得たように。 (-155) 2021/12/20(Mon) 19:50:57 |
【秘】 残影の フランドル → 残氷 の エアハート「決して全てを受け入れられはしないけど、 だからといって、全てを否定しもしない。 案外誰しもそんなもんで、 どうにかこうにか折り合い付けて生きていくんだろう。 …そんなもんなんじゃないかとも、思う」 誰にだって許せないものがあって、 それでも、誰にだって、許したいものがある。 どんなに痛みを伴うとしても、受け入れたいものがある。 きっと、それはまったくおかしな事でもないのだろうと思う。 「だから、お前がそれで折り合い付けられるなら。 それならきっと、俺も漸く俺を許せるようになるから。 …血を抜かれずに済むならそれが一番、 でも他に手段が無いなら仕方ない。逃亡生活は御免だ。 他人と中身を挿げ替えられるのも御免被りたいが。 お前と痛み分けなら…まあ、悪くはないと思う」 実際の所は、悪くはない、というよりも。 ある意味では本当の意味で対等になるわけなのだから、 こちらとしては利ばかり、痛み分けですらない。 ただ、貴方の心境を思うと、自然とそういう言葉選びになった。 「お前と共に在る為なら、他の全ては必要経費だ。 お前の傍に居られるなら、場所は何処だって構わない。 それでも選ぶ事ができるなら。 俺達とは何の関係も無い、何のしがらみも無い所まで行こう。 … ずっと傍で、俺以外の何にも囚われないでいてくれよ。 」 (-156) 2021/12/20(Mon) 19:54:41 |
フランドルは、三度、請願を口にする。 (a46) 2021/12/20(Mon) 19:54:50 |
フランドルは、貴方の陰であり、貴方の剣であり、そして、 (a47) 2021/12/20(Mon) 19:55:29 |
フランドルは、きっと、貴方の目に焼き付いた残影でもあったのだろう。 (a48) 2021/12/20(Mon) 19:56:00 |
【念】 灯屋 レイくそったれ。 顔も知らない魔術師に思ったのはそんな言葉だ。 それでも貴方にとっては『家族』であって、捨てられたくなくて、大事な人だったのだから。 これもまた言葉を飲み込んで、素知らぬ顔でいるのだ。 「……それは、仕方ありませんよ。 だって、知りもしない『肉親』を家族だなんて思えないじゃないですか。 だって、貴方にとっての『家族』はそれぐらい大事だったんじゃないですか。 見捨てられたり失望されたり、したくなかったのでしょう」 自分だってそうだと零す。 少しの行き違いが起きて、これはその行き違いが取り返しのつかない事だった。 『それだけ』の話。 ……そう思わないと、どうにも、誰も救われない話。 (!7) 2021/12/20(Mon) 20:20:43 |
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