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【秘】 陽葉 シロマ → 奔放 クリス「……栗栖。 牧夫の所、行ったのかい」 音もなく少女が、ふと、貴方の視界の端から現れる。 まるで貴方がここにいると、最初から知っていたかのように。 「マユちゃんはああ言ってたけど……。 誰にも見つからず、この校舎に潜むなんて難しい。 犯人は早く探すべきだと私は思ってるんだ」 その横顔は、貴方を見ていないけれど。 試すような表情を隠しもしない。 「言ってる意味、わかるだろう。君ならさ」 (-85) 2022/07/08(Fri) 20:24:39 |
【秘】 かれがれ ユメカワ → 不知 ミナイ『そっか。ならよかった』 『わかった』 返信まではきっと、それなりの間があって。 スタンプには物凄い速度で走っていく猫のスタンプを返しつつ。 タイムカプセル、と言われて今思い当たるものと言えば、 『稔と梢ちゃんが掘り出して来た缶だよね』 メッセージとメッセージの間に、ほんの少しの間隔が空いて。 『中身について?』 夢川も何も、あれが古びた玩具に見えていたわけではない。 けれど持って来た張本人はそうではないようだったから。 あの場ではそれそのものについては直接的な言及を避け、 何であるかの手掛かりになれば、と布を借りていっただけの話。 (-86) 2022/07/08(Fri) 20:35:14 |
【秘】 友達 ネコジマ → 不知 ミナイ教えてもらったのは、ただ知らなかっただけのこと。 誰々はこう言っていたよ、だなんて強く言う程のこともなくて。 猫島がそう思っていただけだから、存外素直に聞いていた。 言い含めもきちんと聞いたものだから、 あなたの言葉は彼の親子関係になんにも影響しなかった。 良くも、悪くも。 「死んだらなおらねぇすからね、そりゃそう」 あなたの理由を聞いて彼は、どこか安堵したようにわらっていたのだった。 過っていたのはきっと、父親のこと。 (-87) 2022/07/08(Fri) 20:36:22 |
【独】 かれがれ ユメカワ/* え?どうしよう手繋ぐなら恋人繋ぎした方がいい? 今やるのは流石にメンタル図太すぎないか?どう? とりあえずor振ってみていいすか?いいよ する (-88) 2022/07/08(Fri) 20:45:12 |
【秘】 奔放 クリス → 陽葉 シロマ「回りくどい」 相馬栗栖は変わらずにそこにいた。 教室の古ぼけた椅子。まるであの空き教室を占拠した時と同じように。我が物顔で、自分の空間にして。 「行ってきたよ。永瀬はああいってたが、どうにもおかしな状況らしい。今は見るだけに納めておくけどね」 「僕らの中の誰がやったのかって言えばいいだろう、まどろっこしいな」 (-90) 2022/07/08(Fri) 20:46:43 |
【秘】 陽葉 シロマ → 奔放 クリス「ふふ、ごめんごめん。 こういうのは探偵の口から聞きたいのさ」 黒板へ向かい、教卓にひょいと座った。 もしも遺体を発見した時の、彼女の様子を知っていれば。 または、その場にいた誰かから聞いていれば。 その口振りに違和感を抱いたかもしれない。 今目の前にいる少女には、強張った表情も他者を気遣う遠慮も見当たらない。 それは貴方が相手だから、かもしれないが。 「当たりは付けてるのかい? 第一発見者の証言、必要かなと思って来たんだ。 夏彦やカナ姉よりはきっと話せると思うよ」 (-91) 2022/07/08(Fri) 21:01:04 |
【神】 不知 ミナイ『ボクが迎えに行くよ』 『麻弓と探検をする約束をしていたからさ』 しばらくスマートフォンで誰かと連絡をとっていたが、 薬袋がどこからか空き教室から気配を見せた。 (G15) 2022/07/08(Fri) 21:14:05 |
【秘】 友達 ネコジマ → かれがれ ユメカワ『いるのがわかればそれでよくねぇすか』 『うそです。よくないです』 『戻りますよ、階段も落ちません』 どうやら彼は上の階に行っていたらしい。 逃避行動として不自然ではない。 『お迎えがいる歳でもないです』 『寄り道しないで帰れますよ』 猫島 稔という奴は、素直じゃないし、屁理屈はこねるし、 冗談くらいの嘘は言うし、言わないことは言わないけれど、 こんな時に言うことを違えるような奴でもなかった。 こう言ったのだから、遠からずちゃんと戻ってくる。 そう思えただろう。猫島だって本当は不安なんだから。 仕方がないなぁみたいな空気感を醸しながら、 自分から動くのが苦手な、捻くれ者なだけなんだから。 (-92) 2022/07/08(Fri) 21:24:57 |
ネコジマは、グループチャットに既読をつけました。 (a53) 2022/07/08(Fri) 21:25:39 |
【秘】 奔放 クリス → 陽葉 シロマ「かんがえちゅー。流石に当たりを付けるにはパーツが少なすぎるだろ。聞かせて」 非日常の光景だ。 日常的ではない。 死体なぞ、軽々しく登場していい物ではない。 だけれどこうも落ち着いているのは、だからが故か。 或いは、そういう人格か。 目を見やる。相馬栗栖は人の目をよく見る。 人を、よく見ている。 椅子に座ったまま、その距離のまま。 「一応聞いておくけどさ」 「白間は、見つけてどうすんの?」 自分達の中に。誰かを殺すような何者かが混ざってることを。 悲しむ、恐怖する、終わらせる、とでもいうのならば。 相馬栗栖は、笑わないで。 吐息の中に、微笑みを乗せて。 笑った。 それらしい振りでもしてほしい物だね。 (-94) 2022/07/08(Fri) 22:11:16 |
シロマは、「……ありがとう」 (a54) 2022/07/08(Fri) 22:13:00 |
シロマは、永瀬へ小さく、しかし嬉しそうに告げた。 (a55) 2022/07/08(Fri) 22:13:25 |
【秘】 長女 カナイ → 陽葉 シロマ「こ こずちゃん」 「ぅ、あ 歩けるぞ、ぼく…」 抱えられたまましばらく廊下を進んで…… いささか唐突に、あわあわと。 (ずっと昔はそういう喋りかただったこと。知っていてもいいし、知らなくてもいい。) (-95) 2022/07/08(Fri) 22:27:16 |
【人】 かれがれ ユメカワ【廊下】 >>52 ライカ 遠慮がちに手と手が触れ合って、 これまでずっと取れずに居た手を、壊れ物みたいにそっと握った。 「…………」 殆ど無意識に──以前のように手を繋ごうとする動きは。 きっと途中で固まって、実に半端な繋ぎ方になったんだろうな。 「仕方ないよ。 冷静でいられなくたって…多分、それが普通の事だから」 「だから……少し安心したんだ、俺」 知人の死に動揺するのは、まったく普通の事だから。 努めて冷静であろうとする事だってきっと正常なのだろうけど、 不安を無理に心の内に押し込めてしまったり、或いは。 すっかり割り切ってしまえる事の方が、何だか恐ろしい。 夢川が取り乱さずに居られたのはきっと、現場を直視していないから。 白間だって、連絡から察するに幾らかの動揺はあっただろう。 栗栖や麻弓であれば──あの光景を客観視する事ができただろうか? 詮無い考えに耽っていても、仕方ない。 だから今は君の方に意識を向けて、これまでのように手を引いて。 きっと少し前を行く二人の後に、ふたり続いて行った。 (55) 2022/07/08(Fri) 22:27:23 |
【秘】 かれなで ユメカワ → 憂愁 ライカこれはその道すがらの事。 すぐ傍を歩く、君だけに聞こえるような声で。 「………ねえ、夏彦…」 ともすれば、聞こえなかった事にもしてしまえるような。 そんな調子になってしまったのは、 きっと自分の中でもまだ少し踏ん切りが付かないからだ。 「……俺、やっぱり皆と一緒に居たいよ」 もう、鳥飼は居ないのに。 向日葵のようなあの笑顔は、もう戻っては来ないのに。 そんな今になってこんな事を言うのは、狡い事だとわかってる。 そうでなくたって、いつかは別れが来るものだから。 きっと、言ったってどうにもならない事だとも、最初から。 けれど到底叶いもしない願望だって、 こうして君達に言えるのは、多分これが最後だから。 (-96) 2022/07/08(Fri) 22:33:05 |
【秘】 陽葉 シロマ → 奔放 クリス「とはいえ、殆ど動かしてないから……君が見た状況とさして変わりはないと思うけれど」 曰く、怪しい人影などは見なかった。 麦わら帽子は床に落ちていたが、自分が拾って被せた。 一番現場から近い場所にいたのは司馬である。 来家を伴って空き教室を巡ろうとした際、昇降口で司馬を見つけ──鳥飼の遺体を発見した。 異臭は特にせず、物音も他に聞こえなかった。 「まあ、少なくとも 怪しい 臭いや物音がしなかった、というだけだ。怪しくないそれらは幾らでもあったよ。 隙間風だらけだし、どうしてもね」 語ったのは、発見までの流れと五感を使った情報。 主観が混じっていることも踏まえた上で、要点を伝えた。 ▽ (-98) 2022/07/08(Fri) 22:43:26 |
【秘】 陽葉 シロマ → 奔放 クリス少女は貴方の視線を真っ直ぐに、逸らすことなく受け止めている。 その目は、自信に満ち溢れていて。 その目は、慈愛に満ち溢れていて。 その目は、生気に乏しい。 「見つけてからの話か……。 実を言うと、それを聞きに来たというのもあってさ」 その瞳は、少女そのものだ。 大人の気配など微塵もせず、硝子細工めいて月明かりを僅かに反射する。 まるであのタイムカプセルに入っていた、ビー玉の様に。 指をひとつ、立てる。 「法の下で然るべき裁きを受けてもらう。 ──勿論、可能ならば、という前提があるが」 もうひとつ、立てる。 「犯人を探し出し説得して、内容次第では庇う。 正当防衛とか、何か理由があったのかもしれないからね。 ──しかし、まあ。これは皆の意見次第かな」 提案は二つ。 もしかしたら増えるかもしれないけれど、ひとまずはこれで。 「私が考えているのは、ここら辺かな。 君はどうだい?探偵さん」 (-99) 2022/07/08(Fri) 22:44:38 |
【秘】 陽葉 シロマ → 長女 カナイ「……自分のことくらい、好きに呼べば良いのに」 少し口を尖らせる。 せめて血縁の自分の前でくらい、という拗ねた気持ちだろうか。 「じゃあ、ゆっくり下ろすよ」 言葉通り、そっと軋む床に貴方を下ろす。 月明かりを僅かに映した瞳が、貴方の頭上にある。 「落ち着いた? まあ、あんなの見てすぐ落ち着くっていうのも難しいけど」 そんな少女自身は、比較的落ち着いているように見える。 装っているだけかもしれないが。 (-100) 2022/07/08(Fri) 22:51:42 |
【秘】 長女 カナイ → 不知 ミナイメッセージに気がついた、いずこかのタイミングで。 急いで返事を綴ろうとした指が、 受話器のマークに、ぺそ。 「あえぁ……」 もしもミナイがこの電話に出たのなら、開口一番はそんな感じ。 (-101) 2022/07/08(Fri) 23:09:53 |
【秘】 奔放 クリス → 陽葉 シロマ「へえ」 相槌。 促す。 受容する。 「何の匂いがしたんだ?」 この二人だからか。或いは相馬栗栖という男がそうなのかは、普段が示すことだけれど。 会話はどこか、必要な手順を飛ばして、その先を描く。 それは相馬栗栖にとって必要ではない手順だと示すように。 ▽ (-102) 2022/07/08(Fri) 23:12:23 |
【秘】 友達 ネコジマ → 奔放 クリス「うん、知ってる」 大丈夫だ、なんて曖昧で抽象的なものは要らないから。 ほしいものはやさしさなんてものじゃなくて、 きちんと形を成した“事実”というものだから。 だから、猫島はあなたに言ったのだ。 あなたなら、ほしいものをくれると思っていたから。 ほら、現に見つけてもらった。拾い上げてもらった。 猫島 稔という奴は、 あなたからすればあなたのことを過大評価していると言えよう。 けれど、その期待に、憧憬に、あなたが応えなかったこともなかったのだ。 ぽつぽつと話された彼のことは とても今この場で解決できるようなことではなかったから、 一通りの事情の共有が済めば、肝試しに戻ることになっただろう。 慰めの言葉なんてあなたは掛けなかっただろうけど、 やっぱり猫島はそんなものは求めていなかったから。 だから彼は心から安堵して、うれしそうにわらっていたんですよ。 (-103) 2022/07/08(Fri) 23:16:25 |
【秘】 かれがれ ユメカワ → 友達 ネコジマ夢川は、時折『寂しいから』を口実にする事はあるけれど。 それは口実でもあるけれど、本当の事でもある。 結局、寂しがり屋はただ、ひとりきりを放っておけないだけだ。 皆で居るのが一番好きだから。 『俺が迎えに行きたいの』 だからこうして言う事も、本当の事。 『ていうのも嘘じゃないけど』 『稔がそう言うなら、ちゃんと待ってるよ』 君の言葉をちゃんと信じているのも、本当の事。 素直になれなくて、言わない事があって、 時には意地を張っていても、こういった約束を違える事は無いと。 いつだって最後にはちゃんと折れてくれる。そう思っているから。 (-104) 2022/07/08(Fri) 23:24:36 |
ユメカワは、約束ひとつ。待ってるよ。 (a56) 2022/07/08(Fri) 23:28:07 |
【秘】 奔放 クリス → 陽葉 シロマ「どうもしないよ」 「そう言うのは他の奴に任せるさ」 「僕は謎を解きに来ただけさ、どういう意図をもってその謎が示されたかをもってね」 その瞳に濁りはない。 あれはそう考える。 彼はそうでもない。 ま、どっちでもいいかな。結局、積み上げられたパーソナリティには違いないからね。 「大体、聞いてるのはそうじゃないことぐらいわかってるだろ、白間」 回りくどい、と言っておきながら。自身が回りくどい聞き方をそこに置いてることなど知ったことではない。 「なにがしたいって聞いてるんだ」 それしかない奴の言葉なんて、やっぱりつまらないから。 「自動人形でももう少しましな答え方するよ」 (-105) 2022/07/08(Fri) 23:31:29 |
【秘】 不知 ミナイ → 奔放 クリス『嫌なことでもしたのかい?』 『彼はあまり細かいことは気にしない良い人に見えたけど』 『キミについて聞いたんだ お兄さんについて教えて欲しいって』 『一番傍で見てきた家族からの意見を聞きたかったんだ 合理的だろう? 返事は帰ってこなかったけれどね』 「……」 『キミは 元気 かな内容よりも、ここでの体調が心配だ たったそれだけなんだよボクの用事は』 (-106) 2022/07/08(Fri) 23:41:49 |
【秘】 友達 ネコジマ → チャラ男 ウラミチ「とー……」 トールサイズのキャラメルモカチップクリームフラペチーノが オーダーされていたらしいことはわかった。 「えー、おはようございます裏ニイ。 いや裏ニイの方が驚かしてきましたよ。 こんな何もないところで転がっているんすもん」 「化け猫にフラペチーノを投げて 撃退する夢でも見ていましたか」 聞こえたことを繋げたらそうなった。 そんな適当なことを言いながら、 あなたの具合が大丈夫かを気にしている。 何かまた大きい声が聞こえていたからね。 (-107) 2022/07/09(Sat) 0:02:20 |
【人】 憂愁 ライカ【廊下】 >>55 ユメカワ 五指を揃えて手を繋ごうとして、君の指が開いて。 なんだか友達とも、恋人とも違う、中途半端な繋がり方をした。 「安心……?」 大人っぽく背も伸びて、心に余裕も持ったりして 君の頭を簡単に撫でられるくらいになりたいのに。 全然理想からは程遠くて───それが安心感を与えるのなら、悪くはないか、と、複雑に首を傾げた。 「……僕、は、 深雪が見ちゃわなくて 良かった………と、思った……。」 いつだって、心の隅には君が居る。 言外に、伝わるだろうか。 こんな言い方しか出来ないんだから、伝わらなくても良いや。 ───なんて諦めちゃうから、きっと、こんなことになったんだろうな。 ……ふたりと、ふたり分の足音。 ぎこちない指同士の隙間が、なんだか寂しく感じてしまって ぎゅ、と君の手を強く握るのだった。 (56) 2022/07/09(Sat) 0:03:01 |
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