【人】 X『教皇』 カルクドラ[ しかし時に彼は怯え>>1:114、夜中に自室のドアを叩き 叫びながら入って来ることもあった>>1:115。] ……大丈夫だよ。僕はここにいるから。 僕が君を守ると約束しただろう? だから、安心して。 こっちにおいで。 [ まるで赤子をあやすように優しい声色で招き 彼を優しく抱きしめ、宥めた。 流石に最近は急に怯え、叫びながら部屋に来ることも 少なくなったが、彼の成長と、此処に馴染んできた様子に 安堵、同時にほんの僅かであれ、 寂しさのような不思議な感情が、心を過った。*] (131) 2022/12/16(Fri) 18:59:36 |
【人】 X『教皇』 カルクドラ── 回想:僕の名は ── [ シトラは五年前に館に来た。 最初の印象は大人しそうな子だったので、 早く馴染めるようにと思い、声を掛けた。 ──非常に申し訳ないが、その時の彼女の反応を見て くすっ、と笑いが漏れてしまった>>1:149。] 、っ、はっ、はは…………。 いや、ごめん。 あまりにも可愛くて、つい……。 そんなに緊張しなくても大丈夫。 何なら、カルクでいいよ。 それなら間違えないだろう? [ これでも食べて落ち着いて、と林檎味の飴玉を握らせた。 純粋さに心が浄化されたような気がすると同時に 楽しく過ごして欲しい、と感じた。 その後もシトラは何度か祈祷室を訪れてくれた。 時にはアリアに頼んでいた土産物を持ってきて貰ったり 話を聞いて、気を紛らわせる為に面白い話もして 彼女が神妙な顔で祈りを捧げれば、 男もまた同様に祈りを捧げていた。] (132) 2022/12/16(Fri) 19:00:13 |
【人】 X『教皇』 カルクドラ辛いことがあったり、悲しいことがあったら 気にせずいつでもおいで。 僕は君の味方だから。 話すだけでも…… いや、無理に話さなくてもいいよ。 一人じゃないだけでも、誰かがいるだけでも 気持ちが楽になれるかもしれないから。 シトラが悲しい顔をしていると 僕だけでなく、みんな悲しむからね。 [ いつか悪夢のせいで寝られないと扉を叩いたとき。 安眠用の香を焚き、背を、頭を撫で慰めていた。 その後、少しでも落ち着いた様子と 明るさを取り戻した姿を見れば 聖職者ごっこも悪くない、と思ったこともあった。] (133) 2022/12/16(Fri) 19:00:39 |
【人】 X『教皇』 カルクドラ[ ある時、シトラが紅茶の入れ方について 尋ね、訪れたことがあった>>1:148 その時は横に立って見守り続けていたが 初めての味はどうだっただろう。 満足のいく味に出来たなら、もう一度同じように、 今度はそれ以上に美味しく出来るようにしよう、と。 微妙な出来だったなら、今度こそはと再チャレンジ出来ると 実際に役立ったかはわからないが アドバイスをした。 逆に、彼女が僕に淹れてくれたこともあっただろうか。 男には思い浮かばなかった組み合わせで用意してくれて 新たな気付きと味に出会うことが出来た、と 彼女の成長と気遣いに感謝していた。*] (134) 2022/12/16(Fri) 19:00:57 |
【人】 X『教皇』 カルクドラ── 現在:ホール ── [ 神の降臨によりざわついたままのホール内。 肯定の声が、否定の声が右から左へと漏れてくる。 周囲を見渡すと、ふとシトラの袖を握った エーリクの姿が視界に入る>>1:104>>1:230 二人共証持ちの中では比較的若く どちらかといえば大人しい方。 祈祷室にもよく立ち寄る常連で、 時には涙し、震えていた姿も記憶にある。 >>1:103エーリクの、>>1:227シトラの瞳が濡れている。 やがて手を握り、語り合う姿も見えた>>1:378>>1:379 二人が涙を流した姿は、幾度か見たことがある。 普段ならばすぐに立ち上がり、声を掛けるはずだが 足も動かず、声も出なかった。] [ 何と声を掛ければ良い? 「大丈夫」なんてあからさまな嘘は言えない。 君のことを守る、君の味方だなんて大言を吐きながら。 とんだ大ホラ吹きだ、僕は。] (135) 2022/12/16(Fri) 19:01:35 |
【人】 X『教皇』 カルクドラ[ ただし、それが恩人の姿をした神の云う “ 幸せな世界 ”>>1:9とやらに連結するとは思っていない。寧ろ、“ 不幸の連鎖を断ち切りたい ”思いの方が強い。今回世界が存続したとしても、 遠い未来、神は同じ決断を迫るかもしれない。 それが無くとも、今回集まった皆のように 未来に証を持って生を享ける者本人 家族や周囲の者達は、再び苦しむことになるだろう。 今回世界が存続したとしても、問題の先回しなだけで 世代交代後に誕生することになる、証持ちの子らに 丸投げするだけでしかない。 今を生きる証持ちとしてのけじめでもある、と。 これは『教皇』の魂とは全く関係の無い 『カルクドラ』としての本心。] (137) 2022/12/16(Fri) 19:02:44 |
【人】 X『教皇』 カルクドラ[ つまり、程度はどであれ どうあっても僕は破滅を願ってしまうようだ。] [ とはいえ、勿論二択に揺れているのは間違いない。 比率でいえば、破滅の方が僅かに大きいだけで。] (138) 2022/12/16(Fri) 19:03:10 |
【人】 X『教皇』 カルクドラ[ 何も出来ないまま、ぼうっとしたまま 時間だけが経過しようとしていた。 その時手に温もりが触れ、はっと我に返る。>>1:436。] ……シン、くん……。 [ 普段と変わらないように見える笑顔。 幾度も励ましてくれた明るい声。 かつて手を引いてくれた掌の温もり。 心の閊えが、僅かに軽くなった気がした。**] (139) 2022/12/16(Fri) 19:03:25 |
【独】 XIV『節制』 シトラ/* もしかして、もしかしてわたし アリアちゃんのところへ行かないと アリアちゃんが動けないのでは……!!!?!!? えっとえっとどうしよう どうしようねえ……! (-43) 2022/12/16(Fri) 19:10:51 |
X『教皇』 カルクドラは、メモを貼った。 (a31) 2022/12/16(Fri) 19:12:21 |
【独】 X『教皇』 カルクドラ/* 丁度600ptだった もうちょっと書いてた気するけどそうでもなかった まあ1回投下分としては多い……のか……? (-44) 2022/12/16(Fri) 19:13:53 |
【独】 X『教皇』 カルクドラ/* 程度はどであれって何だよ どうであれだよ (いつもの誤字) 破滅を願うとかいってるけど こいつは基本ニュートラルです 思ったより存続派が多い感じ もっと破滅に寄ろうぜーーー( (-45) 2022/12/16(Fri) 19:19:30 |
Y『恋人』 クリスタベルは、メモを貼った。 (a32) 2022/12/16(Fri) 19:24:32 |
XII『吊された男』 ユグは、メモを貼った。 (a33) 2022/12/16(Fri) 19:34:49 |
【人】 XI『正義』 マドカ[朝起きて、最初に鏡を見る。 鎖骨の間に刻まれた、Ωの形をした『証』を、指先でなぞる。 それから、鏡の中から、同じ場所を。] “ お前は誰だ? ” [当たり前だが、返事を返したことはない。 遠い遠い過去から、『正義』が犯した罪を、 今日も『君』は贖い続けなければならない。 その体に刻まれた『証』が。 『君』を『僕』から 逃さない。 ] (140) 2022/12/16(Fri) 19:36:55 |
【人】 XI『正義』 マドカ── 玄関ホール:クロ ── ……そう? なら、行ってらっしゃい。 [じっくり考えてくる、という君を、 引き止めることはせず。 立ち上がった君を、しゃがんだまま見上げ、 握られた手を一回だけ、きゅ、と握って離した。 君が玄関ホールを後にするのを、 そのまま黙って見送って。] (141) 2022/12/16(Fri) 19:37:14 |
【人】 XI『正義』 マドカ[クロは僕に、『どっちがいい?』と問うた。 僕は明確には、 『どっちがいい』とは答えなかった。 そもそも、比較をしなかった。 僕はそのことを自覚していた。 僕にはおよそ『希望』というものがなくて、 だから、答えられなかったのだ。 そこを、クロに掘り下げられなくてよかったと、 内心で安堵する。 いつだって僕の選択は、 『どうした方が良い』で、 それはこの洋館に来てから殊更にはっきりと 形作られた性質だった。 僕は、温もりの名残を、そっと握りしめた。*] (143) 2022/12/16(Fri) 19:37:45 |
【人】 XI『正義』 マドカ── そして、襲来 ── [君はきっと、 僕に近づく前に僕の視界に滑り込んだことだろう。 僕が君と不用意に接触した時、 わかりやすく飛び上がるのを知っていただろうから。 お互い気持ちの良い反応ではない。 ところで君に言ったことはないと思うけど、 君のおかげで僕はめでたく でかい犬がトラウマになった。まぁ、余談だ。 何であれ、僕は君が近づいてくるのが見えていて、 スッと視線と動線をそらそうとしたのだけれど。] (144) 2022/12/16(Fri) 19:38:30 |
【人】 XI『正義』 マドカ……え? あぁ……ウン、 [声をかけられるとは思っていたなかったので、 なんともマヌケな反応を返す。 歯切れの悪さは、往生際悪く、 この後に及んでまだ視線を逸らそうとしているからだ。 こんな些細な会話でさえ、 心臓はバクバク言うし、 冷たく凍りつきそうだし、 君は僕のことが嫌いだと知っているし、 けれど……僕のものではない『誰か』の言葉が 喉奥で暴れ回るし、 なんだかもう……しんどい。 けれどもう、 『餓鬼』 って済まされる歳でもないので、最終的には視線を上げる、君に合わせる。] (145) 2022/12/16(Fri) 19:38:51 |
【人】 XI『正義』 マドカ僕とお茶なんて、 面白くもないでしょう? [いや餓鬼だな。まだガキかも知んない。 これは多分……『憎まれ口』だ。 けれど『僕』は『君』にそんな 気安い口をきく仲ではないはずで、 何だかバツが悪くなって、結局視線を落とした。 君にはただ、拒絶の色にしか見えなかったかも。 だから僕は、君がしれっと口にした、 『最後かもしれない』ってワードを聞き流した。 どういうこと? ]聞き流したくせに、僕の中の『僕』が 聞き咎めた。 僕は気付けない。 (146) 2022/12/16(Fri) 19:39:19 |
【人】 XI『正義』 マドカ……気が向いたら……ね。 [普段なら、これは社交辞令。 『行けたら行く』と同義だろう。 けれど僕は、結局君に会いに行く。 それがどうしてだか……僕にはわからない。**] (147) 2022/12/16(Fri) 19:39:35 |
XI『正義』 マドカは、メモを貼った。 (a34) 2022/12/16(Fri) 19:46:00 |
【人】 XIV『節制』 シトラ[ 羊飼いとして放牧をして 刈り取った毛で編んだ毛織物で 生計を立てていたらしい両親の寝室には、 今思えば辺境の地の酪農家には似つかわしくない 数えきれないほどの書物が並んでいた。 すべてに目を通していたのか、というと 決してそうではなかったようだった。 各地に伝わる箱庭の伝承や聖書を搔き集めて どちらかというとお守りのように位置付けていたのだ。 故郷で暮らしていた頃 両親は、わたしに文字を教えなかった。 本気で必要がないと思っていたのかもしれないし 読めない方が良いと思っていたのかもしれない。 生も死も善悪も何もわからなかった幼い子に 苦しみを負わせまいとしてくれていたのかもしれない。 洋館に来て、文字を教わるようになって 初めて教典の内容を知ったとき、 得体の知れなかった罪悪感がはっきりと形を成して わたしはその場に泣き崩れてしまったから。 ……そういえば、クロさんが洋館にやってきたのは わたしが教典を読める程度の識字力を得て 間もない頃だった。] (148) 2022/12/16(Fri) 20:02:43 |
【人】 XIV『節制』 シトラ──回想・白と黒 …………っ、 ご……ごめん、なさ…… [ 『あんまり泣かないでよね』>>1:322 その一言でまたじわりと視界を滲ませてしまったわたしを、 あの時、彼はどう思ったんだろう。 別に何も思わなかったかもしれないし、 純粋に慰めようとしてくれただけだったのかもしれないし これ見よがしに泣くな、って意味だったなら 呆れられてしまったかもしれない。 改めて尋ねるような勇気は持ち合わせていなかったから 真相はクロさん本人にしかわからない。 ひとつ歳を重ねて、歳ばかり大人へと近付いて ……元々クロさんよりも年上らしいのに みっともない、って思われたかな。 クロさんにも、泣きたい時はあっただろうな。 寿ぎの言葉を一言残して そそくさと去ってしまったクロさんの背中を見送った後。 夜眠る前、一日を振り返る日記に新しい一年の目標として 「あんまり泣かない」を書き加えた。] (149) 2022/12/16(Fri) 20:03:16 |
【人】 XIV『節制』 シトラ[ ──にも関わらず その翌日には何事かでわたしは泣いたし、 ご存知の通り今も泣き癖は治っていない。 けれど、あの日以来 それまでと比較すれば、泣く回数は減ったように思う。 気付くとすれば一番傍に居てくれた アリアちゃんくらいであろう、 ほんの些細な変化でしかなかったかもしれない。 それでも、わたしにとっては革命だった。 わたしの涙を吸い尽くしてくたくたになった白い犬よりも 格段に吸水力の高いもふもふの白ひつじは わたしを見張ると同時に慰めてもくれている気がしたし、 少なくとも彼が同じ場所に居合わせるときには、 可能な限り堪えるようになったのだから。]* (150) 2022/12/16(Fri) 20:04:55 |
【人】 ]X『悪魔』 ゼロ[『悪魔』を辞めたいのに。 だから会話をしようとしたのに。 どうしようもない衝動が止まない。 溜息の振りをして、深呼吸をする。 とりあえずは納得してくれたようだから。 それでこちらも納得すべきだ。 こんな衝動は本当に、 取り繕えない感情が本当に。 邪魔で邪魔で仕方がなくて、 それがさらに彼への憎悪と混同される。] (152) 2022/12/16(Fri) 20:12:28 |
【人】 ]X『悪魔』 ゼロ[こいつがクリスタベルの事をあまり知らないように、 俺も、こいつの事をあまり知らない。 知らなくても嫌っていればそれだけで楽だったから。 彼/彼女が彼女だと気付いたあの日以降、 ユグの事を知る機会はたくさんあった。 でもなんだかんだと、こんな日が来るなんて 思っていなかったのかもしれない。 知らないままだ。 イメージで彼を固めている。 魂の叫びが現在の彼を上書きする。 でも俺は、これに負けてはならない。 思い出すのはホールにて横目に映った彼の恍惚とした表情。 神への忠心、それに対する呆れは誰のものだったろう?] (153) 2022/12/16(Fri) 20:13:02 |
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