【秘】 夢見る乙女 シャルロッテ → 充溢 バレンタイン人差し指を唇に当て、少女はすこし考える。 「一緒にいたら、不安になったときにそばにいられるよ」 「でも、一人でいたいときもある」 「今、レンはどっちだろう」 無理にみんなの中にいると、却ってよくないこともある。 例えば神経質な上級生なんかは、きっとそうだ。 だから、あなたに尋ね返した。 (-109) 2022/05/03(Tue) 20:42:48 |
【秘】 高等部 ラピス → 夢見る乙女 シャルロッテこのところ、意識が向くことが増えた森。 定まらない行き先をそれとなく誘導して、外からの風が頬を撫でる場所に。 換気というのは気分転換に丁度いい。 「………」 掠れた声で吐露される、周囲への心配。 今はその唇から歌が紡がれることはなくて、少し寂しい。 少女もきっと悩みを抱えているのに、他の生徒を案じる言葉が先に出てくるのは確かな優しさなのだろう。 日常を保とうとする努力が生む効果はよくわかっていた。 声を掛けられたら良かったのだけれど、この喉から漏れるのは音にもならない空気だけ。 だから代わりに、黒板が線を引く音を声にする。 『これは私がそう思うだけなのですが』 『私は、いつも通りじゃない時があっても良いと思います』 『全部が元通りでなくても、問題はいつか解決するときが来るから』 ▼ (-110) 2022/05/03(Tue) 20:43:00 |
【秘】 高等部 ラピス → 夢見る乙女 シャルロッテ『皆の前で頑張る人が、報われてほしいと思います』 『だから私の前では少しくらい、いつも通りじゃないシャルロッテちゃんでも良いんですよ』 眉を下げた笑顔に後輩への心配と慈愛が混ざる。 自分の喉元をとん、と指先で叩いた。 それがあなたの喉のことを示しているのは伝わっただろうか。 『私では役に立てないことも多いかもしれませんが』 『いつでも相談してください。頼ってください』 『それだけ覚えておいてほしかったんです』 あなたが抱える気持ちを受け止められる先輩でいたかった。 その背に頼るか、頼らないか。 それはあなた自身の自由だ。 この小さな上級生が伝えたいことはそれが全て。 だから後は勉強会の話だとか、明日の日替わりメニューの話だとかを話してもいいし、もっと違う話をしてもいい。 ここから立ち去るかどうかも委ねられている。 (-111) 2022/05/03(Tue) 20:43:28 |
【秘】 司書 エルナト → 童心 クロノ暗闇の部屋から抜け出して。 袖を掴まれれば、どうせならと手を繋ごうとする。 君の小さな歩幅に合わせるように歩いていく。 「うん、お願いするね。」 随分弱弱しいな、なんて思いながら。 素直に歩く。 君は今手に汗を握っているのだろうか。 そうだとしたら、エルナトは時折お腹をさする。 (-112) 2022/05/03(Tue) 20:57:39 |
【秘】 童心 クロノ → 司書 エルナト「……わ、」 手を繋がれれば、大人しく繋がれる。 少しだけその反応が遅かったのは、 何か考えていたからなのだろう。 これからする事を考えて、 その手は緊張で汗に濡れている。 「…………あ、あのね、エルナトくん……。 神隠し、て、さ……この学校でも 言われてるのは、知ってる……よね?」 歩きながら、周りをきょろきょろ窺いながら、 まだ前置きであり本題ではないからか、喋り出す。 (-113) 2022/05/03(Tue) 21:14:48 |
【秘】 高等部 ラピス → 童心 クロノ昼間はあまり日の下で見ることのない青色の手。 机の上で置物のようになっていたそれを、 少し陽の光にかざしてまじまじと見た。 あなたの申し訳無さそうな謝罪も、気分を害した様子はない。 『不思議とこわくはありません』 『進行を抑制する薬を飲んでいるというのも理由だと思いますが』 『どこか他人事のように見えるもので』 恐怖より、日常生活に支障が出る困惑の方が勝るのは変な心地だ。 指先の動きに合わせて追随するそれは、確かに自分の身体の一部なのだけれど。 もう何年もずっと共に生きてきて、病という感覚が朧気になっているのかもしれない。 「………」 『変だと思いますか?』 (-114) 2022/05/03(Tue) 21:16:11 |
【秘】 司書 エルナト → 童心 クロノ「大丈夫?」 「ちゃんと前を見て歩かないと危ないよ。」 心ここにあらずな君に苦笑して。 よほど何か悩みがあるのか、果たして自分で それを解決できるのか、思案して。 繋ぐ手が僅かに濡れているのが、尚更に 君の緊張を伝えてくる。 お腹が空いて仕方ないな。 不意に切り出された話題。 ふむ、と一呼吸おいて。 「うん、もちろん知ってるよ。」 「ただの噂だったけれど……こうも人がいなくなると、 なんだかちょっぴり怖いね。」 明日は我が身かも、なんて。 少し冗談めかして笑う。眉の下がった笑い。 (-115) 2022/05/03(Tue) 21:28:25 |
【秘】 童心 クロノ → 司書 エルナト「う、うん…………」 手を引きながら、向かうのは一回の廊下の先。 使われていない空き教室が物置代わりに使われいる、 そんな教室のひとつ。 今の時間を気にするよう外を見て、 誰にも後を追われて無い事を確かめるよう、後ろを見て。 「4人、居なくなった……もんね、」 「…………。」 「…………あのね、ここ、なんだけど……」 教室の戸に、手を掛ける。 廊下の突き当たり、非常出入口の傍の教室は。 何故か鍵が掛かっていなかった。 埃の香りが鼻腔を突く。 (-116) 2022/05/03(Tue) 21:39:38 |
【秘】 ライアー イシュカ → 神経質 フィウクス「病人だらけのこの場所より理解してくれる…… 個人じゃなく、場があるとは想像できなかった」 「“病人なんか”受け入れないからな……」 外と言う場所は。探すのすら億劫になる程には。 最も、精々が大学の範囲内しか見ていない。 このギムナジウムですら馴染めない人間が、希望なんて持てる筈なんてなくて。 一つ駄目だったなら駄目なのも当然だろう? 「母しかいないから、考えた事なかったな。 多分、嫌とか要らないって言うよりは…… 知るのが怖い、か。 母さんは僕が病気と判明する前に死んだから、 無色の思い出をぐちゃぐちゃに汚されたら堪らない」 随分と喋りすぎな気がするが普段喋らないような何人かと喋ったのに引きずられているのか、舌が回る。 饒舌さは異質を自覚した鬱憤による物とは気付かない。▼ (-117) 2022/05/03(Tue) 21:55:20 |
【秘】 司書 エルナト → 童心 クロノ殆ど来ることもない廊下の終端。 意義を失った教室が、ただ物を置かれるためだけに存在している。 もちろん、中には入ったこともない。 落ち着かない君の動作。 よほど誰にも聞かれたくないのか………… 君の様子をじっと見ながら、言葉には頷く。 「…?施錠されてないんだ。」 「随分人気のない所まで来たね。」 埃っぽさにけほ、と軽く咳をして。 中に入れば、軽く部屋の中を見渡してから。 「それで、話って?」 神隠しが何か関係あるのかな?と、君をまた見た。 (-118) 2022/05/03(Tue) 21:55:33 |
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