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【念】 白竜 ヤオディああっ……かんぅ殿ぉ♡ [貫かれる度に、痛みが消え失せ、二人が1つになっていくのがわかる。 中をいじられ交わる快感は、かんぅしか与えられない。 正面から抱かれれば、かんぅの男らしい姿が見えて、なぜだろう、最初はただの変質者だとしか思えなかった彼が、とても男らしくたくましく、格好良くしか見えない。 とっくに絆されて、そして、離れたくなくて――。 ほたほた、と歓喜の涙があふれる。 ぎゅうっとかんぅを抱きしめ、動かせないようにして、熱い息の元で囁いた] (!23) 2021/06/29(Tue) 22:27:18 |
【念】 白竜 ヤオディ そち亡き後、また800年もそちが生まれ変わるのを余は待てない。 そちがいなくなったら、余は浮気する。絶対他の嫁をとってやる。 それでもよいのか? [よい、と言われたら困る、というような顔を見せ。 いや、それくらいならここで殺してやる、と唐突に殺意を見せようか。 情緒不安定な白竜は、手の中に取り出した透明な玉をかんぅの胸に沈みこませていく] だから、そちにこの如意宝珠を貸してやる。 これは、生まれた時に余が抱いてきたもの。 それを持っていれば、そちの命は余のもの。余が死ぬまでそちも死なぬ。 ふふ、命の無駄遣いはせぬようにな [かんぅが何か命数を削るようなことがあれば、ヤオディの命が削られていく仕組みのもの。 かんぅが例え嫌がったとしても、それを許すつもりはなかった。] (!24) 2021/06/29(Tue) 22:28:21 |
【念】 白竜 ヤオディすまぬの。余は我儘での。 [そしてそれを誤魔化すように、かんぅの脇腹を自分の太腿で挟み、もっとひどく抱いてほしい、と囁いた*] (!25) 2021/06/29(Tue) 22:28:40 |
【鳴】 ソフィア 子供の頃、空に浮かぶ星を 掴もうとしたことがあった。 でも、手を伸ばしても飛び跳ねても あの光を掴むことは出来なかった。 大人になった今でも、 空に浮かぶ星を掴むことは出来ていない。 でも、手のひらの中にある水が きらきらと輝きを映し出すから。 (=24) 2021/06/29(Tue) 22:41:37 |
【妖】 土地神 リン[ ここに楽器はない そのはずなのに 漏れる笑いは楽器の音のよう 冥桜の手が肌をくすぐり動く度 高さを調子を変え、笑い声は響き ] 泡が出るのか…… というと蟹のようなものか? あれもよく、泡を吐くが あぁ、でも蟹ならば キュとは鳴らぬな 鳴るのはえごの実だな [ それでも、喋るのをやめないのは 知らぬものを思い描くのがたのしいから いくら広い屋敷で暮らし 何不自由なく囲われていたとして 外に出ることのない身では飽きが来る ] ($12) 2021/06/29(Tue) 22:52:10 |
【妖】 土地神 リン[ それは、この嫁に触れられても同じこと 刺激に、変化に飢えた身には 擽られることもまた、面白いと感じるから ] 大きくなれば……か? んー、よくわからぬが 疲れるまでくすぐるつもりか? それは少し、勘弁して欲しいぞ [ 嫁の指が脇腹に触れ、体がぴくりとなる ただそれだけ いつのまにかこそばゆさが 心地よさへと変わり始めていき ] ($13) 2021/06/29(Tue) 22:52:34 |
【妖】 土地神 リン──ほう 擽ったいことなどない。か [ 挑発に、にやり パッと表情が明るくなり 口の端に悪い笑みが浮かんでいく 擽れと言うよう脇を見せつけられたなら 胸も腹も、その下も擦り付けるほどに身を寄せ 男の脇の下へとめいっぱい手を伸ばし── ] ふふん これでも、か!! ええい。この下のが邪魔だな 冥桜、これ縮められぬのか? [ 手をわしゃりと そうすれば必然的に体に当たるのは 先に邪魔ではないかと尋ねたあの箇所であり いかにも邪魔だというように 手の甲で軽くぺしりと払ってみたり* ] ($14) 2021/06/29(Tue) 22:52:58 |
【赤】 鬼 紅鉄坊そうなのかもしれない 記憶がある者たちは、皆それぞれ恨みがあるようだからな 私にもきっと、あったのだろう 喜ばしい思い出も大切なものも、塗り潰してしまうような何かが [ 何処か常より稚気な口調で繰り返される呟き、 自分自身に言い聞かせ、理解しようとしているようだった>>3:*10 預けられた細やかな重みを支える鬼の表情は穏やかだ。 ] だが、不思議とな お前と共に知るのならば、恐ろしくないような気がするのだ [ 今の千は認められるだけではなく、相手を認めようとしている。 その姿に愛おしさを覚えぬことなどあろうか?>>3:32 心強さを感じずにいるだろうか? 心とは身体のように簡単に支えられるものではない。 人間の夫婦でも、きっと。 ] (*1) 2021/06/29(Tue) 22:54:24 |
【人】 鬼 紅鉄坊[ 今は他人のようにしか思えない自分を見つけたとして、 何を思うのは鬼には未だ分からない。 それでも、千の想いが喜ばしかった。 この子がいれば何かが悪いように傾くとは、思えなかった。 ──だが。 眉を寄せ、少し遠くを見るように考え込んで。 再び口を開けば、重くなった声で語る。 ] とはいえ、今更その手段など…… [ ありはしないだろうがな、と。 ]* (16) 2021/06/29(Tue) 22:55:22 |
【妖】 五色 冥桜 いやいや、あれよりも余程繊細な泡よ。 ぶくぶくではなくふわふわという感じのやつだ。 こればかりは実際に見てみねばわかるまいな。 [供物の中に入れるものだろうか。 行商の者が運良く持っていれば手に入る程度のものであろうが――] その蟹はあれか、緋扇を摘まんだやつか? [しかしながら無いものは仕方あるまい。 それに糠袋はこれはこれで良いものなのだ] それも悪くはないが流石に予も疲れてしまう。 疲れすぎては眠り難くもなろうというものだ。 明日からもすることは山積みであるからな? [戯れ程度だと暗に告げると男は柔と尻に触れ――その気配に確かに童子特有の悪さを感じた] ($15) 2021/06/29(Tue) 23:47:34 |
【妖】 五色 冥桜 ううむ、擽ったいことはない。 もっと掻いてくれて良いのだぞ。 だがな、そこはいかん。 繊細な場所だからな、扱うときは丁寧にだ。 [わしゃわしゃされてもくすぐったさもなくそうした仕草を見せることもなし。 男は余裕の笑みを浮かべていたが軽く払われたその衝撃で腰が引けた] 今のは少し痛かったな。 触るなら指先で優しくしてくれると良いが。 身体もそこそこ洗ったことだし冷める前に湯につかろうか。 [リンがそのまま擽りを継続するかはわからぬが男は脇の下に手を入れると抱き上げてそのまま湯舟へと向かった。 湯舟の傍で足先で温度を確認するとまずが脹脛まで入り腰を下ろした] 良い湯だな。 身に滲み入るとはこのことだ――。 うむ、先程叩かれたところが少し痺れるが。 [湯に浸かるとぴりぴりとする感覚に苛まれたので眉が少し顰めてしまうものである。 ただそれを差し引いても湯につかることは身体を落ち着かせてくれるものでリンを抱き枕にしながら呆けたような 吐息を漏らしていた*] ($16) 2021/06/29(Tue) 23:48:36 |
【秘】 天狗 → 子天狗 茅[腕の中でとろりと微睡むように身を預ける、その様子を見つめる天狗は きっと、長い時の中で見せたことが無いような表情をしているだろう 元は人の子として産まれたはずが、ヒトではない力を持つがゆえに人として扱われずに ヒトではないのなら、いっそどこまでも堕ちてやろうと 人を殺し物の怪を殺し山神たる天狗も殺して力を奪って それでも 満たされない、満たされないのだ何もかも 満たされ なかったのだ 今、この時までは] (-104) 2021/06/29(Tue) 23:53:55 |
【人】 天狗[住処について、とりあえず身を清めてさっぱりした方がよかろうと風呂に行き まだ動くのもおぼつかない茅の体をきれいに流す。 何しろ 動けなくしたのは天狗だから して、甘えているのがわかれば尚のこと慣れてきて体力が追い付くころには尻に敷かれているかもしれないがそれはそれ そうして、暫しの眠りののちに目を開ければ確かにまだそこに茅がいて>>13 強請られるままに唇を重ね、慈しむように背を撫でる じゃれつく様子は無邪気なままで、それもまた天狗を嬉しくさせるのだ] 普通にいろいろあって驚いたか? 今までの嫁には必要なもんじゃった、ワシには真似事でしかないがの [人の営みそのまま持ち込んだ住処の理由をそう告げる だがしかし、眷属となり同じく必要なくなった茅とあっても、きっと「真似事」を娯楽と楽しむのだ 天狗は知らない、本当の己が望み、何故「ヒトの営みを真似るのか」 ]得られなかった「ヒト」としての…… だが、それは知る必要もないことだ 天狗は、ヒトではないのだから (17) 2021/06/29(Tue) 23:56:24 |
【人】 天狗 ああ、そうじゃな、行くとするか [無邪気に、これからすることが楽しみであるかのように茅が誘う>>14 かつて、天狗が生まれた村を潰したように そうしてヒトを捨てたように 茅もまた、育った村を捨てるのだが、天狗がそれを憂うことはない きっと茅は、それでも純粋なままでいるだろう 無垢で無邪気なものほど、実は恐ろしいのだが] きっと驚くぞ、茅 ほれ、飛んでいくからしっかり掴まっとけ [手を差し出せば、きっと茅は腕の中に納まるだろう 何しろ茅の翼は飛ぶには小さい 育つ可能性は、あるかもしれんが そうして、愉しげに翼を広げ麓の村まで飛んでいく 村では今何が行われているか知らぬが、その村の集落の中心に降り立って] (18) 2021/06/29(Tue) 23:59:09 |
【人】 天狗 此度の件で天狗が礼を言いに来たぞ ほんに、此度の嫁はいい嫁じゃった のう、 茅 よ[腕の中の「嫁」にそう声を掛ける 礼といいながら気配が穏やかではないのを村人はどう思うか] お前からも礼を言うとええ [言いながらそっと茅をおろし、囁くのだ] (19) 2021/06/30(Wed) 0:00:22 |
【独】 天狗/* おっと、日付が変わってしもうた 相変わらず遅くて申し訳ない 茅はもう寝とるかもしれんがの 最後のはヒトに聞こえん声のつもりで窓にしたが 村襲うんがいろいろあれそうなんでこっちの方がいいんかなとも思う 殆どがほのぼの展開なのにバイオレンスで済まんの (-105) 2021/06/30(Wed) 0:05:31 |
【人】 鬼の花嫁 千─ それから ─ [今までより少し担うものが増えた暮らしの中、合間を見つけては寺の中のあちこちを探る。 しかし可能性は目に見えて低く、成果は生まれない。 見つかる殆どが千の輿入れが決まってから、或いは暮らし始めた後に運び込まれた真新しい品ばかりだったからだ。 抱えられ、初めて連れて来られた時 人ならざる者らしい場所だと、鬼に人間らしい塒など必要もないのだと感じたものだが 改めて見ると何とも空虚なことだろうか。 かつては眠る為、喰らう為にだけ使われる場所だった。そう思えてならない。] (20) 2021/06/30(Wed) 1:37:11 |
【人】 鬼の花嫁 千[心亡い鬼子を迎えた、心在る鬼。 知恵を授け生き方を教えたのが山の主の如き妖怪ならば、では誰が心を育てたというのだろう。 怨嗟を抱き血肉を欲する同胞の犇めく山で、己が選んだ道とはいえ、贄を送る責務を長年独りで務め。 何処で鬼子とその母親に優しく接し、思い遣るだけの心が生じたというのだろう。 塗り潰された喜ばしい思い出、大切なものの残香がそうしたのなら ──それが千にとっての紅鉄坊との出会いと等しいならば 断片だけでも見つけてやりたいと、千は諦めることなく手足と頭を毎日動かし続けた。] (21) 2021/06/30(Wed) 1:37:28 |
【秘】 鬼の花嫁 千 → 鬼 紅鉄坊[「お前と共に知るのならば、恐ろしくないような気がする」 その一言は、苦しみだけを引き出す可能性のある行為に千を立ち上がらせる力を持っていた。 閉ざした目が穏やかな表情を捉えることはなくとも、素直なその気質を反映した言葉はありありと鬼の心を伝える。 襤褸の布の端を握りながら、胸を締め付けられるような慣れない心地に鬼子はあの時耐えていたのだ。] (-106) 2021/06/30(Wed) 1:37:55 |
【人】 鬼の花嫁 千[しかし、やはり実りは生まれない。 寂れ朽ちた敷地にも何かの手掛かりなどありはしなかった。 まさか自分を襲った者達を山の暗がりから見つけ出すわけにもいかず、知っていたとして嫌う同胞の為に語るとも思えず。 やはり鬼の語った道理、知る手段はありはしないというのか。 過る思考が現実的と考えても、見つけられずとも変わらず二人で暮らしていけると知っていても、諦められなかった。] (22) 2021/06/30(Wed) 1:38:08 |
【赤】 鬼の花嫁 千[不屈は意地にも似て、やがて気を立たせてしまう。 その日は一人で山に出た。 夏の過ちの時、自分の世話の為に狩猟に出られなく干し肉だけでは飢えてしまっていた鬼の為、その腹を充分に満たせる新鮮な肉が欲しかった。 山には獣が減っているというが、いつか教わり作れるようになっていた数日前に仕掛けた罠に獲物が掛かっていた。 だが、その小さな命は生きる為に抵抗し千の指を噛む。 その行為につい苛立って、枝草払いの為の鉈を振り上げ────] ……くそ [────そして下ろした。 意味無く命を摘み取ってはならないと論する鬼は、苛立ちから必要以上に獲物を傷つける行為に悲しみを抱くだろう。 今や鬼子にとって、他者の心を想うのは誰かを抉る為ではなく夫を思い遣る為の思考だった。] (*2) 2021/06/30(Wed) 1:38:27 |
【赤】 鬼の花嫁 千[そのような出来事も挟み、鬼の負傷から時は経っていく。 廃寺の敷地にある樹木の実の色が、青から変わりゆく頃 読み進めていた書物に、この村に関する記述が点在すると千は気づいた。 鬼が結んだ約束の年月、物の怪としての齢 そこから照らし合わせ、近しい年月のものにひたすら目を通す。 普段ならとうに眠る刻、闇の中でも行灯を頼りに字を追い掛けた。 ──その人生の全て、人間であった男が負わされた苦しみを知ることなど、書物からは決して出来ないが ついに、千は見つけた。密やかに記録された、陰の歴史の断片を。] (*3) 2021/06/30(Wed) 1:38:52 |
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