人狼物語 三日月国


145 【R18G】星仰ぎのギムナジウム2【身内】

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【独】 童心 クロノ


神隠しに遭うのは、怖い。
けれどもそれは、神隠しなんかじゃないと知っている。
わたしたちが連れて行くんだ。
わたしたちが大人の元に連れて行くんだ。

こわいより、ごめんの気持ちがいっぱいになっちゃう。
でもね、ここであなたには言っちゃったらきっと

大人たちに連れてかれるのが、わたしになっちゃうから。
(-109) 2022/05/01(Sun) 19:40:06

【人】 童心 クロノ

>>35 エルナト

気にしないでと言うように、
ふるふると首を横に振って。

「…………」

分かっているのか、それでも言えない何かがあるのか
返事をしないで、けれど大人しく着いていく。

低い本棚の一画、指し示された本を幾つか手に取って
軽く捲って見れば目当ての話はすぐ見つかる。
よくある神隠しの話。禁忌の場所に踏み入って、帰って来なくなる。

「うん……このあたり、みたい。
 ありがとう、エルナトくん。」

該当の本を最初から捲り直しながら
小さな声が、控えめに言葉を続ける。

「………」

「……いい子にしてれば、
 誰も、神隠し、あわないでいられるのかな」


問い掛けの様でも、独り言の様でもある言葉を。
(36) 2022/05/01(Sun) 19:51:16

【独】 童心 クロノ


……そんなこと、ありえないけれど。
だって、大人は、えらぶから。
(-110) 2022/05/01(Sun) 19:52:08

【秘】 花信風 トット → ライアー イシュカ

「え〜〜!?やだやだやだだっこしていいこしてやだやだ」

駄々!放っておくなの圧を放っています。

「にかいいわないで!!きたいしてないの!!」
「も〜〜 じゃあちゅうくらいのこになる」

プク!とほっぺを膨らませる姿は小動物めいている。
しかしすぐにご機嫌になってしまうのはトットの良いところかもしれない。ケーキでルンルンになった。

「もんくいわないよお だってイシュカのケーキたぶんおいしいもんね」

「おれのことなんでもたべるとおもってる? なんでもたべるけどさあ〜!」
「でもくえるよ、おれのはな」

『おれのはな』。
──この場合の花がどんなものであるのか、貴方は知っていると思う。
少なくともトットの病気の説明を受けた時にサンプルとして見せてもらったであろうその花は、種類は様々ではあってもエディブルフラワーとして用いられるような食用のものではなかったように記憶しているかもしれない。
(-111) 2022/05/01(Sun) 19:53:46

【赤】 高等部 ラピス

二人が出ていくのをひらひら、手を振って見送る。
残されたのは無音の教室と無言の生徒だけ。
(*38) 2022/05/01(Sun) 19:59:11

【赤】 高等部 ラピス


「………………………」
(*39) 2022/05/01(Sun) 19:59:50

【秘】 雷鳴 バット → 月鏡 アオツキ

「うん」「そうなんだって知った」
「ここはどこかに傷のある子どもを」「治してあげる場所」

ギムナジウムはどんな場所なのか。貴方の口を通して噛み砕かれて。
元あった認識とまじり、それが何かというのはきちんと理解された。
おそらくは大きく違えているわけではない、その背後に何があるとしても。
病や心の瑕疵に対するアプローチは確かに成されているはずなのだ。

「そう……」「ツキにも、心配させてる」
「でも僕は」「夜の方がうまく身体が動くから」
「上手く寝られないと」「うるさくしてしまうし」

まごつくような言い回し。決して困らせるために問題行動をしているのではないと。
けれども現状貴方の悩みのタネの一つとなっているのだから、それは詭弁だ。
弱々しい反論は、本当は自分の行動は良いものではないというのがわかっているから。
しゅんとしたように大きな体は肩を下げて、普段よりも小さくなったように見える。
貴方の言っていることは優しいし、正しいものなのだ。

それから。貴方への問いには随分時間をかけて答えた。
言うべきか迷ったふうではあった。これもまた、Noと答えてしまえばよかったかも。
けれどちらちらと貴方の目を盗み見て、反応を伺って。
たっぷりと時間を掛けた後に、青年は答えた。

(-112) 2022/05/01(Sun) 19:59:53

【秘】 雷鳴 バット → 月鏡 アオツキ

「僕がいると」「空気が悪くなる」
「眠れずにいるのが」「もぞもぞうるさい」「鬱陶しい」
「昼間は働け」「役立たず」「"病気のこども"を引き受けるんじゃなかった」

並べられた言葉は、"彼らが以前言っていた言葉"だ。
写しのように並べられた言い回しにはたっぷりの悪意が含まれていた。
青年のものではない誰かの感情は、決して子供に向けるものではない。
青年がギムナジウムにやってきたのは小等部の頃、五年以上前の話だ。
当然それ以降、家族らしき人々と顔を合わせたことというのは、無い。

「僕がここにいるのは"病気のこども"だから」
「みんなは、"病気の"子供」「違うものなのは、ここに来て知った」
「僕は"病気の""病気のこども"なのかな」
(-113) 2022/05/01(Sun) 20:00:14

【赤】 高等部 ラピス

がたがた、かたん。

椅子を一脚、教卓まで持ってきて黒板の前に置く。
背が足りない分の踏み台代わりだ。
いつも持ち運んでいる小さな黒板は、机の上でお留守番。

それに乗り上げて、チョークを握る。
普段使っている精々ノートくらいのサイズの黒板と比べたら、教室のこれは何倍も大きい。
目一杯使ったら、どれだけの量を書けるだろう。
それがちょっとわくわくして、口角が持ち上がる。

ここには仲間以外は誰も来ない。
大人だって。
誰にも何も言われず好きにできる。
(*40) 2022/05/01(Sun) 20:00:55

【秘】 花信風 トット → ライアー イシュカ

/*
ウオオ〜〜よろしくお願いいたします!!
お布団さんのご都合がよろしければなのですが、引き渡しまでの間の時空でトットが何か言いたげなのでほんの少しでも言葉を交わしたく存じます。
つきましてはどこでどう引き渡しになるか打ち合わせ次第、システム処理事前/事後問わずそのような雰囲気の会話をしたいな……という願望が あります!
どうでしょうか……?
トットも5メガネもハラハラです。大震動。
ご検討のほどよろしくお願い致します!
(-114) 2022/05/01(Sun) 20:02:12

【赤】 高等部 ラピス

「………」

かつ、かつ。
最初はゆっくり。書き味を確かめる。
軽やかに響く音を転がして。

「………」

かつかつかつ。
少しずつ速く。思考と筆記を同速に。
とうとうと文字が流れて。

───────────。
段々と速く。文字が思考を追い越していく。
流れるままに動くままに書きたいままに吐き出すままに書いて重ねて引いて塗って叩いて。


Water (H2O) is a polar inorganic compound that is at room temperature a tasteless and odorless liquid, which is nearly colorless apart from an inherent hint of blue. It is by far the most studied chemical compound and is described as the "universal solvent"and the "solvent of life". It is the most abundant substance on the surface of Earth and the only common substance to exist as a solid, liquid, and gas on Earth's surface. It is also the third most abundant molecule in the universe (behind molecular hydrogen and carbon monoxide).

Whisky or whiskey is a type of distilled alcoholic beverage made from fermented grain mash. Various grains (which may be malted) are used for different varieties, including barley, corn, rye, and wheat. Whisky is typically aged in wooden casks, which are often old sherry casks or may also be made of charred white oak.
(*41) 2022/05/01(Sun) 20:03:34

【赤】 高等部 ラピス

「………………」

吐き出しきった後に残ったのは、緑が殆ど見えなくなった板。
椅子に乗っても手の届かない部分だけ、綺麗な面が顔を覗かせている。

長く息を吐く。
こうすると、頭の中に空白ができる。
一種の思考整理だった。

随分と磨り減ったチョークは新しいものに替えておき。
黒板消しを上からかけていけば、書くのに要した時間よりずっと早く黒板は元の姿を取り戻した。

椅子も元の位置に戻せばおしまい。

何食わぬ顔で、小さな身体は教室を後にした。
(*42) 2022/05/01(Sun) 20:04:26

【秘】 雷鳴 バット → 神経質 フィウクス

まだ朝日の眩しさが昼に成り切らない頃、だろうか。
持ち出した食べ物をこっそりと口に運んでいた青年は、
声をかけられた肩を大きく震わせた。まるで隠し事があるように。
さっと手元を隠して、食べかけのそれらをナフキンの内側にしまい込んでいる。
どうやらいつも、食堂でちょっとだけ食べたふりをした後。
誰もいない場所に本命の食事を持っていっては、こそこそと続きをしているらしかった。

「フィウクス……」

いかにもばつの悪そうな顔と声で貴方に答える。
何をしている、という問いに対しての明確な答えはなかった。
気弱な態度は大きな図体とは相反したものに見えるだろう。
青年よりも年上の貴方は、ひょっとするとそういう仕草を見るのは初めてではないかもしれない。
何人かがそうしているのと同じく、バットは食堂であまり食事を採らない様子だった。
(-115) 2022/05/01(Sun) 20:05:54

【秘】 雷鳴 バット → 高等部 ラピス

ふたつ布を挟んだ指の温度はほとんど感じられない。
けれどもその下にあるものが温かなものだと青年は知っている。
或いは、きっとそうだろうと思い込んでいるだけなのだろうか。

「ラピスが僕の居場所になるのは」
「……うれしい、けど……」

はにかむような柔らかい表情が顔貌に浮かんだのは一瞬だけ。
大きな体、強い力。それに全く見合わない頼りない筋肉の動きが、
ほんのちょっとだけ指先を曲げただけで、縋りつくのは終わってしまう。

沈黙。頭の中を整理する時間。青年は頭の回りが早い方ではない。
貴方に勉強を教えてもらっているときもいつもそうだ。
きっと教えてもらっている時間より、それを噛み砕こうと待たせている時間の方が長い。

「ラピスは先生になる」「僕は」「僕の病気は……」
「ひとつは、頭の病気だから」「一緒にいけないよ」

軽度の精神遅滞がある、と。
教師群は青年の病状について、結論付けていた。
(-116) 2022/05/01(Sun) 20:13:53

【独】 高等部 ラピス

「………………」

夕暮れの傾いた日差し。
オレンジ色に染まった中庭で、ぼんやり風に当たっている。
遠くには森があって、緑が段々と黄昏の色を宿していく。

あの奥に行ってしまえば、暫く戻ってこれなくなる。
"神隠し"が、起こる。
その正体が何なのかよく知っている。

今日連れて行かれるのは──、

「………」

幼い彼らの顔だとか。
気難しい表情を浮かべる実習生の顔だとか。
困ったような表情をした後輩の顔だとか。

いろんなものがまた頭に浮かんでしまって、よくない。
どうにも落ち着かなくて、黒板の隅から隅までチョークを擦り付けて塗りつぶす。
短くない時間、ただそれを続けていた。
(-117) 2022/05/01(Sun) 20:18:17

【秘】 雷鳴 バット → 充溢 バレンタイン

「僕は夜は眠くない」「だから」
「そうじゃないバレンタインは」「大変かも……」
「……来てくれると嬉しい」

無理をさせているな、というのはきちんとわかってはいるようだ。
だからこれはあくまで貴方の都合のよい時、そうしたい時。
いつまでだって、青年の方は待てる話。無理になんては、言わないこと。
申し出が貴方の行動を強制してしまわないようにと、拙い言葉を重ねた。

「わかった、それじゃ」
「都合の良い時に声を掛けて」
「……」

しばし、突っ立ったままで沈黙する。不安にさせてしまったかもしれない。
途切れた会話を繋ぐのは不確かな思案だ。ただの勘違いかもしれない。
だから思い当たる節が無いのであれば、聞き流していい話だ。

「もし近いものを」「抱えていたら」
「それも、力になれるかも」

指先まで隠れた指を口元に当てて、同じように考え込んだ。
申し出はそれまで。思い過ごしなら、それでよい話だ。
改めて、また都合の良い時にと。言い残して青年はその場から踵を返す。
(-118) 2022/05/01(Sun) 20:20:38

【人】 夢見る乙女 シャルロッテ

>>27 バレンタイン
その通り、少女は特に迷惑を感じてはいない。
それでも、彼女がいないことを不安に思う気持ちは同じくあるから、意識して、穏やかな表情を保つ。

「少しずつよくなれるように、ロッテたちは一緒にいるんだもん。
今はまだ難しくても、だいじょうぶ」
「本当はもう少しゆっくり、よく噛んで食べてほしかったけど。
それも今日は難しそうだから、だいじょうぶ」
「お薬飲んだら、落ち着く?」
(37) 2022/05/01(Sun) 20:31:04

【秘】 中等部 バラニ → 夢見る乙女 シャルロッテ

こちらに振り返る姿、ふわりと揺れた綺麗な髪を彩る可愛らしいリボン。
何もかもが愛おしく思ってしまって、だからこそ、直視できないほどに眩い。

思わず顔を背けてしまいそうになるけど、そうしたくない私もいる。

少し掠れた声。きっと歌のことを頑張っていたのだろう。
そうやって想像するなら、それも悪いものなんかには到底思えないもので。

「え、あ……わ、私もかね……!?」

何もおかしいことはないが全く予想はしていなかった返しに焦り、戸惑ってしまう。
これ以上、変なところは見せたくないのに、どうにもうまくいかなくて気恥ずかしい。

「そ、そうだね……私は──」

君の事が──

(-119) 2022/05/01(Sun) 20:36:42

【秘】 中等部 バラニ → 夢見る乙女 シャルロッテ

──好きだ。

……なんて、簡単に言えるわけもなくて。

「……ど、読書は好きだね!
 まあ、これはエルナトくんの影響も大きいのだけれど……」

少し誤魔化すような答え方になってしまったが嘘はついていない、決して。
ただ、もっと伝えたいことを伝えるにはまだ踏み込めないでいるだけだ。

「そ、それとだね……人の役に立つことは好きだよ、私も!
 そのために良き人間であれるように日々頑張っているのだからね!」
(-120) 2022/05/01(Sun) 20:40:48

【人】 中等部 バラニ

「ううむ、どこに行ってしまったのだよ、ジャステシアくん……」

この日、バラニは授業や食事の合間を縫って姿が見えないジャステシアの事を懸命に探していた。

しかしながら、その努力は実を結ぶことはなく結局、日も暮れる頃だ。
神隠しの噂は本当だったのだろうか、なんて不安が頭を過るのを振り払い、辺りが暗くなりきるまでは探してみるようだ。
(38) 2022/05/01(Sun) 20:54:03

【独】 夢見る乙女 シャルロッテ

/*バラニ……………………………………………………
(-121) 2022/05/01(Sun) 20:55:31

【独】 夢見る乙女 シャルロッテ

/*後生だからバラニに先に死んでほしい
反魂パンチしたい 神 頼む
(-122) 2022/05/01(Sun) 20:57:06

【秘】 高等部 ラピス → 雷鳴 バット

あなたが考える間、ずっと手は重ねられていた。
その下にある温度を直接は感じられないままで。
二人で参考書とノートを囲んで、小さな授業を開いているときを思い出す空気。
噛み砕いているのを待つのは嫌いじゃない。
きっと青年が動物と戯れているときに感じる安らぎと同じだと信じている。

交わす言葉の中で、青年の心の一端に触れた。

ほんの少しだけ絡んだ指先。
そこにあるのは期待なのではないかと思った。
思いたかった。
上からもう一度大きな手を掴まえる。
大きさが違いすぎて、此方が縋るみたいに見えてしまったけれど。
ぐっと、下から真っ直ぐに深い色の眼差しが見上げる。

『一緒に行けないと思っているから』
『外には行けないと思っているから』

『神隠しが起こる森に、近づいているんですか』
(-123) 2022/05/01(Sun) 21:01:01

【秘】 月鏡 アオツキ → 高等部 ラピス

「ラピスさんはそんなことまで気にしているんですね〜。
 私や先生達がが言わなくとも、きっと君は我慢してしまうのでしょう」

僅かに声が小さくなる。図星だった。
大人は合理的な事を望み、そして都合が悪いものを後回しにして。
時には、不幸だって利用する。

「謝れなくて、ごめんなさい。
 君につきっきりになれず、治療に専念出来ないことを
 私の立場から心を込めて謝罪することが出来なくて。

 全員に手を伸ばして救えるほど出来た大人達じゃ無いんです。
 隠れて意地悪する悪い人もいました、今もいるかもしれません。

 それでも治療法が見つかってその手が治ることを
 少なくとも"私たち"は望んでいます。それだけは確かです。
 病気で居続けて欲しいなんて思っていません」

そっと傷つけないように深い青に手を伸ばした。
美しいのに、その輝きが彼女の心をむしばみ続けてしまう。

「……応援させてくれますか? 
 助けになると言いながら、何にも出来ないままの先生ですが〜。
 傍で見続けて、声をかけることは出来ると思うんです」
(-124) 2022/05/01(Sun) 21:43:08

【秘】 月鏡 アオツキ → 雷鳴 バット


「――君は」

ギムナジウムで、君に対する正しい治療は行われてこなかった。
素人でもわかる、早く密接に話し、確かめれば良かった。
だが一体何ができただろう。

「君たちは、数多く居る"普通の子"とは違います。
 それは、"病気の子"というひとくくりにして語るにはあまりに難しいです。
 治らない子は居たんですよ。
 医学やまじないでどうにもならなかった、
 体の体質から、異常がでていた子が」


「だから私から見て、
 君が"病気のこども"かどうかは――わかりません!」

病気という言葉は悪い言葉ではない。
しかし、君に対して"病気のこども"という言葉は、
深く鈍く重りのように積み重なっているように見えた。
(-125) 2022/05/01(Sun) 21:44:02

【秘】 抑圧 フィウクス → 不遜 リアン


「……お前のそれにだって、理由があるんだろう」

声色は努めて感情を抑えるように沈み込む。
何も、理由があるから許すというわけじゃない。

ただ、あなたにあのような態度を取らせた原因は明白で。
同室になって随分経ち、もう多少なりともわかっていたはずで。
それを避ける事を──場所を選ばなかったのは。
それは確かにこちらに非があったと言える事だ。

「他の部屋に移るなら早く申請を出すといい。
 卒業までの間くらい、何事もなく過ごしたいだろ。
 今更俺の悪癖が改善されるとは思えない。
 言うまでもなく、俺と居る事はお前の為にならないだろうな…」

もっと早くに、きちんと本音を打ち明けて、対話を重ねていれば。
避けられた諍いは幾つもあったかもしれない。
けれどそれを許してくれないのがこの病だった。
きっと誰も悪くはないんだろう。
理屈ではわかっている。
(-126) 2022/05/01(Sun) 21:47:36

【秘】 月鏡 アオツキ → 雷鳴 バット

「人は、"病気"となんでもかんでも一つの言葉に納め過ぎですよ〜。
 君の保護者の方も、金銭面や心情にゆとりがあれば、
 もう少し優しい言葉をかけてくれたと思います。
 ここに送ったのは、解決方法がわからなかっただけなのです」

 君が夜眠れないのなら、その手を引いて一緒に歩きます。
 一度学業は休んで、昼間は眠って貰って。
 徐々に時間をずらせば、皆と同じように過ごせるのかも。
 一日か二日ぐらい、私がなんとかしてみせます。

「起きられるようになっても、
 朝日や日光を浴びて体調が悪くなる体質もあるようです。
 そうなれば簡単に解消できる問題ではなく、
 ……君の言う"病気のこども"、ということになるでしょうか。
 だから、今はわかりません。
 君の病を、正しく知りたい。
 これから私に、向き合わせてくれませんか」

そっと右の手を君のどこか悲しそうな顔に伸ばす。

幼い子供に降りかかり続けた悪意。
正しい生活リズムという形で治り続けなかったものが、歪みを見せている。
もう少し気付くのが早ければ、しっかりとその手を掴んでいれば。
何かが急速に変わることもなく、緩やかに君を見続けられていたのだろうか
(-127) 2022/05/01(Sun) 21:48:40

【秘】 中等部 バラニ → 司書 エルナト

「羽ばたけるとも!いつの日か、必ずね」
「その時は、鳥のように広い世界を見て回りたいものだよ」

あなたの言葉に頷いて、力強い言葉ではっきりと断定する。
バラニは、こんな風にどうなるかわからない先の事を、はっきりそうだと言い切ってしまうことが多い。

「私も噂になっているのは知っていたから、あの頃は少し大変だったね……」
「表に出てくるときもあまり人がいない時を選んだりしないといけなくて……」

ふ、と昔の頃を懐古するようにしみじみと語っている。
あなたに聞かせてしまう辺り少し気が緩んでいるのかもしれないが、それだけ気を許しているということでもあるか。

「ふふ、そうだね!お揃いだとも、私たちは」
「まあ、貴族である分、私のほうがもう少し世間知らずかもしれないが……」

「私にとってはこのギムナジウムでの生活も、充分に世間勉強のひとつだね」

(-128) 2022/05/01(Sun) 21:49:38

【秘】 中等部 バラニ → 司書 エルナト

「そ、それはそうなのだけれどもね……!」

そう言われてしまえば理はこちらには無く、たじろぐしかない。
くすくすと笑うあなたと対照的に、困ったような表情を浮かべている。

そんな様子すらも、あなたの癒しのひとつになっているのかもしれない。
本人が知れば、また口を尖らせて抗議の言葉を口にするだろうが。

恋の相手のことを聞かれてしまえば。

「ひ、秘密だ!
 エルナトくんとは言えど、これは簡単には明かせない!」

渋っている。
渋っているが、バラニの普段の様子を見ていれば明らかなことがある。
バラニは同じクラスのシャルロッテの事をよく見ている。
そして一緒にいるときはそわそわと少し様子がヘンなのだ。

「そ、そういうエルナトくんこそどうなのかね!?
 好きな子や気になる相手などはいないかい!」
(-129) 2022/05/01(Sun) 21:51:47

【秘】 神経質 フィウクス → 雷鳴 バット


まるで何か後ろめたい事をしているような慌てよう。
それから、なんともばつの悪そうな様子を見て。
やっぱりそれが特別気に障ったようではないけれど、
ほんの少しだけ、眉を顰めはした。

「…何もお前に難癖を付けに来たわけじゃない」

溜息混じり、前置き一つ。
あなたの事は、あまり気の強い人種ではないと認識していて。
恐らくは、自分が話し掛けたという事そのものが。
あなたにある程度の圧を与えているのだろうと思って。

俺はたまたま通り掛かっただけだ

 そこでお前が何を隠していようと。
 そこでお前が何を──
うっかりぼろを出そうと

 俺にとってはどちらも関係のない事だ。」

皆ならば一人ぼっちのあなたにどうするだろう。
フィウクスは歩み寄ったりはしない。物理的にも、心でも。
あなたが距離を取りたがるなら追わないし、
あなたができない事を頼る事に苛立ちを覚えはしない。

どっちつかずが一番嫌いだ。それが一番気に障る。


「お前のしたいようにしていればいい。
 だが──ああ、これは難癖だ。」
(-130) 2022/05/01(Sun) 22:32:02
 




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クロノ(6d)
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……。

フィウクス(6d)
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おかしくたって

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あいしているから

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