【独】 『一番星』 スピカ『アフターフォロー』の話が、ようやくスピカにも回ってきた。 ここ数日で起きた出来事の記憶が処理できること。 『いない』ことになったことをなかったことにできること。 治療については、そもそもただの暴力だったので、 スピカには関係なかったが…… 『いない』ことになり続ける理由はないと思ったが、 問題は記憶の処理だ。 ここ数日に起きた出来事は、酷く彼女の心を苛んだ。 今まで見えなかったものも見させられたし、 失恋もしたし、 そして、サルガスも…… そう考えると、何もかも全部忘れて、 元通りの風紀委員に戻るのも、悪くはないと思った。 むしろ、そうしたほうがいいのだろう。 彼女の心には、もうヒビが入っているのだから。 (-108) 2021/06/05(Sat) 15:39:01 |
【独】 『一番星』 スピカ>>-108 「いえ……大丈夫です。 私にも、忘れたくないことがありますから」 ルヘナへの想いは忘れたくなかった。 きっと、いや、絶対にこれは叶わないとわかっているけど。 それでも、諦めることはしたくなかった。 サルガスのことを忘れたくなかった。 彼がどうして死を選んだはかわからないが、 自分が忘れたら、もしかしたら 何もなかったことになってしまうかもしれないから。 『いなくなる』ことを忘れたくなかった。 だって、あんなに辛くて苦しいんだから。 それを知っている人間がここにいれば、 次はきっとちゃんと手を差し伸べられるから。 目標はエネルギーなのだから、 彼女がそうしても一時凌ぎにしかならないが、 彼女はそんなことは到底知り得ない。 だから、彼女は、何もかもを覚えていることを選んだ。 (-109) 2021/06/05(Sat) 15:50:38 |
『一番星』 スピカは、メモを貼った。 (a27) 2021/06/05(Sat) 15:59:50 |
【秘】 『一番星』 スピカ → 受容者 ルヘナここ数日の騒動も一応の決着を見せたころ、 スピカはルヘナの部屋を訪れた。 彼がどんな道を選んだのか、 彼は大切な人とちゃんとお話できたかとか、 ああ、色々考えてはしまうけど。 結局、自分がルヘナに逢いたいだけだな、と思いながら、 あなたの部屋をノックした。 (-111) 2021/06/05(Sat) 16:40:17 |
【秘】 受容者 ルヘナ → 『一番星』 スピカあなたがノックをしてすぐ、パタンと本が閉じる音。 それから一人分の気配が扉の前まで来て、 そっと開けられた扉の向こうからルヘナがあなたを覗き見た。 「ああ、スピカか。どうした、俺の部屋に来るなんて珍しい。 密に話したいことがあるなら……どうぞ?」 あなたを案内する、あるいは部屋の内情を見せるために 二歩だけ扉の前から横に避ける。 先程入寮したばかりかのようなさっぱりとした内装の中、 窓際のテーブルに一冊だけ本が置かれている。 それ以外には部屋の端の段ボール、一脚の椅子、ベッド程度が この部屋に置かれた『家具』と言えるだろう。 (-112) 2021/06/05(Sat) 16:47:19 |
【秘】 『一番星』 スピカ → 受容者 ルヘナ「あー……」 何も考えず、話したいというだけで 部屋にやってきてしまったが、 これは……押しかけなんたらというやつでは!? いや、やましいこととかないし、大丈夫、 と思いながら、 「ほら、一応色々が一段落したじゃない? だから、ルヘナの様子が見たくて」 などと言いながらお邪魔することにした。 部屋を眺め回すのは失礼だな、とわかってはいても、 その所作は隠しきれなかった。 (-113) 2021/06/05(Sat) 16:55:48 |
【秘】 受容者 ルヘナ → 『一番星』 スピカ「ああ、なるほど。確かに色々あったな…… まだ感覚や意識が日常に戻り切れていないよ、俺は」 本当に色々あったし答え合わせはまだまだ先だ。 常の生活と異なることの多さと、 今まで無関心だった諸々へ意識が向いたことによる変化に まだ適応しきれていないらしい。 小さな友人の姿を最近見ていないが、彼も忙しいのだろうと思っている。 「まだ落ち着けていないことを除けば、俺は特に変わりない。 スピカは……どうだ? 少なくともこうして話ができる程度には元気である、と 俺は認識しているが」 部屋を眺め回されても何も気にしない。 図書室で借りた本、備え付けのものと思われるテーブルと椅子、 その他のものが雑多に押し込まれた段ボールひとつ。 そうしてルヘナはあなたに椅子をすすめ、自分はベッドに座る。 (-114) 2021/06/05(Sat) 17:04:37 |
【秘】 『一番星』 スピカ → 受容者 ルヘナ>>-114 「まあ、結構へこんだりもしたけど…… いつまでもそうしてもいられないなって。 前を向くことにしたの。 いろんな人に支えてもらっちゃったけどね」 もちろんあなたの存在もある。 簡素な部屋だな……などと失礼なことを思いながら 勧められるまま椅子に座ると、 一番気になっていたことを切り出した。 「えーっと……セキレイさんとは仲良くやってる? ほら、色々変わっちゃったから、 セキレイさんもどうなってるのか私知らないし」 そもそも誰かも知らないどころか、性別すら知らない。 でも、ルヘナとセキレイの関係は応援するべきなんだろうなと 思っている。 思い込んでいる。 (-115) 2021/06/05(Sat) 17:27:22 |
【秘】 受容者 ルヘナ → 『一番星』 スピカ>>-115 「なるほど。お前が前を向けたのなら本当によかった。 色んな人に支えられていいんだよ、 支えて支えられてでいいと俺は思う」 そうして語る姿はとても穏やかで、純粋な気持ちで あなたの今後を喜ぶものだ。 それから、あなたの問いかけにはひとつ頷いて。 「ああ、仲良くやっている……と思うよ。 何も知らなかったことに気付かされたから、 感情を伝えることも含めて色々やっていくつもり。 ……正しいかどうかはちょっと、分からないけど」 こうしたかった、こうしてほしかった。 その欲求を満たされはしているが、 どこかで生じている痛み、違和。 気付こうとして気付くのを避けたものがあるためか、 少しあいまいなものが混ざりつつ。 「でも、もっと知識を食っていくっていう目標もできた。 悪いことにはなっていない、んじゃないかな。 多分。 今後を見ていて、スピカ目線でダメそうだったら その時は教えてほしい」 (-116) 2021/06/05(Sat) 17:53:21 |
【秘】 『一番星』 スピカ → 受容者 ルヘナ>>-116 「仲良く……」 まあ、そうだとは思ったが、 そこに一抹の隙がないかなと思ってしまった自分を嫌悪した。 「まあ、ルヘナがいいならいいんだけど…… ダメそうなら、というなら、多分…… 大人側についていくのが、 そもそもあんまりよくないと思うわね。 そう言われてやめるなら、そもそも突っ込んでないだろうけど」 ため息が、一つこぼれた。 いくらアフターフォローをしてもらっても、 大人のやることはやっぱり善行とは思えなかったからだ。 「……お互い難儀な身分よねぇ。 あなたは大人側であることを捨てられないし、 私もそんなあなたが好きだなんて。恋は盲目ってやつかしら」 (-117) 2021/06/05(Sat) 18:09:28 |
【秘】 受容者 ルヘナ → 徒然 シトゥラ>>-76 >>-77 シトゥラ 変わったことに気付かず。変えられたことに気付かず。 ただ全てを受け取れること、全てを受け取ってもらえることに 本当に嬉しそうに笑っている。 それが盲目故のものである、と理解できない。 これが正しい形ではないかもしれないと気付いた時、 果たしてどういう選択をするのか。 想像できない未来に対しては思考など向けようがないが そこまでで得た『知識』と『人の縁』から 何かのよすがになって、出すべき答えが導き出されることだろう。 「泣いて、ないと思う……? あー、と。 腹は減ってないから大丈夫。シトゥラも休まなくて大丈夫か?」 誤魔化すように涙を拭ってからそっと身を放して立ち上がった。 (-118) 2021/06/05(Sat) 18:11:56 |
【秘】 受容者 ルヘナ → 『一番星』 スピカ>>-117 「そうだな、……と言いたいところではあるが。 もう既に『呼ばれて』いる以上目を付けられているし、 元々頭のほうを見出されているらしい……から、 前みたいなことになる可能性は少ないと思う。 ……あとはまあ、セキレイも少し考えが変わったらしいし 今のギムナジウムを変える方向には進めるはずだから」 きっと大丈夫。 盲目故の、子供故の、経験が少ない故の、 そんな 楽観的な希望 を語って笑って、「恋は盲目……そう、 ……そうなのかもしれない? 知らないことだらけで見えないことだらけで。 何かを見落としているかもしれないな、お互いに」 少なくとも今、自分が彼の内心が分からないように。 少なくとも今、あなたがこの破滅的な道を行く少年の 腕を引く術を見出せずにいるように。 (-119) 2021/06/05(Sat) 18:24:53 |
【秘】 徒然 シトゥラ → 受容者 ルヘナ>>-118 「そう? ならよかった。 んーボクは眠っていたから大丈夫。 ……、じゃあ、それなら部屋に来る?」 変えるには、変わらなければいけない。 知識を得るには知ろうとしなければいけない。 そこに無傷で得られるものなんてない。 無償で得られる愛情に依存してはいけない ――――まだ凝り固まった価値観が 未知の知識の快楽が山ほどある。 それを目の前の彼は永遠に引き立ててくれるだろう。 姿勢を正して、あなたをみやる。 お手をどうぞと手を出して、 早朝の誰も居ない静かな図書室の澄んだ空気を呑んだ (-120) 2021/06/05(Sat) 18:32:34 |
【秘】 『一番星』 スピカ → 受容者 ルヘナ>>-119 「本当ね?嫌よ、私。またあなたが『いなく』なるのは。 まあ、今回はきっとあなたの手を取ってみせるけど」 そんなことをすればまた目をつけられるのだが、 きっと、彼女はルヘナを救えるとすれば、 いくらでもその身を投げ出す。 「そう……そうね。 私達、きっと、何かを変えるにも、 先に歩んでいくにも、 まだ見えてないものが多いと思うの。 でも、不安じゃないわ。 前よりも色々なことを知っているし、 人間は知識を得ながら前に歩けるんだから」 何より、あなたがいるから、という呟きは耳に入るだろうか。 二人は。似たもの同士なのかもしれない。 それでも、少なくとも、つかの間の平和が崩れるまでは。 きっと、破滅に見舞われることもない。 (-121) 2021/06/05(Sat) 18:40:56 |
【秘】 受容者 ルヘナ → 徒然 シトゥラ>>-120 「……ん、それじゃあぜひお邪魔させてもらうよ。 お前の部屋、正直あまり想像つかないから楽しみだ」 そうやって純粋に、静かに喜ぶ声はひどく優しい。 情を捨てられなくなった人間である自分が抱える感情のうち、 最も大きく最も歪で、時折痛みが生じるこれが あなたへの声に滲んだ最たるもの、『愛』だった。 「ありがとう、シトゥラ」 告げられた礼は何に対してのものなのか。 知識の海たる図書室はここにある違和にもただ沈黙を保つ。 反響するまでもなくかき消えてしまいそうな声の代わりに、 あなたの手をそっと握ることで意思表明とした。 (-122) 2021/06/05(Sat) 18:47:51 |
【秘】 受容者 ルヘナ → 『一番星』 スピカ>>-121 「それについてはそっくりそのままお前に返すよ。 『いなく』なることがスピカ、お前にとって望ましくないなら 俺はそれをよしとしない。 ちゃんと誰かしらに手を伸ばして頼ってほしい」 自分じゃなくてもいい、とは言わなくても分かるだろう。 そして、あなたのことだ、手を伸ばせる人間はきっと これからもどんどん増えていく。 その時一番手を伸ばしやすい相手の手を取り、 そうしてしのいでくれれば自分も安心できる。 「そうだな、『知識は資産であり、力であり、武器である』と ラサルハグ先生も仰っていた。俺もそう思う。 今の俺達は前の俺達よりも多くの力を持っている。 ……それに、『人の縁』もある。 お前にも、俺にも、きっと多くの人が繋がっているから そうしていつか、色んなものを変えていける。 きっとそうだと思うし俺はそうする。 これからもよろしくな、……ありがとう、 俺の一番星 」あなたの小さな呟きはしっかり聞こえている。 その上で、例え逆の結果であろうとも同じように、 あなたへの思いを示したことだろう。 闇の中でも仰ぎ見る、自分にとっての一番星。 あなたがこのギムナジウムで輝く姿を俺はきっと見ている。 (-123) 2021/06/05(Sat) 19:03:33 |
【見】 カストル と ポルクス『また約束破っちゃったな……』 「?」そう、これは兄に会えると知ってしまった瞬間、気が付くともう処置を受けていた弟。 そして、結果として出てきた後遺症(?) けれどカストルのいない僕なんて、それはもう僕じゃない。 もうこれ体質でゴリ押しした方が早いな。 大分無謀なことしたなぁ…… 『どうやって 「生きてい 』こうか」「他の人を知るのって 『こわい』 よな〜」結局僕らは遊んで、遊んで、遊んで。 その結果何かが得られても、駄目になっても。 二人でいられればそれでいい。 ルヘナに看取られたいという心持はさて置き。 もっと他人を知った方が良いだろ?知ってるよ。友達とか、そういうのじゃなくても。 罪悪感を炙ることも、取引が可能かどうかも。信頼も。 何が好きで、何が嫌か。どんな性格か。 細かいことを考えるのは好きでも、いざという時、体は動くように。 嫌なことは嫌としか言えない俺らは、それを突き通せるほどの強さが……ああもう、面倒だな。結局 『 「自由でいるしかないな? 』 」大丈夫、恐れるものなどない。彼女のように。 二人でなら、いつだって。 (@42) 2021/06/05(Sat) 19:04:26 |
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