【人】 微睡む揺籃 アリア――メイベル城―― [ 夢想するだけでしかなかった場所へ訪れることが出来た歓喜のひと時、けれど眼前の彼女とそれを分かち合うことはままならなかった。 この世界の存在であるメイベルにしてみれば、 言うまでもなく当然のことだったのだろうけれど。 あぜんとした様子だったのはほんの短い間。>>155 瞬時に冷えゆく気配、そして声。>>156>>157] ……手っ、て? [ そちらを見た時には、銀狼の姿が私の視界いっぱいに広がるかと思えた。平和な現代社会とはまるで違う状況の急変に私の身体は反応出来なかった。 ――ごく一部を除いて、だったけれど。] (160) 2020/10/20(Tue) 1:18:58 |
【人】 サラリーマン 御門 涼司[突然動いた彼の身体に誇張でも何でもなく 本当に驚きで肩が跳ねてしまう。 反射的に手を引っ込めて何もなかった風にしたいが 不快感を訴えるような視線が、 俺が触れる前に時間を戻す事を許してくれなかった。 善意の塊のような人だ。 女性社員からの評判は講師だった頃と変わらず良い。 男からだって悪口を聞かない。 俺に対してだって下らない絡みにも 面倒そうな顔一つせず、むしろ優しい笑みを向けてくれる。 そんな彼の負の表情を、初めて見た。 俺が、そんな顔をさせた。 途端に血の気が引くような、気持ち悪さが襲う。] あ、えっと…。 [さっきプランを決めたばかりだと言うのに すぐに謝罪の言葉は出てこない。 それどころかどうやって茶化そうかと、 どうやって笑って誤魔化してしまおうかと そんな卑劣な事を今更に考えている自分がいる。 所在なさげに目が泳ぐ。] (161) 2020/10/20(Tue) 1:18:59 |
【人】 サラリーマン 御門 涼司すみませんでした! [ぐるぐると混乱と焦燥の狭間で頭が真っ白になり 気付けばシーツに頭を擦りつけていた。 所謂土下座の体勢では視界には自分の服しか映らず、 奇しくも心地の悪い視線からは逃げられた。 その代わりに急激な動きで頭痛がぶり返した。 痛い。しんどい。 もうまともに何かを考えられる状況じゃない。 相手が寝たふりしてたとか、 そんな事に意識を回せるような状態ではなかった。] 泥酔して何も覚えてません!ほんとすみません! でも見るからに迷惑かけたみたいで、 その、乱暴…な事とかしてたら本当にごめんなさい! [記憶はない。ない、が。 彼の艶っぽい反応を見るにいかがわしい事があったのは どうしたって疑いようもない。 吐いたとか暴れたとか、そんなのだったら 普通に怒って叱責するだけでいいはずだ。 上擦った声出して、触るなみたいな顔しないはず。 ああ、やっぱヤっちゃったんだ。 駄目押しありがとうございます。再起不能だ。] (162) 2020/10/20(Tue) 1:19:25 |
【人】 微睡む揺籃 アリア[ 思考に等しい反応速度で親指が動く。 左へ押し、僅かに上、右、右下へ動いて、右。 実機なら間違える可能性もあろうけれど、 スマホなんて存在しないこの世界で入力ミスはありえない。 一連の動作に要した時間はコンマ1秒に満たなかった。] 「待て!」 [ 記述が生まれ、事態が描写される。 私の手首を食いちぎろうとする獣の顎。 それが閉じ始める瞬間を写真で切り取ったように銀狼は動きを止めていた。マルコシアスと呼ばれたその魔獣だけでなく、他の何もかもが。] (163) 2020/10/20(Tue) 1:20:03 |
【人】 サラリーマン 御門 涼司[尻の方はそれなりに使い込んでる。 まったく胸を張って言える事じゃないんだけど。 とにかく今の俺の尻穴は確認するまでもなく締まってるし、 経験的に絶対昨日は使っていない。 これは自信ある。 だったらノンケの葛西さんの尻に 強引に捩じ込んだって考えるのが普通だろう。 ローションなんて絶対ないだろうし、 想像するだけで痛々しいし可哀相で仕方ない。 まあ俺がした事なんですけど。 ほんと酷い。] どうぞ、ぶん殴って下さい! そんなんじゃ収まらないと思いますけど…。 それで葛西さんはゆっくり寝ててください。 掃除して、何か食べるもの用意して ……俺、帰りますんで。 [一気に言い終わって上げた顔は 某女史が例えたようにワンコのようだっただろう。 しかも叱られてしゅんとした犬。 まあそんな会話は俺の知るところではない訳だが。] (164) 2020/10/20(Tue) 1:20:43 |
【人】 微睡む揺籃 アリア私を、どうしますか、メイベル。 本当に、私はあなたを殺そうなんていう気は無いの。 たった今襲われかけたけれど、今も、本当に、よ。 もう一度襲いかからせても、きっとまた同じこと。 そうして、同じ言葉を私は言うと思うの。 [ 私をどうするつもりなのか、まずはそれを探ろうと。 交渉のカードとしては心許ない一枚きり。 今、彼女の信頼する魔獣の攻撃を避けてみせたという。 けれど、まだ山札は充分に残っている。 次に引き当てる一枚がメイベルにとって有効な札かもしれないのだし。あるいは、彼女が提示する一枚が。]** (166) 2020/10/20(Tue) 1:28:11 |
【人】 サラリーマン 御門 涼司[自分で言っておいてなんだけれど 人に殴られた経験なんかないから覚悟がいるわけで。 よしと腹を決めて大きく息を吸い込んで、 ぎゅっと拳に力を入れて身構えながら衝撃に備える。 先輩と後輩以上の関係になれたら、と もちろん思わなかったわけじゃない。むしろ思った。 でもそんなの希望的観測が過ぎる。 相手はノンケ確定だし、ノンケをその気にさせるのなんて きっと俺が1、2年で課長になるのより難しいはず。 だから一緒に飲みに行ったってボロを出さないように 酔っぱらって好きだなんて口走らないように 今まで浮かれる気持ちを抑えて気を遣ってきたのに。 それがこんな最低の―― 相手を一番傷付ける方法でぶち壊すなんて。 昨日の夜に戻れるなら、 俺はどんな方法を使ってでも俺をぶちのめす。 ホント、俺許すまじ。]* (167) 2020/10/20(Tue) 1:30:24 |
サラリーマン 御門 涼司は、メモを貼った。 (a18) 2020/10/20(Tue) 1:34:31 |
【独】 サラリーマン 御門 涼司/* こいつ動かしにくいな。ラブラブも出来ない上にギャグにもなれない。 キイイイイイ!何なんだお前は!いつもの拗らせヘタレじゃないか! (-61) 2020/10/20(Tue) 1:37:03 |
【人】 怪物皇女 メイベル……アリア。 後ろにいる銀狼……マルコシアスと言うのだけど ……あんたは、彼女を従えられるの? [私はそう呟いていた。 半ば確信がある。 けれどその事実を目にしなければ 信じられないというように。 魔を総べる力。 それは私だけの、ものだった、筈。]* (170) 2020/10/20(Tue) 1:45:58 |
【人】 微睡む揺籃 アリアそう……いい子ね。 お腹、触らせてくれる? [ しゃがみ込んでそう尋ねる。 すると、艷やかな銀の毛並みをした魔獣は私――アリアの身長よりもずっと大きな体躯をごろりと横倒しにする。無防備な腹部をさらけ出す様子は最前の襲撃を憶えてさえいないかのよう。 ゆっくりと撫でてあげると、少しずつ気持ちよさそうな声を上げてくれるようになっていった。] ……これくらいで、証明は良いかな、メイベル? 良さそうなら、命令を解いてあげるね。 だけど、マルコシアス。 今のことはちゃんと憶えていて。 元々の、あなたの主人に従うように戻っても。 私を襲わないでいて。 (173) 2020/10/20(Tue) 2:13:52 |
【人】 微睡む揺籃 アリア命令ではなくて、これはお願いなのだけど。 ……私はあなたを襲わなかった。だから、あなたも。 [ 銀狼へそう言い聞かせて、 メイベルに確認を取るように一度見つめる。 そうしたのちに、私は、 「よし」 解除の合言葉を口にするのだった。]** (174) 2020/10/20(Tue) 2:14:42 |
【人】 琴羽の天狗 時見[薄笑みと共に彼女の体躯を腕の中に収め。 大人しく休めたかどうかは それこそ天のみぞ知る事であっただろう。 …────なにせ我らは夫婦で、今日は、休日なのだ] (178) 2020/10/20(Tue) 8:06:53 |
【人】 琴羽の天狗 時見─琴羽の母の故郷へと─ [その後幾日かかけ、旅行の準備を推し進め。 見事出発の日と相成ったのだった。 こういった場合、我の翼は便利である。 陸蒸気で旅情を愉しむのも悪くはないが、 なにせ千里を駆ける天狗の翼だ。 琴羽と荷物を抱き上げ、 目的の地まで羽ばたき向かえば────] (179) 2020/10/20(Tue) 8:11:06 |
【人】 琴羽の天狗 時見[ 『はろうぃん祭り開催中!』 という、温泉卿らしからぬ垂れ幕が我らを迎えたのだった。 見れば、妖怪変化やら何やらの仮装をした人間どもが あちらこちらを散策していて。 これが、文明開化というものなのだろうか……*] (180) 2020/10/20(Tue) 8:13:42 |
【独】 エガリテ/* 英国だから紅茶ベース 私の予想では、リアくんへのプレゼントだから ジェレミーくんは「センスがない」って言ったけど 自分への贈り物の場合は笑顔で受け取ってくれて 不味すぎるのもスマートに飲みやすくする工夫して 飲んでくれるのではないかと思うけどどうだろうか…… 勿論ストレートに不味いって言ってくれて良い。 リアくんは全力で喜んでくれて不味さにはびっくりするけど 吐きそうになりながらもそのまま飲んでくれそう。 不味いけど、自分のために作ってくれたものだから むしろ愛の試練とばかりに、執事達に止められても…… 箱入りのお坊ちゃんだから材料知ってしまったら 少しはショック受けそう……。 どうですかね、予想は合ってますかね。 (-62) 2020/10/20(Tue) 8:15:17 |
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