【人】 ヴィム留守を頼むよ、W料理長W。 [ そんな青年が少年を拒む理由などなく 今ではカイルをそう呼んでいるのだが はて、恐らくは酒場一の働き者だ。 どちらが酒場の店員らしいかと言われれば それはもう言うまでもなく分かるだろう。]** (165) 2022/05/21(Sat) 7:42:14 |
【人】 砂の民 スティグ― 城下町 ― [東の国々の戦争は数年前に終わった。 どこかが滅んだというわけではなく、ある程度長引いた戦争に互いに嫌気がさし、何となくの交渉により終わった戦争だった。 それでも多くの街が被害を受け、多くの小さな村がなくなり、それ以上の多くの人が亡くなった。 そんな村のうちのひとつが、自分の生まれた…いや、育った場所だった。] いやあ、いつ歩いてもにぎやかな街だねぇ [いかにも観光客然として辺りを見回しながら、売っていたハムを挟んだ黒麦パンを口に頬張る。 実際に観光客なのだが、それでももう数日はこの街に滞在しているのに、自分の出身地とは全く異なる風景をまだまだ見飽きることはない。 賑やかな街並みを眺めながら歩いていると、ふと屋台の主人と買い物に来たらしき街の人々のうわさ話が耳に入った。 『これから気温が下がりそうだ。 そろそろ、深い霧の夜が来る…』 ]** (166) 2022/05/21(Sat) 8:20:12 |
【人】 ヴィムこの世界に失う痛みがあることを 知らない人間などいないだろう。 だが、時として何かを与える痛みが この世界の裏側に潜むことを 知っている人間もいれば知らない人間もいる。 (167) 2022/05/21(Sat) 8:20:20 |
砂の民 スティグは、メモを貼った。 (a20) 2022/05/21(Sat) 8:24:18 |
【人】 騎士 ノア── 回想:冒険者時代 ── [ 誰からも求められると言えば 傲慢な奴を想像されるかもしれないが 別にそんなことはない。 覚えていない、という以外で 別段揉め事を起こすこともなかった。 (子どもだから少々生意気でも 許して貰えていた可能性は大きいが) ] (171) 2022/05/21(Sat) 12:33:00 |
【人】 騎士 ノア…ふぅん。 まぁ、あの人達も しょうもないことで怒りすぎだね [ パーティメンバー(元)の姿を思い浮かべつつ さらりと肩を持ちかけるくらいのことを 言えばそれ以上は追求しなかった。 人の性格はそう変わるものじゃない、 何にも縛られたくないから 僕もフリーで飛び回っているんだし。 人のことは言えない、ってやつ。 へらりと笑う彼につられるよう そこまで変わらない表情筋が 微笑を形づくっていたのはここだけの話。 ] (173) 2022/05/21(Sat) 12:33:07 |
【人】 騎士 ノア………僕は おじさん 、より先に名前を呼ばれるような魔法士になるもの。 [ ニヤリと上げられた向こうの口角とは反対、 未来を想像してぎくりと肩を震わせ挙動不審に。 10年以上先のことなど想像もつかないけど、 今よりもっと力をつけて誰にも負けないような 強い魔法士になるのが夢だった。 若者の戯言と聞き流されたか、 そこまで大げさに重たい会話ではなかったので 向こうは忘れているかもしれないが 夢は所詮夢でしかなく 今の姿は現実の象徴だ。 若いうちに見ていた泡沫の話は 忘れていて欲しいなんて思っている。 ] (174) 2022/05/21(Sat) 12:33:11 |
【人】 騎士 ノア[ ───それでも、己の現実を思い知った時。 いつかそうなるものだと教えてくれた 歳上からのありがたい言葉は、 僕に生きていなければと思わせてくれる。 今でも、心の 御守り の一つだ。 ]** (175) 2022/05/21(Sat) 12:33:16 |
【人】 ヴィム[ それはまだ『メルヴェイユ』という名を冠す国が 誕生するよりも前の話。 名前すら定かではないこの国に ある未熟な魔法使いがいた。 この国の子どもならば簡単に出来るであろう ランプに火をつけることすらままならない。 そんな未熟な魔法使いはついに己の限界を悟り、 町外れに住む魔法使いに師事するため その門下を訪れ、何度も頭を下げていた。] (177) 2022/05/21(Sat) 12:39:30 |
【人】 ヴィム[ 師は飛び込んでは幾度となく頭を下げる 未熟な魔法使いを見かねて、ついに問うた。 「どうしてそこまでして...。 なにも魔法に頼らずとも方法はいくらでもある。」 師はそう諭す。 なにも魔法使いでなければ生きていけない なんてことはない。 それが無理なら剣士でも、武闘家でもいいはず。] (178) 2022/05/21(Sat) 12:41:14 |
【人】 ヴィム[ しかし返ってきた答えは輝かしい光。 世界の痛みなど何も知らないと言いたげな 純真たる魂の輝き。 師はその覚悟を認め、未熟な魔法使いを 受け入れることに決める。 それが、後に英雄と大罪人と呼ばれた 二人の出会いであった。]* (180) 2022/05/21(Sat) 12:43:48 |
【人】 ウーヴェ[ 仲間の名前を呼んでも自分の声が聞こえない。 ああ、そうか。 耳は■■ていたんだ。 口からは血が溢れ 外傷だけではなく内側も■■になっていることが 確かめるまでもなくわかる。 視界なんてとうに掠れて■えていないのだ。 ] (182) 2022/05/21(Sat) 12:59:23 |
【人】 ウーヴェ[ 死ぬつもりはなかった。 己の力量は知っていた。 目の前の敵との力の差を。 時間稼ぎですら出来るか危ういということを。 これでもある職業を極めたつもりだ。 免許皆伝を受けたけれど 誰かに伝授する前に途絶えさせてしまった。 命を燃やした。 燃やして、燃やして 蝋燭の残りを減らし続けた。 燃え続けた蝋燭はやがて黒く変色した。 自らが■の者へと近付く色だ。 けれど■へと変わる前に体が限界を迎えた。 ] (183) 2022/05/21(Sat) 12:59:47 |
【人】 ウーヴェ[ 痛さはもう感じることはなかった。 四肢は千切れたりと散々だ。 食べられたのか一部が抉られた腕が 近くに落ちている。掠れた視界でも 自分のものだとまだ理解できる思考はあるようだ。 ] (184) 2022/05/21(Sat) 12:59:58 |
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