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【赤】 奔放 メイジ「親父、ずっと家に閉じこもってて、酒ばっか飲んでて なんかあるとすぐ怒鳴るし 何考えてるのかわかんない人だったなー……」 この小さな村だ、近所によくない噂は伝わっていた。 戦争から帰って来てからずっとそうだった、と。 「母さんはね、昔は優しい人だったって言ってたけど オレにはそうは思えなかったな。 そんな母さんは勝手にしんじゃったしさ オレにはなにも理解できない親父だったよ」 そして親父のことを過去の人間のように語った。 「セナさんはオレのこと心配してくれてるのかな。 それとも情けない男だと思ってるかな。 でも、きっと、オレのこと軽蔑しちゃうよ。 オレ、そんないい子じゃないからね」 そう、これは腕の傷と直接関係ある話ではなかった メイジは、まだ隠していることがある。 (*14) 2021/06/29(Tue) 18:23:27 |
【独】 奔放 メイジあんまり被虐待児キャラつくったことないんですけど この包帯ぐるぐるっぷり、リョナ向きでしょって思ってしまい でもずっと目が笑ってないところがすきです。 あと肩書ぜったい奔放じゃないだろ逆だろって思う (-158) 2021/06/29(Tue) 18:32:27 |
【秘】 発熱 ニエカワ → 奔放 メイジ「ここが俺の病室。何にもないけどね」 こじんまりとしているが清潔感のある個室だ。 台風が来る前に母親がさしていったのだろう花瓶の花はもうしおれかけていた。 病室に到着すると手を放し、慣れた様子でベッドへと乗り上げると貴方に手招きをしてベッドへ来るように促す。 (-163) 2021/06/29(Tue) 19:02:17 |
【秘】 発熱 ニエカワ → 温和 セナハラ「忘れないけどさ…… でも、針千本なのは変わらないんだから、なるべく忘れないでよね」 どこか不服気にしているが、額に判子を押すことはあきらめたようだ。 「そういえば、セナハラさんはトウキョウいったことある?」 俯きがちに話題を変えた。 (-164) 2021/06/29(Tue) 19:06:56 |
【赤】 温和 セナハラ言葉にずっと耳を傾けていた。 荒んだ生活を送る帰還兵は珍しくない。 戦場が人の精神を削り、形を変えてしまうことをこの男は知っている。 「心配してるんですよ、勿論。 情けないなんて、これっぽっちも思いません」 片膝を着き、貴方を見上げる。 もう父親がこの世にいないような話し方をすることに気付きつつ、口には出さなかった。 「……メイジくんの家は、戦場だったんですね」 (*15) 2021/06/29(Tue) 19:26:54 |
【赤】 温和 セナハラ「いい子のままじゃ、戦場は生き残れません。 もし何か悪い事をしたとしても、それは生きる為にした事です」 まるで説得するような抑揚だった。 尤も、それは自分に言い聞かせていたのかもしれない。 「そう思わなければ、きっときみのお父さんのようになってしまう」 (*16) 2021/06/29(Tue) 19:27:29 |
【秘】 奔放 メイジ → 遊惰 ロク大人は笑顔の下になにかを隠すのが上手だ。 あなたもそうなのだろうか。 だからメイジは、嘘に気づくはずもない。 「……うん。ロクさんが教えてくれるならね。 ここでしばらく過ごすことになるだろうし…… ちゃんと名前も覚えたからね〜」 仲良くすることに越したことはない。 この状況で争いを起こしたくはないからだ。 「……触るのはちょっとくらい、いいよ。 突然掴んでこなきゃ平気。ロクさんって面倒見がいいね〜 消毒液とか借りてこないとね。こっそり」 そこでようやく立ち上がる。 それがある場所を知っているらしい。 もしかしたら以前にも借りたことがあるのかもしれなかった。 (-165) 2021/06/29(Tue) 19:31:35 |
メイジは、ニエカワの病室にやってきた。二階って雨漏り大丈夫かな。 (a19) 2021/06/29(Tue) 19:33:17 |
【秘】 奔放 メイジ → 発熱 ニエカワ「お邪魔しまーす。貸し切り?」 個室を珍し気にきょろりと見渡す。 メイジも怪我で入院したことが何度かある その時はいつも、誰かのいる病室だった。 「ベッド一個しかないけど…… 布団とか借りてきた方がいいかな」 手招きされるままにやってきて、ベッドに腰かけた。 リョウのいる部屋で寝ようとは、てっきり他にもベッドがある ことが前提で言っていたのだった。 (-166) 2021/06/29(Tue) 19:46:10 |
【独】 奔放 メイジランランラン♪みんなやさしいよ♪ オレにやさしくするなよ♪どうせ死ぬんだぞ♪♪♪ 狼も三日目までにどっちか死ぬんやぞ♪♪ なんてこったい♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪ (-167) 2021/06/29(Tue) 19:52:24 |
【秘】 発熱 ニエカワ → 奔放 メイジ「うん、毎回長期入院だし、親がこっちの方がいいだろうって……」 コロンとベッドの端で横になった。 「少し狭いかもだけど、二人ぐらい平気だよ。 布団ほしかったらあげる。俺暑くていつも蹴っちゃうし……」 貴方の上着を軽く指でつまんで引く、お前も横になれと言いたげだ。 「ほかに人いる部屋だとじゃまになっちゃうしさ」 4人部屋での夜の私語は注意されてしまうだろう。 (-168) 2021/06/29(Tue) 19:57:32 |
【秘】 遊惰 ロク → 商人 ミロク キョトンと商人の顔を見る。 ――その反応は予想外。 そんな表情を浮かべた顔は、成年のものにしては幼い。▼ (-169) 2021/06/29(Tue) 20:36:36 |
【秘】 遊惰 ロク → 商人 ミロク「……アハ」 その顔も、直ぐに笑い顔に上塗りされる。 「やっとツラが変わったなァ。 そっちのがいいや。話し甲斐があるってモンだ」 飾りを握りこんだ手の、 人差し指で顔を示しながらそう言って。 その指先をくるくると回しながら言葉を続ける。 「兄サンが拘る“価値”とやらがおれにはわからねェが。 要は説得してみせろってことかい?」 (-170) 2021/06/29(Tue) 20:38:52 |
【秘】 焦爛 フジノ → 遊惰 ロク「うん。好き。……ほんとに?」 訝しげな顔をしたが、嫌悪や嘲り以外の感情に敏い方ではない。 次いで向けられた問いにゆるりと視線を逸らす。 「嫌い。……見てて気分がいいものじゃ、ないでしょ。 私も、私を見る人の顔を見て。嫌な気分になりたく、ないもの」 肌の凹凸を浮かび上がらせるように張り付く服は、まだ乾きそうにない。 (-171) 2021/06/29(Tue) 21:22:47 |
【秘】 遊惰 ロク → 奔放 メイジ「ハハ、そりゃァよかった」 それだけを口にして立ち上がる。 少年が“これから知ってくれる”ことか、 名前を覚えたことか、それとも触れる許可が下りたことか。 その全てかもしれないし、どれでもないかもしれない。 立ち上がった男は、少年が歩くより少し後ろを 上着のポケットに手を突っ込んでフラフラ着いていった。 (-172) 2021/06/29(Tue) 21:49:57 |
【人】 焦爛 フジノ>>56 メイジ 「……そんなの覚えなきゃ、いけなかったの?」 呆れたようにも、そういう環境だったのかと問うようにも聞こえただろう。 一歩離れる貴方をバツの悪そうな顔で見て、歪な跡が残る手で腹を撫でた。 「……別に。びっくりしただけ。 それに貴方が特別、怖く見える訳じゃない。 他の人は皆、ちょっと怖く見えるもの、でしょ」 周囲を見渡す。皆どこか慌ただしい。 先生達はいつもどこからタオルを持ち出していただろう。 なにか無かったかと考え、思い出したようにスカートのポケットを探りハンカチを取り出した。 「……来る時に濡れちゃったけど、洗濯はして、まだ使ってないから。 嫌じゃないなら、他のものが見つかるまで、使って」 そう言って、ハンカチを差し出す。少し絞れば軽く拭くことにも、傷を抑えることにも使えるだろう。 (62) 2021/06/29(Tue) 21:55:01 |
【秘】 遊惰 ロク → 焦爛 フジノ 訝しがる顔には笑顔で返す。本当だよ。 「――そうだなァ、 まったく気にならねェとは言えねェなァ」 目を逸らしてしまった少女の顔をジッと見て、そう口にする。 首から下の方へは不自然に視線を向けない。 (女子の体つきをマジマジ見るのは一寸……という只の男心なのだけども) (-173) 2021/06/29(Tue) 22:37:57 |
【秘】 流転 タマオ → 遊惰 ロク>>63 あなたが待ち始めてから彼がやってくるまで、それほど時間はかからなかっただろう。彼の仕事は点検・見回りに移行しており、現状、概ね問題は出ていないからだ。 「おつかれさまです」 彼はあなたの姿を認めれば敬礼する。左手には新しく借りたのだろう工具箱。足を止めたのは敬礼したほんの一瞬で、すぐにあなたの置いたものを回収するのだろう。引き留めないのなら、本当にそれだけで去りそうだ。 (-174) 2021/06/29(Tue) 22:42:13 |
【赤】 奔放 メイジ「…………そう……」 見開かれたままの片目が、色のわからない細い目を見下ろす。 説得するような声色からは、あなたの今までの経験を 物語っているように思えた。 「そっか、生きる為、か」 生きる為なら何をしてもいいんだろうか。 脳裏を過った言葉は声にはならなかった。 「本当の戦場のことなんて表面上でしか知らないけど…… 親父みたいにだけはなりたくないって思ってるんだ」 ──父親のようには絶対なりたくない。 それは何かの呪いのように、ずっと己の影につき纏っている。 「……心配してくれてありがとう、セナさん。 こんな話、はじめて人にしちゃったな〜……あはは……」 表情は相変わらず薄笑いを浮かべている。 まだすこし濡れたままの髪から、水滴が落ちた。 (*17) 2021/06/29(Tue) 22:42:22 |
タマオは、受付に足を運んでいた。 (t19) 2021/06/29(Tue) 22:44:30 |
【秘】 奔放 メイジ → 発熱 ニエカワ本当に大変だな、一体どんな病気なのだろう。 思いを巡らせるだけで、深く尋ねはしない。 「……オレが寝たら余計に暑いと思うけど」 それにあなたは病人だ。頭を掻いてへらりと笑いつつも。 仕方ないなあと言わんばかりにベッドに横になる。 「やっぱ狭いね」 少し楽し気に笑った。 こんな状況なのに、友達の家にお泊りにきたみたいな気分だ。 もっとも、そんな経験なんてはじめてだけれど。 (-175) 2021/06/29(Tue) 23:04:06 |
【秘】 遊惰 ロク → 流転 タマオ 事前の言葉通りやってきた男にヒラリと手を振り、 挨拶には「お前サンこそ」と返す。馴れ馴れしい。 直ぐにも立ち去りそうな彼に問い掛ける。 「なァ、駐在サン。 チサチャンって子、見てねェか?」 パペットを手にした看護師が探している、 赤い寝巻きを着た七歳の女の子の名前だ。 (-176) 2021/06/29(Tue) 23:05:11 |
メイジは、病院の一室からこっそり救急箱を拝借した。 (a20) 2021/06/29(Tue) 23:28:50 |
【秘】 奔放 メイジ → 遊惰 ロク「……アユミセンセーも忙しそうだしバレてないよね。 わりとかすり傷だし、赤チンで治らないかな?」 赤い色をした消毒薬のことである。 病院名が書かれた木箱を、ついてきたあなたに渡してから 「よろしくおねがいしまーす」 手当が始まれば、素直に傷のある右腕を差し出す。 急に触れられなければ平気だと言いつつも そこには少し緊張を孕んでいるようには感じるだろう。 (-177) 2021/06/29(Tue) 23:30:06 |
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