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【人】 リカちゃんパパ 敷島 虎牙[─────けれど、 夜まで起き上がらない絵美に 「いつまで寝てるの?」って声を掛けて、 絵美の身体が冷たくなっているのに気付くまで 俺は何も知らないでいた。 俺が夜を過ごすうちに、 神様は絵美の生命を天へと昇らせ 代わりに、梨花だけを置いていった。 そうして、逃げることも出来ない「パパ」の名前が 俺の上により一層重く伸し掛ることなんか バカな俺は全然、気付かなかったんだ。] (2) 2021/07/14(Wed) 15:10:42 |
【人】 リカちゃんパパ 敷島 虎牙[絵美が死んでいるのに気付いてからのこと、 実は全然覚えていない。 どうして?なんて問う暇なんかなく 無情にも日々の瑣末事は押し寄せてきたし、 瑣末じゃない諸々も抱えきれないほどあった。 料理も、洗い物も、洗濯も、掃除も 分からないけど、頑張るしかなくて、 でも、全然上手く出来なくて。 上手く作れななかった料理を出したら 「ママのがおいしい。ママのがいい」って そう言われる度、死にたくなった。 ほら、パパじゃダメだって、って 逃げ込めるところなんか、何処にもなくて、 仕事から帰って、家の事やって、泣かれて 寝なくて、梨花が熱出して、仕事も出来なくて そんな日々が続く。 たまにどうにもならない苛立ちが募って 梨花に当たると、ママ、って泣くから 気持ちを内へと殺すようになった。 絵美が生きていた時より ずっとずっと辛い毎日が連綿と続いていた。] (3) 2021/07/14(Wed) 15:11:17 |
【人】 リカちゃんパパ 敷島 虎牙[ふと、思うんだ。 絵美にも「ママ」になる覚悟が あった訳じゃなくって、 どうやっていいか分からない、 このどうしようも無い状況から 「助けて」って俺に手を伸ばしてた だけじゃないかって。 だとしたら、これはきっと罰だ。 一人抜け出し、夢を見ようとしたことへの。 でも、罰なら受け入れなくっちゃ、って そう思うのに、「おいしくない」って 食べてもらえなかった卵焼きをゴミ箱に捨てる時 もう、どうしようもなく涙が止まらなかった。] (4) 2021/07/14(Wed) 15:11:39 |
【人】 リカちゃんパパ 敷島 虎牙[でも、時々、ね。 梨花がご飯食べてくれて 新しい言葉覚えたり、歌を歌ってくれたり 下手くそな似顔絵で「ぱぱだいすき」って 描いてくれたりしてさ…… そんな一瞬のことが、すごく嬉しくて。] (5) 2021/07/14(Wed) 15:14:27 |
【人】 リカちゃんパパ 敷島 虎牙[─────そうして、あっという間に あの夜から半年が過ぎてしまった。 たまたまその夜は梨花がすんなり寝てくれたから 一人静かに夜風に当たりたくて そっと家から抜け出したんだ。 玄関横にある鏡に映った自分の顔は すっかり「おじさん」の顔をしてて、 それを見たせいか、夜の公園から臨む夜景は ぼんやりと滲んで見える。 家の灯りや街灯が色とりどりに点って まるであのアクアリウムを思い出す。 ……覚えているとも、あの日食べた レモンケーキの味とか、交したキスの甘さまで。 でも今の俺を見たら、きっと千由里は こんな窶れたおじさんに「好き」なんて 言ってくれないに違いない。 ベンチの上にぐったりと項垂れると 涙は足元の砂の中へと消えていった。]* (6) 2021/07/14(Wed) 15:14:53 |
【独】 リカちゃんパパ 敷島 虎牙/* ごめんなさ……! しかしこのまま都合のいい顔してのらりくらりと暮らしたままちゆちゃんのこと「愛してる」なんて言うのはPLが許せんくて。 (-109) 2021/07/14(Wed) 15:19:09 |
【独】 木峰 夏生/* いえいえ!全然謝ることはないですよ!! もうねすごくささる ほんとにささる わかりすぎてつらいもん パパもがんばってね、って言いたくなる… (-111) 2021/07/14(Wed) 15:22:06 |
【独】 木峰 夏生/* 完ペア村なのに 公園のベンチに座ってるタイガさんに、大丈夫ですか、って声かけたくなるくらいつらい 頑張ってるのもわかる… (-114) 2021/07/14(Wed) 16:06:27 |
【独】 OL 奈々/* 交流厳禁でもないし、負担にならなければ(そうじゃない) あらあらまぁまぁ……仕事終わらせて来なきゃ。 というよりうさちゃんととちゃんペア 1ミリも読んでないから話の展開わからないのだわ 何が起こっているの…… (-115) 2021/07/14(Wed) 16:13:28 |
【鳴】 ぶろーくんはーと 真白 千由里[しばらくは消えない証を残して 言葉を交わしたら、それはもう二人だけの誓い。 それでいてやっぱり夜が明けたら ちゆと彼は離ればなれになるということ。 果てたあとの気だるさはあんまり好きじゃない。 終わりの予感を感じてしまうから、目を背けたくて 甘いあまい口付けを強請ってた。] ……幸せ、だなぁ [ふっと微笑んで、唇を重ねて、舌を絡めて タイガさんが再びとろとろの蜜に触れるなら たちまち吐息混じりの啼き声へと変わる。] (=15) 2021/07/14(Wed) 17:04:00 |
【鳴】 ぶろーくんはーと 真白 千由里[今度は剥き出しの熱が埋まった。 ほんの薄い隔たりは、 それでもなくなってしまえば心地良くて 一度目よりずっと鮮やかに彼の感触を味わえば こぼれる囀りもいっそう甘くなる。] タイガさん…… [向かい合って抱きしめて、けして離そうとはしない。 打ち付けられる肌の乾いた音も、 お互いに擽り合う吐息の温度も、 やがて迸った少し青臭い匂いも、 夜に溺れて時計の針は見えないまま それでも気づけば遮光カーテンの隙間が明るくなって 夢が終わるその後も、全部――忘れないように。] (=16) 2021/07/14(Wed) 17:04:24 |
【鳴】 ぶろーくんはーと 真白 千由里[幸せだったな、 大好きだったな、 忘れられそうにないや。 だからごめんね、タイガさん。 光は遮られて薄暗いままの室内、 布団の中で灯るのは彼のスマホ画面。 指、勝手に借りちゃってごめんね。 連絡先をちゆのスマホにメモした。 開いた履歴に彼のブログがあった。 そこには「パパ」の顔したタイガさんがいた。 娘さん、リカちゃんっていうんだね。 かわいいね、幸せそうだね、 ……なんだ、ちゃんと大事にしてるじゃん。] (=17) 2021/07/14(Wed) 17:05:02 |
【鳴】 ぶろーくんはーと 真白 千由里[無音のカメラアプリが薄暗がりで点滅する。 カメラロールにちゃんと収まったのを見れば 一人、しずかに微笑んだ。 大丈夫だよ、困らせないよ、 ちゆは良い子だから――悪いことなんかしないよ。 タイガさんのスマホを元に戻したら 下着だけ身につけて窓際へ向かった。 灯る火種が彼の目に止まったかどうかは知らない。 空気清浄機はちゃんと回ってたはずだけど、] (=18) 2021/07/14(Wed) 17:05:17 |
【鳴】 ぶろーくんはーと 真白 千由里おはよ、タイガさん。 [笑みを浮かべてみせたあたしは、 ほんのりと煙の匂いを纏っていたかもしれない。] (=19) 2021/07/14(Wed) 17:05:26 |
【人】 ぶろーくんはーと 真白 千由里[そうして、夜が明ける。夢が終わる。 エスカレーターを下りてフロントを後に、 ホテルを出たら駅まで歩いて 改札を通り抜けてから先に背を向けたのはどちらだったか。 通勤ラッシュを過ぎたホームは静か。 ベンチに腰掛けて手持ち無沙汰にスマホをいじった。 通知の溜まったLINEを開くことはなく 別に面白いわけでもない画像投稿を眺めた。 いつもとそう変わらない日常。 いつもと同じ、退屈な日常。 無意識にパーカーの長袖を掴んでいて ぎゅっと指が食い込んだら、少し痛い。] (7) 2021/07/14(Wed) 17:06:28 |
【秘】 ぶろーくんはーと 真白 千由里 → リカちゃんパパ 敷島 虎牙[愛してたよ、大好きだったよ。 ほんの一晩だったけど―― あぁ、やっぱり、だいすき。] (-118) 2021/07/14(Wed) 17:06:42 |
【独】 ぶろーくんはーと 真白 千由里[大好きな人の一番にはなれない、 それは今にはじまったことじゃなかった。 大好きだったお母さんは知らない誰かを愛してて それでも、ちゆのこと見て欲しくて だけどワガママ言ったら嫌な顔するの、 だから困らせないように良い子にしてた。 「良い子だね」って褒めて貰える気がして、 そしたらお母さんはぱったりいなくなっちゃった。 みんなそうやって――初恋の彼も、先生も、 最後に選ぶのはちゆじゃない誰かで そんなこと、もう分かってるからさ。] (-117) 2021/07/14(Wed) 17:07:12 |
【人】 ぶろーくんはーと 真白 千由里[だから良いの、タイガさんの一番じゃなくても 愛してるし、ちゃんと忘れない。 あの日知ったあなたのことも、 ――あれから見つけたあなたのことも。 ブログに映ってた写真。 マンションの場所ならネットで見つけた。 最近、あんまり更新してないね? ふらっと立ち寄ってしまったのは あの夜からひと月くらい後だっけ。 ちょっと通り過ぎただけ、それだけのこと。 週に一度、数日に一度、――毎日、 ほんのすこし眺めてただけ。 ゴミを捨てに行くタイミング、 リカちゃんを連れて買い物に出かける姿。 夜の公園で明かりのついた部屋を眺めて 電気が消えるのを見たら、 そっと「おやすみ」を告げる。] (8) 2021/07/14(Wed) 17:08:41 |
【人】 ぶろーくんはーと 真白 千由里[彼はちゃんと「パパ」だった。 ぐずるリカちゃんを抱っこするのも、 ご機嫌なリカちゃんに笑いかけるのも。 あの夜よりもっと、ずっと大人に見えたんだ。 ちゆなんかじゃ届かないような気すらして 愛し合ったのが、なんだか幻みたい。 ――ねぇ、ちゆのこと覚えてる? 思わずそんなこと聞きたくなって、 何度か電話を掛けようとした。 でも、出来なかった。] (9) 2021/07/14(Wed) 17:09:31 |
【人】 ぶろーくんはーと 真白 千由里[タイガさんの奥さん、まだ見たことないけど 連れられて歩くリカちゃんが幸せそうで 羨ましくて――ちゆには壊せなかったんだ。*] (10) 2021/07/14(Wed) 17:09:47 |
【雲】 三月ウサギ背中合わせのぬくもりは。 背を這う指、腕へと順々に形を変えて行き。 ─── プツン。糸が切れるように。 ふらり傾けば、ぽふと軽い音を響かせ そのまま重なったまま、シーツの海に沈んでいく。 このまま、堕ちていければいいのに。 無意識のうちに願っていた。 別の世界なんて関係ない。 …… 誰もいない、二人だけの世界へ。 (D35) 2021/07/14(Wed) 17:12:28 |
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