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【墓】 電球 フィラメント>>+35 「う〜ん、そうですね〜」 *電球の彼は、再び小さく明滅します。 「理由は、考えてもきっと分からないのですが」 「――事が起こった原因を考えることはできます」 *電球の彼は、人差し指を立てました。 *ちょっぴり偉そうです。 「まずひとつ、事の原因の前に」 「この犯行は計画的なものではない、と思われます。 衝動的なもの、なのでしょう」 「……衝動的に、主さんを殺す理由とは、なんなのでしょうか?」 *人差し指を、ゆらゆらと揺らします。 ウザいです。 「……ところで、主様の死んでしまう数日前に、お客様が来ていましたね」 「――それを理由とするのは、焦燥ではあると思いますが」 「衝動的にあのようなことを行ってしまう、"普段と違う事象"は、あれくらいしかありませんでしたね〜」 (+36) 2022/07/22(Fri) 22:50:06 |
【秘】 電球 フィラメント → 命灯癒光 リーディエ「ふむ、良い笑顔です」 「リディは美人さんですからね〜。笑っているのがよく似合いますよ〜」 *笑うあなたを見て、電球は小さく灯りを強めました。 *喜んでいるのが、とても分かりやすいでしょう。 「……それで、実際のところは如何しましたか?」 「私が話を邪魔しておいてなんですが」 (-153) 2022/07/22(Fri) 22:56:01 |
【秘】 命灯癒光 リーディエ → 電球 フィラメント「あら……ふふ、ありがとうございます」 美人さんだなんて。 照れを隠すようにお礼を告げたけど、いつもの白い肌はほんのり赤らんでいて。 貴方にはきっと伝わるのだろうと、そう思った。 ずっとこうして居られたらいいのに、…ずっと。 「……………フィルは、……大丈夫ですか?」 それでも動き出してしまったものを止めることは出来ないから。 問いかけをひとつ。それから。 「……どう、思いますか」 またひとつ………。全くといって、いい話題とは言えないだろう。 (-154) 2022/07/22(Fri) 23:07:17 |
【秘】 電球 フィラメント → 命灯癒光 リーディエ「私ですか?見た通り、大丈夫ですよ」 「見つけた時は、流石に取り乱してしまいましたが」 「あれで取り乱さないのは、さすがに無理ですよ」 *敬愛する主さんが、あのような姿で発見された。 *……そんなの、取り乱さない訳がないのです。 「ま、今は冷静ですよ。ショックであることには変わりませんが」 *冷静さは、大事ですから。 *取り乱していては、見えるものも見えなくなるので。 「そして、ふむ」 「どう思うか、ですか」 「………………」 「もしも、館の外に犯人がいない。この中に犯人がいるとして」 「まだ終わりでないのならば」 「……私は近いうちに殺されてしまうかもしれないですね〜」 *なんてことを、いつもと変わらない口調で言うのです。 (-155) 2022/07/22(Fri) 23:18:11 |
【秘】 命灯癒光 リーディエ → 電球 フィラメント見た通り。そう見えても、本当にそうとは限らない。 だから問いかけた。 心配だったから。 「……そう、ですね。えぇ、取り乱さないわけが、無い」 冷静さが大事、というのもまた……同感だ。 見えるものも見えなくなり。答えを間違えてしまう。 それが破滅の道だと、そのときは気づけやしない。 「………………………どうして、」 変わらない口調で告げられた内容にはこの言葉だけが零されて──静かに俯いた。 皆の中の誰かが殺し、誰かが死ぬ。 そんな状況は見たくなくて、でも。 叶わない。 (-156) 2022/07/22(Fri) 23:41:45 |
【秘】 電球 フィラメント → 命灯癒光 リーディエ「そうですね〜」 「仮に私が犯人であるとしたら、私のような異能は邪魔ですからね〜」 「そして、私のように冷静である者も、です」 *淡々と、理由を告げていきます。 *自分が犯人だとしたら、自分のような者から狙っていく、と。 「私の異能は、使い方次第ではセンサーのような使い方も出来ますからね」 「それを知る人間は極わずかではありますが、私はこの異能で犯人を探すつもりですから、バレてしまうのは時間の問題です」 「私のように、意識的に冷静でいられる人間がそのような力を持っているならば、尚の事です」 「ですから、もしも終わりでないのならば」 「――と、そういう考えな訳です」 *自分がすぐにでも死んでしまうかもしれない。 *そんな事実を、恐怖を、与えさせないような口調で。 *ただただ、あり得る未来を語ります。 *後にソレが、現実となるのですが。 (-157) 2022/07/22(Fri) 23:51:05 |
【秘】 命灯癒光 リーディエ → 電球 フィラメント「犯人を見つけて、殺すつもりがなくても………」 そうなってしまうのだろうか。 でも、誰かに相談する前に事を起こしてしまった人間は。 止まらない……止まれないのかもしれない。 冷静である貴方に、力のある貴方に、凶弾を向けるほど。 追い詰められ、冷静さを見失って。 俯くその表情に、もう笑みはない。 それが本当に起こり得るなら、起こり得てしまうなら。 狂気を持つ人間を止めるまで、終われない。 それは簡単なことではなくて、きっとその手を。 (-158) 2022/07/23(Sat) 0:06:27 |
【秘】 電球 フィラメント → 命灯癒光 リーディエ「殺すつもりがなくとも、そうなるでしょうね」 「もしこれが終わらずに、まだ誰かを殺してしまうとするならば」 「――止まることなど、もう出来ないでしょう。箍から外れた歯車は、外力なくしては止まれない」 *だからこそ、その外力を取り除くことが、何よりも重要視されるだろうから。 *――だから、自分はきっと早い段階で狙われる。 「…………」 「そんな顔をしないでください、リディ」 「あなたには、笑顔がとても似合います。そのようなお顔は、似合いません」 「私はまだ生きていますし、死ぬと決まった訳ではありませんから」 「今は可愛らしい笑顔を見せていてください。ね?」 *なんて、ぴかぴかと明滅しました。 *これがきっと、電球の彼なりの笑顔なのでしょう。 (-159) 2022/07/23(Sat) 0:17:55 |
【秘】 命灯癒光 リーディエ → 電球 フィラメント考えたくはないことだ。 だけどこの後、貴方の言葉通りに事は起きてしまう。 壊れたものは直せない。欠けた歯車は戻らない。 どうか何も起きませんように、と……願う。 俯いた視界でも明滅は感じられて。 だから、顔を上げて笑ってみせた。 少しの無理も含む、不器用なもので。 「………お答えいただき、ありがとうございました」 ひとりひとり、考えていることは同じようで。 けれど違って。 だからこそ、こうして行動して良かったとそう思うの。 何も知らないままで疑い壊すのは、嫌だから。 (-160) 2022/07/23(Sat) 0:39:39 |
【秘】 電球 フィラメント → 命灯癒光 リーディエ「……ええ、その笑顔がやはり良い」 *きっと、電球の彼は、その無理をした笑顔に気付いていましたが。 *それでも、その笑顔が好きであると言いました。 「いえいえ、私の言葉で何がどうなるなんてことはないと思いますが」 「参考になれば幸いです」 *電球の彼は、再び小さく明滅しました。 「……ああ、そうだ。お帰りの前に一つだけ」 「リディ、怒りは視界を狭めます。冷静さを失えば、残された何かを見つけることも出来なくなります」 「だから、もしも何かがあっても」 「見失わないように、冷静に、自己を保って」 「そうすれば、きっと何かが見えるはずですから」 「――なんて、ちょっとカッコいいっぽいことをお伝えしておきますね」 *茶化すようにそう締めて、電球の彼は再び小さく明滅しました。 (-161) 2022/07/23(Sat) 0:47:40 |
【人】 手探り ノル「……いない」 大広間。できるだけ様子を見ながら誰かに会わないようにやってきて、ここに横たわっていた体がないのを見た。 欠片ももう全部掃除された後だろう。 「……どこ?」 誰かが運んだのかな。行き先をクロの部屋に変えて、歩いていく。 (29) 2022/07/23(Sat) 1:07:25 |
【秘】 命灯癒光 リーディエ → 電球 フィラメントこの先、笑顔を保てるかどうかは分からない。 でも今は、…今だけは。 「…誰かの言葉を聞くと、選択肢は広がるのですよ。 私だけでは見えないものも、見えることがあるのです」 悩んでしまった時も、道に光が差すかもしれない。 「………えぇ、」 貴方の言葉にひとつひとつ頷いて。 心に深く、深く……刻んでいくの。 許さないのは罪を抱えて生きて欲しいと願うから。 だからきっと、大丈夫。……大丈夫。 「ねぇ、フィル。また……お話しましょう」 いつもは触れようとしないリディは最後に、貴方に手を伸ばした。 叶うならその手に触れて、握手するみたいに。 刹那、貴方を癒す光がキラキラと瞬くことだろう。 満足気に。けれど僅かに顔を強ばらせるリディの姿も、一緒に。 それはリディの異能。気力や体力、怪我や病を癒す小さな煌めき。 (-162) 2022/07/23(Sat) 1:08:48 |
リーディエは、多分きっと、誰も気付かぬうちに森から屋敷近くへと。 (a35) 2022/07/23(Sat) 1:10:01 |
【秘】 電球 フィラメント → 命灯癒光 リーディエ「はい、またお話しましょう」 「私は、お話するのが大好きですからね」 *電球の彼の手に触れれば、そこは暖かく。 *生きていますから。 *キラキラと瞬く手に少し驚いて、そして彼は小さく明滅したでしょう。 *その後は、小さく手を振ってからあなたを見送ります。 *そして、再び読書へと戻ったでしょう。 (-163) 2022/07/23(Sat) 1:15:10 |
【秘】 命灯癒光 リーディエ → 電球 フィラメント/* 前半戦ありがとうございましたわ〜!! このまま後半戦(死の第一発見)をお願いしようかしら 出だしは秘話で、その後にアクションと白を何かしら使って… メモもなんかうまくやりたいわね……出来るかはおいといて 何かいい提案があればお伺いできると嬉しいですわ 問題なければ……発見!行動!フィル〜!! (-164) 2022/07/23(Sat) 1:27:05 |
【秘】 電球 フィラメント → 命灯癒光 リーディエ/* 問題ないですわ〜!!! メモと万年筆を見つけて頂いたら、謎が深まったりなんやかんやしたりしそうでワクワクって感じですわ〜!! よろしくお願いますわ〜!!! (-165) 2022/07/23(Sat) 1:31:17 |
【秘】 命灯癒光 リーディエ → 電球 フィラメント"また"の約束からそう時間も経たない数日後。 大広間で起きた狂気の先の悲劇と、埋葬の後。 生者の1人を訪問して。 翌日。森から帰り、屋敷の中を歩く頃。 クロの死を知らないであろう貴方に、伝えるべきだとそう考えて。 貴方の部屋へと訪れるリディの姿があるだろう。 ノックは三度、名乗ることも忘れずに。 以前と同じ方法で、貴方の声を待つ。 (-166) 2022/07/23(Sat) 1:45:47 |
リーディエは、軽い金属音を鳴らしながら屋敷内を歩く。 (a36) 2022/07/23(Sat) 1:47:26 |
【独】 包帯 タンジーふと、目を覚まして薄らと瞼を開く。 いつの間にか眠ってしまっていたらしい。 それでもまだ睡眠が足りていないと、頭が痛みで訴えてくるが、それを無視して上体をゆっくりと起こす。 「……」 握ったままだった欠片に目を落としたあと視線はチェストの方へ。そしてベッドを出てよたよたと歩み寄ると、一番下の引き出しを開けて缶を取り出した。 蓋を開ければ中には、綺麗に並べられた色々なクッキーが。ふたりじめには多かったから、まだたくさん残っている。 そこからチョコレートのかかったものをひとつ、摘んで口に運んでみる。あの時はあんなに美味しかったのに、味がよく分からない。 パサパサのそれは無理矢理飲み込んで、並べられたクッキーの仕切りの更にその下に、隠すようにして赤い結晶の欠片を仕舞い込む。 クローディオの部屋に返そうかと思ったけど、この部屋に隠してとお願いされたものだから。元通りチェストの奥に入れておいた。 (-167) 2022/07/23(Sat) 1:47:42 |
【秘】 電球 フィラメント → 命灯癒光 リーディエ*ノックに対して。 *暫く待っても返答はありません。 *待っても待っても、返答はありません。 *先日の電球の彼の様子を考えるのであれば、すぐにでも返答があるはずなのですが。 (-168) 2022/07/23(Sat) 1:48:06 |
タンジーは、部屋にこもりきりでいる。 (a37) 2022/07/23(Sat) 1:49:22 |
【秘】 手探り ノル → 骨頭 クローディオ「……クロ?」 君の部屋を覗く。もちろん体はここにはないのだろう。 見回して、別の所探そうかな、と考えて……室内へ足を踏み入れて、ドアを閉じた。 どこで話したって君に聞こえるかは分からないし、話はできないので。 「あのね……タンジーは悪くないんだ。僕が騙して、クロのこと見たって言ったからだから、タンジーのことは許して」 ドアを閉めても声は潜めて。 返事がないから、何を言っても君から『嫌い』は返ってこないから、安心して好き勝手言うんだ。 「ユーのことも騙したの、ユーが犯人かもしれない誰かを庇いたかったのも本当で、あと……もうひとり」 許されてほしい人がもう一人。彼がこれから何をしても。 「これからやることも、僕が言ったからだから。死んだ後も仲良くして、一緒にいて、一人にしないで」 死んだ後があると思っているから。その後も家族が仲良くできないのは嫌だ、と思った。 あと、と考えて、俯いて、思いつくまま好き勝手話すだけ。 「……どうせクロに嫌われちゃうなら、もっと話せばよかったな」 「顔、あんなときじゃなくて見せてって言ってみたらよかった」 「駄目って言われたくなかったから……」 「あと、お腹いっぱい盗み食いとか……クロ、怒ることあるの?……」 つい質問の形にしてしまったのを最後に、口を閉ざす。 それでやっと部屋から出ていった。 君がここにいなければ、本当に誰にも聞かれなかった。 (-169) 2022/07/23(Sat) 1:51:26 |
ノルは、クロの部屋に入って、しばらくして出てきた。 (a38) 2022/07/23(Sat) 1:52:01 |
リーディエは、一度自室により……それからは、鳴らすは足音のみ。 (a39) 2022/07/23(Sat) 1:53:04 |
【秘】 命灯癒光 リーディエ → 電球 フィラメント待っても、待っても。貴方の声はない。 「……………フィル、」 不安げに名を呼んで、速くなる鼓動に胸を押さえた。 ここに来る前、スコップを手にしていた。 それは今はこの手にないから、金属音も止んでいて。 先日の会話が、脳裏に過ぎり。……。 漏れる吐息は震えている。それを理解するものはいないけど。 唇を噛み締めて、何かに耐えるように眉根を寄せて。 扉の取っ手に、手をかけた。鍵は……空いているのだろうか。 (-170) 2022/07/23(Sat) 1:58:44 |
【秘】 電球 フィラメント → 命灯癒光 リーディエ*鍵はかかっていませんでした。 *以前来た時のように。 *きっと電球の彼は、ずっとそうしていたのでしょう。 *扉は、何の抵抗もなく開きます。 *扉を開けば、読書をしていた机が、すぐにでも見えるでしょう。 *そこに突っ伏している、彼の姿も。 (-171) 2022/07/23(Sat) 2:02:55 |
【秘】 命灯癒光 リーディエ → 電球 フィラメント手をかけた取っ手を引く。 前の時とは違って、扉は大きく開いた。 見えた姿は、眠っているようにも見えて。 明かりが消えているならば、手探りに電気をつけ。 1歩。また、1歩。 ──赤く染まる背と、万年筆と。 それから……1枚のメモを見つけた。 (-172) 2022/07/23(Sat) 2:16:25 |
リーディエは、フィラメントの部屋の扉を大きく開いた。 (a40) 2022/07/23(Sat) 2:16:40 |
【人】 命灯癒光 リーディエ「フィル…………嫌、…いや……ッ!! 」そのまま奥へと足を進めたものだからきっと。 きっと、リディの叫ぶ声は廊下にも響いたはずだ。 (30) 2022/07/23(Sat) 2:19:33 |
【秘】 電球 フィラメント → 命灯癒光 リーディエ*部屋の明かりも、電球の彼の明かりも灯っておらず。 *血に染まる背は、止め処無く溢れ出る鮮血で染まっていて。 *電球の彼の明かりは、もう二度と灯らない事が、否応にも理解できるでしょう。 (-173) 2022/07/23(Sat) 2:20:27 |
【墓】 骨頭 クローディオ多分、フィラメントとの会話が一区切りついてから、のこと。 ふと、屋敷の窓を見上げた。そして、自分の部屋を見た。 「ちょっと、行ってくる」 この状態で、用事があることなんて滅多にないとは思うが。 言い残して自室へ向かう一幕があっただろう。 ドアに触れないもんだから、外から飛んで窓をすり抜けるしかなかっただろうが。 (+38) 2022/07/23(Sat) 2:22:57 |
【独】 手探り ノル……叫び声が聞こえた。足を止める。 ぼくは、僕は、どういうつもりで行けばいいんだっけ? 僕は……知らない。僕はクロが犯人だと思ってて、もう誰も死なないと思ってる、そう、そのつもりで行けばいいんだ。 だから、この悲鳴も…… (-174) 2022/07/23(Sat) 2:30:50 |
【墓】 電球 フィラメント>>+37 「あくまで可能性ですがね」 「しかし、普段通りに過ごしていて、衝動的に主さんを殺してしまう……なんて、少し無理がある話でしょう?」 「日常に入り込んできた異質は、あのお客様だけでしたから」 *だからこそ、あれがきっと原因なのではないだろうか、と。 *電球の彼は、そう言いました。 *人差し指を掴む手を、中指で挟んで。 * じゃんけんならば勝利でした。 「主さんとお客様は、何かを話していた」 「それを……館の誰かが偶然聞いてしまった」 「それが、原因。――なんて、ただの想像でしかありませんが」 「妥当な感じ、しません?」 「色々な状況と照らし合わせて、ね」 (+39) 2022/07/23(Sat) 2:32:17 |
【独】 包帯 タンジーベッドの縁に腰を下ろして服の袖を捲り、ほぼ解けていた包帯を外していく。 ここで漸く、腕のかさぶたが無くなっていることに気がついた。 治ったと言うより綺麗さっぱり消えていて、『どうして?』と首を傾げるが、原因に考えが及ばない。 治ったからといって、喜ぶようなことでもないから。 どうせ、すぐにもとどおり。 肌に張り付いたように存在する小さな欠片を、引っ掻き、引き剥がして、ゴミ箱へ放り込む。 走る痛みに眉を顰めて息をのむが、繰り返し繰り返し剥がす事をやめはない。 こうしていると、おちつくから。 じわり溢れてくる血液で、指先が赤く染まる。 剥がせそうな欠片が見える箇所になくなって漸く、その行為を止め、ベッドに上半身を横たえるだろう。 「包帯、巻かなくちゃ…… でも。別に、もう。いいかな……」 (-175) 2022/07/23(Sat) 2:39:52 |
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