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【人】 酔いが醒め、宵が来て ミズガネ>>52 キエ 「俺は謎を明かせと頼んだのに返ってきた答えが『君の自業自得』だったらそりゃ不満の一つも出るだろうさ。謎についての真相が何一つ説明されていない。 ……お前、それは責任全て俺たちにあるってことか?確かにきちんと聞こうとしなかった俺も悪かったが、何も言わないで面倒な事が起きたとしてもそれはお前にも……。 ……は?何? 子供?産後? 」ねちねちが止まる。なんて言った? 帽子の下の目が見開かれる。 「お前身重の女性だったのか!?馬鹿早く言えそんなことは! 産後ってお前休まなきゃ駄目だろうが!ふざけるなよお前なんでこんなところにいる!早く休め!!」 女性を大切にしたい男、今度は叱るような勢いで貴方に食ってかかっている。 こちらは本気で心配しているのだが、貴方にとっては煩わしい以外の何者でもないだろう。 (63) 2021/10/26(Tue) 15:55:48 |
【人】 酔いが醒め、宵が来て ミズガネ>>@31 トラヴィス 三流詩人と自分を呼んで笑う貴方に何も返せなかった。それでも、ただ傷つくだけではなく、悔しさが滲むのは心が息を吹き返した証拠だ。その感情はバネになる。前へ進む為の原動力になる。 ただ……。 「嫌て」 素直に断られたことに眉根を寄せる。 ▽ (64) 2021/10/26(Tue) 16:47:58 |
【人】 酔いが醒め、宵が来て ミズガネ>>@32 トラヴィス 貴方の話を聞き、貴方の意図を拾い上げる。 無色透明の宙の舞台を踊って舞い降りた蒼のマントを受け止めながら。 ああ、この役者はある種到着したい場所に到着したんだな、と理解する。 どこか寂しさを感じながらも、マントを抱きしめて美しい別れを告げる……本来そうするべきなのだろう。それがきっと綺麗な筋書きだ。 でも、自分は性格に言えば役者じゃない。 台本通りに動いてやれない、三流詩人だ。 「煩い馬鹿。一流だからって文句のつけようがない格好よさ見せつけやがって」 あろうことか蒼のマントを投げつけた。返品だ。 ▽ (65) 2021/10/26(Tue) 16:48:14 |
【人】 酔いが醒め、宵が来て ミズガネ>>@31 >>@32 トラヴィス 「悪いがお前のシナリオには乗ってやれない。俺はまだこの館にいる。 ただ……停滞だと?ハッ、館にいる理由がそれだけだと思うか? 悪いが俺は前に進みたい、自分にやれる事をしたいと思うからこの館に暫くいることにした。 無色透明な存在たちに何かしてやれることがないか動きたいんだよ。お前からすれば出しゃばっていると感じてもな」 自分と同じ痛みを感じる者を放っておくなど出来ないのだ。 「だから、お前の言う事をきくのはもう少し先だ。 二度と見たくない俺の顔を思わず見てしまうくらいの、お前の視線を奪えるような詩人になってやる。覚えてろ」 (66) 2021/10/26(Tue) 16:48:50 |
【人】 酔いが醒め、宵が来て ミズガネ>>58 ユピテル 貴方の言葉に、少しだけ「うっ」と言葉を詰まらせた。詩人として活動を再開して真っ先に詩を聞かせてやれなかったことを、申し訳ないと思いつつ。 そんなにも求めてくれているという事実に、密かに嬉しさを滲ませる。 「ああ。俺の世界も見せたい。それに俺の詩も聞いてほしい。 ……俺の隣で、俺が成長する様を見届けてほしい」 微笑んだ際、ほんの少し恥ずかしそうに眉を下げるのは未だに自信が無い証拠だ。 けれどきっと、いずれ堂々と背を伸ばして歌い上げる姿を見せる時が来るだろう。 その過程を見届けることができるのは、きっとユピテルただ一人だ。 隣という特等席に座る事を許したのは、貴方なのだから。 ▽ (67) 2021/10/26(Tue) 17:10:10 |
【人】 酔いが醒め、宵が来て ミズガネ>>59 >>60 ユピテル 貴方の決断をしっかりと受け止める。 最初こそ世界と別れを告げる選択に、愛する存在と離れる選択に申し訳なさを感じたけれど。自分が貴方の世界へ行くと話した時ももしかしたらきっと同じ感情を貴方に抱かせたかもしれない。 だから、おあいこなのだ。 気負うよりもその選択をしてくれた事に感謝を伝えるべきだ。 「…………そうか。それがユピテルの選択なんだな。 それなら、俺は肯定する。応援する」 静かに告げて、ほんの少し体を前へ傾ける。 エメラルドグリーンの中には、貴方しか映っていない。 ▽ (68) 2021/10/26(Tue) 17:10:26 |
【人】 貴方と歩む、ただの ミズガネ「ユピテル。好きだ。 巫女でも何でもない、WただのユピテルWとしてのお前と、これから共に生きていきたい。 一人なら怖くて踏み出せなかった透明な未来も、きっと歩み出せる。 俺はろくでなしだし駄目なところが沢山あるけれど、それでも傷だらけのお前を放っておくなんて出来やしない。 ユピテル。 これからもお前を、愛させてほしい」 (69) 2021/10/26(Tue) 17:11:20 |
【人】 逃亡者 ポルクス―――夜がきた。 兄は桜とともにどこかへ去ってしまった。 では、自分は一体どうやってこれから生きていこうか。 追われることがないならば、国に帰らなければ。 あまり長くは国を空けていられるような身分ではないのは確かだから。 でも、心に穴を開けたまま傷つくのなら 此処でもない、国でもない何処かへ消えてしまいたい。 そんな風に思う。 この身に温もりはないまま、宛もなく歩いて。 それから、と。 (70) 2021/10/26(Tue) 17:25:52 |
【恋】 逃亡者 ポルクス手には1枚の 桜の花びら 。花びらからの呼びかけには応えない。 応えることがどうしてできようか。 下らない夜の隅っこで、誰かと、誰かと、兄の記憶を辿っている。 (?1) 2021/10/26(Tue) 17:26:45 |
【人】 逃亡者 ポルクスここに残るも外に出るも自由のようだから。 俺は外の世界に戻ろうかとは考えている。 なにもないと考えすぎてしまうから、想いの忘れ方を探し彷徨うしかないだろう。 だけど、その前に。 ひどいことをしてしまった少女に、謝りくらいはしていくべきだろうか。 そんな事を考えながら、少年のように振る舞っていたあの少女を探し館を歩いた。 (71) 2021/10/26(Tue) 17:27:18 |
【見】 技術指揮 シトゥラ>>57 チャンドラ 「謝らなくていいって、それで……、 ―――それを選ぶのか」 思わずため息をつきそうになった。 きっと食べていたのを見たか、名前も聞いたんだな。 説明欄にも催事に出すケーキであることと、 幸せを呼ぶ人形が入ってあることぐらいは注釈に入れてある。 「……一人で食べるもんじゃないから、 一緒に食べたい奴を連れてこいよ。 それか幸せを手に入れるチャンスを与えたい奴だ。 分量が足りなければ追加で作ってやるから、気にするな」 「時間はかかるから、そうだな――あと数刻後。 冷めても美味いモノにしておく」 時間という概念が曖昧な館で、魔術でも使えなければ再び会うのは難しい。 ただここに戻ってくると言うあなた達の意思があればまたまみえるのだろう。 「……呼べるような知人はいるか?」 (@38) 2021/10/26(Tue) 18:34:40 |
【人】 夜の一族 チャンドラ>>@38 シトゥラ 一緒に食べたい人。 幸せを手に入れるチャンスを与えたい人。 その言葉にわたしは思い浮かぶ顔を上げる。 お礼を伝えたい人。優しくしてくれた人。 あなただって、その輪の中にいる。 「呼べるような人……いるわ。 でもシトゥラ。せっかくなら、わたし──」 「 食べたい人みんなで、このお菓子を食べたいわ! 」わたしは両手の前で手を打った。 自然と笑顔がこぼれ落ちる。 「でも作るの、大変よね。手伝うわ。 手伝わせて頂戴。シトゥラ」 わたしが料理をしたことがないのは、あなたには伝えたことがある。 でもこどもにだってできるお手伝いもあるはずだ。 (72) 2021/10/26(Tue) 21:14:46 |
【人】 悪食 キエ>>63 ミズガネ 叱りつける様な貴方を嘆息混じりに見下ろした。 ちなみに第一子の名前はゲイザーである。 「 うるさっ ……人間ではないのだから休む必要なんかあるかい?僕ァあんな軟弱では無いけど 初産は流石に堪えた ってだけだよ」性別が可変である事を伝える必要も無いと思った為に、キエは何も言わなかった。館に滞在するならいつか耳にする話だろう。 「君ァ暫く居るんだろう? 食欲が戻ったら貰いに行くから、其の時は損な役回りをした僕へとびきりの労いを頼むよ」 そう言うとすい、と時計塔を見やる。次の行き先は其方であるらしい。 貴方が何を言っても聞き流して立ち去りそうな気配であるし、実際に其の通りだろう。 (73) 2021/10/26(Tue) 21:18:32 |
【秘】 死神 ゲイザー → 夜の一族 チャンドラリーパーは自身に選択権があると思っている。 この夜空で、絶対はあなたにあるというのに。 そして、夜の絶対者は彼を簡単には諦めてくれないらしかった。 それでもリーパーは否定する。 「ハッ! ……いいぜ」 「何度だって、オレに『友達になりましょう』と誘えばいい」 「何度だって、オレをどこかに連れ去ろうとすれば良い」 「オレは、……その度に何度だって。 そんなオマエの魂胆をめちゃくちゃにしてやる!」 ⇒ (-110) 2021/10/26(Tue) 21:21:45 |
【秘】 死神 ゲイザー → 夜の一族 チャンドラ──リーパーは、心底では、 あなたのことを決して嫌ってなどいない。 寧ろ、魅入られてしまった。一目ぼれしてしまった。 リーパーは本当に美しい花は、鑑賞に留めることこそが。 最も尊い愛し方なのだと思っている。 ⇒ (-111) 2021/10/26(Tue) 21:25:00 |
【秘】 死神 ゲイザー → 夜の一族 チャンドラ『ご感想は?』なんて。 ……もちろん、答えはひとつ。 「サイアクだ!」 助けてくれたけれど、ありがとうのひとつだって言ってやらない。 あなたを罵倒し、否定し、距離を取る。 きっとこれは少年にとって、恋だ。 実ることのない、実らせなんかさせない片思い。 どうしたって友達になろうとする夜の魔女。 そして好きだから、近づかない。 その全てを否定し続ける殺人鬼。 歪でおかしなふたりの関係。 でも、どっちも”ヤバいヤツ”なんだから、 これくらい許されるだろう。 今日のところはね。 (-112) 2021/10/26(Tue) 21:26:48 |
【人】 金烏 キンウ少女がふたたびその姿を現すのは、 隠されていたものらが戻ってきてしばしの時が経ってのこと。 ある日ひと知れず忽然と姿を隠した少女は、ある日、ふいに窓辺へと現れる。 食堂の中でもいっとう日当たりの良い、あたたかな席だった。 (74) 2021/10/26(Tue) 21:30:14 |
【人】 金烏 キンウ「おしゅうさまよ、ちいとお戯れが過ぎんか〜〜〜??? われ、まだひとでありたいのだが〜〜〜〜〜?????」 ちょこんと椅子に腰掛けている、半ベソの少女。 つんと嘴を天へ向けた、テーブルの上の烏。 (75) 2021/10/26(Tue) 21:31:40 |
【鳴】 酔いが醒め、宵が来て ミズガネ長い長い話を、しっかりと受け止めて。 「……リーパー、お前も寂しかったんだな。 お前の痛み、ちょっとだけ分かるかもしれない」 ぽつり、呟く。 「ああでも、意思疎通ができて、大人になれて、本当によかったと思う。リーパーも寂しくなくなるだろうし、ゲイザーも親身に寄り添ってくれる奴と再会できた。安心したよ」 ありがとうと言われると、照れくさいのかちょっとだけ帽子を直すふりをした。 「どういたしまして。放っておけるはずがなかったからな。ゲイザーはドジでおっちょこちょいだが、人一倍一生懸命だ。悲しい目に遭うなんて俺が許さない。許したくない」 男はどこか、重ねていたのだ。 失敗ばかりの少女と自分を。 でも、決定的に違う部分がある。頑張り屋さんな部分だ。 だから重ねていたけれど、決して同じではない貴方に憧れてもいた。 そんな貴方の断末魔を、いったいどうして無視できるというのだろう? 本当はそんな理由もあったけれど、照れくさかったので心の奥にしまっておいた。 ▽ (=10) 2021/10/26(Tue) 21:51:16 |
【鳴】 酔いが醒め、宵が来て ミズガネ『晩酌』の話になると、男はくすりと小さく笑みをこぼす。 「……それなんだがな、ゲイザー。『晩酌』はしないことにした。色んな酒と女に溺れて逃げる事はやめたよ。 そうしなくてもいい、互いに支え合える大事な人と出会えたから」 穏やかな声でそう紡いで、「でも」とさらに言葉を重ねる。 「お前と、そしてリーパーとまたお茶会はしたいな。純粋にお菓子とお茶を楽しんで、とりとめもない話をしたい。 お前が焼いてくれたドライフルーツ入りのパイ、とても美味かったんだ」 (=11) 2021/10/26(Tue) 21:52:00 |
【見】 役者 トラヴィス>>64 >>65 >>66 ミズガネ 「けれど………それが君の性格なのだろう。 大いに結構だ! 舞台は生き物、思い通りにならない事の方が多いさ。」 一度は座長の肩書を背負った身だ。 アクシデントもトラブルも、 想定外の何をも演出に組み込んでみせる。 私が君の為に怒ると思ったかい?なんて態度を覆し、 くつくつ笑って、ほのかに温かい紅茶を飲み下した。 「長い夢の退屈凌ぎに、気長に待ってあげるよ。 君に似合いの琴だと褒められる日をね。 その頃にでも考えるとしよう、共演の話はね。」 喜色は滲ませる程度に。 流す視線は余裕をたっぷり含んで。 「君の顔を見るたびに悪態を吐いてあげる。 耐えられなくなったら去ると良い。」 それはとっても素直じゃない、 これからもよろしく頼むとの言葉だった。 (@42) 2021/10/26(Tue) 22:04:19 |
【見】 技術指揮 シトゥラ>>72 チャンドラ 「食べたい人居なかったらどうすんだ…? パイを何等分にするか数えないと意味が無い。 だからちゃんと聞いてるんだが……まあいいか」 脳みそが花畑と入ってやらないが、随分とお気楽な思考をしている。 普通のアップルパイと、ガレット・デ・ロワ。 別々出作ってやろうじゃないか。 目の前の彼女が食べたい人と食べればいい。 「……そこまで難しいことはさせないからな、指示はする。 急げと言ったら気持ち早く、ゆっくりといったらきもちゆっくり。 はじめてのことは自分の感覚を信じず慎重になるぐらいがいい、覚えておけ」 さっそく行こうか? と声をかけて、使用人たちに話を通す。 あなたに服のようなフリルの着いたダブリエエプロンを用意させた。 いざ料理を作る、準備のために待機するそんなほんの短い時間。頭によぎる余計なことがシトゥラの動きを止めた。 → (@43) 2021/10/26(Tue) 22:18:47 |
【秘】 夜の一族 チャンドラ → 死神 ゲイザー「まあ。それは楽しみね。 どうやってわたしの魂胆を、めちゃくちゃにしてくれるのかしら」 楽しげに笑うわたしは、何も虚勢を張っているわけじゃない。 冒険が好きで、好奇心が強い。 だからこれから追い続けるのも、きっと楽しいと思っている。 そしてその先で、いつか分かり合える日が来ると思ってもいる。 甘いと言われたわたしは健在で、そしてわたしはやっぱり箱入り娘らしかった。 わたしはもう夜だというのに夢想する。 あなたと友達になる未来を夢想する。 もちろん、ゲイザーも一緒。 きっと楽しいはずと、確信だってしていた。 (-113) 2021/10/26(Tue) 22:40:46 |
【秘】 夜の一族 チャンドラ → 死神 ゲイザー「お気に召さなかったかしら。残念ね」 ありがとうなんて言葉が欲しくて助けたわけじゃないから、それはいいんだけど。 言葉とは裏腹に、わたしはやっぱり笑っていて、また夜の空にゆっくりと浮かんだ。 「それじゃあ。 また会いに行くわね、リーパー」 月の灯りを纏い、星屑の尾を描きながら、あなたに手を振った。 あなたと踊るより、少し速度を上げて夜を駆ける。 あなたがそんなわたしを、見送ってくれたかは分からないけど。 そのうちあなたは気付くことになるだろう。 利き手の怪我も、きれいさっぱり、なくなっていることに。 だってその手がそんなんじゃ、ゲイザーも館のお手伝いができないじゃない? (-114) 2021/10/26(Tue) 22:41:10 |
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