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【秘】 俺 シオン・グレイヴズ → 朝日元親「……ぁい」 全然動揺されないのも面白くないな、だとか助けてくれている相手に思うことではない事を考えていたが、ダルさによって声にはならなかった。 「あー気持ちい……」 ひどく緩慢に体を動かして濡れたハンカチを受け取ると、雑に喉に乗せた。 枕元には、ペットボトル飲料がビニール袋に入ったまま置かれている。お茶とはちみつレモンと生姜湯。 「……感情の向く先は、たぶんちがうのに、よくもまあ……せわやきが、おおいよな」 独り言のように呟いた。 (-118) 2021/11/05(Fri) 9:07:59 |
【墓】 神谷 恵太神谷 恵太は、一般人だ。 異能抑制剤がなければ『傍迷惑な』一般人だが、今はそうではない。なんの異能も使えないがまともに話せるし考えもできる。普通の人間。 下手をすればつかの間の、上手くやればこの先も続く、平穏な時間を噛み締めながら。 この日も勉強の合間に人探しを── とか考えていたのに。 なんだか今日もどこかでトラブルが起こっているらしい。 誰かが溺れた?だの。 人が消えた?だの。 空間に穴が開いた?だの。 例の薬のせいだろうか。噂にはすぐに尾ひれがつくし、正しいところは解らないけど、まだ騒動は続いているようだ。 ま、ぼくには関係ないけどね。 どうせできることなどないだろうし。 (+23) 2021/11/05(Fri) 9:57:25 |
【秘】 朝日元親 → 牛丸紗優「それこそ気にしないでいいのに。 昼寝に来たんなら、気にせず寝ていいよ」 転がったままも悪いかな。 体を起こして、そのまままた空を仰ぐ。 「そりゃあ、まあ。 折角の静かな場所だし。 あんまり人が来ると勿体ない」 チチ、とまた鳥が飛んでいく。 それを眺めた僕は、牛丸さんに視線を移した。 「……考え事、してたんだけどさ。 聞いていい? 牛丸さん、自分の異能は好き?」 (-119) 2021/11/05(Fri) 9:58:22 |
【秘】 朝日元親 → 俺 シオン・グレイヴズ「僕の他にも誰か来た? よかったね。好かれてんだよ、あんた」 まあ良くないだろうけど。 親愛程度の感情で、満足するような奴とも思っていない。 「まあ、僕は例外かな。 流石に目の前で倒れられたら世話を焼かずに居られないだけで。 恩知らずにもなりたくはないしね」 枕元の袋に気付くと中を取り出した。 飲んだ方がいいよ、とはちみつレモンを見せる。 (-120) 2021/11/05(Fri) 10:11:36 |
【秘】 牛丸紗優 → 朝日元親「じゃあ今日は先輩がいないかなって期待しながら秘密の場所に来た健気な後輩ということにしておいてください」 雑なことを言いながら、半分は嘘でもないなと思う。 元気そうでよかった。 「……自分の異能が好きか、ですか? 便利だとは思ってますよ。友達にもテスト前とか大会前とか頼まれます。 考えたことなかったな」 自分の一部であって、生まれつきある手足のようなもの。 物理的に存在するものではないから制御はできても削ぎ落とすこともできない。 考えたことがないというのは、すこしだけ嘘だった。 (-121) 2021/11/05(Fri) 10:16:55 |
【秘】 朝日元親 → 牛丸紗優「それは健気だね。 期待された分の成果くらいはお見せしたいとこだけど」 まあ、無理だろうな。 僕は特別面白い人間でもないし。 そんな事は自覚もしている。 「考えた事ないくらいが丁度いいのかもしれないけどね。 ……新薬の噂は、知ってる? あれ、噂だけじゃなくて本当に存在しててさ。 最近立て続けにそれ関連の暴走とかに巻き込まれてて。 ────中には自分から飲んだやつも居るんだよ。 バカげてるよね」 自分がそうとは言わなかった。 でも何よりもその言葉は、僕自身に向けられている。 僕が薬を飲んだことなんて、牛丸さんは知らないと思っている。 (-122) 2021/11/05(Fri) 10:23:31 |
【秘】 俺 シオン・グレイヴズ → 朝日元親「……好かれてはいないよ。アイツは……何だろうな、俺も知らん。あっちも世話焼きが身にしみてるだけかもな」 上半身を起こしてはちみつレモンに口をつけて、この場にいない人のことを少し、話して。 「今朝から、おかしいんだよな。……俺じゃない誰かの、いろんなもんが入り込んできて、情報過多で頭が痛い。お前が言ってた、俺の“共感”の逆、になってるっぽい。 こん中にお前のもあんのかね……」 唐突に語り始める。薬の効果は強化のみならず、異能を変質させているらしい。 (-123) 2021/11/05(Fri) 11:02:37 |
【秘】 牛丸紗優 → 朝日元親「期待通り話せたので期待した分は回収できたとしましょう」 会えて話せて無事を確認できたのでそれでよし。 面白くなくたって心地よい、そんな時間があったっていいだろう。 「噂だけなら……と言いたいところですけど、 何かが起きてるのは本当みたいですね」 あなたの言葉に、返す言葉を紡ぐ。 立ち尽くしていた自分が蘇る。 「自分から飲んだなら、それに関する責任も取るってことでしょう。 バカみたいな薬でも頼るほど、むちゃくちゃしたかったのか異能を変えたかったのかはわかんないですけど。 先輩、巻き込まれて怪我とかしませんでしたか。 かなしいとか、つらいとか……ちゃんと我慢せずに思えてますか。そっちのが一番心配です」 (-124) 2021/11/05(Fri) 11:25:40 |
【秘】 牛丸紗優 → 朝日元親「巻き込まれた」という言葉だけを信じるなら、この言葉は過剰な心配だろう。 あの時の先輩なら記憶になくたっておかしくない。 怪しまれることになるかもしれない。 牛丸沙優は、案外あなたと、あなたと過ごす時間が好きなのかもしれなかった。 (-125) 2021/11/05(Fri) 11:32:46 |
御旗栄悠は、期待されるのが嫌いだ。 (a28) 2021/11/05(Fri) 13:35:31 |
御旗栄悠は、期待しない人たちのことが好きだ。 (a29) 2021/11/05(Fri) 13:35:40 |
御旗栄悠は、期待なしに人々を肯定する。 (a30) 2021/11/05(Fri) 13:36:00 |
【秘】 朝日元親 → 俺 シオン・グレイヴズ「でも別に嫌われてるわけじゃないだろ。 僕だって、嫌いな奴が熱で寝込んでても────」 世話を焼かないと、言い張れるか? 「……前言撤回。相手によるな」 嘆息しながら、傾くペットボトルを見ていた。 「触れてなくても、見つめてなくても? ……困ったね。それは。 市販の異能抑制剤なら持ってはいるけど」 効くかどうか、と僕は肩を竦める。 色んな人の感情が流れ込んで、きっとシオンの頭の中は地獄の釜のようだろう。 僕の頭の中もいつもそんなもんだから、そう思った。 絶望も希望も諦観も不屈も癒しも痛みも、何もかも全て矛盾しながら僕の中にある。 だから僕は余程でないと表に感情は出さない。出せない。 そして激情なんかより、シオンの中の凪に安らぎを覚えた。 (-126) 2021/11/05(Fri) 13:53:08 |
【墓】 神谷 恵太「………………ええ…………」 ぼくには関係ないけどね。そう思ってた。 目の前になんかようわからん穴が開いているのを見つけてしまうまでは。 いやなんか…… 良くゲームとかでワープゲートがこんな感じのエフェクトで表示されてるけど、リアルで見ると…… こんなもんに余裕で体突っ込むやつらの気がしれない って思うな……。怖いでしょ。どう見たって。…………でもなあ。 ぼくの異能、変化したあとは転移能力がついてたんだよな。てことはコレと近かったりするのか……? 一度入ってみれば何かコツが掴めるかな。でも怖いな。 ゲートの前でうろうろ。一人チキンレース。 (+24) 2021/11/05(Fri) 13:59:34 |
【秘】 朝日元親 → 牛丸紗優「────見ての通り、五体満足してるよ。 怪我はないかな。少なくとも、体には」 頭や心はその限りじゃない。 でも僕は、自分のことを見て見ぬふりするのは得意だった。 傷つこうが苦しもうが、目を向けずに麻酔さえしてしまえば普段と同じだ。 「えらく心配してくれるけどさ。 ……もしかして、牛丸さん、 一昨日、グラウンドに居た? 」あの日のことは覚えてはいる。 ただ興奮状態にあった僕は、自分の周りの数名にしか意識を向けていなかった。 そうでなければ匂いででも気付けただろう。 あのすぐ側に、牛丸さんがいたことくらい。 獣にとって、そう気付くのは造作もないことだった。 (-127) 2021/11/05(Fri) 14:03:42 |
市川 夢助は、自分が嫌いで 世界が嫌いだった。 (c24) 2021/11/05(Fri) 14:09:01 |
市川 夢助は、実の所、周りの評価がどうなろうと、今の自分は好きでいられそうだ。 (c25) 2021/11/05(Fri) 14:10:23 |
【独】 朝日元親一定ラインのとこに基準線があって、その下でどれだけ混沌渦巻いて居ようと見て見ぬふりできる無頓着 ラインを超えたら突然キレた人みたいになる ここまでに超えたライン、 @勢喜暴走時 苛立ち A勢喜命令時 憎しみ B自分暴走時 興奮・嫌い・その他負の感情 C守屋暴走時 怒り D守屋保健室 安らぎ 今少し牛丸で安らぎ得られるかもしれんくらい (-128) 2021/11/05(Fri) 14:20:50 |
楢崎大地は、穏やかにおやつを食べている (a31) 2021/11/05(Fri) 14:34:56 |
【独】 鼓動を鳴らせ! 若井匠海昼食時。数人抜けた席は何時まで経っても埋まらず。何だか食欲も無さそうな面々が揃っていた。ウェイにも怖いものはあった。 で。その中に平然と居座る軽ーいウェイこと若井匠海は (なんか静まり返ってる…) ぐらいにしか思わなかった。 「へぇ、休み?…ふーん?薬飲まされたって連絡が。」 「誰に飲まされたとか…知ってるん!?え見てないの?あそぉ ヤダァ〜〜〜俺も怖いわ〜も〜ぉれ非力だもん…警棒とか買おっかナ?全員でオソロにする???」 他人事だった。 「馬鹿言え今だからこそふざけるべきだろ。そーゆー難しい事はね、先生たちが何とかしてくれるって〜普段あれだけ俺らこき使わせてたらそりゃ!最低限の仕事はすると思わねぇ? 俺らに出来ることは…ま精々見舞いか電話かメールとか。身近な場所だけCure…後は自分の身は自分で守ろう!」 他人事だった。 「以上だ!!!…そろそろ食わんと冷めるぜ!?カツ丼。」 (-129) 2021/11/05(Fri) 14:43:56 |
【秘】 俺 シオン・グレイヴズ → 朝日元親「いや」 口角が上がる。頬に差す朱の色は発熱のみによるものだろうか。目元こそ隠れているが、恍惚としているようにも見える。 「治したくない。 今まででいちばん……みたされてる、自分がここに存在してるって、気がする。胸の中いっぱいに、ギチギチに詰め込まれて、ズタズタに引き裂かれて溢れて、締め付けられるみたいな……。 でも俺のじゃない。薬の効果が切れたら、ひとつも俺の中には残らない」 は、と力ない笑いと吐息の中間のような声が漏れた。 「交換できればさぁ……よかったよな。“共感”じゃなくてさぁ……」 片や激情を求めて、片や空虚に安らぎを見て。ままならないものだと自らも含めて嘲笑した。 (-130) 2021/11/05(Fri) 14:50:03 |
【独】 鼓動を鳴らせ! 若井匠海授業なんか最早体面だけの自習となり、その自習中はというと、お通夜かパンデミックか学校内で行われる疑心暗鬼のデスゲームな様相を呈し始めていた。 何も今日に始まった事じゃないかもしれないが。この男はそれを大体今日認識したらしい。 なんか面倒だったし、勉強もめんどかったので、適当に気負った振りをして保健室行きまーすとほざいた男は部室に居た。 騒がしいのは好きだ。だけど負の方面で騒がしいのは好きじゃない。なら静かな方を選ぶ。そちらも好きだからだ。 さて何をするか…。 ジオラマでも作るか。絵はまた暫く封印だ。やる気になったらやる。 多分。 何作ろうかな…。 (-131) 2021/11/05(Fri) 14:56:12 |
若井匠海は、全くの空想上の物を作ろうとし、"失敗"した。 (a32) 2021/11/05(Fri) 14:56:45 |
【秘】 人魚姫 透 静 → 鏡沼 創「あー……耐性はついてんのかも……」 「幾ら泳いでも寒いって思った事ねーな、そういや。 動いてる内に慣れてんのかな、って思ってた」 昨晩同様、手を合わせてからサンドイッチを一口。 青年は実際に何分何時間、何日でも泳いでいられる身体ではある。 『水中に居過ぎると良くない』という知識は、育つ中で少しでもこの人魚を陸に上げようとした結果の教育だった。 「ん? うん、ウインナー出るとタコだし、林檎は兎。 味変わったりとかはしないし、御袋の趣味っぽい」 (-132) 2021/11/05(Fri) 14:57:21 |
若井匠海は、目の前にある物の再現が一番得意らしい。 (a33) 2021/11/05(Fri) 14:58:43 |
【独】 鼓動を鳴らせ! 若井匠海「…やっぱり?」 ごちゃごちゃの何かが出来てしまった。 捨てた。 やっぱり自分で1から想像力を働かせて何かを作るのに向いていない様だ。頭の中の設計図は大概役に立たない。目視出来る設計図が欲しい。 (-133) 2021/11/05(Fri) 15:01:42 |
【秘】 牛丸紗優 → 朝日元親「体はって言い方すっごく不穏ですね。 心は傷ついてますって言ってるようなものじゃないですか」 そういう時は寝るのが一番だと牛丸は思っている。 夢は現実の半分も恐ろしいことができないから。 「 ゔ。 ……まあ、こんな言い方したらバレますよね。 遠くで見てただけです。 先輩がおとなしく誰かに連れられて保健室に行くんだろうな、ってところまで、見てただけで。 すみません」 だからまあ、何もできなかったし、そも元々の知り合いでもない自分が押しかけるのもやめておいた。 今日元気な姿が見られてよかったなあ、と思っている。 そのようなことをしどろもどろ話す。 (-134) 2021/11/05(Fri) 15:04:49 |
【独】 鼓動を鳴らせ! 若井匠海しかし…想像力が1番大事な分野で、想像力の無い人間が美術系の大学へ行った所でドロップアウトが関の山…か? いずれ貰える片道切符。有効活用出来るのか? 若井匠海は考える。 若井匠海は考えている。 若井匠海は大体美術のことに関してはずっと何かを考えている。 若井匠海は、なるたけ夢を追い続けたいが、現実は厳しい事も知っている。 (-135) 2021/11/05(Fri) 15:14:22 |
シオン・グレイヴズは、熱のせいで妙な夢を見た。2足歩行の天馬が大勢でタップダンスをしている。 (c26) 2021/11/05(Fri) 15:17:50 |
シオン・グレイヴズは、異能が無軌道に変質している。アパートの下の住民が同じ夢を見た……。 (c27) 2021/11/05(Fri) 15:18:24 |
【秘】 勝利への渇望 御旗栄悠 → 俺 シオン・グレイヴズうるせー冷蔵庫を閉じて。 お茶を拭きまわって。 ちょっとしてから戻って来る。 「まったく、人騒がせなやつ。 多分俺が原因の一端でもありそうだけどさ」 その横とかに適当に座り込んで。 (-136) 2021/11/05(Fri) 16:05:06 |
【独】 鼓動を鳴らせ! 若井匠海若井匠海は、偶に自分の追い求めているものが分からなくなる。 美術が好きなのか美学が好きなのか、それとも自己愛から来る自己顕示欲を満たしたいのかが分からない。 ただ、昔。親が出かけている日に、手慰みにと祖父母に習って作った巾着袋を皆から褒めて貰えた事をずっと覚えている。 それと同時に、中学の時の事もすっと思い出す。 若井匠海は、若井匠海が分からない。が、自分の事すら他人事にするのは気が引ける。 なので、考えている。 (-137) 2021/11/05(Fri) 16:19:38 |
【独】 鼓動を鳴らせ! 若井匠海今も巾着袋は何処かにしまってあるだろう。彼は彼の作品全てが稚拙であろうが斜陽であろうが大好きだ。 他の人の作品を見るのも好きだ。地雷にさえ引っかからなければ… しかしこの世は彼にとっての地雷が多く…バンクシーも壁に書いてあるタイプとかシュレッダーの奴とかは駄目な奴で… 大抵美術館に行くと分野が綯い交ぜにしてある事が多いので、感情がごっちゃになるそうな。ギギギ… (-138) 2021/11/05(Fri) 16:23:45 |
【秘】 俺 シオン・グレイヴズ → 勝利への渇望 御旗栄悠顔は壁際に向いたままで、横に来た相手に向けないままだ。 「 くだんない日常とか青春はもう気にすることも無くなった んじゃなかったの。のみものほしい、しか言ってないぜ、おれは。どういう理屈で、どういう感情で、せわやきしてるわけ?」 そんな事を告げた。生気がない以外はいつもとおんなじ調子で。 自分じゃない誰かの感情や思考、感覚が流れ込んできている。それらは部分的だったり、どこの誰かもわからないことも殆ど。その中で一部だけ“聴こえた”。 でも、だから、なんでわざわざ自分なんかの世話を焼くのかわからない。わからないことは、知りたい。 (-139) 2021/11/05(Fri) 16:35:27 |
【独】 鼓動を鳴らせ! 若井匠海失敗作は"失敗"作なので、好きではない。 作ろうとして作ってちゃんと形にならなかったものは捨てる。 あと自分の手で前衛、現代芸術めいた何かを作ってしまったら大好きになれる自信が無い。多分捨てる… 思考が飛躍してどこかへ行ってしまった為、無になってしまった。部室、咳をしても1人。ウェイしても1人。 たとえ殿畑が居たとして、乗りにノるタイプか?と言われると微妙な所だが…。 機嫌が良いと乗ってくれる。かも。多分。見た事ねぇけど (-140) 2021/11/05(Fri) 16:37:56 |
【秘】 勝利への渇望 御旗栄悠 → 俺 シオン・グレイヴズ「分かんないのか?」 ああそういや、コイツは。 コレでも人の気持ちには疎いんだった。 というか盗み聞きされすぎだろあそこの話。 「どうでもいいんだよ、どうでもよくなった。 何に報われてほしいとか、上手くいってほしいとか、 そーいうこと考えないようになった」 結局得た答えはそれだ。 緩やかな諦観。でも、確かに前向きなこと。 「だから やりたいことをする。 心が引かれる道を選んで、とりあえず走っていく。 それで誰が得しよう損しようと関係ないわけ。 理屈なんかない。感情も多分めちゃくちゃ単純なんだ。 なあシオン。気付いてないようだから教えとくけど」 (-142) 2021/11/05(Fri) 16:46:38 |
【独】 鼓動を鳴らせ! 若井匠海「ウフフ…イヤッホーン」 いっそ全部音楽で吹き飛ばすか!悩みとか俺に必要、なくない!? ウェイはウェイである。その場を乗り切ることに終始する。今日も暢気していたい。若井匠海は、騒がしいのも好きだ。 [さびたつるぎならあるのさ 随分前に携えた] (-141) 2021/11/05(Fri) 16:46:49 |
【秘】 勝利への渇望 御旗栄悠 → 俺 シオン・グレイヴズ「人の心ってさ、よくわかんないものなんだよ 自分のも言われなきゃ気付かないし、 他人のものなんかとても分かったもんじゃない」 浮かべた表情は。確かに、初めに見せたそれで。 名前があるとするならそれは、暗く優しい『共感』だ。 何処か投げやりで、諦めがあって、親しみも込めて。 「輝くスポットライトが向かないんだったら、 その分やりたい放題したらいい。俺はそうするんだ」 (-143) 2021/11/05(Fri) 16:50:32 |
若井匠海は、ふらっと自習中の教室に戻ってきて早速イヤホンをつけた。 (a34) 2021/11/05(Fri) 16:54:45 |
【独】 鼓動を鳴らせ! 若井匠海「うっす!体調良くなったっす!元々悪くないだろって?ウフフ…バレた?」 「いやチクられんのは普通に困るわぁ〜なにがお望み!?今度キット〇ットとか全員分!買ってくるから先生には黙っててくれよボーイミーツガール〜」 「1人1箱な訳がねぇだろ!?!?!!」 譲れない、一線。懐は…大体寒い。 (-144) 2021/11/05(Fri) 16:59:51 |
【秘】 俺 シオン・グレイヴズ → 勝利への渇望 御旗栄悠「……わかんないのか」 「わかんないのか。みんなわかんないもんなのか。わかんないけどこれはお前のやりたいことなのか」 繰り返した言葉はシオンの中で、決定的な気付きになるには足りなかったが、目の前の相手を理解するには少しだけ足りた。 「やりたいことの中に、おれってまだいるんだ。それはちょっとわるくないな……たぶん」 今の自分は誰かの色々なものが入り込んでいる状態だから、その“わるくない”も明日になれば消えてるかもしれないけど。 (-145) 2021/11/05(Fri) 17:09:21 |
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