人狼物語 三日月国


162 【身内】奇矯の森【R18G】

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視点:


【人】 電球 フィラメント

「………」
「――はぁ〜……」

*電球の彼は、自分が埋葬されていく様を眺めます。
*なんとも奇妙な感覚ですが、それはそれ。
*溜息の所以はそこにはないようです。

「……リディ、なんとなく勘付いているのでしょう?」
「……私の遺体など放っておいて、すぐにでも逃げて欲しいのですが」

*電球の彼は、明かりを小さく落とします。

「――伝わるわけも、ないですもんねぇ」

「…………………」

「迎えるの、嫌ですねぇ」
(6) 2022/07/25(Mon) 19:07:00

【人】 電球 フィラメント

「私も好きだったんですけどね〜、ノル」

「勿論今もですが」

*届くことはない独り言です。

「だ〜れも嫌いにはなれませんよ、私は」
「皆好きだったので」

「………どうしてこうなるんですかね〜、本当に」


*せめて、せめて。
*私が生きていれば、どうにかできたのでしょうか。

*これは、言葉には出来ず。ただ留めておくだけでした。
(10) 2022/07/26(Tue) 0:59:23

【人】 電球 フィラメント

「――――」


*もう、とうに死んでいるのに。
*生きている頃も、何処から行っているか分からなかったのに。

*それでも、ひゅっと。息を飲みました。

*それは正しく、目を逸らしたくなる様な、最悪の光景でしたが。
*電球の彼は、目を逸らしませんでした。

「…………、見届けなければ」


【私は、……私は、早々とそこから居なくなってしまったから。
生きていられなかったから】
【……だから、守れなかったから】

【この現実から、…………目を逸らしては、いけない】

*涙を流すこともできない電球の彼は、
*ただただ、そのこうけいをみていました。
(15) 2022/07/26(Tue) 15:59:59

【人】 電球 フィラメント

「………――」

*電球の彼は、

*そこまでを見届けてから、その場から離れます。


*向かった先は、館の方向。
*自分の部屋へと、向かいしました。
(44) 2022/07/28(Thu) 1:40:29

【独】 電球 フィラメント

*電球の彼は、自室にある机に向かって座っています。
*机の上には、死ぬ間際に開いていた本が、そのままに。

「…………」
「ふふ」
「――この本の、彼のようにはなれませんでしたねぇ」

*もう触れられない本を、撫でるかのように右手を添わせて。

「……もしも」
「もしも来世なんてものがあるのであれば」
「今度こそは、あなたのようになれるといいのですが」

*開かれたページには、
*傷つき、打ちのめされ、志半ばに折れてしまいそうな勇者を、
*賢者の少年が、背中を押すというシーンが描かれていました。

『大丈夫だよ、勇者』
『キミは勇気ある者で』
『怒りに乱されず、常に先を見据える力がある』
『冷静に、周囲を確りと見抜く力がある』
『……皆を導く、確かな力がある』

『だから、勇者。大丈夫だよ』
『僕や、仲間の皆がキミを支えるから』

『キミは、キミの正しいと思ったことを』


*電球の彼は、捲れないそのページを、
*ただただ、眺めるばかりでした。
(-20) 2022/07/28(Thu) 21:34:27