人狼物語 三日月国


254 【R18G】星海のフチラータ【身内】

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視点:


【神】 黄金十字 アウレア

――アウレア・チャーチ聖アウレア教会
そう呼ばれたプログラムがバンカーの手により起動すれば、
再現エミュレーション通りのアウレアが、バンカーの姿で口を開く。

『……あれ? 俺様ちゃん呼ばれた? ヤッホー迷える子羊共。
 てかカテリーナなんかとっ捕まって……
あっ


きょろきょろとメインルームを見回しつつ、
部下の拘束を見て何かを察したのち。

『……』『まっ、そんな時もあるよね! ビックリ!』

パチコンとその場はウインクで済ませた。
何かと言いたい所はあるのだが。
今自分がわざわざ再現されているという事は何か仕事なりがあるという事だろうし。


『さて、悪いな手間掛けさせて。
 仕事があるなら行くよ、エンジニアが必要なんだろ?』
『積もる話はウチが正式に蘇生してからにしよ〜ね。
 chao〜?』
(G33) 2024/04/08(Mon) 20:25:18
アウレアは、自分の末路と齎された結果を知っている。
(a7) 2024/04/08(Mon) 20:27:13

アウレアは、それでも尚、いつも通りだ。仕事内容を伝えられればすぐに取り掛かるだろう。
(a8) 2024/04/08(Mon) 20:27:26

アウレアは、『アイアイキャプテーン!』……元気だ。ストレルカの姿で。
(a9) 2024/04/08(Mon) 20:54:23

【秘】 黄金十字 アウレア → 仕分人 ナル

『あれ。ナル君おつかれ〜?
 円周率聞いてどうすんのん? 言えるけども。
 3.14159265358979……3? アレ? 次なんだっけ』

パッと顔を上げて見えるのは、
アウレアの顔ではなくきっとバンカーの顔だ。
振る舞いはアウレア本人のそれであるから、
普段のバンカーの振る舞いと比べると随分違和感がある、かも。

『こんくらいしか暗記してねぇや。
 計算すりゃ行けるんだろうけど……
 
コイツ
のCPUに負担掛からん?』

コイツ、と指してポンポンと自分の胸を叩いた。
普段ならば分からなくなった時点で、
『マ知らなくても生きてけますからね』と笑っていただろう。
計算のしようがあるのは少し機械的だったが、
自分以外の負担を気にするのはいつも通りだ。
(-29) 2024/04/10(Wed) 13:14:40

【秘】 黄金十字 アウレア → 仕分人 ナル

『ロボロボしてないよぉ、
 アウレアちゃんはアウレアちゃんだもん』

最期に記憶していた時よりは、幾分か柔らかい表情。
こいつは無事でよかったな、なんて頭の片隅で思いつつ

『ああ、……アレな』

オトモ君はあなたの言う事を素直に聞いて、
電子音の後に望まれた挙動をする。
思考と共にハートのフレームを上げようとして……
今は掛けていない事を思い出し、すぐに手を引っ込めた。

『そうだな……お前がそうした方がいいと思うなら、
 俺の方で責任を以て処分しておくが』
『私共としても、駄々を捏ねてまで保存しようとは。
 第三者に見られれば貴方の不利にもなるでしょう』

『いいのか?』

そういう風に、あなたの提案には『Yes』を返す。
最終確認の疑問符を添えて。
(-36) 2024/04/10(Wed) 21:59:12

【秘】 黄金十字 アウレア → 仕分人 ナル

『そりゃ俺様ちゃんはなんでも欲しいから?
 いらねえ我儘は言わねえよ』

肩を竦めてふっと笑う。全く人間らしい動作だ。

『不幸にゃ見えねえだろうよ。
 だって自分を不幸と思った事ねえもん』

『やってみれば案外上手く行くもんだ。賭けだったが……、
 形さえ何とかなってりゃ後で補強はどうとでも』
『ヨソから見ればただの変わり者で済む。
 俺達は全員納得している。だから何も問題は無かった』

『……正直』

ふ、と遠くを見つめる。

『考えなかった事は無い。俺様ちゃんが皆を縛ってる。
 怖いからな。こいつら勝手に死にやがったから』
『一緒に居て危ない時は俺様ちゃんが護ってやればいい。
 ……死ぬときは一緒に死ねばいい』

最初から六つの義体にそれぞれを納めればよかった。
それをしなかったのは、我が身を箱舟としたから。


『でもそれって、俺様ちゃんのただのエゴだ』
『皆が良いって言うからって甘え通しじゃあいけねえ。
 機を見て元に戻っても良いんじゃねえかとは、思うよ』
(-54) 2024/04/11(Thu) 9:27:39

【秘】 黄金十字 アウレア → 星になった カテリーナ

『ん?』
『あ!! カテリーナオメー!!』

声の主の方に振り返るやいなや、
バッと勢いよく立ち上がり指を差した。

『んだよ聞いてやるよお前の話なんかいくらでもよ……
 いいよぉそろぼち終わりそうだから。座れ!』

そして慌ただしく椅子を出してきて、
あなたに腰掛けるように促した。
対するこちらはその前で腕を組み仁王立ちをしている。

『で? お話って?』

説教でも始めそうな雰囲気でもある。
(-72) 2024/04/12(Fri) 18:25:10

【秘】 黄金十字 アウレア → 星になった カテリーナ

『あ。オイオイ、厳しいな……あんまり痛くしてやるなよ』

まあそんなものか、と拘束する警備ロボを見る。
あなたが座った後も同じ体勢で、
腕を組んだまま一部始終を聞いていた。
アウレアもまた、あなたから目を逸らさず。

『謝れてえらい』

『って褒めてやりてぇところだが。
 やろうとした事がちと大きいなあオメーら。
 部下に置きながら気付かなかった俺様ちゃんも悪いが、
 人んシマでよくもまあやらかしてくれたな?』

腰を折り、あなたに顔を近づける。
組んだ腕は腰に当て、声を潜めて、しかしはっきりと。

(-76) 2024/04/12(Fri) 21:06:22

【秘】 黄金十字 アウレア → 星になった カテリーナ

『今回はお上の許可が下りれば提案通りの
 情状酌量も組まれるだろうが……』


低く。



――本来ならば俺様ちゃんが殺してやる所だ。

 ノッテとしての矜持と上司としての責任を以て。
 生きていたら処刑の進言をしていたよ』

『お前、運が良いよ……感謝しておいた方がいい。
 今ヴェスペッラに居る奴らが優しかった事』

『そしてお仲間エーラが俺様ちゃんを殺しておいてくれた事!』


死人に口は無いものな?
そう囁いて、くつくつと笑いながら体勢を戻した。

(-77) 2024/04/12(Fri) 21:08:34
アウレアは、ノッテファミリーのメイドマンだ。
(a28) 2024/04/12(Fri) 21:08:56

【秘】 黄金十字 アウレア → 星になった カテリーナ

『まっ、ここに残るってんならアウレアちゃんも嬉し〜♡』

『二度と裏切らないよね、カテリーナ?』

そしてコロッと表情を変えてにこやかに。
いつも通り。あなたの上司のいつもの姿だ。
(-78) 2024/04/12(Fri) 21:09:23

【秘】 黄金十字 アウレア → 星になった カテリーナ

『ふうん』
『判ってんじゃねえか。それならいいよ』

ぶらり、腰の手は楽にして言葉と声音はアッサリと。

『とはいえ然るべき報いは与えられるわけだ。
 それなら俺は文句も無いし』
『お前のことは赦すよ。お前が誰だろうと』

アウレアが嫌うのは報いの無い事。
そして罪科と裏切りそのもの。
それを犯した人間自体を憎む事は無く。

『AIになるって言ったっけ。
 お茶会出来なくなっちゃうかなぁ……』

そう呟くアウレアに、やはりあなた自身への恨みなども無く。
 
『……大丈夫だよ』

『AIだってデータだって生きてるんだからさ……。
 殺す羽目になんなくてよかったとも思う』

『カテリーナ』だろうと、そうでなかろうと。
目の前に居るのは可愛がっていた部下そのもの。
あなたの身を案じてもいる。
(-80) 2024/04/12(Fri) 21:54:29

【秘】 黄金十字 アウレア → 星になった カテリーナ

『…………』

普段と違う声のトーンに、振る舞い。
いつもとは違うあなたのその様子を、
それでも何も言わず、アウレアは受け止めて。

『おう。聞いてやるよ』

今度は屈むように膝を曲げて、
さっきまでとは逆、見上げるようにあなたを見る。

『懺悔を聞くのもシスターの仕事さ。
 甘えられるうちに甘えておくもんだぜ』

そう言って、立てた自分の両膝に頬杖を突いた。
(-83) 2024/04/13(Sat) 0:25:31

【秘】 黄金十字 アウレア → 仕分人 ナル

『今回のは俺様ちゃんのせいでもあるけど〜?
 ……ま、二度も三度も別れたくはないよ。
 仕方のない事は仕方ないって、わかってはいるけどな』

逃げれば命だけはあっただろうに、
逃げずにいたのは自分の判断だ。
自分以外の皆も、それを許してくれただけで。

死ぬのは怖くない。けれど別れは耐えがたい。
寂しさには終ぞ慣れなかった。
けれどそろそろ自分も大人になるべきだろう。
どんな海を揺蕩った舟であれ、錨を降ろすべき時がある。

『メンテ? いるか? まあ一応不備があったら嫌だしな。
 ……してくれるなら、ありがたいよ』

『大丈夫、だって俺様ちゃん達は強いから!
 ご安全に戻って来てやるよ。……ああ、そう』

『オトモ君の中に、もう一個人格データが残ってるんだよ。
 俺様ちゃん……アトラが
マフィアになる前
のデータ。
 その子もメンテしてあげてくんない?』
(-86) 2024/04/13(Sat) 0:41:29

【秘】 黄金十字 アウレア → 星になった カテリーナ

アウレアは見つめている。
あなたの懺悔を見つめている。

胸中何を思おうとも、アウレアは表情に出さない。
普段こそあのような振る舞いをすれど、
本来はそういう性質だった。

アンジェリーナ。
あなたはカテリーナではなかった。
大切な人の死を認められずにいる、静かなひとだった。


『……あなたの懺悔、しかと聞き届けました』
『きっと神は赦して下さるでしょう。あなたの罪を』

『それに』
『……家族が死んだのを認められないのは、罪じゃない。
 面影を追う事だってする』

あたし
もそうだもんな』

立ち上がる。両手を組んで祈ることはしなかった。
ただその手は、あなたの頭を緩く撫で。

『アンジェリーナ。……いつか飲み込める日が来る。
 安らかな思い出になって、記憶の中で笑ってくれる』

きっと、そうだ。遙か幾光年先に輝く、星みたいに。

『お前は救われるべきだよ』
『……何が救いになるんだろうな。お前には』
(-101) 2024/04/13(Sat) 16:33:39

【秘】 黄金十字 アウレア → 仕分人 ナル

『さあ? 死ぬ直前の自分の行動は俺様ちゃんも分からねえけど、なんか変な事してりゃあ書かされるろうなあ……』
『少なくとも軽んずることはないさ。
 なんたって7人分の命を背負ってるんだからな?』

奇跡を叶えるデータは、神の御業などではないけれど。
技術という物はこうして人の命も再生してしまう。
命が軽くなったのか、それともデータが重くなったのか。
どれだけ時代が進もうと、解釈は個人に委ねられたまま。

やばそう
って。今の俺様ちゃんよか
 大人しい奴だよ。静かな方だし……』

『ま、分からず屋で無い事は確かだな。
 よろしく頼むよ。お前も無理しないようにな?』

『次一緒に仕事するときゃ、ばっちり復活してやんよ』
(-102) 2024/04/13(Sat) 16:44:29

【秘】 黄金十字 アウレア → 星になった カテリーナ

『……成程なあ』

ああ、と思った。ここにも一人、似た者同士。

『俺様ちゃんも、だよ。教会に居た家族が殺されたんだ。
 義体主義の宗教でね。紛れ込んでた純人間主義の神父が、
 あたしの居ない間に教会に火ィ点けたみたいだな』

データ端末が燃えずに残ってて良かったよ、と。
宗教同士の対立。それから裏切り者によって齎された多くの死。
それはもしかすると、この船で起こるかもしれなかった事によく似ている。


『気持ちが分かるとは言わねえさ』
『でも、俺様ちゃんも同じような事はしてたから』

自分も復讐を望んだから。


『責めらんねえな。その気持ち自体は』

『……安心しろよ。カテリーナは可愛い可愛い部下だぜ?
 これからも勿論ヨロシクしてやるさ』

アウレアはあなたの意志を否定することはない。
道が違えばぶつかるのみで、今回がそうだっただけ。

『お前も部下に来てほしいものだけどな? アンジェリーナ』
(-107) 2024/04/13(Sat) 20:34:02

【秘】 黄金十字 アウレア → 星になった カテリーナ

それぞれに歩んだ道があって。
それぞれに後悔も、祈りも、憎悪もある。

『笑ってるよ』『ずっと』

それでも今、どんな形であれ。
アウレアも、アウレアの家族も笑っているから。

『おう! どーんと任せとけ』
『大船に乗ったつもりでな!』

あなたアンジェリーナも、あなたの妹カテリーナも、どうか笑えるようにと。
シスターらしく、祈るのだ。

『なーにー? 席の一つや二つ作るって』
『ま、無理にとは言わないけどネ。
 アウレアチャーチは君達姉妹をいつでも歓迎しているよん』
(-117) 2024/04/14(Sun) 0:13:04

【秘】 黄金十字 アウレア → 星になった カテリーナ

『ん!』

重なるお礼に、惜しみなく笑顔を向けて。

『俺様ちゃんも話せてよかった。
 時間がありゃあ、カテリーナの昔話でも
 聞かせてもらってたんだがなぁ』

『ありがとよ。話してくれて』

それからあなたにも礼の言葉を。
懺悔は、告白は、勇気の要る事だから。
せめてあなたの罪や後悔が、雪がれることを信じて。


あなたとあなたの妹の進む道は、
またここから変わるのだろう。
しかし在り方が変われど、
あなた達の価値はきっと変わらない。
願わくば二人の魂の行く先がせめて穏やかであるよう、
エミュレートされた思考で祈っている。

シスターとして。あなたを想う者として。

(-122) 2024/04/14(Sun) 7:43:54