人狼物語 三日月国


254 【R18G】星海のフチラータ【身内】

情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 エピローグ 終了 / 最新

視点:


ナル仕分人 ナルに投票した。

ナルレオンを占った。
レオン人間のようだ。

【神】 仕分人 ナル

「……では」

と、長く考えていた仕分人は口を開く。

「私、仕分人は、以上の会議の内容をカポレジーム、
 トンマーゾ・コスタさまに報告させていただきます」

この案件に一介のアソシエーテが口を出せるわけがない。
私情を挟むことも異議を唱えることもましてや提案も本来は淘汰されても仕方がない。

自分の言葉には価値がない、だからこそ、その上で納得させる言葉を持ち得る者へと仕分けする。

「私は『怪しいことをしている人間はいないか』と、
 この舟内の人間を調べるような司令を出しました。

 よって、私はただ一点、
 この船での不信行動を全て報告するつもりです」
(G21) 2024/04/08(Mon) 12:06:16

【神】 仕分人 ナル

「ユウィさまの『重装備の秘匿』『職務放棄』
 ジャコモさまの『職務或いは命令放棄の疑い』
 エーラさまの『外部通信の記録』『倉庫使用の隠蔽』
 カテリーナさまの『通信回線の傍受』『経歴詐称』
 ユウィさまとジャコモさまの死亡報告。
 アウレアさまとエーラさまの死亡報告」

「以上と、
 ……この会議で彼らの処分に対する反対意見でしょうか」

「私がこの舟で見つけてきたデータ及び証言を含めた疑惑です。
 それぞれの処分に関しては今までの勤務状況から割り出されるのではないでしょうか」
(G22) 2024/04/08(Mon) 12:09:27

【神】 仕分人 ナル

「ヴィーニャさまも訴えていましたが、
 私には私情が挟まった甘い判断を判別できません。
 その上で現時点の意見はファミリーの総意にはならないと判断しました」

人が人たらしめるものに納得と反論が存在する。
都合の良いことには頷き、不満を感じれば首を横に振り口を開く。

「この船で起こったことの責任は、主にキャプテンマンジョウさまとメイドマンレオンさまが取られるとも添えさせていただきます」

AIはプログラムに含まれたデータに沿って代替案をだしているに過ぎない。
理屈ではなく感情で動く人間がその思想に沿っている時点で、言葉のには違う責任が乗るというのに。

「バンカーストレルカさまの中立意見を参考に議会は進行し、処分にこの手で始末をつけるまででもないと判断したとそのままお知らせしましょう?」

ファミリーとして人の命を裁く重みがそこにあるというのなら、正しさを示して見せれば良い。
そこには法も秩序も関係ない。
我らが夜を統べる血の掟だけがそびえ立つ。
(G23) 2024/04/08(Mon) 12:14:14

【神】 仕分人 ナル

「この判断に反対または……今日までにファミリーに対して謀反を示唆するような言葉を口走ったと自覚のある方は、今のうちに私の口をふさいでおくことですね」

「私を黙らせる方法は金でも信用でもありません。
 こうみえて、記憶力いいですから」
(G24) 2024/04/08(Mon) 12:14:27

【独】 仕分人 ナル

もし他人から評価されることがあるのならば。
元来のこの人格はどちらかと言えば甘い人間だ。

その意見と意志を一ミリも出さずに過ごす事ができるのは、
単にファミリーとしての勤めを果たせと命令されているから。
生きるためのルールに則って生きているからに他ならない。

見つけてしまったその証拠を、
自分だから
こんなに報告が遅くなったことを分かっている。
何も言わないように黙らせてくれたら、ストレルカを破壊してくれたら、解決にはならなくとも一先ず彼らの罪を知る人間はいなくなる。
そう考えることは甘さ以外になんと言えるだろう。


不器用な人たちだ、と一言でまとめきる。
こんな、宇宙の塵のような不満と不幸が積み重なって嫌になった。

「……、死んでいれば」

今よりもっと被害が広がっていたのか。
はたまたもっと何かが変わっていたのか。
この舟のために、ファミリーのためにがむしゃらに動いて、結局、全員を楽にさせる選択肢が取れなかったことだけがわかった。
(-20) 2024/04/10(Wed) 8:02:59

【独】 仕分人 ナル

信じたかった人がいた。

大切で大好きだから、あなた達には自由に生きていてほしかったのに。
忘れられない人は友人と呼べていた者共に消えてしまった。

命をつなぐ恩人はきっと唯一人を信じ、この先も悔いのない人生をゆくのだろう。
そのどんな地獄の果であろうと彼らは納得をするのだ。

適材適所とはよく言うが、仕分人はその細い線が嫌なほど見えている。
彼らがファミリーに仇なした時、救う術をこの手は持っていない。

「何言っても無駄じゃねぇか」
「立場が違っても平気って、何を根拠に言っているんだ」
「お前とダチなのは永遠に変わらねえ?」

「一生信じねぇよお前のことなんか」

嘘つきだったらよかったのに。

話しても納得しない者に、話さないで納得するわけない。
自分以外の人生に口を出す権利などない。
ならばこの先必要なのは、彼らの選択を害す能力と決意なのだ。
(-21) 2024/04/10(Wed) 8:05:17
ナルは、会議室を出たあとは、仕分人に充てがわれた部屋でお茶を飲んで
(a17) 2024/04/10(Wed) 8:06:14

ナルは、自室の崩れ倒れたガラクタ箱を思い出せば、綺麗に片付くことは二度とないのだろうなと笑った。
(a18) 2024/04/10(Wed) 8:08:35

ナルは、キャプテン!>>-12 雑用のアソシエーテの不足がえげつねぇことご存知でしょうか!掃除ですよ!!
(a19) 2024/04/10(Wed) 8:13:05

【人】 仕分人 ナル

「アウレアさまの技術は勉強していますので、
 人間のチェックが必要なものはこちらもどうぞ」

仕分人もロボットの整備や点検はAIの彼ら囲まれながらこなす事ができている。
難しいものは万能AIアウレア・チャーチinストレルカに尋ねればすぐで権限さえもらえてしまえば活動の範囲は広げられた。


「権力ってすごいですよねー」

そうオトモくんに話しかけながら壁に突っかかっていたドローンを抱えて廊下を歩く。
今持っている全員全員の記録データと、2つの人格データ。
どうこう出来てしまうのが現状で、答えなんて決まっているのに。

「何を迷ってるんでしょうね、私は」

自分にも甘いなぁと呟きながら思考の逃げ道を探している。
クッキーまた買いに行こうかなとか。あの子とお茶会しに行こうかなとか。今のアウレアさまに円周率聞いたら何処まで答えられるのかなとか。
(15) 2024/04/10(Wed) 8:21:55

【秘】 仕分人 ナル → 通信士 カテリーナ

「リーナさま」

そのお茶会がいつもと違うのは見張りがあること。
人の目がなくとも記録され、ちょっとした秘密の話は出来なくなってしまったことだろうか。

「体調は如何でしょうか!
 いつもよりは休めたかもしれませんが、
 舟は如何せんいつもより揺れましたから。

 ああ、今日は質問を2つほど持ってきただけなので、お時間は長く取らせません。
 それと何か知りたいことがあれば私の可能な範囲で答えることはできますよ!」
(-27) 2024/04/10(Wed) 11:45:47

【秘】 仕分人 ナル → 黄金十字 アウレア

「アウレアさま」

ようやく落ち着いた船内、いつもの作業場でその意志に声をかけてみる。

「今って円周率何桁ぐらい言えますか」

その質問に上司に向けることが悪ふざけとは思っていない。
元のアウレアと再現されたアウレアどの違いを測ってみているのだ。
(-28) 2024/04/10(Wed) 11:52:00

【秘】 仕分人 ナル → 黄金十字 アウレア

「十分ですよ、むしろそんなに暗記してるんですね。
 いつものアウレアさまでよかったです。
 もっとロボロボしてたらどうしようかと思いました」

そして気遣う所はいつも通りで安心すると、ほっと息を吐けば数日前とは違う落ち着いた表情であなたと会話する。
もっともこれが記憶に残るかどうかはわからないが。

「アウレアさま、先日預けたメモリーなんですが」

あ、と声を上げてオトモくんに周囲へ音を消すように設定する。
ストレルカ内に残るかもしれないが、この際然程疚しい発言はしないので気にしなかった。

「このような事件の顛末で多くの始末がある以上
 本気でぶち壊してしまった方がいい気がするのですが!
 中身が割れなければただの遺品です。
 要りますか? あのデータ」
(-30) 2024/04/10(Wed) 16:51:48

【秘】 仕分人 ナル → 星になった カテリーナ

「退屈ですかぁ。
 差し入れはおもちゃのほうがよかったかもしれないですね」

「じゃ、あまり楽しくない方から片付けちゃいましょう。
 今回の事件のことです。
 主犯が誰であったのかと、
 他に事を起こそうとしている方がいるか。
 件の三人は、元々長い間三人で密に協力してこの舟を荒らそうとしていましたか?」

それ以上もそれ以下でもない質問であった。
あなたが嘘をつこうと仕分人はきっと何も言わない、聞いたままを何処かに報告することだけがうかがえる。

「リーナさまの主観で結構です!」
(-38) 2024/04/10(Wed) 23:09:54

【秘】 仕分人 ナル → 黄金十字 アウレア

「……駄々をこねない程度には欲しいんですかね」

ぽつと呟いて、ちょっとわざとらしくそれでいておかしそうに笑う。

「私嫌な想像よく当たるんです。
 正直、その中身には性格の良し悪しよりもっと複雑なものが入ってそうです」

「……でも、なんだか。
 そうしてうまくいってる姿を見て羨ましくなりました。

 分けてしまったほうがうるさく言われないのに、
 みんなと顔を合わせられる方が自然な暮らしであるのに。
 たとえ、そこに元のあなたがいなくても。
 不幸には見えなくて」

「……うるさく言われたら戻ろうだとか、
 ちょっとは人格ごとに生きやすいように7、8人家族になるとか。そういった事は考えないんですか?」
(-44) 2024/04/11(Thu) 1:03:46

【秘】 仕分人 ナル → 星になった カテリーナ

「成程、……良かったというべきでしょうか。
 統率が取れた部隊が他に居なければいいのですが」

ぶつぶつと呟けば、視線をずらしてまた戻して、考える仕草を止めた。
真剣そうな表情から一転、「では」と言葉を一つ置いて。

「そのようにお伝えしておきますね。
 処罰は決まりましたが、情状酌量の余地はまだあります。
 私はカテリーナさまについて調べきっていません。
 ご家族の仇の方も調べ切るのも時間の問題でしょう。
 それよりこれまでの仕事への貢献量を調べる方が膨大な量を整理するので手間がかかりそうです」

ぺらぺらと息継ぎを細かにしながら、あなたに聞き取りやすいような言葉遣いを。いつもの仕事口調でありながら言葉の語調は柔らかだ。



「そうやって、あなたのことを早く調べ切って。
 この
バックアップデータ
をそのまま残してもらえるように申請するつもりです」

ここにと取り出したのは、手のひらに収まってしまう程のメモリーだ。閲覧権限はない、しかしそれでも、重要証拠のバックアップとして存在している。

「簡単には許してもらえないでしょうが、
 十数年、出世すれば私もいくらか権限はもらえます。

 思考を覗かれ続ける生活がずっと続くのも、
 いつものように内緒話できなくなるのも、嫌ですよね?」

(-51) 2024/04/11(Thu) 3:37:37

【秘】 仕分人 ナル → 星になった カテリーナ

「その上で」

「2つ目の質問です。だから、ですね。
 ――例のお返事を今話すか、いつの日かに話すのか。
 どちらがいいでしょうか!」
(-52) 2024/04/11(Thu) 3:38:48

【秘】 仕分人 ナル → 星になった カテリーナ

「リーナさまが好きだからですが」

無論自分の権限でなければ望む結果は得られない。
ナルが欲しいのは情状酌量などではない、あなたの完全な肯定であった。

「……相応の価値を見出しているからでしょうか?
 私が恩を売った際に、見合うものをくださる方です」

「愛情やお金を与えて何も返ってこない人より、
 よっぽど律儀で責任感があって真面目です」

淡々と説明し続けて、ううんとうなれば眉を下げて息を吐く。

「私、物事を情熱的に言うの苦手なんですよね」

「ユウィさまの様にスマートに助ける力も技術もなければ。
 キャプテン達のように上に口添えする権力もありません。
 理想を成すために時間と手間がかかります」


あなたの時間を下さいって言った、でしょう……。

 貰うためにできる事をやろうとしてるだけですよ」
(-70) 2024/04/12(Fri) 13:38:22

【秘】 仕分人 ナル → 黄金十字 アウレア

「……その言葉だけでなんだか十分です」

それならば、いつか過去の自分と向き合ってあげるのもいいのではないかと思い始める。
それを決めるには少しお金と時間がかかりそうだが、どうにかしてくれると信じられる人がいるから。宝くじぐらいに。

「それでなんとかなってしまったのも凄いですね。
 仲がよかったからか相性が良かったからか……」

「……皆を縛ってる、ですか。
 今回みたいなことが尚更、ですよね。
 一番はじめのあなたの感情で今の形になってるなら、
 やっぱり皆さんに話は聞きたいです」

死というものを知ったのだ、心に負担がないはずがない。
余計に皆と離れがたくなってしまったのならそれはそれで話す機会があった方が良いと思って。

「ええでは、帰ったら一先ず人格のメンテナンスをしましょう!
 私、アウレアさまにはできる限り健康でいて欲しいんです。
 知らず知らずのうちに疲れているかもしれませんし、
 一人で管理してちゃ危ないですよ。色々、たくさん。
 人格データなんていつバグが起きるかわかりませんし、私ももっと勉強しますから」

「だから、無事に帰ってくるのを待ってますよ」

「一人も落とさず仲良く戻ってきてください」
(-82) 2024/04/12(Fri) 23:00:22

【秘】 仕分人 ナル → 総合雑務機体 カンア

「カンナさま、ご機嫌いかがでしょうか」

船内も落ち着き到着の目処が立った頃、もうすっかりオトモくんを連れ回す姿がこなれてきたらしい仕分人があなたの元を訪れる。

「今日は私のお部屋にでも招待しますよ。
 凄い汚んですが、良い感じの物がいっぱいで!」
 というのは前置きで、一先ずは無事に解決しましたので報告をしにきました。壊されないで良かったですね」
(-84) 2024/04/13(Sat) 0:36:06

【独】 仕分人 ナル

>>-84 カンア
キーボードで打ち込んだら名前を間違えました、すみません!
変換の罠ですこれは。
(-85) 2024/04/13(Sat) 0:42:14

【秘】 仕分人 ナル → 星になった カテリーナ

「これが私ですからね。
 偽ることが出来ない、不器用な人間だと自覚しています。
 あと5年、もしかしたら10年もすれば流石に……
 冗談も言えてわがままやおねだりも聞ける身体になっていると思いますが」

「その証明はAIに判断して特訓して貰うとして。
 いつかのあなたには驚いて貰うことにします」

処罰の先に待ち受ける物を軽く受け止めていない、故にしばらくはどちらのあなたにも会えないと解釈をしている。
それほど思考は分けているし、新しいあなたとの出会いも受け入れている。
だからこそ諦めずにあなたの帰りを待てると、どんなあなたともうまくやっていけるとこの口は言えるのだ。

「勿論」

何年後になろうとも答えはきっと変わらない。
うぬぼれじゃなく、あなたのことを信じているからそう思える。

時間の牢屋に閉じ込められた後も、長い眠りのその先、
瞳を開ければきっと同じように開けた星空がみえるはずだから。

「断ったら嫌ですよ?」

近づく音に身体を向けて、真っ直ぐにあなたを見つめて見せた。
(-90) 2024/04/13(Sat) 2:02:17

【秘】 仕分人 ナル → 総合雑務機体 カンア

「バグと言えば、カンアさまがおかしくなるとどんな口調になるんでしょうね。
 いつも私より敬語でない話し口調が上手ですから、単純に気になります」

あなたの出自を知っているからこそ、デフォルトというデータが異常の基準になる。
今日の処分になった彼女達と似たようなものに見えるのは確かだが、記憶の有無がやはり違うのだろう。

つまり何かを望む意思があるのなら実際それは初期のプログラミングか、夢のようなもので。
本来のAIには発生し得ない、人間を元にしたAIの弊害になるうるバグだ。

「ついてきてくださったところでやって貰うのは運送の仕事なのですが!」

あなたは特にいやがりはしないだろう。
ひとつひとつにラベルのついた箱がその部屋には点在している、どれもエーラが貼って置いてくれた物で、片付いている物と片付いていない物が一目瞭然だ。

「あの箱と、こっちの箱を整備の方の元へ!
 人間的に言えば想像の3倍以上重たいので一つずつ載せてくださいね」

指さしで指示をしながら自分は退いて椅子の上へ。
一度片付けをしたらしいその部屋の床は再びガラクタが散らばっていて、普通の人間が踏んでしまえば怪我をしてしまうだろう。

「そうだ、カンアさま。
 私やりたいことができたんでお伝えしたいんですが。
 近々昇進の目処を立てる予定なのでその際カンアさまを引き取れないか相談するつもりです。つきましては、えーと、その日まで日々の記録データを取りたくありまして!
 日課のお仕事が増えてしまうのですが、どうぞお願いしますね」
(-91) 2024/04/13(Sat) 5:22:37

【秘】 仕分人 ナル → 黄金十字 アウレア

『オトモ君の中に、もう一個人格データが残ってるんだよ。
 俺様ちゃん……アトラがマフィアになる前のデータ。
 その子もメンテしてあげてくんない?』

「その様子じゃ、アウレアさまも始末書書くんですか……?
 命を軽く扱っていないようで幸いです、本当に怖かったんですからね」

今だって、心のどこかではこの『アウレア・チャーチ』と再び会話できるのは奇跡の先なのだと思っている。
その黄金がどんな輝きでもあなたであるのに、正直完全な同一視ができるかどうか。それよりも。

「もう一人って、ああ……一応聞きました、その。
 
一番やばそうな方のことですよね


「その方こそ、なんといいますか」

あいたかった人には違いないのだが、如何せん自分の人格を消してまでこの集合体を作り出すほどの人間だ。極まっているにちがいない。

「……お話は、しっかり、させてもらいたいと思います!
 ええと、なんというか。先輩と言いますか仲間?
 のような方ですので、仲良しになれたら良いのですが!」

「わからず屋でないことを願いますね」
(-96) 2024/04/13(Sat) 14:28:45

【秘】 仕分人 ナル → 総合雑務機体 カンア

「あ、デフォルト設定はそんな声だったんですね。
 ストレルカさまやアルバトロスさまにも頼んでみるのも楽しそうです」

あなた達は随分と個性が強いからと笑いながら片付けではなく荷物運びを楽し気に眺める。
その瞳らしい部分と目を合わせれば体を傾けて、それはもう何度もうなずいた。

「はい! カンアさまには専用の雇用主がいないと記憶していますので。
 私も手元に"お友達"を置いてみたいです」

「だって寂しいじゃないですか、このままじゃ。寂しいんです」

単純なことだ、傍にいる友達がたくさんいなくなってしまう。
何処かで生きていたり、データになったからと言って隣に居る生身の姿はない。

割り切って生きられるというには未熟で、誰かに頼りきっりになるのも嫌で。

「でも、あなたなら私裏切りだけは一切考えなくて済みますし。
 誰がポンコツと言おうとそれが好きだから、十分なんです、新品よりもずっと」

「お判りいただけましたか?」
(-123) 2024/04/14(Sun) 11:10:21

【秘】 仕分人 ナル → 星になった カテリーナ

「わ、えっと、照れますー……ね?」

抱きしめて、同じように弾む心音と火照る頬を傍に寄せて。
この音と熱が再び交わるその日まで、この答えを忘れぬように頭に刻み込む。
その時、己が過去の自分をどうしているかはわからない。
もしかしたら『二人』か『一人以下』になっている可能性があるのは此方で。
それでも今の『ナル』はあなたを迎えるためにたくさんの準備を整えるだろう。
でも『二人』はやっぱり驚いて、責任とやらを考えるのに時間を使うのだ。


「楽しみにしてます、リーナさま」
「話したいことを話して嫌なことは嫌だと言い合いましょう。
 そういう間柄になりたいんです、あなたとは」

心から、目の前の大切な人の為に一生懸命に。
信じることも疑うこともできるから、たくさんの心を傾けられる。

「自慢じゃありませんが、できた男じゃないです。
 それでもあなたの嘘ぐらいを許せない男じゃないですから」

そう、あなた額に口づけを落として。
(-124) 2024/04/14(Sun) 12:07:53

【秘】 仕分人 ナル → 星になった カテリーナ

 


「さあ、もうしばらく楽しい話をしましょうか!」

怒るのは他の人に任せて、自分がするのは小さな愚痴や笑い話。
嫌なことの後でも笑えるように、記憶に残る顔は笑顔でいよう。

誰よりも先に会いに行く、そう心に誓って。
今だけのもう二度と訪れない時間、惜しむこともなく、いつものようにお茶を傾けた。
(-125) 2024/04/14(Sun) 12:10:57

【秘】 仕分人 ナル → 黄金十字 アウレア

「大人しい方が七人分を抱えようと考えることが問題であるのはこの時点で明らかですが……」

「はい、これを気に恩を売って今後ある程度の要望に口添えしてもらう理由を稼ぐことにします」

この先、何人ものあなた上司達よりも仕分人はのし上がろうとするつもりだ。
その記憶たちが過ごせるような、あなたという存在や、類似した者たちの暮らしが豊かであるように。

「今が頑張りどころですが、そうですね。
 無理はせず活動は控えめに、いつか大きく動くとしましょう。
 それではまた、……今度は本物のあなたとお会いできる日を!」

「お互い、帰るまでが何とやらです」

よろしくお願いしますね、と、オトモ君の中のあなたを呼んで立ち去る際に録音のスイッチを切った。

その日に残った記録はここまでであった。
(-136) 2024/04/14(Sun) 21:06:18

【秘】 仕分人 ナル → 総合雑務機体 カンア

「普通に通じないから話しかけているんです。
 これも点検の一種ですよ、情故に行ってはいますが」

「まさか自分が正規品と同じ程度に優秀と言いますか?
 もう十分おかしいくせに!」

そんな反応をするAIなどいただろうか。
感謝も拒絶もなく、ただ『はい』もしくは『検討します』というのが正しいあり方であるのだ。

しかしそれをしないのも、また是とされる世であるから。

「お仲間ですよ、私たちは」
(-137) 2024/04/14(Sun) 21:08:39
ナルは、仕分人だ。望むように、求められるがままに報告と指令を送る仕事を今日もしている。
(a31) 2024/04/14(Sun) 21:09:23

【独】 仕分人 ナル

「――以上が本日分の記録となります、ストレルカさま。
 船員の残党探しも大変でしたよ、無事終わりましたが。
 全員のバイタルに目を通すのもベルヴァさまの指示が必要で!」

日課の記録を提出する。
一度綴られたそれは、トラブルが起きない限りファミリーに共有され情報として行き渡る。
誰かの愚痴、誰かの行動、見たものに聞いたもの、感じたこと。
包み隠さずに
告げられたデータは保管され、バンカーストレルカや片手に収まる程のメモリに収納されていた。

「……いつかの私も、私を信用しないで生きてほしいですね」


都合よく形作った事実と、忘れてしまいたい記憶と、不要な蟠りを仕分けして。

「お疲れ様です、今日もありがとうございました。
 また明日もよろしくお願いしますね」


そのいつも通りが来ることを望んで。
理想の形を胸に、いつまでも忘れぬように記録し続ける。
(-138) 2024/04/14(Sun) 21:26:38