舞台役者 ヴィクトルは、メモを貼った。 (a16) 2019/04/13(Sat) 2:57:30 |
【独】 舞台役者 ヴィクトル/* しかし俺の家を出たルンバも、元飼い主に似たのか波乱万丈のルンバ生を送ることになる… 元気でいろよ… [どこかで再会する感動のストーリーはない] なんだってサイコロステーキ500gがかかってたなら俺はちゃんと掃除したぞ() (-57) 2019/04/14(Sun) 0:46:36 |
【人】 舞台役者 ヴィクトル── 回想・数年前の自宅にて ── [ 何度目かの来訪で、漸く天の岩戸の扉を開けた。 長く続けば続くほど、扉を開けることが怖くなり、 気まずさも増していく一方。 足を運んでくれるのも、これが最後かもしれない。 ──これは、常日頃考えていた。 いかに友とはいえ、この態度が長らく続けば 愛想を尽かされても仕方がないのは理解している。] …………久しぶりだな。 [ 己の姿と様子を見て>>112、声を詰まらせた様子が目に見えた。 感情を理解することが苦手な男に、このような反応をさせるとは。 感情が見えて喜ばしいことなのか、否か。どちらにせよ 当時の己には、それを判断する余裕も気力も無かったが。 そのまま招き入れ、その辺りに座れよ、と青紫の絨毯を指差す。 まだ団長から藍色のカウチを貰う前のこと。 既に屋内は綺麗とは言い難いが、スペース的な意味では、 引越し前である現在よりは広い。 それでも、リーからすれば相当な荒れ具合に見えただろう。] 良くここが分かったな。 団長か、他の奴から場所を聞いたのか? ……まあ、そんなことはどうでも良い。 (132) 2019/04/14(Sun) 3:49:09 |
【人】 舞台役者 ヴィクトル[ 何も言わず失踪したのは、悪かったと思っている。 怒るのも当然だろう>>112。 信用が無い訳では無かった。 否──勝手に反応を想像し 会えば己の惨めさが一層強くなるだろう、と決め付け 打ち明けることが出来なかった意味では ……実際、信用出来ていなかったのだろう。 声のトーンは先程と変わらぬまま。 夢と希望に満ちていた頃の輝きは、既に影に飲み込まれて。 座ったことを確認すると、近くの板間に腰を下ろし、 数秒間が経過したのち、再び口を開く。] (133) 2019/04/14(Sun) 3:49:24 |
【人】 舞台役者 ヴィクトル (134) 2019/04/14(Sun) 3:49:30 |
【教】 舞台役者 ヴィクトル─ ─ [ この時からさらに数ヶ月前のこと。 俺は初めて舞台で主役の座を得た。 実際はダブル主演で、単独の主役では無いのだが。 それでも、俺にとっては念願の念願。 入団してから一年も経たぬ間の電撃展開である。 主役を勝ち得たことも嬉しかったが、 何より努力が認められたことが嬉しかった。 だが、一部古参の先輩達の中には、反対や反発もあった。 実際、数年在席しながら主役未経験者も珍しく無い。 客観的に見れば、面白くないことは理解出来る。 目に見えて風当たりも強くなり、嫌がらせも発生したが 当の俺は練習で忙しく、構う余裕すら無かった。 この辺りのメンタルは強かったのだろう。] (/1) 2019/04/14(Sun) 4:02:16 |
【教】 舞台役者 ヴィクトル「聞いてくれ! 次の舞台で主役に決まったんだ! ○月○日だが、予定が無ければ是非来いよ。どうだ?」 [ リーへの報告の電話は、顔が見えずとも 声が喜びを隠せていなかった。 むしろ隠すことなど出来ようか。 だが生憎、日程が長期出張か何かと重なっていたらしい。 是非来て貰いたかったが、流石に仕方が無い。 なら次は来いよ、と何事も無く電話を切ったのだが。 (/2) 2019/04/14(Sun) 4:02:19 |
【教】 舞台役者 ヴィクトル[ そして、舞台当日。 ──立っているのも辛い。 身体が熱い。苦しい。 気をつけば意識が持っていかれそうだ。 数日前から、体調が優れていない自覚はあった。 恐らく練習のし過ぎから来る過労、睡眠不足。 抵抗力の弱った体を病は見逃さない。 完全な体調管理ミス。 端役ならまだしも、代役は存在しない。 自己責任、前に進むしか無い。 やがて、幕が開くが──] (/4) 2019/04/14(Sun) 4:02:28 |
【教】 舞台役者 ヴィクトル[ 当時の事は覚えていない。 いや、心の奥底に封印したから記憶に無い。 記憶にあるのは、始まって間もなく 舞台の中央で意識が途切れたこと。 観客のざわめき、同僚が駆け寄ってきたこと。 怒号も聞こえた気がする。 そのまま病院に運び込まれ、全てを知ったのは数日後。 ──俺のせいで舞台は中断、続行不可能となったこと。] (/5) 2019/04/14(Sun) 4:02:32 |
【教】 舞台役者 ヴィクトル[ 団長は優しい人だった。 体調管理が出来なかったことに注意はしても、 責めることはしなかった。 ──しばらくは受け入れられなかった。 己の犯したことの重大さを。 自ら、役者人生に泥を塗ってしまったことを。 順風満帆、失敗しらずの人生を送ってきたからこそ>>22 現実を受け止められなかった。 己のしでかした事の大きさを。 そして、間もなく暇を貰い逃げるように姿を眩ました。 団長には事前に告げておいたが、驚く程あっさり許可は出た。 「分かった。だが、条件として連絡先を教えてくれ。 また必要があれば、呼ぶかもだからな」とだけ告げて。 思えば団長には可愛がってもらえていたのだろう。 この後も「使わなくなったから」と 様々な物品が贈りつけられてくることになる。 同封された手紙は怖くて読めなかったが、捨てることも出来ず しばらくは棚の奥に封印することにした。 ──こうして、俺の役者人生は、 一度幕を下ろすこととなった。]* (/6) 2019/04/14(Sun) 4:02:35 |
【人】 舞台役者 ヴィクトル[ その後、あの時何が起こったか。 何故此処にいるのか、と告げようとした。 ……が。 出たのは言葉ではなく、嗚咽。 あの時耳にしたものと、同じ>>114。 かつて視界に映った輝き>>0:820は既に飲み込まれ>>0:821 子供のように、ただ只管に泣き崩れていた。 暫くすれば落ち着きを取り戻す、までにはいかないが 話せるまでに回復すれば、今度こそ、淡々と過去を告げ始める。] ……所詮俺は、この程度の奴だったってことさ……。 俺みたいな奴と一緒にいれば、リーが腐っちまう。 だから、会いたくなかったんだ……。 こんな姿を見せたくなかった……。 (135) 2019/04/14(Sun) 4:09:31 |
【人】 舞台役者 ヴィクトル[ 愛想を尽かされるだろうか。悲しいが仕方が無い。 自分が所詮それまでの男だっただけのこと。 実際、黙って一人で姿を晦ましたのだから、当然である。 それでも。 友だからこそこんな姿を見せたくなかった。 会いたくなかった、と思い続けていたはずだったのに。 顔が見えて、声が聞けて。実際に会うことが出来て。 無駄なプライドと意地がいかに邪魔をしていたのか。 愚かだったのかを痛感する。 ──涙は暫く止まることは無く。 拒まれぬなら、友の胸元に縋りつき、泣き続けていた。]** (136) 2019/04/14(Sun) 4:09:40 |
舞台役者 ヴィクトルは、メモを貼った。 (a26) 2019/04/14(Sun) 4:12:39 |
【人】 舞台役者 ヴィクトル─ 現在・車中 ─ [ 助手席で眠る友の様子を時折眺め運転を続け、早数十分。 車中はラジオの音声と音楽が流れ続けるのみ。 眠ったことに気付けば音量を下げる。 エンジン音はデフォルトで小さい。 先程、レクチャーを受けた各機能のことを思い返す。 ( ──普通の二十代が新車で買うには 結構な出費になるんだろうな。 ) 己の車といえば、劇団員時代に譲り受けた中古の安物だ。 壊れてはいないから動く、使うならやると言われ使い続け早数年。 異音が時折発生し、助手席のリクライニングは倒れないが 一人で使う分には特に気にならなかった。 それに当時は街中に住んでいたので、車に乗る必要が あまり無かったのもある。] (158) 2019/04/14(Sun) 17:30:41 |
【人】 舞台役者 ヴィクトル[ リーの車を運転したのは今回が初めてだ。率直な感想となると 正直、この車と、俺が今乗っている中古を 同じ車扱いにして良いのか、だった。 当時は駆け出し下っ端で給料も雀の涙。 新車を買う余裕など当然無い。 己の身分を弁え、移動できれば良い、物を運べれば良い、 程度の考えだった。 だが、収入も安定してきた今ならば 新車を購入するのも悪くない、と思えた心地良さ。 今回この車を運転させて貰ったことに加え 奴曰く「ファンは常に見ている」らしいから。 引越しを終え、落ち着いてから購入の相談を持ちかけてみよう。 饒舌に語っていた様子から、色々と詳しそうだ。] (160) 2019/04/14(Sun) 17:30:48 |
【人】 舞台役者 ヴィクトル[ 眠り続け、更に数十分が経過した。 起こさぬよう音には気を払っていたが、沈黙が寂しくなる頃。 眠れる王子様の瞳は未だ開かず、耳を澄ませば寝息も聞こえる。 再び、ちらりと横目で表情を覗き込めば──── 思わずはっ、と息を飲む。 見慣れた顔なのに──……やはり綺麗だ。 なかなか鮮明に見えぬ赤紫の瞳は、それ以上に美しいが 閉じても長い睫毛に筋の通った目鼻立ち、小柄な体躯。 まさに白皙の美青年という言葉がしっくり来る。] [ 家族の話を振られ、そういえばリーの家族のことは 余り知らなかったと思い出す。弟がいるとは聞いていたが。 既に隠すような間柄でも無い。 どうせ俺も、奴と似たようなものを抱えている存在だ。 故に話が聞きたければ隠すつもりも毛頭無いのだが、 楽しさに明け暮れていた今する話では無いな、と止めたのみ。 それこそ、旅行が終わった後。 リーの家に寄った時>>118にでも語ろうか。] (161) 2019/04/14(Sun) 17:30:53 |
【秘】 舞台役者 ヴィクトル → 裁判官 リーベルト[ かつて冗談めかしたプロポーズの話をしていた時の返事は、 普段の微笑みとは違った──……どこか迷いが含まれた、 影を帯びていたかのような笑顔だった。 ……一瞬、不安が襲い掛かる。 絶望から這い上がり、再び舞台の上に戻れたとはいえ、 役者が安定しない職であることは誰もが知っている。 数年、十年後も第一線で活躍出来る役者といえば 天文学的な数字といっても大袈裟では無い。 一方、リーは現段階で既に輝かしい将来が約束されている。 経済力の高さは言うまでも無く、知識に社会的地位。 奴の隣に立っても見劣りしない、一流の役者になるべく 努力はしているが、将来のことを考えれば…… ──やはり役者を辞め、安定した職に就くべきでは、と 考えたことは一度や二度では無い。] (-85) 2019/04/14(Sun) 17:31:01 |
【秘】 舞台役者 ヴィクトル → 裁判官 リーベルト[ 奴の迷いはまだ知らない。 偶然にも、似たような迷いであることを。 しかし不安に襲われたとて、リーの想い、心を疑うことは無い。 性格も職業も真面目で、知識も豊富だからこそ、 色々と危惧するものはあるのだろう。 その点、一流の大学を出たとはいえ、大卒後劇団に入り、 普通の社会人経験のない俺が、楽観的な考えに寄るのは必然。 もし奴の迷い、不安を知り得たならば。 「お前は光に照らされた、輝かしい未来を歩む存在だ。 俺のような奴と共に居てはいけない」 と、以前の俺なら、再び距離を置こうと考えていただろう。 だが──今は違う。 ] (-86) 2019/04/14(Sun) 17:31:08 |
【秘】 舞台役者 ヴィクトル → 裁判官 リーベルト[ 俺の最大の幸せは、リーベルトが隣に居てくれること。 リーベルトが存在しなければ、俺の人生に意味が無いことに 気付いたから。 奴が抱くその不安を知ることが出来たならば。 『 ──俺は、あの時お前に生かされた。 お前のお陰で、俺は今ここに居る。 だから、お前が救った俺を信じてくれ。 ……いや、 信じろ! 』 と。[ 過去、奈落の底へと堕ちた俺を、リーが救い上げたように。 今度は俺が道標となり、手を引き歩んで行くつもりである。 俺がリーを不安にさせてしまうのならば それを取り払うのは俺の役目だ。 だが、目の前から消える、身を引くという選択肢は無い。 それにより、俺が幸せになる未来は、存在しないから。] (-87) 2019/04/14(Sun) 17:31:39 |
【人】 舞台役者 ヴィクトル[ 更に時は経過する。 既一時間程度経った頃、静寂を破りアラートが響き渡る>>122。] ……──っ!!??? [ 完全な不意打ちだ。あまりにも唐突過ぎて変な声が漏れた。 そういえば言ってたな、と数秒後に思い出せたが>>120 そして俺では無く、リーの方が目覚めたようだ>>123] よう、おはよう。ぐっすりだったな。 寝られたのなら良かった。 ……はっ、懐かしい。 俺がお前の代わりに土下座して客に謝った夢か? それとも、互いの腕を持っていってでもしたか? [ 今となっては笑って話せる過去の話を思い出し、笑みが漏れる。 実際、当時の印象は相当に悪かった。 「誰も手に追えないから、お前が面倒見てやってくれ……。」 と店長に泣き付かれなければ 必要最低限以外の会話すらせず、避け続けていただろう。] (163) 2019/04/14(Sun) 17:31:45 |
【人】 舞台役者 ヴィクトル[ アラートの警告もあり、既に一時間以上が経過した。 休憩がてら、提案通りサービスエリアに立ち寄ることに。 目的地まではまだまだ遠い。休憩も大事。 そして、サービスエリア巡りは旅の醍醐味のひとつでもある。 ご当地品を眺めながら歩いていると、 オレンジをしたソフトクリームディスプレイに目を惹かれ 蜜柑の味ソフトクリームを頼むことにしたが リーは何を選んだのだったか。]** (164) 2019/04/14(Sun) 17:31:50 |
舞台役者 ヴィクトルは、メモを貼った。 (a30) 2019/04/14(Sun) 17:33:26 |
【独】 舞台役者 ヴィクトル/* まさかの投下時間秒まで同じ…だと…() ごめんな…さい… 投下前リログして一応確認したけど さすがにこれは衝突不可避だった() あとみんなもう窓秘話こもってるの??? やっぱ覗き見用にうさちゃん2IDで入れておくべきだったかな… (当初はうさちゃんで入る予定だったけど、恐らく捌けない動かせないという理由で諦めた) (-88) 2019/04/14(Sun) 17:36:55 |
【独】 舞台役者 ヴィクトル/* ちなみに私はソフトクリームのディスプレイが大好きなのです あのふわふわクリームのフォルム可愛いじゃないですか??? (-91) 2019/04/14(Sun) 17:45:28 |
【秘】 裁判官 リーベルト → 舞台役者 ヴィクトル( ……誰にも助けを求められず、 薬や盗みに手を出してしまう人も大勢いる中。 君は僕に助けを求めることが出来た。 その強さがある限り、何度でもやり直せる。 僕は、 ――君に会えて、良かった。 ) (-105) 2019/04/14(Sun) 20:24:11 |