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【人】 陽光の元で ニーノ>>92 フィオレ 「うん! だから五年後も元気にオレに会ってくれよな、フィオねえ」 そんなことわざわざ告げなくてもいい気がするのだが、気が付いたらすぐそういう心配をしてしまう。 風邪を引いていないかとか、ちゃんとご飯は食べれているだろうかとか。 今も未だ貴方との色濃い記憶は幼い日で止まったまま、それもこうして逢瀬を重ねていけばいつかは変わるだろうか。 「へへ、でもねえさんもそうだろ? ん、仕事でもちゃんと仲良くは……できてるはず。オレの一方的なかたおもいじゃなければ…… あ、最近さ!いろんなせんぱいの“一番弟子”になったんだ。 趣味教えてもらってる、お菓子作りとか、花育てたりとか」 あとチェスにハーモニカも!と指折り数えたそれを貴方に伝える姿は、やっぱり幼いときとそう変わらないままだが。 教えてもらえた店については「へ〜……」と、知らない世界を覗き見てそわつくような声色を。 「Collare……初めて聞いた! 個性的って、店主さんが面白い話とかしてくれるってコト? オレでも行っていい場所かな〜、一応お酒はもう飲めるし……。 遊びに行っても怒られない?」 #商店街 (96) 2023/09/09(Sat) 20:18:20 |
【秘】 日差しにまどろむ ダニエラ → 陽光の元で ニーノ「ええ?ニーノくんもお?」 「そっかあ」 あなたに吊られて足を止め。 何が面白かったかけたけたと笑った。 「あーパスタ。いいなー。トマトクリーム」 他の案もふむふむ頷き聞いている。 いいなー家政婦さん。なんて最後にひとつ添えたあと、歩き出した1歩先。 あなたの小声に、ひとこと。 「Papà gambalunga」 振り返った後、歩き出す。 「お母さんのお友達だと思うんだけどお」 「あたしがひとりになってから、よく色んなもの送ってきてくれるんだあ」 「変な人、だよねえ」 気怠げな声音に変わりなく。 ただ微かな感慨だけ、表情に滲んでいる。 (-450) 2023/09/09(Sat) 21:27:44 |
【秘】 陽光の元で ニーノ → 日差しにまどろむ ダニエラ──Papà gambalunga. 振り返った貴方が伝えてくれた一言を繰り返すように唇を動かした、音はない。 気が付いたらまた足が止まっていたので、追いかけるようにして慌てて少し早足に。 隣へと辿り着き届く言の葉に横顔を覗き見れば、感じ入る何かがそこにあるような気がした。 「ええと、そう…ですね」 ここで同意したら怒られるのかな、いや、あの人なら笑うか。 もしかしたら違う誰かかもしれないし、でも、蟹なんだよなあ。 「あの、失礼なことを聞いてたら聞かないでって怒って欲しいんですけど。 ひとりになったって、ご家族がもう……その。 ……他界されている、ということ?」 "親元から単に離れただけ" ももちろん考えられることではあるけれど。 なんとなくそちらだろうかと思った、差出人の気の掛け方が。 (-455) 2023/09/09(Sat) 22:37:08 |
【秘】 陽光の元で ニーノ → 渡りに船 ロメオ──この世界におけるLIN〇的なメッセージツールにて。 『ねえねえ、ロメオさん、見て』 メッセージ一つの後に写真が一枚届けられる。 道端だろう、野良猫ならぬ自由猫が二匹、寄り添い合って気持ちよさそうに寝ていた。 そんな二匹の尻尾がハートの形を為すようにくっついていて、どうやらこれを見せたかったらしい。 『かわいい』 ……パン屋に何度もお邪魔して世間話をしている内に懐いて仲良くなって、そうして幾度か遊んでいる間にさらに懐いたのだろう。 遊ぶ予定を立てるときぐらいしか当初は連絡を取っていなかったが、時たま何てことないご報告が貴方に届くようになっていた。 これもそのひとつである、本日はねこちゃんかわいいを共有したかった模様。にゃー。 (-456) 2023/09/09(Sat) 22:38:30 |
【秘】 渡りに船 ロメオ → 陽光の元で ニーノ『ほんとだ。かわいいじゃん』 『猫いいね』 程なくして返される返信。 ロメオからの返信は日中は早めに、夜になると間を置いていつも返される。今日もいつも通り。 どんなに他愛ないメッセージでも、ロメオは律儀に返事をした。 こういうやり取りができる相手は少ないから、純粋にうれしいのだ。 『猫好き?』 (-460) 2023/09/09(Sat) 23:50:29 |
【秘】 日差しにまどろむ ダニエラ → 陽光の元で ニーノ「んー?そうだよお」 あなたの懸念を他所に、女は何でもないように答えた。 「5年くらい前?お母さんが、飲酒運転に撥ねられてえ」 「怖いよねえ、お酒。ニーノくんお酒って飲むう?」 「飲む時は車に乗らないように、気を付けてねえ」 へらりと笑う様子は普段と変わらなく見える。 実際普段通りだった。この話に胸を痛めることは今はない。 「元から母子家庭だったからさあ」 「そんだけで、ひとりになっちゃってえ」 「成人前でしょお?困ったよねえ」 ただしその視線だけはあなたへと向かず。 それが見回りの正しい姿ではあるのだが、街中の歩行者へと、散っている。 (-463) 2023/09/10(Sun) 0:20:08 |
【秘】 Chiavica テオドロ → 陽光の元で ニーノ「難しいとは言いません。 寧ろ先の二つは初心者向きとさえ言えるでしょう」 視線にはばつが悪く目を逸らしつつ、 相手の言葉からその続きを見透かして、 口を開く前にこちらから続けざまに話をしていく。 「寒さに強く、そのおかげでこの時期から育てられるため、 水やりの頻度は少なくていいし、虫や病も沸きづらい。 ルッコラに至っては一か月二か月でもう食べられるでしょうね」 ここで一段落、ではなく。 「ただ、一から物を育てる以上は、 覚えるべきことはそれなりにあります。 漠然と水をやり、肥料を与えるだけでは良い物は育たない」 畳みかけて、反対のネガティブなイメージも並べ立てていって。 「土の整理に種蒔き、追肥……それなりに面倒くさいですよ。 それでも投げ出さないと約束できるなら勝手に学びなさい」 言葉には嘘をつかず。それでいて相手を遠ざけるようなものを選んで。乗り越えてまだ関わりに来るなら向き合ってやる。 傲慢ながらも、男なりの人付き合いの形であった。 (-476) 2023/09/10(Sun) 6:37:26 |
【秘】 陽光の元で ニーノ → 渡りに船 ロメオ『でしょ』 『うん』 『ねこすき』 なんてことない内容を送ったとしても、いつも律儀に返事が返ってくる。 夜は寝落ちしてしまっていることも多いので、その通知に気が付くのは朝なことも多いのだけれど。 目覚めて返信が来ているのがわかるとうれしくて、一日の始まりに幸せを貰ったような気になる。 『ロメオさんはねこすき?』 (-481) 2023/09/10(Sun) 7:36:58 |
【秘】 陽光の元で ニーノ → 日差しにまどろむ ダニエラあまり深く尋ねてはいけない内容かもしれないと思っていた。 それでも気になって形にした問いに、存外貴方は何でもないように答えて。 実際そうなのかもしれないし、いつかの痛みは既に乗り越えた後なのかもしれない。 それでも、そうじゃないかもしれない、は残ってる。 「そ、……だったんですか」 笑って受け答えすることはできないまま、お酒に関しては飲まないを示すように首を横に振った。 いつかの日、突然ひとりになってしまった貴方を想えば気遣うような視線を注いで。 見回り中の警官の行動としては相応しくないのだろうが、どうにも。 「……そこから、この職に就かれたの。 すごいなって思います。 急にひとりになって、生きていくだけでも大変だったと思うのに」 どうにも、と。 言葉をぐるり、探していた。 (-482) 2023/09/10(Sun) 7:57:49 |
【人】 陽光の元で ニーノ>>117 フィオレ 投げかけた約束が、少し形を変えて戻ってくると驚いた様子で瞬きを繰り返す。 けれどそれは嬉しさを呼び起こすものであったから、当然のようにすぐまた笑みを浮かべた。 「──わかった!約束する! ねえさんは流石だな、オレも頑張ろうにしてくれるんだから」 約束は心の縁だ。 降り注ぐ冷たい雨が頬を打ったとしても、俯いて蹲ってしまわないように。 手渡されたものを真っ直ぐに受け取れるのは貴方と過ごした時間のお陰。 「すっげ〜〜〜楽しい! あ、勿論仕事も頑張ってるけど! 愛されてたら……うん、いいな。 オレはせんぱいたちのことだいすきだから」 向けている好意と同じものが返ればいいと望むことはなんだかくすぐったい。 それでも本人たちが目の前にいるわけじゃないという状況に甘えて、貴方の前で願いを言葉にする。 語る人々が貴方の友人であるということも勿論、知らないままに。 「ホント?じゃあ今度行ってみよ! ねえさんの職場は気になるし、バー初体験もしたいし……あっ」 「やべ、そろそろ行かないと。 ねえさん、道一緒のところまで荷物持ちしようか? それともまだ買い物する?」 #商店街 (118) 2023/09/10(Sun) 8:15:24 |
【秘】 日差しにまどろむ ダニエラ → 陽光の元で ニーノ「えー?ほんとお?すごいー?」 棒キャンディを口にくわえて、すぐ離す。 「でもお、あたしにはpapà gambalunga がいるしい。」 「いろんなもの届くしい。蟹はどう食べようか困るけどお?」 可笑しそうに笑った直後、のたりと視線があなたへ映る。 食べかけの棒キャンディをそっとあなたの方へ伸ばし。 「ほうら。ね。」 「あたしはだいじょーぶ。」 「それよりちゃんとお仕事しないとお、怒られちゃうよお?」 あなたの口の傍でぴたりと止めた。 それ以上気にしてくれちゃうんなら、次に口を開いた時この飴をそこに入れちゃうぞなんて、戯れのような脅しつきだ。 ……いい子だねえ。ニーノくんは。 (-488) 2023/09/10(Sun) 9:58:14 |
【秘】 陽光の元で ニーノ → Chiavica テオドロ"難しいとは言いません" その一言を聞けば『じゃあ』とすぐに声が出てしまいそうだったが、貴方の言葉がまだ続いていくと理解すれば噤んだ。 初心者向きの理由の後に並ぶ、正反対のネガティブイメージ。 耳にする作業は何も経験してなかった頃よりも大変だと分かる、伴った経験から得ている実感。 だから面倒くさそうに思いません、なんて取り繕いの即答はしなかった。 それでも遠ざけるようにして選ばれた言葉たちは、下手に好印象となるイメージを並べ立てるよりずっと、"誠実"なものに思えたから。 「──はい!約束します! 大変でも投げ出さない、から! ……勝手に学ばせてください、また」 「オレ、好きだなって思って、花の世話をするの。 大変でうまくいかないこともあるけれど、愛情を注ぐのって大変なんだなってわかるし。 それにテオせんぱいの、仕事で接するだけじゃわからない一面も見えるし」 「だから……秋にも楽しみできたって思ったらうれしいです! あ、今度種とか土とか買いに行くの、ついてきてもらってもいいですか?」 オレ一人じゃ変なの選んだりしそうだから、と。 遠ざけられた距離をえいと乗り越えてきた男は、その先でおねだりも追加していた。 (-493) 2023/09/10(Sun) 11:10:15 |
【秘】 Isp. Sup. s. U.P.S. ヴィンセンツィオ → 陽光の元で ニーノ/* 返答遅くなってしまい申し訳ありません。しまむらです。 >子供のいなくなるスピードについて こちらについては『島の観光化が進んで裕福になって、引き取り手が増えたのかも知れない』といったふうに答えるでしょう。あくまで様子を見に行っている程度の身であって運営方針に関わっているわけではない、というような態度になります。 実際、その後の子どもたちの便りを聞かないことを除けば、みな幸せに暮らしているように思えるでしょう。島外の引き取り手を受け入れるようになったらしい、とも言われています。 >フレッドくん かしこまりました! 公私共に努めて今の名前で呼ぶようにはしますが、時折気を抜くと前の呼び名を使いそうになるかもしれません。そんなに隙のあるふうでもないのですが、最近は疲れているようなので。 料理についても構いません。こちらは立派なものがつくれるというよりかは、煮込みなんかの家庭料理がいくらか……というようなイメージなので、イタリア 家庭料理で検索して参考にしていただければ幸いです。 (-494) 2023/09/10(Sun) 11:21:00 |
【秘】 陽光の元で ニーノ → 日差しにまどろむ ダニエラはたり。 目の前、ぴたりと止まった棒キャンディを見つめ、そのまま貴方の方へも視線は注がれる。 だいじょうぶ、と口にしているし、仕事をしないといけないのはそうだし、キャンディを口に入れられるのはちょっと困る気もするし。 それでも、……それでも、と。 「そっ、……え、っと、ぁの」 そぅ、と。 キャンディを持つ貴方の手に熱が触れる、先程と同じ。 こちらから指先を伸ばしたことは今までなかったから、これがはじめて。 瞬間に振り絞った勇気は肌に伝わる微かな震えに表れていた。 情けないなと思いながらも、口を開けば。 [1/2] (-503) 2023/09/10(Sun) 12:35:18 |
【秘】 陽光の元で ニーノ → 日差しにまどろむ ダニエラ「だ……だいじょうぶって言ってるところに、こういうの。 あんまり言わない方がいいかも、なんですけど。 ……でも、もし、いつか。 だいじょうぶが消えちゃったり、さみしかったりしたら……」 「──呼んでくれてもいいですからね!オレでもよかったら! 家族がいなくなるのってとても、辛いことだと思う、ので。 ……受け止められない人だっている、くらい」 「あの、え〜〜っと、……そう、保険みたいな? 恩返しみたいな!そういうのです、お節介かも!すいません! あと仕事しないとだめですね!うん!わかってるんだけど! これでちゃんと終いにするのでキャンディはダニエラさんが食べてもらって……!!!」 時折詰まりながらも勢いを乗せて言葉はしばらく続いた。 とはいえ最後まで伝えたかったことを伝えきれば指先は落ちていくことだろう。 もちろんどう足掻いても言い逃れぐらいできないぐらい"それ以上を気にした"わけだが、キャンディを貰うのはやっぱりさすがになので一歩足を退くなどもしていた。そろ……。 [2/2] (-504) 2023/09/10(Sun) 12:36:38 |
【秘】 日差しにまどろむ ダニエラ → 陽光の元で ニーノ脅しは所詮脅しで、どちらかと言えば戯れで。 だけどそれでこのことにあなたが触れずにいてくれればなんて、本当に幼稚な願い事でもあって。 普通の人より少し温かい手のひら。 震えるそれが触れた時、願いは叶わなかったと悟った。 「ニーノ、くん……」 驚きの余韻が幾許か。 そうして瞬きをくりかえしたけれど、ついぞ女は哀しい顔はしなかった。 代わり、少しだけ困ったように、笑う。 (-509) 2023/09/10(Sun) 15:17:58 |
【秘】 日差しにまどろむ ダニエラ → 陽光の元で ニーノ「大丈夫って言ってるのにい。」 「……でもお、うん。」 「ありがとお」 迷惑だとも、お節介だとも思いはしない。 だけどその気遣いは少しばかり 効いた 。そしてそのことだけは、絶対に胸に秘めなければいけなかった。 「それじゃあー」 「いつか、淋しくなったらあ、言うねえ?」 「そしたらお母さんの代わりにい、ぎゅーってしてもらおー」 だから、困らせるようなことを言う。 この望みをあなたは叶えられますかって。 …でもそれは、今、急いで叶えなければいけないものでもないから。 「だからあ」 「……これからも、がんばろおね。ニーノくん。」 指先が落ち完全に離れてもそこには温度と感触が残る。 自分から初めて触れたあなたが残した震える指先の感触は、暫く消えてくれそうになかった。 (-512) 2023/09/10(Sun) 15:18:30 |
【秘】 Chiavica テオドロ → 陽光の元で ニーノ「はい。あなたが勝手に学ぶんです。……ただ、やり遂げることを約束するところくらいは評価してあげますよ。 それが口だけでないことは知りましたからね」 面倒なものをある程度飲める相手だから、 学ばせる程度ならば煙たがりもしないでやろう、という形。 「思う儘にはいかないですが、うまく伝わればそれだけ成果で返してくれる。 それが好ましく思えるのは向いている証拠でもありますね。──……それは教えたくて教えてるわけでないことを肝に銘じるように」 「ああ?はあ……予定は合わせませんが、空いてたら別に。 どうしても行けなければ写真かメモは用意してやります」 そして一度面倒を見ると決めたら、それなりに律儀なのだ。 植物に対する姿勢と共通している。性分ともいえる。 (-519) 2023/09/10(Sun) 17:08:45 |
【秘】 陽光の元で ニーノ → Isp. Sup. s. U.P.S. ヴィンセンツィオ/* お気になさらずです!ご返信ありがとうございます。 ・子どものいなくなるスピードについての回答に関しては、そう頂けたのならそれ以上を訝しむようなこともなく素直に納得します。『それならよかった、いいことですね!』と安心したように笑っていることでしょう。 便りが無い点については、便りが無いのは元気な証拠ともいうしな……とこちらについても何かを探るようなことはありません。 ・前の名を呼ばれることについては何も嫌がったりはしませんし、寧ろ少しだけ嬉しそうにしています。ただそれはそうとして自分にも把握できる疲れが見えることに関しては気に掛けているかと思います。 料理のイメージも承知いたしました!『ヴィトーさんが作ってくれるの、ほっとする味がするから好きです!』と本人はお気に入りです。嬉しいです。ありがとうございます。 それではまた本編にて! お話できる機があればぜひよろしくお願いいたします。 (-523) 2023/09/10(Sun) 18:00:13 |
【秘】 陽光の元で ニーノ → 日差しにまどろむ ダニエラ貴方の表情からは大丈夫は消えていないまま、寂しいも悲しいも読み取れないまま。 それでも困ったように形作られた笑みを、声音を受け取ればやはりお節介だったろうかと思う。 けれど返ってきたのはありがとうの感謝一つと、 「……」 それから、望み。 聞き零す筈もなく拾い上げれば少しばかり目を瞠ったが、すぐにふと目尻を緩める。 言葉を紡ぐ僅かな時間、自分から触れることさえ震えていたくせに。 「……はい」 「ダニエラさんが代わりを必要とするときは、いつだって」 そう望んでくれるなら叶えられるような気がしたから、これは決して強がりではなかった。 [1/2] (-524) 2023/09/10(Sun) 18:17:46 |
【秘】 陽光の元で ニーノ → 日差しにまどろむ ダニエラ……で、その後にはこれからもがんばります!といつものように元気に返事をして、だからお願いしますね、そんな一言も付け加えて。 「よし、じゃ〜今はひとまず見回りがんばりましょっか! あ、前から思ってたんですけれど足元は気を付けてくださいね、キャンディ食べながら歩くの……こけたら危ないと思います」 言いづらいことを言葉にした流れで普段思っていたそんなことさえ伝えていた。 満足すれば普段通り、横を歩くときに開いた距離もいつも通り。 その内につつがなく、本日のパトロールを二人で終えたことだろう。 [2/2] (-525) 2023/09/10(Sun) 18:18:34 |
【秘】 日差しにまどろむ ダニエラ → 陽光の元で ニーノ本当は、「頑張ります」と頷く姿にちょこっと茶々でも入れようと思っていた。 「頼むよお〜?」なんて小突くような、それだけで空気を払拭できるような。 だけど、返った言葉に思いの外静かな自信を感じると、その気すら失せてしまって。 「ん。」 こちらも静かに頷いて、棒キャンディを口に入れた。 [1/2] (-526) 2023/09/10(Sun) 19:27:50 |
【秘】 日差しにまどろむ ダニエラ → 陽光の元で ニーノそれから先は、いつも通り。 ゆるっとだらけた空気を漂わせながらも職務にはあたる。 「ええー。でも、美味しいしい。」 「……わかりましたあ、転ばないよう、気をつけまあす。」 おどけた仕草で頷いて、今度は変わらぬいつもの笑顔。 そんなのどかな昼下がり。 この日は大荷物のおばあちゃんを助けたくらいで平和に業務を終えたのだった。 [2/2] (-527) 2023/09/10(Sun) 19:28:13 |
【秘】 陽光の元で ニーノ → Chiavica テオドロあ、今褒めてもらえた……? ちょっと褒めてもらえたかも……!? 評価してくれるらしい発言を聞けばそんな風に考えて心が浮足立つ。 表情にもまあまあ現れてしまっているが。 「へへ……向いていたらいいなって、思います! ので、テオせんぱいにそう言ってもらえて嬉しいです」 教えたくて教えているわけではない、は、わかっているのかいないのか、一応笑顔で頷いてはいたが。 そしてやっぱりこうなると面倒見がよいのだよな、とは数か月過ごして理解できたことのもうひとつ。 「オレが予定合わせにいくんでだいじょうぶです! じゃあまたその内に……楽しみにしてますね! 喋る時間くださって、ありがとーございました!」 浪費になってないかな、なってたらまたごめんなさいをしよう。渡せるものは知れてるし……。 ひとまず話したいことを話し終えた一番弟子は満足気、引き留められたりしなければそのまま「じゃあ本日もお疲れさまでした!」と伝え、貴方のデスクを離れていくことだろう。 (-533) 2023/09/10(Sun) 21:20:23 |
【人】 陽光の元で ニーノ>>142 フィオレ 「わ」 くしゃくしゃと頭を撫でられると声が漏れた。 ついきゅっと目を瞑ってしまったが、これは小さなころから触れていたぬくもりだ。 嫌ではなくて、ただちょっと心の奥の方がくすぐったい。 もう子どもじゃないんだけどな、とか。 伝えそうになった言葉は飲み込んだ。されなくなってしまうのも寂しいものだろうから。 「教えてもらってるけど〜…… …………直接確認するのは恥ずかしい…… ……勇気出たら、そのうちね」 「でも、フィオねえがそう言ってくれるのはうれしいよ。 ありがと、…あ、もちろんねえさんのこともだいすき!」 こちらは元気に弟バカなので、貴方には好意を伝える声に躊躇いもない上、同じものが返っていると信じ切っている。 「やった、じゃあ一緒に行けるの楽しみにしてるから。 ……ん、なら荷物抱えすぎて、うっかり転ばないように気を付けて!」 ぴょいと立ち上がったところで頑張れポーズに気付けば、「がんばる!」とこちらはオー!のポーズを取って満面の笑み。 そうしてまたな〜!とぶんぶんぶん、手を振りながらも駆けて去って行くことだろう。 ……あ、ピザ食べるの忘れてたな、まあいいや。 幸せでおなかいっぱいだし。 #商店街 (148) 2023/09/10(Sun) 21:36:05 |
【秘】 渡りに船 ロメオ → 陽光の元で ニーノ『好きだよ。飼ってないけど』 『人んちの猫が一番かわいいって言うよな』 『のどかでいいねえこの島は。野良猫が呑気なのは平和の印だな』 ──その実、こちらはマフィアの身であるし。 貴方もきっと、それでも起こる事件に追われるときもあるのだろう。 それでもこの場では自分はただのロメオなのだし、そんな事を言う。 (-555) 2023/09/11(Mon) 15:22:13 |
【秘】 陽光の元で ニーノ → 渡りに船 ロメオ『自分ちじゃないんだ』 『L'erba del vicino è sempre la più verde?』 自分ちの猫が可愛く見えそうだけどな、とは飼ったことがないからかもしれないが。 『平和だし今度またあそぼ』 『平和じゃなくてもあそびたいけど』 『かっこよくお酒のみたい』 貴方がただのロメオなら、こちらもただのニーノだ。 のんびりとした会話の延長線上でいつかの約束を取り付けようとするのも、平和の証。 (-571) 2023/09/11(Mon) 19:59:16 |
【秘】 渡りに船 ロメオ → 陽光の元で ニーノ『あんまり愛着持ちすぎると悲しいだろ』 『いなくなるんだからさ』 猫は死に姿を飼い主に見えない、とも言う。 飼ってる奴はその悲しみを背負う覚悟もしている、はずだ。 『いーよ。飲めるとこ行く?』 『カッコつけて飲みすぎんじゃねーぞ』 二つ返事もいつもの事。 軽口を叩けるのも、約束を取り付けられるのも、『友達』だからだ。 『連れてってやるよ、そんときは』 (-572) 2023/09/11(Mon) 20:04:10 |
【秘】 陽光の元で ニーノ → 渡りに船 ロメオ『それはそうだけど』 『それもそうか』 『だけどおれが猫だったら』 『ロメオさんに飼われたいっておもった、いま』 飼う前からそう思えるということは、大切にしてくれそうなんて。 勝手な想像で勝手な押し付けだが、実現はしない空想の話なので送ってみた。 『だいじょうぶ』 『でも飲み過ぎてもおいていかないで』 限界になるまで飲んだことは無いのであまりどうなるかは想像できない。 でもだいすきな友達と一緒だったらテンション上がって無きにしも非ず。 連れてってくれるらしい言葉には画面の向こうで笑みを浮かべ。 『たのしみにしてる』 『約束だかんな』 (-578) 2023/09/11(Mon) 20:48:00 |
【秘】 渡りに船 ロメオ → 陽光の元で ニーノ『すごい事言うなお前』 『まあもしそうなら飼ってやらんでもない』 ちょっとびっくり。 でもまあ、悪い気はしない。 飼われるという事は、主人への信頼が無いとできない事だと思っているし。 『置いてかないよ。ちゃんと送るから』 『あいよ。約束な』 『食べたいものも決めとけよ』 このメッセージを送った時、ロメオは当たり前のように奢る気でいた。 こう言っておけば好きなものを奢ってやれると思って。 『オレも楽しみにしとくわ』 ……そんなメッセージで、ロメオからの返信は終わり。 (-580) 2023/09/11(Mon) 20:57:22 |