人狼物語 三日月国


139 【身内】花咲く日、蜜の香りと踊る【RP村】

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視点:


【人】 物書き ラサルハグ

>>-8 テレベルム

「……出立だろうか?」

なんとなくそんな様な、急ぐ雰囲気を纏う彼を見かけたから、なんとなく声を掛けた。
先日話をした時に、かの白いふわふわ、恐らく妖精族が完治云々言っていた。幾らも意思の強さを感じるのは、その事情だろうか。
首を傾いで、この場では珍しく自分より上背のある彼を見遣る。

「……そう急ぐ事もあるまいよ。
 リュシー殿が記念に絵を描こうと、提案していた。
 …貴公が筆を寄せてやれば…きっと喜ぶだろう」

杖を持たない手で裾を掴む。

「何、私も祭りが終われば……出立する。
 …馬車を予約しているから…、共に行くか?」

言葉には特に何の含みも無い。
年の頃が近く見えるから、多少気安いだけだ。
(8) 2022/03/29(Tue) 3:23:12

【人】 物書き ラサルハグ

舞踏会の勝者に拍手を送る。なんとも平和な『勝利』だ。
愛らしい景品は分けられ、欲しがる者にはおこぼれが。
どこまでもやさしい催しだ。またも敗北してしまったらしいナフに、通り過ぎざま肩を慰めつつ。

さて、絵に加わっても良いが。自分は足があるから、体勢の問題で協力がむつかしい。
ここに、引っ張って来られたテレベルムがいるかもしれない。
モチーフの提案などで口出しするも一興。

自分は。
その辺の大人を捕まえて、軽く確認と許可のくだり。
祭りの終わりが近いとあらば、ひと働きするも恩返しになるだろう。

杖を支えにしたまま、両の手をぱちんと合わせ。
(9) 2022/03/29(Tue) 3:46:24

【人】 魔法使い ラサルハグ

魔法使いがひらいた手から、火の玉が空にのぼり。


  ぱあん!
 



上空でそう大きくはない破裂音。
空をさまざまな色彩の光の花弁が彩った。

花火、というくらいだから。この祭りにも相応しいだろう。
指を鳴らせばひとつ、ふたつ、花火は打ち上がる。
(10) 2022/03/29(Tue) 3:52:36
ラサルハグは、花火に沸き立つ人々を眺めて、銀の灯火を思い出していた。
(a5) 2022/03/29(Tue) 3:56:26

ラサルハグは、魔法使いだ。そのちからはとても強く、ある国境では英雄もかくやという扱いだった。
(a6) 2022/03/29(Tue) 3:57:55

ラサルハグは、自分の最初の魔法がなんであったかは、忘れてしまったけれど。
(a7) 2022/03/29(Tue) 3:58:39

ラサルハグは、魔法でひとのこころをあたたかくすることは、決してむつかしい課題ではないことを知った。
(a8) 2022/03/29(Tue) 4:00:06

【人】 魔法使い ラサルハグ

光の花弁は散って弾けて消えていく。
何の事は無いオリジナルの術式だ。
攻撃性などなにもない。
ただ、ひとの思い出になる。こころをあたたかくする。

ひととおり花火を打ち上げて、自分もまたのんびりと空を彩るひかりを眺めた。
人々の笑顔が時折こちらを向き、また新たな花火を見上げている。

花祭りは、賑やかであたたかで穏やかで、
だからきっと、似合いだろう魔法をえらんだ。
(11) 2022/03/29(Tue) 4:06:55
ラサルハグは、ぼんやりと白く大きなキャンバスを眺めている。
(a9) 2022/03/29(Tue) 4:08:32

【秘】 約束の花 ミン → 魔法使い ラサルハグ




 
咲く
季節
に、またここで。


 
(-13) 2022/03/29(Tue) 7:34:10

【人】 魔法使い ラサルハグ

>>12 テレベルム

「そうか?光栄だな。…私も、短く話すのみでは
 惜しく思っていた。 ………」

リアクションが派手になっている事は十二分に分かるが動じない。
長い睫毛を一往復させたのち、掴んだままの裾を普通に引っ張って踵を返す。元軍人とはいえ力加減は55%程度、問題は無い。

「…では、行こうか。何、すぐそこだ。
 顔を見せた方が良い…、長旅になるのなら、猶更。
 …貴公は目立つから。顔見知りは、寂しがると思う。
 何なら、挨拶回りでもするのは如何か」

ずるずる……


杖をついて歩く細身の男が、長身の男を市中引き回しにする図。

「ちなみに馬車は…祭りが終わった
翌日の朝
だ。
 しまったな…もう少し滞在しても良かった。
 …良い街だ、そう思わないか、テレベルム殿」

ずるずるずる……
(15) 2022/03/29(Tue) 10:11:27
ラサルハグは、まあまあ力強く引いていた。そのままリュシー達の元まで連れて行っただろう。
(a13) 2022/03/29(Tue) 10:13:52

【秘】 魔法使い ラサルハグ → 約束の花 ミン

「ミリアン殿」

テレベルムを引きずってきたかと思えば、大きなキャンバスに虹をえがく少女に声を掛けた。

「……ひとつ、頼まれてほしい」

相変わらず男の声は静かで、だから近くへ歩み寄る。
手には丁寧に包装された四角いなにか。
あしらわれたミストグリーンのリボンは花そのものの色ではないが、春の朝を思わせ季節には相応しい。

「……折角のものだ。 旅をする私が持って歩くより…
 貴公の元にある方が、大事に出来るだろうからな。
 私の手柄ではなく…テレベルム殿の手によるから、
 機会があれば…話してみると良いと思う。
 ……今中身を確かめて頂いても、構わない」

差し出すそれは、両手に乗る程度の大きさのキャンバス。
包装を解けば、>>3:L0色彩豊かに少女と男の元にアップルパイが届けられる様子をえがいた絵が現れる。

「――…………」
(-20) 2022/03/29(Tue) 12:16:25

【秘】 魔法使い ラサルハグ → 約束の花 ミン

「頼みは、これを保管して」

魔法使いは今は旅を続け、物語を描き、平穏な世界を味わう。
そして、来年もきっとこの祭りを訪れるけれど。

「……顔を忘れないで頂きたい、といったところか」

冗談めかして言うのは、言葉ほど真剣な頼みではないからだ。
恐らく顔を合わせればそれなりに思い出してくれるだろう。
心配している訳ではなく、絵を預ける口実。

「…如何だろうか。…いや…、
 ここは、受け取ってほしい」
(-21) 2022/03/29(Tue) 12:24:57

【秘】 約束の花 ミン → 魔法使い ラサルハグ

少しだけきょとんとした顔をした。…が、
…もし、今の自分に尻尾があったならば、それはきっと嬉し気に揺れるのだろう。
無くてよかった。などと思った。
我ながら浮かれている。

立ち上がって彼の手元の包装された四角いなにかを見やる。
爽やかなミストグリーンのリボンがなんとも可愛らしい。
丁寧な包装を解くのはなんだか気が引けたが、出来るだけ元に戻しやすいように形を残したまま解いて確認する。
…まぁまぁ、これは…。なんとまた。

「テレベルムさんというと…。
…大きくて…ふわふわされてる…あの…。」

白いふわふわではない。本人の事である。
蝶々 >>1:a12 の事を思い出して少しばかり微笑ましい気持ちになる。

「そうですね、まだお話したことがありませんでしたから
お祭りの間にお話しする機会があるといいんですけれど…。」

そうして静かに頼みを聞き届けて
少しだけ、困った顔。
(-23) 2022/03/29(Tue) 15:15:16

【秘】 約束の花 ミン → 魔法使い ラサルハグ

忘れる。…私が。      
あか

貴方が――、一番私に、鮮烈な
を残したくせに。
困った顔のまま、眉を下げて笑う。

「…構いませんよ。貴方の頼みなら。
私も頼みを…聞いていただきましたから。」

差し出された小さなキャンバスを受け取って
大切そうに胸に抱く。
束の間沈黙。

「…旅を、されるんですね。
…私の方が…忘れられてしまいそう。」

口をついて出た言葉。
これから様々な出会いと経験をしていく貴方にとって
お祭りで出会った一人の少女の事なんて、いつか大勢の内の一人になってしまいそうで。
…そんなことは、きっと、ないんだろうけど。
(-24) 2022/03/29(Tue) 15:17:40

【秘】 魔法使い ラサルハグ → 約束の花 ミン

「忘れる、…私が?」

風に運ばれて少女の髪に吸い付いた花弁が一枚。
会話の最中にそれを目で追うから、何事かと思うかもしれない。

「……待っている、と言った身で…顔も、声も、約束も。
 忘れる程は……不義理ではないとも。
 ただ…、ミリアン殿が見違える程に成長したなら…」

キャンバスを手渡して空いた片手を徐に伸ばし、
そっと先の花弁をつまんで取る。
大事にしているだろうから髪には触れなかった。

「…或いは、尋ねてしまうかも分からないな。
 ミリアン殿に、…」

男は、考える時の仕草として唇に触れる癖がある。
少女から取った花弁にくちづけする様な形になりながら、

「いや……その時は、
 ミン殿、と呼んだ方が良いだろうか」

敬称をつけながら愛称を呼ぶのはおかしいかもしれないなどと、
しょうもない事を考えていた。
(-26) 2022/03/29(Tue) 21:32:21

【秘】 約束の花 ミン → 魔法使い ラサルハグ

思っていた事を当てられたのかと思ってドキリとする。

「貴方なら…きっとそう仰られると…。
…いえ、…そう仰られるなら、私はラサルハグさんにそう呼んで頂けるように、努力しないといけませんね。
…少しでも、貴方に近づけるように。」

徐に伸びてきた彼の手が、花弁をつまんでいたから。
取ってくれた事に気づいた私はお礼を言おうとして

彼が、花弁に口づけた。


――瞬間。息をのんだ。
まるで一瞬で全身の血が沸騰してまったかの様に。彼にも負けない赤に染まる。
どうしたらいいか分からないのに目を逸らすこともできなくて
早鐘を打つ心臓の音だけが、頭にガンガンと響いている。

きっと彼のこの行為には、意味なんてないのだろう。
分かっている。…わかっているのに。

「…ラサルハグさん……
  ……………後で覚えておいて下さいね…。」

どうしても私は、彼のいいように転がされてしまうらしい。


絞り出した返事は、鈍感な貴方への精一杯の抵抗と
未来で見返すという決意の証。
(-27) 2022/03/30(Wed) 1:37:21

【秘】 魔法使い ラサルハグ → 約束の花 ミン

「近づく。 ……それは…どうかな。
 ミリアン殿は直ぐに私など、追い越してしまうだろう。
 …と、いうか…貴公が構わないのであれば、今呼んでも…」

花弁を穏やかな風に乗せて見送って、ふと。
少女に視線を戻せば、そこには真っ赤に染まった顔があった。

「……? どうか…」

しただろうか、と続けかけて、思い当たった。
成る程、と、今さぞかししたり顔をしている事だろう。
少しばかり身を屈めて彼女の瞳を覗き込む。


「……始めに貴公が呼んで欲しいと言ったのだから。
 照れていては…ニックネームにならないと思うが。
 ミン殿?」


――ふと、脳裏で元同僚が、あきれてものも言えないとばかりの顔をしているビジョンが過って。
はて違っただろうかと首をひねる。謎の恨み言にも。
覚えておけとは。忘れる事はないと言った筈だが。

少女の思う所の通り、男はこのあたり、まるで駄目だった。
(-41) 2022/03/30(Wed) 21:49:39

【人】 魔法使い ラサルハグ

>>19 テレベルム

キャンバスが鮮やかに色づいていく様子を見守っていた。
一仕事終えた長身の男の、長く滑らかな髪を、傍らから勝手に一房手に取った。
プリズムを通したように、角度によって複雑に表情を変える色彩をまじまじと眺める。ここまでの動作が無造作すぎるのは、成人男性が相手だから。

「――…テレベルム殿の“色”も、良い色だと思う」

見上げて抜かしたのはそんな言葉だった。
さらさらと音を立てる様にして髪が手から流れた。

「…さて…何の話だったか。
 そう…、貴公の言った通り。名残惜しくとも…
 次の出会いもまた、善きものだと。そう思いたい。
 ……今生の別れでもない。時間は有限だが…、
 決して僅かでもない。
 次を求めるも再び見えるも、選ぶ事が出来る」

真顔のまま少し首を傾いで、先の問いに答える。

「……善き出会いだったから。
 また此処を訪れる事を……私は選ぶよ。
 …貴公にとっては…いや、多くの人々にとっては、
 改めての出会いとなるのかも…分からないが」

指しているのは、相手の変化について。
一応、察知してはいる。流されれば深く尋ねる事はするまい。
(21) 2022/03/30(Wed) 22:14:11

【秘】 約束の花 ミン → 魔法使い ラサルハグ

「追い越す…そうだったらいいんですけれど。
ラサルハグさん、貴方は貴方が思っている以上に凄くて、素敵な人ですよ。そんな貴方だから、私は貴方を追いかけたいと思うんです。」

健闘違いのしたり顔が少しばかり近づいて、
憎たらしいやら愛おしいやらで
気持ちがあっちこっちに行くから忙しい。

自分のどうしようもできない頬の紅潮が、愛称のせいだと勘違いされてることに気づけば、あまりの鈍感さにがっかりもすれば安堵もした。

今すぐ気持ちを伝えてやろうかという反抗心も芽生えたがこの気持ちを伝える時は、貴方の隣に立てるくらい相応しくなってからがいいと自分で決めたのだ。
ぐ、っと堪えて赤く染めた頬のままそっぽを向く。

「…私は…殿方に愛称を呼ばれたくらいで
照れるくらい初心だと…思われてるんですね?」

――例えばそうだとして、それは貴方だからなのに。


含みのある返答。顔は背けたまま、物言いたげな視線だけを貴方に送る。

遠回しな言葉では貴方は気付かないのだろうけど
「はて、では何故?」くらいには思うのだろう。
そうして分からないまま首を傾げて私の事で悩んでしまえばいいのだ。


私はその何倍も貴方に悩まされているのだから。
(-51) 2022/03/31(Thu) 17:10:51

【人】 魔法使い ラサルハグ

>>23 テレベルム

「親……そうだった。 そうか…、
 貴公は家族の待つ国に戻る為に、発つのだったな。
 …親譲りと言うからには…家族もまた美しい色を、
 しているのだろう。 …見てみたいものだ」

水晶の瞳を下から覗き込む様にして、杖を持たない手を伸ばす。
長い指はそっと相手の顎に触れた。

「…テレベルム殿もやはり…絵を描いている時より。
 柔らかな顔をするのだろうか」

当然だが、この男は全くの素面だ。

したがって終始真顔だ。
所謂顎クイの姿勢で真顔で言っている。


まじまじと至近距離でその顔を眺めるのも、テレベルムという男を知りたかったから。
やがて満足すると、相手の顎に触れていた指で今度は自分の顎を撫で、しばし思案顔。

(25) 2022/03/31(Thu) 23:05:07

【人】 魔法使い ラサルハグ

>>24 テレベルム

「………。 ………?
 では…貴公もまた来る理由も、必要もあるな」

思案顔のまま首を傾げる。
訝しげに少しだけ眉をひそめながら。

「忘れられる事は……まず無いと思うが……。
 約束したのなら……猶更……。
 ……頭がお花畑、と言うよりも……」

魔法の素養だけはある。なんとなく事情は察した。
察したが、

素直に心情を伝える事が出来ていただけ
では……?」

察しただけだった。

「…きっと皆、テレベルム殿の本心を想像しながら、
 汲みながら…変わらず接してくれるに違いない。
 心配する事は無いと、私は思う」

僅か染まった頬を眺めながら、フォローをしておいた。
……フォローどころか抉っている事に気づけないまま。
(26) 2022/03/31(Thu) 23:06:02

【秘】 魔法使い ラサルハグ → 約束の花 ミン

「――……ふ、」

顔を背けられて、何を考える前に吐息が漏れた。

「はは、 …それもそうだな。いや…、失礼した。
 ……もう大人になろうとしている女性を相手に…、
 …その態度の理由は、教えては頂けないのだろうか、ふふ」

自分で吐いた言葉とは裏腹に、つんと逸らされた顔も、
可愛らしい抗議の内容も年頃の少女然としていて、
この祭りで初めて声を上げて笑ってしまった。
これも大変に失礼だし、きっと彼女は怒ってしまうだろうが。

取り繕うこと敵わず一気に破顔した男の方こそ顔を逸らして、
胸を温めた微笑ましさをどうにか落ち着け、やがて。


「……貴公が」

笑ってしまったのは、彼女に少女らしさがあったからだ。
少し安堵したのだ。 長い人生を、続く未来を、
楽しむ事を教えてくれたのは彼女だから、
彼女が決意を抱いて生きるのみでないだろう事が嬉しかった。
“そうして”生きたこんな自分に、追いつく必要は無い。


「…成長していく姿を。良き報告を。くれた花を、
 私はきっと未来に…、誇りに思う。
 そう厭わず、また会ってほしい。…私は、待っているから」
(-56) 2022/04/01(Fri) 4:35:50

【独】 魔法使い ラサルハグ


自分を不幸だと思った事は無い。
卑下する気も無い。関わってくれた全てのひとびとに感謝こそすれ。


けれど、ああどうか、
彼女が、誰もが、その人生を、

穏やかに、華やかに、幸せに満たせるように。



そんな世界を守ったひとかけらであれば、
自分のここまでの人生も決して無駄ではなかったと、

そう思えるのだ。

(-55) 2022/04/01(Fri) 4:40:55

【秘】 約束の花 ミン → 魔法使い ラサルハグ

「り、理由は自分で――」

考えて下さい。と言いかけて、
上がった声に驚いて、ついそちらを向く。
貴方の低い声が、いつもの調子より少しばかり高く上がっていて

自分よりいくつも年上であろう男性が少年の様に無邪気に笑うので、私は「ああ、可愛い人だなぁ」なんて呑気に思っていたのです。

そうしてぼんやりと見とれていれば、幾分か落ち着いた貴方が口を開く。

私は、貴方を信じているから。
忘れないという言葉も、
待っているという言葉も
真実なんだろうと思うけれど。

「…私は…絵を……貰った絵を、見るたびに貴方を思い出して…。貰ったポプリの香りで、このお祭りであったことを思い出します。
そうして毎日、ラサルハグさんの事を思い出して、貴方を想うけれど」

「これからラサルハグさんは新しい物に、人に、出会って、触れるから。
新しい記憶に私が埋もれてしまわないか、どうしたって不安になるのは仕方がないと思いませんか?」

だから、と。
自分より大きい、しなやかだけれど骨ばった手を取って
ゆるく小指を絡めた。

「……ゆびきり、です。」
(-67) 2022/04/02(Sat) 2:06:02

【秘】 約束の花 ミン → 魔法使い ラサルハグ

なんて、こんなのは全部ただの建前で
本音は貴方に触れたかっただけなんだけれど。

今の私はまだちゃんと、貴方に触れることは出来ないから。
狡い貴方に、ちょっとだけ狡い理由で触れたっていいでしょう?

秘めた想いも、渡した花も、重ねた約束も
今の貴方には”未来にある楽しみ”の一つでしかなくて。
そんな貴方を見て、「私ばっかり」なんて拗ねるのもきっと今しかないから。
……それなら、今を楽しみましょう。

そうして解いた指先が、離れた。

――――…瞬間。

風に攫われた花びらが一斉に宙に舞う。

解いた小指の熱が溶けぬ間に
舞った花弁が、落ちぬ間に。
唇から、祈りの言葉を零しましょう。
(-68) 2022/04/02(Sat) 2:08:20

【秘】 約束の花 ミン → 魔法使い ラサルハグ




     
私に気づいて下さいね

『 
あなたに恋を、しています。
 』

  

 
(-69) 2022/04/02(Sat) 2:12:59

【独】 魔法使い ラサルハグ


 春は眺望を彩り、祭りを終えてなお陽はあたたかく。
 風は便りを、祈りを、あるいは人そのものを運び、
 灯はその身で再会を導く。

 驟雨も降ろう。月無き夜もあろう。
 時に迷う心がそれでもひとのひとらしさなら、
 今は星を仰ぎ言葉を紡ごう。

 やがて次の春、
 次の祭りを、新たな報せを風が届けるまで、

 今は
吹きの途を行こう。

(-70) 2022/04/02(Sat) 20:50:36

【人】 魔法使い ラサルハグ

 



 「―――また会おう、
  それまでどうかこの街に、笑顔が溢れんことを。」


 
(28) 2022/04/02(Sat) 20:53:30