人狼物語 三日月国


132 【身内RP】穏健なる提案【R18G】

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視点:


【人】 演者 アクタ



───嗚呼、案外、
    奇跡なんてものは、身近に落ちている。



呆気ない機械の声が世界に鳴り響いて
悪戯が成功した子供みたいに、にーっと笑ってやった。

「エノ、」

砂浜に腕を沈ませて立ち上がれば
もう何の意味もない、バツ印が付いた手を差し出して

「行こう。」

今更端末の通信に気が付いたけれど
レモンティの気分でもあるし、砂糖の混ざった琥珀色の気分でもあるから
委ねるように、やっぱり、そのまま、仕舞った。
(1) 2022/03/07(Mon) 23:36:42

【人】 演者 アクタ

>>3 エノ



──手が重なる。

ここまでは、全然平気だ。
普段通りの生意気で、強気な笑みを携えている。

──指が絡まる。

男は、初心だった。
何となく五指を動かしたり、君の手の甲を指の腹で撫でたりと
落ち着かない。きっと手汗が君にも伝わってしまう。



「さ、埼玉」

他愛ない、それでいて時々素気なく言葉を交わして
君と連れ添って、海辺に背を向けていく。

おんなじ歩幅で、散歩でもするように。
そうして、君の覚悟を見届ける為に。
(4) 2022/03/08(Tue) 0:27:38
アクタは、何かされるたびに立ち止まったり、声を出したり。
(a4) 2022/03/08(Tue) 1:54:57

アクタは、「………て、」 「照れ、て…………る」
(a5) 2022/03/08(Tue) 1:55:46

アクタは、「煩い、うるさい、……早く行くぞ!」
(a6) 2022/03/08(Tue) 1:56:42

アクタは、議論の場に辿り着いて、君の隣に腰を下ろせば、今日は大人しい。
(a7) 2022/03/08(Tue) 1:59:11

【秘】 不運 フカワ → 演者 アクタ

『あの、エノ君は。元気になりましたか』

中継は見えているのですが。
仲睦まじいようでよかったですね?
(-3) 2022/03/08(Tue) 2:31:50

【秘】 演者 アクタ → 不運 フカワ



『ネタバレ見るのは趣味悪い』

『お前の目で
 ちゃんと観に来い』


君のおかげ、だなんて言ってやらないけど。
君が灯した奇跡なんだから。

物語の結末は、劇場で。
(-4) 2022/03/08(Tue) 7:40:29
アクタは、スマホ端末を置いた。もう画面を見ない。
(a8) 2022/03/08(Tue) 8:06:02

【秘】 不運 フカワ → 演者 アクタ

『綺麗な話で終わらせたいんですよ』

『鳥籠の中の鳥は
 連れ出してくれる王子さまと旅に出て
 嘘の約束をした蛇とは会うことはなかった

 俺に連絡来ていませんし』

「嘘をここでつくつもりなんてなかったんだけど。
 今ならもう嘘つきになっても良いな」

「……これ気にしてるのか?
 懐いてた子供がすぐに美形へ目移りした、気分。
 ……気にするのか。
 ……気にするのか」

わずかな執着と、後悔の味が口の中に広がって。
苦いものを噛んだ気持ちになった。

『俺、そこにいくの嫌いなんで
 すみませんが、休みます、それじゃあ』
(-5) 2022/03/08(Tue) 13:44:39
アクタは、スマホをチラ見。
(a11) 2022/03/08(Tue) 17:51:37

アクタは、スマホを机にバァン!!!!!!!!!!!!
(a12) 2022/03/08(Tue) 17:51:49

アクタは、フカワにボイスチャットを繋げる。繋がらないなら留守電的なものに。
(a13) 2022/03/08(Tue) 17:52:39

【秘】 演者 アクタ → 不運 フカワ


「救いようのない、ばぁか!!」


怒声。

「自分のストーリーに酔うなんて、三流以下!
 何が蛇だ、王子だ鳥だ、知るか!」

怒声。

「お前は大バカのフカワ!

 僕は僕だし、エノはエノ!
 お前は僕をもてなす約束しただろうが、
 破るなんて許さないからな。絶対来い。
 足がないなら仕方なく出向いてやっても良いけど!」

机に足を投げ出して
スマホに叫ぶ姿は、とても最悪だ。

「後!別にお前に何も言われなくてもな、
 元々僕、エノのこと、す、すっ………す、す、
 ………好きだと思ってたし!?」

通話終了。
君はこれを無視しても全然良いだろう。
(-16) 2022/03/08(Tue) 17:57:06
アクタは、言えた。少し恥ずかしかった。
(a14) 2022/03/08(Tue) 17:57:29

【秘】 不運 フカワ → 演者 アクタ

「好きでも勇気がでなかったでしょう、あの様子じゃ……。
 相談のってくれたお礼には行きますよ」

仕方ないなと重い腰をあげ。
やっぱり、どうしようかと悩んだ。

アクタのかわりに臓器提供者になるという、
かなり立派な大義名分がなくなってしまったのだ。

言い訳ができないな。
(-19) 2022/03/08(Tue) 18:04:16

【神】 演者 アクタ

>>G1 フカワ


「ハァ〜〜〜〜〜?」


男は、機嫌が悪かった。
主にフカワのせいだ。

故、ぎゅっと目を閉じてレモンティのペットボトルを生み出せば
フカワに74くらいの力で投げ付けた。当たるかは分からないけれど。


「この僕をもてなさずに帰ろうだなんて
 随分と都合の良い人生してんなあ?」

きっと、来世は親父狩りを生業とするのだろう。
そんな理不尽なキレ方で、椅子を後ろにぎこぎこしている。少し危ない。

「……エノのこと大事なら
 そんな言い方すんな。」
(G3) 2022/03/08(Tue) 18:45:19

【神】 演者 アクタ


「お前に言われなくても、好きに生きるっての!」

自分の傍を離れて、まるで縋るようにだだを捏ねるエノを見ていた。
ちょっとだけもやもやするけれど、エノと、エノの思いは、大切にしたいから。つんと唇を尖らせるだけ。

「……やっぱり、お前、嫌いだ。
 御託並べて、僕たちから拒否権を奪ってる。」

そっと足を下ろし、変な座り方をやめて
エノが自分の元へ戻って来られるように、腕を広げて待つ。

──抱きついて、顔を埋めるなら。
その涙を隠すように、色が犇めき合う髪を、頭を撫でてやった。


「悔しがる顔見るのが楽しみだなァ。
 お前が会いに来る頃には、もう、
 エノはお前に抱き付きになんか行かないだろうから!」

それは、腕の中の人を大切にするとの証左。
その心を自分が満たして、自分が未来を貰うのだと
共に沢山のものを見て、傍で多くを楽しむ、と。

「まァ、でも。エノの泣き顔も、笑顔も、
 お前に見せるの勿体無いし、来なくて良いよ。」

──だから、行ってこい。
どうせ期待したって、君は平気な顔して裏切るだろうから。
普段みたいな生意気応援だけ、吐いてやった。
(G9) 2022/03/09(Wed) 10:32:18
アクタは、エノを抱きしめた。
(a18) 2022/03/09(Wed) 10:33:12

【神】 演者 アクタ


「ぎゃっ、」

critical hit!!

ペットボトルはデコに命中し、そのままキャッチ出来
投げた主の方を睨むように見れば、ああ、と声を漏らして。
ここで君と交わした言葉を思い返してみる。

 ──一緒にW行きたいW人が出来た。
 ──その人に見せたい景色がある。



「……お疲れ。
 どうだった?」

何、とは聞かずに。
君の選ぶ未来。君の掴み取ったもの。
そんな辺りの報告を、聞きたがっている。
(G12) 2022/03/09(Wed) 21:18:01
アクタは、後で飲もうと思った。
(a21) 2022/03/09(Wed) 21:18:22

【神】 演者 アクタ

>>G14 ツルギ


「そっか。」

君の考えなんて何一つ知らないままだから
にっと笑って、君と君達を祝福してやれる。

あんなに他人に対して壁を作っていた君が
こんなに誰かの事を思えるなんて。
……ちょっとした、感動すら覚えてしまう。

「あの時、ちゃんと言えなかったけど
 ……まあ、何だ、頑張れよ!応援、してやらなくもない!」

景気付けに、ペットボトルを捻って開けてやった。
全然吹き出さなかった。コーラ美味しいね。


「そう、演劇系。
 書きたい話も出来たし。
 ……そのうち生きてたら、いずれ僕の名前を嫌でも聞くことになるだろうな!」

楽しみにしてろ、と
未だバツ印の付いた右手でピースサインを作ってやった。
(G20) 2022/03/10(Thu) 20:17:33

【秘】 剣道 ツルギ → 演者 アクタ

そして、声量を落として。

「……お前は普通かもしれないけど。」

「だからこそ、みんな普通の人が共感できるものが作れるだろうから。」

あんまりおかしくなるなよそのままの君でいてね。」

君がどんな道を歩もうと、知ったことではないけど。
どっちでもいいんだけど。
どうせなら健やかな方がいいし、夢は叶った方がいい。
結局こちらの青年は、応援を受け取らなかった。
(-67) 2022/03/11(Fri) 10:37:48

【神】 演者 アクタ

>>G24 >>G25 ユス/ツルギ


「いでっ」


2本目も無事デコに命中した。
今度はそんなに痛くない。

「う、う、うるさいな!?
 ただでさえお前ユスって人間、掴み難いんだよ。
 だから……、そ、そう!」

ピースサインの指を一つ畳んで
びし、と指をユスへ指す。

「現実でちゃんと会って、
 それから続き書く事にした!
 未来の大人気脚本家のこの僕が約束してやるんだから
 光栄に思えよッ!」

そんな調子のいい軽口を吐いて
プロットにすら足りないメモ書きをひとつ、ユスへ叩き付ける。

あれだけ紙束を散らかしておいて
結局手元に残ったのは、紙切れ一枚きりの殴り書きらしい。
(G30) 2022/03/12(Sat) 18:59:24
演者 アクタは、メモを貼った。
(a37) 2022/03/12(Sat) 18:59:42

【秘】 演者 アクタ → 共犯者 ツルギ


そうして、潜められた声には。

「……なんだそれ。」

君の言葉の真意を知らずに
無邪気に、
残酷に、
満面の笑みで答える。

「当たり前だろ!」


真実は、人の数だけ存在する。
男の中では、君との出会い、過ごした時間、その全てが
喜劇に映って見えた。───ただ、それだけ。
やっぱり、君と、分かり合えなかった。
(-141) 2022/03/12(Sat) 19:00:08
アクタは、そうして、物音に気が付けば、裁判場から駆け出して行った。
(a38) 2022/03/12(Sat) 19:00:49

【人】 演者 アクタ

>>薬局

メッセージを、見ていなかった訳じゃない。
清算すると決意した顔から、目を逸らした訳でもない。

見守る、と、決めたけど。

「……エノ、」


──物音がする。
 裁判場を飛び出した。

──建物が崩れていく音がする。
 耐えきれず、駆け出した。


「エノッ!!」



駆けて、駆けて、駆けて。
必死で駆けて、君が無事である事に賭けて。

──辿り着く頃。
『何もかもが終わった跡』だけが、そこにあった。

(26) 2022/03/12(Sat) 20:10:01

【秘】 演者 アクタ → 美術 エノ


いつかと同じように、君の姿を探して。

「………エノっ、」

重い瓦礫をも掻き分けて。

「エノ……!」

例え爪が割れても。
例え喉が枯れても。
……奇跡を諦めない。

「エノッ!!」


この声は、君に届くだろうか。
君の姿を見つけることは、出来るだろうか。
(-149) 2022/03/12(Sat) 20:12:07

【秘】 美術 エノ → 演者 アクタ

声が返ってくることはない。
瓦礫は重くて、敷地一面を埋めている。
奇跡なんて起きるはずもなく。
演劇のような美しい物語があるわけもなく。
絵に描いたような世界はそこにはなく。
あるのはただ重くて、君の指を傷つける現実だけで。

どかしてもどかしても、地面すら碌に見えてこない。
血のにじむ手はそのうち感覚がなくなるかもしれない。
未だに音一つ聞こえてはこない。
瓦礫をどかしきった頃、そこにあるのは、
最早形も分からない肉片かもしれない。

喉が枯れてしまっても、この光景を見ても。
君はまだ奇跡を信じるのだろうか。
諦めてしまった方が、きっと楽だ。
君はとってもいい子だから。
たとえここで一人になっても、きっと。
いずれは大切な人が出来て、その人と手を繋いで。
夢に描いたような未来を歩むことはできるはずで。
そんな未来を歩むためにも。
早めに、諦めてしまった方がいいはずで。


それでもまだ、奇跡を願い続けるのだろうか。
(-155) 2022/03/12(Sat) 21:13:52

【秘】 美術 エノ → 演者 アクタ



>1度飲んだだけのレモンティーは、再現するのが大変で。
>随分無駄なデータ容量を使ってしまったけれど。





「……………ぅ………」







ほんのわずかな、音がした。
(-156) 2022/03/12(Sat) 21:21:24

【秘】 演者 アクタ → 美術 エノ


「っ、ぅ、う………!」

嫌だ。
ばくばくと心臓が鳴る。

人の死を想像するのは、これで2度目。
それでもこの恐怖にはどうしても慣れない。

瓦礫を退ける。──が、散らばるのはその限りではない。
キャンパスの木片や窓のガラス片があれば容赦なく手指を裂くし、
鉄筋ならば動かす事も容易ではないだろう。

「ッ、痛……」

それでも、やめない。


この障害物を退けた先。
 ───誰のものか判別も付かない肉があるのか。
 ───大切な人の笑顔があるのか。

幸福でも、後悔でも、
目を逸らしたくはないから。

「……………エノっ!」

(-169) 2022/03/13(Sun) 1:35:25
アクタは、喜劇が好きだ。幸せな物語が好きだ。
(a52) 2022/03/13(Sun) 1:35:54

アクタは、何度でも名前を呼ぶ。
(a53) 2022/03/13(Sun) 1:36:14

アクタは、微かな声が聞こえた。
(a54) 2022/03/13(Sun) 1:37:07

【秘】 演者 アクタ → 美術 エノ


──それからは、無中だった。


「エノ!エノっ……!!」

もうちょっと、筋トレとかしておくべきだったな、とか考えて。
こんなVR空間じゃ関係ないか、なんて考えて。

ペットボトルひとつ分の小さな隙間に腕を突っ込んで。
絞り出すような呻き声を頼りに、君を薬局の残骸から探していく。

手指の感覚なんて無い。
じくじくするけど、
これをW痛いWと認識するのは、もう少し先の話。


──顔を見つければ。
──胴を掻き分ければ。
──手足を掘り起こせば。

「ば、ば………バカ!
 しっ、心配ばっかかけやがって……!」


砂埃を頬にくっ付けて、ぼとぼと涙を零しながら
宝物にそうするように、優しく君の体を抱きしめるだろう。
(-170) 2022/03/13(Sun) 1:38:26

【秘】 美術 エノ → 演者 アクタ

きっと、それがオレンジジュースではダメだったのだ。
慣れ親しんだ、いつもの飲み物は。
作るのに慣れてるから、最小限のデータで作れるから。

レモンティーは、慣れてなかった。
だから作るのに、不必要なデータ量を使った。
その分削れた、瓦礫の隙間。
そこに、奇跡的に体が挟まってる。

それが、オレンジジュースではダメだった。
あの日、あの時、君がレモンティーを飲ませてくれたから。
それが、とても美味しく感じたから。
君があの時、ずっと傍に居たいと言ってくれたから。
最期の時は、君を思い出せる物を飲もうと思ったから。

君が。
青年を。
愛してくれたから。


だから、その体は、まだ暖かかった。
(-184) 2022/03/13(Sun) 6:59:59

【秘】 美術 エノ → 演者 アクタ

「……アク、タくん…………」

抱きしめられる。
多少なりの怪我はしたけれど。
今は痛いと感じない。
また空が見えたことが、君の顔が見れたことが。
酷く現実感のないことに思えて。
もしかしたら、走馬灯なのかもしれないと思って。
でも、君が抱きしめてくれるなら。
その温かさが、それを現実だと教えてくれて。

「………………俺…………」

抱きしめ返す力もなくて、ただ身を預けて。
ぽろぽろと、涙だけがこぼれ落ちる。
怖かったんだ。
死にたくなかったんだ。
助けて欲しかったんだ。
生きたかったんだ。

ただそれらを、たどたどしく口に出して。

「…………生きてて……いいのかな……ぁ…………」

一緒に帰って、いいのかな。
震える体を君に押し付けながら、ただ、その許しを乞った。
(-186) 2022/03/13(Sun) 7:05:54

【秘】 演者 アクタ → 美術 エノ


「良い、」

刹那。
間髪入れずに、声が出た。

「良いよ……ッ!
 わがままぐらい、言えよ!
 いくらでも、僕が聞いてやるからさ……、」


レモンティ一本分の奇跡。
君と積み重ねた時間が、それを掴み取らせてくれた。
君への想いが、正しく通じたような気がして───僅かな呼吸に、温度に、安堵を漏らす。

「……し、死んじゃっ、た、かと
 お、おもっ……た……
 ………よかった、エノ……、」


 ──怖いなら、隣に居て。
 ──死にたくないなら、肯定して。
 ──助けて欲しいなら、駆け付けるから。
 ──生きる希望を、捨てないで。

(-192) 2022/03/13(Sun) 12:49:46

【秘】 演者 アクタ → 美術 エノ


「し、し……死なないで、
 生きてよ、隣に居てよっ、エノ……!」

君との距離が、少しでももどかしくて
やっぱり君の傷なんてお構いなしに、
小動物みたいに鼓動を震わせる君を、強く抱きしめてやった。


「も、もう、やだよ、
 こんな思い、もう、したくないよ……!」

3度目は、訪れないで欲しい。
大切な人を失いそうになる思いは、
身を裂かれるように悲しくて寂しいと、嫌なくらい知ったから。



「……一緒に、背負うから………。」

ぼと、ぼと。
君の生み出した瓦礫に、君と二人、涙を落として。
それを拭うこともせずに、ただ、距離を埋めていた。
(-193) 2022/03/13(Sun) 12:50:42

【秘】 美術 エノ → 演者 アクタ

「……っぅ……ぅぅ…………」





「……ぁぁぁ…………!ぅ、ぁぁぁぁ…………」




「うわぁぁぁぁぁ…………!ひぐっぅぅぅ…………ぁぁぁ……!」





君の肩で、ただ、泣き声を上げた。
いつまでも、いつまでも。
喉が枯れてしまうまで。
(-211) 2022/03/13(Sun) 15:50:02

【秘】 美術 エノ → 演者 アクタ

そうして、何もかもを涙で洗い流して。
自分で自分を縛り付けていた罪の鎖も。
体を押し潰してしまいそうだった大きな苗字も。
誰かに理解されたいという歪な願いも。

すべて、全てを洗い流して。
最後に残ったものは。


「…………帰りたい…………」
「……アクタくんと、一緒に…………」
「生きたいよ…………」


そんな、子供みたいな純粋な願いだけ。
それはただの自己満足な、殺された側の人の意見など
何ひとつも聞いていない、身勝手な精算だったけれど。
でも確かに、確実に。
君と二人で歩く未来に目を向ける、きっかけにはなって。


「…………帰ったら………………」
「……そっちに、いくからね……」


お願いだから、待っててね、と。
少し、顔をずらして。
その頬に、唇を軽く触れさせて。
そうして。
未来を得るために、帰り支度をするのだろう。
(-213) 2022/03/13(Sun) 15:58:53

【秘】 演者 アクタ → 美術 エノ


君を抱きしめて、
腕中の君の、生まれ変わりに立ち会った。

「……うん……、」

涙の雨に、傘をさすことは出来ないけど
一緒に濡れてやることは出来るから。

「僕も、……エノと、生きたい。」

きっと遠くない未来で
君と寄り添って、ささやかな幸せを積み上げて
隣で笑い合って生きていけたら、
他に望むものなんて無い。

友達が出来て、大切な君が前を向いてくれたから
少しくらいは、ロッタリー制度も悪く無いな、なんて、今だから思えてしまった。



「うん、待っ───……」

自分はまだ高校生。経済的にも社会的にも自立しているとは言い難い立場。
だから、待っている、と答えかけて、

(-250) 2022/03/13(Sun) 19:57:28
アクタは、「…………」
(a76) 2022/03/13(Sun) 19:57:36

アクタは、「………………………」
(a77) 2022/03/13(Sun) 19:57:43

【秘】 演者 アクタ → 美術 エノ



──これは所謂、口付け。
頬にだけど。


「ッ、あ、あ…………!?」


男は、経験に乏しかった。
だから、こんな場面でも、酷く動揺した。

君を抱きしめている腕から力が抜けて、
取り落とすまい、と、再び力の入ったその腕は
なんだか頼りなく震えているし、手汗はびっしょり。


「ま、まっ、……ま、待って、る。」

ひとつ、深呼吸。
もうひとつ、深く吸って吐いて。
君の唇に、そっと口付けを落とす。
(-251) 2022/03/13(Sun) 19:58:30
アクタは、そうして、動揺しながら帰り支度をするのだろう。
(a78) 2022/03/13(Sun) 19:59:16

アクタは、エノの事が、好きだ。
(a91) 2022/03/13(Sun) 20:14:52

アクタは、「何でもやろう」 そのどれもに笑って頷いて。
(a92) 2022/03/13(Sun) 20:16:45

アクタは、君との未来へ向かって、帰って行く。
(a93) 2022/03/13(Sun) 20:17:17

【秘】 未来の脚本家 アクタ → モノノ怪 ユメスケ


ログアウトする直前。
君の姿を見つければ、その背に。



「……待ってろよ!」

何を、とも。いつまで、とも。
言わないけれど、君には伝わっている筈だから。

「またな!」


どこにも確かなものがない、あやふやな約束。
それでも男は、馬鹿正直に、真っ直ぐに、君との再会を願っている。

だから、WまたW、その日まで。
──舞台の幕が上がるその時まで、気長にお待ち下さい。
(-252) 2022/03/13(Sun) 20:18:49