人狼物語 三日月国


246 幾星霜のメモワール

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視点:


【人】 栄枯 プリシラ

>>6:+7 ダーレン

「魔女の宴は夜更けでも行うけれど、
 宴もたけなわ……って時にこそ、
 やっぱり一段落つかせるものじゃない?」

適当に会話をしたり、料理を摘まんだり、
そんな最中でふと、ついさっき思いついたかのようなことを。

「あなたに言われて思いついたのだけれど、
 そうね。あたし達二人いるのだから、
 二人で社交ダンスでも何でもすればいいんだわ。

 勿論、あなたが良ければ、だけど」

つい先ほど提示された時点で良いも悪いもないのだが、
お互いに背負うものが通じているから、念のため。

自分は勿論誰かと睦まじく踊った記憶なんてない。
(2) 2024/02/15(Thu) 12:24:01

【人】 栄枯 プリシラ

>>3 シヴァ

「ああ、来てくれたんですねシヴァさん!」

裾の長いスカートを翻して振り向けば、
花弁の淡い光やランタンの灯りで背が照らされる。

広場を囲うように茂る緑、隔離された一夜の宴、
そこはまさしく魔女の住まう森の一風景のような。

「招待状を読んだのなら分かってくれてると思うけど、
 一目見に来てくれただけでも嬉しいわ。
 
 あたしがあたしとみんなの為に、
 勝手にあれこれやってることだから……ま、でも、
 色々な人の力を借りて、立派な会場に出来たのよねっ!」

腰に手を当てて胸を張る。こちらも至極素直。
そんな中で視線が左腕に向かって──二度見。
自分が格闘した、そこにあって然る腕輪の姿が無い。

「あー腕輪が外れてる!なんで……じゃなくて、
 何とかして解法を見つけたかったのに……でもなくて!

 よかったじゃない!もしかして遅れた理由は、
 その辺りに関係することだったりするのかしら」
(4) 2024/02/15(Thu) 19:16:35

【人】 栄枯 プリシラ

>>6 シヴァ

「死に至る呪い、かあ……枯萎の極致、生命の終着点。

 あたしが事の詳細も知らずに、
 おいそれと解呪できなかったのも無理ないわね。
 薬を持たせておいて本当に良かった……」

安堵の息。相談を貰ったからには助けになりたいもの。
にしたってそんな呪い、どんな悪意に触れたんだか。

「きっと……自分たちは嫌なことを沢山経てきて。
 ずっと沈んで、落ちて──けれど何処かに底はあるもので。

 これからは少しでも昇り調子ならいいなって思うの!」

「その為の一歩を踏み出した大魔女の活躍、
 シヴァさんは見逃さないでいてくださいね?」

大魔女だから、きっと一人でもハッピーは十分に育める。
それでも、感化された人や、
これまで繋いだ縁が支えてくれるのは嬉しく思うのだ。

また背を向け、顔だけを向けて笑うその中心には、
聖杯の痣が爛々と光っていた。

#パーティ会場
(8) 2024/02/16(Fri) 11:10:36

【人】 栄枯 プリシラ

>>7 ダーレン

「花の魔女は、それ自体が一番強い花。
 何度踏みしめられてもどうってことないわ」

冗談で話を咲かせて、それから広場の中心に向かう。

「これまでの記憶や、これからのこと……
 時間に踏みにじられることはきっと、無いとは言えない。

 それでも、良い思い出を増やす事って、
 そんなに難しいことじゃないと思うの」

一歩一歩、歩を進める度に足取りは軽やかに、
踏み出すのに花びらのエフェクトがかかっていって。

中央、机も装飾もないよく均された地面の上、
そこで魔女の姿は一度蔦の中に覆われる。

#パーティ会場

(9) 2024/02/16(Fri) 15:48:45

【人】 栄枯 プリシラ

>>7 >>9 ダーレン

小粋な呪文も、変身バンクもここにはない。
でも、素敵な魔法だけは確かに世界に広がっている。

蕾がひらくように蔦が退けば、
やはりそこには花の魔女がおかしそうに笑っていた。

「あなたにも……少しでも、
 あたしの魔法を分けてあげられたらって思って」

鐘形の花弁をひっくり返したかのような白いドレスを纏い、
背中では祝福の証が堂々と光を放つ。
風を受けてはスカートが広がり、一足早い春の訪れのように。

「さあ──手を取って!
 あなたは魔女のパーティの立役者。
 上手な踊り方を、ここで教えてあげるっ!」

どんなに寒い時の流れの中だろうと、笑顔を咲かせる。
それはその女≠ェ、最も得意としている魔法だった。

#パーティ会場
(10) 2024/02/16(Fri) 15:50:48