人狼物語 三日月国


224 【R18G】海辺のフチラータ2【身内】

情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 エピローグ 終了 / 最新

視点:


【人】 新芽 テオドロ

未来の事はいつか考えなくてはならないと知っていたが、
もう少し、泥のように眠っていたかった。

代わる代わる牢の前に現れる奴がいて、
ろくに襤褸に埋もれさせても貰えなかった気がする。

ああそう、だから己も腐らずに芽吹くべきなんだろう。

「───辞職願は保留、か」

事実とはそれでも各々の正義の前に曲解されるもので。
己の行動は、署長代理の所業を疑った勇気ある者のそれとして処理された。
後処理の為に駆り出す駒として、これ以上人員を減らしたくなかったというのが正直なところだろう。

漸く帰ってきた署長の目は。嫌になるほど正しい$Fをしていた。自分もまた、心の奥で嫌味を一つ二つ飛ばしながら酷く安堵したことを覚えている。

「くそったれのナルチーゾ。
 しわがれた爺になって夜道に怯えてろボケ野郎」

その矛先は、渦中の元代理様に向かっていって。
結局のところ、俺は警察に向いていたんだろうか。
それを教えてくれる人はきっといない。

向き合って、優しい言葉をかけてくれる奴だけがいる。
(34) 2023/09/27(Wed) 5:57:05
テオドロは、事が片付いたら、それでもやはり警察を辞めるつもりでいる。
(a3) 2023/09/27(Wed) 5:57:22

テオドロは、でも、それでも今はまだ警察であることには違いない。
(a4) 2023/09/27(Wed) 5:57:58

テオドロは、だから───
(a5) 2023/09/27(Wed) 5:58:06

【人】 新芽 テオドロ

ギプスと包帯にまみれた手指を引き摺るように。
それでも曲がることのない背筋が、
漫然と人混みをかき分けて歩いていた。

迎えに来るような人間に覚えはない。
人々の顔を一切見遣ることはなく、ただ足を進めていく。
当てもない、というのは少々正確ではなく。

心配をかけさせないために、この顔なんかを見たい奴らのために、暫し寄り道でもしてそれからどこに行くかを決めるつもりだった。順序が逆な気がするがまあいい。

そこまでなら、まあよかった。



───パン、


その音に、警鐘であるはずの声に、つい顔を向けてしまった。

何の冗談だと思う。否、それが冗談でないということは、
きっと人一倍知っていることだった。誰よりも、なんてのは恐れ多くて思ったりできなかったが。
故にホワイダニットを一瞬で理解する。凄腕の探偵でさえここまで早く答えを出せることもそうそうないだろう。

「…………」

ただ、自分は警察だ。

だから、知らないことにした・・・・・・・・・・
見なかったことにした、聞かなかったことにした。
全部は痛む身体と喧騒の中に紛れてしまったことにした。
#BlackAndWhiteMovie
(35) 2023/09/27(Wed) 6:18:35

【人】 新芽 テオドロ

法の下にある正義ではなく、
自分の中にある正義を迷いなく行使する。

分かっている。どれだけの理由を積んだとしても、
どれだけの感情を考慮したとしても、それが許されることではないのは。
いいことじゃないか、あいつを逮捕するチャンスがすぐに巡ってきたと囁くこの心の声は、自分を守るための棘で、決して本気じゃないもの。これもまた聞こえなかったふりをして、好きに言わせておいた。

「……まだ皿まで食ってないからな」


後悔しろ。俺をまだ飼い続けると決めた奴らめ。
いつか咲くだろう花はこんな一個人の横暴よりももっと根深く、奥底まで侵すのをその目で見ていろ。

警察には警察の規律があり、
マフィアにはマフィアの掟がある。
易々と破れば必ず身を滅ぼす、絶対不変の。

自分に残される最後の仕事は──その間を取り持つことだ。
もう二度と、全てを巻き込んだ諍いが起きないように。

それはきっと、
(36) 2023/09/27(Wed) 6:27:38

【置】 新芽 テオドロ


──間違いなく、ひとつの毒だ。
    ゆっくりと、弾みをつけて理を呑み込んでいくだろう。
(L0) 2023/09/27(Wed) 6:29:00
公開: 2023/09/27(Wed) 6:30:00
テオドロは、棘は人を無暗に傷つけるが、これならばあるいは。
(a6) 2023/09/27(Wed) 6:30:11

テオドロは、「変じて薬となる───というのはどこの国の言葉だったか」と笑った。
(a7) 2023/09/27(Wed) 6:30:43

【秘】 新芽 テオドロ → 花浅葱 エルヴィーノ

時間の合間を縫って、男は病院に辿り着く。
自分も診てもらうべき部分は多かったが、
今回に限っては友人の為に、珍しく進んで訪れていた。

「……エルヴィーノ」


自分たちの背中では、全てを背負うにはあまりにも小さい。
知っていたはずだ。託すこと、その代償、全部、全部。

毒吐く余裕もあったりはせず、
ただ静かに、その病室で静かに佇んでいる。

見放したわけではない。けど、夢も希望もない自分は、
みっともなく声を掛けることに意味を見出していないだけ。
(-7) 2023/09/27(Wed) 6:37:00

【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 新芽 テオドロ

>>-7

「…………」

病室に来た時、男はベッドで静かに寝ていただろう。
点滴に繋がれた線は多く、肩から胴にかけたガッチリとギプスと包帯で固められている。
輸血も受けたようで、意識は戻り顔色は大分良くなっているが、まだまだ寝ている時間が多かった。

こんなに寝て過ごすのは子供の時以来だ。
命の危険にさらされたゆえに、流石の男も夢を見ても目覚めること無く長時間を寝ている。
あなたは、男の顔からクマがなくなっているのを見るのはきっと初めてのことだろう。

「…………ん」
「……テオ……?」

友達……と、いって良いのだろうか。
あの時一歩進めたのだと感じたことを、そう断定しても怒られやしないだろうか。

そう思ったからだろうか、舌が回らなかっただけだろうか。
同期の名前が最後まで呼べない。
(-8) 2023/09/27(Wed) 8:35:26

【秘】 新芽 テオドロ → 花浅葱 エルヴィーノ

>>-8

「──」
「全く、やってくれたな」

一先ず決まり文句だけ述べておく。
その前に挟まれた息を呑む為の沈黙は誤魔化せただろうか。

「牢で乱暴されてた俺よりも、
 なんであんたの方が重体で寝こけているんですか」

そして当然のように文句をとってつける。
それは勿論、ただ苦言ばかりを呈しているわけではなく、
心からの心配が滲んでいるかのような声色だった。

「今までの睡眠の帳尻を返すのは結構ですが、
 負債が多すぎて目覚められなかったらどうなることかと」

「……でも、あんたはやるべきをやった。
 だから……無事なだけ、喜んでやりますよエルヴィーノ」

他でもなく、友達の掴み取った未来だから。
互いに命があるだけ及第点というものだろう。
(-9) 2023/09/27(Wed) 9:08:46

【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 新芽 テオドロ

>>-9

「……キミと約束したからね」
「無事に釈放されたみたいで良かった」

力なく、にこりと笑う。
約束だけが理由ではないけれど、あの時背中を押された事が力になったのは確実だ。

「牢で乱暴……?」
「僕は、まぁ……避けきれなくて」

銃弾を避けれる人間など居るものではないが。
そういえば、あの時のあなたは手をずっと後ろに隠してやいなかっただろうか。
あんな法があったとはいえ、どうしてそんな事がまかり通ったのかわからず眉を下げた。
あわよくば、気になっている手を覗こうと視線を動かす。

「夢を見るんだ。
 ……何度も繰り返し見ても、起きれない。
 これが今までの負債なのなら、確かにそうかもしれないね」

大事な人に不幸が訪れる夢。
いっそ今までのようにすぐに起きられた方が、心は楽だ。
それでも、無事を喜んでくれるのは嬉しく思うから、その賛辞は素直に受け取ることにした。
(-11) 2023/09/27(Wed) 13:55:50

【秘】 新芽 テオドロ → 花浅葱 エルヴィーノ

>>-11

「避けられなかったなら仕方ありませんね。
 少なくとも……今回の俺が咎められることではない」

視線に気づけば、見せびらかすように片手を胸の前に掲げる。
指先には残らず包帯が巻いてあり、骨が折れたものもあるのか固定具が付けられている指もいくつか見えるだろう。

「この忙しいのに人員の欠けや身体の不自由で、
 普段に比べて著しく効率が落ちている。全く面倒です」

「全体の最適ばかりを気にしていた俺と、
 他人の幸福ばかりを気にしていたあんた。
 自分勝手な我々に与えられた罰……とすら思えてきますね」

己を疎かにすればいつか負債が返ってくる。
あまりにも当たり前のことを、忘れていたように思える。
文字面以上に深刻には受け止めておらず、浮かべる表情は気楽なものだったが。

「ま、それでもやっぱり、
 命と取り返しのつかないほどでもない肉体があるだけマシで。
 俺たちはまだ後戻りできる場所にいたともいえる」

「だからこれからは……俺はあんたと違って夢を見ませんが、
 エルヴィーノの健康くらいは願ってやりましょう。
 覚悟してください。その身体は何から何まで健全から程遠い」

願うなどと言っておきながら、
その実はやはり自分が世話を焼く気満々でいる。言葉だけでも相手を想うことが言えるだけ進歩はしているだろう。
(-65) 2023/09/28(Thu) 6:06:05

【秘】 路地の花 フィオレ → 新芽 テオドロ

逮捕された人たちが解放されてから、暫く経って。
落ち着いた頃合いにメッセージがひとつ。
よく知るところとなった女からのものだ。

『Ciao,テオ』
『夜、どこかで時間取れない?ゆっくりお話したくって』

『何か飲みたいものとかあれば持って行くわ』
(-66) 2023/09/28(Thu) 7:29:00

【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 新芽 テオドロ

>>-65

「キミも十分酷い怪我じゃないか……。
 捕まる時に無茶をしたのかい? それか、違法な取り調べか」

男は拷問が行われていたことなど一つも知らない。
心配気な表情であなたを見上げて息をつく。

「そうかもしれない。
 これが罰なら、甘んじて受けるしかないなぁ」

それでも幸を願わずにいられないのが、浅葱の瞳を持つ男だ。
願うだけじゃ足りないから、これからも他人に幸を与えようとするのだろう。
それでも、これまでよりは幾許かは、自分の身やその他の事も気にするようになるはず。
巡り巡って大事な人が不幸になってしまうなら駄目だということを、学んだから。

「はは……健康を得るには寝るのが大事なのはわかってるんだけど。
 どうしてもなら本当に僕を寝かしつけてもらうしかない気がするよ。
 ……や、本当にそんな事はしなくて良いんだけど……、まぁ、僕もキミの回復と幸を祈っておくよ」

寝かしつけの何かを思い出して、一つ咳払いをして。
ただ祈るをすると告げる。
あなたはきっと幸を自ら掴んでいくタイプだと、今なら尊重することが出来た。
(-67) 2023/09/28(Thu) 8:02:29

【秘】 新芽 テオドロ → 路地の花 フィオレ


『いいですよ』
『なんでもいいです』

音声入力なんかしたことないし、かといえ細かいニュアンスを記せるほど自由な指はないから、突き放すというかもはやただただそっけない文面になってしまった。

『一度家に来ますか』
『開けています』

ベランダに飾っている花たちのことも考えなくてはならないし。
そんな気分で、軽い気持ちで家に招くのだった。
(-90) 2023/09/28(Thu) 14:11:43

【秘】 路地の花 フィオレ → 新芽 テオドロ

『はいはい、じゃあ適当に持ってくわ』

手の状態は知らずとも。
まだ万全ではないのかも、ということくらいはわかる。

『元々家で済ませるつもりだったから、出かける準備はしなくていいわよ』
『買い物が終わったら向かうわね』

サングリアやワイン、カクテル用のジュースパック。
それからスプーンやフォークを不要とするご飯やデザートの類をいくつか買っていく。
せっかくだし、遅れた退所祝いみたいなものにしてしまおう。そんな魂胆で。

買い物を終えたなら、あなたの家に向かっているだろう。


メッセージが来た日の夜、あなたの部屋の扉がノックののちに開かれた。
(-91) 2023/09/28(Thu) 14:21:23

【秘】 新芽 テオドロ → 花浅葱 エルヴィーノ

>>-67

「どっちもです」

どっちもらしい。酷い怪我をした理由じゃないにしろ、
ちょっと無茶をしたときもそれなりに痣が出来た。嘘はついていない。

何より、これをした人間の名を上げたところで、
良いことがおきるとはこれっぽちも思っちゃいない。
罪はともかく、何か俺に対して悪いことをしたか≠ニ問われればそうとは言い切れない。己にも非があり、そしてきっと彼にも彼なりの報いがある。それに任せようと思うのだ。

「罰をある程度受け終わったら、
 その時はまた張り切ってやっていきましょう。
 こうして休んでる間にも溜まっていきますからね、仕事って」

それよりも、今は目の前のあなたに、
もう少し誠実であれるところを探したい。

「……へえ。これまでは度々冗談を言っていましたが、
 今度こそ本当に寝かしつけてやりましょうか?
 手仕事が出来なくて暇な時間は本当に暇なんですよ、こちとら」

やはり願うだけは性に合わない。
自ら率先して、今度は自分を使いつつも削らない全体の利益を求める。ありていに言えば───ちょっと図々しく成ろう。そう決めたのだ。
(-92) 2023/09/28(Thu) 14:31:15

【秘】 新芽 テオドロ → 路地の花 フィオレ

「本当は次に備えて、
 もう少し整理とか準備などしてようと思ってたんですが」

「あまりにも予定のブッキングが多かったですね」

以前来た時とまるで変わらない、
どことなく寂しいシンプルの過ぎる部屋を背に出迎える。
これ以上どこを整理できる場所があるというのだろうか。

「さ、適当に置いて行ってください。
 俺が手伝えることは殆どないでしょうので、あんたの勝手に。
 勿論狼藉を働いたら蹴り出しますが」

出迎えも漫ろに背を向けて歩いていく。
手袋の嵌められた腕先の動きは少々ぎこちなく、室内でつけているのはまあいいとして、この季節にしては暑苦しそうに見えただろうか。
(-94) 2023/09/28(Thu) 14:44:50

【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 新芽 テオドロ

>>-92

「どっちも」

それは軽く言うことだろうか。
まぁ、本人がそれほど気にしてない様子に見えたので、それ以上は聞かないことにする。

――きっと、言えない事情もあるのだろうし。


なんていう事を考えてるのだから、結局身内に甘い男なのだ。

「考えたくないな……実際キミ達が居なくて僕と先輩の仕事量すごかったんだ」

それこそ、あの自分磨きが好きなリヴィオが、鏡を見る時間もないほどだったのだから、どれほど仕事がためられていったかは想像に難くないだろう。
仕事に真面目な人間というわけではないが、それでもその時のことを思うと、まだ起きることも難しい身体が少し恨めしくなってしまった。
珍しい話である。

「え”……、や。冗談のつもりで言ったんだけど。
 ここでそれを頼んだら前の二の舞い……じゃなくて、後で僕がものすごく叱られることになるんだ」

ないとは思うが、ついでにキミも怒られることになるかもしれない。
事件の日の朝を思い出して、重い息をついた。
(-96) 2023/09/28(Thu) 15:08:41

【秘】 新芽 テオドロ → 花浅葱 エルヴィーノ

>>-96

「今はさらに周りに任せてしまいなさい。
 俺たちはこれでも功労者として扱われているんです」

自分たちの踏み出した一歩は、
周りに確かに影響を及ぼしたものだから。
これ以上更に無理をする必要はないし、何かあったら本当に丸投げしてしまうつもりでいる。この身体の状態でどうしろと。

「俺以外にもものすごく叱る相手がいたんですね、あんたは」

いるだろうなあ。納得感は勿論ある。
罪作りな男だろうなと客観視していたから。

流石に叱責を丸投げしては名が廃るというものだが。

「じゃあ今回はその人に免じて、
 寝しなにくどくど言うのは別の機会にしましょう。
 あんたが叱られることに関して言えば、俺が止める理由も別にないんですからね」

悪戯な笑みで言ってのけた。
(-101) 2023/09/28(Thu) 18:47:24

【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 新芽 テオドロ

>>-101

よくよく男の身体をあなたが見たならば、患者用の服の胸元から少し薄くなった噛み跡などが見えるだろう。
本人としてはタートルネックで隠したいのだが、入院してると流石にそれは許されなかったようだ。

「うん、まぁ……色々あって、心配かけてしまったのは確かだから」

とはいえ、何故そこまで叱責を受けなければならなかったのかはついぞわからず。
次に会うときは、今度はこの怪我のことを叱られるのだろうなと思うと苦笑いの表情を浮かべる。
ここに入院していることは警察の人間くらいしか知らないだろうから、会うのは退院してからになるかもしれないが。

……まぁおそらく、あなたの予想のその罪づくりな男で間違いないはずだ。

「あぁそうだね……二人がかりで叱られると流石の僕も立ち直れなくなりそうだ。
 というか。キミのその色気のある声で、寝ながらくどくど言われたら寝れる状態であっても寝れない気がするよ」

皮肉には皮肉で返して口端を上げる。
気のおけない同期とのこの関係は、きっとこれから先もずっと変わることはないのだろう。
(-103) 2023/09/28(Thu) 19:11:56

【秘】 路地の花 フィオレ → 新芽 テオドロ

「何、準備って私のために?」
「これ以上整理なんてしたら、この部屋から物なくなっちゃうわよ」

軽口を叩きつつ。
よいしょ、とまた大荷物をテーブルの上に置いて。
今すぐ食べないであろうデザートは、いくつか冷蔵庫に入れさせてもらって。
空きを聞いてなかったから、入ってよかったと思う。

「まあ警察もあんなことがあった後じゃあね」
「今時間取れてるのが奇跡なくらいじゃない。まだ全然落ち着いてないんでしょ?」

怪我人に手伝わせるわけにはいかないと、最初から自分で準備するつもり満々だったようだ。
テーブルの上に酒と食べ物を並べていく。今日は出来立てのものが多く、料理はまだ温かい。
たまにちらりとあなたの様子を見ては、手、相当ひどいのかななんて気にしたりして。

「狼藉なんて働いたことないでしょ、失礼ね」
「それより、手袋。暑くないの?外せとは言わないけど」

まだ見せたくないんでしょ、と。
物を並べながら、何でもない風に。
それでも顔を見たのなら、ちょっとだけ拗ねてるようにも見えるだろう。
(-110) 2023/09/28(Thu) 20:47:55

【妖】 新芽 テオドロ

>>-110

「いいじゃないですか」「俺がいるんだから」

それだけでこの部屋には価値ができる。
あんたが訪れる。誰かが遊びにくる。それを自覚した者の言葉。

この家には沢山の捨てられなかったものがある。
良いも悪いもない過去の思い出、漠然と受け取った賞状に、
頭にあるのに読み返してばかりいた書物たち。

これからの自分に必要ないものは多く、
きっと新しく増えるものもまた、多いのだろう。

「本調子じゃありませんし、
 適切な仕事の割り振りが行われている為か、
 案外忙殺されているという訳ではないな」

「俺がこうなる前に働き詰めでいた甲斐もあっただろう」

表情や視線に対しても全く悪びれずに言う。
ただ代償を支払っているだけのこと、罪悪感に苛まれるつもりは毛頭ない。

「失礼なのはお互い様でしょうが、全く。
 暑くないとは言わないが、こっちの方がマシですね」

少なくとも、剥き身で見せるよりかは。
($0) 2023/09/29(Fri) 10:27:14

【妖】 新芽 テオドロ

手伝ってもらった方がいいか。
手袋に包まれたそこを見下ろしながら、助力を受け入れて。

「恨まれていそうですね。俺じゃなくてやらかした奴らが。
 きっとゆくゆくは俺の机にもデスクワークが山積みになるんでしょう、今から少々気が重くなってきますね」

にしてはあまり憂鬱そうにしていないのは、
仕事そのものを苦にしていないからか。
何かしらの世話か、警察の仕事くらいしかしてない男である。

それ故食事の用意も任せっきりにしていて、
どことなく落ち着かない様子に見えるだろう。

「無理に見せろと言ったところで、
 得られるものは何にもないでしょうから、賢明です」

「……できないことはないか、乾杯くらいは」

大人しく席については、自分の手をまた見遣る。
曲げられる指はどれとどれだったかな。
($2) 2023/09/29(Fri) 19:57:49

【妖】 新芽 テオドロ

「口さえ利けるならできる仕事は幾らでもありますから、
 幸いにも税金泥棒になることはなさそうだ」

悪逆の限りを尽くしてくれたとはいえ親しかった、
因縁深い警部の話になれば、ほんの少し渋い顔をして。

余罪の追求に関する話を幾つか述べた後に、
彼を打った下手人の捜索が行われ始めていることも語る。

その方針について口利きできないわけでもないが、今はそこまで言う必要もあるまい。テオドロ・アストーリは兎も角、この警部補は何も知らないのだから。

「尊重を身に着けたのは良い傾向だな。
 この調子で俺の不機嫌を悟ったときに、
 いつでも離れられる心掛けをしていてほしいものだが」

少なくとも今は言うほど機嫌が悪く無さそう。
それよりも並べられた食事を見て、「これが怪我人の食事か……」と苦笑をしつつも賞味を楽しみにしている。

「俺の目の前で独り芝居をしないでほしい。
 そっちに滑らせるくらいはできるから、
 ちゃんとこっち宛に乾杯をしてくれ」

ここで無理を言っても仕方ないことは分かるから、譲歩案を提出する。暫くは強く出られなさそうだ。
($4) 2023/09/30(Sat) 14:30:53
テオドロは、気分だけでも乾杯。本当にしょうがない人だ。>>$5
(a32) 2023/09/30(Sat) 17:01:00