人狼物語 三日月国


227 【身内RP】une jeune sorcière【R18】

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視点:


【見】 不良少年 滝沢啓介

里津子との面会が許され、啓介は病室にいた。彼女は意識を取り戻している。しかし、ベッドに寝たきりだ。

病室に華夜と焔を纏う少女???が現れた時は驚いたが、華夜から大体の説明を受け、頭の悪い啓介も状況を把握するに至る。

兎に角精霊の暴走は収まり、二つの国の争いも終わった。
そして結果、焔の少女ことエスポワが爆誕した、という事らしい。

エスポワの言葉に啓介は唇を強く噛んだ。

 「俺を助けようとして、里津子はこんな事にーー…
 畜生ッ!俺がもっと、ちゃんと闘えればッ!」

悔やんだ所でどうにもならないのだろう。拳を握り締めて吠えるも、だ。
(@0) 2023/10/27(Fri) 23:28:45

【見】 不良少年 滝沢啓介

 『滝沢君。みんな精一杯、想いも
 行動も尽くしたわ。
 でも何もかも上手くいったり
 思い通りにはならないのよ。
 ……これから出来ることを考えなさい。
 貴方にも出来ることはあるはず。』

華夜はそう言うと、医者と話して入院の手続きなどはしておく、と啓介に伝えた。

 「わかった。俺は、里津子の傍にいる。
 ……エスポワ。姫様に、ありがとうって
 伝えてくれ。」

そう言うと、啓介は里津子の手を握った。*
(@1) 2023/10/27(Fri) 23:29:03

【見】 不良少年 滝沢啓介

里津子はまだ話せる状態ではなかった。酸素マスクを装着、心音を測られている状態だ。

傍らの椅子に座り啓介はその手に手を添えるぐらいしか出来ない。

不甲斐ない自分を悔いても仕方ないが、その念はどうしても強かった。男は女の子を護りたいものだ、彼女が戦士、闘いのプロフェッショナルであろうとも。

エスポワの「もし願いが叶うなら」という問いに、啓介は少し黙り込んでから答えた。

真っ直ぐに顔を上げて。

 「願いは自分で努力して叶える。
 誰かに叶えて貰うもんはねえよ。
 里津子はきっと元気になる。
 俺は信じて傍にいるから。」

里津子の胸元に置かれた小さな宝石を見つめたが、啓介自身はそこに何も願いはしなかった。

傍にいる。待つ。
それが啓介に出来ることである。*
(@2) 2023/10/28(Sat) 15:22:26

【見】 不良少年 滝沢啓介

里津子が眠りについている間、啓介はずっとベッドの傍らにいて手を握っていた。

夜中付き添っていたかったが親族ではない、未成年という理由で泊まりは許されず仕方なく家に帰る。

両親と弟、家は無事であった。事情を知らない家族たちは自然災害がいっぺんに起きたのだと思い込んでいる。

本当は精霊の暴走で、魔法少女たちが命をかけて食い止めたのだが、その魔法少女が恋人だなんて説明は……あまりに長いし信じて貰えるかわからないから控えた。

みんなで元気な事を喜んだ後、
啓介は家族に告げた。

 「俺、恋人が出来たんだ。同じクラスの
 女の子。
 だけど今回の事に巻き込まれて大怪我を負って…。
 入院したから、治る迄出来るだけ
 傍にいてやりたい。」

そんな言葉を聞いて弟が笑った。
(@3) 2023/10/29(Sun) 18:06:22

【見】 不良少年 滝沢啓介

 『兄ちゃん、また気にしてるんだろ。
 その子を護れなかった、て。
 俺が怪我した時にすんごい気にしてたもんな。
 でもさ、兄ちゃんはいつも精一杯で一生懸命じゃん?
 兄ちゃんが護りたい人はさ、
 その気持ちだけで嬉しいんだよ。』

兄ちゃん、大好きと言って無邪気に啓介に抱きつく弟。
そんな様子に父は。

 『どんなに頑張っても人間には
 出来ないこともある。
 起こった事はどうしようもない。
 だが、出来ることもあるんだ。
 お前に出来ることをやりなさい。
 彼女さんはきっと、お前がついていることを
 きっと喜ぶだろう。』

啓介は強く頷き、父の言葉を噛み締めた。
(@4) 2023/10/29(Sun) 18:06:40

【見】 不良少年 滝沢啓介

翌朝、学校は災害の爪痕のせいで休校との知らせが来たので、啓介は朝から病院に向かった。

病室に入ると窓から日の光が差し込んでいる。
ベッドに寝そべる彼女が丁度目覚めた。

 「里津子ッ」

啓介は駆け寄る。ひし、とまた手を握った。

 「里津子ーー里津子。
 目覚めてくれて良かった……
 ごめんな、本当にごめん。
 お前の事護りきれなくて。
 いやーー俺の命を救ってくれて、
 ありがとう……すまねえ。」

想いと言葉が溢れる。それを遮ったのは看護婦の『検診です』という言葉だった。

医者がやってきて、二人に身体の状態を説明してくれる。
脚に外傷があるわけではない。神経が死んだり骨も折れてはない。が、彼女の脚は動かない状態だと告げられた。

 「……歩け、ないのか。」

啓介は青ざめた。里津子と医者を交互に見つめる。
(@5) 2023/10/29(Sun) 18:06:59

【見】 不良少年 滝沢啓介

 「先生、頼むよッなんとか治してくれッ!
 なんなら俺の脚をやるからッ」

それでどうにもならないのは啓介もわかっていたが叫ばずにはいられなかった。

医者は、少しずつリハビリをしましょうと告げて去っていく。
治るとも治らないとも言えないのを苦しそうに。

二人だけになる。広い病室は静かだ。啓介はまた、彼女の手に手を添える。

 「大丈夫、リハビリ頑張ろうぜ!
 俺、毎日学校の帰りに来るからさ?
 お前の分のノートも取っとくし!」

わざと明るい口調を作る。

 「……て。お前、さ。あっちの世界には
 帰らない、んだよな……?」

謝る里津子に啓介の胸は苦しくて堪らない。*
(@6) 2023/10/29(Sun) 18:07:58

【見】 不良少年 滝沢啓介

 「俺、女の子と付き合う事になったら、
 その子を命がけで護りてえんだ。

 辛いことや悲しいことがあっても、
 傍にいて面白い事言ってさ?
 笑顔にしてやりたい。

 その子を虐めるだの害する奴がいたら
 絶対赦さねえし、こてんぱんにする!

 怪我とかしないように。大事に大事に、
 護るーー俺の全てで。」

弟に啓介がそんな風に言ったのは、いつだったろうか。

ーーあれから。

精霊たちが暴れる事はなくなり、世界に平和が訪れた。

エスポワの力が及んだこと、チアキローズの尽力があったことなど、向こうの世界に関わることに啓介は詳しくはない。

それでも。

世間は魔法少女たちの活躍が見られなくなったのを呑気なファンたちは悲しんだりしたが、啓介は知っている。

彼女たちの活躍によってこの平和が得られた事を。

ーーその時に払われた大きな犠牲も。
(@7) 2023/10/30(Mon) 1:15:36

【見】 不良少年 滝沢啓介

 「里津子!わりー、遅くなった。
 今日はゼミの話し合いが長引いてさ。」

病室に駆け込んできた啓介の姿は、高校時代よりちょっと背が伸びて大人びている。

二年が過ぎ、啓介は大学に進学していた。
高校の頃は勉強嫌いだったが不良少年であったが、今は将来の目標のために真面目に勉学に励んでいる。

啓介の夢は、介護士になることだ。里津子のリハビリの手伝いをするうち、専門知識があれば…と思うようになったから。
 
 「あ、でもいいもん買ってきたぜ!ほら。
 ライオンクレープ!
 お前、好きだろ?これ食べて今日も
 リハビリ頑張ろうぜ。」

クレープを差し出して一緒に食べようという啓介は、見た目が成長しても中身はあんまり変わらないのかも。いい意味で。

 「お姫様と有馬先生の結婚式、
 楽しみだな!

 ……お前が歩けなくても、
 心配すんなよ。
 俺が抱っこして花嫁の近くまで
 連れてってやるからさ。」
(@8) 2023/10/30(Mon) 1:16:05

【見】 不良少年 滝沢啓介

チアキローズとユスターシュ、否、千秋と譲の結婚式は二回行われる。

異世界と、この世界で。啓介が話しているのはこちらの世界での結婚式だ。

式までに歩けるようになれば。
そんな希望を抱いて二人で頑張ってきた。
しかし、残念ながらそれは叶わなかった。

だけど、啓介は全く落ち込んだりはしていない。

彼女の脚が動かないなら啓介が脚になればいい。
生きて傍にいられるだけで幸せだ。彼女と共にいられるだけで。

 「里津子」

クレープは半分こ。お互い仲良く齧る。啓介の頬にはクリームがついている。

 「俺が傍にいる限り、もう悲しい想いで
 お前を泣かせはしねえよ。
 約束する。

 結婚式で感極まって泣くのはいいけどな?」*
(@9) 2023/10/30(Mon) 1:16:25

【秘】 純真アンサンブル リッコ → 不良少年 滝沢啓介

 
「──いつもありがとう。」
 
 
彼と手を繋いで、立ち上がる。
そっと彼にキスをするために。
 
まだまだ歩くことはできないけれど。
貴方と共に立つことはできるから。
 
きっといつか、貴方と共に歩いていきたい。**
 
(-2) 2023/10/30(Mon) 21:37:23