人狼物語 三日月国


254 【R18G】星海のフチラータ【身内】

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視点:


ジャコモ機関士 ジャコモに投票した。

ジャコモカテリーナを占った。
カテリーナは【人狼】のようだ。

【秘】 機関士 ジャコモ → ブチ抜く ユウィ

三日目、夜。
ストレルカから受け取った拳銃を懐に仕舞い、
夜の廊下を一人歩く。行先は勿論ユウィの部屋だ。

歩くたびに薄っすら緊張感が走るのは、
懐のこれを相手に向けないといけない事が大きい。
それが例え幸せになる為の過程でも、躊躇いは生れるものだ。

「ユウィさん」

貴方の扉をノックして入れて貰う。

「そろそろいいお時間かと思いましたので」

「……出航初日、お酒を手に招き入れて貰った時は、
 こんな事になるとはまるで思ってもいませんでしたね」

面白い事だとばかりに笑った。
(-0) 2024/04/07(Sun) 0:01:26

【秘】 機関士 ジャコモ → ブチ抜く ユウィ

「それを聞いた時はまあ驚いたもんですけど……
 そもそもアンタに命を預けてますからね。
 驚きはしても、責めることはなにもありませんし」

「俺が甘ちゃんなのは否定しませんけど、
 ユウィさんも俺には大分そうだと思うんだけどなァ…」

「案外明日はそういう話してるかもしれませんね。
 でもアンタは飼われるのなんて真っ平ごめんでしょうし、
 ……俺も、危険を省みずとも堂々たる生き様をする。
 そんなアンタを見守っていたいですよ」

問われた言葉。まだ皆がいた頃の、
航海に胸を躍らせていたあの頃のもの。全てがさよなら。

「もちろん」
「ユウィさん以外に忘れて困るものはありませんから」

記憶を忘れてあの頃に戻っても、結局は戻れない。
ならば女々しく後ろを見るより、前を向いて。
そうして新たな星星を見つけに行くのだ。
(-2) 2024/04/07(Sun) 0:31:52

【秘】 機関士 ジャコモ → ブチ抜く ユウィ

「ユウィさんに釣り合う男になるには、
 広く世界を知る男じゃないと駄目ですもんね。
 大丈夫です。寂しいとかはあんまりなくて、

 アンタの傍って言う最高の特等席で見られるなら
 どんな物を見たってきっと、大切にできる」

言葉に聞くだけで浮かんでくる景色がある。
航路の先の沢山の星々。新たな未来を掴むための星。
その景色を見る為なら、俺は、

「俺、どんな事があっても、絶対逃げません」
「この時間が少しでも長く続くように」

「──約束しますよ、俺」
「必死に、精一杯生きて、共に死のうって」

"その時"愛する人が傍に居てくれるならきっと、
死の恐怖さえも克服できると信じている。今も。▽
(-6) 2024/04/08(Mon) 6:06:49

【秘】 機関士 ジャコモ → ブチ抜く ユウィ

 
懐から拳銃を取り出して安全装置を外す。

もう手の震えはない。これが愛の力かと
先ほど自分で浮かんだ思考の実用の速さに自分で苦笑する。
大丈夫。俺達の目には未来が見えている。

銃口を貴方の胸元に押し当てて、少し顔を上げる。
貴方の口元に触れるだけの、甘い優しい口づけを落として。

「Buonanotte.Sogni d'oro.」おやすみなさい。良い夢を

そうして、躊躇いもなく、その引き金を引いた。
どうか貴方のひと時でも見る夢が黄金色の夢でありますように。

最後に思った事は、銃の反動が想像よりも大きくて後ろにがくんと下がり、せっかく二人が折り重なるかと思った距離で撃ったのに、また離れてしまうのかと少し寂しく思った事。

もうひとつは、照れ臭くて言えなかった言葉を
結局最後には口に出してしまったこと。
聞こえてしまっただろうか。気付かない振りをしてくれるだろうか。
答え合わせは全て、夢が目覚めた後に。


「Ti amo. ユウィ」   
(-7) 2024/04/08(Mon) 6:13:28

【独】 機関士 ジャコモ

その滲んだ瞳は、星なんてひとつも捉えた事がなかった。

身体も、声も、名前も、人生も全て奪われ、
皮肉なことに記憶だけは残されたまま捨てられ、
ジャンクヤードのゴミ箱や排水溝何かに必死に食事を求め、
ようやく見つかった第二の住処でも"代用品"としか扱われないと知った時、
自分が強く人間としての生を求めている事に気づいた。

もうそうとしか扱われないのならば、
そうやって生きて行ってもいいんじゃないかと諦観する程、
俺の世界に"星"は一つ足りとも輝いていなかった。


それは唐突に、
ぽたりと一筋のインクを書物に垂らしたかのように、
魔法をかけられたかのように、幻想生物"星"を見る。

それからの旅は、竜に導かれた見知らぬ広い空ばかりで。
自分には夢物語としか思えないものと山のように出会った。

ダチと旅行の約束をした。猫と船の夢を見せて貰った。シスターと酒盛りした。喧嘩する程、仲がいいは当てはまらないと知った。
ただの普通にしか見えない女とこの俺なんかが"仲間"になった。

彼らにたいしてもう少し何か綴ろうか、思案にふけようかと考えもしたが、今となっては全て言い訳染みてしまうなと結局長くは続かず、苦笑して手を止めた。

ユウィさんに望みをかけていれば。いつかは待っているだけで合法に会える日が来るとは思うけど、それじゃあ余りにも情けなさ過ぎる。

護送団 "シアーメ・メテオリコ" は流星群だ。
一人だけでは幾ら明るくても流星群にはならない。
それならば、誰よりも遠く、高く輝く。俺も、"星"になりたい。
(-112) 2024/04/13(Sat) 23:30:06

【独】 機関士 ジャコモ

 
真の安寧が訪れることはない。


今度挑むのは、太陽も夜もない銀河だ。
不安はなかった。むしろ幸福だと思った。
信じて、信じ合えている最愛の人がそこにいる。
どんな運命でも、自分達なら開けると夢見られる。

どんなに暗く困難な道であろうとも、
どの道を進むか、舵は俺達に託されているのだから。

"人間"ならば、託された己の意思でそれを指し示せる。
全て、全ては大切な彼が教えてくれた事。

だから昔のように、人としての生を終わらせようなんてことはもう笑い話なくらいに昇華され、幼少期にずっと泣いてる"俺"も、
きっとこう言う事だろう。

"星"が綺麗だね、と。

Giacomo    
Leonardo Carafa
          
(-113) 2024/04/13(Sat) 23:30:22