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【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 月桂樹の花 ニコロ「精神的な方だな、怪我もして余計に弱る。 お前に会うときも格好つけたがる、 それが上手くできないと落ち込む、完全に悪循環だ」 どうして自分たちの気にかける彼が落ち込むのか丁寧に説明をする。 理由なんて詳細にはしらないのだ、それでも表面で見えることだけでもある程度の推測はできて。 「破滅云々はしらんが、俺がそうだからよーくわかる。 こういうときは一人がいい。 だけど、……誰かに来てくれると救われる。 そして少しでも自分の事を好きなやつの声が聞けるだけで前を向ける。 お前が、絶対あいつを離さないってんなら。 早く怪我を直して引っ張れるぐらいになってやれ。 無理やりじゃないぞ、全部同意でな。 ……お前は俺の幼馴染になんとなく似てるからアドバイスだがー」 「簡単に幸せや生きがいを与えられると思わんことだ。 自分が幸せになって、迷わなくなってから、 ようやく他人に幸せを与える余裕ができる。 それができないなら背伸びせずに一緒に歩け、以上。行くぞ」 そういって貴方の痛むであろう体を無理やり持ち上げる。 薬のせいでおかしくなってるかはしらないが、運び出さなければ意味がない。 肩を貸すか、歩けもしないのなら背負って外に向かおうとするだろう。 (-303) 2023/09/30(Sat) 11:48:34 |
【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 花浅葱 エルヴィーノ>>-282 >>-283 「悪くは、ない……いや……。 今思えば本当にお前以外見てなかったのが恥ずかしいんだ。 子供の頃は全部お前優先にしてたから……」 その頃から向けている感情は変わらない。 大事なひとつ下の幼馴染、歳の違いなんて気にしないで。 一緒にいられるために周りの媚を売れた、文句を言ってくるやつの排除もした。 その時から貴方に対する感情はとっくに歪んでいた。 愛でも恋でもなくて、きっと純粋な友情ではなくて、それでも失いたくないものだった。 「まあまあ……守られてるぞ。というか隠されとる。 厳格に気にしてるのは俺より上の立場のやつだ。 下の輩はすこーしだけ緩いんでね」 今の地位を保っていたのも、貴方との交流を咎められないためもあった。 血の掟を交わしてしまえば自分はきっとそれに従うようになる、 貴方に会うなと言われるのまでは良い、殺せと言われたらどうすれば良い? そんな日が訪れてしまうぐらいなら、きっと自分は此度の騒動のような大事を起こさないと言い切れないのだ。 世界と貴方を天秤にかけて釣り合わせることが出来る。 今はそれが落ち着いているからこんなに穏やかでいられるけれど。 ▼ (-304) 2023/09/30(Sat) 13:20:38 |
【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 花浅葱 エルヴィーノ「…… 俺はマフィアだからなあ 」愛してる、誰にも言えないと思っていた言葉。 あなたにかけられたとき、そのままそっくり返せると思った。 あの牢屋で揃いの首輪をつけられて、 確かにその言葉に懐かしさと切なさを抱いてしまったから。 何だってできる。 死ぬことだって別に怖くない。 貴方が幸せであれば、それだけでいい。 これは我儘なのか? 俺はいくらでもし続けていたいのに。 終りが来るその日まで、穏やかに笑っていたいだけだったのに。 (-305) 2023/09/30(Sat) 13:21:48 |
【魂】 口に金貨を ルチアーノ>>-304 >>-305 「……エル」 貴方を誰かに渡したくなどない。 とうに、恋愛感情など抱いていないが。 なんであんな奴に大切な幼馴染をやらなくちゃならんのだ。 それなのに、どうして、 これ が大切だと思ってしまうのだろう。この手を離されてしまう、きっと約束以外の心は遠ざかる。 真に俺の手から零れ落ちていくのだと思い知らされる。 「……」 好きだから、貴方が望むものがわかってしまう。 本当に、俺は、誰かの傍にいるだけで何かを奪ってしまう人生を送ってきた。 それでも歩いて進んで、知るものかと。自分の為に生きてきた。 罰をくらうというのなら、今日今この瞬間なのだと思っている。 身体を改めて離せば、 貴方へと紙袋に入っていた小さな包を一つ渡した。 そこには何の変哲もない片方のレンズが割れた眼鏡が入っている。 「見舞いだ、受け取れ」 その声は冷たく。 貴方が望むような幼馴染の声ではなかったかもしれない。 (_4) 2023/09/30(Sat) 13:29:35 |
【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 口に金貨を ルチアーノ>>-304 >>-305 >>_4 「……ちゃんと気づいていればよかったな」 そうしたらこんなすれ違いなんて、最初からなかったろうに。 あの頃は純粋に幼馴染を慕っていたのだと思うけれど、重い感情に不快感を示すことなどきっとなかっただろうと思うし。 今思えば、初恋はラーラではなかったのだ。 ラーラを好きになって、想いを告げた日。 「私はルチアーノが好き」だと言われ抱いたのは、ラーラに対する嫉妬心だった。 ラーラに振られることよりも、ルチアーノを取られる事が、嫌だった。 それは友情の域をゆうに超えていると指摘できるほどに。 「ふぅん。 そういえばルチアはまだ血の掟は結んでないんだったね」 それをきちんと守って初めて上に上がれるというのなら、本当は自分たちは会わないほうが良いんだろう。 でもそんな事、出来ないよ。 もう疎遠だった頃みたいには戻れない。 あなたがずっと無事であるように手を回して、見守っていたいと思っている。 あなたの心が、悪いものに囚われてしまわないように。 ▼ (-310) 2023/09/30(Sat) 15:52:35 |
【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 口に金貨を ルチアーノ>>-304 >>-305 >>_4 >>-310 「なにそれ、わかってるよ」 あなたがマフィアであることは、ちゃんと。 でもこの時、まだわかってなかったんだ。 あなたの愛の重さもまた、とっくに歪んでしまっていたんだって。 すれ違った重すぎる心は時に、鋭い刃になって互いを傷つけ合う。 けれども。 その原因を作ってしまったのは、紛れもなく、何も知らなかった愚かな自分だ。 ▼ (-311) 2023/09/30(Sat) 15:53:43 |
【秘】 口に金貨を ルチアーノ → Il Ritorno di Ulisse ペネロペ>>5:-513 「知るか、お前には聞きたいことが沢山あったんだ。 だけどなあ、聞くよりも調べてやった方が、 "嫌な顔"が見れると思ったんでね」 楽しげな様子なのには少し首をかしげたが、 本当に嫌な様子は見えないので内心はほっとしていた。 「そうだな、覚えてる分を除けば今後も お前の名前 だけは覚えておこう。そろそろ女の名前を覚えるだけで手一杯だったところだ」 全てが貴方自身なのだろう。 そして見えないそこにも貴方がいる。 それをしっかりと自覚できればもう不安なものはない。 いくらでも探してみせるし、いくらでも覚え続けてやる。 人は変わるものと変わらないものがある、 それがちょっとオカシイのが目の前の奴というだけだ。 「大盤振る舞いだな? どうした、今度槍でも振るのか。 終わったらカンターミネとも食事をする出所パーティーでもする予定なんだ。 さっさとこの優秀な情報通が解放されるのを待っていてくれよマイハニー」 貴方が自分に向ける感情も自分が貴方に向ける感情も、 何かと比べれば些細な者で、それでもかけがえのない唯一のもの。 逃がそうとしなければ、執着もそこそこに。 犬とはまた違う方法で、猫らしい男は貴方を見つけ続けるのだろう (-313) 2023/09/30(Sat) 16:26:06 |
【秘】 月桂樹の花 ニコロ → 口に金貨を ルチアーノ「そっか。 ああいや、無理に会おうとは思ってねえよ。」 素直に貴方の言葉を聞いて。 頷いている。 「ハハ、手厳しいな。 無理矢理引っ張った覚えはないが、心に留めておくよ。 …幸せで満ち溢れた人間なんて居るのかね。」 自分の幸せなど長らく考えていなかったから そんな風に零す。 無理矢理体を持ち上げられると 痛みに呻くだろう。 肋骨と足が特に痛むが 肩を借りれば何とか気合いで動くことは出来そうだ。 (-315) 2023/09/30(Sat) 17:01:28 |
【人】 口に金貨を ルチアーノ薄く太陽に陰りをもたらす空の下。 ルチアーノは片手にブーゲンビリアの花束を持ち何度も足を運んだガレージの前に居た。 そこに同じく見飽きるほど身近に感じていた赤のフィアット500が収まることは二度とない。 鍵のかかっていない扉を開ければ真っ直ぐいつもの場所へ。 ここは誰が入ってくるかもすぐわかる席で、カウンターに立つ長躯も良く見えた。 「あんたにじゃないぞ」 花束を置いてから店をじっくりと見渡して、一つ息を吐く。 もうこの空間が無くなるのは時間の問題だ、珈琲は飲めなくなるし、皆でたまに顔を合わせた時間もなくなる。 暫くしてからテーブルにうつ伏せ目を閉じた、ここでもやっぱり眠れそうだ、今はとても疲れていたし誰も来なければ許されるだろう。 何処か穏やかな気持ちで別れを受け入れることができている。 怒りや殺意がないとは言わないが、楽しそうであったのだ、 そんな男の姿が見れて自分が嬉しくないわけがない。 ただ今は静かに休んでいたい。 大好きだったこの場所で、彼の愛したものへの想いが籠もったこの場所で。 #Mazzetto (94) 2023/09/30(Sat) 18:15:27 |
【秘】 口に金貨を ルチアーノ → L’ancora ロメオ「ズルいってなんだ、変なやつだな」 この空いてる距離が少しもどかしいな、 普段なら丁度良いと思えるのだが。 貴方が手を差し伸べられないというのならまた一歩近づいてやろう。 もう、あなたの言葉からは問題ないと思ってはいるのだが。 触れ合ってやるのもいいかと思って。 「俺はこの間のことで引かれてないかと心配していてな。 そんな様子もなかったんで、もう、いい。我慢をやめた」 ▼ #ReFantasma (-332) 2023/09/30(Sat) 19:21:43 |
【秘】 口に金貨を ルチアーノ → L’ancora ロメオ「もう俺には遠慮はいらん」 同時に貴方にだけは遠慮をやめよう。 諸刃の剣かもしれないがなんとなくうまくいく気はしている。 現に、何も気にせず話せるような友人たちはできたのだ。 ほんの少し秘密や頼み事が多い縁であるだけ、 たまに、ティラミスを溶かしてしまうかもしれないほどの。 「俺はお前に……楽にして欲しい。 それでいて、お前を大事にしてやりたいと思った。 本物の役立たずになるまでは俺の宝だぞ? そうならないようにするんだったら、」 「俺を離すな、幾らでも求めていい」 「そうしたいほどお前のことが好きだ」 顔を覗き込むように貴方を見上げ、変わらぬ笑みを携えて。 波の音に混ぜるように言葉が、どれほどシンプルでも通じるだろう。 自分はもうこれ以上ないほどに信頼してしまっているのだ。 #ReFantasma (-334) 2023/09/30(Sat) 19:23:16 |
【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 月桂樹の花 ニコロ「会うのは平気だ、どうせいつになっても変わらん。 ただお前が励ましてやればいいんだよ」 ただ知ってると知らないでは気遣い方は変わるだろう、と。 貴方が貴方らしくいるのが誰かの救いになることは自分が良く知っている。 現にこうして自分達も仲良く話せているのだから。 「……無理やり引っ張ってない、ねえ? 心中までしそうだったやつが言っても説得力はないな。 俺にも警戒心を見せてきてた奴が何を言ってるんだか。 相当な感じだったぞお前らは、今はぼこぼこにされて気が抜けてるのかもしれんが」 今は力が抜けたか? と笑いかけてやって。そのまま外に運び出す。 車に乗せれば病院に行くだけ。あとは自力でやれ俺は帰る、と言いながら。 「そんなの早々いるわけねえだろお。 だからなー、高望みするなってことだ。簡単にできやしない。 それでもいつかそんな日は来るって望むぐらいで丁度いい」 「お前も早くそうなって俺を安心させてくれえ」 (-340) 2023/09/30(Sat) 19:59:27 |
【秘】 L’ancora ロメオ → 口に金貨を ルチアーノ「……ズルいでしょ、だって」 「引いて無いよ……オレだって、嬉し、かったし」 いつか貴方に齎した甘言の分が返って来ているような心地。 本当に欲しい言葉を、貴方は全部くれていた。 一歩分の足音に、近付いた距離に、 いつの間にか足元をうろついていた視線を上げる。 その拍子にころりと一滴だけ、涙の粒が零れた。 泣いたのは久しぶりだった。何年泣いていなかったろうか。 涙の出し方を忘れていたようで、たった今思い出したようでもあった。 「……宝なんて」「初めて言われた」 ぱち。また目を閉じる。また零れる。 白い砂に吸い込まれて、涙の粒は消えていく。 「オレにね、そんな事言っちゃダメですよ。 本当にそうなるんだからさ……」 ゆるりと貴方の右手を掴んだ。 両手で手のひらを持って、強く握るでも握手をするでもない。 緩く握って、指の形を確かめて、手の甲を撫でて。 手のひらを揉んで、それから包んだ。 それから恐る恐る貴方の顔を見て。 「あは、」と蕩けるみたいに笑った。 初めてこんな笑い方をした気がした。 #ReFantasma (-346) 2023/09/30(Sat) 20:36:43 |
【魂】 口に金貨を ルチアーノ>>_5 「……」 若干驚いたように体を揺らしたが文句は言わなかった。 遠くから駆けつけようとする看護師に手を振って、 大丈夫だ、と口元に人差し指を当て笑ってみせる。 貴方の背中を撫でつつ、優しく軽く叩けば、 ゆっくりと息を吐くように促していく。 自分たちに向けられていた視線は段々と減っていき、 また此処は二人きりとなった。 「驚くじゃないか、……まあ。俺の用はこれでおりだ。 ……まだ片付けないとならんことがある。」 目を伏せて。開けて。貴方を見つめる。 「お前は立てるか?」 (_6) 2023/09/30(Sat) 21:05:01 |
【秘】 月桂樹の花 ニコロ → 口に金貨を ルチアーノ「 お前がマフィアだってこの間まで知らなかったんだぞ。 警戒もするだろそりゃ。法律が施行されてる只中だったしさ。」 マフィアというものを身に染みて知っているから 例え友人だろうと警戒したのは許されたい。 それをリークしたのは彼のアリソン女史なのだが。 「心中って、そんなにか…? 今は、まあ、そうだな。 そこまで思い詰めたりはしてねえけど。 いってえ。ちょ、ヤバイ、いてぇ…!」 あちこち骨折しているせいで ぎゃあぎゃあ喚きながらも車に押し込まれた。 全治するにはかなりの時間を要しそうだ。 「…頑張って探してみるさ。 アイツの手を引っ張ったんだからな。 そのくらいは、やらねえと。」 男としてダサいだろう、と思うし 引っ張った責任もある。 貴方の言葉に頷いて、最後に。 「今度カンターミネ…いや、先生と飯行くんだけどさ。 お前も来いよな。」 何処かの先生が巻き込んだお食事会。 貴方も来るだろう?と笑う。未来の約束だ。 (-358) 2023/09/30(Sat) 22:24:32 |
【魂】 口に金貨を ルチアーノ「知るわけ無いだろう他人が死ぬ理由なんて」 貴方を突き放すような言い方であった。 過去の亡霊になど囚われてほしくない、されどこの胸のつっかかりが酷く痛みはじめている。 「……殺し屋のような連中に殺されていた。 無事な部分なんて残ってなくてな。 持ってこれるのがこれだけだった」 本当は手首もあったが、これはボスへの手土産だ。 わざわざ入れなくとも良いだろう情報以外素直に告げてやる。 値段はただで、入院中で幼馴染の貴方へのサービスだった。 その実、便利屋として確実性のある情報などどこにもなかった。 目の前の幼馴染は彼が殺された理由が知りたいのだ。 知るわけがない、過去に恨まれることがあったのか。 痴情のもつれか、私怨か、ファミリーからの刺客か。 何も理解なんてしてやらないしわかりたくもない。 (_8) 2023/10/01(Sun) 0:22:56 |
【魂】 口に金貨を ルチアーノ「エル」 だけど自分は貴方には優しく語りかけてやる。 もうきっとその心はボロボロで、自分が何もせずとも傷だらけ。 「この世に死んで良い人間なんて早々いない。 奴のことは本当に わからない 、だから。こうして彼のものが残ってたことも、運が良かったと思ってくれ」 いつか、彼の罪というものが誰かに提示されるのであれば。 俺だってそれを知りたいぐらいだ、この事件で本当に罪を犯していたものがどれぐらいいたのか。 彼は本当に私刑ではなかったのか、証明できたものはいたのか。 ただ唯一わかることは。 「ただ、そうだな。 間違えたんじゃないか」 その方法を。信じるものを。取るべき行動を。 何かを間違えた、殺されてしまった理由なんてきっとそれだけ。 「…………。エルが無事で良かった! 心配したんだ。 俺はお前まで居なくなっていたらどうしようかと」 あなたの背に手を回し抱きしめれば、穏やかにリズム良く宥めるように動かして。 そうして何度も何度でも、優しいあなたの幼馴染は嘯いた。 (_9) 2023/10/01(Sun) 0:31:44 |
【神】 口に金貨を ルチアーノ「 金の出費が激しいなあ、アレッサンドロ 」赤字にならないスレスレを狙った被害。 既に片付けられつつも瓦礫が残る爆破された場所は風通しが良くなって外の爽やかな空気をアジトへと迎え入れる。 負傷による人員の損失だけが一番デカいと感じる、 労働的にも、精神面のフォローに関してもだ。 「無駄遣いのし過ぎなんだ、最後の祭りだからって。 せめて旨いもんを部下全員に奢るぐらいしてからいけ」 #アジト (G7) 2023/10/01(Sun) 2:10:08 |
【神】 口に金貨を ルチアーノ>>G8 ペネロペ 「忙しくなるなあ、ペネロペ。 ……今回の件で俺の取引相手も半壊なんだが? ヴィットーレの店も建て直さなきゃならんし」 同期の声に体ごと視線を向ける、ここ最近は長く見慣れたはずのその容姿がなんだか久し振りに見えた。 それ程までに駆け回っているし、話題の男の残した仕事の後始末が何処をとっても忙しいのだ。 「全く、散歩する隙も無くなりそうだ」 「そうだお前さんは何か報告はあるか? 俺は言っておこうかと思うことが一応ある」 (G9) 2023/10/01(Sun) 2:55:55 |
【神】 口に金貨を ルチアーノ>>G10 ペネロペ 「当分それもお預けになるだろうな。 どうしても耐えきれなかったら車出してくれ。 お前も気晴らしに色男の子守唄が聞きたくなったらすぐに言え。 今ほしいのは時間だね、なにもしなくても良い時間だ」 いつものように怠惰を望む。 ドライブもすぐには叶えられないことだとはわかって貴方には甘えている。 それでも随分前よりはあっさりとした声で、そこに執着の色はなかった。 「俺はなあ、ファヴィオを撃ってきた。 あと幼馴染が年単位で病院の厄介になるほどの重症。 それと……ああ、イレネオが死んでたから捨ててきた。 牢屋で過剰な暴行騒ぎがあったの知っとるだろ、被害被ってるのはヴィットーレとカンターミネだけだが報告いると思うかあ?」 (G11) 2023/10/01(Sun) 4:45:49 |
【神】 口に金貨を ルチアーノ>>G12 ペネロペ 「酒の金は出してやる、お、ロメオか。いいんじゃないか。 あいつもこれを機にちっとは昇格するかね……? 俺が上がりすぎそうになったら推薦して仕事増やしてやる。 同じぐらいに居て貰わんと困るんだ」 貴方に対しては煽りになるような昇格の軽口がロメオに対しては真面目に考えているような口調で振舞う。 此方の話題の彼は自分達とは違い昇進を望んでいるのかもしれないし、結局はこの男の都合かもしれない。 「さあなあ、イレネオという男は存外真面目だったぞ。 俺は嫌いじゃない価値観をしていた。 ただそれが大衆受けするようなもんじゃなかったのと、 童貞らしすぎたのが問題かねえ!」 少々雑に評価しているのは私怨が混ざった結果。 真実なんて知りたいと思わなかったが、それでも、必要になったら思い出してやろうと思う。 そんな奴に幼馴染が心奪われてるなんて思いたくもなかったし言いふらす気にもなれなかったが。 ▼ (G13) 2023/10/01(Sun) 5:52:19 |
【神】 口に金貨を ルチアーノ>>G13 「あいつはなあ……一緒に来るかと言われて、断った。 そして殺し損ねた、次はロメオと仕留めてくる。 外国混じりの挨拶をしやがって……、また明後日なだとよ」 明後日、そんな日は来ない癖に。 自分たちにとって五年など一瞬だったことのように彼は語っていたような気もする。 嫌な話である、早く静かに墓の下に入っていて欲しいと願うその表情は何処となく穏やかだ。 「まあ確かに。 撃てると思った理由はまた別なんだが。 お陰で頭もすっきりで変なもんは見えんくなった。 やっぱり面倒事を断つにはぶっぱなすしかないのかね?」 恐ろしく冷静にそこに愛憎なくとも淡々と告げる姿は珍しいものかもしれない。 件のファヴィオに対しても、ついでに言えば黒眼鏡に対しても既に心から完全な死を願ってお悔やみ申し上げようとしている。 尤も端から失うことが苦手だっただけで、 死によって与えられるものがあると知ってしまえば その価値観は上書きされるぐらいに素直な人間であったのだ。 誰かに似ているとはあまり自分からは考えたくなかったが。 結局は自分の手で始末がつけれてしまえばそれですっきりするような性格だったのかもしれない。 (G14) 2023/10/01(Sun) 5:56:07 |
【秘】 口に金貨を ルチアーノ → L’ancora ロメオ「今度からはいくらでも聞かせやれるぞ。 俺は酔ったら口が滑る」 別件でもあまり見せてなかったか、と酒飲みをする知人達を思い出す。 確かに自分は年上とばかり飲んでいた気がするし、目の前の同僚には少し格好つけばかりしていた。 あまり隠しているつもりはなかったのだが。一応は。 一瞬だけ目を離しかけた時に貴方の瞳から零れる涙に視線が奪われてぎょっとする。 何度目だろう、このシチュエーションは。 ここ数日で何人の人間を泣かせてしまったのか片手ほど行きそうなことに、自分でも困惑してしまう。 そこまで女性を泣かせた記憶もないのだ、ましてや成人男性も。 「え。だ、大丈夫か……? だってお前が変なことを言うから。 こんなに最高の男がゴミ畜生ならこの世界に居る人間の大半は一体何なんだ。 チリかカスとでも名乗らせればいいのか、結構な言い分だぞ。 自己評価を少しは改めろ、直ぐに変えろとは言わんがお前ならできるだろう?」 #ReFantasma (-375) 2023/10/01(Sun) 6:21:58 |
【秘】 口に金貨を ルチアーノ → L’ancora ロメオ「たとえそこにあった人生が薄汚れたモンでも 俺が磨いて誰にでも認められる存在にしてやる」 掴まれた右手が撫でられ、弄られ、包まれて、まるで大事なもののように扱われる。 なんだか不思議な既視感を感じるのだが、貴方のその表情で憂いはないし、余計なことは消え去った。 そのまま少しだけ体を傾けて、その指先に口づけを落としてやる。 「俺の隣に居るのならそれぐらい、な」 いかないで、傍にいて、置いていかないで。 あの日に言った弱音がまた頭に過って、今は格好つかないと飲み込んで笑い返す。 不安に思っていたことが同じだったとわかってしまえば、もう全て受け入れてしまえばいい。 そして、いつかのその日は――何処までも一緒に連れて行ってしまおうと一人で決めて。 答えは分かり切っているのに、断らないで欲しいと願うのだ。 きっと誰かには文句は言われるだろうが、仕方ない。 みんな俺に気に入られる程価値があるのが悪いのだ。 #ReFantasma (-376) 2023/10/01(Sun) 6:22:28 |
【秘】 L’ancora ロメオ → 口に金貨を ルチアーノ「へ。なんだそれ、酔ったあんたに褒めちぎられるって? それも面白いかもなぁ……」 今まで生きていた分よりお釣りが出るくらいに、 これからも貴方に言葉を貰うのだろうか。 それもそれでむず痒い話だった。 粒になって転がる涙はすぐに止まって、 自分でも不思議な気持ちになった。 目尻を手で拭って、スン、と鼻を鳴らす。 「や……これ嬉し泣きなんで。オレ泣けたんすね、初めて知った。 俺がゴミなのは……多分元からだし……」 「直せって言われるなら直します。うん」 「あんたが磨いてくれるなら、もうゴミじゃないな」 指先に落ちる口付けを見て、口の端をきゅっと上げて笑む。 気持ちが落ち着けば言葉は素直に受け止められるようになっていた。それでもまだ、不思議な気持ちはあるけれど。 嬉しかった。なんだか自分の今までが、報われてしまった気分だ。 自分は人畜生だけれど、大事にしてくれる人がいるらしい。 それなら一層報いたい。応えたい。 「……ね、ルチアーノさん」 ▷ #ReFantasma (-383) 2023/10/01(Sun) 11:44:56 |
【秘】 L’ancora ロメオ → 口に金貨を ルチアーノ「こんな色男に拾われて幸せだよ、オレ」 「首輪でも付ける? アハハ……」 くい、と貴方の手を引いた。 もう少しこの海辺を歩いていたかった。 ロメオはどこか吹っ切れたような、晴れ晴れとした顔をしていた。 この空には不釣り合いに澄んだ気持ちだった。 波の音。遠くに響く鴻鵠の声。 二人分の足跡は、じきに波に攫われ消えるんだろう。 共に結んだ約束だけは、 ずっと消えないように掴んでいようと思った。 いずれ来る最期の日まで。 #ReFantasma (-384) 2023/10/01(Sun) 11:46:28 |
【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 月桂樹の花 ニコロ「カンターミネと食事か? 俺もする約束だ一緒に行ってやろう。 なんだそんなところと仲いいのか意外だな」 彼女も中々先生業を豊かにやっていたらしい。 いつもは破天荒な姿も、なんだかんだで誰かを率いるカリスマがあるのを知っている。 「ああ。頼んだぞニコロ。 ついでに……俺が間違ったときも止められるようになってくれ」 この騒動のように、脱獄した誰かのように。 自分はきっといつか貴方を脅かしてしまうだろうから。 その時は逃げるか戦って、また、心の内を話し合ってのみ会えたらと思っている。 まあ、負ける気はしないのだが。 精々幸せを掴んで何処かに行ってしまえ、どら猫に何かの盗まれてしまう前にな。 (-420) 2023/10/01(Sun) 20:14:29 |
【秘】 月桂樹の花 ニコロ → 口に金貨を ルチアーノ「まあ、見回りとかでちょこちょこ会う程度の仲だよ。 ガキ共の面倒見てくれてたしな。」 彼女の持つ一面しか、この男は知らないから。 真っ当な付き合いだったろう事だけは分かるだろう。 「不吉な事言うなよな…全く。 もしそうなったら、何が何でも止めてやるさ。 俺に言った事を後悔しても知らないからな。」 なんて笑うのは冗談交じりで けれど、任された、と確かに頷いてみせた。 「ともあれ、助かったよ。歩き回るなら気を付けろよな。 また会おうぜ、ルチアーノ。」 次で会う時はきっと食事会で。 此処まで世話を焼いてくれた貴方に礼を述べながら 男は病院まで担ぎ込まれるのだろう。 (-426) 2023/10/01(Sun) 20:34:03 |
【秘】 口に金貨を ルチアーノ → きみのとなり リヴィオ「ああ無駄だね、俺はしつこいんだ。 ……心配するな。何があっても俺がついている」 貴方の事を望んでいる。 貴方の事を、まあ、愛している。 貴方の事を、守りたいと思っている。 その生が苦しい者でないように、楽に息が出来るように。 あなたがいつか安らぎの中で涙が流せるようになれば良い。 「何度言わせれば分かる、その顔が俺の願掛けだ。 勿論、顔が潰れても、オーラはなくせんよ」 その終わりが見えている。 貴方に求められてはきっと叶えられてしまう。 望んでくれるというのなら、きっと悲しみながらも、 あなたに休んで欲しいとその穏やかな声は告げるのだ。 それはきっと一つの愛で、紛うことない情の形。 それでもまだ少し、あと少しこれから先の未来を、 平和を祈った語らいを思い出して、過ごしていこうじゃないか。 「勿論一緒に行くぞ、それまでに好きな店を探しとけ」 (-427) 2023/10/01(Sun) 20:34:41 |
【神】 口に金貨を ルチアーノ>>G15 ペネロペ 「……今の俺に言ったか?」 ルチアーノという男は常に誠実であろうとした。 誰かにとって必要とされることは、誰にとって平等で不平等か。 その価値を持って示し続け、道理を通してきた。 そんな人間は自分自身のことを融通が利かない真面目だとは思っていなかったのだが。 何かがかみ合ってしまえばそれは、きっと、誰も止められやしない石頭になるのだろう。 「練習しておこう、どうせ使わんと思ってサボり気味だった。 散歩もしばらくしないしな、少々練習に時間を使うとするか」 「ああ、祝ってくれよ。忘れてても思い出させてやるからな」 互いにいつ居なくなるか、わからない。 それが些細なことで起きることを知っている。 少なくとも互いのことで取り乱すとしたら、 それは一体犯人は誰だったのかということだろう。 死に際は立つ鳥跡を濁さず、 そんなすっきりしたものになれば、 ――俺達も今こんな風に困らなかっただろうにな。 (G16) 2023/10/01(Sun) 20:47:49 |
ルチアーノは、「早起きが毎日出来るようになったらな」そう告げて、貴方と共に海辺を歩いた。 #ReFantasma (a56) 2023/10/01(Sun) 20:53:46 |