【人】 夢見る乙女 シャルロッテ>>47 バレンタイン 「副作用はつらいけど、落ち着くなら、ちゃんと合ってる薬ってことだよね。 お薬にも相性とか、あるって聞くし……」 あまり詳しくは知らないのだけれど。 それであなたが落ち着くのなら、よかったと思うのだ。 明日からはよく噛んで食べるをがんばってくれるようだし、少女は満足そうに頷いた。 「できない方を見てたら、そっちに引きずられていっちゃうよ。 レンはだいじょうぶ。 今もほら、いつも通りになってきたでしょう」 それはある種、無責任な言葉だ。 それは或いは、少女自身にも言い聞かせるような。 (51) 2022/05/02(Mon) 20:08:06 |
【人】 夢見る乙女 シャルロッテ>>52 バレンタイン 「ん」 短く頷いて、少女もまた、周囲へ視線を向けた。 あなたも随分と持ち直したから、もう、そうじっと見ている必要はなさそうだ。 「目の前にある、できることからちょっとずつ」 「だからロッテは、朝ごはんを食べます」 少女はあなたばかり見ていて、自分の食事はまだ、用意さえしていない。 一度席を立ち、食事を取りにゆく途中。行儀の悪い子を嗜めたり何だりして。 そんな風に、朝の時間は過ぎていっただろう。 (53) 2022/05/02(Mon) 20:52:20 |
【秘】 中等部 バラニ → 夢見る乙女 シャルロッテ「────」 いくら探せど、ジャステシアの姿を見つけることはできなかった。 流石にこれだけ探して見つからないとなれば、明らかに不自然さが勝ってくる。 あなたはどのようにしているか、不安がってはいないだろうかと、様子を伺いつつ。 「……もしかしたら、先生に呼ばれているのかもしれないね。 ほら、ジャステシアくんは真面目だから、良い知らせがあった、とか……」 こんな言葉では、気休めにしかならないかもしれない。 それでも、不安や恐れというのはどんどん他の人にも移っていくものだからバラニは努めてこうして振る舞うのだ。 「けれど、私はもう少しジャステシアくんのことを探してみよう。 案外、すぐに顔を出してくるかもしれないけれど、その時は……文句のひとつでも言ってあげようかな?」 なんて、少し冗談めかしながら言って。 渡す先がなくなって行き場のなくなってしまった朝食の後かたずけを済ませてから、バラニは姿の見えない彼女を改めて探し始めるだろう。 (-228) 2022/05/02(Mon) 20:55:46 |