人狼物語 三日月国


129 【身内】狂花監獄BarreNwort2【R18G】

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【秘】 人形師 シェルタン → 衝撃波 ポルクス


「…………。」

その言葉には、表情を変えぬまま。何も告げない。
だが『さみしい』と言われて。ぎくりとした様な音が人形師の元から聞こえたのかもしれない。
……ああ、だからこそ余計に肯定を求めていたのだろう。"普通"より余程歪んだ人間であると知りながら、尚も。


こちらを見返し再び目線が合った君の瞳は、先程の弱弱しさとは真反対の。
強い意思を持った、真っ直ぐな藤色。
あの街でごく稀に見かける様な。通りかかる人がどれだけ少なかろうと、路地裏で必死に歌うボーカリストの歌声と。似た眩しさの温度がする。


「……そうですか。
 "もう"、と告げるという事は。貴方の意思を変える様なきっかけが、あったんですね」

そのきっかけが何処に有ったのかは、この人形師に知る由は無い。

「無事にお会いできると良いと、思いますよ」

だが、この言葉は嘘ではなかった。
眩しさに焼ける様な感覚を覚えたのは確かだが、其処本質に確かな影を抱えても尚そう告げられる程の強い意思は。成し遂げて欲しいとも、考える。
(-103) 2022/03/09(Wed) 0:42:26

【秘】 衝撃波 ポルクス → 歪な魚 アルレシャ


黙り込む様子を見れば首を傾げながら目を細め。
開かれた口から続く言葉を聞けば。

「…………、っ」


強く跳ねる心臓の音。……自分のだ。


「……、ン……わかった」


心をかき乱す、とはこういうことを言うのだろうか。
息苦しさの音。普段の二人を真逆にしたみたいだ。

けれど。このどろりと熱を持ち絡みつくような独占欲の音は、あなたのモノではないのだろう。


後頭部に添えていた手を動かして、隣に寝そべって。
いつもの、腕枕をするみたいにあなたを包み込んでしまおう。残った方の手で布団を被せた後は、あなたの頬に添えて、撫でて。

「ゆっくり休みな。……ずっとそばにいるから」
(-110) 2022/03/09(Wed) 2:07:19

【秘】 衝撃波 ポルクス → 人形師 シェルタン

>>-103
音には気付く。言葉が続かないのなら、こちらも表情に出したりはしない。聞こえた音に知らん顔するのは慣れているから、出来てしまうのだ。
でも、アンタもそう思うのかな、って。少しだけ親近感を覚え始めたのは確かで。
人間らしさを感じたのも、確かで。


「…………、ああ、……ウン、話を聞いてくれたみんなのおかげ!
 いわゆる予行練習ってやつ? 自信ついてきたのかもな」

なんて、調子よくイタズラっぽく笑う。
きっかけは色んな場所にあった。
色んな人に背を押して貰えた気がしたんだ。

その内の一人にはあなたの愛する"コヨーテ"も含まれていて。


「……ン! アリガト! ……シェルタン!!」

そしてたった今、あなたもその内の一人になったのだろう。


嘘の音が含まれていないと分かる。取り繕うのが上手いあなたから向けられたホンモノの肯定の言葉は、この機械の心臓を確かに揺さぶった。

後はもう。
前だけを見て。進んで。
失敗なんて選択肢はない。
自分の望む結果を勝ち取りに行くまでだ。
(-111) 2022/03/09(Wed) 2:08:48

【秘】 歪な魚 アルレシャ → 衝撃波 ポルクス


分かった、と声がするので、少しだけ笑った。
言ってみてよかった、とも思った。
きっとそう思ったことは後で忘れてしまうが。


いつもはされるがまま、丸まるように小さくなるものだけど。
貴方の腕の中、胸元に自ら耳を寄せた。
鼓動が聞こえる。
ーー戦場では銃声が子守唄なんだ。静かすぎると眠れやしない。
近くで聞こえる、この鼓動が心地良い。


頬を撫でられる頃には、もうほぼ目は閉じかけていた。
あぁ、もう一度うまく眠れるだろうか。うまく眠れるといい、貴方がいるなら。

「……おやすみ、ポルクス」


言ったきり、そう時間もかけずにアルレシャからは寝息が聞こえてくるだろう。
いつかのように魘されることもなく、眉間に皺を刻むこともなく。安らかに。
死を待ったあのときのように。


目が覚めれば、きっといつも通りに戻っているのだ。
貴方が起きる頃には全て思い出して。
そうして、……貴方を何度か撫でてから、部屋を出ていくはずだ。
(-113) 2022/03/09(Wed) 2:27:19

【秘】 鳴動の機械 ポルクス → 歪な魚 アルレシャ


笑った顔には、男も笑みを浮かべた。
胸元に来る動作が愛おしくて、
苦しくて。

手放したくない、ずっとそばにいたい、閉じ込めて、


あなたに届く鼓動は、振動は、騒がしく。
長い間、強く、早く、跳ね続けていたのだろう。


あなたが目を閉じる頃、あなたの頭。
届く場所へキスを落としてしまおう。
いつもより長く、それを贈った後は。

「おやすみ、アルレシャ。……、
愛してるよ


あの時、脳を撫でた声と変わらぬ音で
おやすみの挨拶と愛の言葉を。最後の言葉は微睡むあなたの耳に届いたかどうかも分からないが。
魚の安らかな眠りと共に、機械も眠りに就こうか。

いつも通りに戻ったあなたには。
男はまた曖昧な笑みを向けるだろうか。
撫でられればくすくす、からからと喉を鳴らし。
今回は自分から扉を開けて、廊下を歩いていくあなたを見送っただろう。
(-114) 2022/03/09(Wed) 2:59:11

【秘】 人形師 シェルタン → 衝撃波 ポルクス


この音は気付かれている筈だ。けれど、何も言われなかった事に少し安堵を覚えた。
或いは敢えてそうしたのだろうか。


「無礼講内で、です?……でしたら、貴方にとって"も"得る物が多くあった機会になったのでしょうか。」

自身にとっての"それ"を思い出したのか。人形師は君に対して初めて笑顔を見せる事だろう。取り繕っていない音のそれを。

「……どういたしまして?」

愛おしく思えた相手がそのきっかけの一人とは知らず。
ましてや自分も君の背を押した一人までになっているとは、自覚は無いのだけれど。


「さて。そろそろ時間が時間ですし、人もまばらになって来た頃でしょうかね。……戻りましょうか。」

人形師は、唯の一人の『人間』は。
そう言って君を連れて地上まで送り届ける事だろう。
(-118) 2022/03/09(Wed) 12:47:18

【独】 衝撃波 ポルクス

アンティーク調の家具で飾られた自室。
端末をぽちぽちしてひとつずつ家具を申請し、運び込まれ、作り上げた"俺の理想の部屋"ともそろそろお別れかな、首を傾げ。

「もうすぐで、ここにも来れなくなる……らしい?」

いつエリア閉鎖されるかの認識が曖昧だねえ。
それでもこの宴の
"終焉"
音で
感じていた。

「クラッシュ! お前ともお別れか〜!
 ……やっぱ寂しい、かな……」

スツールに座りながら、そばにあるギターを撫でる。
コイツも今じゃ大事な相棒なのだ。返すのやだな、思いつつ。

「…………、行こうか、クラッシュ」

――それでもまだ、"終演"はしていないだろ!


いつものようにギターを背にし。アンプを手に持ち。
出来損ないの機械は高らかな音で部屋から出ていく。
(-131) 2022/03/09(Wed) 20:08:25

【人】 衝撃波 ポルクス

男は演奏を行うためステージへと向かう。
だがその歩みはまだ。
まだトレーニングルームには向かわない。

気まぐれに散歩をするように。
わざと遠回り。廊下を巡回する。

「…………〜♪ 〜♪ 〜♪」

ギターを背に。アンプを手に持ち。鼻歌まじりに男が歩く。
「演奏中」の札、紐を人差し指に引掛け肩に乗せたそれが歩くリズムに合わせ揺れる。

今の男の姿を見た者は気付くだろうか。
気付いたらいい。これから演奏をするのだ、と。


もちろん声を掛けられたら言うつもり。
「最後のライブをするから、良かったら来なよ」ってね。
(69) 2022/03/09(Wed) 20:47:29

【人】 衝撃波 ポルクス


「…………〜♪ 〜♪ 〜♪」

ギターを背に。アンプを手に持ち。鼻歌まじりに男が歩く。
廊下を巡回していたそれは、人が集まるロビーにも顔を出すのだろう。

だって最後の公演だ。
色んな人に見てもらいたいじゃん?

きっと、人を誘うように、高らかに。
その機械はどこまでもご機嫌な音を響かせ歩いてゆく。
(72) 2022/03/09(Wed) 21:51:39

【人】 衝撃波 ポルクス

>>71 ムルイジ
「おーう、ムルイジ!」

名を呼ばれ、振り返り姿を見る前に名を呼び返す。
静かで優しいあなたの音は覚えているからね。

「もちろんいいぜ!! 来てくれたら、うれしい!」
(73) 2022/03/09(Wed) 21:54:01

【人】 衝撃波 ポルクス

>>76 ムルイジ
「おうよ!」

待ってるぜ、と笑みを浮かべ。そして歩みを止める事は無い。
あなたへと背を向ける姿は、手を振り返しながら歩いていっただろう。
(77) 2022/03/09(Wed) 22:29:37

【人】 衝撃波 ポルクス

>>78 スピカ
自分に近寄るあなたの音に気付けば笑顔を向ける。
見てもいいか、と聞かれれば「もちろん!」と答えただろう。

ついてくるのならきっと、一緒に練り歩くことになるかな?
そうでなくとも、どの道、拒みはしないだろう。
気が済めば、トレーニングルームに到着だ。
(79) 2022/03/09(Wed) 23:19:18

【人】 衝撃波 ポルクス

トレーニングルームに着きました、
ライブのお時間です!

風景は、テンガンから襲撃を受けた時の舞台と全く同じライブステージだ。演習ロボットは要らないだろう。ギャラリーならホンモノがいるから。

アンプとギターを繋ぎ。
マイクスタンドの前まで立ち、構えれば。
両手を高く掲げてギターへと落とす。

まずは"はじまりのFの音"で観客を迎えて。
(81) 2022/03/09(Wed) 23:24:53
ポルクスは、Fの音の後も、観客へ向けて両手を振っている。
(a38) 2022/03/09(Wed) 23:28:14

【人】 衝撃波 ポルクス

手を振った後は、その片方をマイクに向ける。
指先で軽くつつく。とんとん、と。
音もちゃんと響くだろう。とんとん、と。
その後に口を近づけ。

「あーあー、てすてす……、
オッケー


マイクテストを終えれば、ぱっと笑みを浮かべる。

いえーい☆
 お前ら元気〜!?」

なんて、調子よく挨拶をしつつ、耳を済ませるような動作をする。
緊張の様子はない。手慣れている。ファンサをするこの男を見た事がある人間ならば、もうそれも理解の範疇だろうけど。

「ウンウン、まずは来てくれた羽虫共サンキュな!
 俺は元気! 気合い十分! ま、見ればわかるか」

「じゃ、早速演ろうと思うんだけど……演奏を始める前に!
 俺の演奏を生で聞いてくれる羽虫共のために、改めて自己紹介しておこうか」

深く息を吸い、
(82) 2022/03/09(Wed) 23:32:28

【人】 衝撃波 ポルクス

「囚人ナンバー【F-104】! なんか色々の……なに?
 損壊と窃盗と恐喝脅迫教唆強要ゥ……?ンなことより

 
いずれ伝説になる男、ポルクス・ムヅィカによる


 
ライブ、スタートだぜッ!!!!」


……なんてな。
(83) 2022/03/09(Wed) 23:37:24

【人】 衝撃波 ポルクス

「――Matic Affection」


意味のないタイトルコールと共に音をかき鳴らす。
ギターは、いや音は、振動は、猛る。
軽快に、それでいて深く重く響くハードロック調の曲に共鳴するよう小さな身体でギターを大きく振るって。
大音響、それも
能力によって酷く正確に確実に奏でられる。


「 A ha? 魅惑の Babe 

  A ha? 
付いた慕情に戸惑い
  A ha? でももう
り止まない

  
A
ha? 
A
ha? 
A
ha? ――♪ 」


音も、音量も、音階も、
全てが美しいまでに完璧だ。

騒音というわけではない。この男の大声に比べれば。
普通のライブ会場にいるのと同じくらいの音響。

……それでも、此処にいる者なら感じるのだろう。
空を切るような風圧と、心臓を揺さぶる大きな振動を。
(84) 2022/03/09(Wed) 23:45:09

【人】 衝撃波 ポルクス

地面を蹴る。衝撃波が起こる。
ギターを鳴らす。衝撃波が起こる。

「 揺れたのは確かだ 酷く乾き
じて
  まだ少し
に居て 声にしても La La――♪ 」


ギターにちら、と視線を送り。
ピックを持った手、顔の横で払うような動作をして。

「 
き締めてみたくて 手を伸ばしてみたり
  気まぐれに耳元で
を囁く とか笑――♪ 」


挑発的に舐め回すような目付きで観客に瞳を向ける。
見上げた顔は。

大胆不敵に嗤った。
(85) 2022/03/09(Wed) 23:50:20

【人】 衝撃波 ポルクス

「 
いていかれたままの Matic じゃあ
  制御不能のままで 
けてくよ――♪ 」


ああ、
生きている
と感じる。
ああ、
呼吸をしている
と感じる。
ああ、
鼓動は力強く
呼応している。

なあ、俺はさ、お前ギターの振動が一番好きだよ。
お前と共に振動を奏でるこの時間が一番好きだ。

――……一番好き、だったんだけどな。
お前と共に振動を奏でていないとまるで死んでいるみたい、だったんだけどな。


「 
い記憶の残骸の Affection じゃあ
  止まれないよ 
っても いいの――?♪ 」


歌と音が振動を生む。揺れを起こす。空を切る。
地面を蹴る。かき鳴らす。繕って笑った顔は。
満足出来やしねェけど。

それでも、心の臓は最大限に叫ぶ。

愛しの魚に焦がれていると。
(86) 2022/03/09(Wed) 23:55:23

【秘】 鳴動の機械 ポルクス → 夢幻泡沫 アルレシャ

あなたは音をかき鳴らす機械の姿を見ているだろうか。

あなたの方へと視線を送り。
目が合うことがあれば。

一瞬だけ。ほんの一瞬だけ。
柔らかな笑顔をあなただけに向けるだろう。


これは鳴動する機械が。
たったひとり、愛しの魚に向ける恋歌。
(-174) 2022/03/09(Wed) 23:57:49

【人】 衝撃波 ポルクス

「 柔く
れる
髪の隙間から僅か 
めかされ
  
見てた情景の熱と慈
にまた 
れていく――♪ 」


ラストスパート、まくし立てるように音と歌声が
る。

「 Ringing 響き続けた

  Heart 
かせてよこのまま
  Affection 魅入られ
じ込めたら
  
可分の衝撞 
A
ha――!♪ 」



う。
う。喉をからからと
らせば、
(87) 2022/03/10(Thu) 0:01:25

【秘】 夢幻泡沫 アルレシャ → 衝撃波 ポルクス

どく、
と。

目があった瞬間、笑みを見た瞬間。
響いた音も、お前なら聞こえてるんだろう。
(-177) 2022/03/10(Thu) 0:08:36

【人】 衝撃波 ポルクス

「 Ringing 鳴り止まない

  Matic 
き出したのなら――♪」


音響を
かせ。


「 Affection キミだけが
しくて
  
れ難い衝撞 永遠に 
A
ha――!♪ 」


奏の
焉を
った。


斯くして、この宴におけるこの機械の演奏は終わる。
この歌で誰かの何かを揺さぶれたならいい。
演奏は終わる。演奏は終わらない。

命ある限り、高らかに鳴動し続けてみせよう。



出来損ないの機械

Matic Affection


――終演――


 
(88) 2022/03/10(Thu) 0:14:34
ポルクスは、聞いてくれた羽虫共、
Thanks!!!!
(a44) 2022/03/10(Thu) 0:26:13

【人】 衝撃波 ポルクス

演奏が終わった後。
響く拍手には満面の笑みを向けるだろう。
ちゃんとその場に居る一人ひとりに目を向けて。

みんなそれぞれ違う音が鳴ってて。
それが伝わる。嬉しいんだ。


「愛してるぜ羽虫共〜〜〜!!!

 
Thanks!!!!
 ん〜〜〜まッ!」

ライブの一環だ、また調子よく投げキッスをして。
振動を奏でた幸せな時間は、そうして過ぎてゆくのだろう。
(89) 2022/03/10(Thu) 1:37:32

【鳴】 衝撃波 ポルクス


足音を一つ感知し、肩が
ビクリ!
と跳ね上がる。
音で分かる。この歩き方の響き……怒ってるよ!!


「は、ハァイ…………!」

固まった身体のまま、怯えながら。ゆーっくりと振り返れば笑みを浮かべるあなたの顔があって。ひやり、背筋が寒くなる。
音でわかる。ぜんっぜん笑ってないよぉ!!!!


ごッ!!
 ……、
 ご、ご、ごごごごめんなひゃい!!!!!!!!!」

勢い良く頭を下げ……見上げた顔は大胆不敵に嗤ってるわけもなくクゥーン、になっている。もはや怯える小動物です。無力です。
だってそんな、最初にガブーいかれるとか思わないじゃん……!!!!
(=1) 2022/03/10(Thu) 2:38:38

【秘】 鳴動の機械 ポルクス → 夢幻泡沫 アルレシャ

無礼講が終わりエリアが閉鎖されてしまう前。
あなたの姿を見つけることが叶ったのならば。

「あるれしゃ〜〜〜!!!!」

いつも通りひょこひょこ……よりはもう少しきびきびとした動きで、走って近寄るだろうか。因みに足は早い方です。

「終わる前に見つかってよかった、」

そして、駆けた勢いのまま両腕で抱きしめてしまおうか。
次はいつ拘束の無い腕でこれが出来るのかは分からない。
だから、無意識に腕の力が強まる。


「俺、アンタの傍にいられるように頑張るから。
 …………だから、待ってて」
(-242) 2022/03/10(Thu) 17:46:33

【秘】 鳴動の機械 ポルクス → 夢幻泡沫 アルレシャ

離した身体。あなたの顔をしっかりと見据えて。

「また迎えに行く」


へにゃりと笑みを、浮かべた。

アイツとの再会を果たし。
刑期が決まりでもして。
外に出られたとしても。

あなたの元に再び辿り着く。

愛しの魚を逃がす選択肢など、存在しないのだから。
(-243) 2022/03/10(Thu) 17:47:06

【秘】 夢幻泡沫 アルレシャ → 衝撃波 ポルクス


わっ……」

声に気付いて振り向いたときには多分もう近くにいたんだろう。避けも逃げもしないが、不意打ちではあった。
勢いを殺しきれずに後ろに数歩蹈鞴を踏む。もし後ろが壁なら背中を壁に預けるくらいで。

「………ぁー、」

笑みを見ればまた心臓が跳ねる。息はしづらい。
俺はこれからも看守だし、お前の知らないところで怪我をしてお前の知らないところで死ぬかもしれない。
……言っても、多分引かないんだろうな。撤回もしないんだろうなぁ。
ちゃんと受け止めてるよ。飲み込めないだけで。


「……無理すんなよ。手助けが必要なら言えよ。
俺の名前出して、担当を引き継いでもらってもいい」

発する言葉は、拒否じゃない。

「ゆっくりでいい、俺はずっとここにいる」

どこかに消えるなんてことはない。
だから。
(-246) 2022/03/10(Thu) 18:47:46

【秘】 貴方の魚 アルレシャ → 衝撃波 ポルクス

「……待っててやるよ」


少しだけ、
困ったように
力を抜いて笑った。
(-247) 2022/03/10(Thu) 18:48:32

【秘】 貴方の機械 ポルクス → 夢幻泡沫 アルレシャ


話を聞いていた。声を聞いていた。振動を感じていた。
担当を引き継いでもらってもいい、の言葉には心底、嬉しそうにしていただろう。
そこまでは大丈夫だったんだ。


そうして続く言葉と、あなたの笑った顔を見て、

「…………、っ、……」


じわりと熱を帯びる顔と、強く跳ねる心音がひとつ。


「あーあーあー……」


壁があるならこの魚を追い込んでやろうか。
片方の手と、肘とを、ピッタリ沿う形で壁につけて。
もう片方の手はあなたの頬に添えて。

これ、拘束されててもできるのかなあ。


あなたの唇と自分の唇を重ね。
誰か見てるかもわからないから。

少しの間だけな。


「――――……愛してる」


出来損ないの機械もまた、曖昧な顔で。
笑った。
(-252) 2022/03/10(Thu) 19:14:58

【鳴】 衝撃波 ポルクス

「怒ってる、怒ってるよぉ……!!!」


言うつもりはなかったが思わず小声でも口にした。
めちゃくちゃ鮮明に振動が伝わる。すごい。
俺、俺、今……心臓がヤバいよクロノ!!!!

最後の言葉にはこくこくこくこく、赤べこの如く頷いて。

「イエス……仰せのままに、女王様……」

なんて、ご機嫌取りになるかすらも怪しい言葉を贈り。
撫でられれば戸惑いつつも、嬉しそうにするのでした。
(=3) 2022/03/10(Thu) 20:46:42