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人狼物語 三日月国


267 冬暁、待宵の月を結ぶ

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視点:


プロローグ

【人】  



   始まりは冬、温もりを求める季節

  
(0) 2024/06/08(Sat) 12:37:50
到着: 幸阪結月

到着: 宮崎暁

【人】 宮崎暁



 [ 積み上げた物が壊れされ
   それでも諦められなくて
   また積上げては、壊され。

   いつしか大切に積み上げるほどに
   壊れた時の痛みが大きくなると知って。

   積み上げることさえもやめてしまう。

   ああ何の話かって?

   両親の仕事柄、転校ばっかりで
   子供の僕は全然友達が作れないんだって
   ただそれだけのことだ。         ]


(1) 2024/06/08(Sat) 23:07:18

【人】 宮崎暁



 [ 友達と言っても程度があるだろう。
   浅いぐらいの友達もいれば親友もいる。

   僕はその浅瀬で貝のように漂うだけの存在。
   浅く付き合うことはあってもそれ以上はない。

   砂の城は天災の波に飲まれて消えていく。
   何も無くなった浜辺には僕が独りいるだけ。

   長くて二年も続かない人との関わりは
   僕の性格に希薄という後遺症を遺した。    ]


(2) 2024/06/08(Sat) 23:10:29

【人】 宮崎暁



 [ 自惚れるつもりはないけど、

   僕のことが嫌いだという人は少ないと思う。
   でもその分、僕を特別と思う人も少ないはずだ。

   アルバムを見て僕を思い出す人はいても
   僕に連絡をしてくれるような人はいない。

   それが僕という人間を決定づけて
   転勤族で友達を作ることを諦めた子供の
   象徴になっているのだと自分でも分かっていた。 ]


(3) 2024/06/08(Sat) 23:11:07

【人】 宮崎暁



 [ こんなんだから青い春が降りてきたこともないし、
   甘酸っぱい思い出も出来たことなんてなかった。

   でもそんな僕にも春はやってきた。
   初めてできた彼女は同じ学校に通う女の子。   ]


   おはよ!幸阪!


 [ 毎朝、僕は彼女の顔を見るだけで元気になれる。

   僕に見えていない何かが見えているみたいな
   そんな不思議なオーラを持つ、
   冬の空に咲く一輪の花のような、素敵な女の子だ。]


(4) 2024/06/08(Sat) 23:13:06

【人】 宮崎暁




   僕が転校するまでの間
   僕の思い出になって欲しい。


              君にしか…頼めないんだ。

(5) 2024/06/08(Sat) 23:14:13

【人】 宮崎暁



 [ 皆が帰って静まり返った真冬。

   誰の邪魔も入らないその場所で
   僕が言い放った最低な告白。

   幸阪結月と僕の肌寒い青い春は
   僕の傲慢から全てが始まったんだ。    ]


(6) 2024/06/08(Sat) 23:15:26

【人】 宮崎暁



   そう、これは────


      僕と幸阪結月が、お別れするまでの物語


(7) 2024/06/08(Sat) 23:16:53

【独】 宮崎暁




     僕は本当に恋していたんだと


           思い知らされるまでの物語



(-0) 2024/06/08(Sat) 23:20:36

【人】 幸阪結月



[ 私でなければならない理由なんてどこにもない。

     ―――――世界って、そんなものでしょ? ]

 
(8) 2024/06/09(Sun) 0:23:06

【人】 幸阪結月



[ 別に友達を作れなかったわけじゃない。
  親友、と呼べるほどの子かどうかは分からないけど
  私には複数友達がいて。5人グループに入ってた。


  
………5人、ペアを組もうとすれば一人あぶれる数。


  
いつだって私が選ばれなかった。

  ごめんね、って申し訳なさそうに言われて
  仕方ないな、って他の場所へ行く。

  何度も続けば気づいてしまったんだ。
  私の居場所はここにはないし、
  別に居ることを望まれてるわけでもないんだって。
  
  私はそこに居るのをやめた。
  私がいなくても彼女たちの世界は変わらない。

  実際、何にも変わらなかった。
  どうして、って聞かれてもなんとなく、と
  濁し続けて数日もすれば繋がりは切れた。]


 
(9) 2024/06/09(Sun) 0:24:07

【人】 幸阪結月



[ だから、今日までずっと適当に相づちを打って
  適当に周りに合わせて。

  ここに居るのは私じゃなくてもいい
  私の代わりがいるなら立ち去ってしまおう。

  いつも、頭の片隅にあるのは後ろ向きな思考。 ]

 
(10) 2024/06/09(Sun) 0:24:26

【人】 幸阪結月



[ いつしか、気付いてしまう。

  私じゃなければならない理由なんて
  何処にもないんなら。

  この世界に生きている意味だってないんだし。 ]


 
(11) 2024/06/09(Sun) 0:24:56

【人】 幸阪結月



 
いつ、死のうかな。

  どうせ死んだって半年もすれば忘れ去られる。
  誰にも迷惑は掛からない。

  でも、そうだな。
  死ぬんなら思い出作りのひとつでもしてから。

  誰か一人くらい、深く付き合ってみても。]


 
(12) 2024/06/09(Sun) 0:25:18

【人】 幸阪結月



[ 私が死んだら世界が変わってしまう他人。

          そんな人、いたらいいのにな。 ]

 
(13) 2024/06/09(Sun) 0:25:40

【人】 幸阪結月


[ そんな私の我儘な願いを
  叶えてくれそうな人がいるんだから
  世界は思ったよりは広いのかもしれないね。 ]


    おはよ、今日も元気そう。
    あ、今日抜き打ちテストあるらしいよ。


[ 偶々他クラスの子から聞いた情報を教えてあげた。
  私と彼、一見仲良しに見えてるのかな。

  恋人同士の私達。
  私はみんなが知らない彼の一面を知ってる。 ]
 
(14) 2024/06/09(Sun) 0:26:07

【人】 幸阪結月


[ テスト期間の放課後、みんな帰って
  冷え切った空間に私だけの空間。

  暇つぶしのようにバスケットゴールへ
  何度もボールをシュートしては
  取ってを繰り返してた日。

  人の気配がしたから、
  ボールを持ったまま私は君の方を振り返って ]


   何か、忘れものでもした?


[ 別に聞いた内容は普通だったと思う。
  告白の類は今まで断ってきたから
  わざわざフラれると知ってくる人もいないだろう。

  そう思いこんで、いたんだけどね。 ]
 
(15) 2024/06/09(Sun) 0:27:42

【人】 幸阪結月



[ 君にしか頼めないんじゃない。
  君が都合がいいと思ったから。

         ―――――そう、受け取ったから。]

 
(16) 2024/06/09(Sun) 0:28:12

【人】 幸阪結月




   ―――――いいよ。付き合おっか。>>5


 
(17) 2024/06/09(Sun) 0:28:27

【人】 幸阪結月



[ どうせ終わると分かっている関係。
  いつもなら断ってた。

  でも、思い出作りのための付き合いなら
  私にだってメリットはあったから。 ]

 
(18) 2024/06/09(Sun) 0:28:40

【人】 幸阪結月



[ 承諾してから、ゴールに向かって投げたボールは
  僅かに逸れて、地面に転がっていく。

  寒い日に始まった関係。
  私の気まぐれに背を押されて全てが始まった。 ]

 
(19) 2024/06/09(Sun) 0:28:59

【人】 幸阪結月



   そう、これは────


      私と宮崎暁が、お別れするまでの物語

 
(20) 2024/06/09(Sun) 0:30:18

【人】 幸阪結月



   
終わりを最初に綴った、物語。*


 
(21) 2024/06/09(Sun) 0:30:33

【人】 宮崎暁



 [ 次の転校はいつになるだろう。
   それは僕にも分からない。
   両親でさえ分からないのに、分かるはずない。

   いつか爆発する爆弾を抱えたまま歩む青春は
   ある時は無機質で、ある時は刺激的で、

   だけどそんな酔狂な遊びに身を投じるなんて
   並大抵の精神じゃ出来っこない。

   いてもいなくても変わらない
   僕の人生ゲームでの役割は続いていく。    ]


(22) 2024/06/09(Sun) 3:05:39

【人】 宮崎暁



 [ 僕は幸阪との関係を隠したりはしない。
   僕たちの関係に周囲が何か言う時は
   そのほとんどが僕のことだ。

   「宮崎ほんと彼女のこと好きだよね。」って。
   それを否定しない僕も僕なんだろうけど。   ]


   そりゃいつだって元気だよ。
   幸阪に朝から会えたんだし。

   げっっ…
なんも準備してない…。


 [ 抜き打ちテストなんて初めて聞いたと
   この後点数が悲惨になる予感に肩を落とす。>>14

   だけど直ぐに立ち直ると
   幸阪の隣に立って彼女の手を捕まえて
   人目時にせずそのまま手を繋いでみせた。    ]


(23) 2024/06/09(Sun) 3:08:01

【人】 宮崎暁



 [ いつか、さよならを言い合う時
   不幸だと何かを責め立てたりしないように
   それが思い出として残せるように

   彼女ならそれが出来ると思ったんだ。

   だから僕は、彼女を、利用してしまっている。

   僕と一緒で、寂しい目をしている彼女が…
   こうして手を繋いでいないと消えてしまいそうで
   そんな彼女の儚さが、僕の目を引いたんだ。   ]


(24) 2024/06/09(Sun) 3:09:00

【人】 宮崎暁



 [ 僕は絶対に周りには隠さない。

   いつか僕の居なくなった世界で
   幸阪の名前に傷がつかないように

   転校が決まっていた僕に都合よく遊ばれた
   可哀想な女の子じゃなくて
   僕の転校に仕方なく巻き込まれただけだって。

   こんなこと彼女には、絶対言えないけど。    ]*



(25) 2024/06/09(Sun) 3:10:04

【秘】 宮崎暁 → 幸阪結月




なんでわざわざそんなことするって…
幸阪のことが好きだから、だよ。

(-1) 2024/06/09(Sun) 3:12:27

【人】 宮崎暁



 [ あの日も僕はずっと、独りだった。
   テスト期間ともなれば皆すぐに帰るし
   人なんてほとんど残ってやしない。

   世界に置いていかれるような虚しさを背に

   自習用に開放された静かな図書室
   英単語帳を見るのも飽きてきた頃

   ふと窓の外を眺めていると
   聴こえた、ほんの微かに心地よいリズム>>15

   部活なんてどこもやってないし
   今の期間は自主練だって禁止だ。

   それなのに
   床を蹴りあげる音、ゴムが跳ねる音
   僕以外の誰かがまだいるんだって。

   たったそれだけの事で心が踊ってしまって
   気づけば僕は導かれるように音の元へと…。  ]


(26) 2024/06/09(Sun) 3:14:43

【人】 宮崎暁



 [ 烏が鳴き始める夕暮れ
   僕は体育館へとやってくると
   ちょっと重い鉄の引き戸を開けた。


   音の鳴る方へ
   誰かが…いる方へ。


   そうして、扉の向こうで
   一人バスケに浸る姿に


         勝手に自分の背を重ねてしまう。]


(27) 2024/06/09(Sun) 3:15:50

【人】 宮崎暁



   あ、ううん、忘れ物とかじゃないんだ。

   こんな時間に体育館に誰かいるの
   珍しいなって思って。

   図書室で勉強してたら音が聞こえたんだ。

   
 [ 邪魔しちゃったかな、そりゃそうだよなぁと、
   慌てた様子で手を振りながら
   僕は体育館の中へ歩を進める。

   ここにいるのがたまたまなんじゃなくて
   始めっから居るのが分かってて来たんだって。

   初めましての彼女に、僕は笑みながら尋ねたんだ。]


(28) 2024/06/09(Sun) 3:16:24

【人】 宮崎暁



     ねぇ、僕も一緒にやってもいい?


(29) 2024/06/09(Sun) 3:16:55

【人】 宮崎暁



 [ 相手の名前もクラスも知らない
   僕はまだ名前すら名乗っていない。

   それなのに
   開口一番に出た言葉は

   君の世界に僕を入れてという
   立場を弁えない勝手なお願いごとだった。 ]


(30) 2024/06/09(Sun) 3:19:09

【秘】 宮崎暁 → 幸阪結月



  [ 君も独りなの?なんて

        あの時はまだ聞けなかったからさ。]**


(-2) 2024/06/09(Sun) 3:19:39

【人】 幸阪結月



[ いつ転校するか分からない人と付き合うなんて
  普通じゃないのかもしれない。

  でも、どうせ君が転校する前に
  この関係も終わるだろうって思ってたから
  私は重く受け止めてなんていなかった。 ]

 
(31) 2024/06/09(Sun) 12:17:18

【人】 幸阪結月



[ 告白を何度か断っていた私が
  彼と付き合っているのを見て、
  びっくりする人もいたみたいだけど
  私に何か話が振られることはほとんどなかった。
  「宮崎ほんと彼女のこと好きだよね。」って
  言われてるのを聞いても彼が否定しないのが
  少しだけ、不思議だった。

  この関係の始まりは
  好きだから、じゃないはずなのに。 ]


  
(32) 2024/06/09(Sun) 12:17:36

【人】 幸阪結月



   ん……そっか。
   
   抜き打ち、って言うくらいだから
   先生はむしろ準備してほしくなさそうだけどね
   

[ 数学の抜き打ちテスト。
  何が出るのかは知らないけど
  私も特に何も準備なんてしてない。
   
  追試とかあったら面倒だな、って
  考えていたら、手を繋がれていた。

  好きな人相手ならドキドキしたりするのかな。
  それとも、恥ずかしいって思ったりするのかな。
  私はどちらにも当てはまらなかったけど
  手を繋ぐのは嫌いじゃなかった。 ]


 
(33) 2024/06/09(Sun) 12:18:01

【人】 幸阪結月



[ 暖かい手が、世界と私を繋いでくれてる気がする。
  なんとなく安心する。

  世界に取り残されていないと、思えるから。

  こうして手を繋いでいる間は
  ここから消えたりはしないよ、
多分ね。
 ]


 
(34) 2024/06/09(Sun) 12:19:34

【人】 幸阪結月



[ 君がいなくなった場所で私は何を思うんだろう。
  
  今よりずっと君を好きになっているのかな。

  いなくなってもいい思い出だったね、って。
  笑って言えるような、そんな別れになるのかな。 ]


 
(35) 2024/06/09(Sun) 12:20:19

【人】 幸阪結月



[ それとも、思い出は作れたし。
  生きている意味も場所もなくなった、って
  心置きなく死ねるのかな。


  
…………なんて、君には絶対言えないけどね。 ]


 
(36) 2024/06/09(Sun) 12:21:19

【秘】 幸阪結月 → 宮崎暁



   ただ、一つ分かるのは。
   本気で彼を好きだと思ったら
   
             きっと、その先は地獄だ。


 
(-3) 2024/06/09(Sun) 12:22:04

【人】 幸阪結月



[ テスト勉強なんてそっちのけ。
  テスト期間の時は時々ここで一人遊んでいた。
  部活もやってないし自主練禁止なら
  私みたいな帰宅部でも体育館を独り占めできる。
  
  世界に私以外誰もいないと錯覚しそうな空間。

  
寂しい、
でもわざわざここに来る人なんていない。]

  
(37) 2024/06/09(Sun) 12:22:32

【人】 幸阪結月




[ ―――君くらいだよ、私の元に来てくれたのは。 ]


 
(38) 2024/06/09(Sun) 12:23:08

【人】 幸阪結月



    真面目に勉強してたんだ。
    音、うるさかったならごめん。


[ と言いつつ手は止めないんだから
  あんまり誠意は感じられない謝罪かもしれない。

  居るのが分かってて来たなら何の用だろう。
  その答えはすぐに彼が教えてくれた。 ]

 
(39) 2024/06/09(Sun) 12:23:37

【人】 幸阪結月



    ……………………。

    交互にシュートして先に7点取ったほうが勝ち。
    それで、よければ。

 
(40) 2024/06/09(Sun) 12:24:01

【人】 幸阪結月




    言っておくけど、負けない自信あるよ?


 
(41) 2024/06/09(Sun) 12:24:20

【人】 幸阪結月



[ にぃっと笑ってみせて
  一人の世界に彼を招き入れた。

  みんなの輪の中にいる人とは
  少し違う空気を感じたから。
  あと、一人で遊ぶの少し飽きたから。


  ただ、それだけの理由で。
  名前もクラスも聞くつもりなかったし
  この場限りで終わりだって思ってたから
  私の方も名乗らずに。 ]

 
(42) 2024/06/09(Sun) 12:25:12

【秘】 幸阪結月 → 宮崎暁



[ まさか、君が独りだとも知らなかったから。 ]*


 
(-4) 2024/06/09(Sun) 12:25:37

【人】 宮崎暁



 [ 好きでもない人と付き合うなんて普通じゃない。

   普通でありたいと思っていなくとも
   上手く学校生活を乗り切るためには
   普通に擬態することも必要だ。

   と言っても僕の幸阪への好感度は
   決して低くない。>>33

   それが恋愛的かどうかはともかく、
   彼女のことを魅力的と思ってるのも本当だ。 ]


   そうなんだろうけどさぁ
   なんか嵌められた気分…

   幸阪はテスト大丈夫そうなの?


 [ 僕とは対照的に幸阪は落ち着いている。
   まさかこうなることも予想してたのかなって
   疑ってしまいたくなるくらい。>>33

   僕が考えすぎなのかもしれないから
   ついつい幸阪にそう尋ねてしまった。      ]


(43) 2024/06/09(Sun) 20:32:55

【人】 宮崎暁



 [ 二人で手を繋ぐその姿も
   こうして他愛のない話で盛り上がる姿も

   幸阪はこの学校誰よりも幸せなんだって
   僕は周りに証明したかっただけ。     ]



(44) 2024/06/09(Sun) 20:33:23

【人】 宮崎暁



   そうだ。
   幸阪って今日の放課後、空いてる?

   駅前に美味しそうなパン屋を見つけたんだ。


(45) 2024/06/09(Sun) 20:34:40

【人】 宮崎暁



 [ 教室に入ると手を離して、
   僕は幸阪の予定を尋ねる。

   流行りのお店も、デートスポットも
   いつだって調査は欠かさない。

   幸阪を誘う理由作りは
   常に五つはストックするようにしているんだ。
   幸阪の予定があると事前に知った日以外は
   ほぼ毎日こうやって誘っていたはず。

   僕はそれだけ幸阪との時間が欲しくて
   幸阪にだけはわがままになっていたのだと思う。 ]*


(46) 2024/06/09(Sun) 20:36:35

【秘】 宮崎暁 → 幸阪結月



 [ 女の子との交際なんて幸阪が初めてだったから。
   初めてデートに誘った時は迷惑をかけたかも。

   なんせ人目につく場所で

   「幸阪の時間を僕にちょうだい。
     絶対幸せって、言わせてみせるから。」


   なんて甘ったるい言葉を吐いてしまったのだから。

   当の僕は至って真面目だったけど
   周りの男子達はあまりの直球ぶりに言葉を失って、
   女子は女子で羨ましそうに見てたり、
   あまりの青臭さに顔を赤くしてたり、

   幸阪を少しだけ有名人にしてしまったかもしれない。

   今にして思えば
   たかだかデートの誘いなのに
   勢いはまるで結婚のプロポーズだ。
   幸阪には今でも悪い事をしたなって思っている。 ]


(-5) 2024/06/09(Sun) 20:47:50

【人】 宮崎暁



   ううん、僕も勉強飽きちゃったから
   体育館で遊んでるのが羨ましくなっちゃった。


 [ 僕の邪魔をしたんじゃないかと
   謝る彼女に僕は首を横に振る。

   手を止めなくても
   もう僕は勉強する気もないから
   それが誠意を欠くとは思っていない。>>39  ]


   勝負?いいね!やろっか!


 [ むしろ入れてもらえた喜びの方が勝ると
   僕の意識はそっちに引っ張られる。

   まだ会って日は浅いけど
   あまり感情が表に出ない子なのかなって
   そう思ったりもしたものだから

   その意外な姿に僕も楽しくなってしまって。 ]


(47) 2024/06/09(Sun) 20:50:17

【人】 宮崎暁



   へぇ、それなら僕も負けられないな。>>41
   せっかくだから飲み物でも賭けてみる?


            僕こう見えて結構強いよ?


(48) 2024/06/09(Sun) 20:52:25

【人】 宮崎暁



 [ そう言って僕は上着を脱ぎ捨てて腕まくりすると
   意気揚々とバスケットボールを手に取り
   彼女の世界に一歩、足を踏み入れていった。

   勝敗はどうだったかと言われれば…
   僕がエアボールをやりまくって
   悔しさで床を転げ回ったことはあったかも。
   僕の渾身の
「うわぁぁぁ!!クソエイム!!」

   聞けるのは僕が彼女に負けた時、だったかな。
 ]*


(49) 2024/06/09(Sun) 20:55:08

【人】 幸阪結月



[ 彼への好感度は別に高いわけじゃない。
  ………別に嫌いじゃないけれど。
  好きなのかと言われれば正直困ってしまうんだ。

  何度もデートに誘われて一緒に過ごして
  私じゃなければいけないのかな、って
  錯覚しそうになるくらい大切にされているような。

  悪い気はしないけれど、不思議。 ]


 
(50) 2024/06/09(Sun) 23:46:10

【人】 幸阪結月



   私……?
   特になにもしてないし大丈夫じゃないだろうね。

   ま、もし追試があったら一緒に受けよ。
   

[ テストがあることは予想してなかったけど
  君の反応は予想できてた。
  私達、似たような成績だしね。
  
  落ち着いてるというよりか諦めてるだけ。
  嘆いたって結果は変わらないんだから。 ]

 
(51) 2024/06/09(Sun) 23:46:58

【人】 幸阪結月



[ 誰より大切にされているように見えるのかな。
  誰より幸せそうに見えるのかな。

  別に、どう見えていても構わないけれど
  周りにどう見えているかより、
  君がどう思っているかの方が気になる。

  君がこの瞬間を幸せだと思っているなら
  それは私の存在を肯定してくれるから。 ]


 
(52) 2024/06/09(Sun) 23:47:30

【人】 幸阪結月



   今日?空いてる。

   ……彼氏に誘われるってわかってるのに
   他の予定なんてよっぽどじゃなきゃ入れないよ。

   パン屋か。いいね、行きたい。

 
(53) 2024/06/09(Sun) 23:49:43

【人】 幸阪結月



[ お誘いは行くかどうか悩むこともない。
  何食べようかな、なんて考えつつ。

  鞄の中から国語の教科書と
  可愛くラッピングされたカップケーキを出して。]


   これ、昨日借りてた教科書とお礼。
   ありがとね。


[ ちなみにカップケーキは一応手作り。
  誰でもできる、って簡単なレシピを調べて作ったし
  味見はしたから悪くはないはずだけど
  君の好みに合うかはわからない。


  クラスは別なのにわざわざ彼の教室で渡すのは
  ちょっとしたアピールみたいなもの。
  恋人同士、仲がよくて両想いなんだと。
  疑われないように、恋人っぽいことをする。


  なんて、私が小細工しなくたって
  君が毎日のように誘ってくれるし
  私も外せない予定がない限り断らないから
  毎日のようにデートしてる
  仲良しカップルに見えてただろうね。]*

 
(54) 2024/06/09(Sun) 23:50:58

【秘】 幸阪結月 → 宮崎暁



[ 異性と付き合うのは彼が初めてだったけど。
  流石に初デートに誘われたときは驚いたな。 ]


 
(-6) 2024/06/09(Sun) 23:51:25

【秘】 幸阪結月 → 宮崎暁



   ……そんなにハードル上げて大丈夫?
   
そこまで言われたら期待、しちゃうけど。


 
(-7) 2024/06/09(Sun) 23:52:21

【秘】 幸阪結月 → 宮崎暁



[ 私じゃなければいけない理由なんてない。
  私の時間が欲しい人なんていない。

  そう、思ってたのに。
  いい意味でそれを君が壊すように誘ってくれて
  嬉しかったんだよ、私。

  周りの反応なんてどうでもよかった。
  少し大げさじゃないか、って思い返せば
  思わなくもないけれど。
  真っ直ぐな物言いは嫌いになれないし
  悪いことされたなんて、思ってなかった。 ]


 
(-8) 2024/06/09(Sun) 23:52:42

【秘】 幸阪結月 → 宮崎暁



[ まぁ、でも。
  そのあと本当に私が幸せって言ったかどうかは
  君のデートプラン次第かな。

  お世辞も嘘も、君には言いたくなかったから。 ]


 
(-9) 2024/06/09(Sun) 23:53:20

【人】 幸阪結月



[ 私の態度は気に障ったりはしなかった……
  どころか、なんだか楽しそう。

  勝負にも乗り気だし、
  珍しいこともあるものだね。 ]

 
(55) 2024/06/10(Mon) 0:16:44

【人】 幸阪結月



[ 他人との勝負ってことで
  ちょっと力が入り過ぎちゃったのか、
  最初の方は私もあんまりうまくいかなくて
  思ったより接戦だったんだけど。

  最終的には3連続で点を取って私の勝ち。]

 
(56) 2024/06/10(Mon) 0:16:58

【人】 幸阪結月



   ほらね、言ったでしょ。
   これで私の勝ち。

         約束通り、カルピス奢りね。

 
(57) 2024/06/10(Mon) 0:17:11

【人】 幸阪結月



[ 悔しそうに床を転げまわってる彼の近くに
  しゃがんで目を合わせると、
  得意げに笑って見せた。

  ちょっとした賭け事だったけど楽しかった。
  すごく悔しそうな姿を見るのも面白いしね。

  静かだったはずの体育館に笑い声が響く時間。
  珍しく楽しいと思える時間だったんだ。 ]*

 
(58) 2024/06/10(Mon) 0:17:27

【人】 宮崎暁



   えぇ…落ち着きすぎでしょ…

   言ったからね?
   マラソン一緒に走ろうね、のノリは無しだよ?


 [ 全てを受け入れた様子の幸阪は
   まるで無敵の人だ。>>51

   このまま幸阪もいるからいっか、って
   いざ追試を受けたら僕だけなんてことになれば
   きっと泣くことになるだろうね。

   だって君との時間が減ったら
   僕はとてつもなくショックを受けるんだから。
  ]


(59) 2024/06/10(Mon) 1:49:45

【人】 宮崎暁



   ほんと?よかった!
   じゃあ放課後、幸阪の教室に行くね。>>53

   あ!後でお店の情報送るよ!


(60) 2024/06/10(Mon) 1:50:17

【秘】 宮崎暁 → 幸阪結月



 [ 幸阪が誘いに応じてくれた時、
   僕だけじゃなくて他の人の予定を優先してもいい、
   幸阪の友達との縁を悪くさせたくない。

   そんな忠告をしなくなったのは
   こうして何回も幸阪を誘うようになってから。

   その気遣いは邪魔だったんだって。
   僕が学んだからだ。

   それにどこかそれを喜んでしまう僕もいて
   思い悩んだことも何度もあった。      ]


(-10) 2024/06/10(Mon) 1:51:23

【人】 宮崎暁



 [ こうして予定が埋まると
   僕は常にアプリのスケジュール帳に記帳していた。

   埋まっていくカレンダーが
   僕の灰色の学校生活を彩ってくれて
   それをこの目で知ることができるからだ。

   いつものように放課後が待ち遠しくなると、
   幸阪から渡されたのは貸した教科書と、
   可愛らしく包まれた美味しそうなカップケーキ。

   貰った僕は子どものようにはしゃいで。>>54   ]


(61) 2024/06/10(Mon) 1:52:26

【人】 宮崎暁



   うん、どういたしまして。

   これ、は……ありがとう!
   後で大切に食べるね!


 [ 幸阪にお礼を伝えたことだろう。
   彼女との付き合いはただの思い出作り。
   シミュレーションゲームと同じだって。
   頭の中では理解していても
   彼女からの贈り物にはいつだって心が弾むんだ。
]**


(62) 2024/06/10(Mon) 1:53:40

【秘】 宮崎暁 → 幸阪結月



   むしろここまで上げなきゃダメだよ。

   幸阪が僕の傍にいてくれるうちに
   出来ることは全部頑張りたいんだ。


(-11) 2024/06/10(Mon) 1:54:22

【秘】 宮崎暁 → 幸阪結月



 [ 初めてデートに誘った日、
   きっと僕の言っていることを
   本当の意味で理解出来たのは

            君だけ…なんだろうね。  ]



(-12) 2024/06/10(Mon) 1:54:39

【秘】 宮崎暁 → 幸阪結月



 [ 今、傍にいてくれる人は当たり前じゃない。
   何かの拍子に居なくなってしまうかもしれないし
   大切にしなければ相手を傷つけてしまって
   傍を離れさせてしまうかもしれない。


   誰よりもその痛みと恐怖を知る僕は
   幸阪が傍にいてくれるのが当たり前じゃないと
   知ってるから。

             自信満々に言うんだ。  ]


(-13) 2024/06/10(Mon) 1:56:06

【秘】 宮崎暁 → 幸阪結月



   僕も幸阪もまだお互いを
   全て知ってるわけじゃなけど

      幸阪のことを一番考えてるのは、僕だから。


(-14) 2024/06/10(Mon) 1:56:37

【秘】 宮崎暁 → 幸阪結月



 [ もしかしたら満点のデートは難しいかもしれない。
   幸阪を完璧に楽しませられないかもしれない。

   それでも僕は
   君のために何度でも傍に行くよ、って。

   それだけはどうしても伝えたかったんだ。    ]


(-15) 2024/06/10(Mon) 1:57:43

【秘】 宮崎暁 → 幸阪結月



 [ まぁそんな性格が善いか悪いか、
   サプライズなんてことはしたくなくて。

   幸阪の好きな食べ物や興味のあることなど
   幸阪のことを知りたい一心で

   LINEでも直接でも、沢山聞いてしまったけど。 ]*



(-16) 2024/06/10(Mon) 1:58:29

【人】 宮崎暁



 [ 意気揚々と臨んだバスケ勝負の結果は惨敗。>>55
   最初こそお互い外して泥試合だったのに、
   彼女は途中からだんだんフォーカスを合わせて、
   僕は相変わらずのクソエイム。

   最後の方はそれはもう悲惨な光景だった。>>56 ]


   ぐぅぅ…次はリベンジしてやる…>>57


 [ 今でこその彼女と得意気に笑った顔も好きだけど
   当時は悔しさの方が勝って
   しれっと再戦の機会を求めてしまって。

   付き合ってくれるなら
   もう一度同じルールで勝負してもらったりして
   でもきっと負けるのは僕で。


   なんにしても楽しい時間はあっという間。>>58

   だけどそれだけじゃない。
   どうしてかな、僕は君と一緒に
   自販機に飲み物を買いに行こうとしながら。   ]


(63) 2024/06/10(Mon) 2:00:22

【秘】 宮崎暁 → 幸阪結月



     もう少しだけ、僕と話さない?


(-17) 2024/06/10(Mon) 2:01:09

【秘】 宮崎暁 → 幸阪結月



 [ 場所はどこだっていい。
   彼女が希望する場所でも、
   希望が無ければ体育館横のベンチで。

   僕は彼女の世界に
   もう少しだけ居させて欲しいと、頼んだんだ。

   もしそれが叶ったのなら。
   偶然かはたまた必然か
   僕が抱えていた孤独の話を
   彼女に打ち明けることになるなんて

   この時の僕は知りもしなかったけど。]*


(-18) 2024/06/10(Mon) 2:04:23

【人】 幸阪結月



[ 再戦を求められればにやりと笑って ]


   何度やっても私が勝つよ?

  
(64) 2024/06/10(Mon) 12:53:30

【人】 幸阪結月



[ なんて挑発しながらもリベンジに付き合うんだ。
  さっきの勝負でだいぶ慣れてきたからか、
  今度は私がストレートで勝っちゃったものだから、
  余計悔しい思いをさせちゃったかもね。

  勝負がひと段落ついて、
  喉もかわいてきたし、ちょっと暑くなってきたな、
  なんて手をパタパタ振りながら、
  奢りのジュースを買いに立ち上がって。 ]

 
(65) 2024/06/10(Mon) 12:54:37

【秘】 幸阪結月 → 宮崎暁



   話?いいけど……


[ 何の話だろう、と首を傾げたけれど。
  ジュースを買ったあとは体育館横のベンチに腰かけた。

  火照った頬に冷たいペットボトルを当てて涼みながら]

 
(-19) 2024/06/10(Mon) 12:56:17

【秘】 幸阪結月 → 宮崎暁



   そういえばクラスどこだっけ。
   B組にはいなかったよね。

   そもそも同学年…で合ってる?


[ クラスメイトを全員覚えているかと言われれば
  怪しい⋯⋯、というか覚えてないと思うし
  他クラスならなおのこと。
  同学年だと勝手に思ってたけど
  それすらも分からないものだから、
  今更のように確認して。 ]

  
(-20) 2024/06/10(Mon) 12:58:10

【秘】 幸阪結月 → 宮崎暁



   こんな形で遊んだのは久しぶり。
   いつもは誰も来ない体育館独り占めしてたから。
   君は普段こうやって誰かと遊んでる?


[ 名乗らないまま、何となく聞いてから
  そういえば話したいことあるんだっけ?
  と思い出したから。 ]

 
(-21) 2024/06/10(Mon) 12:58:53

【秘】 幸阪結月 → 宮崎暁



   あ、ごめん。
   何か話したいこと?があるなら聞くよ。


[ そうして促せば、
  彼が抱えていた話を聞くことが出来たのかな。 ]*

  
(-22) 2024/06/10(Mon) 12:59:36

【人】 幸阪結月



   ふふっ、そんなに私と一緒に居たい?


[ 揶揄うように笑って君の顔を覗き込むと、
  繋いだ手の指を絡めてみせた。

  そうだよ、ってもし言われたら
  流石の私も君から目を逸らしてしまうんだ。 ]


 
(66) 2024/06/10(Mon) 21:18:28

【人】 幸阪結月



   ん、楽しみに待ってる。>>60

 
   
(67) 2024/06/10(Mon) 21:18:54

【秘】 幸阪結月 → 宮崎暁



[ ここまで恋人の方ばかり見ていたら
  友人関係に亀裂が入ってしまうかも、と
  心配されても不思議はないけれど。

  そもそも、友人関係が希薄だった私は
  放課後に友達と遊びにいくことも少ないし
  付き合いだしてからは邪魔しないから
  楽しんできたら?と言われてた。
  亀裂が入るほど深い関係じゃなかった、ってこと。

  だから、私の時間が欲しいと思うなら
  簡単に手に入れる事が出来たし 
  私はどんな場所であっても断ることはなかった。 ]


 
(-23) 2024/06/10(Mon) 21:19:14

【人】 幸阪結月



[ アプリのスケジュール帳に記帳している姿を見て
  なんで?って聞いてみたことがあったけど
  理由を知ることは出来たかな。
 
  もし理由を教えてもらえたなら
  私も君の真似をして君と何処へ行ったか
  何をしていたか、日記をつけるようになった。
 
  日記、と言ったって大したことは書いてない。
  A6サイズのノートに日付と行き先と行動を記すだけ。
  何か食べた時はレシートとか
  遊びに行った先の入場券を貼ったりして。

  何を思ったのかは一切書かない。
  行動記録みたいなもの。

  アプリじゃないのは形あるものとして
  手元に残してみたかったから。  ]

 
(68) 2024/06/10(Mon) 21:19:42

【人】 幸阪結月



   大切………に食べる程じゃない、けど。
   多分まずくはないはずだから
   食後のデザートにでも。


[ ただの思い出作り。
  ちょっとしたロールプレイみたいなもので。
  お礼の気持ちは込めたけどそれ以上のものはない。

  喜んでくれてる君だって
  私の気持ちなんてわかってるよね、きっと。 ]


 
(69) 2024/06/10(Mon) 21:20:06

【秘】 幸阪結月 → 宮崎暁



[ そう、誰かが傍に居るのは当たり前じゃない。
  ちょっとしたことで簡単に壊れる。

  傍に居てくれるうちに、の意味が重い。
  きっとこの言葉の重みは他の人には分からない。

  積み上げて、それが崩れる瞬間。
  その痛みを知っているからこそ
  一緒に過ごす時間を蔑ろにしない。


           
永遠なんて、ないんだから。 ]


 
(-24) 2024/06/10(Mon) 21:20:45

【秘】 幸阪結月 → 宮崎暁



   ずっと、私のことを一番考えていてくれるの?
   私は君のことを一番に考えてないかもしれないのに?

 
(-25) 2024/06/10(Mon) 21:21:05

【秘】 幸阪結月 → 宮崎暁


   
[ なんて、意地悪は照れ隠しだって伝わった?
  頬は微かに赤みを帯びて
  目は君からそれて別の方を見て。

  ……思い出作りのため。
  でも、目的が何であれ、私を思って行動してくれる。
  それって本当に稀有なことだと私は思うから。 ]

   
(-26) 2024/06/10(Mon) 21:21:32

【秘】 幸阪結月 → 宮崎暁



   私、今まで誰ともデートとか行ったことないんだ。

   
…………楽しみにしてるから。



[ 最後にはそう伝えて。
  周りの反応なんて何も覚えてない。

  君のことしか、見えてなかったんだ。]

 
(-27) 2024/06/10(Mon) 21:22:01

【秘】 幸阪結月 → 宮崎暁



[ LINEで色々聞かれれば聞かれるままに応えた。

  ご飯よりパンが好き。
  コーヒー店の新作フラペチーノは
  いつも欠かさずチェックしてるし
  甘いものならオレンジとか柑橘系のフレーバーが好き。
  専門的な知識なんて全くないけど
  絵とか植物をぼーっと眺めるのも好き。

  最近はプラネタリウムに行って見たい、とかね。

  私からは聞かれたら同じことを聞いてたから
  君が何か質問するたびに
  私も君のことを少しずつ知っていくんだ。]*


 
(-28) 2024/06/10(Mon) 21:22:33

【人】 幸阪結月


***


   送ってくれたサイト、見たよ。
   メロンパンが美味しいってあったし楽しみ。


[ 放課後、教室に来てくれた君と
  自然に手を繋ぎながら、下校するんだ。

  今日何があった、とか他愛ない話をしていれば
  少し人通りの少ない場所に出て。

  ちょっとした悪戯をしたくなった私は ]

 
(70) 2024/06/10(Mon) 21:23:10

【人】 幸阪結月



   
あっ!!
ねぇ、あっち!見てみて!!!


[ ちょっと大げさなくらいに適当な場所を指して
  君の視線を私から逸らそうとする。

  もし、君が素直に
  私が指した方を見てくれたなら―――。 ]

 
(71) 2024/06/10(Mon) 21:23:55

【秘】 幸阪結月 → 宮崎暁




    [ 君の頬に軽く、キスをして。 ]


 
(-29) 2024/06/10(Mon) 21:24:21

【秘】 幸阪結月 → 宮崎暁



   イタズラ成功。
   引っかかってくれたね。


[ って、にやっと笑いながら言うんだ。

  
キスした瞬間、少しドキッとしたのは内緒。 ]*


 
(-30) 2024/06/10(Mon) 21:24:46

【人】 宮崎暁



  言うねぇ、僕だってやられっぱなしじゃないからね!


(72) 2024/06/10(Mon) 22:10:53

【人】 宮崎暁



 [ そんな風に血気盛んだった僕は
   自販機の前でカルピスとホットココアを
   彼女に献上する羽目になったんだけども。  ]


(73) 2024/06/10(Mon) 22:11:52

【秘】 宮崎暁 → 幸阪結月



   君はなんで体育館いたのかなって。
   ずっと、聞いてみたくてさ。

   ほら、今ってテスト期間だし
   友達と待ち合わせってこともなさそうだし。


 [ ベンチに座って
   カフェラテの缶を開けながら
   僕は少し思い切った疑問をぶつけてみる。

   そうしてるうちに
   彼女の言葉にハッと気付かされた。

   僕、まだ自己紹介してなかったんだっけ。  ]



(-31) 2024/06/10(Mon) 22:12:41

【秘】 宮崎暁 → 幸阪結月



   うん、僕は宮崎暁、A組だよ。
   アカツキって書いて、さとるって読むんだ。

   今年の夏に転校してきたんだ。
   よろしくね。


 [ きっと彼女が一年生だったなら
   僕たちが同じ学年でクラスだけ違うって
   お互いに気づけたかもしれない。

   彼女は僕話す時間をくれて。

   きっとクラスの人よりも
   関わりが薄いからこそ、かな。
   話してもいいかなって、思ったんだ。  ]


(-32) 2024/06/10(Mon) 22:13:12

【秘】 宮崎暁 → 幸阪結月



   そうだったんだ…

   僕…昔から転校が多いからさ
   友達とか全然いないんだよね。

   この学校も、いつまで居るのか、分かんないし。


 [ いるにはいるけど、
   こんな風に遊んだりはしないから。

   さっきあったばっかりの彼女に
   もう既に負けてしまうくらいの相手しかいない。 ]


(-33) 2024/06/10(Mon) 22:14:22

【秘】 宮崎暁 → 幸阪結月




   そしたら体育館で
   君がいる音が聞こえたから。

   もしたかしたら、ってね。


 [ 友達が欲しかったとか
   遊んでみたかったとか

   濁した言葉の続きは色々あるけれど
   一人の寂しさを埋めようとして
   僕は体育館に来たんだってことを
   彼女には話すことになったのだった。 ]


(-34) 2024/06/10(Mon) 22:14:50

【人】 宮崎暁



   うん。そうだよ。
   だって幸阪だもん。


 [ なんの躊躇いもなく口にすると
   幸阪に目を逸らされてしまった。>>6

   あれ?恋人同士って
   そういうものじゃなかった?


   それはそれとして、
   楽しみって言ってもらえたら。

   前に理由も教えたスケジュール帳に>>68
   幸阪との新しい予定表にいれて。
   その日記の存在は、彼女が教えてくれなきゃ
   僕が知ることは無かったかもしれないけど。
  ]


(74) 2024/06/10(Mon) 22:44:26

【人】 宮崎暁



   大切に食べるよ。
   だって幸阪が作ってくれたんだから。


 [ 食後のデザートにしようかな
   それともおやつにしようかな。

   考えているだけで楽しくなって。
   僕は満足気な表情で、彼女と別れたんだ。  ]


(75) 2024/06/10(Mon) 22:44:46

【秘】 宮崎暁 → 幸阪結月



 [ 僕らの関係は終わりが決まっている。
   だからこそ距離を間違えてはいけない。

   間違って距離を詰めた分だけ
   それは刃渡りに変わって跳ね返ってくるから。

   僕達は恋人同士、
   でもそれ以上でもそれ以下でもない。

   貰ったお菓子も
   いつもくれる些細な心遣いも

   僕が始めた物語なんだから


         間違っても勘違いしたらいけない。]

   

(-35) 2024/06/10(Mon) 22:45:38

【秘】 宮崎暁 → 幸阪結月




            「────W結月W」

(-36) 2024/06/10(Mon) 22:46:18

【秘】 宮崎暁 → 幸阪結月



  [ あの夏の日のような過ちは、もう二度と…… ]**


(-37) 2024/06/10(Mon) 22:47:55

【秘】 宮崎暁 → 幸阪結月



 [ お互いをよく知ってから付き合うものだと
   過去にはそう思っていたけれど、

   付き合い始めた後に相手をよく知ることもある。

   例えば、幸阪は律儀でいい子だ、とか。
   だって幸阪が僕を一番に考えてるかどうかなんて
   言われなきゃ分かりっこないのに。

   それでも教えてくれたのは
   それも誠実さなんじゃないかなって思うから。 ]


(-38) 2024/06/10(Mon) 23:00:18

【秘】 宮崎暁 → 幸阪結月



   もちろん。大丈夫!幸阪のこと、信じてるから!


(-39) 2024/06/10(Mon) 23:01:10

【秘】 宮崎暁 → 幸阪結月



 [ 残念だけど照れ隠しは伝わらなくて。
   でも任せて欲しいと自分の胸をトンと叩く。

   僕は本気なんだ。

   君の恋人っていう役に。


   だから楽しみって言ってもらえて
   僕のやる気は有頂天に昇ったのも

   僕だけを見てくれた君になら
   きっと届くと僕は信じて疑わない。   ]


(-40) 2024/06/10(Mon) 23:02:06

【秘】 宮崎暁 → 幸阪結月



 [ 返ってきたLINEのやり取りを見て。
   幸阪が喜んでくれる姿を想像しながら
   デートプランを必死に考える。

   「フラペチーノ僕も好きなんだよね。」とか
   「幸阪はどのフレーバーが好きだった?」とか

   LINEを返しながら予定を立てていくのは
   想像よりもずっと楽しい時間だった。

   ご飯派だけどコーヒーとパンはセットがいいとか
   オランジェットが美味しくて好きだとか。
   最近行きたいところは思いつかなかったけど
   科学館や博物館が好きなんだとか。

   帰ってきた質問に嬉々として答えながら。    ]


(-41) 2024/06/10(Mon) 23:03:40

【秘】 宮崎暁 → 幸阪結月



 [ その理由も自分できっと分かってる。
   僕は幸阪が実は表情豊かなのを知っていて
   それが魅力的だとも思っていたから。>>57>>58

   僕の隣でそうなってくれる幸阪を思うと
   初めてで大変だけど、不思議と頑張れたんだ。  ]


(-42) 2024/06/10(Mon) 23:04:47

【秘】 宮崎暁 → 幸阪結月



 [ そうして、フラペチーノの新作が出る
   その日の一日前の日程を狙って。

      僕は幸阪を初デートに誘ったんだ。 ]*


(-43) 2024/06/10(Mon) 23:05:36

【秘】 幸阪結月 → 宮崎暁



   待ち合わせするような友達はいないかな。
   世界に置いていかれてるなら
   世界に独りしかいない気分に
   浸れる場所にいればいい。

         なんてね、わけわかんないでしょ。


[ 分かってもらいたいわけじゃない。
  でも、この時は気持ちが昂っていたからか
  普段なら喋らないことまで口走ってしまった。 ]

 
(-44) 2024/06/11(Tue) 0:12:59

【秘】 幸阪結月 → 宮崎暁



   A組の宮崎君、ね。

   そういえばかっこいい転校生が来たって
   ちょっとした噂になってた時があったけど
   君がその噂の転校生ってことかな。


[ なら同学年だね、とつぶやいて。

  話を促せば君の過去を聞くことが出来た。 ]

 
(-45) 2024/06/11(Tue) 0:13:36

【秘】 幸阪結月 → 宮崎暁



   …………そっか。
   
寂しいね。居場所がすぐに崩れてしまうから。



[ ありきたりな言葉しか思い浮かばない。
  君の気持ちわかるよ、とは言わないけど
  勝手に分かった気になって。

  
独りの私と重ね合わせてしまう。 ]


 
(-46) 2024/06/11(Tue) 0:14:04

【秘】 幸阪結月 → 宮崎暁



   ありがと、来てくれて。
   ひとりで遊ぶの、飽きてきたとこだったし

      他の人がいたんだって教えてくれて。


[ 似た者同士だったのかも、って。
  君の話を聞いて思ったんだ。

     私達が交わる理由なんて、それで十分。 ]**

  
(-47) 2024/06/11(Tue) 0:14:21

【秘】 宮崎暁 → 幸阪結月



   ………………………


 [ きっと、そんな事ないよ、とか。
   変だね、とか。

   そうやって返してあげるべきなのに
   僕は彼女の言葉に息を飲んだ。

   その気持ちがよく分かるって。
   普通なら信じてもらえないだろうけど、
   僕も似たようなことを思っていたから。  ]


(-48) 2024/06/11(Tue) 23:06:13

【秘】 宮崎暁 → 幸阪結月



   え、そんな噂になったの…!?


   かっこいいんだ、僕って…。


 [ まさか他のクラスでも話題に上がるなんて。
   あんな時期に転校してくるなんて珍しいだろうし
   他にそんな話は聞いたことがないから。

   彼女の言う転校生はきっと僕のことだ。     ]


(-49) 2024/06/11(Tue) 23:07:13

【秘】 宮崎暁 → 幸阪結月



   浸れる場所にいようとしても
   独りになるのに耐えられないのが、僕だよ。


 [ 他に選択肢がなければ適応するしかない。
   でも適応なんてできっこなくて、

   これも巡り合わせなのか、
   それを聞かせてもらえたから、

   僕は自分の話をしようって決めたんだ。
   奇しくも君と同じようなことを
   僕は君に思ってしまったというわけだ。
  ]


(-50) 2024/06/11(Tue) 23:07:52

【秘】 宮崎暁 → 幸阪結月



   何回崩れても、慣れないよこればかりは。
   どうせまた転校になるから
   この学校にもいつまで居れるか分かんないし。

   うん、どういたしまして。
   僕も、君に会えてよかった。


 [ 完璧に分かろうとしなくたっていい。
   月並みでありきたりだろうとも
   その言葉に血が通っているだけで
   独りの僕は救われる。

   それにきっと君は僕の仲間なんだって
   僕はそう感じていたから。
   素直に受け止めて、信じられたんだ。
   ]


(-51) 2024/06/11(Tue) 23:08:26

【秘】 宮崎暁 → 幸阪結月



 [ 彼女に出会って、
   僕が何を欲していたのか、
   ようやくわかった気がする。

   でもいくら欲したものが仲間だって分かっても、
   いつか壊れてしまうと分かりきってしまえば
   足がすくんでしまう。

   それが相手を傷つけてしまう刃であることも
   自分さえ巻き込んで不幸にしてしまうことも。  ]

   
(-52) 2024/06/11(Tue) 23:09:21

【秘】 宮崎暁 → 幸阪結月



 [ 独りしかいない気分に浸れる場所へ。
   それは本意では無いかもしれないし
   はたまた本意かもしれない。

   けれどこの世界に、
   望んで独りになる人なんていないと
   僕はそう思っているから。

   僕は彼女の言葉を、利用してしまう。  ]



(-53) 2024/06/11(Tue) 23:09:46

【秘】 宮崎暁 → 幸阪結月



 [ そしてなにより。

   ここで別れてしまったらもう
   次はないのではないかと
   そんな予感がしてしまったから。    ]



(-54) 2024/06/11(Tue) 23:10:36

【秘】 宮崎暁 → 幸阪結月



      あ、あのさ────


(-55) 2024/06/11(Tue) 23:10:56

【秘】 宮崎暁 → 幸阪結月



 [ 僕は彼女の手を握ると目を見つめながら
   僕がいなくなるその日まで、
   恋人になって欲しい。

   思い出が欲しい、と。>>5

            僕は藪から棒に、伝えんだ。 ]


(-56) 2024/06/11(Tue) 23:11:31

【秘】 宮崎暁 → 幸阪結月



      君にしか…頼めないんだ。>>16

(-57) 2024/06/11(Tue) 23:11:58

【秘】 宮崎暁 → 幸阪結月



      君と僕は、きっと同じだから。>>8


(-58) 2024/06/11(Tue) 23:12:28

【秘】 宮崎暁 → 幸阪結月



 [ 明かす理由。
   今この場所、この瞬間、望む関係が
   僕と彼女の存在を個として象る。

   宮崎暁と幸阪結月じゃなければ
   作り出せない未来。


      君が知らない世界に>>8

         僕は君と行きたかったんだ。  ]**



(-59) 2024/06/11(Tue) 23:13:24

【人】 宮崎暁



   お待たせ幸阪。

   あ、見てくれたんだ!
   メロンパンにも色んな種類あるみたいだよ!


 [ 関係の始まりが本来在るべき形とは違うせいで
   幸阪が乗り気じゃないのに
   無理をさせてしまうのではないかと。

   そんな不安はいつとつきまとってくるから。
   幸阪の何気ない仕草に心が救われることも
   実はかなりあったりする。


   すっかり顔なじみになったB組の女子から
   「お姫様のお迎えかな?」って言われた時には
   「そう!十二時になるまで、
    やりたいことが沢山あるんだ!」って。


   その女子が赤面するレベルの
   青臭いセリフを吐いて、
   幸阪の手を引いて教室を出ていったんだ。  ]

(76) 2024/06/11(Tue) 23:42:36

【人】 宮崎暁


 [ 思い返してみれば
   幸阪と付き合い始めてから
   周りの色恋に巻き込まれることが減った。

   思い切って聞いてみたら
   「二人の仲に割って入ったら罰当たりそう。」って。

   きっとこれは応援してくれてるんだよね?

   新聞部が定期開催するアンケートの
   校内で応援したいカップルランキングで
   連続不動の一位を獲得したこともあるし。

   僕達のことを皆が受け入れ始めた、証拠なのかも。]


(77) 2024/06/11(Tue) 23:44:25

【人】 宮崎暁



 [ 学校を出ればもう自由な時間だ。
   幸阪の手を引きながら

   何気ない会話を重ねて。
   なんの身になるか分からない
   この他愛のない会話の時間が

   僕はたまらなく好きだった。

   今日も僕は幸せだな、なんて。
   噛み締めるように頬を緩ませていると、
   幸阪が何かを見つけたみたいで、

   指さしていた方を向いたのだけれど。 ]


(78) 2024/06/11(Tue) 23:44:50

【秘】 宮崎暁 → 幸阪結月



 [ そこには何も無くて。

   代わりに手に入れたのは
   甘くて、とろける、彼女のイタズラ。 ]


(-60) 2024/06/11(Tue) 23:45:10

【秘】 宮崎暁 → 幸阪結月



 [ 僕の頬に柔らかな感触と
   揺れた髪が運ぶ君の匂い。

      あの日の過ちからというものの
      君の何気ない仕草が、言葉が、イタズラが、
      僕の心を揺さぶって掻き乱してくるから。  ]



(-61) 2024/06/11(Tue) 23:45:51

【秘】 宮崎暁 → 幸阪結月



    そういうのは、ずる、だと、思うんだよね…。



(-62) 2024/06/11(Tue) 23:46:21

【秘】 宮崎暁 → 幸阪結月



 [ 人目がつかないのをいいことに
   僕は顔を赤らめたまま

         君のことを抱き締めてしまった。 ]*



(-63) 2024/06/11(Tue) 23:47:00

【人】 幸阪結月



[ 私だから。
  そう言ってくれるのを聞くと心が揺らぐ。

  恋人ならそう言う。
  それをなぞっただけだと頭では分かっているのに
  勘違いしてしまうんだ。

  君は私の事好きなんじゃないかって。
  この関係って本当に恋人みたいだなって。

  私達の関係は恋人であって
  恋人ではないはずなのに。 ]


 
(79) 2024/06/12(Wed) 1:25:49

【人】 幸阪結月



[ 君に日記を見せたことはなかったけど
  私も君の真似をして日記をつけてるよって
  他愛ない話に混ぜ込んで話したことはあったよ。

  あの夏の日以来、
  私はこの日記を見るのが少しだけ怖くなってる。

  

       
それでも記録をやめることも出来ない。]


  
(80) 2024/06/12(Wed) 1:26:42

【独】 幸阪結月




   
[ 私が誰かと生きた証だから。 ]



  
(-64) 2024/06/12(Wed) 1:27:16

【人】 幸阪結月



[ そう、私がカップケーキをあげたのだって
  恋人ならそうするだろうから。

  それ以外に理由なんてないはずなのに。


  満足気な表情を見て
しいって思ってしまう。
  幸せだって錯覚しそうになる。 ] 


 
(81) 2024/06/12(Wed) 1:28:26

【秘】 幸阪結月 → 宮崎暁



[ こんなの、勘違いだってずっと言い聞かせてる。

  だって私達、終わりが決まってるんだから。
  距離を測り損ねた先に待ってるのは
  私たちがよく知っている痛み。

  私達は恋人同士、
  それ以上にもそれ以下にもなってはいけない。

  君がいつもくれる気遣いも、楽しい時間も

  私たちで綴る物語なんだから

         勘違いなんてしてはいけないのに。 ]


 
(-65) 2024/06/12(Wed) 1:29:09

【秘】 幸阪結月 → 宮崎暁




            
「────W暁W」
(-66) 2024/06/12(Wed) 1:30:24

【秘】 幸阪結月 → 宮崎暁



[ あの夏の日以来、私はずっと…………。 ]**


 
(-67) 2024/06/12(Wed) 1:31:31

【秘】 幸阪結月 → 宮崎暁



[ 皮肉なことによく知らないまま始まったから
  好きだから、なんて甘えのない関係だからこそ

  律儀に、誠実に。
  私はできるだけ嘘をつかないようにしてたつもり。

  私が好きだから許されるだろう
  私を好きなら許してもらえるだろう


  そんな甘え、一切なかった。
  お互い好意なんて抱いてない赤の他人。


    
そう思ってたし、そのつもりだったから。 ]


 
(-68) 2024/06/12(Wed) 1:58:14

【秘】 幸阪結月 → 宮崎暁



[ 君の真っ直ぐすぎる言葉に
  恥ずかしくなってしまったんだ。

  なんにも伝わっていないっぽいから
  よかった、私間違ってないんだ、とは
  思ったけれど、ね。


  私は、君ほど本気じゃなかった。
  恋人って役を演じることに。


  本気じゃなかったけれど
  あの時も、今も。
  私は君だけを見ているから。
  君のやる気は確かに私に届いていたんだ。 ]

 
(-69) 2024/06/12(Wed) 1:58:59

【秘】 幸阪結月 → 宮崎暁



[ 「好きなものが同じで嬉しい」
  「期間限定のレモンケーキ味のが美味しかった」

  なんて、他愛ない話も悪くないなって思ってた。
  デートプランを考えるためなんだろうし
  真面目だな、義務感を持ってるなら
  ちょっと悪いな、なんて考えてたけれど
  君は私の質問にも嫌がらず返してくれてたから
  段々と、そうじゃないのかなと思えるようになってた。

  コーヒーとパンの組み合わせが好きなのは同じ。
  オランジェットを君のLINEで見てから
  一人で買って食べてみたり
  科学館や博物館も今度行こうか、なんて言ったり。

  恋人みたいな会話を、恋人としてた。 ]


 
(-70) 2024/06/12(Wed) 2:00:01

【秘】 幸阪結月 → 宮崎暁



[ 君はどんな顔して返事を打ってるんだろう。
  君は楽しそうにしてくれてる、かな。

  
  折角、こんな関係になったんだから
  少しでも君が笑顔になれたらいい。 ]

 
(-71) 2024/06/12(Wed) 2:00:46

【秘】 幸阪結月 → 宮崎暁


 
    プラネタリウム、楽しみ。
    少しは星について調べてみようかな。


[ 初デートの行き先と日時が決まって。

  デートってどんなものかよくわかってなかったし
  服装とか少しは気を遣ったほうがいいかな、って
  珍しくそわそわしながら
  初めてのデートの日まで過ごしたんだ。 ]*

 
(-72) 2024/06/12(Wed) 2:01:10

【人】 幸阪結月



   見たよ、クリーム入ってるのがおいしそう。
   チョコチップのも捨てがたいね。


[ この関係を無理して続けてるつもりはない。
  本来あるべき形とは違うけれど
  楽しいと思ってるのは確かで
  君に何度も伝えた楽しかったよ、は嘘じゃない。

  ……でも恥ずかしげもなく
  揶揄いに真面目に返す姿には慣れないかも。
  いつ来るか分からない十二時までに
  やりたいことは全部したい。
  思いは同じだから変に否定も出来ないし。


  ちらりと赤面した女子を見て
  じゃあね、と小さく挨拶しつつ
  手を引かれるままに教室を後にした。 ]

 
(82) 2024/06/12(Wed) 2:19:01

【人】 幸阪結月



[ 当たり前かもしれないけど
  他の異性から告白されることはなくなった。

  流石に宮崎の熱量には勝てねーよ
  なんてぼやいてる男子を見かけたし
  きっと、普通の恋人の擬態は上手くいってる。

  応援、してくれてるのは有難い反面
  皆を騙してる気分にもなるんだ。

  みんなが受け入れてくれるのはいい事なんだけど。]


 
(83) 2024/06/12(Wed) 2:19:27

【人】 幸阪結月



[ 何気ない会話。
  ちょっとした日常の一コマ。
  得られそうで、得られなかったからこそ
  この時間は貴重だって思う。

  悪戯はそんな日常に彩を添えるためのもの。

          
本当にそれだけ、だったかな。 ]


 
(84) 2024/06/12(Wed) 2:20:05

【秘】 幸阪結月 → 宮崎暁



[ 素直な君ならイタズラ成功するって思ってたけど
  ちょっとだけ緊張もしてたんだよ?

  タイミングよく君がこっちを見たら
  このキスは頬には出来なかっただろうから。 ]


 
(-73) 2024/06/12(Wed) 2:20:27

【秘】 幸阪結月 → 宮崎暁



   
…………ずる、ならこれでお相子じゃない?


  
(-74) 2024/06/12(Wed) 2:20:58

【秘】 幸阪結月 → 宮崎暁



[ 得意げにしてた私は無防備だったから
  簡単に抱きしめられて。


  ふわり、と君の匂いに包まれる。
  あたたかい、…………心地いい。


             
手放したくない。 ]


 
(-75) 2024/06/12(Wed) 2:21:30

【秘】 幸阪結月 → 宮崎暁



[ 不相応な願いは言葉にしないまま

  
君を抱きしめ返して。


  外だってことを気にも留めず
  しばらく君の体温を感じてた。 ]*

 
(-76) 2024/06/12(Wed) 2:21:56

【人】 宮崎暁



 [ 僕達の吐く言葉は本物か、紛い物か、
   それは吐いた本人にしか分からない。>>79

   それが僕達が特別な関係である象徴で、
   普通の恋人とは違うところ。>>82

   だからこそ恋人同士の当たり前は
   僕達にとってはかけがえないのない思い出行事で
   幸阪もつけるようになったという日記も
   僕が大切に保管しているスケジュール帳も

   僕達が歩んできた道を不器用に綴っている。   ]


(85) 2024/06/12(Wed) 21:24:23

【人】 宮崎暁



   あ、わかる。
   僕も気になってたんだよね。


 [ パンは気軽にシェアができる
   思い出を作りたい僕達にはちょうどいい。>>82

   楽しかったよって、彼女の言葉は
   自信がある時ほど素直に受け止められるし
   自信が無い時ほど受け止めきるのが難しい。

   疑いたいわけじゃないんだけど
   やっぱり初めての、恋人だったから。     ]


(86) 2024/06/12(Wed) 21:26:37

【人】 宮崎暁



 [ 当たり前、が当たり前じゃない。>>84
   それを尊ぶことが出来た僕達は

   きっと誰もが羨む関係だったのだろう。
   終わりが来る事を知らない人達には
   この関係は上澄みしか見えていないのだから。]**

(87) 2024/06/12(Wed) 21:27:31

【秘】 宮崎暁 → 幸阪結月



 [ 付き合い始めてから半年くらい経った
   気が狂いそうなくらい暑かった夏の日。

   夏休みのある日、午前だけ補習があった日
   僕は幸阪を自分の家に呼んだ。

   幸い学校からあまり遠くはなかったし
   僕は自転車だったから
   もし良かったら後ろに乗ってく?なんて聞いて。

   途中寄り道してアイスを買おうって提案したり
   またいつもの通り、
   楽しい楽しい、いつもの恋人のつもりだった。 ]



(-77) 2024/06/12(Wed) 21:30:31

【秘】 宮崎暁 → 幸阪結月



 [ 人の目につかないところで二人きり
   そういう空間はいつだって魔性だ。

   転勤に振り回されて
   最低限の家具だけ置かれた自室に
   彼女を招き入れて。

   幸阪が受け入れてくれるなら、
   エアコンが効いた狭い洋室で二人隣同士、
   暑いなんて言ってるくせして
   肩を寄せ合うこともあったかもしれない。  ]



(-78) 2024/06/12(Wed) 21:32:46

【秘】 宮崎暁 → 幸阪結月



 [ 僕にとって幸阪は大切な存在だ。
   だからこそ僕達の距離感は
   これくらいがいいんだって
   心の底からそう思っていた、はずなんだ。


         これだけ近い距離で
         君と目を合わせさえ、しなければ。
 ]*



(-79) 2024/06/12(Wed) 21:33:58

【秘】 宮崎暁 → 幸阪結月




         ──────────。



(-80) 2024/06/12(Wed) 21:35:19

【秘】 宮崎暁 → 幸阪結月



 [ 戒めるべきあの日のことを
   唐突に思い出し始めてしまったのは


         君の愛くるしいイタズラのせい。
         君の柔らかな温もりのせい。
         心地よい君の匂いのせい。     ]


(-82) 2024/06/12(Wed) 21:36:33

【独】 宮崎暁



   あの日、僕が君を本気で好きになってしまったせい。
      

(-81) 2024/06/12(Wed) 21:37:54

【秘】 宮崎暁 → 幸阪結月



   そう、だね。

      お相子ってことにしといて、ほしいな。


(-83) 2024/06/12(Wed) 21:38:43

【秘】 宮崎暁 → 幸阪結月



 [ そうして留めておかないと。
   僕はまた君を傷つけてしまいそうだから。  ]



(-84) 2024/06/12(Wed) 21:39:20

【秘】 宮崎暁 → 幸阪結月



   ────────行こっか。


(-85) 2024/06/12(Wed) 21:40:06

【秘】 宮崎暁 → 幸阪結月




 [ 幸阪を腕の中から解放すると
   僕はまたいつものように手を繋いで。

      いつものようにデートに戻ろう。
      僕達が戻れなくなってしまう前に。 ]**


(-86) 2024/06/12(Wed) 21:40:36

【秘】 幸阪結月 → 宮崎暁



[ よくわかんない。
  ちょっと変わってるね。

  予想してた言葉すら返せないほど
  呆れられちゃったかな、なんて。

  共感されると思ってなかった私は
  そんな風に思い込んでたし、
  別にそれが普通だって思ってた。

  自分ですら、自分の気持ちが偶にわかんなくなるのに。
  他の人に共感してもらえたなら
  それは奇跡みたいなものでしょ? ]

 
(-87) 2024/06/12(Wed) 22:30:26

【秘】 幸阪結月 → 宮崎暁



   なってたよ。
   実際かっこいいと思う。

   あ、でもさっきは情けなかったけど。


[ 床を転げまわってた姿を思い出して
  にやっと笑う。
  第一印象だけならクールに見える人が
  あんなに悔しがってる姿、  
  本人には悪いけど面白かった。

  ……それはそれとして。
  外から来る人に注目するのは自然なこと。
  時期も時期だったし
  学校って広いようで狭い、閉鎖空間だから。 ]

 
(-88) 2024/06/12(Wed) 22:31:09

【秘】 幸阪結月 → 宮崎暁



   ……私も別に耐えられてるとは思ってないよ。


[ 
だから死んでもいいかな、なんて思ってる。

  
とは流石に言えないけれど。


  巡り合わせなのかな。
  思いの方向が同じ二人が出会ったのは。

  寂しさを抱えた二人が出会ってしまったのは。 ]

 
(-89) 2024/06/12(Wed) 22:31:30

【秘】 幸阪結月 → 宮崎暁



   いっそ慣れてしまえたら楽かもしれないのにね。
   そうはいかないんだから、面倒だよね。


[ いつまでいられるかわからない。
  きっとこの人と仲良くなっても
  崩れてしまうだけ。

  そう、分かっていた。

  君が一歩踏み出しさえしなければ
  私は名乗りもしないまま
  名もなき同学年の女子、で終わっていたのに。 ]

 
(-90) 2024/06/12(Wed) 22:31:55

【秘】 幸阪結月 → 宮崎暁



[ ひとりしかいない気分に浸れる場所へ。
  それは諦めでもあり誤魔化しでもある。

  一人でいなくて済むのなら
  差し伸べてくれる手を取りたい。

           誰だって独りは寂しい。 ]


 
(-91) 2024/06/12(Wed) 22:32:16

【秘】 幸阪結月 → 宮崎暁



[ 寂しいけれど、私は
終わり
を見据えてるんだから。
  
  次の機会なんてないまま別れるはずだったのに。 ]

 
(-92) 2024/06/12(Wed) 22:32:34

【秘】 幸阪結月 → 宮崎暁



[ 手から伝わる温度。交わる視線。
  伝えられる願い。

  
……ひどく身勝手な告白。


  崩れると分かっているんだから
  この関係はめでたしめでたしでは終われない。

  
…………でも、思い出作りにはちょうどいい。 ]


 
(-93) 2024/06/12(Wed) 22:34:45

【秘】 幸阪結月 → 宮崎暁



[ 君は私を利用したつもりだろうけれど。

  君が選んだ人は心置きなく死ぬために
  思い出が欲しいと願う人だったから。


          利用したというならお互いさま。 ]

 
(-94) 2024/06/12(Wed) 22:35:13

【秘】 幸阪結月 → 宮崎暁



    そう、かも。
    似てるね、私達。


[ 同じだね、とは言わないまま。

  軽々しく、君の告白を受けたんだ。>>17 ]

 
(-95) 2024/06/12(Wed) 22:35:36

【秘】 幸阪結月 → 宮崎暁



   幸阪結月。
   結ぶ月で、ゆづき。

         よろしくね、私の彼氏さん。


[ 私でなければならない理由なんてない。
  そう思いながらも、気になってしまったんだ。

  知らない世界に行ける可能性があるかもって。 ]

 
(-96) 2024/06/12(Wed) 22:35:58

【秘】 幸阪結月 → 宮崎暁



[ 幸阪結月でなければだめだったと言われたかった。 ]**


  
(-97) 2024/06/12(Wed) 22:36:30

【秘】 幸阪結月 → 宮崎暁



[ 付き合い始めてから半年ほどたった夏の日。

  暑すぎて溶けそう、なんて
  軽口をたたくのも嫌になるくらい暑かった。
  何処かに出かけるより涼んでいたかったから
  君の家に行くのを嫌がったりなんてせずに。

  重いんじゃない?っていいながらも
  お言葉に甘えて後ろに乗せてもらって。

  アイスならこの間出たコンビニ限定のが食べたい
  とか言ってみたりして。

  いつも通り、恋人っぽい会話をしてた。 ]


  
(-98) 2024/06/12(Wed) 22:54:01

【秘】 幸阪結月 → 宮崎暁



[ 二人きりになったところで
  私達に好意なんてないはずだから
  なんにも起こりはしない。

  何処かで楽観視してた私が
  警鐘を鳴らす私に勝ったせいで
  私は君の部屋に躊躇いなく招かれた。

  エアコンの効いた広くない部屋。
  最低限のものしか置かれていない部屋は
  今までの生活を物語っていて。

  それが心に引っかかって、
  憂うように目を伏せたのは一瞬の事。


  恋人ならこれくらいするよね、と
  身を寄せ合って、お互いを近くに感じて。 ]


 
(-99) 2024/06/12(Wed) 22:54:41

【秘】 幸阪結月 → 宮崎暁



[ 好きかどうかなんてわからなかった。
  ただ、嫌いだとは決して思わなかったし
  君と過ごす時間は楽しかった。

  それで十分だ、って思ってたんだよ。


        
本気でそう思ってたはずだった。 ]


  
(-100) 2024/06/12(Wed) 22:55:23

【秘】 幸阪結月 → 宮崎暁




    
このまま二人でお昼寝でもしちゃう?



 
(-101) 2024/06/12(Wed) 22:55:56

【秘】 幸阪結月 → 宮崎暁



[  近い距離も厭わずに君と目を合わせて。

       幸せそうにふっと微笑んだ。 ]*


 
(-102) 2024/06/12(Wed) 22:56:54

【秘】 幸阪結月 → 宮崎暁



      ―――――………。

  
(-103) 2024/06/12(Wed) 23:09:13

【秘】 幸阪結月 → 宮崎暁



[ こんなに近いとあの日を思い出してしまう。  
  思い出さないようにしないといけないのに。

  何処かで思い出したかったのかもしれない。

          だって、心地よかったから。 ]


    
(-104) 2024/06/12(Wed) 23:09:39

【秘】 幸阪結月 → 宮崎暁



   
…………そう、だよね。


             
お相子、だね。


  
(-105) 2024/06/12(Wed) 23:10:08

【秘】 幸阪結月 → 宮崎暁



[ イタズラに仕返ししただけ。
  
  そう、これが私達のあるべき姿のはず。 ]


 
(-106) 2024/06/12(Wed) 23:10:29

【秘】 幸阪結月 → 宮崎暁




[ どうしてだろう、分かってるのに
  心が揺らいでしまうのは。 ]



 
(-107) 2024/06/12(Wed) 23:11:06

【秘】 幸阪結月 → 宮崎暁



    …………ん、行こう。
    
    メロンパン、売り切れちゃう。


[ ぱっと君から離れるとまた手を繋いで。

        二人の日常へと戻っていく。
        
何処か名残惜しさを感じながら。 ]


 
(-108) 2024/06/12(Wed) 23:11:27

【秘】 幸阪結月 → 宮崎暁



[ パン屋さんってあれもこれも、って
  買いたくなっちゃうけど
  君がいるから半分こすれば色々食べられるね、
  私はクリーム入りのやつたべたい、なんて言って
  二人でそれぞれ買ったパンを分け合って。

  ほら、あーんってする?
  なんてパンをちぎって君の口元まで
  持って行くふりをして自分で食べてしまう
  悪戯をしたりもしたけど

  その光景すら、他人から見たらただのカップル。

  想いあう二人にしか見えなかったかな。 ]**

 
(-109) 2024/06/12(Wed) 23:12:00

【秘】 宮崎暁 → 幸阪結月



 [ 折角なら、って、
   そこに楽しさや幸せを求めた時に
   その主語が自分じゃなくて相手になる。

   まして身勝手な告白をした相手に。


   それだけのことが
   実はとてもすごいことなんだって。
   幸阪は知っていたりするんだろうか。

   言葉にせずと態度や空気に出るもので
   それが僕が幸阪のことを
   役割以上に大事したいと思ったきっかけの一つ。 ]



(-110) 2024/06/12(Wed) 23:48:00

【秘】 宮崎暁 → 幸阪結月



 [ プラネタリウムを見に行こうと決めた当日、
   受験の時以上に緊張していた僕はというと。

   慣れないワックスで髪型をしっかりキメて、
   ファッションも幸阪が恥ずかしくなく、
   それでいて圧を感じないくらいに準備して、

   その気合いの入りようは
   両親に頭を打ったのかと疑われるレベルだった。

   そんな紆余曲折を乗り越えて、
   待ち合わせ場所で待つ僕は
   彼女の目にはどう映っていたのだろう。    ]*


   
(-111) 2024/06/12(Wed) 23:48:48

【秘】 幸阪結月 → 宮崎暁



[ 折角なら自分が楽しく過ごせたらいい、
  そう考えられる人だったなら
  私は声をかけられる側じゃなくて
  声をかける側に回っていた。

  ただ、それだけのこと。

  どうでもよかったから。
  無意識に自分は後回しにして
  別にいいや、って諦めて。

  君が幸せだと思えたなら
  少しは存在する意義も見出せるから

  主語が君になってることに違和感も抱かない。
  それが凄いことだとも思わない。 ]


 
(-112) 2024/06/13(Thu) 0:37:08

【秘】 幸阪結月 → 宮崎暁



[ 初めてデートに行く日。
  緊張はそれほどしてなかったけど
  やっぱり、服装って大事かな。
  普通の女の子なら気を遣うよね、とか考えてた。
  ちょっと悩んだけど、いつも着ている服から
  系統を外すなんて冒険も出来なくて。

  白いニットに白いスカートを合わせて
  青のアウターを羽織るスタイル。
  長い髪はポニーテールにして
  星の飾りがついたヘアゴムを付けた。

  ありきたりだし、君が期待してくれたとしたら
  あんまり沿うことは出来なかったかも。どうかな。]


 
(-113) 2024/06/13(Thu) 0:38:19

【秘】 幸阪結月 → 宮崎暁



[ 時間より少しだけ早く
  待ち合わせ場所に着いたつもりだったのに
  もう彼の姿があることに気づいて
  小走りで近寄って。 ]

  
(-114) 2024/06/13(Thu) 0:38:35

【秘】 幸阪結月 → 宮崎暁



   ごめん、待たせちゃったかな。


[ まだ寒い季節だったし
  冷えて風邪ひいたりしたら洒落にならないから
  大丈夫?って聞いた後。 ]

 
(-115) 2024/06/13(Thu) 0:38:53

【秘】 幸阪結月 → 宮崎暁



   ……今の君と歩いているとこ見られたら
   いいなぁって言われそう。

   かっこいいから。


[ 服装からも空気からも彼の本気が伝わってくる。
  私、あんまりいつもの服から外さなかったし
  大丈夫だったかな、と思いながら
  私からどうかな、って聞くのも変だし。 ]

 
(-116) 2024/06/13(Thu) 0:39:41

【秘】 幸阪結月 → 宮崎暁



    ―――――手、繋ぐ?


[ 行こうか、って手を差し出すんだ。
  寒いし、なんて使い古された理由を添えて。 ]*

 
(-117) 2024/06/13(Thu) 0:40:06

【秘】 宮崎暁 → 幸阪結月



 [ 全然重くない、なんて微笑みながら
   夏空を自転車で駆けていく。

   コンビニ限定のアイスを買って。
   幸阪が買うものと同じシリーズの
   別の味を二人でシェアしようとか考える。

   この時間だけでも、僕は幸せだった。

   今の僕と彼女は役割でしかないけれど
   その役割としての最適解を
   二人で導き出したんだっていう

   二人で一緒の方角を見ている
   その達成感はとても言葉じゃ言い表せない。 ]


(-118) 2024/06/13(Thu) 0:42:59

【秘】 宮崎暁 → 幸阪結月



 [ 二人きりの空間は甘くて心地がいい。

   各地を転々としたせいで
   ラーメン限定で舌が肥えたとか。

   そんな他愛のない話をしながら
   ただ静かに彼女との時間を感じる。
   こんな時間が、たまにあると嬉しくて
   幸阪にはそんなことを伝えた。

   今日は珍しく僕の両親は帰りが遅くて
   それを伝えたのはなんの他意はなく、
   一緒にいれる時間が長いんだと
   そう言いたかっただけだった、はずなのに。]

   

(-119) 2024/06/13(Thu) 0:43:27

【秘】 宮崎暁 → 幸阪結月



   そしたら起きれなくな────────


(-120) 2024/06/13(Thu) 0:44:08

【秘】 宮崎暁 → 幸阪結月



   [ 目が合った瞬間、僕は言葉を失った。 ]
   

(-121) 2024/06/13(Thu) 0:45:30

【秘】 宮崎暁 → 幸阪結月



 [ 初めて会った時からそうだ。

   楽しそうに、幸せそうに、悪戯に、
   笑う君のそんな顔が

            僕は……僕は……。   ]


(-122) 2024/06/13(Thu) 0:46:02

【秘】 宮崎暁 → 幸阪結月



 [ お互いの吐息が感じられる距離、
   怖がることさえせずに微笑んでくれる

   幸阪のそんな姿を知っているのは
   きっと僕だけ。僕にだけ許された、特権。

   僕を受け入れてもらえているのかなと
   都合のいい身勝手な喜びばかり感じて。   ]


(-123) 2024/06/13(Thu) 0:46:37

【秘】 宮崎暁 → 幸阪結月




         結月。



(-124) 2024/06/13(Thu) 0:47:13

【秘】 宮崎暁 → 幸阪結月



   [ 月に赤い結び目を捧げ

      僕は初めて、名前を呼んだんだ。]



(-125) 2024/06/13(Thu) 0:48:56

【秘】 宮崎暁 → 幸阪結月



 [ でも僕が格好つけることなんて出来なくて。
   甘い空気に支配されたまま、
   どれぐらい続いたかも分からない
   口付けを止めるとすぐに正気を取り戻して。 ]


   ご、ごめん!幸阪!
   僕、調子に乗っちゃって…!!



 [ 雰囲気に飲まれてやってしまったと
   慌てた様子で幸阪から離れたのだったが…。 ]*


(-126) 2024/06/13(Thu) 0:49:58

【秘】 宮崎暁 → 幸阪結月



   うん、そうだね。


 [ 彼女の言葉に頷いて、
   日常に戻ろうと手を引く。

         君といればいるほど
         君から離れられなくなるって
         肌で感じてしまいながら。   ]


(-127) 2024/06/13(Thu) 0:50:45

【人】 宮崎暁



 [ たどり着いたパン屋のイートインで
   ついつい買いすぎてしまったパンを並べて
   僕は君との時間を堪能する。

   彼女が選んだクリーム入りのメロンパン
   美味しそうだなと思っていたら
   あーんとしてくれるみたいで
   口を開けたら幸阪がそのまま自分で食べてしまい
   僕の間抜け面が見られてしまったり。

   こういう時、幸阪に振り回されることが多くて
   なんだかそれも楽しいからと
   こそばゆくなる僕がいたわけだけれど。


   やっぱり彼女といる時間は
   僕にとってはかけがえのないもので
   一緒にいればいるほど
   その想いは強くなっていくばかりだ。   ]


(88) 2024/06/13(Thu) 0:51:42

【秘】 宮崎暁 → 幸阪結月



  [ この身体と心は
    幸阪結月のことをずっと覚えている。

        今更肌で感じたなんて嘘だ。
        ずっと、ずっと、分かっていたんだ。
        とっくに戻れなくなってることくらい。]


(-128) 2024/06/13(Thu) 0:52:51

【秘】 宮崎暁 → 幸阪結月



 [ 分かってたんだ。

     僕が幸阪結月に
       本気で恋をしてしまったんだって。  ]**


(-129) 2024/06/13(Thu) 0:55:23
到着: alice0327

離脱: alice0327

【独】 幸阪結月

/*
やっちまった泣きたい
(-130) 2024/06/13(Thu) 21:04:24

【独】 幸阪結月

/*
名前消したのに…………どうして…………
(-131) 2024/06/13(Thu) 21:06:57
到着: 惜別ハツナ