人狼物語 三日月国


73 【誰歓突発RP】私設圖書館 うつぎ 其漆【R18】

情報 プロローグ 1日目 2日目 エピローグ 終了 / 最新

視点:


一日目

村人:5名、黙狼:1名、童子龍:2名

【人】 とある書物


 どう?

 ほら、そっちの子も

 あなたを待ってる。

 
(0) 2021/05/19(Wed) 7:00:00
コミット要求:ON

【人】 絵描き ルナリア



  空は快晴。お日様が頬を照らす時間。
  動かしていた筆をふと止めて
  顔を横に向ければ、そこにはじっと
  私を見つめる彼がいた。


   「 ずっとそうしてて、飽きない? 」


  すい、と首を動かし、
  再びキャンバスに向き合いながら
  私は思ったことを口に出す。

  いつからこうしていたんだったか。
  覚えていないのは、それほど昔だった
  というわけではなく
  単純に興味がないから。
(1) 2021/05/19(Wed) 10:04:23

【人】 絵描き ルナリア



  横目に、彼がこくりと頷いたのがわかる。
  飽きないのなら、まあ。
  それでいいのだろう、知らないけれど。

  動く筆はいつものように。
  私の表情も、いつもの如く。

  それらを眺めていて楽しいなんて
  奇特なものだと、私は思った。**
 
(2) 2021/05/19(Wed) 10:04:32

【人】 『伽藍堂』 江戸川 颯介

[舌戦にも睨めっこにも敗北を喫した俺は
 ヒビ入りの花瓶へと視線を移して
 何度目かのお断りの言葉を述べた。
 がその言葉すら、まつ毛に飾られた目の光を
 陰らせるには至らなくて。]


  ……お前さんこそ、明日には俺より
  もっと良い奴が見つかるかもしれないのに
  眼を曇らすと見えるもんも見えねェぞ。


[好きになれ、と言われてもなれないのは
 俺もよく知っている。
 でもここで引いてしまって
 その柔らかそうな頬に口付けてしまえば
 全部全部、無駄になってしまう。]


  …………好きとか、嫌いとかじゃねンだよ。
  聞き分けろ。


[そう厳しい顔を作ってみたけど
 結局、また来週になればこの子は店に来るだろう。
 多分、その手にコーヒーを持って。]
(3) 2021/05/19(Wed) 19:59:08

【人】 『伽藍堂』 江戸川 颯介



  強行手段て。


[いきなり噴出した物騒ワードに
 うまい返しが思いつかず
 俺はひくり、と口の端を震わせる。

 若い言葉はよく分からなかったが
 ともかくデートじゃなく
 友達と遊ぶらしいのだけは分かった。]


  クラブもスペードも無ェよ。
  遊びに遅れッちまうから早く行きな。


[突き放す言葉を重ねたのに
 ひらひらと手を振り店を後にするお嬢さんが
 コーヒー持って現れる光景を瞼に描いて
 つい、くす、と笑みが漏れる。]
(4) 2021/05/19(Wed) 20:02:27

【人】 『伽藍堂』 江戸川 颯介

[嵐のような娘がいなくなれば
 古物たちの匂いと、重ねた年月分の
 濃厚な沈黙が店の中を満たすだろう。

 医者になれ、とうるさい母から逃げて
 うるせぇ、これが俺の好きなものだ、
 これが俺の人生なんだ、と始めた店を
 四方八方埋め尽くさんばかりの俺の宝物たち。

 分かるさ、何言われても止められやしない。
 これだ、と思い込んだら
 どデカい壁に当たるまで突き進む。]


  ……ふう、


[すっかりぬるい茶を喉へと流し込むと
 それでも俺は次の断り文句を考える。]
(5) 2021/05/19(Wed) 20:11:24

【人】 『伽藍堂』 江戸川 颯介

[「あの店ジンジャークッキー以外に
  何があったっけ」─────なんて

 一瞬頭をよぎった莫迦な考えを
 ぺちん、と頭を小突いて振り払って。]*
(6) 2021/05/19(Wed) 20:12:54

【人】 西園寺 飛鳥




   もし明日、江戸川さんよりいい人が
   見つかって、ここに来なくなれば、
   清々した!と思うんじゃないんだ?


[あ、そっか、寂しい?もちろん寂しいよね?と
 にこぉっと唇は弧を描き、うんうんと頷けば
 「だから、寂しくないようにまた来る」と
 伝えて、ぐいっとお茶を最後まで飲み干した。
 飲み口についたグロスを軽く拭って。

 聞き分けろ、なんてW大人の意見Wには
 「聞き分けは悪い方なの」とさらりとかわし]

 
(7) 2021/05/20(Thu) 0:27:22

【人】 西園寺 飛鳥




    そーゆー顔も好き


[渋い表情に笑顔を向けて、店をあとにする。

 強硬手段に出られないわけじゃない。
 だけど、迷惑をかけたいわけじゃない。
 その前にどうかこっちを向いてほしい。
 わたしの方を見てほしい。
 あの日はちゃんと合った、通じ合った。
 だから電流が走って、私は恋に落ちた。
 ここに通うようになってからも、
 目が合うことはあるのだけれど、
 あの時のように真っ直ぐじゃない。
 どこかできっと、一線引かれていて
 引いた線の上に透明の分厚い板が置かれてる。
 届かない。触れらない。きっと、今以上
 距離を詰めることを彼は怖がってる。]

 
(8) 2021/05/20(Thu) 0:27:40

【人】 西園寺 飛鳥



[───その理由が、わからない。
 私が彼より若いから?まだ大学生だから?
 だけど成人はしているし。
 家だって知ってるくせに。

 見た目が嫌?もっと可愛らしい、女の子らしい
 シフォンやフリルを使ったような服を
 着るほうが気に入ってもらえる?

 ───ううん、そんな事したくない。
 わたしはありのままの私を、知ってほしい。
 見つめてほしい。それで、好きになってほしい。
 それは、わがままなのかな。

 そんなことを考えながら、次の週。
 わたしはまた、彼の元を訪れる。]


   コーヒー、持ってきたよ、江戸川さん


[そう言ってにっこり微笑みながら、
 家の蔵と似た匂いのする店の中へと足を
 踏み入れるのだ。]
 
(9) 2021/05/20(Thu) 0:27:59

【人】 西園寺 飛鳥




   これ、ドリップにしてもらった。
   飲みやすいかなって思って。


[そう言って、父の行きつけの喫茶店で
 準備してもらった紙袋を手渡す。
 ちなみに、お茶菓子は用意していない。
 また美味しいお菓子、準備してくれてるかなって
 そんなささやかな期待を込めて。

 それからもうひとつ。
 カバンの中に忍ばせた、隣町の美術館で
 開かれている展示会のチケット。
 興味を持ってくれたらいいな、そうしたら、
 デートに応じてくれるかな、と
 ちらちらそちらを窺いながら。
 隙を見て切り出す算段で。]*

 
(10) 2021/05/20(Thu) 0:28:21

【人】 ぷにぷに アポス


 やはり聞いただけですべてをしることは、
 いささかむずかしい…ということだな…っ…!

[ 全然違うと共にきょろきょろする友人にしんみょうに頷いた。>>0:68
 森の中と違って、色彩の情報量も多い。きらきらで、ぴかぴかだ。ざわざわしてて、にぎやかだ。]

 くるだけでまなべるとは…、
 おくがふかい…。

[ 他のみせを見ている友人を気にせず、興奮のままに好きな場所を見に行ってしまう。友人がついてきてくれたからよかったものの、そうでなければ思い思いに動きはぐれてしまっていたかもしれない。
 友人がみていたぷるつやにしてくれるお店もぜったいに気になるものだったが。
 だがそれに今は気付けずに、見ている横から掛けられた声に頷いた。>>0:69>>0:70
(11) 2021/05/20(Thu) 4:06:12

【人】 ぷにぷに アポス


 おしえたら、
 やつらも自らここへのりこんでくるかもしれないな。
 くくく、やつらがもっとくわしくと話を"こう"ようす、
 そうぞうするだけで楽しくなってくるな…っ!

[ 直訳すると、土産話に目を輝かせる友人の顔を見るのが楽しみということなのだがいやこの言い方もあれか?いい言い方をもさくしなければ。
 そうして友人と共にメモをかきはじめる。絵の巧さは76点。他の友人たちの気の引ける絵はかけるだろうか。しかし協力すれば時間は半分だ。描けば描けるだろう。

 じゆうけんきゅ〜の話を伝えると、お店の人にもほめられる。それは誇らしいことで、胸をえへんと張ったのは顔を見合わせた後、友人と同時にだった。
 ここまでほめられたならば、やはりじゆうけんきゅ〜はカンペキにしないとなっ!]
(12) 2021/05/20(Thu) 4:06:27

【人】 ぷにぷに アポス

[ 甘いにおいにつられてしまうのはお互いさまらしい。ふわふわと漂うかおりにはあらがえない。仕方がない。>>0:71
 友人がにょんと伸びる。こちらはぴょこんぴょこんと連続ジャンプして覗き見た。

 全部の作業は見えないが、こ、これは…!]


 ふぁあ〜………。

[ 溶けた様な声が出た。
 あつあつ。じゅうじゅう。音がするたびかおりがする。ふんわりと充満するあまいあまいかおり。
 ぺらぺらが盛りつけられていく様に、どんどん目を輝かせる。]
(13) 2021/05/20(Thu) 4:06:43

【人】 ぷにぷに アポス


 な、なな なまくりーむ、だと…!?
 いいのか、あんな あんなにたっぷり……!!?

 いちごまで!?
 しかし森でたべるいちごよりおおきいぞ…っ。
 ふぉおお、あれはっ、あれはまさかっっっ。

 いや、なまえまではしらないんだが…、
 とてもあまくて…幸せのかたまりのような黒いおかしがあるらしい……!
 もしや…っっ……!

[ 夢中になりながらもうるさければ気付かれるだろう。そうして"チョコ"の名前を覚えると、ちょこ、ちょこか…、なるほど、ちょこ…と繰り返す。さっそくチョコという黒いものをメモに書き記した。
 食べ物を買う事にまだ迷いがあったからだ。

 他の客が、さきほどのぺらぺらにたくさんいろいろ詰めたやつを美味しそうに食べている。やはり目が行ってしまう。そわそわしてしまう。ムムムムム。
 友人もむむむむと唸っていた。>>0:73

 そして、>>0:74>>0:75
(14) 2021/05/20(Thu) 4:07:00

【人】 ぷにぷに アポス


 ―――
もしや おまえ 天才か…っっっ!!!??

 イチリあるどころか、せかいが"わななく"ぞっ!!

 いやはや、うすうすそうではないかと思っていたのだ。
 もはやそれは大大大天才のはっそうっ…!

 そんなすばらしいて〜あんを ひてーする理由は、
 なにひとつないっ!のだっ!

[ 全肯定だ。当り前である。
 だってだってあれは絶対に食べてみたいものだったのだから。

 ふたりでひとつの"クレープ"を注文する。ちょことやらをたっぷりめにオマケしてもらえ、たくさんたくさんお礼を言った。宝石を渡す時もなんらためらいはない。

 そうして一口。] 
(15) 2021/05/20(Thu) 4:07:26

【人】 ぷにぷに アポス


 ふぁ〜……。

[ 感想も言葉も全部とける心地だ。もうだめだ。これはあくまのたべものだ。
 そう思ったので感想メモにもそう書いた。溢れんばかりの感想は、メモになんぺーじもかきたかったけど、メモの量も"ゆうげん"であるからそうもいかなかった。
 でもこの思い出はきっと絶対に忘れることはないだろう。

 口の周りにべったりとなまくりーむとちょこをつけたまま、大満足だった。]
(16) 2021/05/20(Thu) 4:07:36

【人】 ぷにぷに アポス


 ……

 こほんっ。
 おなかもいっぱいになったことだし、
 街のたんさくを、さいかいするとするかっ!!

[ 元気いっぱいつやつやだ。
 そうして街を見て回っていると、ふと。鈴の音がした気がし>>0:2、路地裏>>0:n0へと視線を向けた。
(17) 2021/05/20(Thu) 4:07:56

【独】 ぷにぷに グレザン

/*
かわいすぎいきものかよ!!!!!!!!!!

世界がわななくほんとわらう 天才です
絵がじょうずもかわいいな……おくちべたべたもかわいいな……
え? かわいいいきものですね……ぷにぷに……
(-0) 2021/05/20(Thu) 4:11:34

【独】 絵描き ルナリア

/*
私の描く「彼」が「私」にとって都合の良い男すぎて、書くのがちょっとだけ恥ずかしくなってしまう。
(-1) 2021/05/20(Thu) 12:04:37

【人】 絵描き ルナリア

 

  来る日も来る日も、彼は私の顔を見に来る。
  何がそんなに楽しいのか、私にはわからない。

  でもきっと、私が絵を描く理由だって
  彼にはわからないのだろうから
  お互い様というものなのかもしれない。
 
(18) 2021/05/20(Thu) 12:34:54

【人】 絵描き ルナリア



   「 食事? ……奢りなら。 」


  とある日、一段落、というように
  息を吐いて筆を置いた時。
  彼が口を開くと、食事に行かないか、なんて。
  そんなふうに誘いの言葉をかけられる。

  私は普段、あまり食事に頓着せず
  多くを食べないものだから、もしかしたら
  そんな生活を気にしていたのかもしれない。
 
(19) 2021/05/20(Thu) 12:35:26

【人】 絵描き ルナリア



  服はいつものように華美なものでなく
  多少絵の具の汚れがついているもの。
  それでも彼は文句を言わず、
  顔を向けた私に微笑みかける。

  ぱちり、と琥珀の目を瞬いた私は
  漸く、疑問の言葉を心の内、浮かべたけれど。
  形にすることをしないままに
  彼と共に、街の中を歩くのだ。**
 
(20) 2021/05/20(Thu) 12:35:34

【人】 『伽藍堂』 江戸川 颯介

[もしこのお嬢さんが
 もう何週間も顔を見せずに
 ある日店の前を、知らない男と一緒に
 ちらりと此方を振り向くことなく歩いていたら

 清々する、なんて思わない。
 別に嫌いだから拒んでるんじゃない。

 少し三白眼を見開いて、
 それからその背を見送ったあと
 ひとりそっと微笑むに止めるだろう。

 良かったな、なんて
 褪せた色の店で一人呟いて。
 ─────結末は、それでいい。
 結ばれるだけがハッピーエンドじゃねェ。]
(21) 2021/05/20(Thu) 19:03:12

【人】 『伽藍堂』 江戸川 颯介

[もうぐうの音も出ない俺は
 「すき」の言葉に舌打ちひとつ。

 他に女がいる、といえば良いのか。
 それとも、とてつもなく嫌われることを
 すればいいのか。
 お嬢さんが居なくなっても俺の頭の中には
 赤い口紅がにっこり弧を描いて
 時々、ちゅ、とキスを投げてくる。

 見上げればこちらをにやにや見下ろす
 恵比寿天と目が合って
 俺はカウンターに残された、
 グロスの赤がほんのり残る茶碗に目を落とす。]
(22) 2021/05/20(Thu) 19:05:35

【人】 『伽藍堂』 江戸川 颯介

[親友殿を笑えないほど
 前に酷い女に引っかかった事がある。
 曰く俺と手前は前世で王子と魔女、
 禁じられた恋人同士で、
 来世で必ず結ばれると願って身投げをし
 嗚呼今こそその念願の叶う時、とか。
 なんじゃそれはと一笑に伏したら怒髪天、
 店の中で包丁振り回した大立ち回りときた。

 そんな手合いと比べれば、毎週店に押しかけて
 茶を嗜んでいくことの、なんと可愛いこと。

 けれど、彼女の求める方に
 足を踏み出しては、いけない。
 踏み出した足はきっと彼女の未来を汚す。]
(23) 2021/05/20(Thu) 19:09:56

【人】 『伽藍堂』 江戸川 颯介

[ぼう、と考えながら一週間が過ぎようという時
 俺はまた親友殿の店に顔を出していた。

 コマドリの描かれたアンティークのティーカップは
 店主のお眼鏡に叶ったらしく
 カウンターでうきうきと磨いている。
 俺はそれを眺めながら、いい断り文句を
 絞り出そうと渋面を作っていただろう。]


  「……ねえ、顔ひどいよ。」


[視線はカップに向けたまま
 店主はたしなめるような声を出した。
 店主は例の人とは順調なのか
 その顔には曇りはない。

 それすら妙に腹立たしくて
 カウンターに腰掛けたまま、ぷい、と横をむく。

 レジ横にある小さなショーケースには
 紅茶セットにつく小さなおやつシリーズが
 小分けに袋詰めにされている。]
(24) 2021/05/20(Thu) 19:11:30

【人】 『伽藍堂』 江戸川 颯介

[ジンジャークッキーだけじゃなく
 犬の形に抜かれたペッパーチーズクッキーや
 全身真っ黒なチョコマフィン、
 アールグレイマカロン、なんてのもある。

 あの子は何が好きだろう。
 ─────いやいや、選んでどうする。

 ショーケースから視線を移すと
 信じられないものを見た、と目を丸めた
 店主とぱっちり目が合う。]


  「甘いの嫌いじゃなかったっけ?」


[それとも……?なんて意趣返しの詮索に
 ぎろりと睨み返して。
 店主はくすくす笑うと、ショーケースの中から
 デコレーションされたカップケーキを掴んで
 そっと俺の方に押しやった。]
(25) 2021/05/20(Thu) 19:12:14

【人】 『伽藍堂』 江戸川 颯介




  「女の子の好きそうな、映え、ってやつ。」


[気に入ったならデートしに来なよ、と。
 こいつも大概お節介だ。]
(26) 2021/05/20(Thu) 19:12:38

【人】 『伽藍堂』 江戸川 颯介

[そして、カップケーキをもらったその日に
 また店頭に花が咲く。

 ふわ、と薫るコーヒーの香りに
 先週の言葉を思い出して、つい頬が緩んだ。]


  人の言うこと聞かねェくせに
  律儀なもんだね、まったく。


[そう笑いながらも、小花を散らした皿に
 ちょん、とふたつ、カップケーキを添えようか。
 ひとつは薄い紫色のバタークリームに
 カラフルなマーブルチョコが乗っていて
 もうひとつは今日に上のバタークリームに
 にょん、とうさぎの耳を突き立てたもの。

 これを見たら笑いやしないか、気が気じゃなくて
 俺はまだお嬢さんの企みに気付かない。

 す、とチケットが差し出されたなら
 目を丸くして─────]
(27) 2021/05/20(Thu) 19:12:59

【人】 『伽藍堂』 江戸川 颯介



  こういうの、興味あったんか。


[隣町の美術館で開催されている
 『香水瓶の歴史』というタイトルと
 お嬢さんの顔を見比べて、問う。

 正直に言うと美術館巡りは好きだ。
 この仕事をする前から、ずっと。
 でもお嬢さんが興味もないなら
 このチケットを持ってきた理由は明白。
 受け取らない方がきっと懸命だろう。
 いや、でも、
イキタイ……ッ!


 お嬢さんの目の前で、ゆらゆら。
 唇を噛み締めながら迷う。]*
(28) 2021/05/20(Thu) 19:14:16

【独】 西園寺 飛鳥

/*
うわーーー!!!!!!好き!!!!!!!
(-2) 2021/05/20(Thu) 19:53:18

【独】 西園寺 飛鳥

/*
ときどきでてくる菊太くんにもどきどきするのよね…すきだよ…
(-3) 2021/05/20(Thu) 19:54:03

【独】 西園寺 飛鳥

/*
いやほんまつかれた体に染み渡る推し
(-4) 2021/05/20(Thu) 19:54:17

【独】 絵描き ルナリア

/*
そういえば、完ソロル処女です。

文章が浮かばない時は休むこと。
(-5) 2021/05/21(Fri) 9:58:12

【人】 西園寺 飛鳥


[きっと、うまく伝わってない。
 江戸川さんは怖がりだから。
 私のことが嫌いなら、お茶菓子なんて用意しない
 だろうし、お茶なんて出してくれるわけない。
 悪態をつきながらも毎週毎週迎え入れてくれるのは
 女として、じゃなかったとしても。
 妹のよう、だったとしても
 少なからず好意を抱いてくれているからだと
 私は思っているのに。

 ならば、それをどうすればW異性Wとして
 見てもらえるようになるのか。恋人の候補として
 彼の人生の一部になることを許されるのか
 毎晩のように悩むのだ。

 友人に相談したとて、有益な情報や案は
 今のところ出てこない。
 強硬手段、も友人の軽口ではあったのだけれど
 できればそれはとりたくはなかった。]

 
(29) 2021/05/21(Fri) 21:01:01

【人】 西園寺 飛鳥


[心が欲しい。彼の。
 好きになってほしい。
 熱のこもった視線で見つめてほしい。
 別の誰かに私が行こうとしたら
 引き止めて、抱きしめてほしい。
 人生全てをくださいと口に出しているわけでは
 ないのだから、そこのところちょっとだけ
 くれたりしないかなって。
 控えめでしょって思うのだけれど、まあ
 もちろん現実はそううまくはいかないのだ。

 今日こそ、振り向いてもらえますようにと
 願掛けしながら開く扉。]

 
(30) 2021/05/21(Fri) 21:01:20

【人】 西園寺 飛鳥


[持ってきたコーヒーを手渡すと、緩んだ頬に、
 きゅん、と心根が掴まれるよう。
 愛おしさが溢れて、自然と表情は綻んだ。]


   今日も冷やかしって思ってる?

   律儀な冷やかし客だなーって?


[と首を傾げて見せながら、いつもの席につけば、
 小皿に乗った可愛らしいカップケーキが
 テーブルをすべって出てきただろうか。

 そうしたら、わたしはそれを見つめて、
 ぱちくりと目を瞬かせてから、
 江戸川さんの方を見上げるだろう。]
 
(31) 2021/05/21(Fri) 21:01:36

【人】 西園寺 飛鳥




   ───すっごいかわいいんだけど!
   え!なにこれ!写真撮っていい?


[とあからさまに一つ声のトーンが上がる。
 はしゃいでスマホを取り出せば、
 回答よりも先に一枚パシャリと納めた。
 それから、にへ、とした笑みを向けて
 ちょいちょい、と手招き。
 こちらにきてくれないなら仕方ない。
 立ち上がってそちらに歩いて行き、
 左手の手指で器用にスマートフォンを持って
 くいっと彼の腕を引きながら軽く背伸びすれば
 長押しで連写。そうすれば、1枚くらいは
 ブレていないツーショットを
 納めることができただろうか。
 その距離にすぐに頬は緩んで。]
 
(32) 2021/05/21(Fri) 21:01:51

【人】 西園寺 飛鳥




    隙だらけですよ、お兄さん

    そういうとこも好きだけど


[と、悪戯の成功した子供みたいな笑みを浮かべて
 そそくさと席へと戻ろうか。
 先程の写真は消せと言われても絶対に消さないし、
 むしろ「ロック画面にしよ」と鼻歌混じりに
 スマホを操作し始めるだろう。
 ちなみになぜ急に写真なのかと問われれば、
 「今めっちゃ好きだなって思って、この瞬間を
 撮りたいって思ったから!」と肩をすくめる。]


    えーでもほんとかわいくて、
    なんか食べるのもったいないな


[そうはしゃぎなから。
 コーヒーのいい香りを鼻腔に吸い込み、
 ティータイム…もといコーヒータイムをはじめよう。]
 
(33) 2021/05/21(Fri) 21:02:22

【人】 西園寺 飛鳥



[相変わらずつれない江戸川さんに、
 今日はとっておきのお誘いがある。
 カバンの中に忍ばせた、2枚のチケット。]


   あ、そうだ


[と前置きしてそれを取り出せば、
 す、と2枚、差し出して。
 そうしたら、びっくりしたように問いかけが
 されるから、目を柔く細めて。]


   綺麗なものは好きだから。
   香水も、結構好きだし。


[…で。]
 
(34) 2021/05/21(Fri) 21:02:37

【人】 西園寺 飛鳥




   わたしとデート、しませんか?


[そう言って、差し出したチケットを引き寄せ、
 その影からちらりと顔を覗かせて、
 そちらをじいっと見つめよう。

 唇を噛み締めながらこちらを見ているのが
 わかれば、眉尻をそっと下げて。]
 
(35) 2021/05/21(Fri) 21:02:52

【人】 西園寺 飛鳥




   …そんなに気負わなくても。


[唇をとがらせて、少しばかり
 困ったように笑ってみせる。
 それでも彼が手に取ってくれないなら、
 ふぅ、とひとつ息を吐いて、チケットを
 一度膝の上に下げるだろう。]


   ───展示に興味がないわけでは
   ないよね、そのリアクション的に。

   つまり、今引っかかってるのは、
   私とお出かけするってとこだよね。


[唇を結んで、ゆらゆら、今度はこちらが迷う番。
 私も2人じゃまずいなにかがあるのか。
 それとも、この隔たりを超えることになる、と
 彼は思っているのか。
 あくまで冷やかし客と店主の位置付けを
 崩したくない、のだろうか。

 ふぅ、と息を吐いて、また、眉尻を下げて笑って]
 
(36) 2021/05/21(Fri) 21:03:07

【人】 西園寺 飛鳥




    ───あげる。


[膝の上に置いたチケットをテーブルに
 そっとのせて、そちらへスライド。
 パッと手を離して、コーヒーカップをとり、
 一口飲んだ。さっきより少し苦いかも。]


   江戸川さんの好きな人と行って。

   もちろん、わたしでもいいけど。
   お誘いはいつでも待ってるから。


[と肩をすくめてもう一口。
 ゆらゆら、揺れる水面に視線を落として]
 
(37) 2021/05/21(Fri) 21:03:23

【人】 西園寺 飛鳥



   まだ、お客さんでいてあげる。


[そう、茶目っ気を含んで微笑んだ。]*
 
(38) 2021/05/21(Fri) 21:03:44

【独】 『伽藍堂』 江戸川 颯介

/*
ふぁーーーーーーーーーーーーーーん>>29>>30
(-6) 2021/05/21(Fri) 21:15:42

【独】 『伽藍堂』 江戸川 颯介

/*
なんか人魚姫みたいだ……綺麗なシーグラスみたいにぽつぽつ、ログの波に洗われている感じが……ををん……
(-7) 2021/05/21(Fri) 21:17:03

【人】 絵描き ルナリア

 

  時間は穏やかに進んでいく。
  その空間には、私だけが存在している、
  わけではなく。
  いつの間にか、彼がそこにいるから
  それが当たり前のようになっていって。

  注いでくれたお茶を飲んだり。
  誘ってもらって食事をしたり。
  毎日の生活が、彼に侵食されているのだ
  気が付かぬうちに。
 
(39) 2021/05/21(Fri) 21:29:01

【人】 絵描き ルナリア


  気がついたのは、
  いつものように絵を描いている時のこと。
  ふと隣を見て、いつもいた存在がいなかったから。

  そういえば、お腹がすいた。
  そういえば、喉が渇いた。

  最近は感じていなかったように思うこと。
  久方ぶりに感じてしまい、
  琥珀の目をぱちぱちと瞬いた。
 
(40) 2021/05/21(Fri) 21:30:20

【人】 絵描き ルナリア



  どうしてこうなっているのか?
  その疑問がまず浮かぶのは、人からしたら
  鈍臭いと言われるものかもしれない。

  でも、私はこうだから
  ひとつひとつ、考えるしかないのだ。

  絵を描いていたから、とか。
  食べたり飲んだりしてないから、とか。
  …… 彼がいないから、とか。
 
(41) 2021/05/21(Fri) 21:30:39

【人】 絵描き ルナリア



  頭の中で糸を繋ぎ合わせていって
  また、目を瞬いて、現状を理解する。
  
  そう、彼がいない。
  改めて横を見て、いないことを確認して。


   「 なんで? 」


  あの時言えなかった疑問の言葉を>>20
  やっと、口に出したのだ。**
 
(42) 2021/05/21(Fri) 21:31:29

【人】 『伽藍堂』 江戸川 颯介

[カップケーキは、俺の想定していたよりも
 大きな反応を齎した。
 年頃の女の子がはしゃぐ様を
 こんな目の前で見た事がなくて
 俺はつい、くしゃり、と顔を歪めてしまうんだ。

 だから、きっと連写の中の俺は
 6割くらいは笑っている─────かも。]


  ……お嬢さん相手に気張ったりしねェや。


[残りの4割の困り顔のまま捨て台詞。
 この子相手に舌戦を挑むのは負け戦。
 悪い男に捕まりかけてる時の
 「彼氏なう」には構わないけれど
 この子の待受はそういうんじゃないだろう。]
(43) 2021/05/21(Fri) 22:30:01

【人】 『伽藍堂』 江戸川 颯介



  それは、


[好きだと思ったのはカップケーキか、それとも。
 聞き返せない俺は語尾を濁して
 「そうかい」と小さく呟いた。

 気に入ったんなら、行かないか。
 知り合いのやってる店でな……
 なんて、繋げてしまえば
 きっともっと喜ぶ顔が見れるんじゃないか。


 分かっていても、踏み込めない。
 踏み込んじゃならない。]
(44) 2021/05/21(Fri) 22:31:09

【人】 『伽藍堂』 江戸川 颯介

[古いものの匂いを払うように
 ふわ、と焼き菓子とコーヒーの香りが
 二人の空気を満たしていく。

 そんな中のお誘い。
 やっぱりそういうことか、と
 渋面を作れば、チケットの隙間から
 心の迷いを見透かしたように
 お嬢さんはちょんと口をとがらせる。

 問い掛けには、YesともNoとも返せない。
 む、と口を噛んだまま言葉を探しに心の底へ。

 何故こんな態度を取るのか
 言うべきか、否か。
 俺が迷ううち、ぱさり、とデートのチケットは
 カウンターの上に散った。]
(45) 2021/05/21(Fri) 22:31:38

【人】 『伽藍堂』 江戸川 颯介




  ─────おい。


[困った顔のまま、コーヒーへ口付けた
 お嬢さんを向いて、唸る。

 あげるッつったって、
 そんなの、受け取れるはずがない。
 どんなに欲しいものであったって
 ここでお嬢さんからチケット巻き上げて
 一体何が楽しいっていうんだ。
 違う違う。そんな顔して欲しいんじゃない。
 俺は─────]


  …………お客さんでいてやるッて、
  ひとつも買ったことねェじゃねェか。


[ひどくいがらっぽい声で絞り出して
 俺はコーヒーを一口飲んだ。
 笑おうとして、唇が動かない。]
(46) 2021/05/21(Fri) 22:32:35

【人】 『伽藍堂』 江戸川 颯介

[コンマ一つ分の沈黙の後
 俺は小皿の花を見つめながら切り出した。]


  ─────姉が、いてな。
  5個上の。


[緩く巻いた茶髪の似合う明るい人。
 瞼に浮かぶ彼女の顔は笑っているか、
 それともどんよりと曇っているか。]


  俺が大学に上がったその年、
  突然腹に子どもをこさえて仕事を辞めた。
  相手は職場の上司で、妻子もいてンのに。


[カウンターを無意味に掻いていた指先から
 まっすぐ、お嬢さんへと視線を向ける。]
(47) 2021/05/21(Fri) 22:33:40

【人】 『伽藍堂』 江戸川 颯介



  それでも「愛してるって言われた」からって
  一途にトンズラこきやがった男を待ってたけど
  愛した男は知らぬ存ぜぬを貫いて
  姉ンとこにゃ、男の奥さんからの
  慰謝料請求しか来なかったよ。

  ……まァ、後はお察し、ってやつ。


[愛を信じ続けた姉を中心に、
 ボロボロと家が崩れていった。
 あんなのは、もう二度とごめんだ。]
(48) 2021/05/21(Fri) 22:48:10

【雲】 『伽藍堂』 江戸川 颯介



 本当にその「好き」は、言って後悔しないかい。
 俺は、君の人生を明るく照らせるかい。
 ─────俺にはとンと、自信がねェ。

 
(D0) 2021/05/21(Fri) 22:49:37

【人】 『伽藍堂』 江戸川 颯介

[つ、とチケットの1枚を
 仏頂面のままお嬢さんの手元に突き返す。]


  俺が2枚持ってたって
  俺が2回行く他ねェや。


[もう1枚を唇にかざしたまま
 受け取ってもらえるのを待つ。]*
(49) 2021/05/21(Fri) 22:56:01

【雲】 『伽藍堂』 江戸川 颯介

[それでも、そうじゃない、と言われたならば
 俺はまた渋面を作って考えてしまうだろう。


 あんたの事を嫌いじゃない。
 あんたが来てくれるのは楽しみで
 でも、そんなあんたの未来を穢してしまうかも
 しれない自分自身が怖いのだ、と。

 それをどう説明したものか
 俺はまたじっと考え込んでしまう。]*
(D1) 2021/05/21(Fri) 22:59:43

【人】 ぷにぷに グレザン

[ たっぷりの生クリームにみずみずしいいちご、幸せのかたまりの“チョコ”がたっぷりの“クレープ”。

 ほおばった瞬間の感想は、春にとける山の雪みたいに、夏の日差しに負ける氷のように、まるでかたちにならなかった。
 口の中で美味しいものが暴れまわっている。ひとくち食べるたびに心がぽわぽわする。友人が書き記したメモ>>16の“あくまのたべものだ”という感想にはまるでうなずくしかない。自分もメモに“思いつく美味しさをこれでもかと詰め込んだおかし”と書く。これは本当にすごいものだ。

 絵は友人にまかせて、自分は作り方を書き残しておいた。これでどんな風に出来上がるか、みんなも想像できるに違いない。]


 これは、なかなかいいすべりだしだな。


[ 友人のべたべたになった口の周りを、長い一本でふきふきしてから、ベンチからぴょんと降りる。お腹いっぱい元気いっぱい。探索再開だ。

 初めて見る知らない店から、知っているのに山とはまるで雰囲気の違うお店まで。メモにたくさん記しながら、次は何を買うべきか相談しているときのこと。

 ちりんと鈴の音>>0:2が鳴る。視線を向けたのは友人と一緒だった。]
(50) 2021/05/22(Sat) 6:07:16

【人】 ぷにぷに グレザン


 なんだ?

 あ、ねこ。


[ 路地裏に一匹の猫がいた。赤い目の猫はこっちを向いて、じいっと見ているようにも思える。
 山にも色んなもふもふがいるが、その中でも猫は特にかわいいもふもふだ。慣れた子だと毛並みをもふもふさせてくれるし、ぷにぷにの体に頭をぐりぐりと押し付けて挨拶もしてくれる。仲良し相手に体をくっつける文化を持つもの同士としても、猫は大好きだった。]
(51) 2021/05/22(Sat) 6:07:31

【人】 ぷにぷに グレザン


 あの子はもふもふさせてくれるだろうか。


[ 街の探索中だが、猫を見かけるとつい近寄りたくなってしまう。心そわそわと友人に聞く。もふりたい気持ちが同じなら、よし、と一緒に猫の方へと向かう。
 急に走っていってはびっくりして逃げてしまうかもしれない。そろりそろり、ひょこひょこと黒猫の方へ歩み寄る。
 すると、その場でちょこんと待っていてくれた猫から、ちりんと音が鳴る。後もうちょっとの所でとことこと離れてしまった。

 むむ、と唸る。そう簡単にもふもふはさせてくれないようだ。慣れてない猫なのかもしれない。山にもそういう子はいるから、遠くから眺めるだけでおしまいにしておくべきだろうか。

 なんて悩んでいると、友人がなにかに気付いたらしい。あらためて猫を見てみると、少し離れてはいたが、また止まってくれたようだ。]
(52) 2021/05/22(Sat) 6:07:44

【人】 ぷにぷに グレザン


 これは、もふもふチャンスありか?
 もう少し近づいてみよう。


[ しかし、もふもふするまでに猫は離れていってしまう。そういうのを何度か繰り返してから、浮かんできたもしかして? を口にする。]


 これは、どこかへ案内されているのでは?


[ 友人も同じことを考えていたのかもしれない。怖がっているなら、走って逃げていくだけだ。でも猫は、ちょっと離れるだけで止まるし、こっちがついてきているか確認しているようにも見える、気がする。

 なら、例えば猫のおうち。友人のいるところ。おいしいごはんのお店。それとも噂の“猫の集会所”。そんな場所に招いてくれているのかもしれない。
 もう少しついて行ってみよう。意見が揃ったならその後も、夢中になって猫の後ろをとっとこ追いかけていく。

 路地裏を通って、一つ曲がって、も一つ曲がって、それからそれから。自分たちがどの道を通ってきたかを、きちんと確かめずに追っかけてしまったことに気付くのは、まだしばらく先のことになるだろう。]
(53) 2021/05/22(Sat) 6:07:57

【人】 ぷにぷに グレザン

― “うつぎ” ―

[ 黒猫の後ろをついていって、やがて辿り着いたのは一軒のお店だった。追いかけていた猫はするりと扉の隙間から入っていったが、自分たちはその前でぽかんと口を開いている。
 街にたくさんある建物は、山よりも大きくて立派だと思っていた。それなのにここは、]


 もっと大きいお店だ……


[ 街の建物と比べてもまだ一回り大きい。入り口の扉も、他のものよりずいぶん高い位置に取っ手がある。
 何のお店だろう。今までも街の大抵のお店には、看板やメニューのようなものが置いてあったのだ。きょろきょろと見回してる間に、友人が看板を見つけただろうか。
 同じものを見上げた。見上げてみた、が。]
(54) 2021/05/22(Sat) 6:08:16

【人】 ぷにぷに グレザン


 …… しょ、かん うつぎ。
 しょかん? しょ……
 あしょ、いしょ、うしょ、……

 としょ…… 図書館?


[ おそらくお店の名前が“うつぎ”で、前半はお店の種類だ。ただちょっと読めない。読める部分だけ音にして繰り返して、適当な文字をくっつけて考えてみる内に、ひとついい感じのものが思い当たった。

 図書館。本がいっぱいあって、読んだり貸してもらったりできる場所のことだ。森にもある。しかし、ここは森よりもずっとずっと大きい。]
(55) 2021/05/22(Sat) 6:08:30

【人】 ぷにぷに グレザン


 本屋はさっきあった。
 しかし、ここはもっともっと大きい。

 こんなに大きな図書館なら、
 本がたくさんあるだろうな。

 自由研究の役に立ちそうだ。


[ 今までの自由研究も、図書館の本で調べ物をすることが多かった。先生が教えてくれたことも、まだ教わってないことも、本を読めばたくさんのっている。

 そしてこの大きな図書館なら、もっと面白い話が、知らない話があるに違いない。ここで行かない選択肢なんてなかった。]
(56) 2021/05/22(Sat) 6:09:01

【人】 ぷにぷに グレザン

[店の前に行き、取っ手へみょんと長い一本をのばす。
 そしてギイと鳴る扉を押した。

 見たことのない、新たな本との出会いが待っている。
 わくわくと中を覗き込む。たくさんの本棚、たくさんの本の山、紙と一緒に不思議な匂いがふわんとただようお店の中。

 すぐ上の方から、声が降ってきた。>>0:1
 それに気付いて顔を上げて、]
(57) 2021/05/22(Sat) 6:09:26

【人】 ぷにぷに グレザン



 …………………………

 
(58) 2021/05/22(Sat) 6:09:45

【人】 ぷにぷに グレザン


[ ぱたん。

 すぐさま扉を閉めた。
 閉めてそそくさと扉の前から離れる。
 友人も一本で掴んで引っ張った。
 いや、いやいやいや、いや、そんな、見間違いか? え?]
(59) 2021/05/22(Sat) 6:10:04

【人】 ぷにぷに グレザン


 今の、なんだ……?


[ 大きく、毛が少しあって、体がいろんな色をしたなにか。
 初めて目にする生き物に大混乱。長い二本と短い四本を落ち着かなさそうにふよふよさせながら、友人と話し合い。]*
(60) 2021/05/22(Sat) 6:10:40