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【人】 爽快ブラスト チアキ先生が画像を消してしまったことに私は驚きました。 だって、先生は魔法少女に興味があるようでしたから。 けれど、それは男子生徒も同じです。 驚いたように目を見張り先生に文句を言いかけましたが、それをやめてしまいました。 そして不服そうに立ち去っていきます。 私はそのやりとりを呆然と眺めていました。 だって。 とても、とても怖かったのです。 アムニャックとしての立場を守るべきか。自身を守るべきか。個人として。王族として。 私は王族としての立場を守るべきでした。本来ならそうでした。 でも怖くてそれができなかった。 そんな私を、先生は気遣ってくださいます。 先生に抱きしめられ──私はハッと目を見開きました。 こんなはしたない事。 「せ、先生、ありがとうございます…。 でも、その、…叱られてしまいます。」 少しだけ手で先生の胸板を押しました。 助けて頂いたのです。それなのに拒絶するのは流石に申し訳なかったのです。 それに、ユスターシュ様にもこんな風に抱き寄せられたことは無かったはずです。 デビュタントの時、ホールでダンスを踊ったあの時くらい。 男の方にそんなことされたことがありませんから…私は震えながら、耳まで赤くしてしまっていました。 (0) 2023/10/18(Wed) 22:05:33 |
【秘】 爽快ブラスト チアキ → 水の魔騎士 ユスターシュ──ユスターシュ様は、他の方とはそう言うことをなさっていると聞いたことはあります。 魅力的なメイドがそう口にしていました。 彼の方の抱きしめる腕の強さ。 口付けの甘さ。 とても素晴らしいものでしたと。 その是非を問いただす事はできないでいました。 真実かどうかも聞けませんでした。 …私は子供で、ユスターシュ様は大人なのです。昔ならなおのこと。 子供の姫様にはまだ早いですから、と嘲笑われた記憶が掠めました。 今の私は、どちらなのでしょう。 あの頃より歳を重ねて、もう婚姻もできる歳です。 今の私なら、ユスターシュ様を満足差し上げることができるのでしょうか。 それとも。 そんな事、やっぱり無理なのでしょうか。 (-0) 2023/10/18(Wed) 22:06:23 |
【人】 爽快ブラスト チアキぐす、と。様々な思いが綯交ぜになって、涙がまた溢れて。 それでいても、思ってしまうのです。 ユスターシュ様にお会いしたい。 ユスターシュ様に元に戻っていただきたい。 ユスターシュ様に、 でも、 ユスターシュ様の本当の想いは…どうなのでしょうか。 いつの間にか、私は先生の腕の中。 胸元に額を押し付けるようにして、縋り付いてしまっていたのです。 先生ですから、大丈夫。そう、信じて。** (1) 2023/10/18(Wed) 22:06:43 |
【人】 焔の魔術師 ベアトリス女子生徒が犯されるのをショーとして眺めても良かったが、つい手助けをしてしまった。 自分の行動に華夜は驚く。 きっと、知らない生徒二人ならただの面倒事だしニヤニヤ覗いて知らぬ振りをしたはず。 橋本彩綾を助けようと思ったのは何故だろう… お尻が可愛かったから?わからない。 ともかくお尻を火傷した男子生徒はひいひい泣きながら逃げていった。前の大事なイチモツを燃やさないでやっただけ有り難く思って欲しいものだ。 彩綾は口からハンカチを吐き出したが流石に縄を解くのは無理か。 座り込み咳き込んでいたから、華夜は背後に周り結び目をほどいてやる、 精霊は使わない。 「変な薬?そうねえ、男はみんな 狼というし、あんなものじゃない?」 まるっきりの偏見を適当に呟く。 (2) 2023/10/19(Thu) 8:15:29 |
【人】 焔の魔術師 ベアトリスこうして縄に縛られた少女を見つめていると嫌がおうにも昨日の出来事を思い出した。 あの魅惑的な魔法少女はどうしているのだろう。 この少女が違うとするなら、残り二人、つまり姫宮千秋か岸咲里津子なのだろうか。 「魔法?そんなものあるわけないでしょ。 最近アムにゃんにゃんだかなんだかって 仔猫の集団が活躍してるみたいだけど、 多分手品かCGの類いだと思うわよ?」 ハラリと縄がほどけた。これでもう、教師としての華夜の仕事は終わりな訳だがーー。 「橋本彩綾さんよね? さっきお尻を見ちゃったんだけど、 綺麗な肌をしてるのね。 私、あなたをモデルに絵を描いてみたいの。 放課後に少し付き合ってくれないかしら?」 後に華夜はベアトリスとして考える。そんな遊びをしている暇はないと。しかし、昨日捕らえた魔法少女にエッチな尋問をしようとして肩透かしを食らい、欲求不満になっていたのだ。 (3) 2023/10/19(Thu) 8:15:53 |
【人】 焔の魔術師 ベアトリス今日のところはイーリスの捜索及び魔法少女候補への詰問はユスターシュに任せて、そんなプライベートな時間を過ごすのも悪くない。 美術教師を仮初めに選んだのは、絵によって発展したドローイグの血をベアトリスが色濃く受け継いでいるからである。 絵を描くのが好きなのだ。 とはいえ、彼女が断る可能性もあるだろう。助けた事で恩を着せるのも出来るだろうが…。 (4) 2023/10/19(Thu) 8:16:10 |
【人】 焔の魔術師 ベアトリスベアトリスはドローイグ帝国の貧民街に生まれ育った。 劣悪な環境の中、幼くしてすぐ、両親が病死するという悲劇にみまわれる。 しかし、ベアトリスは独りではなかった。 ーー双子の弟がいたから。 弟と二人、両親が唯一遺してくれたほったて小屋に住み、ベアトリスはなんとか生きようと足掻いた。 靴磨きやゴミ拾いといった子供にも出来る仕事をするだけでなく、たまには盗みもーー。 弟にお腹いっぱいご飯を食べさせてやりたいと思いながら、毎日を堪えていた。 そんなある日ーー 弟が独りでぶつぶつ呟きながら地面にしゃがみこんで遊んでいた。 ついにおかしくなったかと見ると、彼はなんとーー水の精霊を召喚し、地面に水溜まりで絵を描いて遊んでいたのだ。 ベアトリスは弟の隠された才能の開花に驚く。 (6) 2023/10/19(Thu) 8:23:58 |
【人】 焔の魔術師 ベアトリスこの才能を埋もらせておいていいのか? そんな風に考えあぐねていた折、悲劇は起こる。 ある晩、小屋を見知らぬ大人達が襲ったのだ。彼らはドローイグの者ではない。ミュジークの近衛騎士団であった。 弟の才能はミュジークの密偵に目撃されていたのだ。 『離せよッ!姉さん、姉さんッ!』 弟はまだ精霊を戦闘に使った事はなかった。大人の力に敵うはずもなく。 なんで弟を拐う? 力を利用するため? 私と弟を引き裂かないで! ベアトリスは悲痛に叫ぶ。 こんな事が赦されてたまるか。 弟と私は貧しいながらも二人で頑張って生きてきたのに。 こんな仕打ち。赦せない! そしてーー。 (7) 2023/10/19(Thu) 8:29:58 |
【人】 焔の魔術師 ベアトリス彼らは弟を無理やりに連れ去る。 赦せない!赦せない! 返せ、返せッ ベアトリスの怒りはーー深紅の焔と化した。 それは壁を這い上がり、カーテンを飲み込み、黒煙を上げてたちまち小屋を包みこんだ。* (8) 2023/10/19(Thu) 8:33:27 |
【人】 水の魔騎士 ユスターシュ写真が残っていれば男子生徒はまた騒ぐかもしれない。 明らかに脅しの材料としていたし、そのような要素を持つ代物を持たせてはおきたくなかった。 本来、ユスターシュの役割を考えるならば写真をじっくり観察するなり、男子生徒に詳しい聞き込みをするなり、彼女にーー姫宮千秋に問い質すなりが正しいだろう。 後ろめたい事もなく、こんなにも怯えるものだろうか。 しかしーー 迷いと戸惑いの最中、譲は彼女を抱き締めた。それは教師と生徒ではあってはならない行為である。 だが、今にも崩れそうな彼女を放ってはおけなかったのだ。 (9) 2023/10/19(Thu) 11:46:46 |
【人】 水の魔騎士 ユスターシュ身をひしと寄せ合えば互いの体温が行き交う。じわりと広がる温かみは人の心を和ませる。 彼女も同じ事を考えたのだろう。 こんな姿を誰かに見られたらと。 ここで抱擁を解くべきだと。 「すみません、でも、今はどうか。 ーーどうか、こうさせてください。」 まるで失った大切なものを取り戻すような感覚に陥る。 彼女は泣いているのだろうか。 譲の胸に小さな額が押し付けられているので、その表情は窺えない。 (10) 2023/10/19(Thu) 11:47:05 |
【秘】 水の魔騎士 ユスターシュ → 爽快ブラスト チアキーー不意に、記憶が甦る。 脳内にまた美しい戦慄が流れ、譲はユスターシュが失った記憶の一部を見た。 目の前にいる女性は給仕の者であろうか。 部屋が薄暗い事から夜半であるのが伺えた。 彼女は上着をはらりと床に落とす。その下には、半分透けたような夜着を身にまとっている。 『どうか、抱いてくださいまし。 このまま手を出して頂けませんと、 私が手打ちにされますから。』 彼女は夜伽を仰せつかい、ユスターシュの寝室を訪れたのである。 姫との婚姻成立を喜んだ矢先、まさかそんな事まで義務として付随してくるとは。 確かに姫を相手にするのに夫がリード出来ないというのは問題なのだろうが。 メイドを拒めば罰を受けるのは彼女だ。 ユスターシュは苦渋の決断をするしかない。 豊満な肉体を抱き締めながら、ユスターシュはチアキローズ姫の顔を思い浮かべる。 それは淡く闇に沈んだーー。 (-1) 2023/10/19(Thu) 11:47:59 |
【人】 水の魔騎士 ユスターシュ 「……ッ、」 甦った記憶は事実ほどは鮮明ではなかった。 ユスターシュは誰か女性と床を共にした。しかし、脳裏には別の女性がーー 頭がくらくらし、千秋を抱き締めていたにも関わらず譲は一歩よろける。 その時丁度休み時間が終わりを告げるチャイムが鳴った。 「……姫宮さん。すみません。」 ただそれだけ告げると彼女を解放し、場を去る。 やはり自分は何か大切な事を忘れている。記憶を取り戻さなくてはーー。* (11) 2023/10/19(Thu) 11:48:18 |
【人】 水の魔騎士 ユスターシュ ーー過去の断片/婚約成立前ーー 本当の息子ではないから、こんなにも厳しいだけの訓練と修行にさらされるのか。 自分はただの、父の出世の為の道具ではないか。 本当の生まれの地は何処か。 血を分けた家族はそこにいるのかーー ユスターシュの陰鬱な想いを晴らしたのは、チアキローズとの謁見だった。 彼女を護衛するという任を授けられた時、これは自分の運命であると直観で思った。 儚く美しい花を護るのだ。 彼女は第二王女ではあるが、ユスターシュは一介の騎士。身分に差がある。 姫が出掛けるとなれば馬を走らせ、片時も離れず寄り添う。 他の従者とているのだから私語を交わす機会は少ない。 だがある日からそれは変わった。 (12) 2023/10/19(Thu) 17:34:26 |
【人】 水の魔騎士 ユスターシュチアキローズが乗る馬が、道端に現れたキツネリスに驚き暴れだした事が。 彼女を乗せたまま馬は暴走、森の奥深くに迷い込んだ。 近衛騎士団と従者は懸命の捜索にあたったが、運悪く天候が嵐に。 このままでは捜索隊にも危険が及ぶ状況。 「自分が姫を捜索します。皆さんは一度 安全な場所へ。」 雷鳴轟き雨が激しく降りしきる中、ユスターシュだけが愛馬を走らせる。 やがて、森の奥の洞窟に避難していた姫を見つけた時はーーユスターシュの身体もずぶ濡れになっていた。 暴走した馬は姫を振り落として何処かへ行ったのか。 「姫、ご無事で何よりです。 お迎えに上がりました。 さ、城へ帰りましょう。」 ユスターシュが手を差し伸べた時。背後に迫る黒い影ーー (13) 2023/10/19(Thu) 17:35:11 |
【人】 水の魔騎士 ユスターシュそれは、洞窟の主の巨大熊であった。 「はッ!」 振り向いて回避、剣をすぐさま抜くと構える。 熊は威嚇の姿勢を続けながらヨダレを垂らす。 長い冬眠から覚めたばかりか。 腹をすかせている。 鋭い爪が襲い掛かってきた。 ユスターシュは剣を握りしめ、渾身の力にて振るう。 一太刀、二太刀。 まだ、浅い。 チアキローズは援護の魔法を使ったろうか。 死闘の後に熊は倒れる。 ユスターシュは全身、雨と血に濡れて軽傷を負った。 それでも、ニッコリと笑顔を姫へと向ける。 「御護り出来て良かった。」 姫はユスターシュになんと言ったろう。* (14) 2023/10/19(Thu) 17:36:10 |
【人】 爽快ブラスト チアキきっと抱きしめられている間。私が縋ってしまっている間。 無意識のうちに癒しの魔力が漏れたでしょう。 それも致し方ありません。 この能力はあまり医師の力は関係ないのです。 抱きしめれば、抱きしめられれば、相手を癒してしまう。 それを膝枕の時のように強める事はできても、弱める事はそうできませんでした。 先生が少しよろけて、それに謝罪してくれました。 私は首をゆっくりと横にふります。 「いえ、ありがとうございました。 おかげで助かりました。」 涙がまだ残っていましたが、暖かな腕に救われたのは事実です。 ほんの少しだけ、ユスターシュ様に申し訳なくなりましたが──。 私は先生を見送ります。 顔を洗い、少し遅れて授業に戻りました。 その後は1日何事もなく過ごせるはずでした。 けれど。 (15) 2023/10/19(Thu) 20:14:19 |
【人】 爽快ブラスト チアキ私はまた屋上に来ていました。 それも、たった一人で。 サアヤは用事があるようですし、リッコは何やら考えたいことがあるようです。 私も考えたいことがありました。 だからこそ、昨日ユスターシュ様と再会したその場所で一人佇んでいたのです。 だから、生徒の姿のまま、魔力を乗せて歌を歌いました。 それはユスターシュ様にだけ教えた、内緒の──。 『瞼閉じれば 煌めいて 美しき夢 果てしなく 悲しまないで ここにいる 愛しい日々の 子守唄』 (16) 2023/10/19(Thu) 20:14:49 |
【人】 爽快ブラスト チアキかつて私の乗った馬が暴走する事がありました。 本来ならキツネリスだけで驚いて暴走してしまう子ではありません。 私は驚いて振り落とされまいと馬にしがみつきました。 悲鳴は皆に届いたのでしょう。 その悲鳴も一瞬の事で、私は必死にその子にしがみつくしかありませんでした。 その子がやがて落ち着いて、その子に水を飲ませようとした頃。 木に繋いでいたはずのその子が消えてしまいました。 その時点で私はやっと、何者かの悪意を悟りました。 音を奏でるミュジークの者たち。 けれどそれとは逆に、音を消し去る一派もいましたから──おそらくは。 途方に暮れていると雨が降ってきました。 雨宿りする場所を探します。 積極的に私を殺しに来るかと思いましたが、幸か不幸か私が防御の魔法に長けている事を知っていたのでしょう。 直接手を下すよりは事故に見せかけて。 その手段を取ろうとしていたのかもしれません。 或いは、もし身を潜めていなければ誰かに攫われていたのかもしれませんでした。 (17) 2023/10/19(Thu) 20:15:41 |
【人】 爽快ブラスト チアキ雨風が激しく、あたりは暗くなっていきます。 心細くて泣きそうになっていました。 こんな時に誰も探しにきてはくれないのです。 いいえ。 若しかしたら隠れているせいで見つけられないのかも。 そう考えましたが、雨風が酷すぎてここから出る事ができないのです。 そんな時に歌っていたのがその歌でした。 誰かが聞き届けてくれると信じて。 その歌が届いたのかどうかわかりません。 >>13けれど、私を見つけてくれた方がいらっしゃいました。 騎士のユスターシュ様。 私の姿は見窄らしく濡れそぼっていて、泥にも汚れて、とてもみられた者ではありませんでした。 それでも救いの手にパッと顔が綻び輝きます。 「ユスターシュ…!?」 けれど、その手を取ろうとした時。 ユスターシュは剣を手に何かに攻撃しました。 巨大なクマが近づいていたのです。 私は恐ろしさに蒼白となりましたが、彼の剣技に見惚れました。見惚れましたが、彼が傷つく事が耐えられずに防御魔法で敵の攻撃を弾いたり、彼の一撃に力を与えたりしたのです。 そんなふうに補助をしましたが、それでも彼の怪我は多くなってしまいました。 (18) 2023/10/19(Thu) 20:16:08 |
【人】 爽快ブラスト チアキ「ユスターシュ…、あなた怪我を…!」 そう。その頃はただの姫と騎士でしたから、敬称をつけていなかったと思い出します。 それでも彼は憧れの方で、そんな彼が傷ついているのをみていられずに彼に近寄りました。 そして戸惑いながらも腕を差し伸べます。 そっと、雨に濡れても血に濡れても構わないと言うように、彼の胸元に縋りました。 「…はしたなくて、申し訳ありません。 けど、私を守るためだからと言って 傷ついたままでいて欲しくありませんから…。」 そうする事で発動する癒しの魔力。 それがきっと彼の怪我を治してくれるでしょう。 そしてきっとそれが、ダンス以外での唯一の抱擁だったに違いありません。** (19) 2023/10/19(Thu) 20:16:31 |
【憑】 虹色カンタビレ サアヤベアトリスだろう。多分、おそらく。 けど流石に女子生徒に手を出したりはしないようだ。 それに、助けられてしまった事は事実である。すごく、やだけど! だけど借りを作るのも癪なので、その申し出を受ける事にした。 お尻を題材に選ぶなんてどういう事か、若しかしたら、いや多分ヌードを描かされたり…? そんな予想が容易く浮かんで少しばかり悔やんだりもしたけど仕方ない!やるっきゃない! 「先生〜、来ましたよ〜。」 だからボクは軽いノリ。 ボクの裸くらい安いもんか、なんて考えてるからね。 それで借りが返せるなら上々。 それに。 …ベアトリスは女同士もイケる口だった。 それなら。 もしかしたら気持ち良い事、されちゃうかもね? そんな期待もほんの少し。 生徒が教師に手を出されるなら仕方がない。 もちろん何もなくても借りを返せるんだからね!** (20) 2023/10/19(Thu) 20:23:39 |
【秘】 不良少年 滝沢啓介 → 純真アンサンブル リッコ胸板に張り付くように身を横たえている彼女はどんな気持ちなんだろうか。 啓介の事は怖くないのか? 彼女の言葉にキョドりながら。 「そういう男も確かにいるけど、 俺は違うッ!」 確かに、女を大切にしない酷い男は世に存在する。だが啓介は激しく首を振った。 父だって母を大切にしている。 そんな背中を見て育ってきた。 貧しい家庭だが、大事なことを啓介は親から教わっている。 「???……そんなのって。」 両親が警備の仕事だとして、それを里津子が受け継いでいるとしても。 まだ高校生の身で誰かの護衛なんてナンセンスでしかない。 しかし、その護衛対象を傷つけただの、話しは具体的だ。 啓介には彼女が抱えるものがわからない。しかし、わからないからこそ、労りたいと思った。 身体はその意思に反して興奮したままであろうと。 (-3) 2023/10/19(Thu) 21:54:14 |
【秘】 不良少年 滝沢啓介 → 純真アンサンブル リッコ髪を撫でる手を止めて背を両腕で下から抱き締めた。力の限り。 「……してやんよ。大事にしてやる! 男・滝沢啓介に二言はねえ!」 まさか彼女が魔法少女で王族の護衛という命がけの任務についているとは啓介は思いもよらない。 だが、もしそれを告白されたとて同じ事を口にしたはずだ。 勇ましく宣言する様は戦士のようだったかも。 啓介は正真正銘の一般人であるが。 (-4) 2023/10/19(Thu) 21:55:19 |
【秘】 不良少年 滝沢啓介 → 純真アンサンブル リッコ 「岸……里津、子。こっち… 見てくれよ。」 恐る恐る名を呼ぶ。彼女が顔を上げてくれるなら微笑んで。 「命かけてやる、お前に。 今日からお前は俺の彼女だ。」 彼女にはドキドキが聴こえてしまうのではないか。 ごくりと唾を伸び、唇をつき出す。キスしたいと思った。 それが叶ったか、叶わぬか。 の、タイミング。 (-5) 2023/10/19(Thu) 21:55:41 |
【見】 不良少年 滝沢啓介グウウウ。 啓介の腹が盛大に鳴る。性欲にも食欲にも(小屋で寝ていたから睡眠欲にも)抗えない男だ。 ムードとか全然ない。 「ごめッ!あの…」 真っ赤になりわたわた慌てるが。* (@0) 2023/10/19(Thu) 21:56:00 |
【秘】 純真アンサンブル リッコ → 不良少年 滝沢啓介彼の宣言は騎士の誓いにも戦士の勝鬨にも似ていた。 それだけ強い想いを受けて、私の胸は否応にも無く騒ぐ。 だって、私だって守られたかった。 大切にされたかった。 もちろん、姫様の方が尊い身だと言う事はわかっている。 姫様を慕う気持ちに偽りはなく、忠誠心にも嘘はない。 けれど。それでも時々思う。 普通の女の子でありたかった。 恋を知り、誰かと結ばれるそんな娘でありたかった。 だから彼のまっすぐな言葉は私に届いた。 煽られても乱暴を働く事なく、優しく接してくれる彼が。 だから私の頬は赤らみ、見つめる瞳は潤んで。 「彼女…。」 抱きしめられながら微笑まれる。その腕の強さも今は心地よい。 突き出される唇にパチリと目を瞬いた頃。 (-6) 2023/10/19(Thu) 22:25:51 |
【人】 純真アンサンブル リッコ「…ふっ。」 >>@0盛大なお腹の音に思わず噴き出した。 くすくすくすと笑って肩を振るわせる。 「せっかくちょっとかっこよかったのに。」 慌てる様子にまた笑って。 でも、触れ合わなかった唇を私からそっと寄せた。 瞼を下ろして、ただ重ねるだけの初々しいもの。 一度離して、もう一度重ねた時はほんの少しだけ長くして、離れる時にはちゅ…、とわざと音を立てて離して。 そして起き上がって離れていく。 「ラーメン作る。待ってて。」 頬をほんのり染めながら宣言して、キッチンに戻っていく。 そのまま滞りなければ宣言通りに野菜たっぷりのタンメンを作って二人分持ってくるはずだ。 飲み物は冷たいお茶。 でも、なあ…。 (21) 2023/10/19(Thu) 22:26:09 |
【人】 純真アンサンブル リッコ「…命をかけるって言ってくれたけど。 本当に命のやり取りをする事、あるよ。 それに、今の姿は私の本当の姿じゃないんだ。 私、…アムニャックの一人だから。」 食べ終えた頃合いに、そんなことを呟いたのは。 彼女だとか、命をかけるだとか。 そんな相手に、嘘をついたままなのは嫌だったから。** (22) 2023/10/19(Thu) 22:26:29 |
【人】 焔の魔術師 ベアトリス連れ去られた弟は、記憶を無くしていた。そして、すっかり敵国の者と成り果てていた。 ミュジークの姫を護る近衛騎士? 馬鹿な。 ユスターシュ、貴方は私の双子の弟。 私達はドローイグに産まれた。 ーー忘れなさい。ミュジークで過ごした日々など。 ーー思い出して。私達が血を分けた姉弟であることを。 でも、ユスターシュは思い出さなかった。 私との大切な記憶を。 寂しくて、苦しくて。 この胸にぽっかり空いた空白は、 埋まることがないーー。 (23) 2023/10/19(Thu) 22:34:34 |
【人】 焔の魔術師 ベアトリス 「いらっしゃい、橋本さん。 待ってたわ。」 放課後、華夜はウキウキと橋本彩綾を美術室に迎え入れた。 彼女が華夜の正体に気付いているなど知らぬまま。 昨日魔法少女を犯そうとしたソファーには新しいシーツが掛けられている。 その前にはキャンバスと椅子が。 「そのソファーに座っていくつか ポーズを取ってみて?」 まずはポーズを決めよう。出来たらヌードを描きたいが、彼女は了承するか。 「リラックスして、好きなポーズでいいわ。 絵のモデルは初めてかしら?」 可愛らしい娘だ。男子生徒が悪戯したくなる気持ちはわかる。 ーー抱き締めたら、どんなに柔らかであろうか。 昨日はベアトリスとして魔法少女に悪戯をしたが、あれは尋問も兼ねた行為であったから、逃げられてしまった。 この少女ならーー。 (24) 2023/10/19(Thu) 22:35:12 |
【人】 焔の魔術師 ベアトリスそんな下心を透かさぬようにニッコリ笑ってキャンバスに向き合った。 「ねえ、橋本さん。あなたは、 どうしても叶えたい願いとか、 ある?」 他愛ない話をしながら、彼女の緊張を解こう。実は緊張などしていないとか、華夜は気付いていない故に。* (25) 2023/10/19(Thu) 22:35:18 |
【憑】 虹色カンタビレ サアヤ「まあそうですね〜、絵を描いてる人 ボクの周りにはあんまりいなかったし。 ボクが軽音部なのは知ってます? ボクの親も、楽器関係やってたから。」 だからポーズと言われてもよくわからない。 自然に座ってみたり、足を組み換えてみたり。ピースしてみたりして。 けどそんな中で不思議な質問。 どうしても叶えたい夢? 「ん〜…、ボクは特にはないかなあ。 今の生活に十分満足してるし…。」 ソファの上で体育座り。 短いスカートの奥、下着が見えてるけど気にしない。むしろわざとチラ見させながら、ベアトリスの願いなんてものを考える。 「先生にはあるんですか、そんな事。 自分じゃどうにもならない事?」 膝を閉じ合わせながら、爪先を軽く開いていく。 ごく自然に見えるようにほんの少し。 膝を抱えながら、こてんと首を傾げて見つめていた。** (26) 2023/10/19(Thu) 22:57:13 |
【人】 水の魔騎士 ユスターシュ雨が激しく地を穿ち、雷鳴が耳をつんざく。 「チアキローズ様ッ! どこですか…!」 姫、チアキローズの名を連呼しながら馬を走らせるも、ユスターシュは彼女を見つけられなかった。 ーーその歌が聴こえなければ。 雨音にも雷鳴に負けないそれは、不思議な魔力を伴う旋律。 音楽によって魔法を司るミュジークの姫以外に、こんな美しい歌を歌える者がいたろうか。 ユスターシュは洞窟にて姫を発見した。 馬が居ないことを怪しむも、まさかそれが彼女の命を狙う者の仕業とは。 「姫……!」 互いにずぶ濡れになっていたが、二人は距離を縮める。 その再会を邪魔する熊が闖入者があるまでは。 (27) 2023/10/19(Thu) 23:53:00 |
【人】 水の魔騎士 ユスターシュ熊が襲い掛かってきたのは偶然である。 姫の防御魔法を得て、ユスターシュは勇敢に剣を振るった。 姫の魔力は剣に力を与えて輝きを増し、大きな熊をも撃退する力を得た。 「くっ…!」 ユスターシュが無傷に勝利した訳ではない。 熊の鋭い爪や牙は、衣服の胸元を切り裂き素肌を傷つけた。 しかし、姫さえ無事であれば。 駆け寄ってくる姫に、微笑みかける。 「大丈夫です。貴女に怪我がなければーー。」 その言葉が遮られたのは、癒しの魔法を与えられたから。 彼女は触れることで治癒を発動する。 露出した胸板、その傷に添えられた手。抱き締められるような姿勢にユスターシュは驚く。 (28) 2023/10/19(Thu) 23:53:40 |
【人】 水の魔騎士 ユスターシュ「そのような…」 辞退しなくては。身分を考えたら当たり前のこと。 しかしみるみる傷が癒えると、安堵の息が溢れる。 「ありがとうございます、助かりました。 貴女の癒しは素晴らしい。」 世辞でもなんでもない言葉であった。はしたない、なんて言う彼女に、むしろユスターシュの方が照れてしまう。 「身に余る光栄です。 貴女の癒しはその笑顔や 歌声だけではないんですね。 チアキローズ姫。 貴女は国の宝だ。 どうかその優しい心を忘れずに。」 彼女を護る剣となれたことを誇りに思う。この日以来、ユスターシュは姫と個人的に言葉を交わす仲となる。 そして彼女を一人の魅力的な女性としても意識したのであったーー。** (29) 2023/10/19(Thu) 23:55:05 |
【見】 不良少年 滝沢啓介触れた柔らかに目の覚めるような想いをした。 二度、三度と繰り返されてそれが漸く夢ではないと悟りながら。 昨今の高校生にしては経験は遅い方かもしれないが、これがファーストキスだった。 飼い犬との壮絶なベロチューを別とするなら。 余韻に浸るもお腹はどうも別らしい。グウウウと何度も恥ずかしい音を繰り返す。 ロマンチックどこいった?! 「う、うん。あんがとな。」 離れてキッチンに向かう彼女を見送る。 まさか今日1日でこんなに関係が進展するなんて?! 啓介の混乱と動揺は続く。 彼女が作ってくれたタンメンは美味しかった。野菜がたっぷりなので栄養もバッチリ。 はふはふしながら頂く。 「やば、これスンゲエうま、あちちッ!」 慌てて啜ると舌を火傷した。たはは…と笑って。スープを最後の一滴まで飲み干す。どんぶりをテーブルに置くと満足そうに息を吐いた。 (@1) 2023/10/20(Fri) 7:48:36 |
【見】 不良少年 滝沢啓介 「ふー、御馳走さま!めちゃくちゃうまかった。 ありがとうな、里…里津子。」 キスをして自宅に上がりラーメンまで食べた。告白もした。恋人になった…という認識でいいのか? 呼び捨てにはまだ慣れないが、恋人はこうだよな?という初心者根性で頑張る。 幸せな時間はあっという間だ。 啓介は帰らなくてはならない。 彼女は独り暮らしかもしれないが、啓介には家族がいる。 不良なので外泊ぐらい普通?そんなことはない。 勉強を頑張らなかったり喧嘩早かったりはするが、家族想いな啓介はそこまで乱れた生活はしていないのだ。 それでも、彼女と離れがたい。 この時がいつまでも続いたら良いのに。 お茶を頂きながらそんな想いに耽っていた矢先だ。 彼女の告白に啓介は驚く。 「え?ーーアムニャックって、 魔法少女だろ? あの屋上で闘ってた… 里津子が?それって。」 (@2) 2023/10/20(Fri) 7:48:55 |
【見】 不良少年 滝沢啓介目の前にいるのは普通の、等身大の少女だ。にわかには信じがたい。しかし、馬鹿な啓介でももし彼女が魔法少女なら今までの話しに辻褄があうようには思えたし、何より彼女が嘘をつくと思えなかった。 「うん。なんか途方もないけど… 信じるよ。 でもさ、お前が誰かを護って闘うのはわかるが、 その人はなんで襲われてんだ? 一体何と闘ってんだよ。 俺はーー力になれんのか?」 喧嘩ならいつもしているが、変身して闘うとかアニメか漫画みたいだ。とはいえ現実だというのならーー啓介は表情を引き締める。* (@3) 2023/10/20(Fri) 7:49:13 |
【秘】 不良少年 滝沢啓介 → 純真アンサンブル リッコ自分は彼女を護れるのか? 魔法なんてワケわからんものが飛び交う戦闘で役に立つのか。 悩んでも仕方ない。こうなったら、やるのみだ。 ーー惚れたオンナを護るため。 男啓介は命を張る。 (-7) 2023/10/20(Fri) 7:52:11 |
【人】 焔の魔術師 ベアトリス 「知ってるわよ。私のクラスの岸咲さん、 一年の姫宮さんと一緒に活動してるのよね? 有馬先生から聞いてるから。」 最後の一言は余計だったがポロリ。 様々なポーズを取る彼女は、自分がどんな格好をしたら色っぽく見えるか熟知しているようだ。これでは嫌がおうにも脱がせたくなるが。 「ご両親はどんなお仕事?」 華夜ことベアトリスは幼くして親を亡くしている。彼女は恵まれた家庭に育ったようだ。少しだけ羨ましく、眩しい。 つまらない質問だったかもしれない。 親を思い出したから、こんな事を聞いたのか。自分自身に嘆息を漏らす。 「家族を失ったの。たった一人の家族は 私を忘れてしまった。 思い出して欲しいけど、私の力では。」 もっと魔力が強かったら、出来たろうか。 弟とせっかく再会を果たしたのに、彼はーー。 (30) 2023/10/20(Fri) 7:59:45 |
【人】 焔の魔術師 ベアトリス 「今に満足している、というのは素敵ね。 でも退屈だったりしない? 欲しいものもなく、叶えたい事もないなら。」 そんな風に話つつ構図を決めた。 彼女の事を何も知らないのに随分話し込んだようにも感じる。 「ごめんなさい、つまらないわね、こんな話。 ポーズは今の格好でいいわ。でも、ちょっと刺激が 足りないのよね。 橋本さん、脱いでくれない? 貴女の綺麗な肌を描いてみたいの。 ……貴女を知りたい。」 (31) 2023/10/20(Fri) 8:04:18 |
【秘】 焔の魔術師 ベアトリス → 虹色カンタビレ サアヤ家族を取り戻せなかったら。 ユスターシュが思い出さないなら。 私は一人孤独なまま。 ーーでも。それはドローイグに取り残され 宮廷魔術師まで成り上がる人生と、 何も変わらない。 今までも独りで頑張ってきたから。 私は孤独なんか怖くない。 一時の肌のふれあいが、温もりがあれば。 (-8) 2023/10/20(Fri) 8:07:28 |
【人】 水の魔騎士 ユスターシュ姫宮千秋は生徒である。 教師であり、歳上の男にいきなり抱き締められたら悲鳴をあげてもおかしくはなかった。 しかし彼女は譲の腕にすっぽりと収まり、二人は互いの体温を分けあった。 彼女と別れた後も譲は上の空である。 懐かしい記憶が蘇りそうで、手が届かない。 彼女から感じた癒しの波動には間違いなく覚えがあるのに。 (32) 2023/10/20(Fri) 8:12:23 |
【人】 水の魔騎士 ユスターシュ放課後になった頃だ。 華夜は私用があるというので、譲は独りイーリスの捜索の任につく。 魔法少女がまた行く手を阻むだろうか。 彼女たちは宝石の在処を知っているのか。 ーー澄みわたる清涼、小川のせせらぎのような歌声が響く。 屋上からだ。 この歌はーーあの、嵐の夜の。 そう、自分は嵐の中で確かに聴いた。 大切な誰かを探しながら。 (33) 2023/10/20(Fri) 8:16:12 |
【人】 水の魔騎士 ユスターシュ変身を遂げた譲ーーユスターシュは屋上へと向かった。 「ウンディーネ、結界を張れ。」 屋上を封鎖しよう。そうすれば一般人の乱入もないし、一対一になれるはずだ。 魔力を結界に使う分ユスターシュの負担は大きく戦闘になれば不利になるが。 ーー屋上にいるのは誰だろうか。 ユスターシュが目にするのは、姫宮千秋か、それとも。* (34) 2023/10/20(Fri) 8:19:24 |
【人】 純真アンサンブル リッコ美味しそうに食べてくれる様子に目を細める。豪快にも見える食べ方。熱がる様子に冷たいお茶を差し出したりしつつ、男といるのに緊張しなければ警戒もしない状態が不思議だった。 油断しすぎだろうか。 でも、好意を向けられて落ち着くのも悪くない。 「滝沢。私も啓介って呼んだ方が良い?」 下の名前は呼びにくそうにしてるけど、あえてそう呼ぶ事に意味があるのだろう。 姫様がユスターシュに敬称をつけたのと逆のことだが、一般市民ならそれが妥当かもしれない。 けどそれより先に、言わなければならない秘密はある。 世の中、秘密を隠したままでと言うやり方もあるが私にはそれは合わないのだ。 だから伝えた。 それを聞いた啓介は驚いた様子を見せたけれど…否定はしなかった。 だから私はパチンと指を鳴らす。 淡い光に体が包まれて、一瞬後に私は元の姿へ。 (35) 2023/10/20(Fri) 18:13:39 |
【人】 純真アンサンブル リッコ「私たちは魔法の宝石を探しているの。 なんでも一つ願いを叶えてくれる 虹色の宝石、イーリスを。 私欲を満たす為ではないわ。 かつて悪意でそれを私欲に使った帝国の手から それを防ぐ為──そう言われてる。」 そして、正座してまっすぐに伝えたのは私たち側の言い分。 全てを鵜呑みにはできないから。 私たちはそのために戦っているのは事実だけど、上がどう動くかわからない。 「私の仕える方はアムニャックの仲間であり 私たちの国の第二王女でもある方。 だからこそ、敵に狙われやすい方でもあり けれど、王からその命を受けた方でもあるから…。 もし私がイーリスを手に入れられたなら 姫様の安全を願うつもりよ。」 一つ一つ。一度に理解は難しいかもしれないけど、私の意思表示も含めて話す。 何かできるか、に対しては少し悩んだ後。 (36) 2023/10/20(Fri) 18:14:03 |
【人】 純真アンサンブル リッコ「もし、イーリスらしき宝石を見つけたら教えて。 この辺りにあるのだと予言されているの。 それと、…命はかけなくて良いから。 ただ、そうね…。」 少し視線を外す。ちら、ともう一度啓介を見て、こほん、と咳払いした。 ほんのりと頬を染めながら。 (37) 2023/10/20(Fri) 18:14:24 |
【見】 不良少年 滝沢啓介 「!!……ああ。啓介のがいーな。 だってさ、特別って感じすんだろ?」 初めての恋人という存在。流儀も作法も知らないけど、距離を縮めるなら下の名で呼びあうのが良いのでは。 は! クラスでそんな風にしていたら、二人の交際がみんなにバレたり? 岸咲里津子は見目麗しい少女である。好意を寄せる男子生徒は啓介だけではない。 きっとみんなから羨ましがられるだろうーー (@4) 2023/10/20(Fri) 19:14:51 |
【見】 不良少年 滝沢啓介こそばゆい気持ちにデレデレしたのは束の間だ。 里津子が目映い光を身体に纏い目の前で変身を遂げる。 きらびやかな衣裳にビックリ。 「えッ!あーー屋上にいた、お尻……じゃなくて、ッ!」 お尻をつき出すような姿勢で捕まっていた魔法少女がいたが、まさか彼女とは。 ついお尻と言ってしまったが誤魔化せたろうか。 誤魔化せなかったらビンタされたかもしれない。 「願いを叶える宝石? イー…そんなもんがあんのか。 」 にわかに信じがたいが、もしそんな凄い宝が存在したら奪い合いになるのは必須だろう。 啓介の顔が曇った。話が深刻さを増してきたからだ。 王女、つまりお姫様の護衛が里津子の仕事なのは理解した。 大切な方というのがその姫なんだろう。 傷つけた、とか言ってた事が気になったが今は置いておく。 (@5) 2023/10/20(Fri) 19:15:11 |
【見】 不良少年 滝沢啓介 「わかった。虹色の宝石だな? この辺って学校とかその近くか。 了解だ。 ……ん?どうしたんだよ、赤くなって。」 何故彼女は頬を染めたのか。鈍感なのでわからない。 随分沢山の情報を得たので、脳ミソの容量が少ない啓介は一つ一つを整理して考えこんだ。 そして、顔を上げる。 「里津子。聞きたいことがあるんだがーー。」 (@6) 2023/10/20(Fri) 19:15:28 |
【見】 不良少年 滝沢啓介さて、啓介の頬に彼女のビンタの痕が残らないと良いのだが。 すっかり夜が更けたので、お暇することにした。玄関口にて去りかけて、ふと。 「じゃあまた明日、学校で。 ーーあ。 あのさッ! さ、さっきの… もっかいしよ?」 お別れのチューを恥ずかしそうにリクエストして、唇をつき出した。ムードはない…。* (@7) 2023/10/20(Fri) 19:16:28 |
【憑】 虹色カンタビレ サアヤ「へぇ…有馬先生と仲良いんだ?」 仲間なのか、それとも単純に教員同士として? そんな疑問が湧いたけれど、そんなふうにポツリと呟くにとどめた。 だって、全く関係ないかもしれない。 けれど情報を得られるなら得ておきたいから。 「仕事はまあ…色々情報関係? ボクあんまり知らないんだよね。 親の仕事興味ないし。 ボクは楽器店とかで働けたらな〜って。」 半分ホント、半分ウソ。 丸きりの嘘だってボクは言うことができるよ。それくらいできないと、諜報関係で仕事なんてできないからね。 だからしれっとそんなことを言って、けどベアトリスの言う事に目を見開いた。 家族を失った、はまだわかる。 でも、家族を忘れた? ユスターシュ様もまた記憶を失っている。 この奇妙な一致はなんだろう。 まさか。まさか、ね? (39) 2023/10/20(Fri) 20:53:29 |
【憑】 虹色カンタビレ サアヤ「…退屈って言えば、まあ…。」 そうかもしれない。けど、それだって平和だからこそ。 山も谷もなく過ごせていることを幸せだと思った方が良いと思う。 けど、退屈だと言われたらそうかもしれない。 だからそれをボクは否定せず、でも。 「…ええ〜…。」 脱いで、と言われて半笑い。 どうしよっかな、と膝に鼻先を埋めてくすりと笑う。 肌を描きたいのか、見たいのか。刺激が足りないと彼女は言うけれど。 (40) 2023/10/20(Fri) 20:53:45 |
【憑】 虹色カンタビレ サアヤ「先生、エッチ。 本当に絵を描くだけですか〜?」 ぷち、ぷち。ボタン外して、ワイシャツの前を開く。 でも途中まで。ノンワイヤーの柔らかなブラをずり上げて、でも胸の先はワイシャツの内側にしか晒さない。 その代わり胸の合間にネクタイが落ちて。 両手を下に伸ばして下着だけをスルリ。 それを足首にくるりと巻きつけて、けどスカートの裾を脚の合間に垂らして肝心の場所は見せないで。 「これ以上は…エッチな気分になっちゃうから ここまでです、先生♡ …そんな気分になって、お預けはきつもん。」 触る気がないのならここまで。 そんなつもりで、肝心の場所は見せない姿でポーズをとる。 ほんのり頬が染まるのは、まあ、これでも完全に羞恥心がないわけじゃないからだけどね。 でも。 超、ドキドキしてる。 やばい、結構もうその気かも。** (41) 2023/10/20(Fri) 20:54:03 |
【人】 爽快ブラスト チアキあたりに結界が貼られたことを感じます。 私は辺りを見渡しました。 そして彼と目があったのです。 ユスターシュ様。やはりいらしてくださった。 いつも見つけて下さるのはあなた。 あの時も優しい言葉をくださったけれど、その時の私のときめきをあなたは知らないでしょう。 あなたが婚約者に選ばれた時の私の歓びも。 あなたが失踪した時の絶望も。 私は彼に微笑みかけました。 微笑みかけて、そして両手を組み合わせて祈りの姿勢をとります。 私の身体は淡い光に包まれて。 (42) 2023/10/20(Fri) 20:59:50 |
【人】 爽快ブラスト チアキ再び彼を見た時には、本来の姿に戻っていました。 「ユスターシュ様…。」 けれど、武器は持ち合わせていませんでした。 想いは決意。そうだと言うのなら。 私の武器は武器足り得ません。 彼にとっての私の武器は、ユスターシュ様への想い。 それしかないと思えましたから。 「ごきげんよう、ユスターシュ様。 お会いしたかったです。 ──結界まで張って、私をどうなさるおつもり?」** (43) 2023/10/20(Fri) 21:00:11 |
【秘】 純真アンサンブル リッコ → 不良少年 滝沢啓介一瞬の間の後、思わずビンタした私は悪くないと思う! 「な、ななななな何言ってんのよ!? あんなのに魔力使ったりしないわよー!! って言うかなに聞いてんのバカ!!!」 真っ赤になりながらギャアギャア騒いでしまったわ。 全く、やっぱりエッチなんじゃないの!? 男ってやっぱりこう!まったく!!! (-10) 2023/10/20(Fri) 21:11:57 |
【人】 純真アンサンブル リッコビンタの跡は少なくとも今は赤く残った。 まあそれはともかく、キスをせがまれて。 ちょっとまた赤くなる。 なんと言うか、身体は反応してたくせにそれだけで満足そうな彼を見ると…私本当に好かれてるのかもしれないなんて。 多分その通りなんだろうけど、こそばゆい。 だから指先でチョンと突き出された唇に触れた。 「そんなに唇突き出したら、やりにくいわよ。 このくらいで良いんじゃない?」 そう言って、目を閉じた。 啓介と手を繋ぎながら、そのまま唇も自然と閉じて小首を傾げる。 そのまま彼からのキスを待ってみるんだ。 ね、唇を突き出さなくても、キスはできるでしょう?なんてね。** (45) 2023/10/20(Fri) 21:12:33 |
【見】 不良少年 滝沢啓介啓介の頬へ彼女の掌が見事にヒット! 小気味良い音が周囲に響く。 張り手は痕が派手に残るが、痛みはさほどではないし怪我もない。 要するに痴話喧嘩にもってこいだ。 「い、いってぇ〜!」 オーバーにリアクションするのまでお約束。 そうか、あれは魔法じゃなく動くのか…。など思ったが、啓介が彼女とあんな玩具を使う仲になる日は来るのやら? お別れのキスはお詫びや仲直りなんて意味もあった。 タコみたいにむちゅーと伸ばした唇は案の定拒否されたけど。 「え、あ、えっと…」 手を繋いだら二人は適度な距離だ。目を閉じて待つ仕草に初々しさが滲み啓介はきゅんとした。 こんな可愛い彼女が出来て、自分は世界一の幸せもんだ。 彼女が魔法少女だとか、そんなん関係ない! ドキドキしながら顔を近付ける。 唇を尖らせるのは止めて、優しく小さな唇に触れたーー。** (@8) 2023/10/20(Fri) 22:12:38 |
【人】 焔の魔術師 ベアトリス橋本彩綾はヘラヘラした感じの今時ギャルに見えたが、どうやら馬鹿ではないらしい。 返答はのんべんだらり、肝心な事は語ろうとしなかった。 隙がないというかーー 華夜を警戒しているのだろうか。 主導権を握り続けるつもりだが、下手すると喰われそうだ。 ーー面白い。 真っ赤な唇を歪めて嗤う。 ーー彼女は私の心の穴を埋めてくれるんじゃない? 心の奥底から声がしたが打ち消した。 遊びよ、ただの遊び。 そう言い聞かせて誘う。 まるで狐と狸の化かしあいだ。 (46) 2023/10/20(Fri) 22:13:40 |
【人】 焔の魔術師 ベアトリス 「ふふ、いいじゃない、 ケチケチしなくても。 助けてあげたでしょ?」 男子生徒の事を引き合いに出す必要はあったか、なかったか。 細い指先がボタンを外す様を食い入るように見つめた。 まろび出た膨らみと、その二つが作る谷間。見せ方を熟知している。 「橋本さんだって…そんな脱ぎ方して。 凄くセクシーよ? 先生、きゅんとしちゃう。」 何処がきゅんとするのか? 椅子から立ち上がり、華夜はスカートを内股に挟み腰をくねらせた。これで通じるはずだ。 彼女は全てを脱ぐことはせず、絵のためだと言わんばかりにポーズを取る。 (47) 2023/10/20(Fri) 22:13:59 |
【人】 焔の魔術師 ベアトリスやれ、こんな風に誘惑されたらどうするか。華夜は筆をキャンバスの上に置いて近付いた。 ソファーの上に膝で乗り彼女の元へ。垂れたネクタイを右手で掴むと緩く引いてーーそこに、口づけを。 「悪い子ね。」 ネクタイを上へ、上へ。唇で辿っていく。そのまま彼女が抵抗しないのならわっか部分の首筋に到達するはず。 生暖かい息を肌に吹き掛けながら。 そのまま、彼女をソファーに押し倒すつもりである。 果たして蜘蛛の巣にかかったのはどちらか。* (48) 2023/10/20(Fri) 22:14:21 |
【人】 水の魔騎士 ユスターシュ何処か予感はしていた。 歌っているのは姫宮千秋なのでは、と。 彼女が語った悩みは、余りに酷似していたからだ。 ーーチアキローズ姫と。 振り向いた彼女の身体が光輝く。その目映さにユスターシュは目を細めた。 まるで天使が舞い降りたよう。 魔法少女の姿となった彼女がそこにいた。 彼女はユスターシュに正体を明かした。それは敵対関係からすると致命傷なはずである。 しかも、武器を携帯していない。 丸腰のままーー真っ直ぐに立っていた。 凛とした姿にて。 (49) 2023/10/20(Fri) 22:32:40 |
【人】 水の魔騎士 ユスターシュ 「……ハッキリさせるために来た。 お前が言う世迷い言が本当なのかどうかーー。 そして、俺達は闘うべきなのかどうか。 お前は婚約者がいたと話した。 それが俺なのだと。 だが、俺にはそんな記憶は… ない。」 ズキリ、とまた頭痛がしたが、脳内には霧がかかったままだ。 記憶は甦らない。 「その婚約者はミュジークの者なんだろう? ミュジークは精霊の扱いに長る者はいない。 俺はこの通りーー…」 くいと首を傾げウンディーネを呼ぶ。半透明でたぷたぷと水を滴らせた美女がユスターシュの肩に止まった。 「精霊使いだ。よって、ミュジークの 者ではない。」 そう話しながら、そもそも過去の記憶が全くなく、他の国で育った記憶すらないのだが。 全ては焔が舐め尽くしてしまっている。 ユスターシュはまだ剣を抜いてはいない。 一歩、また一歩彼女に近付く。 先程譲として抱き締めた温もりを思い出す。彼女を傷つけたくない。だがーー。* (50) 2023/10/20(Fri) 22:33:27 |
【憑】 虹色カンタビレ サアヤ「確かに合意の上なら エッチなこと嫌いじゃないですけど〜…。 って、えへへ、先生キュンとしちゃう?」 やっぱりベアトリスは女もイケる口のようで、ボクの誘いに乗ってきた。いや、囲ってきたのはあちらの方なのかも?さてどちらが先に動いていたのか。 でもお互い食指は動いたようで。 絵を描き始めずに彼女がこちらにきてネクタイに触れる。口付ける。 「…あは。悪い子なら、指導しなくちゃね、センセ。」 肌にかかる吐息。ゾクゾクする。 最近はタチばかりだったからさ。本当はネコのほうが好きなんだよ、ボク。 立場上跳ねっ返りにならなくちゃいけないけどさ。 ベアトリスを上に見上げながら、ボクはにっこり笑って両手を差し出した。 (51) 2023/10/20(Fri) 22:46:48 |
【憑】 虹色カンタビレ サアヤ「…ボクね、気持ちいいお仕置き好きだよ。 痛いことも恥ずかしいことも結構好き。 だから、癪だけどあいつの言ってたことも あながち間違いじゃないんだよね。 …センセなら縛っても良いよ。 あー、そうだなあ。」 ふと、思いついたことがあった。 だからそれを口にする。 (52) 2023/10/20(Fri) 22:47:08 |
【憑】 虹色カンタビレ サアヤ「さっきのお願いこと? 周りのしがらみも何にも考えないで 痛いことや恥ずかしいことも全部含めて 頭空っぽにして気持ち良いことされたいな。 本当はね、無理矢理だってされてみたいんだよ。 でもさ、現実考えると無理じゃん。 完全に支配されてみたいとか… 結構な被虐願望あるんだよね、ボク。 現実には無理だから、さ。」 社会的に考えるとそれは無理だ。 敵に魂を売る事になりかねない。そんな理性がボクを止める。 だからこれは、言ってみるだけのこと。 まさかイーリスをそんなことのために使えもしないけどさ。** (53) 2023/10/20(Fri) 22:47:29 |
【人】 爽快ブラスト チアキ「私も存じませんでした。 ユスターシュ様が精霊を呼べる事を。」 そう。ユスターシュ様の剣技は素晴らしいものでした。 けれど、彼は音を扱う魔法は使っていたでしょうか? 少なくとも、精霊を扱う様は見ていなかったのではないでしょうか。 だから私は彼の中にあった秘密に眉を下げます。 それは、彼が別人という事なのでしょうか。 それにしては似すぎています。 そして名前まで同じだなんて。 彼は影武者だったのでしょうか。 婚約者であるユスターシュ様。 その姿に似せ名前まで同じにして、私の心を惑わすための? いいえ、それでも魔力を似せることはできないはずです。 双子? いいえ、双子なのにユスターシュ様の名を二人とも名乗るのは違和感がありませんか? 私にはわかりません。 わかりませんでしたから。 (54) 2023/10/20(Fri) 23:04:47 |
【赤】 爽快ブラスト チアキ「…はしたないと、叱らないでくださいね。」 悲しくても笑みを浮かべてそんな事をお願いしました、 彼に近づきながら、私は肩から腕にかけての衣服を脱ぎ落とします。 肩と腕がむき出しになりました。 カチューシャも外して落とすとカランと音が鳴ります。 首のリボンも宝飾品も外して落とせば、私の姿はまるで下着姿のようになりました。 胸から下半身まで繋がっていますが、胸元の谷間は見えてしまっています。 腰に履いたショートパンツも落とせば、ギリギリの場所しか隠さず腹部はうっすらと肌が見えてしまう、そんな衣装が露になりました。 恥ずかしくて羞恥に頬が染まりますが、私は両手を彼に広げます。 (*0) 2023/10/20(Fri) 23:05:32 |
【赤】 爽快ブラスト チアキ「私の能力に、治癒があります。 肌に多く触れれば触れるほど 記憶が蘇るかもしれません。 抱きしめる事で、発揮される能力ですから。 …だから、抱きしめさせてください。 その後は、私はどうなっても、 どうされても構いません。 あなたが私のユスターシュ様だと 信じていますから。」 …その治癒は、私の意図とは別の働き方をするかもしれません。 婚約者としての記憶より、私の知らぬところでユスターシュ様の姉君が望んだ記憶の方が先に蘇るかもしれませんから。 でも、私はそこに賭けるしかなかったのです。 涙をうっすら滲ませながら。 装備を最低限にまで減らして、彼を求めたのです。** (*1) 2023/10/20(Fri) 23:05:55 |
【人】 純真アンサンブル リッコそのキスは優しいものだった。 だからその晩はゆっくりと眠ることができての翌朝。 「…おはよ、啓介。」 教室で、ちょっと赤くなりながらの挨拶はクラスメイトたちに大きな動揺を与えたようだ。 女子たちはソワそわしてるし、男子たちもザワザワしてる。一体何?変なの。 >>@4まさか自分に人気があったなんて知らないから、私は首を傾げるばかり。 「今日お昼一緒に食べるでしょ?」 そんなやりとりから、後で女子には付き合ってるのか聞かれたし、どこが良かったの?なんて聞かれたけど。 「ん〜…、優しいとこ?」 なんて答えたのはむず痒くて照れちゃった。 それを見て女子たちにまたキャーキャー言われたしね。** (55) 2023/10/21(Sat) 6:49:59 |
【人】 水の魔騎士 ユスターシュ自分にはない記憶について言及される奇妙な感覚は筆舌しがたい。 それが特に相手との深い関係を示す場合は。 もし自分がミュジークの騎士であれば、この美しき姫の婚約者となり結ばれる栄誉に震えただろう。 しかし、実感がない想いだ。 仮定では考えられても、それを感じていたはずの自分が不在である場合、どうしても否定が走る。 「……精霊は友だ。 俺はずっと精霊と一緒にいた。 どんな時も。」 ウンディーネが頷く。ユスターシュに幼少の能力発症時や、ミュジークにて精霊使いなのを隠してきた記憶はないが、それだけは確かだと断言出来る。 精霊はパートナーだ。 ない記憶について、ユスターシュは恐れていた。 それをハッキリさせたいと考えながら、自分が変わってしまうので、間違っているのではと考えると怖い。 目の前の彼女は恐れず確かめようとしているのにも関わらず、だ。 (56) 2023/10/21(Sat) 8:50:19 |
【人】 水の魔騎士 ユスターシューー覚悟が想いなら。 むしろ剣を交える覚悟を決めるべきではないかと考えていた時、彼女が意外な行動に出た。 「なッ……」 はしたないとは、思わなかった。 しかし彼女が1つずつ、そう一枚ずつ身に纏うものを外す様に目を見張る。 無防備過ぎる。昨日屋上で相対した時のようなシールドもない。 もしユスターシュが剣を抜いて喉元を貫けば簡単に命を奪える状態だ。 「血迷ったかッ……」 剣の柄に手を掛けた。しかし、長い刀身を晒すことは出来ない。 均整が取れながら肉感的なボディにユスターシュは釘付けになる。 罠だろうか。じり、と一歩下がるもそれ以上離れることは出来ず。 「治癒だと?」 姫宮千秋を譲は抱き締めた。その際、過去の記憶が僅かに甦る感覚を味わった。 彼女の能力は本物かもしれない。 「……ーーやってみろ。 その代わり、妙なことをしたら すぐさま命を奪う。ーー構わないのだな。」 (57) 2023/10/21(Sat) 8:50:59 |
【赤】 水の魔騎士 ユスターシュ罠の可能性は棄てきれない。しかし、千秋の言葉が譲の心には深く残っている。あの悩みは嘘ではなかったはずだ。 ユスターシュは自身の胸元を大きくはだけさせ、鍛え上げられた筋肉を露出させた。 彼女に近付き抱擁を受け入れるとーー 見えた。 焔に包まれた小屋が。 「あーー……」 (*2) 2023/10/21(Sat) 8:51:39 |
【秘】 水の魔騎士 ユスターシュ → 爽快ブラスト チアキ断片的な記憶が真っ赤に揺らぐ焔に踊った。 貧民街でのすさんだ生活。 初めて精霊を友とした時。 幼い自分を護ってくれた姉。 そしてある夜ーー数人の男がほったて小屋に押し入って来た。 『精霊を使えるという餓鬼は貴様か。』 プレートメイルに身を包んだいかつい男たちに見覚えはない。 その鎧はドローイグのものでもない。 「何をする、嫌だ、離せッ!」 抵抗虚しくユスターシュは小屋から引きずり出される。 姉が悲鳴をあげている。 やめろ、やめろ。 姉さんに乱暴するなーー (-11) 2023/10/21(Sat) 8:52:26 |
【秘】 水の魔騎士 ユスターシュ → 爽快ブラスト チアキその直後、小屋が焔に包まれたのだ。中に姉がまだいるのに。 そうだ、あの中には姉がいる。 ユスターシュの双子の姉が。 「姉さんッ!姉さんッ!」 連れ去られるユスターシュの悲痛な叫び声が闇に木霊したーー。 (-12) 2023/10/21(Sat) 8:53:24 |
【人】 水の魔騎士 ユスターシュ 「俺はーードローイグの貧民街に産まれた。 小さな時、姉と二人で暮らしていた所に男達が押し入って来てーー浚われたんだ。 あれは、あの鎧はミュジークのもの。 ……姉さんと俺を引き裂き、焼き殺した犯人は、ミュジークの騎士だッ!」 ユスターシュはチアキローズを突き飛ばす。 思い出した壮絶な記憶に苦しみ胸をかきむしる。 「おのれッ!ミュジーク…! この鬼畜な所業を赦すものかッ」 あの焔に包まれて姉が生きているはずはない。 連れ去れた自分がどうなったかの記憶はないが、きっと奴隷のような扱いを受けたに違いない。 ユスターシュは恨みの籠った瞳でチアキローズを睨み付ける。 「お前の国が…俺の人生をめちゃくちゃに したんだッ!」 (58) 2023/10/21(Sat) 8:56:21 |
【赤】 水の魔騎士 ユスターシュ半裸に等しい姿の彼女に襲い掛かる。怒りに任せて馬乗りになった。剣を抜くことは何故か念頭にはない。 露になっている肌は、あのメイドを彷彿させる。 ーー抱いてくださいまし。 そんな風に男を誘う色香が漂う。 ユスターシュはチアキローズの胸元を隠す衣服に手を掛ける。 それを乱暴に剥ぎ取ろうとーー。* (*3) 2023/10/21(Sat) 8:56:52 |
【見】 不良少年 滝沢啓介さてはて翌日、学校にて。 名を呼びあうだけでクラスメートたちはすぐに啓介と里津子の仲を把握したようだ。 さすが思春期!そういう色恋には目敏い。 啓介は不良仲間たちから半分本気にどつかれ、祝福を受ける。 「や、俺もちょっと未だに 信じられないんだけどさ? マジなんだよ、マジ!」 彼女が女子たちに対してなんと言ってるかなんて知らないけど。 (@9) 2023/10/21(Sat) 9:19:09 |
【見】 不良少年 滝沢啓介昼休みは勿論彼女と共に。 啓介のランチは弁当だ。 おかずは卵焼き、唐揚げ、ひじきの煮物にキュウリのサラダ。 独り暮らしの彼女は何を食べるんだろう? 二人は屋上のベンチに並んで座る。この後(放課後)、チアキローズとユスターシュが同じ場所で決闘めいた逢瀬となるのだが、それはまた別に語られているはず。 「……なあ、お前の仲間ってお姫様だけなの? 昨日屋上にいたのがお姫様? 闘ってた相手は男だったよな。 アイツの攻撃で俺は気を失ったんだよな?」 青空の下のんびりした空気が流れる。校庭からは遊んでいる生徒の歓声も聴こえるのにこんな話だ。* (@10) 2023/10/21(Sat) 9:19:27 |
【人】 爽快ブラスト チアキ「ええ。もし貴方が私のユスターシュ様では無いのなら 命を失う覚悟はできています。」 貴方がそうであると信じたかったのです。 だって魔力が似ていました。まるで同じ方のもののように。 姿形も瓜二つでした。 ただ、記憶が違い、精霊を伴うだけ。 だから私は半ば確信していました。 一縷の不安はありましたが、だからこそここまで肌を晒して彼の治癒を望んだのです。 ここまでして間違っていたのなら──私は命を失う事になっても構いませんでした。 仲間たちや国の皆様には申し訳ありませんが、故意に殉じて使命を果たせぬ愚か者となじってくれて構わないのです。 彼の晒す肌にどきりとして頬が熱くなりました。 けれど、そっと彼に身を寄せ、抱きしめて──。 (59) 2023/10/21(Sat) 9:23:58 |
【人】 爽快ブラスト チアキ「えっ? …きゃっ!?」 >>58ユスターシュ様の呟きに目を見開きました。 そして突き飛ばされよろけてしまいます。 そのまま尻餅をついて呆然と彼を見上げました。 貧民街?攫われた?ミュジークの騎士が…ドローイグの子供を? あまりの言葉に理解が追いつきません。 ただ、そう。 別の意味でも私は呆然としていました。 いえ、顔面蒼白となり愕然としていました。 ユスターシュ様は騎士でした。 由緒正しいミュジークの貴族であったはずです。 それなのに。私が癒して彼が取り戻した記憶は。 ──あまりにも別のもので。 (60) 2023/10/21(Sat) 9:24:18 |
【赤】 爽快ブラスト チアキ「あ…。」 本当に、他人の空似? 名前まで同じで、こんなに、こんなに似ているのに? 彼が私に恨みの言葉を連ねるのを私は狼狽えながら聞いていました。 だって。それはあまりにも──。 だから私は無抵抗に押し倒されていました。 私の国のものが犯した罪。 王女の私が償うのも道理でしょう。 そして私の命で償えるなら安いものかもしれません。 死ぬ覚悟はできていました。 「申し訳ありませんでした。 まさか、我が国の騎士がそんな事を…。 王女として謝罪いたします。 どうか、私の命で気が済むのなら…?」 剣を抜かないのは、より苦しませるためでしょう。首に手をかけられる覚悟は決めました。 ごめんなさい、リッカ、サアヤ、お父様。 だから私は目に涙を溜めながらも微笑みすら見せていました。 それで彼の気が済むのなら、そう思えたからです。 けれど。 衣装の胸元に手をかけられ目見開きます。 力任せに引けば、胸紐がブチブチと一気にちぎれて弾けるようにプルンと胸が露わにさせられました。 (*4) 2023/10/21(Sat) 9:24:44 |
【赤】 爽快ブラスト チアキ「きゃああああっ!?」 思わぬ事態に悲鳴をあげてしまいます。 咄嗟に両手で胸を隠しました。 ユスターシュ様にもお見せしたことが無いのに、ユスターシュ様…私の婚約者以外の殿方にこれ以上肌を晒す事になるなんて。 死ぬ覚悟はできていても、私にはそんな覚悟はなかったのです。 元より、淑女たれとそちらの知識は与えられずに育ってきましたから。 彼はユスターシュであって、ユスターシュ様ではないと分かった今。 彼に肌を晒して良い理由なんて何一つないのです。 「な、な、何をなさるのですか…?」 胸を腕で隠せばより胸が寄せられ谷間を深くしてしまうものの、隠すためにはそれは仕方ありません。 あまりの事に肩を震わせながら、少しでもその視線から逃れようと体を捻りその身を横向きにしようとしつつ、彼を睨みつけました。** (*5) 2023/10/21(Sat) 9:26:00 |
【人】 焔の魔術師 ベアトリス 「……貴女、可愛いからね。 自分で自分の魅力は わかってるんじゃないの?」 あの男子生徒との時も、実は彼女がこうして誘ったのだろうか? いや、違う。あれは本気で嫌がっていた。 嫌いな相手だから? 知らない相手だから? それともーー男だから? 「ええ。悪い子にはお仕置きして あげるわ。 でも、私はがさつな男みたいな真似はしないから、 安心して?」 華夜はーーベアトリスは、男たちに弟を連れ去れた。 あの時からすべての男を憎んでいる。 男は乱暴で、強引で身勝手だ。 宮廷魔術師となってからも言い寄ってくる男はいたが、みんな下心しかなかった。 男なんてーー。 (61) 2023/10/21(Sat) 9:38:31 |
【秘】 焔の魔術師 ベアトリス → 虹色カンタビレ サアヤ彼女の白い首筋を唇で捉える。 滑らかな美しい肌だ。 両腕に迎え入れられたら互いの顔は見えないだろう。 だから、その声だけが耳に届く。表情は見えない。 きっと平気な顔をしているのだろうが、どこかその言葉の響きには寂しさが漂っていた。 ーーこの子は何処か私と似ている。 誰かといても、肌を重ねても、 寂しいんじゃないかしら。 「ーーだったら、手放したらいいわ。 貴女の思考を全て、私が奪ってあげる。 快楽に沈みなさい。身を委ねなさい。 よがり声だけあげたらいいわ。」 首筋から耳朶へ。かぷ、と優しく噛んだら囁きを落とす。 (-13) 2023/10/21(Sat) 9:39:28 |
【秘】 焔の魔術師 ベアトリス → 虹色カンタビレ サアヤ右手で胸の膨らみをまさぐり、衣服の乱れを大きくしていった。 前をはだけさせ、下着を露出させる。 そうしながら華夜は、変身を遂げる。 ベアトリスの姿に。 彼女は驚くだろうか。 構わない。プレイは実行する。 このまま堕としてやろう。 「おいで、サラマンダー。 ……さあ、この焔を見つめなさい。 身も心も溶かして、身体を開いて 私のものになりなさい。 ーー気持ちいいお仕置きをあげるから。」* (-14) 2023/10/21(Sat) 9:39:57 |
【人】 焔の魔術師 ベアトリス彼女の白い首筋を唇で捉える。 滑らかな美しい肌だ。 両腕に迎え入れられたら互いの顔は見えないだろう。 だから、その声だけが耳に届く。表情は見えない。 きっと平気な顔をしているのだろうが、どこかその言葉の響きには寂しさが漂っていた。 ーーこの子は何処か私と似ている。 誰かといても、肌を重ねても、 寂しいんじゃないかしら。 「ーーだったら、手放したらいいわ。 貴女の思考を全て、私が奪ってあげる。 快楽に沈みなさい。身を委ねなさい。 よがり声だけあげたらいいわ。」 首筋から耳朶へ。かぷ、と優しく噛んだら囁きを落とす。 (62) 2023/10/21(Sat) 14:23:11 |
【人】 焔の魔術師 ベアトリス右手で胸の膨らみをまさぐり、衣服の乱れを大きくしていった。 前をはだけさせ、下着を露出させる。 そうしながら華夜は、変身を遂げる。 ベアトリスの姿に。 彼女は驚くだろうか。 構わない。プレイは実行する。 このまま堕としてやろう。 「おいで、サラマンダー。 ……さあ、この焔を見つめなさい。 身も心も溶かして、身体を開いて 私のものになりなさい。 ーー気持ちいいお仕置きをあげるから。」* (63) 2023/10/21(Sat) 14:23:44 |
【憑】 虹色カンタビレ サアヤ ──大切な人が居た。 その子はボクと同じ女の子。 キスして、ハグして、肌を重ねて。 初めての恋人。 あの頃は楽しかったなあ。 でもね、任務に失敗するとそこで終わり。 ボクたちの命は酷く儚くて軽い。 殺して。そう希う彼女の命を絶ったのはボク。 残るのはただの切なさと思い出。 君を失って抜け殻になったボクだけ。 (64) 2023/10/21(Sat) 15:22:47 |
【憑】 虹色カンタビレ サアヤボク自身はボクのこと、男も女もいけるやつだと思ってる。 だけど男に体を開く機会は無かったし──さっきみたいな、損にしかならない行動は避けたかったし──男の方が無理なのかもしれないね。実感はあんまりないけどさ。 男とキスした事はあるよ。触らせたことも、口で奉仕した事もある。 でも、最後の一線を越えさせないのは心を許してないからと妊娠することが怖いからだ。 ボクが介錯したあの子。 お腹が異常な程に膨らんでさ、オークかゴブリンかそれ以外の何かか分からないけど孕まされていた。 なんで相手がわからないかって? 諜報の仕事で失敗して、魔物の巣に放り込まれたんだよ。 散々人間の男たちにも嬲られた後にね。 命があった事はむしろ不幸だった。 あの子を何度も慰めたけれど効果はなかった。 体の傷が癒えても心の傷が癒えるのは難しく、ましてや何某かを孕んでしまっていては。 (65) 2023/10/21(Sat) 15:23:13 |
【憑】 虹色カンタビレ サアヤ──殺した事、悔やんでないよ。 あの子が救われるにはあれしか無かった。 でも、任務を失敗したらあんな風になるんだなんて、そんな諦観を抱くようになった。 そんなの何もかも忘れて。 助けてあげられなかったボクを罰して。 ただ、心地よい痛みに支配されてしまいたい。 「あ…っ。」 艶やかな唇が首筋を捉えて、ボクは小さく甘い声を漏らした。 胸を弄られると控えめな膨らみの中、もうすでにツンと尖る感覚がある。そこを擦られると喉が小さく鳴った。 ブラウスを開かれずれた下着を露わにされる。 彼女も衣服を脱ぎ始めたのだろうか、そんな矢先に姿が移り変わり目を見開いた。 まさかそのタイミングて正体を露見させるとは思ってなかったから。 (66) 2023/10/21(Sat) 15:23:34 |
【憑】 虹色カンタビレ サアヤそんな風に動揺していたから? 召喚されたサラマンダーの焔を、ボクは言われた通り見つめてしまう。 身も心も許してはいけない。 この焔を見つめてはいけない、捕らわれてしまう。 そう本能的にわかっていたのに。 そう本能的にわかっていたから? 揺れる焔に目を奪われる。 理性がぼんやりとゆらめき溶けて、体の奥底に火種が産まれる。 うず、と膝を擦り合わせるとその火種は少しずつ熱を高めていった。 お腹の奥も、胸の先も、肌も、全身、全部、触ってほしい。 そんな欲が頭をもたげてきて。 (67) 2023/10/21(Sat) 15:23:55 |
【憑】 虹色カンタビレ サアヤボクの姿も変化する。 乱れた制服のまま、本来の姿へと。 「センセ…。」 でもそれに気づかないふりをする。 ブラウスを脱いで、下着を外して。 スカートと靴下、ネクタイだけの姿になる。 そして眉を下げて、泣きそうな顔で。 (68) 2023/10/21(Sat) 15:24:32 |
【人】 水の魔騎士 ユスターシュ強力な精霊使いの素養を持つ子供がドローイグの貧民街にいる。 密偵からの知らせを受けた、当時の近衛騎士団隊長ゲオルグは直ぐ様作戦を実行した。 近衛騎士団といえば、王宮に仕える勇ましく立派な騎士達、というイメージであろう。 しかしそれは表向きの顔に過ぎなかった。 国を、王族を護って行くには裏の活動も必要である。 煌やかな世界はそうした闇に支えられているのだ。何処の世界でも。 (70) 2023/10/21(Sat) 18:52:38 |
【人】 水の魔騎士 ユスターシュユスターシュを拐ったのには二つの利点がある。 1つ。そのまま放置すれば彼はドローイグの戦力となるであろうこと。 実際、ユスターシュの双子の姉であるベアトリスはその後に焔の精霊使いとして開花し、ドローイグの宮廷魔術師、つまりミュジークの脅威的存在と化した。 もう1つは、ミュジークにはない精霊の力を研究し、あわよくば戦力に加えることが出来る、というものだ。 こうした理由により、ユスターシュの誘拐という非道は王族には秘密裏に敢行されたのである。 チアキローズが知らなかったのは当たり前だ。 裏の世界、裏稼業。 人を殺める事すらある。 国の維持に必要な裏を、表の人間が知る必要はないから。 (71) 2023/10/21(Sat) 18:53:14 |
【人】 水の魔騎士 ユスターシュ余りにも突然に甦った過去はユスターシュを狂気に走らせるに十分なものだった。 姉が亡くなったと勘違いしたなら尚更。 ユスターシュはまだ、姉の名を思い出してはいない。 今脳裏にあるのは幼き日の面影だけ。 怒りに任せ、屋上の硬い床に彼女を押し倒す。 瞳には憎悪の焔が燃えている。 ユスターシュが思い出した記憶は彼女が望むものではなかった。 それに絶望してもおかしくなかったし、または部下のしたことなど知らないと言っても不自然ではなかった。 しかしーーユスターシュが組み敷いた彼女は、王族であった。 それはただ地位だけで決まるものではない。 生まれながらに彼女は、その品位を持ち生きていた。 彼女の謝罪はまるで聖女のようであった。覚悟に満ちた人間のもの。 もしユスターシュが正常な状態であれば心打たれ、その場から立ち去ったかもしれなかった。 だが、怒りの焔がユスターシュの身を焦がす。 恋い焦がれるように身体を舐め尽くすーー。 (72) 2023/10/21(Sat) 18:53:46 |
【赤】 水の魔騎士 ユスターシュ力任せに露にした肌は白く、染み1つなく。穢れを知らぬ乙女のものなのはすぐにわかった。 両手で隠そうが、ユスターシュが上にいる以上逃れることは叶わないだろう。 ーー俺は何をしている? さっさと刺し殺せばいいのに。 ーーいけない。彼女にそんな事をしてはいけない。 「煩い……黙れッ!」 それは脳内への言葉だったのだが、チアキローズにはそう聞こえはしないだろう。 彼女の両手首を掴むと無理やりに引っ張る。形良いたわわを見るために。 (*6) 2023/10/21(Sat) 18:54:08 |
【赤】 水の魔騎士 ユスターシュ 「……美しい。」 真っ白な雪のよう。そこに咲くピンクは雪解けを待てぬ花の蕾か。 両手を拘束したまま、ユスターシュはその胸に顔を埋める。 「欲しいーー…お前が欲しい。」 頬ずりした後、乳飲み子がするように乳頭を口に含んだ。揺れる膨らみを堪能しつつ。 恐らく処女である彼女はどんな反応を示すか。 婚約者ではない男に蹂躙される事を。 ーーいずれ貴方様は、姫様との夜を迎えられます。 これはその為のレッスンです。 誰の声だ?女が息遣いを荒げながらそんな事を言った。 しかしその記憶はまだ不鮮明だ。 肌を吸う度、もし彼女が癒しの魔力を自動的にも発動するならば。 断片的な記憶が甦える可能性はある。 それは今しようとしている凌辱行為とはかけ離れたものかも、しれない。* (*7) 2023/10/21(Sat) 18:55:32 |
【人】 純真アンサンブル リッコ私本当はこんなに食べないんだから。 昨日ラーメンを美味しそうに食べてくれてたから、つい、たくさん作っちゃっただけ。 それだけなんだからね! だから、大きめの包みを抱えてたけど知らんぷりする。 基本的には私のお弁当はほうれん草のキッシュにチキンのトマト煮、ブロッコリーにそれとデザートにうさぎりんご。 うさぎりんごのやり方を知った時は衝撃だった。かわいすぎて! こっちの世界の料理はミュジークと似たものもあるけど全く違うものもあって面白い。 そそくさと、大きめの包みから自分の分だけ出して食べ始める。 「昨日はその仲間が連絡取れなくなってたから 探してたのよ。 諜報役だからどうしても危険な目にあいがちだし …まあ無事合流できたのだけどね、あの後。」 あの時は無様な様子を見せたな、と眉を寄せたけど。 男の攻撃でというのには頷いた。 (73) 2023/10/21(Sat) 19:40:47 |
【人】 純真アンサンブル リッコ「ドローイグ帝国の…ユスターシュと名乗ってた。 私たちミュジークの民は音に魔力を乗せて 魔法を扱うけど、彼らは精霊を操るの。 でも、ユスターシュは姿も名前も 姫様の婚約者だった方と同じで…。 けれど記憶がないらしくて。 …姫様の心が折れないか、 無理をなさらないかは心配ね。」 何が起きているのか、私にもよくわからない。 ドローイグの策略か。別の第三者の力か。 まさかミュジークの闇の部分が関わっているなんて今は想像もしてなかった。 それに、サアヤが危険な目に遭ってることも。 姫様が別の決意を固めつつある事も。 小さくため息をついてしまう。 「あの男の真実を暴かなくてはならないわね。 サアヤが何か掴んでくれていたら良いのだけど。」* (74) 2023/10/21(Sat) 19:41:06 |
【赤】 爽快ブラスト チアキ彼が自分の中の声に抗ったゆえなのだとしても、その怒声は私に向けられた気がしてびくりと身をすくめてしまいます。 「あっ!!」 両腕は簡単に引き剥がされ、ふるんと人より大きめの果実が揺れました。肌をさらされて涙が滲みます。絶望より羞恥が優って、私は顔から火が出そうな気持ちになっていました。 胸に顔を埋められ、肌や吐息、髪の毛の感覚に背筋が震えます。 (*8) 2023/10/21(Sat) 19:56:16 |
【赤】 爽快ブラスト チアキ「い、いや…っ、やめて、 これ以上触らないでくださいませ! 私は、私のこの身は、ユスターシュ様… 私の婚約者のユスターシュ様のものです! い…っ、やあ…っ!!!」 王族として命を賭する覚悟はありました。 けれど、彼の方を裏切る覚悟は持ち合わせていませんでした。 今さっき装備を外していたのだって彼がその人だと思ったからです。 胸の先を吸われていやいやと首を横に振りました。 その時にも、私は知らぬ事でしたが癒しの魔力は発揮されるのです。 けれど、それが記憶に働きかけるとも限りません。 私に都合の良い記憶のかけらが蘇るとも限らないのです。 胸の先がツンと硬くなり、彼の唾液で濡れそぼります。 こんな事は許されません。許したくありません。 (*9) 2023/10/21(Sat) 19:56:36 |
【赤】 爽快ブラスト チアキ「…っ、たとえ私の身体を穢しても 私の魂までは奪わせません。 貴方が私の肉体を貪ったとしても 私の心は、私のユスターシュ様のものです。 貴方の物にはなりません、ユスターシュ!」 キッ、と瞳に意思の光を宿して叫びます。 同じ名前。姿形も同じと言って良い相手に混乱しそうになりますが、彼が彼でないのなら、それは私の愛したユスターシュ様ではないのです。 涙を瞳に溢れさせながらも心だけは奪わせません。 それを私のユスターシュ様が望んでおらず、煩わしさすら感じていたのだとしても。 私の想いは、初恋は、彼の方に捧げてきたのですから。 カタカタと体が震えます。 ──イーリスによって恋心を別人へと向けさせられたその人は、魂が壊れたと聞いています。 ええ。 この思いを無理に他へと向けるだなんて。 無理です。 (*10) 2023/10/21(Sat) 19:57:08 |
【赤】 爽快ブラスト チアキ「私は…婚約者のユスターシュ様を 愛しているのですから。 あの方が婚約者となってくださる前からずっと、 あの方に恋していたのですもの…。」 だから無理やり体を暴かれようと。 貴方の物にならないと。** (*11) 2023/10/21(Sat) 19:58:03 |
【人】 焔の魔術師 ベアトリス焔は揺らめく。 まるで人の心のように ゆらゆらと踊る。 移ろい、虚ろ。 儚く燃え尽きるまで。 せいぜい散らす火の粉。 ならば最後までーー 燃えかすすら遺さずに。 (75) 2023/10/21(Sat) 20:25:14 |
【人】 焔の魔術師 ベアトリス世の理は全て、裏の働きに 支えられている。 国が正常に機能するため、その頂点足る者達が君臨するために、小さな犠牲は何処でも払われる。 幼くして拐われ人生を狂わされた子供がいたり、任務を失敗し魔物の巣に放り込まれた少女がいたり。 何も珍しい話でもない。 それに関わる者達がどんなに心を傷めても、ただ歴史の片隅に埋もれる塵程度だ。 華夜はベアトリスに、本来の姿に戻る。 彼女とまぐわうのならそうしたいと思ったから。 本当に欲しいものを語った彼女の前で、ありのままの自分で居たかったから。 腰のきゅッと締まった、胸の強調されたドレスである。 彼女の控えめて可愛らしい感じの胸とは対照的に、ベアトリスの胸元は豊満だ。 背中のジッパーを外して、はらりと脱ぐ。ボリュームある二つの果実は揺れながらたぷんと形を現した。 ロングスカートもするり、と脚から抜く。 下着は上下ともつけていない。 よって、ベアトリスは産まれたままの姿を晒した事になる。 (76) 2023/10/21(Sat) 20:25:44 |
【人】 焔の魔術師 ベアトリス彼女が変身した時には一瞬驚き目を見張る。 まさか彼女が昨日のーー もしこの時にベアトリスが任務を考えていたのなら行動は変わったかもしれない。 だが、お互い姿を晒した意味はなんなのか。 闘うためではなかった。 言葉を交わさなくともわかる。 「……ええ。奪ってあげる。 貴女はもう、平気なふりをしなくていい。 私の事だけ考えて。 ーーベアトリス・カヤック。 それが私の真名よ。」 ベアトリスと同じように衣服を落とし、ほぼ裸となった彼女に覆い被さった。ソファーが軋み音を立てる。 (77) 2023/10/21(Sat) 20:26:06 |
【人】 焔の魔術師 ベアトリス曲線で構成される2つの女体がシルエットとして交わる。 熱い息を吐き、まず肌と肌を夢中に触れあわせた。 たっぷりとした胸を彼女の頬や首筋にあてがったり、お腹を擦り合わせたり。 脚を絡めてむちっとした太もも同士を密着。何処もが柔らかだ。 「ん、ふッ…」 妖しく身体を重ねる二人をサラマンダーの焔が照らし出す。 その魔力には催淫効果もあり、ベアトリスはうっとりした心持ちになった。 下肢の谷間に潤いを感じる。 「気持ち良くなりましょ…」 彼女の片足を持ち上げ陰部同士を重ねることは叶うか。 所謂貝合わせを試みようと。 彼女もしどど濡れているか。* (78) 2023/10/21(Sat) 20:26:27 |
【憑】 虹色カンタビレ サアヤそれでも。ボクの気持ちを救ってくれたのは姫様だった。 王族でありながらも地位の低い姫様。 母が正妃ではなく側妃でありその地位も低かったことからも後ろ盾の少なかったチアキローズ様はとても優しくて、ボクたちの気持ちに寄り添ってくれていた。 ただ守られるだけじゃなく共に戦ってくださる事も嬉しかった。 けれど、やっぱり姫様じゃダメなんだ。 姫様とボクたちとは命の重みが違う。 リッコーリスともそう。 リッコーリスとも肌を重ねたけどそれは姫様へ想いを寄せるのを防ぐため。自分が気持ちよくなるためじゃないし、リッコーリスは自分が大切にされたかった子だろ? ボクはね、いつだってバランスを考えてた。 任務を失敗しないように。 失敗した時は自害できるように。 生き地獄に落ちないように。だけど──。 (79) 2023/10/21(Sat) 21:07:59 |
【憑】 虹色カンタビレ サアヤ「サアヤ・ペッツォ。 ──ミュジークの諜報員だよ。」 本当はこんなことを言ってしまってはいけないんだけどね。 ぼんやりとした眼差しを向けながら、綺麗な肢体に押し倒される。 柔らかな胸が押しつけられるとその肌に唇を滑らせた。 痕を付けないくらいに吸ったり、舌先を尖らせて甘さを感じたりして。 どこも柔らかで滑らかで、極上のシルクを撫でてるような感覚。 あの事も違う。リッコーリスとも違う。魅力的な大人の女性。 「ぁ、あっ…。」 甘い香りが鼻腔をくすぐる。 しっとりした肌にボクは昂っていたけれど、もしかしたらサラマンダーの魔力も影響していたのかもね。 片脚を挙げられるとすっかり濡れた花弁が、焔の煌めきを受けててらりと光を返した。 ひく、とそこが浅ましくもひくついて、脚を開かれた分開いた花の奥まで外気が届いてひんやりとしてしまう。 それでも花弁が綻び切っていないのは、そこに女性の指くらいしか受け入れたことがなかったから。 (80) 2023/10/21(Sat) 21:08:32 |
【憑】 虹色カンタビレ サアヤ「ふあっ! ん、んんうっ、 これ、きもちい…あっ、ああっ!!」 くちゅ…と、濡れた花弁が重なると濃厚な口付けのような音が響いた。 押し付けるように腰を揺らせば、花弁全体やその上の真珠までが濡れて擦れて、甘い声が漏れてしまう。 下側だとうまく動けない分、リードは彼女に譲りながらも、カクカクっと無意識に腰が跳ねて。 「ん、んんっ、キスしてよぉ…。 下の口だけじゃ、寂しいよ、ベアトリスぅ…♡」 両手を伸ばして抱き寄せられるなら、そうして彼女にキスをねだるんだ。 昨日からおあずけくらってたみたいな感じだから、催淫効果も相待って直ぐにとろとろに蕩けて。 キスしてくれたなら直ぐに舌先を委ねて甘えてしまうんだ。 してくれなかったら拗ねちゃうかもね。 でも、ボクは喉奥でも胸だけでもイけちゃうエッチな子だからさ。 直ぐに高まって、早くってせがんじゃう悪い子なんだよ。* (81) 2023/10/21(Sat) 21:08:56 |
【見】 不良少年 滝沢啓介里津子のお弁当は彩り鮮やか、しかも見たことない美味しそうな料理が。沢山あるのは食べていい、ということ? 「すんげ、うまそ! 頂きます…! わ、これパイ?中身はほうれん草? バターが香ってめちゃくちゃうめー。 鶏も柔らかいな!」 キッシュなんて初めて食べるからビックリしながら口に運んだ。 唇の周りにパイ生地のかすを沢山つけながらがっつく。 「ドロ…ユス…? 難しい名前だな。よく覚えられるな。 よくわからんけどあの男が敵なんだな?」 馬鹿な啓介の理解はそこまでしか及ばなかった。 ウサギりんごを手で掴み、くるくる回して。 「これ可愛いなあ。ウサギじゃん! 俺、飼育係なんだ。 校庭にウサギ小屋あるだろ。 あそこのウサギ、世話してるの 俺なんだぜ〜。」 ぱくり。甘酸っぱいリンゴはジューシーだ。勿論自分の弁当も平らげる。二人分でも余裕余裕。 (@11) 2023/10/21(Sat) 21:49:59 |
【見】 不良少年 滝沢啓介 「うまかった。あんがとな。 ……お前が大変なのはわかったよ。 だけどさ、闘ってばかりて 訳じゃないんだろ? 息抜きも必要だよ。 今日の放課後さ、デートしない?」 真面目な彼女は姫の護衛や宝石の捜索を優先させ、断るかもしれないが。* (@12) 2023/10/21(Sat) 21:50:18 |