人狼物語 三日月国


325 リナリアの花に願いを込めて【身内R18】 RSS
(2026/07/31(Fri) 23:00:00 に更新。 延長2回まで。)

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【人】 大聖女 セレスティア


これからの毎日を想像して、未来を夢見てはしゃいでいた気持ちが萎んでしまった。
それが悲しいし、そう思ってしまうこともコーラリアに申し訳ない。
だから、しがみつく腕の力が少し強くなる。でも、優しく抱きしめられて>>109少しだけど肩の荷が降りた気がした。
そう、仲間は大切。特にコーラリアは、私の気持ちを知っている。私の想いを。
勇者様に惹かれてしまったのだけは理解できないけれど、結婚まで考えているならその覚悟を私も受け止めたい。なのに。
 
 
「うん……そうする。手紙だけにするわ。
 コーラリアは絶対理解してくれるもの。
 祝福も、それこそどこだって届けられる。
 
 ──迷うこと、無かったね。」
 
 
マラクがそう言ってくれるから。>>110
私はあっさり、それで良いと考えを改めることになった。
腕の力を抜いて、けれど身を寄せて預けたまま離れない。
手紙を送ろう。式の日時がわかっているのだから、この地から祝福の祈りを捧げよう。
それだけできっと良い筈。
うん、と頷いたあと。
顔を上げて、私はパァッと顔を綻ばせた。
 
(112) 2026/07/23(Thu) 20:45:53

【人】 大聖女 セレスティア

 
「うん! 新婚旅行で行くのは良いかも。
 神殿なら聖都の方が良いかも知れないけど
 王都の神殿も立派だものね。
 その時にコーラリアとツルギを紹介したいわ。
 二人は本当に親切にしてくれたから……。」
 
 
女性の仲間だけで集まって、その時に祝福の言葉を渡しても良い。
懐かしくなって目を細める。
ツルギはまだ王都に居るのかしら?
勇者様とまだ関係している可能性はゼロじゃない人だけど、人の気持ちを裏切る人でもない。
 
(113) 2026/07/23(Thu) 20:46:19

【人】 大聖女 セレスティア

 
「うん、それなら……
 祈りの魔法陣を刻んで滑らかに磨いた
 ペンダントトップみたいなの、かな?
 聖女じゃなくても祈りは捧げられるし
 祈りの力を強くできるし
 ──それに銀の鎖を通したり?」
 
 
マラクの素敵なアイデア>>111に私もアイデアを重ねる。
魔法陣なら私が分かるし、繊細な模様にも見えるだろう。手のひらで握り込める程度の雫型にすれば、祈りの時に使える筈。
何ヶ所かに石を嵌め込める場所を作ってもらって、コーラリアの守護石を嵌めても良い。
そんな贈り物が思い浮かんで、私はマラクに向けて少し気の抜けた笑顔。
 
(114) 2026/07/23(Thu) 20:46:47

【人】 大聖女 セレスティア

 
「──一人じゃなくて良かった。
 マラクが一緒だから、すぐに安心できる。

 大好き。大好きよ、マラク。」
 
 
両腕を彼の頬に伸ばして、触れて。
満面の笑みで触れるだけのキスをしたなら感謝は伝わるかしら?
 
その後、一晩置いてから伝令の方へはお断りの返事を認めた手紙を渡した。
王様宛と、コーラリア宛の二通に託して。*
 
(115) 2026/07/23(Thu) 20:47:05

【人】 女戦士 ツルギ


──後日談。
 
>>111王に対して木簡が届けられた、その直後。
それが深夜だろうか早朝だろうが、勇者サマは顔面蒼白の王に呼び出されて叱りつけられることとなった。
 
ただ、勇者サマも知らぬ存ぜぬ。
曰く「俺を振った女に興味はない。」
婚約者となったコーラリアも出した覚えのない招待状。
誰が出したのかと、結婚式の準備中に一悶着があった。
 
 
調べてみれば王都の神殿関係者が"気を利かせて"出したものらしい。
勇者の婚姻に、その仲間であった大聖女が来ないのはおかしい。
そもそも大聖女が神殿に滞在しないのも可笑しい……と、事情を知らない下っ端が気を利かせて、と。
 
(116) 2026/07/23(Thu) 21:02:02

【人】 女戦士 ツルギ

 
──本当に気を利かせただけなのかは、怪しいもんだけどね。
上役に色々吹き込まれて、切って捨てられるレベルの子が出世を夢見て欲出したのかも?
それとも、トカゲの尻尾切りを想定した上でそうするように仕向けられた?
下っ端なら切って構わないと、ダメ元?
さて、真実はどこかな?
まあ、セレスも可哀想だよね。
王様や貴族たちと、神殿関係者はまた別の面倒臭さがあるのに、どちらからも価値がある状態なんだもんね。
 
(117) 2026/07/23(Thu) 21:02:22

【人】 剣聖 ツルギ

 
でも、誰だっけ。
そんなセレスに手が出せないように手を回してる誰かさん。
 
あまり詳しくは聞けてないけど。
その人がセレスの絶対的味方なら、なんとかなるかな?*
 
(118) 2026/07/23(Thu) 21:03:13

【人】 準魔王 マラク

 >>112セレスティアにこの様な表情をさせるとは。
あの男の評価は既に万死に値するのだが人に対する評価がここまで下がるものであるとは自身でも驚きだった。

 全ての害意、悪意から護り抜こう。
我が身を大樹とし枝に止まり疲れた翼を休めてくれればそれ以上望むこともない。
想いの狭間で苦しむ時が少しでも減ればそれで良い。

「いいや、迷う程に大切な相手なんだよ。
それはね、セレスのとても素敵なところだから」

 手紙を送るだけ、それだけで伝わる気持ちもあるだろう。
ただ、互いに寂しい想いをするかもしれないが再会するならば心晴れやかな時の方が良いだろう。
そのためにも時間は置くとして――。

「はは、聖都の神殿を模すと大変そうだ。
僕たちの家が大聖堂にでもなってしまうよ」

 王都の神殿でも十二分であろうが聖都となると神殿関係者が多そうである。
ただの想像であるがきっと神殿印の菓子や土産物があるのだろう。

「ああ、でも入ったことはないから行ってみるのは良いかもしれないね。
一度行っておけば催促もしにくくなるだろうし。
王都にはその帰りに?
うん、楽しみにしているよ」

 セレスが仲間として受け入れ自身にも合わせたいと言ってくれるのだから良い者たちなのだろう。
(119) 2026/07/23(Thu) 21:47:37

【人】 準魔王 マラク

「だから、そうだね。
まずは作るためにコーラリアの話を聞かせてほしいな。
好きな花とか、物とかね。
そういう装飾もあったほうが良いだろう?」

 素材は――そう例の魔木が良いだろう。
あれならば耐久性も十分だし魔力も宿っている。
魔法陣はペンダントの内側に内蔵するようにすれば外側の模様は自然なものにできるし内側の陣から延長もできよう。
石も嵌めこむならば大きさはそれなりになるが――。

「銀……銀か。銀は細工師に頼まないとな。
近くの街に行かないとね――っと」

 >>115先ほどまでの緊張した悲愴な表情は和らいだか。
笑みが浮かぶと柔らかく微笑み返す。

「僕も大好きだよ、セレス。
例え魔王が世界の半分を差し出すと言っても、
僕は迷うことなくセレスを選ぶくらいにね」

 実際にセレスを選んだのでそこは断言できるところだ。
頬に触れる手の感触がくすぐったい。
くすりと笑っていれば柔らかな感触を唇に感じれば、最早暫しの間離してあげることはないだろう。
腕の中に抱いたままに陽光を浴び、風に吹かれて目を細める。
村の周囲は田畑になっており田園風景が続いていく。
非常にゆったりとした時間の中でお返しにとセレスの頬に口づけたりしながら一時を過ごした。
(120) 2026/07/23(Thu) 21:47:44

【人】 準魔王 マラク

 ――その後、国王には『何しとんじゃワレ』という内容の木簡が届いたとか。
きっとセレスの手紙にも誠実に返事を書いてくれることだろう。
(121) 2026/07/23(Thu) 21:47:53

【人】 準魔王 マラク

 ――日々を重ね。
木簡と手紙の返答を待つ間にすることは新居の作成とコーラリア用のペンダントトップの用意だ。
自身の仕事が主にそれになるのでセレスティアが診療所の休憩時間、お昼にもなれば共に過ごしにいきながら話をして新居は基礎を、贈り物は三面図を描きをそれを見せて確認してもらいながら作成していく。
ペンダントトップの方は早めに仕上がることだろう。
こちらはまだ手慣れた方である。

「こういう感じでどうだろう?」

 出来上がったものをセレスティアに見せて確認をしてもらおうか。
新居の方は木材の調達やら何やらで時間がかかるもので、それでも基礎が組み終わればなんとなく家の感じが見えるものだがこちらはちゃんと形として手の上に**
(122) 2026/07/23(Thu) 21:48:38

【人】 大聖女 セレスティア

 
う、確かに家が神殿と化しちゃうのはちょっと。>>119
聖都はほぼ全てが神殿関係者なようなものだから、もし行ったなら色々な面倒ごとは起こりそうな予感はある。
それでも神殿は素晴らしい。神殿は、だけどね。
性根逞しい商人の皆さんのお土産コーナーも確かにすごかったし、信徒の方々や聖女たちによる御守りやアクセサリーなんかも色々売っていた筈。
密かに村でも何かやってるらしいけど、マラクは知ってるのかしら?
一部では吟遊詩人が旅に出た聖女とその帰りを待つ青年の恋の歌──なんかを作っているようだけど。
ちなみに私は知らない。歌が世間に出てから知ることになるんだろう。

 
 
「コーラリアはね、とても優しいお姉さんなの。
 貴族の方だけど名前で呼ぶことをすぐ許してくれたし
 一緒にお料理をしたりもしたわ。
 好きな花は薔薇や百合……特に白百合ね。
 実家の庭で育てているのですって。」
 
 
コーラリアのことを話す時にはだいぶ気持ちは和らいでいた。
ツルギも大切だけれど、恋心を秘めていたことや同じ後衛だったこと、料理とかの役割で時間を共にすることが多かったから、より私の中では仲が良かったと思える人なの。
だからこそ、私もマラクのことを話していたのは内緒。恥ずかしいものね。
 
(123) 2026/07/24(Fri) 7:44:36

【人】 大聖女 セレスティア


 
それにしても……魔王ってそうだって、なんで知ってるのかしら?
魔王は勇者様にもそんなことを言って。>>120
一瞬勇者様が迷ったのを見てしまったから驚いたけど、マラクがそんなことを口にするのも驚いた。
でも、マラクは迷わない。きっと私が逆の立場でもそうよ。
抱きしめ返され、キスを返され。
どこまでも続くいつもの風景の中、爽やかな風が吹く。
ここが、私の帰る場所。帰りたかった場所。
あの頃は隣にいるだけだったマラクの腕の中がこんなに安らげる場所になるなんて。
彼の腕の中、また将来についての話をしよう。明日のご飯の話でも良いかも知れない。
心が軽く、明るくなる話がしたい。
 
(124) 2026/07/24(Fri) 7:45:21

【人】 大聖女 セレスティア

 
──そうして、私も毎日を続けていく。
花嫁衣装は白を基調にして、マラクの瞳の色の糸で裾に様々な刺繍を入れていく。
村特有の模様には花嫁の祈りだとか、子宝だとか、豊作とか、色んな意味の込められたものなのだそう。
確かによく見ると、そうした願いにつながる意匠があったから面白い。
花婿のマントの刺繍は私の瞳の色の糸で。
こちらにも色々な祈りの模様があったけれど、此方には幾つか守護の魔法陣を縫い込んだ。ひと針ひと針、祈りを込めて。魔力を込めて。
きっと何かあった時、マラクを守ることができるように。何か、はない方が良いのだけどね。
 
花嫁の衣装の形は、村のものだからシンプルなドレスとヴェールで構成されている。
アクセサリーは旅の間に手にしたものをいくつか使っても構わないかしら?
預かったままだったお守りの石を、胸元にあしらっても?
そんな細かなことを相談しながら、二人の衣装を作っていく。
 
(125) 2026/07/24(Fri) 7:45:54

【人】 大聖女 セレスティア


 
「うん、素敵! さすがマラクね。
 あとはここに石を嵌めて、祈りを込めて。
 鎖をつければ完璧じゃないかしら?」
 
 
マラクの作ってくれた贈り物>>122に破顔する。だって、二人で作る贈り物。コーラリアはぜったいに喜んでくれるわ!
家の方も少しずつ進んでいて──ああ、本当に結婚するんだって、ひしひしと感じ始めていたの。
一緒に過ごして、お昼はサンドイッチだったり、パイだったり。二人で話す時もあれば、お互いの家族が隣にいたりしたかも知れない。二人の方が私は好きだけどね。スープを温めて出してあげたい時は調理場を借りたりしてたから、たまに。たまによ?
診療所は実は少し忙しくて──これは多分私のせい。神殿がない近隣の村の人が、聖女がいる!と来ていたり、やっぱり商人や貴族の方が来てしまっていたり──と。村の人たちの診療だけではなかったから。
だから、村の人が気後れしないように、貴族の方は別室でお話を聞くことが多かった。勿論、二人きりになったりはしない。家族の誰かが隣にいる状態で話を聞いて治癒をしていた。実際、本当に治癒が必要な方もいたからね。家族に少し迷惑をかけてしまうけれど、緊張する〜と言いつつ楽しそうにしてくれているのが救いかしら。
(126) 2026/07/24(Fri) 7:46:30

【人】 大聖女 セレスティア

 
治癒が必要ではない人もたまにいる。
そういう方が一番困るけど……。
そういう方もそうじゃない方も、何故か家族や村の人たちが平民だというのにとても丁寧に接してくださるのは良いのだけどね。

 
(127) 2026/07/24(Fri) 7:46:50

【人】 大聖女 セレスティア

 
あとは、以前の私にない仕事は、というより日課は祈ること。
毎朝、世界の平和を祈って跪く。
祈る間、神聖力を、魔力を注ぐイメージを持てば私の体はほんのりと淡い光に包まれ、それが薄い波紋のようにして大地を巡っていく。
その光が見える時もあるらしい。
だから、夜にはやらないようにしてる。朝の方が太陽の日差しで眩しいから。
そうして自室で祈りを捧げているから、村やこの周辺の土地ではこれからは豊作になるかもね。
 
(128) 2026/07/24(Fri) 7:47:08

【人】 大聖女 セレスティア

 
「………。」
 
 
それにしても、と。
結婚式を間近にして思う。私は本当に、こんなに幸せで大丈夫かしら?と。
細々とした煩わしさはあるけれど、想像していたよりもずっとそれは平和で穏やかだ。
トラブルが少ない。むしろほぼ無い。煩わしい、で済む程度のことだもの。
それにマラクがその………………………、紳士で。
キスは毎日してる。会えば、どこかのタイミングで。できるだけ人のいない場所でと思うけれど、田舎の小さな村だもの。遠巻きに見られてしまう事は何度かあった。此方が気づいていない時もあったはず。
でも、そのキスも……その、触れ合うだけのものでしょ?すごい音がしたりしてないもの。
あの時聴いてしまったあの音、どうやって出してたのかしら?なんて今更気になっちゃうくらいのを聴いたことあるけど。

初めてのキスこそマラクは『抑えられなくなる』>>63と言っていたけれど、キスしたりされたり、抱きしめあったりしててもとても紳士なままだから。
 
(129) 2026/07/24(Fri) 7:47:47

【人】 大聖女 セレスティア

 
「……マラクって、カッコいいよね。
 紳士で、優しくて、……好きになったのがマラクでよかった。」
 
 
なんて。
お昼の時にしみじみ言って、ふにゃ、と笑ってしまった。
 
そんな人が、私の旦那様になるんだなあって。本当に、幸せすぎて怖いくらいなの。**
 
 
(130) 2026/07/24(Fri) 7:48:06
村の設定が変更されました。

【人】 準魔王 マラク

 >>123村長を始めとしてこの村を『聖女誕生の地』として観光スポットにしようとしているらしい。
然しながらこの長閑な田舎村の何を観光するというのだろうか。
精々が実家や育った村の環境を見るばかりで特産品もなく。
慌てて手工業で『聖女の帰りを待っていた青年が作ったお守り』であったり『聖女が青年に贈ったペンダント』を作っているくらいである。
それでいうならマラカイトやセレスタイトが子どもでも採れる川なり坑道跡が近くにあるくらいで――歌に関しては最早止めようがないものだ。
吟遊詩人の作る物語など一人一人が異なるものであるし、主旨が同じで場面が異なるという風に流行最前線は庶民の娯楽なのだから、どこかしこからそうした噂が流れれば話の種にと飛びつくのも無理はない。

 セレスティアがコーラリアのことを語る。
とても嬉しそうでいて穏やかな表情でだ。
本当に心を寄せている仲間なのだろう。
あの男だけではなくそうした仲間との想い出があることは良いことだろう。

「ああ、貴族なのか。
珍しいね、貴族で平民に優しい人なんて。
そうか……じゃあセレスがこれから作ってくれる料理は、
コーラリアと作ってきたものもあるんだね」

 なるほど、と頷く。
好きな花も貴族らしそうなものでそれならば贈るペンダントトップには大きな白百合の花を二つ刻むとしよう。
(131) 2026/07/24(Fri) 10:06:55

【人】 準魔王 マラク

 尚、>>124魔王についての話は『例えばだよ』と苦笑するがあまりにも実話に近しい。
もしもその時の勇者の反応を聞かされればやたらと深い笑みを浮かべてしまったかもしれないが。
話したいことなど山のようにある。
旅のこともだが生活のこと、身近なこと。
喪失していた時間を取り戻すように接する時間が増えていく。

 明日のご飯の話でも良いだろう。
噂に聞く吟遊詩人の話題もしただろう。
二人で話しているだけで幸せなのだ。
これはずっと一緒に過ごしてきたならば得られなかった幸せであることは確かだ。
当たり前のことなどはなく、当たり前のように話せることが幸せなのだ。

 さて――>>125婚姻の儀式に着る服は式の日までは男は見ることは叶わない。
穢れを払うなどという意味もあるが製作過程を見ることは良しとはされない。
ただ相談を受ければ旅の間に入手したアクセサリーを付けるのも良いし、胸元にというならば自身もまた同じようにセレスタイトを飾ろう。
反対に男の準備物は全て公開されるわけである。
新居など隠しようもなく、そもそも一人で建てるものでもないのでマラク一家総出での大仕事である。
寝室の壁が分厚いことを母に見られて『あらあら孫の顔は何に見れるのかしら』などと言われて赤面していたこともあったが。
(132) 2026/07/24(Fri) 10:07:02

【人】 準魔王 マラク

 >>126コーラリアへの贈り物もそうだがセレスティアが褒めてくれるだけで充実する。
男とは単純なもので褒められれば勝手に成長していくものだ。

「うん、それならすぐに取り付けるよ。待っていて」

 許可が下りれば石を嵌めて銀の鎖をつける。
重さもほどほどに収まったろうか。
それをセレスティアに渡せばあとは祈りを込めてもらうだけだ。

 一つ、一つ、準備が整っていく。
新居が完成し、小さな礼拝堂の箱が完成する。
礼拝堂の中の祭壇はまだ仮のものだが新婚旅行で本物を見た後で本格的に作りこむことになる。
箱が出来れば礼拝堂だけではなく家具も入れていく。
ベッドや収納、キッチン周囲や台所。
トイレと風呂は拘る場所であり、トイレは底に有機物を分解する魔改造した軟体生物を入れておいたりと都会式。
風呂に至っては村にはなかったものでこれも旅の間に覚えてしまったから用意した。
魔石に魔力をこめると湯が出たり、あとは蒸気部屋も用意した。
二人で入れると良いなと――邪な想いがなかったとは言えない。

 もう一つ驚くことは毎日セレスティアが作ってくれるご飯が異なることだった。
大体毎日シチュー、パン、チーズなどが普通なのだがサンドイッチであったりパイであったりと種類が豊富だ。
これもコーラリアとの料理の成果なのだろうか。
たまにとは言いながらも過ごす過程で我が家ではセレスティアは既に新妻のような扱いであり温かく迎えられただろう。
(133) 2026/07/24(Fri) 10:07:11

【人】 準魔王 マラク

 そうしながらもセレスティアは本当に忙しそうだ。
近隣の住人だけではなく商人に貴族までも。
いや、あやかりたいのかもしれないがお抱えの神官くらいいるだろうにと思わなくもない。
彼らが大人しいのは富裕層や貴族間で一層強く語られる魔王の話だ。
聖女を汚すと新たな魔王が誕生するのだとかなんだとか。
別の話ではあるが一万の不死の軍勢というものは数字上は一万であるが現実的に一万の兵力を維持するには50-100万の人口が必要となる。
即ちこの身は既に小国の王程度の暴力を有しており、噂として言われているのは『あの村は自治区だから王国と思って行動するな』ということであろう。
これは王の働きであろうが大体間違った対応ではないだろう。
(134) 2026/07/24(Fri) 10:07:20

【人】 準魔王 マラク

 本当に、本当に、幸せな日々だ。
まさか>>129思考の果てに>>130紳士だと言われると、ゴフッ、と噴出してしまうことになろうとは思わないほどに。

「う、うん……そう、かな?
僕は普通だと思うけれど……セレスの方が、可愛いよ?」

 うん、美しいというよりは可愛いの方だろう。
浮かべる笑みを見れば穏やかな気持ちになれる。
しかし、しかしだ――。

「紳士は……どうかな。
優しいのはセレスにだけだよ?」

 主にセレスティアとその周囲の環境に対しては優しいと言えるがその外側では過酷な一面も確かにある。
だから、くすりと笑い、身体を抱きしめると耳元で囁きかける。
(135) 2026/07/24(Fri) 10:07:30

【人】 準魔王 マラク

 まあずっと村で一緒に過ごしていたなら>>129人気の少なそうなところに行けばキスだけでは済まなかったであろう。
何せ田舎の村だ。
娯楽などほぼないのだからこう、男女が営みをするのはままあることで――その辺り、壁もそんな厚くない家でもありオープンな環境なのではなかろうか。**
(136) 2026/07/24(Fri) 10:10:51

【人】 大聖女 セレスティア

 
家がどんどん出来上がっていくのは、衣装と違ってみんなに見える物。
そんな中でマラクがそんなことを言われてた>>132なんて知ったら私も真っ赤になってしまっただろうけど、幸いにも此方を見てニコニコ微笑ましげに見つめられただけ。
強いて言えば、「頑張ってね」と腰をポンポンされたくらいだったから、頑張ります、と意味がよくわからないまま笑顔を返していたけど。
 
でも、トイレやお風呂、さらには蒸気部屋>>133の存在を、私は前もって知ることができたかしら?
多分、知ることができたらその時にマラクは旅に出ていたらしい話も聞くのかも知れない。
若しかしたら別の話をされるかも?
だって、都会式のトイレを村の人がどうやって知ったのか、興味あるもの。
お風呂はあって嬉しいけれどね。でも、お湯の中に入るのは初めての時はビックリしたわ。
今は、お湯を沸かして体を布で擦るくらい。
ウソ。
浄化魔法を使うことが多いの。旅の途中で覚えた、清潔を守る方法。でも、こっそり、内緒ね?
お風呂がないから仕方がないんだもん……。お風呂と浄化魔法は、旅で私が覚えてしまった贅沢の一つなの。

とにかく、お風呂を見たら私は驚きと共にものすごく喜ぶ自信がある。
お風呂。お風呂だけは、村になくて残念!と思ったものの一つなんだから!
 
(137) 2026/07/24(Fri) 22:05:42

【人】 大聖女 セレスティア

 
それにしても、聖女と魔王についての噂>>134は不思議と私の耳には届かない。
多分それも、王様の計らいなのだろう。
『魔王の存在を聖女に知られるのも良くない』
『彼の方は秘密裏に聖女をお守りしている』
そんな噂が、あったかも知れない。
況してや自治区のような扱いになっていたなんて、ね。
 
 
そんな日々の中。
(138) 2026/07/24(Fri) 22:06:04

【人】 大聖女 セレスティア

 
「えっ、大丈夫?
 う、うん、……あ、ありがとう?」
 
 
マラクが普通?>>135
噴き出したマラクの背をトントンと軽く叩きつつ、言われたことには首を傾げていた。
可愛さは女の私の方が、は理解できるけど。
やっぱりかっこいいと思うのは、惚れた欲目……?ううん、やっぱりカッコいいと思うの。
優しいのが私にだけ、も違う気がする。
特別に優しいのは、確かにそうかも知れないけど……それは私もマラクに対して、特別に甘い自覚はあるし。
ううん……と首を傾げたまま抱きしめられていたけれど。
 
(139) 2026/07/24(Fri) 22:09:20

【人】 大聖女 セレスティア

 
──人気がない所で、そんな音をたてる誰かがいた時は。>>136
私は赤面して、マラクに場所を変えようって手を引いて逃げ出していただろうけど。
 
そんな後には気まずくなって、でもだから、マラクは紳士なんて言葉が出てきたんだと思うの。**
 
(140) 2026/07/24(Fri) 22:11:05