人狼物語 三日月国


105 身内村

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【人】 春野 清華




 「こんなにたくさんの雪、あんまり見ないから
  わかんないけど……」


 出れなければ、彼と2人、こうしていたい。
こうしているので、それでいいと。
冷えていた体を芯から温めようと、
こたつに2人で入り込む。
温かいお茶を入れて、窓の外をまた、見つめていれば
彼の声がおずおず、と響いた。


 
(9) 2021/11/06(Sat) 9:53:15

【人】 春野 清華


視線をゆっくりと彼の方に向け。
紡がれる言葉を黙って聞いて、
それから口角を少しだけ上げた。

   「───うん。」


触れた指先が絡む。
そのぬくもりが、灯る。

瞼をゆっくりと2度、動かして瞬く。

 
(10) 2021/11/06(Sat) 9:53:30

【人】 春野 清華




  「わたしもね、「知れ」て
   清正くんの、あなたのことを、知れて
   うれしいと思ってた。」


 繋がれた指先にすこし力を込める。
 
(11) 2021/11/06(Sat) 9:53:48

【人】 春野 清華



  「わたしのなかで、あなたと彼が
   いつも、重なってしまってた。
   だけど、知ることができて。

   ───あなたは、あなたなんだと。
   
   他の誰でもない、模造品でも、
   コピーでもない、あなたは、あなたで
   あなた個人として、ここに存在して
   そのひととわたし───

    もっと、一緒にいたいって思うの。」


 伝えた言葉は少しだけふるえた。
けれど、それでも、言葉にできた。
関係性に名前をつけることは、
私だけではできないけれど。

 
(12) 2021/11/06(Sat) 9:54:08

【人】 春野 清華



それは、人と人であっても
人とヒューマノイドであっても
変わらない、事実だと。

そこに、なんの差も感じなかった。
ただ、目の前の彼は───私のことを、
刷り込みでもなんでもなく、ただ私のことを
純粋に愛してくれているのだ。

 夢を、見てくれるのだ。

手に入らなくなってしまったものに
縋るんじゃない。新しく、手に入れた。
これは、わたしたちだけの、関係だから。

 
(13) 2021/11/06(Sat) 9:54:24

【秘】 春野 清華 → ろぼ先生 夏越 清正



 
   「だってあなたの手は、温かいもの。」


はにかむように笑んで、強く、握った。*

 
(-4) 2021/11/06(Sat) 9:54:54
村の更新日が延長されました。

村の更新日が延長されました。

【独】 ろぼ先生 夏越 清正

[懸念はいつだって男の心の片隅にあった。
 自分の姿かたちが、そのつもりはなくても
 清華を傷付け苦しめてしまってやしないか。

 いつだか、顔に触れようとしただけで
 強ばってしまった小さな体を思い出す。

 それでも、そばにいるのを許されるだけで
 本当に幸せだと思えていた。]
(-5) 2021/11/07(Sun) 10:39:57

【人】 ろぼ先生 夏越 清正



  ……そう言ってもらえて、
  なんだか生まれてから一番嬉しいや。


[マグカップより、新しい発見より
 この先一生ものの「居場所」ができたのが嬉しくて
 心臓を持たない胸の奥が、とくん、と脈打つよう。

 嬉しさのあまり、身を乗り出して
 今すぐぎゅっと抱き締めたい。
 でも、ちょっと炬燵が邪魔だから
 男はもう一度、清華に聞く。]


  …………ねえ、キスをしてもいいかな。


[したいんだ、って照れ臭そうに笑いながら
 きちんと意志の確認を。]
(14) 2021/11/07(Sun) 10:50:34

【秘】 ろぼ先生 夏越 清正 → 春野 清華

[きっと、触れた唇は暖かい。
 緩く絡ませた舌も、漏れていく呼気も。
 ふと、男は思う。


 
それでももっと、深く君が知りたい、なんて言ったら
 嫌われてしまいやしないだろうか、って。



 口を開こうとして、止めて。]
(-6) 2021/11/07(Sun) 10:54:46

【人】 ろぼ先生 夏越 清正



  あの、


[男が言い出そうとした矢先、そっと襖が開いて
 中居さんが夕食の用意ができた旨を伝えに来て
 男はそっと口を噤んだ。
 また大振りの海の幸や、
 念願の巨大もやしがたっぷり入った鍋料理が
 部屋の中に運ばれてくるのを見守りつつ
 さて、いつ言い出そう。]*
(15) 2021/11/07(Sun) 10:57:22

【人】 春野 清華


素直に嬉しいと笑ってくれる。
 はにかむような笑顔を向けて
 照れ臭そうに律儀にキスの許可を
 求める彼は、「彼」とは違う。

 微笑んだまま小さく頷けば、
 穏やかな灯りの下、静かな2人の部屋に
 小さくリップ音が響いた。
 粘膜が触れると、それは人間のものと
 差異ないように感じるのに、
 彼には心臓がなくて、鼓動がなくて、
 機械であることは、不思議で。

 
(16) 2021/11/08(Mon) 22:44:48

【人】 春野 清華



 でも、2人だけのこの部屋で、
 ───否、2人で歩むこの将来で
 そんなこと、大した問題じゃあないんじゃ
 ないかと思えるのだ。

 彼が言いかけた言葉を遮るように
 中居さんが入ってくる。

 聞きそびれてしまったけれど、なんとなく。
 なんとなく、わかるような気がして。
 机の上に置かれた豪華な料理を口に運んでいた
 箸をとめて、彼の方を見るの。

 
(17) 2021/11/08(Mon) 22:45:03

【人】 春野 清華




 「───ねえ、清正くん」


 
(18) 2021/11/08(Mon) 22:45:21

【秘】 春野 清華 → ろぼ先生 夏越 清正



 あのね、私だってね。

 あなたのこと、たくさん知りたいのよ。
 ───そう、言ったでしょう。

 
(-7) 2021/11/08(Mon) 22:45:40

【人】 春野 清華


 この関係に名前をつけるのはもう少し先に
 なるかもしれないのだけれど。
 それでも、分かり合えるような気がする。

 あなたが私のそばにいてくれるのなら。
 あなたが私と同じ夢を見てくれるのなら。

 
(19) 2021/11/08(Mon) 22:45:57

【人】 春野 清華


 噛み合わなかった愛も、
 届かなかった想いも、
 きっとわたしたち、続きの物語に
 組み込んでまた、歩んでいけるから。

 
(20) 2021/11/08(Mon) 22:46:15

【独】 ろぼ先生 夏越 清正

/*
まーーーーーーーー!!!!!!!!!!
(-8) 2021/11/08(Mon) 22:46:35

【人】 春野 清華




 これは、ありきたりな話。


 きっと、ごく普通に、ありふれた話。


 それでも、私たちにとっては
 すごく特別で、素敵な話。**

 
(21) 2021/11/08(Mon) 22:46:48

【独】 春野 清華

/*
おそくなりました……!
(-9) 2021/11/08(Mon) 22:47:31

【独】 ろぼ先生 夏越 清正

/*
嬉しくてつい挟まっちゃったの、ごめんなさい……!
いいえお疲れ様です。
お返事遅くなるので、充分お休みくださいね。
今回は本当にこの機会をくださってありがとう。
(-10) 2021/11/08(Mon) 22:49:08

【独】 春野 清華

/*
全然大丈夫です!
こちらこそ、清華が整理する機会をくださってありがとうございました……
あらためてきちんと清正くんと向き合うことができて、清華も少しずつ整理がついて、きっとここから先は前を向いて歩いていけます、ほんとにありがとうございました!

了解です、ではお言葉に甘えて寝ます……
たくさんの愛を込めて!
お休みなさい!
(-11) 2021/11/08(Mon) 22:52:28

【赤】 なごっち 夏越 清正

 言葉の代わりに拳を振り上げ、
 伝わらない苛立ちを募らせて。

 そうして泣く清華を見てやっと怒りが収まり
 代わりにじわじわと後悔の念が湧いてくる。

 じゃあ、僕はどうすれば良かったのだろう。
 どうすれば清華の心を繋ぎ止めて
 この先も一緒にいられるのだろう。
 寂しさと情けなさに気が狂いそうになる。

 ごめんね、ごめんね、と清華の肩を抱いて泣いて
 そうしながら考えた。
(*0) 2021/11/09(Tue) 0:32:42

【赤】 なごっち 夏越 清正

 こんなの、都合のいい妄想だけど……

 「僕」のままじゃ、きっと駄目なんだ。
 魂を洗い流して、全く別な存在として
 生まれ変わるのなら……

 もうそれは「僕」ではないのかもしれないけれど
 少なくとも、「僕ら」が描いた夢の続きは
 そこで見られるのかもしれないって。

 僕には、ここから君の夢の続きを見るのに
 どうする「べき」か分からないから。
(*1) 2021/11/09(Tue) 0:42:33

【赤】 なごっち 夏越 清正



  でも、もしそんな都合のいい「もしも」があったなら
 その時は泣いたり怯えたりしない、
 いつも笑顔の清華の隣にいたい。

 ひとりの、彼女の幸せを願うものとして。


 
(*2) 2021/11/09(Tue) 0:45:16

【人】 ろぼ先生 夏越 清正

[しゃくしゃく、普通のもやしよりもどちらかといえば
 えのきに近い食感のそれを楽しみつつ
 ふと顔を上げれば清華が男を見つめている。

 あんかけ揚出し豆腐を摘んでいた箸の先が
 ふるりとわななく。]


  ……いいの?


[さっきの中居さんが来た時に言いかけた言葉の先、
 少し戸惑うように尋ね返そうとして、躊躇う。
 多分、食事中に言うことじゃない。

 だから、この場ではそっとはにかんでみせて
 こう伝えたい。]
(22) 2021/11/09(Tue) 0:52:57

【人】 ろぼ先生 夏越 清正



  そしたら……どうか、この先の清華の人生を
  僕と一緒に歩んでほしい。

  君が老いる時も、病める時も、
  僕は必ずそばにいるから。


[まだその関係に名前がついていなくてもいい。

 ご飯を食べ終わって温泉に入った後
 「一緒に寝たい」と申し出て、
 雪の降る静かな宿の一室で体温を分かちあって
 夜を共にすることを許されたり、

 一緒に暮らす家に自分のお気に入りのマグカップを
 置かせてもらったり、

 清華の作る料理に、ふわっと表情を綻ばせたり。]
(23) 2021/11/09(Tue) 1:03:41

【人】 ろぼ先生 夏越 清正


[そうやって、僕らのちょうどいい形を探していく。
 そんな、当たり前の話の出発地点にようやく立てた。

 今日という日は、そんな特別な1ページ。]**
 
(24) 2021/11/09(Tue) 1:05:49

【独】 ろぼ先生 夏越 清正

/*
ろぼくんとしても、きよくんとしても、
どっちもひとところに落ち着けようと思い、
最後の最後にいっぱい出してしまいました。
こちらこそ本当にありがとう!
(-12) 2021/11/09(Tue) 1:06:52