人狼物語 三日月国


269 Better Half in Bloom

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【恋】 時雨

[俺をもてなしてくれた後で、
 健人は俺の隣に座って、下腹をあやす。
 俺の控えめなお誘いに、小さく笑って>>?215
 今朝の出来事を、同じクラスで見てたようなことを言う。]



  ……っんで、知って、 ……ぁ、


[白状しちゃった。つい。
 手を口元に宛てがって、視線を彷徨わせる。
 腕で赤猫を胸に抱え込んでたら、
 そのまま健人の腕に囲われベッドに連れて行かれた。]
(?223) 2024/07/22(Mon) 21:20:43

【恋】 時雨

[マットレスに浅く沈められる身体。
 健人が項に手を差し込み、触れるか振れないかの軽さで
 噛み痕を俺に意識させる。>>?215


  ひぅ、ン…、 んん、ぁ…っ、


[これからまた、と身体に予感させるための
 前戯みたいだった。
 健人。…俺を他の人に見せるの、やなの?
 耳に唇を寄せた健人が、そっと囁いた言葉。
 目がいっぱいに見開く。信じられない。]



  ──…ッ、ちが、ちゃんと隠して──……!!


[朝は。ちゃんと隠していったのに。
 べたつく感触を、出掛けに着替えた時に
 項だけは拭い落としてしまったけど。]
(?224) 2024/07/22(Mon) 21:29:26

【恋】 時雨

[つい大きめの声を出してしまった。>>?216
 健人は微笑んで、俺の頭を撫でて。
 ご褒美をくれるっていうから、俺は大人しくなる。
 でもまだ。胸がうるさく騒いでいる。
 名前を呼んで伸ばした両腕に、
 健人が違えることなく応えてくれる>>?217
 いつも、そうだった。]



   …… …
ん、



[優しく抱き締める腕にゆっくりと力が籠もって、
 俺の肺から空気を押し出すのと一緒に、
 か細く声を漏れさせた。]
(?225) 2024/07/22(Mon) 21:35:29

【恋】 時雨

[健人は“時雨と”ってまた思わせぶりなことを言う。>>?218
 生きることが罪深いとは特に思わないけど。
 健人が罪作りな事は確かだよ。
 内心で詰りながらも、俺は反論しなかった。
 だって今。俺も、同じこと思ってた。]

  
  いいよ。

  脱がせて、何にも着けずに
  抱いて…、
健人の、好きに。



[俺にキスして、額を合わせる健人の鼻の先に。
 鼻の頭でそっとキスをした。
 コンドーム、時間のない朝でも着けなくなっちゃったね。
 ぴったりくっついたまま溶けちゃって、ひとつになって、
 離らんなくなっちゃうくらいに。して欲しい。]
(?226) 2024/07/22(Mon) 21:50:33

【恋】 時雨

[健人にそっと指先を差し込まれるだけで、
 いつも痛ませるくらいに締めつけてしまう。>>?220
 でも。健人を受け入れることが
 俺に痛みを与えることは、もうなかった。
 このひとの身体は、俺にとっては異物じゃないから。
 こうしているのが、自然だった。

 太古からの本能が命じるままに、見初めた優秀な雄を、
 産む性である俺が、なりふり構わず全身で求めることは。
 罪になるんだろうか?
 罪なんて。人間の作り出した価値観だ。
 番うことを定めに、生まれたのに。]
(?227) 2024/07/22(Mon) 21:56:45

【恋】 時雨

[侵襲する質量は、俺に切なく苦しくなる程の
 快楽しかもたらさない。
 挿れるよ?と健人の意思を告げられた耳に、
 ぽぅっと熱が灯る。>>?220

 

   っぁ、く、 ぅん、ん………っ、


[健人が、しっとりと潤んだ中に、
 滑らかに這入りこんでくる。
 自然と脚が開いて腰が浮き、奥底まで彼を迎え入れる。
 しきりと疼く項の噛み痕をシーツに擦りつけ、
 髪をシーツに広げ乱して、喉で喘ぐ。
 最近は、健人に中をまさぐられるうちに
 奥に突き当たりを感じるようになっていた、けれど。
 今日は、そこにもう。子宮が待っていた。
 健人の先端がキスをくれて、シーツの上で
 きゅぅっと脚の爪先が丸まる。]
(?228) 2024/07/22(Mon) 21:59:17

【恋】 時雨

[軽い絶頂が押し寄せる。
 中に力が籠もって、固く抉る雄の形を
 自らに刻みつける。]



  ひんッ、! ぁ、…ぁ、……ぅ、っ



[戦慄く唇に、柔らかい唇が降ってくる。
 餌を待つ雛鳥みたいに、ひとりでに唇を開いて待った。
 濡れて温かい、俺とは別の生き物。
 舌に絡みついて、離れない。
 食べられてるのは、俺の方だ。]
(?229) 2024/07/22(Mon) 22:00:04

【恋】 時雨

[ごく優しく、壊れ物を扱うみたいに下腹を撫でる掌。
 健人を食んで、腹を満たして、そうして全くなる
 俺という存在を。健人に食べてもらうための場所。]



   ……健、ちゃん───…、


[本当に。行っちゃうの?
 こんなに、俺は。
 健人のためのものなのに。
 こんなにも、ぴったりと形が重なるのに。
 綺麗に嵌まり込んで塞がる、迎え入れるための欠落**]
(?230) 2024/07/22(Mon) 22:02:47

【恋】 世良健人

[時雨の言葉に少しだけ唇を尖らせた。]


…………もちろん。好きだけど。猫ちゃん。


[それからぷぅっとむくれた。
どうして俺が猫ちゃんを好きになったか。
時雨は分かってない。

時雨のLINE履歴にたくさん残ってる猫のスタンプ。
可愛らしい猫の絵文字。
ゲームセンターで初めて見た赤い猫は。
ふかふかでまん丸だったけど。それでも。
赤い色が。時雨を連想させた。]
(?231) 2024/07/22(Mon) 22:28:43

【恋】 世良健人

[時雨がまた意地悪言う!!!>>?222
思わずジト目で睨みつつ。
俺はちょっとだけ申し訳なくなりながら時雨に謝った。]


クリスマスに時雨が作ってくれたアイシングクッキーの猫ちゃん。
後で食べようと思ってとっておいたんだけど。
食べられなかったの。…………ごめんね。


[1週間続いたヒートの間。夢中で時雨を求めて。
食事すら煩わしくてゼリー飲料と水で過ごしていた。]
(?232) 2024/07/22(Mon) 22:29:50

【恋】 世良健人

でも調べたら。数年は飾れるらしいから。
その…………飾ってある。

今度はちゃんと食べるから。また作って?


[俺はちょっとだけ顎を引いて。
時雨を上目遣いで見て。甘えて。おねだりした。]
(?233) 2024/07/22(Mon) 22:30:10

【恋】 世良健人

[時雨に向けられた視線を何で知ってるかって。>>?223
だって俺時雨が教室に入るの見守ってたもん。
時雨は振り返らないから気付かないだけでしょ。
俺は何時だって時雨が見えなくなるまで時雨を見送ってる。


あ。って口元を抑えて。視線を彷徨わせて。
『時雨』を胸元に抱え込んで。
そんな時雨を俺はベッドに抱き上げて行った。]
(?234) 2024/07/22(Mon) 22:30:41

【恋】 世良健人

[時雨の項の噛み痕をなぞると。
酷く身体がざわつくと同時に胸が満たされる。
時雨の甘く掠れた声が甲高い声を挙げるのも……

湧き上がる。抑えきれない気持ち。
普段の俺からは考えられない言葉。>>-57
所有欲と独占欲が抑えようもなく湧き上がる。
俺の噛み痕を。皆に見せてあげられたなら。
ご褒美はたっぷりあげなくっちゃ……

そう。思ってたのに。時雨は大きな声で否定した。>>?224>>?225
(?235) 2024/07/22(Mon) 22:31:34

【恋】 世良健人

[なんだろう。やだな。胸が圧し潰されそうになる。]


…………違うの???



[囁きながら。項の噛み痕にはっきりと触れてなぞる。
でも時雨は。ご褒美って言葉に。言葉を呑み込んだ。

そうして彼の求めるままに時雨を抱き締めれば。>>?225
湧き上がる熱い思いに。熱く重い吐息が漏れる。
それは奇しくも時雨の声と重なった。]
(?236) 2024/07/22(Mon) 22:31:47

【恋】 世良健人

[時雨を抱き締めて。どうしても服が邪魔で。
時雨に問うたら。求める返事をくれた。
思わず目尻が細まって。胸が満たされていっぱいになる。
幸せだ。苦しいくらいに…………。

時雨と2人抱き合うのは自然な事だった。>>?227
時雨は時折不安気な色を見せるし。
自分の痴態を気にした素振りを見せる事もあったけれど……
深く繋がりたいと思うのも。快楽を求めるのも。
何も悪い事ではないでしょう?

可愛い物を食べるのを躊躇うのは。
食べたら消えてなくなってしまうから。
でも時雨は。いくら睦合っても消えたりしない。
確かな素肌の感触と温かな体温が俺を迎えてくれる。
そこに躊躇いや罪悪感など何もなかった。
ただ彼を悦ばせたい。もっと二人一つになりたい。
そんな欲求に突き動かされるだけだった。]
(?237) 2024/07/22(Mon) 22:40:14

【恋】 世良健人

[時雨は言葉にして教えてあげると悦ぶから。
その時も彼の中に入る瞬間を教えてあげた。>>?228

中に分け入る度に。髪を散らして感じ入る時雨。
たまらなく愛おしくて。
逸らした喉に舌を這わせ、やわく歯を立て。
吸い付いて。赤い痕を散らした。
時雨の首筋に。花が咲くようだ。
鬱血した赤は。彼の髪色より俺の色に似ている。
それに酷く腹の奥が満たされる。

最奥まで押し進めれば。
散々撫でてきた下腹の奥。
既に子宮が降りて居て。優しくそこにキスをした。]
(?238) 2024/07/22(Mon) 22:51:14

【恋】 世良健人

[時雨の脚先がピンと張って。爪先が丸まり。>>?229
キツク俺を締め付けて。
一分の隙間もなく型を取られるかのように完全に一つになった。


でもまだ。まだ足りない。


時雨の唇を求めれば。柔らかく唇を開いて迎え入れてくれる。
全部。全部。溶け合って。一つになって。
二人で一つの生き物になってしまいたい…………。]
(?239) 2024/07/22(Mon) 22:51:22

【恋】 世良健人

[時雨の腹を撫でれば。彼の中に居る俺を感じる。
少なくとも今。二人。繋がって居る。
どうして抱き合う事が悪い事だなんて思えよう?
もっと。もっと…………深く一つになって溶け合いたい。

そんな俺の耳に。間違えようの無い声が聞こえた。
微笑んで。首を傾げる。可愛い愛しい時雨の呼ぶ声。]


なぁに? 時雨。


[ぎゅぅっと抱き締めて。
それからこつんと額をくっつけた。]
(?240) 2024/07/22(Mon) 22:59:30

【恋】 世良健人

[少し顔を傾けて。時雨の瞳を覗き込む。]


どうしたの?


[問いかけながらも。ゆっくり。ぎゅーっと抱き締めて。
まるで離す気は無いと言わんばかりに彼の身体を拘束していた。
それこそ。彼の腕に痣が残ってしまうかもしれない程に。
深く深く繋がったまま。キツク強く抱き締めて。
それでも顔には笑みを湛えたまま。
時雨の瞳を見詰めて微笑みかけていた。**]
(?241) 2024/07/22(Mon) 22:59:40

【恋】 時雨

[猫ちゃんのアテレコをしてあげたら、
 俺を睨んでいた健人が、急に懺悔をし始めた。>>?232


  ん?

  あ、……ぁー。そっか。


[クリスマス前に作ったクッキー。
 俺そのままヒートに入っちゃって、
 健人と俺はくっついたまま過ごしてたから。
 添加剤も防腐剤も入ってない程よい甘さのクッキーは、
 数日しか持たなかったはずだ。]
(?242) 2024/07/22(Mon) 23:03:28

【恋】 時雨

[少し萎れてる健人に、目を細める。]


  いいんだよ、健ちゃんに愛でてもらったから。


[猫ちゃんクッキーも、俺も。
 数年は飾れるって。>>?233
 小さく零れた笑いは、甘くも苦くもあった。
 その頃俺、いないでしょもう。健ちゃんの前に。
 それでも健人は。懐かしんで、
 愛おしんでくれるのかも知れない。
 抱えたままで生きていく強さ。
 だったらそれも。いいのかもね。]


  いいよ、いつでも。
  今度ね。


[俺が健人の近くに居る間なら。いつでも。いくらでも。]
(?243) 2024/07/22(Mon) 23:05:14

【恋】 時雨

[俺に刻んだ所有の主張を。俺に思い出させるように、
 ベッドの上で健人がはっきりとなぞる。>>?236
 違う。だって俺は、健人のものには、
 ほんとに?分からない。
 だってこんなに、健人も俺を───、
 頭の中が。煩い。

 軽く頭を揺すって、シーツに髪を散らした。
 二人身体を繋げて、心は置き去りのはずなのに。
 俺を見下ろす健人の眼差しも、素肌に触れさせる吐息も
 質量を感じる程に俺に重く絡みついて、離れない。
 首筋を這っていく舌が、吸い付く唇が。熱い。

 ああ、また。俺に、痕を残してる。
 俺の身体に種火を孕ませ、自ら煽り立てて、
 何も結ばない徒花を咲かせる。
 それが罪でないなら、何が。
 でもそれこそが、俺の望んで始めたことだった。]
(?244) 2024/07/22(Mon) 23:18:14

【恋】 時雨

[隙間なく重なるこの瞬間は。他の何物も存在しない。
 お互いの身体が、自分の身体の延長みたいな。
 初めから、そこにあったみたいに。>>?239
 だから、こんなに恋しいんだ。
 熱に侵された頭で、ぼんやりとそう信じた。

 ………健人が。俺を呼んでいる。>>?240



  ん、ぅん……っ?


  なぁ、に。 健ちゃん。



[健人に聞かれた言葉を、俺も聞き返す。
 だって健ちゃん、俺を呼んでたでしょう。
 ずっと前から。
 額をくっつけて、覗き込まれる距離。
 健人の唇がそこで待ってたから、固く結びつけてくれる
 腕の中で首を伸ばして、ふにっと口づける。]
(?245) 2024/07/22(Mon) 23:31:43

【恋】 時雨




[  
会いに来たよ**
 ]


 
(?246) 2024/07/22(Mon) 23:34:10

【恋】 世良健人

[時雨の呼びかけに応えたら。
ぼんやりと熱に侵されたような時雨が。
同じ言葉を繰り返す。俺の名前を呼んで。>>?245

首を傾げながら。何故か思わず胸を突かれる思いがした。
ふに。と。柔らかな唇が唇に触れて。
思わず小さく口を開いたまま時雨を見詰めると。
唇が戦慄いた。

胸が苦しい。表情が歪む。思わず大きく息を吸い込んで。
涙が………………
心の中だけで。零れ落ちた。]
(?247) 2024/07/22(Mon) 23:49:28

【恋】 世良健人

[寂しかった。苦しかった。一人はもう嫌だ。
厳しさも愛情だって分かってる。
それでも…………]
(?248) 2024/07/22(Mon) 23:49:54

【恋】 世良健人

[時雨を抱き締める腕を少しだけ緩める。
彼の両手を自由にするために。
それから時雨の肩に頭を載せて。そっと彼の横顔を眺めた。]


時雨……。俺の好きに抱いて良いのなら。
今夜だけで良いから。頭を撫でてくれない?
それから。今みたいにたくさんキスして欲しい。
俺の事も抱き締めて。ぎゅってして。

それで…………

今日はずっと時雨の中に挿れてたい。
……………………ダメ?


[ぽつっと呟いて。小さく微笑んで。擦り寄って。
縋るような甘えた声を出した。]
(?249) 2024/07/22(Mon) 23:50:27

【恋】 世良健人



お願い。**


 
(?250) 2024/07/22(Mon) 23:50:37

【恋】 時雨

[健人が、泣いてる。>>?247
 涙を零さずに、俺を呼びながら。
 代わりに俺の頬に涙が伝う。
 肩に置かれた健人の頭を、両腕で優しく掻き抱いた。]


  ……ばかな健ちゃん。

  今夜だけでいいの?
  違うでしょう。
  もっと早く。言って良かったんだよ?


[旋毛に何度も口づけて、
 くしゃくしゃと髪を掻き混ぜる。]


  いいよ。ずっと俺の中にいて。
  おいで。


[腕を広げて、健人の身体に巻きつけ、
 しっかりと抱き直す。
 揺りかごみたいに、俺の身体の全てで
 優しく抱いていたかった。]
(?251) 2024/07/22(Mon) 23:59:01

【恋】 時雨

[俺達は、飽きること無く身体を繋げ合った。 
 時間を置き去りに、夜を超えて。
 互いが別の個体であることを惜しみ、
 一つに戻れないことを確かめ合うかのように。

 陽の落ちきった部屋が再び朝日を迎え、
 また二人目覚めるその時まで、
 ずっと───**]
(?252) 2024/07/22(Mon) 23:59:38