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【人】 虹色カンタビレ サアヤ[囚われている場所はどこなのか。 拒絶。絶望。悲哀。 唇から漏れるそれらの音の中に確かに混じるのは熱。快楽。湿った水音。 彼女の居場所は未だ明かされない──。] (0) 2023/10/12(Thu) 22:00:00 |
【憑】 虹色カンタビレ サアヤ流石にバレるか…。 リッコも学校に敵が潜んでいるとは気付いてないんだろう。あのアホ! 迂闊とはこの事だ。 でも、それを言うならボクだって迂闊だった。 敵だって何かを知って、この地に降り立っていたかも知れないのに。 でも。まさか。 彼の方の姿を見ることになるとは思わなかったんだ。 あれに怯まなければ、ボクだってこんな所で捕まったりなんかしてないのに。 >>0:24顎を掴まれ顔を上げさせられて。 睨みつけたけど効果はなさそうだ。 でも、猿轡を下ろされてキスをされて面食らう。 (2) 2023/10/12(Thu) 22:02:01 |
【憑】 虹色カンタビレ サアヤ「んうっ!? ん、は、…!?」 文句を言いかけた所だったから目を白黒させながら呻いた。 噛みついてやろうかと思ったけど唇を外されて、噛みつき損なう。畜生! 首筋がゾワゾワする。 そんなボクは、より背筋を震わせて。 「ンッ…。リッコは強いんだぞ。 リッコが簡単に捕まる訳ない。」 屋上にいることはバレている。 けど、近接戦闘の得意な彼女が、手練とは言え精霊使いに負ける気はしない。 彼女には守るべき物があるんだから。 でも。 残念ながら、今のボクはそれよりも。 (3) 2023/10/12(Thu) 22:02:31 |
【憑】 虹色カンタビレ サアヤ「…っ。」 ぐっと息を詰めて体に力を込める。 驚いた拍子に体に一瞬力が抜けかけて、慌てて引き締め直したのだ。 だって。 ここに閉じ込められてからどれくらい経った? ──トイレ。 顔を真っ赤にして、膝をもじもじしながら耐えているのは尿意。 正直、それは、…精神論でいつまでも持ち堪えられるものじゃなかった。 そして。 >>0いつしか絶望の未来を頭に思い描くようになる。* (4) 2023/10/12(Thu) 22:03:00 |
【憑】 虹色カンタビレ サアヤこれが、こんな立場じゃなかったら。 縛られたりしてなくて、敵対してなくて、 ───トイレも我慢してなかったら。 綺麗で魅力的なお姉さんとのキスなんて楽しんでたと思う。ボク、男も女もいけるからさ。 でも時と場合が悪すぎる。 首を竦めながら胸先への刺激に耐えた。 彼女や、姫様やリッコ達と比べると薄い胸でも、縄の締め付けで胸が絞られ柔らかな山を形成してしまっているのがより歯痒い。 況してやこの薄い衣装は、下着をつけさせてくれないものだから──姫様の戦士としての衣装なんて、パンツすら無理なのだ。戦士として選ばれた直後、姫様がそれだけはと恥ずかしがっていた頃が懐かしい。それはともかく──胸を弄られるとすぐに胸の先がツンと立って、淡い気持ちよさが滲むのがまた腹立たしかった。 「んうぅ…っ!」 閉じ合わせた太腿に指先が伸びる。 思わず目を閉じ合わせて頭を左右に振った。 胸なら耐えられる。でも、そっちはダメだ! 下腹を凹ませて力を込めて耐える。でも、耐えた所でパンパンの膀胱に圧をかけてしまっているので、より尿意が高まってしまうのがどうしようもない。 だからより大きく膝を擦り合わせた。 腰がゆらゆらと前後に揺れてしまう。 (14) 2023/10/13(Fri) 6:15:58 |
【憑】 虹色カンタビレ サアヤ「うう…っ。」 羞恥に頭が沸きそうで、涙が滲んできた。 どうしよう。こんな事で弱みを握られたくないのに。 トイレに行きたい。とてもトイレに行きたい。 そう伝えた所で素直に連れて行ってくれるとは思わない。 相手が求めるのは情報だ。 それを、此方は意地でも伝えることはできない。差し出せる物がないのだ。 もし彼女が潔癖症なら、汚すくらいならと交渉に応じてくれるかもしれないけど。 ボクなら絶対、それなら情報寄越せとなる。 それが想像できるから、ただ耐えるしかなくて。 本当はもう、決壊寸前だった。 このままだといつ漏らしてしまうか分からない。 敵前に情けない姿を晒すのも嫌だったけど、戦士としての神聖な衣装を汚すのも嫌。 けれど仮初の姿を晒すのも嫌。 情報を渡すことは絶対嫌だけれど──とボクは焦燥感からだいぶ追い詰められてしまっていた。 だから。 (15) 2023/10/13(Fri) 6:16:23 |
【憑】 虹色カンタビレ サアヤ「と、トイレぇ…、行かせてよぉ…っ。」 掠れた声。ごくごく小さくても、相手が潔癖症という一縷の望みにかけて口にするしかなかった。 プルプルと小動物みたいに震えてるボクは、さぞかし情けなかっただろうな。** (16) 2023/10/13(Fri) 6:17:07 |
【憑】 虹色カンタビレ サアヤああ、やっぱり逆効果だった! 分かってたのに。一縷の望みにかけたボクのバカ! 子供にあやすように話しかけてくる…つまりはおちょくった話し方をしてくる相手に腹が立つし、少しでも一縷の望みをかけようとした自分にも腹が立つ! 「う、うるさいうるさい! 何時間もこんなところに閉じ込めておいて 仕方がないだろっ、生きてるんだからあ!」 泣きそうになりながら反論したけど、ツンツンとつつかれて…両膝を閉じ合わせて身悶えするしかできない。 本当に根性悪い! だけど、サラマンダーを召喚されて顔が強張った。 ただ、火傷する痛みなら構わない。 拷問に対する訓練も受けている。特に痛みに対しては強いはずだ。あの二人に比べたら。 だから息を詰めて熱さに耐えていたけど。 …本当悪趣味だ! 肌は衣服を焼かれた熱を感じて微かに赤くなったものの、それだけだ。 胸当てとハイブーツと手袋、それにヘッドギアくらいしか身につけてない格好にさせられて羞恥に頬が熱くなる。 下生えすらほとんど生えてない下半身を晒されて──。 (27) 2023/10/13(Fri) 20:52:20 |
【憑】 虹色カンタビレ サアヤ「あっ!? や、やだぁっ!!」 狼狽えた声を上げたのは、膝を割られ開かされたから。 割れ目を撫でられ息を呑む。 それだけでジワッと何か滲んだ気がして肝が冷えて、ぐっと下腹に力を込めた。同時にひくん、と花弁も震えたけど、快感じゃなくて尿意のため。 「ん…っ、ぁ、誰が言う、もんか…!」 声は強気に響く。だけど危機を覚えているからか、微かな苦痛を伴うからか、花弁には蜜が宿り指先を何なく受け入れてしまう。 でも、そんなとこ刺激されたら…! ギュッと眉を寄せて顔も体も必死に力を込める。 プルプルと体が震えて、そんなことをしたら中に入れられた指先も締め付けてしまうのに。 「んっ、んぅ、やめろぉ…っ!」 お腹が重苦しい。口調ばかりが強気で、声が震えてしまってはどうにもならない。 泣きそうになりながら何とか耐えたいたのに。 (28) 2023/10/13(Fri) 20:52:44 |
【憑】 虹色カンタビレ サアヤチョロ…。 「…あっ。」 今、温かなものがこぼれたのを感じた。 それを皮切りに、ちょろ、ちょろろろ、と少しずつその流れが増して行って止められずにあたりに独特の匂いが広がる。 「あっ、あぁ、いやだぁ…!」 思わず絶望の声を上げてしまう。 それでも何とかぶちまけてしまうのを避けたくて尿量はそれほど増えない。 それでもロッカーの中に水溜りを作ってしまうくらいの量があった。** (29) 2023/10/13(Fri) 20:53:46 |
【憑】 虹色カンタビレ サアヤ──ボクはリッコを襲った事がある。 だって、あんまりにも姫様を想ってウダウダしていたから。 姫様の私物を手に自分を慰めていたから。 姫様の魅力には敵わなくても、欲を散らし地あげることくらいはできるよ。 そんな風に半ば押し倒して唇を奪って、一緒に気持ちよくなって。 それからは姫様には内緒で、ボクたちは共犯者だ。 男も良いけどね。でも、確かにボクに男性経験はない。 それでも指を入れるくらいなら自分でもしてきたけど──逆に言えば自分の指より太いものはまだ経験がなかった。 リッコーリスはアレの時受け身だしね。 ボクとしては気持ち良いし、姫様に害が及ぶよりはよほど良いと考えてる。 だからそれから幾度となく、誘ったり誘われたりして、リッコーリスと肌を重ねてきてた。 だけど…。 (41) 2023/10/13(Fri) 22:49:52 |
【憑】 虹色カンタビレ サアヤ「う、うぐっ…うぅ…。」 こんな風にただただ屈辱を与えられるのは初めてだった。 尿意を堪える方法だなんて教えられてない。 すっかり膀胱は空になった──と思う。 断言できないのは、我慢しすぎたせいでまだそこが重苦しい感じが残っていたからだ。 ボクは涙を堪える事ができずに醜態を晒す。 こんなの、こんなの、もう嫌なのに。 言わないで欲しい?そんなの当たり前だ。 だから無言で抵抗する。それしか出来なかった。 体を綺麗にして欲しいし、内緒にもしてて欲しい。 けど。 まだ、敵は仲間のことをそう知らないはずだ。 伝える術も無いはずだ。 汚いままではいたくないけれど…。 (42) 2023/10/13(Fri) 22:50:13 |
【憑】 虹色カンタビレ サアヤ「…逆に、何を知ってるのさ? ボクたちのことをどこまで。 宝石のことをどこまで把握してる?」 そう、これは調査のため。 そう自分に言い聞かせる。 調査のためだから、これは交渉なんだから。 ああ、でもこのまま体が冷えてしまったら。 ぶるっ、と体が震える。もう流石にお漏らしなんかしたく無いけど、一度してしまったなら何とでも?なんてやけっぱちに考える。 でも、それでも嫌だ。 嫌だし、魅力的なウィンクに惑わされたりもしないけど。 「──ボクは簡単に口を割ったりしないけどね。」 簡単に折れたりしないよ、ボクは。 これでも斥候役。拷問の訓練もある程度受けているからね。 でも、それはあくまで訓練での話。 それ以上の苦痛や快楽や恥辱を受けたなら。 その時のボクが耐えられるかはわからない。 訓練では処女を散らすまではしなかったし。 相手もあくまで人間で、それ以外のものはなかったのだしね。** (43) 2023/10/13(Fri) 22:50:35 |
【憑】 虹色カンタビレ サアヤ「…。」 ベアトリスの言い分に唇を噛む。 魔力の存在を確認した。助けて。そう言えばリッコーリスや姫様はボクを助けに来てくれるんだろう。 きっと、自分の身を危うくしてまで。 ボクはそれを望んで無い。 姫様を危険な目にあわせる訳にいかないし、他の魔力も感知したから、それどころではないと想像も容易かった。 それでも。 ほんの少しばかり悔しいと思ってしまうのは否定できなかった。 忠誠心の方が勝るけれど。 ボクの命なんて軽いと理解してるけれど。 (63) 2023/10/14(Sat) 22:55:52 |
【憑】 虹色カンタビレ サアヤ「…ああ、確かに奪ったのはミュジークの者だろうね。 でもその仔細を知らされてないなんて ドローイグの上層部も隠蔽体質が過ぎるね?」 そう。元々は、それはドローイグの宝石だった。 誰かがそれを奪った? かつて、ドローイグの王がその力を使い、人の心を捻じ曲げたことがある──その出来事は伝わってないの? そうして、想い人と引き裂かれた恋人の魂が砕け散ってしまったことを。 その悲哀の嘆きはミュジークに響き渡り、それを憂えた若者──ドローイグの王に恋人を奪われたその人が──それを奪い取り異界に封じた。 ミュジークは、少なくともボクたちは、あの悲哀を繰り返さないためにもドローイグに宝石を渡す訳にはいかないのだ。 戦争も平和に終わらせたい。 その為にも、非道な扱い方をしかねない帝国に渡せないのだ。 もっとも、お互いの主張が主張であるし、伝説や伝聞も含んでるだろう。 こちら側からの情報はそうである。 彼女たちの言い分はまた別とも理解はしているが、どこに真実があるのだろうか。 なんて、考えても仕方がない。 (64) 2023/10/14(Sat) 22:56:15 |
【憑】 虹色カンタビレ サアヤ「う…っ。」 抱き抱えられて部屋を移動させられる。 タオルの上に下ろされ、蒸しタオルで下半身を清められるとどうにもくすぐったさが優って眉を寄せた。 舐めるだとか…ベアトリスはどうやら同性愛が好みなのか。 ボクも嫌いじゃない。だけど、ここで身体を許すのは──。 ニッ、と口の端を上げる。 これだけ広ければ──魔具を召喚できる! 両脚を全開に広げられて、恥ずかしい場所を全て晒されてしまいながらも私は笑った。 魔力を解放し、今度こそ反撃の一手となるように自分の周囲に鍵盤を召喚して、足先を素早く下ろす。 手でやるほど正確に操ることはできない。 それでも魔力を込められた鍵盤は、ボクを天井近くに跳ね上げ、ベアトリスに踵落としを喰らわせようとしていた。** (65) 2023/10/14(Sat) 22:56:41 |
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