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【秘】 月鏡 アオツキ → 高等部 ラピス「もしなにか心配なことや不安なことがあれば聞きましょう。 なければ……同室者の子のこと等を聞いてみたいです〜。 なんだか、先生の真似事みたいですね」 無表情のわりに朗らかに。 こっそり食堂から持ち出したジャムが真ん中に乗っているクッキーなどをとりだして、緊張感のないお茶会のような雰囲気だ。 (-42) 2022/05/01(Sun) 2:20:55 |
【秘】 月鏡 アオツキ → 不遜 リアン「それはどうでしょう〜。 ですが彼らが私や皆さんが知らないことを不満に思っていますから、批判はしていいでしょう。 確かなことがわからない限り、私からは言えることはないですね〜」 きっぱりと、知ることはあれど口を開かない。 嘘はなさそうだが感情は相変わらず見えない。 「手紙は必要でした。意図を聞きますか? 種明かしみたいで恥ずかしいですね」 恥ずかしげもなさそうに。 「平等に誰が話しかけられたかわからず、そして 密会が格好良いからです」 真顔でいう。 「きっかけはフィウクスくんでした。 彼に"目立つ場所で話しかけてしまった"からです。 私はいち生徒を贔屓していると思われてはいけなくて〜。 班の皆の声を聞くことにしたんですが……普通ではつまらないと感じまして。 格好よくナチュラルに個人面談をすることにしました。 あまり知りませんよね? 大した用がなければ実習生から君たちに話しかけたらいけないんですよ。 物凄く話し掛けたかったです、ずっと。 イシュカさんは不良ですが、私は優等生なので我慢していたというわけです」 真顔だ。 (-46) 2022/05/01(Sun) 3:26:37 |
【秘】 月鏡 アオツキ → 高等部 ラピス「私たちは先生になるための勉強と試験をしているんですよ〜。 意思だけはありますけれど、なれるかどうかは決まっていません」 だから真似事です、と続けて。 「その答えを聞かせるのは酷でしょうが、 高学年の君たちに隠すことではありませんね。 私の同級生に、治らない子はいました。 全員が完全に治って出ていけないのを私は知っています。 ラピスさんの病気、……自覚しているだけでどんなものなのか よければ教えてくれませんか?」 (-51) 2022/05/01(Sun) 4:08:06 |
【秘】 月鏡 アオツキ → 神経質 フィウクス「したいことですか〜。 教育実習生としての私に聞いていますか? そんなの、 私がやらなくてはいけないことに決まってるじゃないですか。 君を特別扱いしているわけではありません。 苦しんでいる生徒全てに与えられるべき権利です」 誰かを贔屓しないで助けるなんて、できるわけないじゃないか。 優しいだけで人が救えるのなら、皆の病気はとっくに治ってる。 連れていった場所はとある寮の一室。 今は使われていないようだが完全一人部屋のようだった。 「……最近は二人一組が流行っているみたいで羨ましいです〜。 前は一人部屋が多かったんですよ、こんな風に。 食事をとる間や、休憩時間に使ってみたらどうでしょう。 鍵は貸してあげます」 机にひとつの鍵をおいて天井や壁をみて、小さく口を開く。 普段よりは聞き取りにくい声。 「……君まで卒業したらいなくなってしまうんですか?」 (-52) 2022/05/01(Sun) 5:32:00 |
【秘】 月鏡 アオツキ → 神経質 フィウクス呟いた言葉をなかったかのように多く続ける。 もう立ち去ろうとしているかのように。 現に言うだけ言って、食事を渡せばいなくなる予定だ。 「意味がない最悪の人生だったと決めつけるのは、 死んでからにしましょう、その瞬間まですべては決まっていません」 「新しい何かを見て、聞いて、 立ち止まらずに行動しなければ、なにもせずに朽ちるだけ」 「私は、君との時間を有意義に感じていますよ」 (-53) 2022/05/01(Sun) 5:48:05 |
【秘】 月鏡 アオツキ → 神経質 フィウクス/* 父親です。2通の秘話の時間が空いて申し訳ありませんでした。 お詫びにオレンジをつんできました。オーブンでブンしてくださいね。 (-54) 2022/05/01(Sun) 5:50:49 |
【鳴】 月鏡 アオツキ声をかけるのも日常化してきて。 休み時間にも時間はとれるかと、黄緑の姿を探ししつつ。 胸のなかで自分の立場を確かめる。 一人のために尽くせるからだでも立場でもない。 そんな自分が、潰れずに皆を支えられる? 早くも壁にぶつかった気分だった。 「バレンタイン君は」 「好きな子はいないんでしょうか……」 お陰で真顔で訪ねる会話もふざけたものになってしまう。 『私とかと付き合ってみるのはどうですか〜?』 愛の言葉はどこからともなく降ってくるものだ。 (=0) 2022/05/01(Sun) 6:05:17 |
【秘】 月鏡 アオツキ → 雷鳴 バット「バットくん、お話をしましょうか〜」 明るく振る舞う姿を作ろうとしていることを。 それが偽りではなく、苦労をしながら声を出していることを。 からだが動かなくなることも、演技などではないことをあなたは知っている。 「先生と生徒の時間です」 例えそれが真似事で、なにも成果がなくとも。 先に、何があろうとも無駄だなんてことはないのだ。 二人の寮の部屋で、甘い香りに包まれながら時間が流れている。 時計を用意して、長時間は話さないことをはじめに決めた。 「……口で言えないこともあると思います、だから、 訪ねたいことはここに」 そう、君の手元へ紙を渡す。すべて手書きで何項目かの質問と解答欄があった。 ・森で怪我はしていますか? Y/N ・普段から森へと向かう理由を教えてくれませんか? Y/N ・何か悩みを持っていますか? Y/N 「NOにかかれたことは問題なしとして話を進めましょう」 (-66) 2022/05/01(Sun) 12:50:10 |
【鳴】 月鏡 アオツキ「 はい、いましたよ〜 3年前です。たった3年、されど3年です」 「だいすきな子がいました。それはもう〜 今もこの胸にしっかりと刻み付けられている子が」 「その子は、 病気が治らず卒業を境に私の前から姿を消しました」 始終真顔で、なんともないように。 卒業をしても病気がなおらなかったこと。 そのあとの生活が明るくならなかったこと。 幾つかがこもった紛れもない事実を告げた。 「あのときの私がちゃんと隣で寄り添えたら 今もあの子はここにいて、無事だったのかなぁ〜、なんて。 代わりにしているみたいですか? ……なにもしてあげられませんでしたからね〜。 学生の頃なんて勉強と、先生の言いつけを気にしてばっかで」 『好きじゃないから必要ない』 ここでの生活に愛だの恋だのを求めている余裕があれば、 また私も彼も変わったのかもしれなかったな。 (=2) 2022/05/01(Sun) 13:09:50 |
【秘】 月鏡 アオツキ → 高等部 ラピス「こんなに綺麗な病気が存在するんですね……。 ここまで広範囲ですと手術で取り除ける部分を越えています。 治療法と再発防止を見つけることが先決でしょうか〜…… 私実習生になれたのに、まだ皆さんのこと 沢山聞かされているわけではなくて。 もどかしくて、少し情けないです。 治し方も、知っている先生はいるかもしれませんが…… 知っていれば行動に移しているはずですよね 」絶対の信頼を持っているのか、はたまた逆か。 一人の人間が思ったことが可能であれば、とっくに対処はとられているだろう。つまり、方法が見つかっていないか、あるいは態と放置をされているか。 あからさまな異変を持つ生徒たちを前にすると、嫌でも気付いてしまった。 「動かせる技術は学校の外でみたことがあります。 それはお金がかかって偽物の手をつけることになりますけど。 好きですよ〜、この色。 髪のメッシュも一緒で、私ともお揃いですね。 でも、君は嫌いだったりしますか……? この手のこと」 (-68) 2022/05/01(Sun) 13:29:26 |
【鳴】 月鏡 アオツキ「プライベートを持ち込むことは、生徒に真摯に向き合っているように思われないとマニュアルにありましたから……」 誰にでも優しく、平等に接しなさい。 特別扱いはいけません、恋愛沙汰も起こさぬように。 生徒たちの平穏を守って、規律正しく、 「言われてみれば、こんな話をしてしまう時点で失格だったみたいですね〜」 先生、アオツキにそんなことができると思っていたんですか。 実習生として、失格だ。 固執したらいけない、仕事で義務。 誠実ではない。生徒たちを昔の思い出と重ねるなんて。 それでも、ここでの生活に諦念を抱えることが正しいとはしたくなかった。 見つめ返す視線を僅かにそらした。 表情こそ変わらずとも、視線や僅かな動きは感情の表れだ。 (=4) 2022/05/01(Sun) 15:37:30 |
【鳴】 月鏡 アオツキ「試して、ってそんなの〜……」 試さなくてもわかるに決まっているのに。 「君が完治して元気になれば、誰でも和らぎますよ。 私以外の先生も、生徒もです。 ずっと先ですから、きっと ――その頃には私は正規の先生になれる頃でしょうか」 そんな両方が叶う未来が、何処かに存在するとしたら。 どれほど嬉しいことだろう。 (=5) 2022/05/01(Sun) 15:38:07 |
【鳴】 月鏡 アオツキ「結局。代わり云々のはなしですけど……、 過度な期待して欲しくないと言うのも今のうちです。 これは私の中で実習生として以上に、 個人の感情で完治を望んでいるのと同じです。 重く、辛く残り続ける呪いになっておかしくないもの。 ……それを私は課させて、君は抱えないといけないんです。 私は、ずるい大人ですから。 これからも多くの生徒に期待と歓喜と絶望をするでしょう。 それでもこうして話し合った君たちには、 ちゃんと後悔をしないように、無理をしないで生きて欲しい。 それだけが望みです」 (=6) 2022/05/01(Sun) 15:48:32 |
【秘】 月鏡 アオツキ → 雷鳴 バット今日も上の二つの返答は変わらない。 怪我は相変わらずなく、異常なし。 報告はこれだけですんでしまうのが実情だ。 上は解決に手を貸してくれず、生徒のためを考える実習生という立場になんでも乗せたがっている 成功も失敗も関係ない、うまくいかなければ廃止されるだけの使い捨てだ。 「森のことは……今日はこれでよしとしましょう。 話せないことはそれ以上聞きません……、おやおや? ええ、なんでも良いですよ〜」 そんな不満も読み取られているのか、酷く、本当に、居心地が悪いほど良い。 ダメにされそうだ、ここの部屋は。 思わず変な声が出そうになる、気を引き締めなければ。 (-89) 2022/05/01(Sun) 16:53:05 |
【秘】 月鏡 アオツキ → 雷鳴 バット「ここに、"何を"、ですか……。 はじめに実習生として聞いている事を説明をしましょう。 この学園の中で暮らしている生徒たちは、 小さくとも大きくとも悩みを抱えています。 先生方は、心の病や身体的なものに詳しい人から あまり知らない人まで様々です。 彼らは全力を尽くして ……治療または改善に取り組んでいると聞かされています」 実情を完全に理解はしていない、暗にそう含めながら言葉を続けた。 「バットくんの今のご両親は、君に何かしらの不安を抱えていたのかもしれません。 ここに連れて来た理由で思い当たるのは、 君の治療、または……自由を押さえつけない為。 模範解答はこの辺りでしょう。 私がみる限り、君には……夢遊病に近しいもの。 または過眠症がみられます。 強いストレスなどで生活のバランスが崩れてしまうことです。 これが起きると、周りの人間は君を心配します。 朝起きて、昼に活動して、夜に寝ることができなくなり君も周りも困ってしまうのです。 人間は眠る時間と社会での活動時間が決まっていますから。 病であるか体質であるかの判断ができなかったのかもしれませんね〜。 どうでしょうか、彼らは以前何か言っていませんでしたか?」 (-90) 2022/05/01(Sun) 16:57:09 |
【秘】 月鏡 アオツキ → 高等部 ラピス「ラピスさんはそんなことまで気にしているんですね〜。 私や先生達がが言わなくとも、きっと君は我慢してしまうのでしょう」 僅かに声が小さくなる。図星だった。 大人は合理的な事を望み、そして都合が悪いものを後回しにして。 時には、不幸だって利用する。 「謝れなくて、ごめんなさい。 君につきっきりになれず、治療に専念出来ないことを 私の立場から心を込めて謝罪することが出来なくて。 全員に手を伸ばして救えるほど出来た大人達じゃ無いんです。 隠れて意地悪する悪い人もいました、今もいるかもしれません。 それでも治療法が見つかってその手が治ることを 少なくとも"私たち"は望んでいます。それだけは確かです。 病気で居続けて欲しいなんて思っていません」 そっと傷つけないように深い青に手を伸ばした。 美しいのに、その輝きが彼女の心をむしばみ続けてしまう。 「……応援させてくれますか? 助けになると言いながら、何にも出来ないままの先生ですが〜。 傍で見続けて、声をかけることは出来ると思うんです」 (-124) 2022/05/01(Sun) 21:43:08 |
【秘】 月鏡 アオツキ → 雷鳴 バット「――君は」 ギムナジウムで、君に対する正しい治療は行われてこなかった。 素人でもわかる、早く密接に話し、確かめれば良かった。 だが一体何ができただろう。 「君たちは、数多く居る"普通の子"とは違います。 それは、"病気の子"というひとくくりにして語るにはあまりに難しいです。 治らない子は居たんですよ。 医学やまじないでどうにもならなかった、 体の体質から、異常がでていた子が」 「だから私から見て、 君が"病気のこども"かどうかは――わかりません!」 病気という言葉は悪い言葉ではない。 しかし、君に対して"病気のこども"という言葉は、 深く鈍く重りのように積み重なっているように見えた。 (-125) 2022/05/01(Sun) 21:44:02 |
【秘】 月鏡 アオツキ → 雷鳴 バット「人は、"病気"となんでもかんでも一つの言葉に納め過ぎですよ〜。 君の保護者の方も、金銭面や心情にゆとりがあれば、 もう少し優しい言葉をかけてくれたと思います。 ここに送ったのは、解決方法がわからなかっただけなのです」 君が夜眠れないのなら、その手を引いて一緒に歩きます。 一度学業は休んで、昼間は眠って貰って。 徐々に時間をずらせば、皆と同じように過ごせるのかも。 一日か二日ぐらい、私がなんとかしてみせます。 「起きられるようになっても、 朝日や日光を浴びて体調が悪くなる体質もあるようです。 そうなれば簡単に解消できる問題ではなく、 ……君の言う"病気のこども"、ということになるでしょうか。 だから、今はわかりません。 君の病を、正しく知りたい。 これから私に、向き合わせてくれませんか」 そっと右の手を君のどこか悲しそうな顔に伸ばす。 幼い子供に降りかかり続けた悪意。 正しい生活リズムという形で治り続けなかったものが、歪みを見せている。 もう少し気付くのが早ければ、しっかりとその手を掴んでいれば。 何かが急速に変わることもなく、緩やかに君を見続けられていたのだろうか (-127) 2022/05/01(Sun) 21:48:40 |
【秘】 月鏡 アオツキ → 神経質 フィウクス「何がしたいかって、 先生になるための勉強と経験に決まってるじゃないですか〜」 模範的な回答なら、生徒の健やかな生活と不安をなくすこと。 「朝食の時間から日が落ちるまでは教育実習生です。 プライベートなことも話せないですし、 上から聞いたことも大してないで曖昧なことしか…… あらら、こんなことは聞きたくないですか。 建前は大事なんですよ〜。 仕方ないですね、今は……私が作った個人面談の時間。 私の善意がひねくれて伝わるのも、 君が諦め続けているのも放置したくありませんし、 その無駄と言われたことに口を出しましょう」 → (-138) 2022/05/02(Mon) 0:04:37 |
【秘】 月鏡 アオツキ → 神経質 フィウクス扉を閉めて、一言。 一つ笑いでもすれば和らぐ空間は冷え切っていて。 「君の卒業の先を奪っているものは知りませんが〜 私はここに来たときから」 「この場所《ギムナジウム》を壊したいんです」 「だから戻ってきたんですよ〜。 私の愛した子を奪ったこの場所に。 君の心が和らぐことも、ここの暮らしが多く変わることも。 私が先生になって、ルールを作れるように。 みーんな、先の未来を見せるためにですよ」 (-139) 2022/05/02(Mon) 0:06:01 |
【鳴】 月鏡 アオツキ「あらあら〜……そうですね〜。 私は どっちも 、です。先生には内緒ですよ」「ここでは、マニュアルに従わないと先生になれません。 でも従順に聞いているだけでも目指す先生にはなれません」 「大人になるとずるいことばっかりおもいつきますから〜。 つまり望まず規律正しく見せています」 全てマニュアル通りに。 そうしなければ、長くここには居られない。 ギムナジウムの中で"悪い子"と判断されてしまえば、 先生になれそうなこの人生に傷がついてしまうかも知れない。 (=9) 2022/05/02(Mon) 3:00:14 |
【鳴】 月鏡 アオツキ「私は、"病を治せる先生"になるために来たんです。 それを私だけじゃなくて、生徒達みんなが喜ぶように。 バレンタインくんの重荷にならないのならよかった〜。 君は私の大切な、 実習生として受け持ったはじめの生徒です。 幸せになってくれませんと、泣いちゃいますよ」 たとえ、この抱える病が治らなくとも。 「報酬がなければ、私だって心が病んでしまいますからね。 もっと笑顔が溢れる学園にしていきましょう〜」 無表情で見つめ返し、自分の口元をわざと指であげる。 夢の中のような、絵空事のような。 そんな甘い言葉を吐いて励ますのが、アオツキだった。 (=10) 2022/05/02(Mon) 3:02:33 |
【人】 月鏡 アオツキ>>42 イシュカ 「イシュカ? あらあら〜、一人でこんな時間に。 甘い香りに釣られてきちゃいましたよ〜。 何か作るなら教えてください、何作るんですか?」 ラピスとすれ違いざまにあらわれたのは無表情でストールを肩にかけ出歩くアオツキだ。 消灯時間に一人でである。 声は小声で騒ぎたてはしないが、 君の手元を見れば納得したように頷き。 適当な椅子に座って膝を組みながら頬杖をついた。 「丁度良かった、例の定例会。 この間出来なかったじゃないですか〜。 いつにします? 小等部の子達の話沢山ききたかったところなんです」 今日も静かで、何事もなければいいのだけれど。 そんな事を宙に呟きながら、同僚を見守っていた。 (43) 2022/05/02(Mon) 3:16:57 |
【秘】 月鏡 アオツキ → 高等部 ラピス「あら〜指切りは、もしかして同室の…… あまり外の話は私はしていないんですよね。 そうですか……大丈夫……。 少し安心しました、そう言ってもらえて。 さあて、今日はこれで終わりにしましょう〜。 お時間ありがとうございました」 形だけの書類に書いたのは異常なしと、 治療の経過の報告申請あり。二つの文字列の最後にアオツキと一筆続けて。 「私たちは"生徒たち"の味方です。 卒業しても、ずっと」 「あ、でも声は病気で出せなくなったるんですか? それとも他の? 今度は悩み事じゃなくても、楽しいことがあったら知らせてくださいね」 (-172) 2022/05/02(Mon) 6:16:20 |
【秘】 月鏡 アオツキ → 神経質 フィウクス「動機がわからないですか? 親が子を育て、先生が生徒の話を聞き最善を尽くす。 これが善意だなんて おかしいですよ〜。 野生の動物にすらある本能、、 その善意と呼ばれるものの正体は社会的責務です。 君は本当の善意というものから遠ざけられすぎました。 社会にすら出ておらず人生の殆どをここに費やし、 ……改善もされなければばそうもなる、 そう言いたいんでしょう? 14年間いた私がいっているんです。 おかしくない、自然のことですよ。 かけらも理解できない子には少々過激な言葉を使わないと 理解してもらえないと思ったので……おわかりになってもらえて良かったです」 お断り、と告げられてさて。 「君に関係ない。何年も先のことだ」 返したのは、表情に唯一合った冷たい言葉だ。 (-188) 2022/05/02(Mon) 15:19:19 |
【秘】 月鏡 アオツキ → 神経質 フィウクス「"外では生きられないような"? "其れは一体どんな方"でしょうね」 例えば。ここが好きだと言う誰か。 例えば。ここでないと家が与えられない子供達。 例えば。ここの教師になるといって卒業後した、誰か。 例えば。外の世界に行かず生涯をここに捧げようとした、誰か。 「それが"生徒"である限り私はそんなことをしませんよ。 なにかあれば……動きやしませんか。 そんな無駄な善意、あるわけありませんから」 (-189) 2022/05/02(Mon) 15:21:10 |
【人】 月鏡 アオツキ>>44 イシュカ 「一時間ぐらい誤差ですよ〜。 味見させてくれますか? それとも、余分に小さなケーキを作ってくれてもいいですよ、二つです」 期待をしないかる口を叩いて瞳を閉じた。 夜更かしをして明日の朝に響くのは自分だ。 規則正しく生徒の模範を求められている限り、体力は使わぬよう休息は取っている。アオツキは不良のイシュカとはちがう。 「なにいってるんですか、イシュカ」 「受け持つ可能性が一番たかいのは小等部の子、ですよ〜。 私たち、なんのために教育実習生をしているんですか」 先生 、になるためでしょう?静かな夜の後ろで小さな獣たちが戯れている。 「明日ですね〜、仕事が終わったらにしましょう。 もちろん私よりは生徒を優先するんですよ、 夜眠れない子はここにたくさん居るんですから」 夜更かしをしすぎて朝に影響が出なければ良いけれど。 変わったものも、変わらないものもある。嫌でもわかったことだ。 (48) 2022/05/02(Mon) 16:31:05 |
【秘】 月鏡 アオツキ → 神経質 フィウクス「君は愛されているんですね〜、その病に」 「心地良いですか? そうですか〜」 「その言葉が真意かはともかく。 君の主張としては上に伝えておきましょうか。 個人面談ですからね〜、将来の道をどう進みたいか 本人の口から出たことは伝えるようにしているんです。 素直になれば良いのに気難しいですね。でも…… 停滞を選ばせるのは大人ですよ? 私が動いても動かなくても、君は望まない道を行くんです。 君に関係ないんです、此れから先の話なんて。 あははっ、建物を爆発させたら関係あるかもしれませんね〜」 ■■■■は、卒業の先の未来を語らなかった。 ■■■■は、共にいる事だけを誓ってこの手を取ったのだ。 (-203) 2022/05/02(Mon) 18:05:02 |
【秘】 月鏡 アオツキ → 神経質 フィウクス「君が不満に思っていたことですが……。 病気を治したい子を治さない、病気を治したくない子を治す」 「この二つに違いがありますか? 生徒たちは選べもしません。 治療法が確立しない、優先順位がある、 外の世界で解決すること故に回しにする。理由は様々です。 止まらされているのと動かされていることは 実質、変わらないんですよ〜」 治した方が都合が良い治さない方が都合が良い。 故意ではなくとも、損をする人間はいくらでもいるだろう。 外の社会も、ここでの社会でも、人の意思関係なく行われていることだ。 「嫌な話を聞いて嫌な気持ちになってさぞ嫌な気分でしょう。 きっと私は君の"平穏"を壊しかねない厭な奴です」 また、顔に感情がでないことを喜んだ。 今アオツキの顔が表情豊かであれば、きっと。 「せっかくだから、最後に。 初めから君に居場所なんて、あったんですかね? その病が治ればなくなる居場所や価値にすがるより、 君も、真の不変を愛せたらいいですね」 背を向け、ドアノブを握り、廊下へ一歩踏み出した。 ああ、食事を運ばなければ。あの子はもう食べただろうか。彼は居眠りをしているかもしれないな。今日は彼女にも声をかけないと、本当、先生をするのは大変です。 いつだって、アオツキという人間は反面教師だった。 (-206) 2022/05/02(Mon) 18:09:39 |
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