調香師見習い ノアは、メモを貼った。 (a13) 2020/05/13(Wed) 2:30:15 |
【人】 調香師見習い ノア─ 調香店『ディアス』 ─ [朝食を終え、店内のアロマクラフトの補充をしていると 玄関先の掃き掃除をしていたナミさんが 何やら大きな荷物を持ってやって来た。] …え、アルジャーノンさん、来られていたのですか? [アタッシュケースに書かれていた文字を教えられれば、 瞬き驚いて、ナミさんに尋ねる。 聞けば、おそらく、との応えと共に 手に金貨とロリポップを握らされた。] 『早朝、アタクシが来た後くらいに いらっしゃってたのかもしれませんねぇ。』 [ケースの中身は師匠がずっと、待ち焦がれていたもの。 ナミさんが言うには満天の星空のような それは綺麗なドレスだという。] (48) 2020/05/13(Wed) 14:01:06 |
【人】 調香師見習い ノア『お手伝いしますから、 着てみてはどうです?』…お詫びって、 届けて貰ったのにこんな─── 受け取れません。 [ドレスの着用を提案するナミさんの声と 戸惑う私の声が重なる。 大した金額でもないし、いいのじゃないですか?と 告げるナミさんに私は首を振った。] 師匠、いろいろ細かく指示してたから… 遅れても仕方ないし、寧ろ、 お礼しなきゃいけないくらいなの。 私、今から行って返して来ます……! [開店時間には間に合うよう戻ります、と言い置いて、 いつもの鞄を手に私は店を出た。*] (49) 2020/05/13(Wed) 14:01:09 |
【人】 調香師見習い ノア─ 街中 ─ [昨日もそうだったけれど、やはり国をあげてのお祭り。 朝から通りは賑わっている。 なるべく隅のほう、人々の隙間をぬうように 歩いているのだけれど、それでも、] …っ! [こちらが除けるだろうとぶつかってくる人は避けられない。 向こうはこちらの目が不自由だなんて、 わからないのだから。] す、すみませ…… [肩で押され、よろめく私にチッと舌打つ音。 不機嫌そうな気配を纏う相手は男性のようで、 腕を組み一緒に歩いていたらしい女性には まるで私は見えないのか 先を急ぐようそのひとを促していた。*] (59) 2020/05/13(Wed) 15:36:10 |
【人】 調香師見習い ノア…ぁ、ありがとう…ございます… [ぶつかった男性のほうはもう去ってしまったよう。 支えてくれた彼の呼び止めようとしたらしい声で 理解する。] あ、あの、だ、大丈夫……です。 …私も、悪かったのですから…… [崩しかけた体勢を整えながら、 申し訳なさそうに微笑みかけた。*] (62) 2020/05/13(Wed) 16:25:09 |
【人】 調香師見習い ノア…───それは、でも、 スタンレーさんも予定があるのではないですか…? 今日は国をあげてのお祭り、ですし… [そう思うのなら、こんな言い方をせず ただ一言、大丈夫です、と 応えれば良かったのに。 後の祭り。 口にしてから、最悪感のような気持ちが 胸に広がって、私は目を伏せた。*] (74) 2020/05/13(Wed) 18:58:40 |
【人】 調香師見習 ノア……スタンレーさんは、太陽みたいなひとですね。 ありがとうございます 短い間ですが、宜しくお願いします。 [気前よく頷きを返してくれるスタンレーさんに、 私の中の罪悪感も溶かされたのか、気付けば自然に 表情も柔らかくなっていた。>>85 目指す仕立屋さんはこの先、ゆっくり歩いても正午には 十分余りある。私は、スタンレーさんについていく ような形で、再び歩き始めた。] ディアスって言います。 お店、そのまま師匠の名前なの。 [心配して振り返ってくれるスタンレーさんに微笑む。 彼は私の歩調に合わせてくれるだけではなく、 通りを歩く他のひとたちから私を守るように前を 歩いてくれていた。そのため、先程までとは違い、 人混みの中でも誰の身体も私に当たることはなく、 周囲の気配に神経をすり減らす 必要もなくなっていた。*] (91) 2020/05/13(Wed) 21:33:11 |
【人】 調香師見習 ノア[店内の奥からこちらに向けて 挨拶をするマチさんの声が聞こえる。>>118 続いて、彼女の近くに居るのだろう スタンレーさんに紅茶を勧められて、>>122 私は霞んで見えない中の彼らに、 ゆるりと首を振って見せた。] ごめんなさい…… せっかくスタンレーさんに連れてきて貰ったのに。 私、家にひとを待たせてて、 帰らなきゃいけなくて。 [開店時間までには戻るとナミさんに言っていた。>>49 アルジャーノンさんが家に来たのは今日の朝で、 だからすぐに行けば会えると思っていた。] …私の用事は急ぎでもないから、 出直します。 [アルジャーノンさんが居るのなら、 みんなの用事が終わるのを待っていたかもしれない。 けれど、いつ帰ってくるかもわからないのなら、 留まってはいられない。*] (131) 2020/05/14(Thu) 1:33:56 |
【人】 調香師見習 ノア───…ぁ、ではその、 お願いしても…いい、ですか…? [優しい声音のマチさんに遠慮がちながらも、 金平糖と金貨───更にいつも鞄に入れている 日々草flower柄の香袋を添えて アルジャーノンさんへ渡してほしいと伝言を依頼した。*] (150) 2020/05/14(Thu) 12:01:47 |
【人】 調香師見習 ノア✰⋆ 。:゚・*☽:゚・⋆ 。✰⋆ 。:゚・*☽ アルジャーノンさんへ ドレス、届けてくれてありがとう。 星空のようなとても素敵なものだって、 きっと、師匠も気に入ってくれると思います。 だから、お詫びの必要はなくて だから、この金貨は受け取れません。 ノア ✰⋆ 。:゚・*☽:゚・⋆ 。✰⋆ 。:゚・*☽ (151) 2020/05/14(Thu) 12:01:50 |
【人】 調香師見習 ノア…はい、またの機会に。 大丈夫です、説得力ないかもですが、 こう見えても昨日も2度、こちらと家を往復してるんです。 ひとりで。 [帰路を心配してくれるスタンレーさんには>>138 そう応えて微笑んだ。 彼は正午から約束の相手がマチさんであることは 漏れ聞こえてきていた話声からわかっていたし、>109 そうではなかったとしても、 師匠の溜息が聞こえてくるけれど、 流石にこれ以上は甘えられない。] じゃあ、もう行きますね。 奥のひとにも宜しくお伝えください。 [窺うような視線に顔を向けて。>>126] 今日はありがとうございました、スタンレーさん。 良いタナバタ祭りを。* (152) 2020/05/14(Thu) 12:24:41 |
【人】 調香師見習 ノア─ お昼:調香店『ディアス』 ─ ……食い入るような視線を感じます。 [あれからせっかく、開店時間前に戻れたにも関わらず、 ディアスの開店はお昼過ぎになってしまった。 というのも、起きてきた師匠がナミさんと一緒に ドレスに着替えるようしつこく迫ってきたからで、 試着だけの筈が、ドレスに合う髪型が、化粧がと 見えない鏡台の前に座らされてあれやこれや、 気付けば正午を超えていたのだった。] …あ、あの、もういいですか?いいでしょう? こんな格好で店に出てたら変ですから……! [私にはどんな格好かわからないのだけれど、 でも、なんだろう、なんだか落ち着かない。] (158) 2020/05/14(Thu) 13:14:43 |
【人】 調香師見習 ノア汚してしまうかもしれないし…… [自室へ着替えに戻ろうとするとガシッと肩を掴まれる。] 師匠〜〜〜〜〜! [人知れず師匠と弟子の攻防が繰り広げられていた。*] (159) 2020/05/14(Thu) 13:14:46 |
【人】 調香師見習 ノア─ 回想:『ゆきのや』 ─ ……うん、元気してた。 [駄菓子屋さんには私以外にもお客さんが居て、 邪魔にならないよう離れて、 話しかけるタイミングを測っていたのだけれど、 ユキくんが気付いて声をかけてくれた。>>134 いつものように。] ユキくん、師匠みたいなこと言ってる。 師匠、今年は特に意気込んでて大変なんだから。 [茶化すユキくんに笑いながら応える。>>135 師匠のことは、よくディアスまでお菓子を届けに 来てくれる彼は知っているだろう。 師匠も駄菓子が好きで、専用の籠にはいつも この『ゆきのや』さんのお菓子が切らされることなく 常備されている。] (165) 2020/05/14(Thu) 14:23:55 |
【人】 調香師見習 ノア…運命の相手って、 出逢ったらわかるものなのかな──… [金平糖を手際よくラッピングする様子を眺めながら ぽそりと零して、綺麗に包まれたそれを受け取れば、 ありがとう、と微笑みを返した。 ユキくんは時折、お薦めのお菓子を分けてくれる。 掌に握らせてくれるそれは、いつもどれも美味しくて、 初めて師匠に話した時は 『餌付けされているのですか?!』 なんて言って詰め寄られたりしたっけ。] …お店は大丈夫? [送ってくれると言う彼に確認して、問題なさそうなら 申し出を受ける。 ユキくんに送って貰うのはこれが初めてではなく、 今までも何度かあったから、変に緊張することなく素直に 厚意に応えることが出来ていた。*] (166) 2020/05/14(Thu) 14:23:58 |
調香師見習 ノアは、メモを貼った。 (a103) 2020/05/15(Fri) 0:14:31 |
【人】 調香師見習 ノア─ 調香店『ディアス』 ─ [結局、着替えさせてもらえないまま。 だって師匠、今日はずっと───といっても まだ2.3時間だけど。私にとっては8時間くらいの体感… 店に居たのだもの。 機嫌よさげにお客様の前でも平気で頭を撫でてくるし。 私の知らない外での師匠の、気難しくて近寄りがたい雰囲気、 どこに置いて来てるのだろうっていつも思う。 師匠にとって私は弟子というよりは、きっと猫。] ──お祭り用に作ったポプリ、手にとって貰えてよかった… [残り数個になった籠を手に私は顔を綻ばせる。 ソラの木を乾燥させて薄い花びらにしたサシェは お客様に提供するものとして、私が初めて師匠に頼らず 開発から携わったもの。] …え?もうお店閉めるのです? [すぐ傍で、降ってきた師匠の声に私は瞬く。 店内に差し込む西陽に、夜が近いことはわかるが、 閉店時間にはまだ早い。 理由を聞けば、せっかく綺麗にしているのだから、 店に居ては勿体ないと言う。] (228) 2020/05/15(Fri) 0:49:38 |
【人】 調香師見習 ノア───…また、運命の相手に出逢わないとって 言うつもり、ですか……? [師匠のこの熱意はなんだろう。 私のことを考えて、なのだろうけれど、 わかってるけれど、あんまり言われると なんだか寂しくなってくる。] … そんなに師匠は私に、出て行って欲しいの……? [そうじゃない、そうじゃない。 どんなに師匠に大切にして貰っているか、 私が一番わかってる。 わかってるのに。] (229) 2020/05/15(Fri) 0:49:42 |
【人】 調香師見習 ノア─ 通り ─ [よく見えない眼で走るなんてこと、 今までしたことなかった。 通りの賑わいも朝と比べて遥かに増していて、 店の外に出た後一瞬足を止めて、 広場とは逆方向、いつも行っている丘へと足を早める。] 大丈夫です…ごめんなさいごめんなさい… [通りを抜けるまでは何人か声をかけてくれるひとも 居たけれど、私は俯いたまま謝罪を繰り返して、 ひたすら先を急いだ。 少しずつ少しずつ、道行くひとの声も気配も減っていく。 丘への一本道へと続く通りの終わり、 ふと硝子細工のお店の前で足を止めれば、 夕暮れのショーウィンドウに、 夜空のような藍色に滲む自分の影が映っていた。] (243) 2020/05/15(Fri) 2:20:04 |
調香師見習 ノアは、メモを貼った。 (a109) 2020/05/15(Fri) 3:29:08 |
【人】 調香師見習 ノアそれなら良かったです… 私は大丈夫… [男性に応えれば、女性に向きなおり口を開く。 落ち着いた所作で隣を進める女性は、 後ろの男性を友人だと思ったようで、] い、いいえ…… [続けて尋ねられたことに困ったように 誤解を訂正しつつ、眉根を下げた。*] (260) 2020/05/15(Fri) 12:40:11 |
【人】 調香師見習 ノアいえ、そんな……私のほうが後から来て 失礼を働いてしまったのですから [女性にゆるりと首を振る。>>261 星を見に来たという彼女に、 忘れていたわけではなかったけれど 師匠との色々で思考の隅に 追いやられていたことを思い出した。] ……星、綺麗なのでしょうね。 [そっと静かに口を動かせば、 見ることの叶わない景色に目を細める。 この場所で、ハニエルさんは星に触れることが出来ると 言っていたけれど。 “知る”ことで、 それが出来ると言っていたけれど。>>0:87 私はまだ、何も、なにひとつ知らない。 星のことも、師匠のことも 自分自身のことも。 ] (271) 2020/05/15(Fri) 16:05:07 |
【人】 調香師見習 ノア…私の香りが、ですか? [女性の言葉に細い睫毛を揺らせば、 結い上げられた髪に付けられていた 水晶の飾りが微かな音を奏でた。] ───…まだ見習いですが… [調香師との問いに先刻の師匠の顔が浮かんで、 震えるように目を伏せる。 私の纏う香りを落ち着くと、 そう言って貰えて嬉しいのに 今はそれと同じくらい、胸が締め付けられる。] …あ、あの、その前にお名前… 伺ってもよろしいでしょうか。 私はノア、 ノア・クラインと言います。 [女性の名前を聞いたら、控えめながらも その隣に腰を下ろすだろう。*] (272) 2020/05/15(Fri) 16:05:10 |
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