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【秘】 月鏡 アオツキ → 不遜 リアン個人面談という名目でアオツキは君を呼び出した。 実習生として一人の人間として、不自然の無いように。 授業が終わったあとの時間にでも、 個人の時間を奪いすぎないよう、皆に行うことだと改めて伝える。 当日。 いくつかの形だけの書類と筆記具を持ち、指定の空き教室でアオツキは佇んでいた。 /* ジャステシアのいなくなった当日で、時系列は都合のよいときで構いません。 置きレスで問題ありませんのでよろしくお願い致します! (-3) 2022/04/30(Sat) 21:50:03 |
【秘】 月鏡 アオツキ → 雷鳴 バット「恵まれて欲しい? おやおや〜 そんなに好いてもらえていましたか」 やはりたった少しだけ年上なだけの人間に 頼ろうと思うことが難しいのだ。 「頑張ってるだなんて、当たり前のことなんですよ? この頑張りの先に待っている先生になるための特訓で、勉強。 その分お駄賃は、もらっては……ないですが」 誰も救えない、与えられない。 出来ることなんて限られている。 「それに付き合わされているのは君たちですよ〜。 でも、嬉しいですね〜〜。改めて言われると元気が出ます。 いたわってくれる人なんて少ないですから」 尽くす理由があるから尽くして、対価を得る。 「だから無駄にしませんよ、この全部の時間を」 これは労働だ、義務だ。そう思って接することが ――平等で、誰も不幸にならない時間を作ることに繋がる。 そう、考えていないと。私は。 (-15) 2022/04/30(Sat) 23:24:11 |
【秘】 月鏡 アオツキ → 雷鳴 バット「どういたしまして、バットくん」 おやすみなさいも、おはようも、 その言葉を交わせる日が一日でも多ければそれで十分です。 甘い香りに、暖かな布団の中で、優しい言葉を握る。 本当に、私には十分すぎて困ってしまっていた。 (-16) 2022/04/30(Sat) 23:28:21 |
【人】 月鏡 アオツキ「今日も美味しかったですね、え? 味わっていましたよ。 みんなの残り物を食べるために早く食べているんです」 先ほどまで座っていた席を立って、手を振り生徒に別れを告げる。 目が合えば、首をかしげて、その視線の問いに答えまた離れて。 「今日の味付けですか? 数日前のものよりソースが濃かったような…… 私達が通っていた数年前から変わりませんけどね〜」 漸く。やってきたのは赤色の髪の隣だ。 >>16 フィウクス 「おはようございます。フィウクスくん。 そういえば、先日の食事の件の理由を君の口から聞く時間がありませんでした。 詳しく教えてくれませんか?」 言いたくないないと突っぱねればそれまでと。 なんでもないように君に尋ねるその表情からは、相変わらず感情はうかがえない。 (19) 2022/04/30(Sat) 23:51:48 |
【秘】 月鏡 アオツキ → 高等部 ラピスすっと、君の元へと一通の手紙が送られた。 偶然授業の補助をしていたアオツキの手から送られたそれは、 白紙の目立たない便箋で。 『近日、個人面談をしたいのですが、受けてくれますか? 放課後空き教室にて行う予定です、希望があれば変えましょう』 正規の学校行事ても進路相談でもない。 アオツキ独断のものだとはすぐに気づくことができるだろう。 (-19) 2022/04/30(Sat) 23:55:25 |
【秘】 不遜 リアン → 月鏡 アオツキ「失礼する。アオツキ先輩……アオツキ"先生"と呼んだ方がいいだろうか」 夕方、授業が終わった頃合い。 扉をノックして、やってきたのは白ブレザーの学生だ。 普段の彼を見ていれば、その口調がいくらか学生同士のものよりも柔らかいことが分かるだろう。 「座っても?」 (-20) 2022/05/01(Sun) 0:00:44 |
【秘】 高等部 ラピス → 月鏡 アオツキ「?」 不思議そうに手紙を受け取って。 「………」 文面に目を通す。 個人面談、の4文字。 受ける理由は思い当たらない。 しかし断る理由も見当たらない。 ペンを走らせて、授業の間につい、と返した。 便箋には承諾を示す丸だけが書かれている。 互いに打ち合わせた後日、指定された時間と場所に小さな最高学年は現れるだろう。 (-21) 2022/05/01(Sun) 0:19:08 |
【秘】 月鏡 アオツキ → 高等部 ラピス人面談という名目でアオツキは君を呼び出した。 実習生として一人の人間として、不自然の無いように。 授業が終わったあとの時間にでも、 個人の時間を奪いすぎないよう、皆に行うことだと改めて伝える。 当日。 いくつかの形だけの書類と筆記具を持ち、指定の空き教室でアオツキは佇んでいた。 「わあ、やっぱり目の前にすると可愛い。 突然よんで驚かせましたか? ラピスさん、寮長としてしっかりとお仕事をして とおっても偉いって聞いてます〜。 怒ることもないですし、ただ――少しお話ししましょう。 先生でも同級生でもない不思議な私と」 台詞とは裏腹に無表情に。 首をかしげた実習生は貴方を手招いた。 /* ジャステシアのいなくなった当日で、時系列は都合のよいときで構いません。 置きレスで問題ありませんのでよろしくお願い致します! (-23) 2022/05/01(Sun) 0:29:10 |
【秘】 神経質 フィウクス → 月鏡 アオツキ/* ごきげんよう、オーブンでブンですわ。 教育実習生であればスタンスによっては学校側の大人に聞いた等で フィウクスの病気についてはご存知かと思うので、詳細も既知という事で今PL情報でお伝えしてもよいのですけど…… (フィウクスは実は自分の病気について詳細な事は知りません) この学校の大人側のフィウクスの病気の扱い方、結構アレ……なのですけど…… そんな大人達が実習生の方々に病気の詳細を教えるとしたら 理由はバリバリそのアレな諸々に加担させる為なのですけど…… 聞いて行きまして? (-24) 2022/05/01(Sun) 0:32:29 |
【秘】 月鏡 アオツキ → 不遜 リアン「好きで良いですよ〜 だって」 「私 まだ先生ではないですからね。どうぞ〜」 先生になろうとしているらしい男はわかりやすく髪を揺らして、席を促した。 一つ笑えでもしたら愛嬌があるだろう容姿は、今日も頬が固い。 「リアンくん……ここで問題です。 ――今日はどんな理由で呼び出されたか、 思いつくことはありますか?」 皆に聞いてる、と言いながらも、あえて聞くような態度。 これはブラフでもなく冗談に入るのだが、なんとも声色では伝わりにくい。 (-26) 2022/05/01(Sun) 0:37:45 |
【秘】 月鏡 アオツキ → 神経質 フィウクス/* ごきげんよう、父親はアロサウスです。母親はコハクです。 そうですねせっかくなので聞いて行きたいと思います。 どんなものにも巻き込んでください。 その結果RPが180度変更になることがありますが、その際は骨格矯正に通うことにいたします。 (-28) 2022/05/01(Sun) 0:48:46 |
【秘】 不遜 リアン → 月鏡 アオツキ「学生から見れば、実習生は先生と呼ぶべきと思っていたのだけれどな」 好きに呼べとの事だから、このまま先生と呼ばせていただくことにする。 背筋を伸ばし、椅子に腰かけた青年は そのまま、癖なのか足を組んで。 「 全く。 強いて言えば、同班のジャステシアが姿を見せないことに対する聞き取りだろうか」 (-29) 2022/05/01(Sun) 0:49:07 |
【秘】 神経質 フィウクス → 月鏡 アオツキ/* もしもの際は腕の良い先生に グリッ と一発、お願い致しますわ。ではさっくりと詳細をば。 傍目には病的なほど情緒不安定でヒステリック、強いて言うならものすごく極端な気分障害……な感じですけれど、 実際は『人に向ける感情が全て怒りに捻じ曲がってしまう』という病気です。 喜怒哀楽に始まり、恐怖や困惑や驚きに果ては愛情まで。 とにかく何でもかんでも例外なく最終的に怒りという感情に着地します。 これを表向きの理由、『生徒同士の交流で治療していく』という方針に基づいて、 ギムナジウム入学以来10年以上、治療どころか却って逆効果にも関わらず生徒同士の交流を強いられ続けているのが実態です。大人はわざとやっています。 この事からろくな治療は一切受けていないだろうなあという感じ。 その方が負の感情をいつでも人一倍に供給できますからね…… (-31) 2022/05/01(Sun) 1:05:50 |
【秘】 月鏡 アオツキ → 不遜 リアン「目上の人を目上と扱い、生徒とは違う立場だとわかっていれば良いと思いますよ〜」 「先輩扱いは正解です」 もしくは、他人でも"正しい"。とまでは言わないが。 呼び方よりも、態度だ。とアオツキは暗に伝えた。 「……そうですか〜。 思い当たることがないのはなにより。 ジャステシアさんのことを生徒の皆さんに訪ねるのは盲点でしたね。 生徒のことを一番知っているのは生徒、ごもっともです」 「……今回の件に関しては、 私よりも上の先生方は事情を知っているようでした。 しかし、いち実習生にすべてを知らせてくれるわけでもなく。 尋ねて返答を待っているところです、 もっとも時間がたてば彼女も戻ってくるでしょう。 よって、君をここに呼んだ件ですが……」 (-32) 2022/05/01(Sun) 1:14:09 |
【秘】 月鏡 アオツキ → 不遜 リアン「一対一で君の顔を見に来ただけです」 まじまじと宝石のようなその瞳を見つめて真面目な表情で告げた。 それ以上でもそれ以下でも無さそうな台詞を。 (-33) 2022/05/01(Sun) 1:15:17 |
【秘】 高等部 ラピス → 月鏡 アオツキ「……」 教室であなたと対峙して、ぺこりと一つお辞儀をする。 模範的な生徒の挨拶。 可愛い、と掛けられた言葉には少し反応に迷う。 『お褒めのお言葉、嬉しいです』 『アオツキ先生』 実習生でも、添える敬称はこれが正しいと思った。 『どんなお話をするんですか?』 黒板に文字を浮かべたまま、 手招かれるまま近寄っていく。 無表情の奥に見えるものは、まだわからない。 /* 了解しました! こちらこそよろしくお願いします! (-34) 2022/05/01(Sun) 1:29:24 |
【秘】 月鏡 アオツキ → 神経質 フィウクス/* 職員室で呻き声が聞こえたら私です。君の父親です。 大人は考えることが狡猾ですからね。 1ギムナジウムに1台フィウクスくんで無限供給です。 改善されたとはいえ腐っている部分や根本は変わらない、といった感じでしょうか。お伝えいただきありがとうございました。 こちらも実習生の設定をアレにしながら進めていきたいとおもぃす。 (-35) 2022/05/01(Sun) 1:36:10 |
【秘】 不遜 リアン → 月鏡 アオツキ食堂で見た時から薄々感じてはいたが、この人は若干抜けているところがあるのか。 それも計算づくなのか…… 「……なるほど。戻ってくる目途は立っていると。 噂については、僕も本気にしているわけではないですが…… 全てを、ということは ある程度の情報は得ていると?」 もしそうであるのなら、自分達には知る権利があるのではないか。と思う。 そして、続く言葉に瞬きし 時を置かず、眉を寄せる。 「……はあ。 顔を見たいだけであれば、あんな手紙で呼び出す必要はなかったのでは?」 (-36) 2022/05/01(Sun) 2:00:40 |
【秘】 月鏡 アオツキ → 神経質 フィウクス「私が、毎日君を連れ出せるような人間であればどれ程よかったでしょう。 生徒でも、先生でもないので変えることなどできません」 仮病のひとつや二つで解決しないことなど。 ただし致命的なものであれば? そして、その目的が結果的に達成できるのであれば? なんだっていい。変えに来たのが"私たち"だ。 「個人面談しましょう、フィウクスくん」 「対象は、班員の高等部全員です。 ――彼らにすべて平等に贔屓をしない。 実習生の立場を使いこの時間を行使します」 「活動内容は生徒の生活の改善のために、 不満であることや身体の異常を報告してもらうこと。 及び、…………生徒以外の近しい他人との交流です」 教育実習生に与えられている権限など無に等しい中で、唯一あるとするならば多くの時間を君達に対して扱うことができることだけだ。 それがたとえ、すべての解決策にならないとしても。 「しかし偶然、私は…… 忘れ物を取りに部屋に戻るかもしれませんね。 そうなれば後日でしょうか、君と話をできる日を私は望んでいます」 (-40) 2022/05/01(Sun) 2:14:12 |
【秘】 雷鳴 バット → 月鏡 アオツキ「一緒に過ごして、お世話になって」 「頑張ってるなって人の行く先が」 「よいものであってほしいと、思うのは、だめ?」 それを特別と呼ぶかどうかは、人によって違うものなのだろう。 頼る頼らぬに関わらず、青年は貴方を大切に思っているのは確かだ。 「頑張るのは」「当たり前じゃないよ」 「人生を費やすのは」「大変なこと」 「ツキも僕が勉強を頑張れば、えらいと言う」 「それとおんなじことだから、褒められて、いいんだよ」 布団を掛けた貴方の背中のあたりを介抱するように撫でるのは、 あんまりよろしくないことなんだろうか。 ほとんどふかふかの感触しかないから、互いに人の気配は感じられないだろうけど。 まだ稚気の見え隠れする顔貌は励ますような柔らかい声を落とす。 五歳も年下の子供がそうするのは、生意気だと思われてしまうかな。 貴方が同じ高等部にあった頃まだ小等部に身をおいていた青年は、 その肩に乗っている重圧がどれだけのものかなんてのは、知らないのだ。 まどろむような時間は、いつまでということもなくとろとろと終わる。 夜まで、貴方が職務についている間はそこにあったかもしれないけれど、 夕餉を過ぎてふと気づいた頃には、やっぱりどうしても青年の姿はなく、 きっとあの森の奥深くに、身を潜めてしまった後なのだろう。 (-41) 2022/05/01(Sun) 2:17:34 |
【秘】 月鏡 アオツキ → 高等部 ラピス「もしなにか心配なことや不安なことがあれば聞きましょう。 なければ……同室者の子のこと等を聞いてみたいです〜。 なんだか、先生の真似事みたいですね」 無表情のわりに朗らかに。 こっそり食堂から持ち出したジャムが真ん中に乗っているクッキーなどをとりだして、緊張感のないお茶会のような雰囲気だ。 (-42) 2022/05/01(Sun) 2:20:55 |
【秘】 高等部 ラピス → 月鏡 アオツキ心配なこと、不安なこと。 いろいろある。たくさんある。 同室の子のこと。 少しは聞かせられるけど、内緒で話したくないなと思った。 クッキーを指先でつまんで頬張る。 小動物が餌を食べているようにも見えるかもしれない。 『先生は、先生になるんでしょう?』 先生みたいだ、なんて言葉には質問と一緒に首を傾げて。 学生時代のこの人と、今の振る舞いはズレがある。 それが少しだけ頭の奥で引っ掛かっていた。 『卒業までに、病気が治るのかなとは思っています』 何を話すか迷って、当たり障りのない悩みを。 きっとここで暮らしている生徒の大半が抱えているものを選んで出した。 (-43) 2022/05/01(Sun) 2:56:07 |
【秘】 雷鳴 バット → 月鏡 アオツキそして。 約束していた次の日のいつか、貴方の都合のいい頃に。 青年はきちんと、貴方の問いに応えるために自室に控えているだろう。 けれど、"何か"が彼の手を引くようだから。 夜、ひいては深夜から更に次の昼に至るまでは、それには応えられない。 それでも決して約束を違えるつもりなんてのは、ない。 いつもと同じように、花とドライフルーツをブレンドしたお茶をもらってきて、 落ち着いて話す時間をつくるために、最善は尽くすつもりなのだ。 (-45) 2022/05/01(Sun) 3:08:00 |
【秘】 月鏡 アオツキ → 不遜 リアン「それはどうでしょう〜。 ですが彼らが私や皆さんが知らないことを不満に思っていますから、批判はしていいでしょう。 確かなことがわからない限り、私からは言えることはないですね〜」 きっぱりと、知ることはあれど口を開かない。 嘘はなさそうだが感情は相変わらず見えない。 「手紙は必要でした。意図を聞きますか? 種明かしみたいで恥ずかしいですね」 恥ずかしげもなさそうに。 「平等に誰が話しかけられたかわからず、そして 密会が格好良いからです」 真顔でいう。 「きっかけはフィウクスくんでした。 彼に"目立つ場所で話しかけてしまった"からです。 私はいち生徒を贔屓していると思われてはいけなくて〜。 班の皆の声を聞くことにしたんですが……普通ではつまらないと感じまして。 格好よくナチュラルに個人面談をすることにしました。 あまり知りませんよね? 大した用がなければ実習生から君たちに話しかけたらいけないんですよ。 物凄く話し掛けたかったです、ずっと。 イシュカさんは不良ですが、私は優等生なので我慢していたというわけです」 真顔だ。 (-46) 2022/05/01(Sun) 3:26:37 |
【秘】 神経質 フィウクス → 月鏡 アオツキ「……たった一時のモラトリアムが何になる? もし仮に、あんたがここで何か俺にできる事があっても。 一過性の其の場凌ぎでは何にもなりはしない。 ──卒業した後の俺には何も残らない。」 「結局あんたは何がしたいんだ?」 そうして、あなたの言葉を待ち、その後再び口を開けば。 案の定、返す言葉は苛立ち混じりの否定と拒絶ばかり。 勿論それは、それが一過性のものであった時の話。 もしも何らかの働き掛けが、根本的な解決に至るのであれば。 きっとそれ以上の事はない。 誰だって、普通は、きっと。 (-48) 2022/05/01(Sun) 3:43:08 |
【秘】 不安定 フィウクス → 月鏡 アオツキ「もう何もかも無意味だ。 10年だ。 俺は10年もここで無駄な時間を過ごして来た。病状は良くなるどころか、ここ数年でまた悪化してすらいる。 その最後をほんの少し綺麗なものにして、それが何になる? 使い古された手段を闇雲に繰り返す事に何の意味がある?」 ただ、そもそも、前提として。 フィウクスは、自分の病気が治るものだとは思っていない。 そんな諦観を抱いて、一生の半分以上をここで過ごして来た。 それはろくな治療を受けていなかったせいでもあるのだけど。 ここで行われる『治療』のすべてを疑っているわけでもない。 あなたの行動の何もかもが無意味と言いたいわけでもない。 フィウクスも、おそらくは、あなた達実習生も。 事実、病を克服し、卒業していった生徒だって。 きっとこれまでに沢山見送って来たはずなのだから。 けれど、病が治る者が居れば、治らない者も居る。 自分は治らない側だ。たったそれだけの事。 それから、いっそ治らない方が良いのではないか、なんて。 どこまでも悲観的な考えが、少しだけ。 「俺にはきっと、 卒業の先、その後なんて無い 。その事をよく覚えておけ。その上で──」 「あんたが俺に時間を割くのは、あんたの勝手だ。」 (-50) 2022/05/01(Sun) 3:46:40 |
【秘】 月鏡 アオツキ → 高等部 ラピス「私たちは先生になるための勉強と試験をしているんですよ〜。 意思だけはありますけれど、なれるかどうかは決まっていません」 だから真似事です、と続けて。 「その答えを聞かせるのは酷でしょうが、 高学年の君たちに隠すことではありませんね。 私の同級生に、治らない子はいました。 全員が完全に治って出ていけないのを私は知っています。 ラピスさんの病気、……自覚しているだけでどんなものなのか よければ教えてくれませんか?」 (-51) 2022/05/01(Sun) 4:08:06 |
【秘】 月鏡 アオツキ → 神経質 フィウクス「したいことですか〜。 教育実習生としての私に聞いていますか? そんなの、 私がやらなくてはいけないことに決まってるじゃないですか。 君を特別扱いしているわけではありません。 苦しんでいる生徒全てに与えられるべき権利です」 誰かを贔屓しないで助けるなんて、できるわけないじゃないか。 優しいだけで人が救えるのなら、皆の病気はとっくに治ってる。 連れていった場所はとある寮の一室。 今は使われていないようだが完全一人部屋のようだった。 「……最近は二人一組が流行っているみたいで羨ましいです〜。 前は一人部屋が多かったんですよ、こんな風に。 食事をとる間や、休憩時間に使ってみたらどうでしょう。 鍵は貸してあげます」 机にひとつの鍵をおいて天井や壁をみて、小さく口を開く。 普段よりは聞き取りにくい声。 「……君まで卒業したらいなくなってしまうんですか?」 (-52) 2022/05/01(Sun) 5:32:00 |
【秘】 月鏡 アオツキ → 神経質 フィウクス呟いた言葉をなかったかのように多く続ける。 もう立ち去ろうとしているかのように。 現に言うだけ言って、食事を渡せばいなくなる予定だ。 「意味がない最悪の人生だったと決めつけるのは、 死んでからにしましょう、その瞬間まですべては決まっていません」 「新しい何かを見て、聞いて、 立ち止まらずに行動しなければ、なにもせずに朽ちるだけ」 「私は、君との時間を有意義に感じていますよ」 (-53) 2022/05/01(Sun) 5:48:05 |
【秘】 月鏡 アオツキ → 神経質 フィウクス/* 父親です。2通の秘話の時間が空いて申し訳ありませんでした。 お詫びにオレンジをつんできました。オーブンでブンしてくださいね。 (-54) 2022/05/01(Sun) 5:50:49 |
【鳴】 月鏡 アオツキ声をかけるのも日常化してきて。 休み時間にも時間はとれるかと、黄緑の姿を探ししつつ。 胸のなかで自分の立場を確かめる。 一人のために尽くせるからだでも立場でもない。 そんな自分が、潰れずに皆を支えられる? 早くも壁にぶつかった気分だった。 「バレンタイン君は」 「好きな子はいないんでしょうか……」 お陰で真顔で訪ねる会話もふざけたものになってしまう。 『私とかと付き合ってみるのはどうですか〜?』 愛の言葉はどこからともなく降ってくるものだ。 (=0) 2022/05/01(Sun) 6:05:17 |
【秘】 高等部 ラピス → 月鏡 アオツキ『アオツキ先生なら、なれるように思います』 勝手に自分が思うだけ、だけど。 なんとなくそういう要領が良い人に見えたから。 『私も、このままでは治らないかもしれないと薄々感じていました』 「………」 じいっと、自分の手袋を見た。 特別隠すようなことでもない。 『身体の一部が、石に変わる病気です』 片側だけ外された手袋。 その下には、皮膚が部分的に何か硬い物質で薄く覆われた手が現れる。 深い青色。 生徒の瞳と同じ色をしたそれは、ラピスラズリによく似ている。 (-56) 2022/05/01(Sun) 7:48:48 |
【秘】 月鏡 アオツキ → 雷鳴 バット「バットくん、お話をしましょうか〜」 明るく振る舞う姿を作ろうとしていることを。 それが偽りではなく、苦労をしながら声を出していることを。 からだが動かなくなることも、演技などではないことをあなたは知っている。 「先生と生徒の時間です」 例えそれが真似事で、なにも成果がなくとも。 先に、何があろうとも無駄だなんてことはないのだ。 二人の寮の部屋で、甘い香りに包まれながら時間が流れている。 時計を用意して、長時間は話さないことをはじめに決めた。 「……口で言えないこともあると思います、だから、 訪ねたいことはここに」 そう、君の手元へ紙を渡す。すべて手書きで何項目かの質問と解答欄があった。 ・森で怪我はしていますか? Y/N ・普段から森へと向かう理由を教えてくれませんか? Y/N ・何か悩みを持っていますか? Y/N 「NOにかかれたことは問題なしとして話を進めましょう」 (-66) 2022/05/01(Sun) 12:50:10 |
【鳴】 月鏡 アオツキ「 はい、いましたよ〜 3年前です。たった3年、されど3年です」 「だいすきな子がいました。それはもう〜 今もこの胸にしっかりと刻み付けられている子が」 「その子は、 病気が治らず卒業を境に私の前から姿を消しました」 始終真顔で、なんともないように。 卒業をしても病気がなおらなかったこと。 そのあとの生活が明るくならなかったこと。 幾つかがこもった紛れもない事実を告げた。 「あのときの私がちゃんと隣で寄り添えたら 今もあの子はここにいて、無事だったのかなぁ〜、なんて。 代わりにしているみたいですか? ……なにもしてあげられませんでしたからね〜。 学生の頃なんて勉強と、先生の言いつけを気にしてばっかで」 『好きじゃないから必要ない』 ここでの生活に愛だの恋だのを求めている余裕があれば、 また私も彼も変わったのかもしれなかったな。 (=2) 2022/05/01(Sun) 13:09:50 |
【秘】 月鏡 アオツキ → 高等部 ラピス「こんなに綺麗な病気が存在するんですね……。 ここまで広範囲ですと手術で取り除ける部分を越えています。 治療法と再発防止を見つけることが先決でしょうか〜…… 私実習生になれたのに、まだ皆さんのこと 沢山聞かされているわけではなくて。 もどかしくて、少し情けないです。 治し方も、知っている先生はいるかもしれませんが…… 知っていれば行動に移しているはずですよね 」絶対の信頼を持っているのか、はたまた逆か。 一人の人間が思ったことが可能であれば、とっくに対処はとられているだろう。つまり、方法が見つかっていないか、あるいは態と放置をされているか。 あからさまな異変を持つ生徒たちを前にすると、嫌でも気付いてしまった。 「動かせる技術は学校の外でみたことがあります。 それはお金がかかって偽物の手をつけることになりますけど。 好きですよ〜、この色。 髪のメッシュも一緒で、私ともお揃いですね。 でも、君は嫌いだったりしますか……? この手のこと」 (-68) 2022/05/01(Sun) 13:29:26 |
【秘】 雷鳴 バット → 月鏡 アオツキ備え付け、或いは青年が貴方に用意した椅子は、 背もたれから肘掛けにかけて毛布がかかっている。 万一の時に運びやすいように、一人の時に倒れても頭を打たないように。 そうした小さな積み重ねを貴方が受け取るかどうかは別の話。 こくりと頷いて、貴方が用意した時間へと青年も都合を合わせる。 受け取った紙をじっと見下ろして、さらさらと書き進める。 ・森で怪我はしていますか?……N ・普段から森へと向かう理由を教えてくれませんか?……N ・何か悩みを持っていますか?…… 途中でふ、と顔を上げた。 困っているみたいに言葉を探して拾い集めて、貴方に問いかける。 「なんでもいい?」「病気に関わるかわからない」 「僕は継父母が僕の"何を"問題にして」 「ここに連れてきたのか知らない」 「いつもよく眠れなくて、授業中に眠いことも」 朝、森から帰ってきたのだろう青年はいつも寝起きが悪くて眠そうで、 埋め合わせをするように夕日の内は飼育小屋の近くでうとうととしている。 時折、教員から注意を受けることもあった。 成績についても含め、おとなしい彼はしかし模範的な生徒ではなかった。 貴方と同室になったのはいつからだったか、 さておきそうした行動の是正についても、ひょっとすると期待されていたのかもしれない。 (-71) 2022/05/01(Sun) 14:01:27 |
【秘】 高等部 ラピス → 月鏡 アオツキ『好きでも嫌いでも、ないと思います』 硬質化した皮膚。 まるで鎧のように身体を包んで蝕んでいくような。 手を握って開く。 その度に少し軋むような感覚を訴えてくる。 今されている治療は、抑制効果のある薬を飲むだけ。 大人が言うには、それ以上のことは"研究中"らしい。 『ただ、手が動かしにくくなるのは困ります』 長い施設での生活で文字を書くことにも慣れてきた。 けれど、また進行して支障が出るのは困ってしまう。 病が進むとどうなるのかは自分でも確証が持てないが、今より不便になるのは間違いないだろう。 『治るかわからない子ばかりだから、治るかもしれない子を優先するのは仕方のないことなんでしょう。 私もそれが合理的だと考えています。 外の技術で治るかもしれないのなら、尚更です』 (-72) 2022/05/01(Sun) 14:22:06 |
【鳴】 月鏡 アオツキ「プライベートを持ち込むことは、生徒に真摯に向き合っているように思われないとマニュアルにありましたから……」 誰にでも優しく、平等に接しなさい。 特別扱いはいけません、恋愛沙汰も起こさぬように。 生徒たちの平穏を守って、規律正しく、 「言われてみれば、こんな話をしてしまう時点で失格だったみたいですね〜」 先生、アオツキにそんなことができると思っていたんですか。 実習生として、失格だ。 固執したらいけない、仕事で義務。 誠実ではない。生徒たちを昔の思い出と重ねるなんて。 それでも、ここでの生活に諦念を抱えることが正しいとはしたくなかった。 見つめ返す視線を僅かにそらした。 表情こそ変わらずとも、視線や僅かな動きは感情の表れだ。 (=4) 2022/05/01(Sun) 15:37:30 |
【鳴】 月鏡 アオツキ「試して、ってそんなの〜……」 試さなくてもわかるに決まっているのに。 「君が完治して元気になれば、誰でも和らぎますよ。 私以外の先生も、生徒もです。 ずっと先ですから、きっと ――その頃には私は正規の先生になれる頃でしょうか」 そんな両方が叶う未来が、何処かに存在するとしたら。 どれほど嬉しいことだろう。 (=5) 2022/05/01(Sun) 15:38:07 |
【鳴】 月鏡 アオツキ「結局。代わり云々のはなしですけど……、 過度な期待して欲しくないと言うのも今のうちです。 これは私の中で実習生として以上に、 個人の感情で完治を望んでいるのと同じです。 重く、辛く残り続ける呪いになっておかしくないもの。 ……それを私は課させて、君は抱えないといけないんです。 私は、ずるい大人ですから。 これからも多くの生徒に期待と歓喜と絶望をするでしょう。 それでもこうして話し合った君たちには、 ちゃんと後悔をしないように、無理をしないで生きて欲しい。 それだけが望みです」 (=6) 2022/05/01(Sun) 15:48:32 |
【秘】 激昂 フィウクス → 月鏡 アオツキ「俺は あんた は何がしたいんだと聞いているんだ」「どいつもこいつも綺麗事や立場や肩書きを言い訳にして 自分が何をしたいのかをはっきりとさせない奴ばかりだ ──どいつもこいつも、具体的な事は何一つ言いやしない!! 」抑圧し切れなかったヒステリーの発露。 声を荒らげて、自身の顔の片側を隠す髪をぐしゃりと掴んだ。 誰も彼も具体的な事は何も言ってくれはしない。 どうしたらいいのかは教えてくれはしない。 この病と正しく向き合ってくれはしない。 鬱屈した感情を吐露しかけて、膨大な理性が押し留めた。 「……まどろっこしいのは嫌いだ。」 (-81) 2022/05/01(Sun) 16:00:35 |
【秘】 苛々 フィウクス → 月鏡 アオツキ「俺は依怙贔屓されたいわけじゃない。 他の奴等と平等に扱われたいわけでもない …… 教育実習生だから 、建前としてそういうふうにしなきゃならないってなら。 好きにすりゃいいさ。俺はそんなもの望んじゃいないがな」 「これは受け取っておくが。 あんたからの贔屓だとは思ってない。 不愉快なものを隔離するのは──当然の処置だからな」 溜息混じり、どこか投げやりに言い放って。 指先が机に置かれた鍵を叩く。 優しさで救えないものに対しできる事は、悪化させない事だ。 或いは、他を助ける為の尊い犠牲くらいにはなるだろうか。 同室の彼とは、今までの数年間。 何だかんだと大きな仲違いを起こす事もなく、 上手くやって来た方ではあるけれど。 場合によっては。これからは、そうもいかないだろう。 (-82) 2022/05/01(Sun) 16:05:14 |
【秘】 失意 フィウクス → 月鏡 アオツキ「……たとえ今この一瞬が有意義なものであろうと」 ぽつり、殆ど独り言のように。 立ち去ろうとするあなたを引き留めはしない。 だから、これを聞かずに立ち去る事も、あなたの自由だ。 「きっと未来がそれを台無しにする。 …俺達に新しい何かを見せず、聞かせず 外の世界から隔離して、立ち止まらせているのは」 「俺から卒業したその先を奪っているのは。」 「他でもない、この場所«ギムナジウム»だろうが…」 (-83) 2022/05/01(Sun) 16:05:59 |
【秘】 神経質 フィウクス → 月鏡 アオツキ/* オーブンの息子です。 失礼、レスがデカくなってしまいましたわ。 このオレンジ……いったいどこから…… ブンッ… (-84) 2022/05/01(Sun) 16:08:40 |
【秘】 月鏡 アオツキ → 雷鳴 バット今日も上の二つの返答は変わらない。 怪我は相変わらずなく、異常なし。 報告はこれだけですんでしまうのが実情だ。 上は解決に手を貸してくれず、生徒のためを考える実習生という立場になんでも乗せたがっている 成功も失敗も関係ない、うまくいかなければ廃止されるだけの使い捨てだ。 「森のことは……今日はこれでよしとしましょう。 話せないことはそれ以上聞きません……、おやおや? ええ、なんでも良いですよ〜」 そんな不満も読み取られているのか、酷く、本当に、居心地が悪いほど良い。 ダメにされそうだ、ここの部屋は。 思わず変な声が出そうになる、気を引き締めなければ。 (-89) 2022/05/01(Sun) 16:53:05 |
【秘】 月鏡 アオツキ → 雷鳴 バット「ここに、"何を"、ですか……。 はじめに実習生として聞いている事を説明をしましょう。 この学園の中で暮らしている生徒たちは、 小さくとも大きくとも悩みを抱えています。 先生方は、心の病や身体的なものに詳しい人から あまり知らない人まで様々です。 彼らは全力を尽くして ……治療または改善に取り組んでいると聞かされています」 実情を完全に理解はしていない、暗にそう含めながら言葉を続けた。 「バットくんの今のご両親は、君に何かしらの不安を抱えていたのかもしれません。 ここに連れて来た理由で思い当たるのは、 君の治療、または……自由を押さえつけない為。 模範解答はこの辺りでしょう。 私がみる限り、君には……夢遊病に近しいもの。 または過眠症がみられます。 強いストレスなどで生活のバランスが崩れてしまうことです。 これが起きると、周りの人間は君を心配します。 朝起きて、昼に活動して、夜に寝ることができなくなり君も周りも困ってしまうのです。 人間は眠る時間と社会での活動時間が決まっていますから。 病であるか体質であるかの判断ができなかったのかもしれませんね〜。 どうでしょうか、彼らは以前何か言っていませんでしたか?」 (-90) 2022/05/01(Sun) 16:57:09 |
【秘】 雷鳴 バット → 月鏡 アオツキ「うん」「そうなんだって知った」 「ここはどこかに傷のある子どもを」「治してあげる場所」 ギムナジウムはどんな場所なのか。貴方の口を通して噛み砕かれて。 元あった認識とまじり、それが何かというのはきちんと理解された。 おそらくは大きく違えているわけではない、その背後に何があるとしても。 病や心の瑕疵に対するアプローチは確かに成されているはずなのだ。 「そう……」「ツキにも、心配させてる」 「でも僕は」「夜の方がうまく身体が動くから」 「上手く寝られないと」「うるさくしてしまうし」 まごつくような言い回し。決して困らせるために問題行動をしているのではないと。 けれども現状貴方の悩みのタネの一つとなっているのだから、それは詭弁だ。 弱々しい反論は、本当は自分の行動は良いものではないというのがわかっているから。 しゅんとしたように大きな体は肩を下げて、普段よりも小さくなったように見える。 貴方の言っていることは優しいし、正しいものなのだ。 それから。貴方への問いには随分時間をかけて答えた。 言うべきか迷ったふうではあった。これもまた、Noと答えてしまえばよかったかも。 けれどちらちらと貴方の目を盗み見て、反応を伺って。 たっぷりと時間を掛けた後に、青年は答えた。 → (-112) 2022/05/01(Sun) 19:59:53 |
【秘】 雷鳴 バット → 月鏡 アオツキ「僕がいると」「空気が悪くなる」 「眠れずにいるのが」「もぞもぞうるさい」「鬱陶しい」 「昼間は働け」「役立たず」「"病気のこども"を引き受けるんじゃなかった」 並べられた言葉は、"彼らが以前言っていた言葉"だ。 写しのように並べられた言い回しにはたっぷりの悪意が含まれていた。 青年のものではない誰かの感情は、決して子供に向けるものではない。 青年がギムナジウムにやってきたのは小等部の頃、五年以上前の話だ。 当然それ以降、家族らしき人々と顔を合わせたことというのは、無い。 「僕がここにいるのは"病気のこども"だから」 「みんなは、"病気の"子供」「違うものなのは、ここに来て知った」 「僕は"病気の""病気のこども"なのかな」 (-113) 2022/05/01(Sun) 20:00:14 |
【秘】 月鏡 アオツキ → 高等部 ラピス「ラピスさんはそんなことまで気にしているんですね〜。 私や先生達がが言わなくとも、きっと君は我慢してしまうのでしょう」 僅かに声が小さくなる。図星だった。 大人は合理的な事を望み、そして都合が悪いものを後回しにして。 時には、不幸だって利用する。 「謝れなくて、ごめんなさい。 君につきっきりになれず、治療に専念出来ないことを 私の立場から心を込めて謝罪することが出来なくて。 全員に手を伸ばして救えるほど出来た大人達じゃ無いんです。 隠れて意地悪する悪い人もいました、今もいるかもしれません。 それでも治療法が見つかってその手が治ることを 少なくとも"私たち"は望んでいます。それだけは確かです。 病気で居続けて欲しいなんて思っていません」 そっと傷つけないように深い青に手を伸ばした。 美しいのに、その輝きが彼女の心をむしばみ続けてしまう。 「……応援させてくれますか? 助けになると言いながら、何にも出来ないままの先生ですが〜。 傍で見続けて、声をかけることは出来ると思うんです」 (-124) 2022/05/01(Sun) 21:43:08 |
【秘】 月鏡 アオツキ → 雷鳴 バット「――君は」 ギムナジウムで、君に対する正しい治療は行われてこなかった。 素人でもわかる、早く密接に話し、確かめれば良かった。 だが一体何ができただろう。 「君たちは、数多く居る"普通の子"とは違います。 それは、"病気の子"というひとくくりにして語るにはあまりに難しいです。 治らない子は居たんですよ。 医学やまじないでどうにもならなかった、 体の体質から、異常がでていた子が」 「だから私から見て、 君が"病気のこども"かどうかは――わかりません!」 病気という言葉は悪い言葉ではない。 しかし、君に対して"病気のこども"という言葉は、 深く鈍く重りのように積み重なっているように見えた。 (-125) 2022/05/01(Sun) 21:44:02 |
【秘】 月鏡 アオツキ → 雷鳴 バット「人は、"病気"となんでもかんでも一つの言葉に納め過ぎですよ〜。 君の保護者の方も、金銭面や心情にゆとりがあれば、 もう少し優しい言葉をかけてくれたと思います。 ここに送ったのは、解決方法がわからなかっただけなのです」 君が夜眠れないのなら、その手を引いて一緒に歩きます。 一度学業は休んで、昼間は眠って貰って。 徐々に時間をずらせば、皆と同じように過ごせるのかも。 一日か二日ぐらい、私がなんとかしてみせます。 「起きられるようになっても、 朝日や日光を浴びて体調が悪くなる体質もあるようです。 そうなれば簡単に解消できる問題ではなく、 ……君の言う"病気のこども"、ということになるでしょうか。 だから、今はわかりません。 君の病を、正しく知りたい。 これから私に、向き合わせてくれませんか」 そっと右の手を君のどこか悲しそうな顔に伸ばす。 幼い子供に降りかかり続けた悪意。 正しい生活リズムという形で治り続けなかったものが、歪みを見せている。 もう少し気付くのが早ければ、しっかりとその手を掴んでいれば。 何かが急速に変わることもなく、緩やかに君を見続けられていたのだろうか (-127) 2022/05/01(Sun) 21:48:40 |
【秘】 高等部 ラピス → 月鏡 アオツキ「………」 緩く首を振る。 謝るべきはあなたではないと思ったから。 優先されるものが何かわからないほど、子どもでもなかったから。 鉱石特有の滑らかな感触が指先に伝わるだろう。 ことり。 机と触れ合った部分から、作りものみたいな硬い音がする。 指先が触れた部分から、慮る気持ちが沁み込む。 目を閉じてその言葉を反芻した。 『ありがとうございます、先生』 『誰か一人でも自分の味方がいると知っていれば』 『きっと私はまだ頑張れます』 治ることを望んでくれる人がいるのなら。 見守っていてくれる人がいるのなら。 『病気を治して外に行こうって、指切りをした子もいるんです』 『だから、大丈夫です』 (-137) 2022/05/01(Sun) 23:58:49 |
【秘】 月鏡 アオツキ → 神経質 フィウクス「何がしたいかって、 先生になるための勉強と経験に決まってるじゃないですか〜」 模範的な回答なら、生徒の健やかな生活と不安をなくすこと。 「朝食の時間から日が落ちるまでは教育実習生です。 プライベートなことも話せないですし、 上から聞いたことも大してないで曖昧なことしか…… あらら、こんなことは聞きたくないですか。 建前は大事なんですよ〜。 仕方ないですね、今は……私が作った個人面談の時間。 私の善意がひねくれて伝わるのも、 君が諦め続けているのも放置したくありませんし、 その無駄と言われたことに口を出しましょう」 → (-138) 2022/05/02(Mon) 0:04:37 |
【秘】 月鏡 アオツキ → 神経質 フィウクス扉を閉めて、一言。 一つ笑いでもすれば和らぐ空間は冷え切っていて。 「君の卒業の先を奪っているものは知りませんが〜 私はここに来たときから」 「この場所《ギムナジウム》を壊したいんです」 「だから戻ってきたんですよ〜。 私の愛した子を奪ったこの場所に。 君の心が和らぐことも、ここの暮らしが多く変わることも。 私が先生になって、ルールを作れるように。 みーんな、先の未来を見せるためにですよ」 (-139) 2022/05/02(Mon) 0:06:01 |
【秘】 神経質 フィウクス → 月鏡 アオツキ「……動機のわからない善意は気味が悪い」 理由の無い善意や建前ばかり見せられたって気味が悪い。 悪意であった方がまだ幾らかマシだ 。大人だから、実習生だから、それが普通の事だから。 そんな薄っぺらなものではなくて。 大抵は何か、行動の動機となるものが、その奥底にあって。 そうでないものは、ただ、なにもない。 「それと比べれば、まだ理解が及ぶ。 俺があんたの思い通りになるかは知った事じゃないが。 いつかあんたがルールを作り、暮らしを変え、 この場所の在り方を変える事は否定も肯定もしない」 それが真実にしろ、偽りにしろ、それらのほんの一端でも。 何れにしても、がらんどうか、何かが在るのかさえわかれば良い。 今この場に於いて、それ以上を追及する事は重要な事ではない。 「だが、もしも、万が一 ──」 「──あんたの個人的な報復の為に、無理矢理に 外では生きられないような 、ここにしか居場所が無い奴等が追い立てられる事になるなら」 (-161) 2022/05/02(Mon) 2:48:44 |
【鳴】 月鏡 アオツキ「あらあら〜……そうですね〜。 私は どっちも 、です。先生には内緒ですよ」「ここでは、マニュアルに従わないと先生になれません。 でも従順に聞いているだけでも目指す先生にはなれません」 「大人になるとずるいことばっかりおもいつきますから〜。 つまり望まず規律正しく見せています」 全てマニュアル通りに。 そうしなければ、長くここには居られない。 ギムナジウムの中で"悪い子"と判断されてしまえば、 先生になれそうなこの人生に傷がついてしまうかも知れない。 (=9) 2022/05/02(Mon) 3:00:14 |
【鳴】 月鏡 アオツキ「私は、"病を治せる先生"になるために来たんです。 それを私だけじゃなくて、生徒達みんなが喜ぶように。 バレンタインくんの重荷にならないのならよかった〜。 君は私の大切な、 実習生として受け持ったはじめの生徒です。 幸せになってくれませんと、泣いちゃいますよ」 たとえ、この抱える病が治らなくとも。 「報酬がなければ、私だって心が病んでしまいますからね。 もっと笑顔が溢れる学園にしていきましょう〜」 無表情で見つめ返し、自分の口元をわざと指であげる。 夢の中のような、絵空事のような。 そんな甘い言葉を吐いて励ますのが、アオツキだった。 (=10) 2022/05/02(Mon) 3:02:33 |
【人】 月鏡 アオツキ>>42 イシュカ 「イシュカ? あらあら〜、一人でこんな時間に。 甘い香りに釣られてきちゃいましたよ〜。 何か作るなら教えてください、何作るんですか?」 ラピスとすれ違いざまにあらわれたのは無表情でストールを肩にかけ出歩くアオツキだ。 消灯時間に一人でである。 声は小声で騒ぎたてはしないが、 君の手元を見れば納得したように頷き。 適当な椅子に座って膝を組みながら頬杖をついた。 「丁度良かった、例の定例会。 この間出来なかったじゃないですか〜。 いつにします? 小等部の子達の話沢山ききたかったところなんです」 今日も静かで、何事もなければいいのだけれど。 そんな事を宙に呟きながら、同僚を見守っていた。 (43) 2022/05/02(Mon) 3:16:57 |
【秘】 月鏡 アオツキ → 高等部 ラピス「あら〜指切りは、もしかして同室の…… あまり外の話は私はしていないんですよね。 そうですか……大丈夫……。 少し安心しました、そう言ってもらえて。 さあて、今日はこれで終わりにしましょう〜。 お時間ありがとうございました」 形だけの書類に書いたのは異常なしと、 治療の経過の報告申請あり。二つの文字列の最後にアオツキと一筆続けて。 「私たちは"生徒たち"の味方です。 卒業しても、ずっと」 「あ、でも声は病気で出せなくなったるんですか? それとも他の? 今度は悩み事じゃなくても、楽しいことがあったら知らせてくださいね」 (-172) 2022/05/02(Mon) 6:16:20 |
【秘】 高等部 ラピス → 月鏡 アオツキ同室者と交わした約束。 見守ってくれる大人たち。 それらがいるなら、大丈夫だと思えた。 『声も病気のひとつです』 『中等部に入った頃に。』 それまでは普通に発話ができていたことを記録で知っているかもしれないし、実際に見たことがあるかもしれない。 『またお話をしたいです』 『私もアオツキ先生のお話が気になりますから』 『先生のご病気は治ったのか、とか』 かつてこの施設に居たのなら、同じように何かを抱えていた筈だと。 ペンを走らせている間に自分も黒板にかつかつ、チョークを走らせる。 『今日はありがとうございました』 始めと同じようにお辞儀をして。 何もなければそのまま空き教室を後にする。 (-182) 2022/05/02(Mon) 11:51:20 |
【秘】 月鏡 アオツキ → 神経質 フィウクス「動機がわからないですか? 親が子を育て、先生が生徒の話を聞き最善を尽くす。 これが善意だなんて おかしいですよ〜。 野生の動物にすらある本能、、 その善意と呼ばれるものの正体は社会的責務です。 君は本当の善意というものから遠ざけられすぎました。 社会にすら出ておらず人生の殆どをここに費やし、 ……改善もされなければばそうもなる、 そう言いたいんでしょう? 14年間いた私がいっているんです。 おかしくない、自然のことですよ。 かけらも理解できない子には少々過激な言葉を使わないと 理解してもらえないと思ったので……おわかりになってもらえて良かったです」 お断り、と告げられてさて。 「君に関係ない。何年も先のことだ」 返したのは、表情に唯一合った冷たい言葉だ。 (-188) 2022/05/02(Mon) 15:19:19 |
【秘】 月鏡 アオツキ → 神経質 フィウクス「"外では生きられないような"? "其れは一体どんな方"でしょうね」 例えば。ここが好きだと言う誰か。 例えば。ここでないと家が与えられない子供達。 例えば。ここの教師になるといって卒業後した、誰か。 例えば。外の世界に行かず生涯をここに捧げようとした、誰か。 「それが"生徒"である限り私はそんなことをしませんよ。 なにかあれば……動きやしませんか。 そんな無駄な善意、あるわけありませんから」 (-189) 2022/05/02(Mon) 15:21:10 |
【人】 月鏡 アオツキ>>44 イシュカ 「一時間ぐらい誤差ですよ〜。 味見させてくれますか? それとも、余分に小さなケーキを作ってくれてもいいですよ、二つです」 期待をしないかる口を叩いて瞳を閉じた。 夜更かしをして明日の朝に響くのは自分だ。 規則正しく生徒の模範を求められている限り、体力は使わぬよう休息は取っている。アオツキは不良のイシュカとはちがう。 「なにいってるんですか、イシュカ」 「受け持つ可能性が一番たかいのは小等部の子、ですよ〜。 私たち、なんのために教育実習生をしているんですか」 先生 、になるためでしょう?静かな夜の後ろで小さな獣たちが戯れている。 「明日ですね〜、仕事が終わったらにしましょう。 もちろん私よりは生徒を優先するんですよ、 夜眠れない子はここにたくさん居るんですから」 夜更かしをしすぎて朝に影響が出なければ良いけれど。 変わったものも、変わらないものもある。嫌でもわかったことだ。 (48) 2022/05/02(Mon) 16:31:05 |
【秘】 失意 フィウクス → 月鏡 アオツキ「いいや」 冷たい言葉に動揺は示さない。 薄っぺらな、或いは本心からの、何れにしても。 善意で接されるよりよほどやりやすい。 「俺の価値はこの病だけで、」 「俺の居場所はここしかない」 「外の世界に居場所は無い。 俺は今更、健全な人間になんかなりたくはない 仮にそれが否定されるなら──停滞が、許されないなら。 それは俺にとって無関係な事ではない。」 (-197) 2022/05/02(Mon) 16:38:51 |
【秘】 苛々 フィウクス → 月鏡 アオツキ「人間は社会の中で生きるべきだとか、」 「ただ、病気が治って、卒業する事が万人の幸せだとか」 「そんなのは幻想だ、押し付けがましい、やめてくれ」 どこか投げやりに、吐き捨てるように言い放って。 手の掛かる問題児は、それきり口を噤んだ。 (-198) 2022/05/02(Mon) 16:39:14 |
【秘】 月鏡 アオツキ → 神経質 フィウクス「君は愛されているんですね〜、その病に」 「心地良いですか? そうですか〜」 「その言葉が真意かはともかく。 君の主張としては上に伝えておきましょうか。 個人面談ですからね〜、将来の道をどう進みたいか 本人の口から出たことは伝えるようにしているんです。 素直になれば良いのに気難しいですね。でも…… 停滞を選ばせるのは大人ですよ? 私が動いても動かなくても、君は望まない道を行くんです。 君に関係ないんです、此れから先の話なんて。 あははっ、建物を爆発させたら関係あるかもしれませんね〜」 ■■■■は、卒業の先の未来を語らなかった。 ■■■■は、共にいる事だけを誓ってこの手を取ったのだ。 (-203) 2022/05/02(Mon) 18:05:02 |
【秘】 月鏡 アオツキ → 神経質 フィウクス「君が不満に思っていたことですが……。 病気を治したい子を治さない、病気を治したくない子を治す」 「この二つに違いがありますか? 生徒たちは選べもしません。 治療法が確立しない、優先順位がある、 外の世界で解決すること故に回しにする。理由は様々です。 止まらされているのと動かされていることは 実質、変わらないんですよ〜」 治した方が都合が良い治さない方が都合が良い。 故意ではなくとも、損をする人間はいくらでもいるだろう。 外の社会も、ここでの社会でも、人の意思関係なく行われていることだ。 「嫌な話を聞いて嫌な気持ちになってさぞ嫌な気分でしょう。 きっと私は君の"平穏"を壊しかねない厭な奴です」 また、顔に感情がでないことを喜んだ。 今アオツキの顔が表情豊かであれば、きっと。 「せっかくだから、最後に。 初めから君に居場所なんて、あったんですかね? その病が治ればなくなる居場所や価値にすがるより、 君も、真の不変を愛せたらいいですね」 背を向け、ドアノブを握り、廊下へ一歩踏み出した。 ああ、食事を運ばなければ。あの子はもう食べただろうか。彼は居眠りをしているかもしれないな。今日は彼女にも声をかけないと、本当、先生をするのは大変です。 いつだって、アオツキという人間は反面教師だった。 (-206) 2022/05/02(Mon) 18:09:39 |
【秘】 雷鳴 バット → 月鏡 アオツキどうだろう、或いは適切な治療なんてのは誰にも出来なかったのかもしれない。 ギムナジウムは万能ではない。無能でもない。決して実績がないわけではない。 それでも出来ることに限りはあるものだ。 人間の頭にはどうしたって測り間違いがあるものなのだから。 ぱち、ぱちと目を瞬かせたのは貴方の言葉に驚いたからなのかもしれない。 自分の意見がそんなふうな貴方の態度を引き出すことになるだなんて、 青年のほうは少しも思いはしなかったのだろう。 ちょっとだけ怯んだ様子なのは、自分の状況を意識的には酷だと思っていなかったからだろう。 無意識的には悲鳴をあげているからにこそ、こうして挙げたのだろうけど。 「……」「ごめん」 「困らせたかったわけじゃ」「なくて」 「そういうことが」「知りたいのかと、思った」 青年の拙い頭でどれだけ貴方の言葉と、その裏にある想像を理解できたか、 それは青年自身にもはかれないことではあるけれど。 話せないことがあるのを加味した上で、貴方の伸べる手に答えたかった。 頷いて、きちんと確かに貴方の目を見る。 「わかった」「少し、考えてみる」 「全部聞くことは出来ないだろうけど」 「ツキが俺に掛けてくれる言葉とか」「気持ちとか」 「ちゃんと受け止めて」「返せたらいいと思うから」 ころ、と傾いだ頭は貴方の手の中に収まるように。 高いところに据わった重しを、果実の落ちるように預けてみた。 (-218) 2022/05/02(Mon) 20:10:54 |
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