【秘】 よろず屋 シラサワ → 書生 シキことり、ことり、と、足音響く、薄暗い祠の中。 僅かな灯を反射するのは、澄んだ海の色。 異様な雰囲気、始まりの巫女の嬌声。 じっとりと肌に纏わりつくような空気。 印を刻まれたシキが いちどき連れてこられたであろう『神狼の祠』。 そこに、この海の持ち主のシラサワという男は 散歩でもするような気軽さで現れた。 「シキはん、元気しとる?」 祠には、島民の神狼派が集まっている。 男であろうと女であろうと、この祭の熱気にあてられて、 肉欲を貪る狼がこの場には多くいる。 今のシキはどんな状態だろうか? 狂気で爛れたこの空間で、狂気に呑まれず男は居る。 ──それは、何を意味するか。 (-26) 2021/07/23(Fri) 9:39:34 |
【秘】 書生 シキ → よろず屋 シラサワはたして、己の身に迫る"それら"を気取ったかのように 暫し暗がりへと姿を隠していた青年は 呆気なくその身を捕らわれ、島の掟に依って囚われた。 如何なるようにしてそれは為されただろうか。 青年は、己を捕らえた者たちの顔を垣間見れたのだろうか。 何れにせよ、しかない書生に努めるだけの若人一人に 迫る"遣い"たちの手を払う力など有りはせず。 「......。」 闇を孕むような祠の中に在って、己に刻まれたその印を ただ指でなぞり、顔をもたげ、暗い目を凝らし 周囲から聞こえる不徳な音色に、耳を塞ぐばかりであった。 「...シラサワ、さん」 貴方の声が聞こえれば、青年は表情を向ける。 蒸れるような熱に満ちた、肉を貪る獣の窖の中で 煌めく海をじっと見つめる若き眼は 哀疑交々な色に濡れ満ちていた。 (-28) 2021/07/23(Fri) 13:56:57 |
【秘】 よろず屋 シラサワ → 書生 シキまぁ、自分の存在がシキに 安堵を伝えられるとは思っていない。 それでも調子変わらず明朗に、 狂気の熱をモノとも思わぬように。 男はシキの眼前に立っていた。 「……言うたやろ。選ばれるて。 まぁ、島外のもんばっかり選ぶ思わんかったけど。」 シキを真っすぐに見つめる海は、 嘘偽りの濁りなど在りはしなかった。 するりと隻手を軽く振れば、 ブレスレットの揺れる音と共に、近くに居た島民が遠ざかる。 出来るのだ、この男には。それが、彼の前で証明された。 人払いをし、数歩、そちらへ歩む。 島民のギラついた舐めるような視線よりはマシか。 はたまた、この男相手から逃げようとするか。 (-29) 2021/07/23(Fri) 14:24:18 |
【秘】 書生 シキ → 忘れ屋 沙華はたして、己の身に迫る"それら"を気取ったかのように 暫し暗がりへと姿を隠していた青年は 呆気なくその身を捕らわれ、島の掟に依って囚われた。 如何なるようにしてそれは為されただろうか。 青年は、己を捕らえた者たちの顔を垣間見れたのだろうか。 何れにせよ、しかない書生に努めるだけの若人一人に 迫る"遣い"たちの手を払う力など有りはせず。 「......。」 闇を孕むような祠の中に在って、己に刻まれたその印を ただ指でなぞり、顔をもたげ、暗い目を凝らし 周囲から聞こえる不徳な音色に、耳を塞ぐばかりであった。 「...沙華、さん...」 あなたの声が聞こえれば、青年はゆっくりと表情を向ける。 蒸れるような熱に満ちた、肉を貪る獣の窖の中で なおその闇を際立たせる二つの黒を見つめる若き眼は 隠しようの無い、底深い怖れを溢れさせていた。 /* ★狼藉フリーです、お好きにどうぞ★ (-30) 2021/07/23(Fri) 14:31:34 |
書生 シキは、メモを貼った。 (c1) 2021/07/23(Fri) 14:48:03 |
書生 シキは、メモをはがした。 (c2) 2021/07/23(Fri) 14:48:15 |
【秘】 書生 シキ → 左方舞 五十鈴はたして、己の身に迫る"それら"を気取ったかのように 暫し暗がりへと姿を隠していた青年は 呆気なくその身を捕らわれ、島の掟に依って囚われた。 如何なるようにしてそれは為されただろうか。 青年は、己を捕らえた者たちの顔を垣間見ただろうか。 何れにせよ、しかない書生に努めるだけの若人一人に 迫る"遣い"たちの手を払う力など有りはせず。 「......。」 闇を孕むような祠の中に在って、己に刻まれた印を ただ指でなぞり、顔をもたげ、暗い目を凝らし 周囲から聞こえる不徳な音色に、耳を塞ぐ。 「...五十鈴さん、あなたは...」 あなたの声が聞こえれば、青年はじっと表情を向ける。 蒸れるような熱に満ちた、肉を貪る獣の窖の中で 憤りに濡れるあなたの顔を見つめる若き眼は どこか、やり場の無い後悔と悲嘆に満ちていた。 (-33) 2021/07/23(Fri) 14:54:03 |
【秘】 書生 シキ → よろず屋 シラサワ「……っ…」 未だ、一縷の機会を探っていたかのように。 眼前の男の印象を曖昧に捉えていた青年の感情は 掲げられたその一挙によって、瞬く間に晴らされる。 青年に、貴方が"そちら側"であることを誇示するには たった一度のそれだけで、十分に事足りることだった。 「そんな……あなたは……」 名も知らぬ獣たちの視線から解放され 貴方と相対する青年の表情に次いで浮かんだのは 昨夜までの貴方と、その周囲で丁々発止していた 大人たちの言葉に対する、やり場の無い不審と憤り。 されど、青年は返すべき言葉を手繰り寄せられず。 ただただ、その場に座してその海を見つめ まるで、未だすがるように目を細めるばかりだった。 (-35) 2021/07/23(Fri) 15:13:56 |
【秘】 忘れ屋 沙華 → 書生 シキ「その顔をみるに己の目的はまだ果たせていねえみたいだな・・・」 こつこつと近づく音がすれば、たちまちその双眸がシキの目前に迫っている。 「急かし方が足りなかったかい、ぼっちゃん。」 「もうすこしそちらの用事に付き合ってやるのだったかな、 今はもうこちらの用事に付き合わせないといけないんだからな。」 顎元を滑らすように指をシキの口の上へまで持っていき、 母指を奥歯の上にまで突き刺していく。 これを両手でされたならそれはもう天然の猿轡だ。 そうはする前につぶさと訊ねてくるだろう。 「いったい何を見たかったというのかな。」 「俺に質問があるなら気を付けなよ、己が本当に知りたい事を聞いちまったら。 これから起こる事の記憶も消してやれなくなっちまうかもしれねえのだから。」 日中となんら変わらない諦念に包まれた沙華の声音。 それでも今は捕食者の余裕としてそれを感じている筈だ。 (-36) 2021/07/23(Fri) 15:23:38 |
【秘】 よろず屋 シラサワ → 書生 シキ男は何も嘘は言っていない。 全員に告げた言葉は、確かに全てが真実だ。 煽り動かすような言葉と、 己が選ばれたら"二人"面倒を見ると。 ただ、"言っていない言葉"があるだけ。 ただ、"紛らわしい言葉"があっただけ。 …ずるい男だろう? 「……ごめんな。」 謝った所で、俺も逆らえへんのや。 シキが動かなければ眼前まで歩み、 書生の袖を掴んで引き寄せようとする。 しかし、その力は成人男性にしてはかなり弱い。 振り払って逃げようと思えば出来るだろう。 とはいえ、その後のシキを待ち受けるのは。 /* エロール仕掛けますが大丈夫ですか。 (-38) 2021/07/23(Fri) 15:27:24 |
【秘】 書生 シキ → よろず屋 シラサワ囁くような言葉が、青年の意識を撫でる。 その音色は、青年があの時に感じたものと同じだろうか。 それとも、別の思いが滲むものであっただろうか。 早々に悟った己の立場に対する諦観。 されど滲み出る感情に溺れるように 青年は、ただ黙して貴方を睨み付ける。 「____」 そうして、青年は貴方の力に抗わない。 寧ろ、まるで広大な獣の胎のように 湿り気の漂う、この薄暗い祠の中で 貴方の背後で跋扈する爛れた狼たちの視線から 少しでも身を隠し、逃れるかのように。 青年は、顔を伏して自らを貴方に委ねる。 閉じられた瞼からは、小さな雫が溢れ落ちていた。 /* 狼藉フリーです、お好きにドウゾ★ (-41) 2021/07/23(Fri) 16:04:13 |
【秘】 書生 シキ → 左方舞 五十鈴「……。」 暫し、地蔵のように黙していたが。 やがて観念したかのように、小さく声を漏らす。 「……シラサワさん、なら。 あの人ならきっと、悪いようにはしてくれない」 再びの沈黙、そして。 「……君は、こんなことを望んでいたのか?」 その言葉は、哀疑交々な色に濡れ満ちていた。 (-42) 2021/07/23(Fri) 16:10:26 |
【秘】 よろず屋 シラサワ → 書生 シキ引き寄せる事が出来たならば。 ひとまわりほど大きな男の身体が、 露出を控える長丈の服の全てが、 狼たちから青年を隠すように包むことだろう。 間近で見た海色が、目立つ。 耳元に唇が近づいて、言葉がぽつぽつと落ちる。 「…シキはん、舞は出来せん…やろな。島来て短いし。 まぁ、舞出来るサクヤはんかてあの調子やけどな…。」 始まりの巫女は、代わる代わるその肉を喰われている。 男の服で隠したとて、その音は嫌でも響いている。 零れる雫を見て、するりとその黒髪を撫でる。 「…どないする。相手はすることなる。 俺やったら俺が選ばれんうちは、俺だけで済む。 …それとも、素直に皆に喰われるか?」 それはあまりにも、ずるい選択肢を。 それでも、男に出来る精一杯の救いの手を。 /* それではよろしくお願いします…! (-43) 2021/07/23(Fri) 16:20:34 |
【秘】 左方舞 五十鈴 → 書生 シキ「あれ?もしかして僕のこと疑ってる? やだなあ、ちょっとおもしろくなっちゃった。 ……僕が神狼を信奉してたならさ、僕自身を候補に選ばないよ。 何も知らない奴をたぁーっくさん放り投げてさ、何も知らないうちに贄になってもらった方が都合いいでしょ? ざんねーん、僕は”シロ”でした! ……ま、それは置いといてさ、僕落ち込んでるんだよね。 順当すぎる人選じゃん? サクヤはまず祭りに逆らわない、シキとあの鬼はソトのもんだよ。 ……ガチでさ、生贄にする気満々じゃん? ってことはさ、やっこさんがお出ましになるってことだよ。 ねえ、僕もそこに行きたいなあ」 (-44) 2021/07/23(Fri) 16:24:55 |
【秘】 書生 シキ → 忘れ屋 沙華「ッ……ぁ……く……」 為されるがままに、青年は声を漏らす。 眼前の漆黒に対する恐怖と困惑、そして 湿る憤りを滲ませる音が、青年の口から溢れ出る。 唸る狼たちに何を嘯かれようとも、 今の青年に、それを払う確証は無く それに相対するだけの力もまた、無い。 しかし、さりとて青年は。 まるで貴方へと精一杯食って掛かるように 己の言い分を、かろうじて紡いだ。 「俺、は……『先生』に、言われただけ、だ 『先生』が……た、だ……ッ」 要領を得ない呟きは、そこで途切れた。 (-45) 2021/07/23(Fri) 16:38:49 |
【秘】 書生 シキ → よろず屋 シラサワ淀み漂う空気に入り混ざる、巫女の濡れた声。 狼たちの享楽に沈め込まれた者の末路を これ見よがしと響かせる祠の中で 青年は、あなたの胸へと抱かれる。 青年の書生としての体つきは 幾分細い印象を持つものではあったが 年相応の重みを感じさせるだけのものは有るだろう。 __そうして。 「嫌です。」 聞こえるのは、震える呟き。 貴方だけに聞こえるそれは 最早、許しにも似たような声色で。 「"まだ"あいつらに食われるのは、嫌です」 「お願いします、シラサワさん」 その様子は、かつて外で見せていた不穏さは無く。 ただ、この場の苦しみから最も遠く居られるであろう 目の前の海の色を、見つめるばかりだった。 (-49) 2021/07/23(Fri) 17:13:24 |
【秘】 忘れ屋 沙華 → 書生 シキ「そうかそうか・・言わせてもらえないのかな。」 片手をそのままに今度は耳へと噛り付く。 「だけどそれじゃ身を護る駄賃としちゃ払い不足だよな。」 ぬめりと世界の半分に蓋がされたまま、頭に直接響くような声は続く。 「なあんでも他人事、今の君には平静だったとて褒められた命乞いも出来そうにないね。」 だから利用される。 そのまま敷物のようにされ。 引き摺られるように纏っている物を一つ一つ剥がされ。 「このままだと期待外れだな、芋虫君。」 格別冷たく触れているのは腿にあたるのか。 やわらかなくせ死体のように冷たい肉だ。 「何か一つくらい自分で選べなかったかい?もう少し御話を聞かせろよ・・・」 圧迫と開放を繰り返し、凍り付くことからは逃れられるかも知れない。 毒がまわっていくように、今も傷つけられていく耳からはじまって次に襲ってくるのは灼熱という定め。 (-50) 2021/07/23(Fri) 17:20:20 |
【秘】 よろず屋 シラサワ → 書生 シキ「…そうか。」 残酷な選択肢を。地獄のような二者択一を。 互いに選ばざるを得ない背徳感を"囁く"。 男の灰髪のように、青年の髪眼のように這い寄る。 「ああ、"これ"は俺の獲物や。 "智狼"と"皇狼"はん以外は手出し無用や。」 周りの獣を、そうして男は遠ざける。 あぁ、男は…この狂気の中で、 己の狂気で持って立ち続ける"狂人"なのだ。 そうしてなるべく祠の中でも 宴から離れた場所へ、シキを連れて行く。 寝具など上等なモノは無い。 せいぜいが衝撃をどうにかしようとする 綿の詰まった何かしらの布程度。それに座らせる。 ゆるりとした動作で、何度も宥めすかすように撫でやり、 強引さを感じさせないように、顔を近づける。 その瞳に湛える海に引きずり込むように、 溺れてしまえば、口付けが待っている。 (-52) 2021/07/23(Fri) 17:32:22 |
【秘】 書生 シキ → 忘れ屋 沙華「ク、ぅ……ッ……」 抗う意味も余地も、甲斐も無く。 己の揺らぐ意識に、狼の爪牙が突き立てれ やがて、その体は地に倒れる。 青年の書生としての体つきは 幾分細い印象を持つものこそあれ 年相応の重みは感じさせるものだったろう。 「……ッ、!」 身ぐるみに手を出されれば、己もまた 反射的に手を伸ばし、それをさせんとする。 しかし、あなたの声が耳を撫で付ける度に まるで金縛りにでも遭うかのようにして 青年は手を強張らせ、動きを止めてしまう。 「ぅ……く、……そ……ッ、は……」 悪態をつき、言葉を無くしているものの。 今や、その青年は自らの思惑に止まらず 己が体の自由すら縛られ、手放してしまっている。 (-53) 2021/07/23(Fri) 17:47:04 |
【秘】 書生 シキ → 左方舞 五十鈴飄々と、しかし未だ憤りを見せるあなたの様子に 重苦しい面立ちを浮かべていた青年は、顔を向ける。 これほどに、自身を贄とする事を望むあなたが しかし今宵は祠へと招かれなかったという事実に 青年はそこと無い思慮を巡らせつつ。 「……本気で、言ってるのか。 君は、この祭りについては"知っている"んだろう。 なら……この窖の中で、俺やあの巫女が "何"をされるかも、知っているんだろ。 君は、それでも良いのか?」 今の青年に、あなたを気遣う余裕は微塵もない。 その問いは、むしろあなたの内に秘めたる 己が覗き損ねている"何か"を探るような物言いだった。 (-54) 2021/07/23(Fri) 18:02:39 |
【秘】 左方舞 五十鈴 → 書生 シキ五十鈴はけろりとしている。 「うん、まあサクヤのことだから大方一人で”引き受けてる”んじゃない? ソトのさ、鬼を犯してもしょうがないでしょ。 シキはまあ、男色が好きな奴がいたら、だけど女よりは全然安全だよね。 僕さあ、もう一つ保険かけておきたいんだよね。 誰かの子を孕んでおきたい。 今回僕が失敗しても、また次もその次もずっとずーっと、島が平和になるまで神狼の心臓を狙うよ」 五十鈴は、にやにや笑っている。 (-55) 2021/07/23(Fri) 18:12:24 |
【秘】 書生 シキ → よろず屋 シラサワ貴方に引かれ、青年は歩を共にする。 辺りを見れば、そこは狼たちの餌場かねぐらか あるいは座敷牢のかくやと思えるような 爛れた宴を成すための様々が見に写った。 「……。」 そうして導かれるように腰を下ろせば やはり、声もなくあなたの手を受け入れる。 目の前にいる男もまた、外様である己に 哀れむような情を見せるこそすれ それもまた、この島の掟に従うまでの ただそれだけのことでもあるのだろう。 しかし、それでも。 この窖の中を満たす不純な気から 少しでも気を逸らすことができるのなら。 今は、目の前で紡がれた言葉が 嘘か真かなどということは、些事でしかなかった。 ならば、その海に沈んでしまえることは 今の己にとって、どれ程の救いであろうか。 「__お願い、します」 ようやく口を開いた青年は、 あなたの瞳に浮かぶ色へと、その身を浸して行く。 後はもう、貴方の心の匙次第だ。 (-56) 2021/07/23(Fri) 18:36:28 |
【秘】 忘れ屋 沙華 → 書生 シキ「あんなに人様をみていたのに、 自分や先生様の意図は覗こうともしなかった?」 人外の力が加減もなく締め付け始めていく。 荒くさせた脈の不協和音を無理に聞かせるようにしながら。 「そうじゃないと言いたがっているみたいだけどさ。」 そのまま余っていた手が必要なところへ回され、尖った指先から頂点を撫でられ続ける。 「ほら」 「ほら・・」 「結果は実に無残だったよね。」 「なあどうなんだい、ひとごとくん。」 開放のない遊びが徐々に支配者の好みなものへ変えられていく。 (-59) 2021/07/23(Fri) 18:46:48 |
【秘】 書生 シキ → 左方舞 五十鈴「……っ、なん……」 あなたと言葉を交わし初めてからこの方 青年の心は、あなたが返事を紡げばその度に うら恐ろしきものを覗く感覚へと苛まれ その深みに入り込むように、更なるものを欲した。 そして、その言葉の束を聞けば。 堪えきれなくなった恐怖の色が 震える青年の口から、溢れ出る。 それは、怨念の如き思惑であった。 「……君は……つまり……」 __そこまで呟いて、青年は言葉に詰まる。 その先の "穢れ" を語ることをまるで、あなた自身に押し付けるかのようにして。 (-60) 2021/07/23(Fri) 19:06:46 |
【秘】 よろず屋 シラサワ → 書生 シキ歩みの折、確かに誰も二人を追わず。 遠巻きの視線すら打ち払うように。 そうして二人となり、シキの言葉を聞く。 「……"優しくはするよ"。」 言葉の装いを外し、そう告げ、唇を重ねる。 後頭部を男の大きな手が撫でやり、 固定しようと僅かに力を込める。 「……ン、。」 何度か啄むように口付けし、 角度を変え、思考するための酸素を奪い、 懊悩する脳を溶かし、徐々に徐々に、溺れさせる。 青年が薄くでも唇を開けば、 歯列をぬるりと熱い舌が舐め、相手の舌を導き出そうとした。 甘い、甘い、飴のような痺れを。 同性などと、忘れてしまえと。 この獣の胎にいることなど気にするな。 目の前の狂い人が、そう手招きをする。 (-61) 2021/07/23(Fri) 19:08:55 |
【秘】 左方舞 五十鈴 → 書生 シキ「ねえシキ……シキは何しにここに来たの……? 僕なら……シキのお願い叶えてあげられるかもしれないよ……? そろそろ”印”効いてきた? 僕、女だけど男の機能もあるから……我慢できなくなったら言ってね?」 (-62) 2021/07/23(Fri) 19:18:51 |
【秘】 書生 シキ → 左方舞 五十鈴「……っ……」 あなたの言葉の"意味"は、考えずとも理解した。 己の体に刻まれた印、呪いの如き"疼き"に、 やがて青年も身を堕す時がやって来るだろうか。 それとも、この爛れた獣の窖の中で穢れきり 自ら人としての心を見失うことだろうか。 「……うる、さい……」 男と女の影を同時に纏うあなたの "願い叶える"という曖昧なる甘言を 青年は、吐き出すような言葉で以て振り払う。 それでも、尚。 その印は、青年の体を蝕む。 「…………君が。 君が、"こっち"に来るまでは 何も分からないよ……何も……」 (-63) 2021/07/23(Fri) 19:57:54 |
【秘】 書生 シキ → 忘れ屋 沙華「ぐ、ぅ……あ、……っ!」 締め上げられる。 もがく青年の四肢を、狼の力がねじ伏せ 恐るべき気配が、その精神を縛る。 「っあ、は……か、ぁ……ッ」 弄ばれる、焦らされる。 饒舌に言葉を成す貴方と相対する青年は ただただ呻き苦しみ、声を漏らす。 __その手が、来るべき所へ下ろされようとも。 己が意志を持たず、ただ目の前の畏るるべき者から 逃げ惑うとするばかりの、軟弱な青年の力では。 その仕草を、払いのけることすら叶わぬだろう。 (-64) 2021/07/23(Fri) 20:08:00 |
【秘】 忘れ屋 沙華 → 書生 シキ血みどろになったその口が あらゆる液を吸った手を舐めている 最早どちらが洗われているのか分からない 全くそれからというもの この犠牲に選ばれた青年を それ以上知性を試す言葉で愚弄しようとはせず もっぱら我欲を満たす為粗雑に扱い続ける 自らが余韻に浸る暇も別の獣をけしかけて、 気が向くとまた覆い被さってくるの繰り返しにして繰り返し 何度も 何度も 何度も 暗い魔窟にあまねく影が全て一人の気紛れに従っている。 皇狼とは誰が称したものだったか------ (-65) 2021/07/24(Sat) 0:02:38 |
【秘】 書生 シキ → よろず屋 シラサワ「っ……ぅ…」 慣れない感触に、青年の小さな声が響く。 嫌がる素振りは見せぬままに、しかし 反射的な震えが、貴方の手へも伝わっていく。 それでも尚、薄く小さく開かれた眼は 目の前の深く輝く海を捉えて離さず。 その色へと、深く沈み込むように。 「____。」 継ぐべき息を奪われれば、青年は ますます深くあなたへと沈み込み 互いの熱を、分け合うように体を寄せる。 この場を染めるおぞましい現実から 己の意識を遠く離し、それを忘れる為に、 しかし同時に、己を抱くあなたの存在は 決して見失わない様にと、その両手を あなたの背へと大きく回して、力を込めた。 「は、っ……」 __やがて、互いの唇が離される頃には。 額に小さな汗粒を浮かばせた青年の ぼんやりとした目付きが、あなたの顔を 眺めるように見つめ続けるばかりとなって。 (-67) 2021/07/24(Sat) 1:43:20 |
【秘】 よろず屋 シラサワ → 書生 シキ「ン、く……ッは……」 青年の夜髪を撫で、決して黒一色ではないその瞳に 優しく熱を灯すよう、海から水音を響かせる。 呼吸を奪い、相手の力が抜け、 己へと縋るように抱き着くのを受け止めれば、 男の身体は僅かに軋むように肩を竦めた。 空いた手をシキの背へ回し、赤子をあやすように、 熱のやりとりとは裏腹に柔らかく叩く。 その行動一つ一つが、 本来男性が持っているであろう力強さが無かった。 身体を預けるほど、海へ沈むほど、 それは青年にとって良くわかるかもしれない。 何かに枷をはめられているように。 このシラサワという男は、 普段は言葉で弱さを隠しているのだと。 「……シキ。」 ぼうと見つめる青年に。狂い人の囁きを。 夜海の灯台は此処にある。 青年の顎に零れた唾液を舌先で追い、 そのまま唇を落とし、首筋を食み、 撫でていた隻手を下ろすと、 かっちりと纏う衣服を乱れさせようと手をかける。 (-69) 2021/07/24(Sat) 2:55:05 |
【秘】 呪術師 リェン → 書生 シキ「……書生殿?」 薄暗い祠の中、神託を受けたと騒ぐ村人に担がれていったアザミの為にルジェカシスグレープフルーツsakeを仕入れて来たところに、思わぬ姿を見かける。 白い巫女装束のサクヤとも朱染めのアザミとも違う、痩せ型の青年。 「客人……という様子でも無さそうですね。 もしや神託外の者にも無理やり押印を強いられた者が? ――もし、書生殿。聞こえますかな?」 (-70) 2021/07/24(Sat) 4:30:34 |
【秘】 書生 シキ → よろず屋 シラサワ「ッ……は、ぁ……」 自身の暗く曖昧な色に満ちた瞳を 沸き立つ熱と、輝かしい海とで満たす。 脱力した躰を委ねれば、それは水面に浮かぶように ただあなたに抱かれるままに。 __あなたの相反する力無さは。 その青年にとって、"弱さ"ではなく。 それは、己を丁重に扱ってくれる "優しさ"として、写ったことだろう。 「シラサワ……さ、ん……」 故に、これからあなたが為す全てに 青年は身じろぎ1つせぬまま それらを受け入れるばかりである。 元より、今の自分にこの島から逃れる術など無い。 ならば、目の前にあるほんの僅かな救いへと 己が身を放じる以外に、選ぶ余地はないのだから。 衣に手を掛けられれば、ほんの僅かに身を退くものの。 それ以上のことをする意志は、青年には無かった。 (-73) 2021/07/24(Sat) 13:52:15 |
【秘】 書生 シキ → 忘れ屋 沙華__抗う術も、避ける術も奪われたままに。 青年の意識は、獣たちによって食い散らかされる。 「っ、ぁ やめ 、 。」 ほんの僅かに呟かれた呻きの後は。 泥のように深く息詰まり 狂わんばかりの熱に冒された肉の宴。 この窖で蠢く獣たち全員を満足させるには 到底足りないだろう、青年の細い体つきを しかしこの場の者たちは、代わるがわる蹂躙していく。 「 」 最早、己の無力さや不甲斐なさに 嘆き悲しみを馳せる余韻すらも無く。 贄としてのおぞましき宿命に浸される青年は やがて、その意識途切れるまで、延々と弄ばれるとこだろう__ (-74) 2021/07/24(Sat) 14:09:36 |
【秘】 書生 シキ → 呪術師 リェンはたして、己の身に迫る"それら"を気取ったかのように 暫し暗がりへと姿を隠していた青年は しかし、呆気なくその身を捕らわれるに至っていた。 「......。」 闇を孕むような祠の中に在って、己に刻まれたその印を ただ指でなぞり、顔をもたげ、暗い目を凝らし 周囲から聞こえる不徳な音色に、耳を塞ぐ。 そんな中、いつか聞いた気のする声が響けば。 「…あなたは……」 青年は、ゆっくりと顔を向ける。 その若き眼は、哀疑交々な色に濡れ満ち 目の前のあなたに対する、隠し様の無い恐れを滲ませていた。 (-75) 2021/07/24(Sat) 14:16:57 |
【秘】 忘れ屋 沙華 → 書生 シキ俺の専用にするにはいい候補だったのだけど だったんだけどな けどな な--- まだ黒さが 暗さが 黒さが くどさが くだらなさが 黒さが ちっ とも たりていない 坊や 鮮赤を炸裂させた口元だけ うっとりと 覆いつくすような暗黒はずっと何時までも 何時までも その羊をどこまでもそれこそ--- 品定めの為だけにねめつけていた . . . (-76) 2021/07/24(Sat) 14:36:55 |
【秘】 よろず屋 シラサワ → 書生 シキ例え今宵、男が選ばれたとすれば。 このまぐわいは、一日限りであるだけだ。 それでも、獣たちに 好き勝手に貪られるよりは、…マシだろうか? 苦痛ではなく、快楽を。 苦悩ではなく、悦楽を。 大丈夫、と、耳元で落とす声は、なんら保証もない。 身を引けば宥めるように撫で、やがて 第一ボタンまで律儀に留めているそこに手を伸ばし、 青年の白い肌が薄暗い灯に露にさせる。 「は………ッ」 青白い果実を甘噛みし、 己もまた、煩わしい己の眼鏡を外し、 肌をなるべく隠す服を乱れさせる。 男の身体の随所に、軋みを示す赤黒い傷痕が見える。 シキの特に反応する場所を探すように、 あちこちを撫で、擦り、擽り、食む。 (-77) 2021/07/24(Sat) 14:42:47 |
【秘】 呪術師 リェン → 書生 シキ「失敬、薬師のリェンです」 手持ち提灯を自分に寄せて姿を晒す。 暗がりの中、普段と変わらぬ笑みをたたえた薬師の姿は恐ろしくも見えるかも知れない。 「アザミ殿が連れてこられたと聞いて退屈しのぎにでも、と嗜好品を持ってきたのですが、よもや書生殿がおられるとは」 がさり、と提げた袋から覗く果実酒や乾物はいかにもかの鬼の娘が好みそうな物だ。 ぼんやりと提灯に照らされるシキの姿を薄く開いた目で捉える。 果たして、リェンの見える位置に印は付けられているだろうか。 (-78) 2021/07/24(Sat) 14:47:13 |
【秘】 書生 シキ → 呪術師 リェン照らされる面立ちの元、丁寧な挨拶を受ければ しかし青年は目を泳がせ、その身を強張らせる。 「……は、はい…」 祠の湿った暗がりの中に在って尚 外と変わらぬ笑みを浮かべるあなたの様は 今の青年にとって、どこか威圧感すら思えるものらしい。 「……誰かに、連れてこられました。 顔は見えませんでしたけど、だれかが……」 __その弱々しい姿を見るだけでも 青年が、既にこの島の"遣い"たちによって 手を加えられていることが分かるかも知れない。 青年の"印"は、ほんの僅かに見える襟の中 左の首筋辺りに、その色が見えていた。 (-79) 2021/07/24(Sat) 15:31:27 |
【秘】 左方舞 五十鈴 → 書生 シキ「そっかぁ。 シキも何かされちゃったのかな? ……予防線張るってことは、そこに崇拝派がいるのかなぁ。 表で神狼殺すって言ってるし、カチコミするなら明日かな? 明日はなんとか選ばれたいんだけどね〜?」 五十鈴はにやにや、あなたに刻まれた印がどう作用しているのかと思案を巡らせているようだ。 (-81) 2021/07/24(Sat) 15:54:22 |
【秘】 書生 シキ → よろず屋 シラサワ__何もかもを為されるがままに。 小さな灯の元、その肌に指が這わされれば じわりと入り込む感覚に、青年は身を震わせる。 「っ、う、……ふ……ッ」 至って慣れぬ男の感触は、されど この祠に満ちる爛れた気と混ざり合って 青年の意識を、その深みへと誘い続ける。 「…っ……?」 そんな折、目に映った貴方の躰。 赤と黒の染みが深々と刻まれた肉体に 思わず、力無い疑問の声を漏らしてしまう。 「……っく、ぁ、っ……」 __しかし、その小さな声は あなたの巧みさによって奏でられる音の中へ 瞬く間に、溶けていってしまうことだろう。 青年は、貴方の指先が、舌先が導くままに 己の内に秘められた熱を、育んでいく。 (-83) 2021/07/24(Sat) 16:23:24 |
【秘】 よろず屋 シラサワ → 書生 シキ己の長丈の衣服を天幕代わりに、 男の身体に刻まれた枷を眼にするのは、 今此処にシキただ一人であるだろう。 徐々に、徐々に、熱を育てる。 甘い愛撫の雨は、 同性同士の重なりを知っているモノのそれだ。 「もう、良いかな……。」 男の呟きと共に、 愛撫は徐々に下肢へと移っていく。 シキに刻まれた印はどこにあるだろう。 それへ口付けを落とせば、 どくりと身体の熱を加速させる。 弱く優しい手が、育てた熱へと布越しに触れる。 かたちを確かめるようにやわやわと、 かたちを更に煽るようにゆるゆると。 (-84) 2021/07/24(Sat) 16:38:15 |
【秘】 書生 シキ → よろず屋 シラサワ縋るように弱々しい声を漏らしていた青年は やがて己が身を冒す恐怖を解され あなたが培う、湿った熱の中へと沈み込む。 「ぅ、っ……く、は…ぁ、……」 湿った熱気を漂わせる祠の中にあって いまこの場で事をなされる青年もまた その泥濘へと、次第に身を浸し、喘ぐ。 「ぅ、っ、あ………ッ」 ――青年が持つ "印" は露わになった右の首筋辺りに、その色が見える。 丁度、その肉体を正面から抱いた時 "獣"の牙が、苦も無く届くだろう絶好の位置に。 いや増す躰の感触は、未だ暗がりで震える青年の心を 少しずつ、引き摺り下ろすように曝け出す。 どこまでも、あなたの成すがままに、思うがままに。 まるで、自らの意志を放ってしまうかのように。 ままならぬ感情の淀みを、あなたへと抱かせてしまうかのように。 (-100) 2021/07/24(Sat) 19:00:07 |
【秘】 よろず屋 シラサワ → 書生 シキもう、巫女の嬌声は届かない。 もう、互いしか見えない。 身体の力を丁寧に解きほぐし、 腿の間に身体を滑り込ませ、閉じようとするのを防ぐ。 そうして布越しに育て上げた熱が、 湿り気を帯びているのを理解し、 優しい手が、最後の防壁を破り、侵入する。 「…シキ、………ん…。」 印に舌を這わせる。神狼の力無くとも、 それは身体に熱を回し、他者を求めさせるように。 微熱を齎すように、身体を変えていく。 シキの熱の中心である自身。 それへ男の手が絡めば、印への愛撫と重なって、 堪らない快楽が青年の頭を染め上げるだろう。 とつとつと滴る先走りを指に、 それを全体へ塗り込み、先を促すように、扱き始めた。 全てが優しく、海へ引き摺り込む。 (-102) 2021/07/24(Sat) 19:19:33 |
【秘】 呪術師 リェン → 書生 シキ「……随分手荒に扱われたね。 私は危害を加えたりはしない、安心していいよ。 ――と言っても今は信じられないかな」 三つばかり握り抱えて来た水桶の一つと、 背中に括り付けていた風呂敷の中から手ぬぐい等を置いてやる。 匂い消しの為か、お香の匂いが染みた物のようだ。 「サクヤ嬢の為に持ってきた物ゆえ、 衣類は女性物しか無いが嫌でなければお使い為され。 あまり時間は無いが、用意は整えてくれた方が都合が良い」 (-103) 2021/07/24(Sat) 19:21:13 |
【秘】 よろず屋 シラサワ → 書生 シキ/* 時間的に三日目だけでは終わらない気がするので、 四日目も三日目時間軸のまま 区切りつく所まで行こうと思いますが良いでしょうか? (-104) 2021/07/24(Sat) 19:22:52 |
【秘】 書生 シキ → よろず屋 シラサワ「っ、う……ぅ……!」 あなたの手付きが、青年の熱へと届けば 堪え切れぬ声と、滴る息とが吐き出され 刻まれし"印"を湿らせる舌遣いと共に その快楽は、瞬く間に意識を染め上げる。 あなたの手を濡らすそれが 青年の心の火照りを、否応なく示し出せば やがてそれは、迸る 高み へと、その意識を誘う。「―――ッ…ぁ……!」 全てを沈み込ませる海の色に染められて 顔を伏し、呻きを垂らした青年は あなたの内で、果ててしまうまで。 「…シラ、サ、ワ……さん―――」 青年の声は、止め処なく溢れ続けていく―― (-108) 2021/07/24(Sat) 19:57:18 |
【秘】 書生 シキ → 呪術師 リェンあなたが携えて来たものを、青年は訝し気に見つめる。 恐るおそる手を伸ばし、それに届けば 手に感じる柔らかな感触を、小さく握った。 「……ありがとう、ございます。」 そう言った後、再び何かを呟こうと口元が揺れる。 「………。」 ――しかし、それ以上のことは何も無く。 そこからは、再び暗い沈黙に染められた顔を向け あなたの表情を、覗き込むように見つめていた。 (-111) 2021/07/24(Sat) 20:09:15 |
【秘】 よろず屋 シラサワ → 書生 シキ「声、出して良いんだよ……。」 そう、狂人からの誘いの声が、印に響く。 一度で止みなどしない、熱の昂りを。 狂ってしまえ と、囁きかける。此処は誰も逃げられぬ、獣の胎の中。 震える青年の熱を、 果てても再び集めるように男の掌が苛む。 声を堪えるならば、指が先端を擦る。 ──男は昔に一度、狼と成ったことがある。 その時の感覚は良く覚えている。 こうして、同性と身体を重ねる為の手段も知っている。 相手の熱をずっと虐め、だらしなく涎を垂らさせながら、 器用に空いた手で己も衣を脱ぎ、 肩や腿、片腹にある傷が薄灯の元晒される。 そうして肌同士を重ね、下肢が触れあえば、 男の自身が、青年の自身へと触れる。 (-112) 2021/07/24(Sat) 20:18:17 |
【秘】 よろず屋 シラサワ → 書生 シキ/* いやいやお気になさらず。 逆に日付通りの時間気にしないで良いなら めいっぱい好き放題出来ますからね! (-113) 2021/07/24(Sat) 20:21:08 |
【秘】 呪術師 リェン → 書生 シキ「さて、もうすぐ日が変わる」 銀色の懐中時計を見やってそういい、リェンはシキに向き直る。 「もう少し先に使う予定だった物だけど、少しばかり小細工を用意していてね。それで君を連れ出そうかと思う。 この祠から、そして印の呪いから」 印とは呪術的な仕掛けによって施されたマーキングに過ぎない。 付いている限りは祠の外には出られないようにするための首輪でもあるが。 「君の印を、今から私が食らおう」 (-114) 2021/07/24(Sat) 20:23:48 |
【秘】 書生 シキ → 左方舞 五十鈴――底知れぬ物言い。 その裏に秘めたるものは、はたして この獣が蔓延る穴倉で何を成すのか。 青年は、あなたの変わらぬ調子に 怖れにも似た感情を抱いていた。 「……ああ、いるぞ、この穴は、獣の餌場だ。 ここに連れて来られれば……ああ。 きっと、 "君の望む通り" になる。そうだ、君の考える通りに……そうだ……」 譫言のように呟かれる言葉。 それは、あなたに対する呪詛なのだろうか。 それとも、自身の苦しみを紛らわすための 浅はかな当て付けでしか無いのだろうか。 「―――ッ……。」 そうする間にも、青年の体に刻まれた"印"は 知らずしらずに、その精神を浸していく。 (-115) 2021/07/24(Sat) 20:29:31 |
【秘】 書生 シキ → 呪術師 リェン「っ……ぇ…?」 ――その言葉に。 青年は、思想を止める。 "印"を喰らうという、その言葉に うら恐ろしい感情を、底知れぬ疑念を。 そして、あなたの思惑に対する 一縷の"機会"を垣間見た青年は。 ゆっくりと自ら顔を上げ、言葉を紡いだ。 「――俺を、俺を。 どうする、つもりですか……?」 (-116) 2021/07/24(Sat) 20:34:24 |
【秘】 書生 シキ → 呪術師 リェン* /大変申し訳ありません、こちらは今から翌日7時頃まで離脱します……! (1:30〜2:30頃に少しだけ動けます) そちらから何か仕込みがある場合は全面的に従いますので 反応が遅くなりますが、よければご自由にお願いします……! (-117) 2021/07/24(Sat) 20:37:06 |
【秘】 呪術師 リェン → 書生 シキ「君が祠にいる限り、印は誰にも外せない。 擦ろうが、皮ごと千切ろうが、無慈悲に残る。 そういうものだからね。」 過去に、試したのであろう。確信を持ってリェンはそういう。 だからこそ、そのルールの外の手段を持ち込んだ。 「君に施すのは舞手の彼が受けているまじないに近い。 “暗幕”、人を悪意から隠す物。 決して、外に出てここを離れるまで声を出してはいけないよ」 言いつつリェンは小指の先に紅を付け、 シキの唇に沿ってその指で一文字に撫でる。 「絶対に、声をあげてはいけないよ」 言いつつ、リェンはシキの首筋から覗き見える印を確認し、 屈み込むと呪符を間に挟み、己の舌で舐めとるようにして印の核を口に含むと、音も無く噛み砕いてみせた。 (-121) 2021/07/24(Sat) 20:59:40 |
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