笹原絵莉は、メモをはがした。 (c7) 2021/11/04(Thu) 21:40:43 |
笹原絵莉は、メモを貼った。 (c8) 2021/11/04(Thu) 21:41:51 |
【秘】 人魚姫 透 静 → 笹原絵莉/* 連絡遅れちゃってごめんなさいですわお嬢様〜〜!! こちらの表での服薬RPは終わりましたわ。 巻き込まれお嬢様は透くんから栄養ドリンクなるものを 分けてもらったり貰わなかったり、 お好きにロールフックにご活用頂けたら幸いです。 ちなみに全然ご活用しなくても大丈夫ですわ。 (-28) 2021/11/04(Thu) 22:23:36 |
【秘】 笹原絵莉 → 人魚姫 透 静/* お疲れ様ですわ。服薬に関してはメモで工藤新一ムーブメントを決めてしまったためその方向で行くつもりですの。 (-30) 2021/11/04(Thu) 22:31:18 |
【墓】 笹原絵莉監視の目の一つが手がかりをつかんだ。かれこれ数日続けていた調査がやっと実を結ぶ達成感、後輩の身を案じる気持ち。募る疲労、貧血。万全とはいいがたい状況だった。そんな状況で、かかった罠を確認しに行けば──。 罠にかかるのは己の方だ。 背後から抑え込まれ、強引に薬を押し込まれる。意識は深い闇におちてゆく。 (+7) 2021/11/04(Thu) 22:37:22 |
【墓】 笹原絵莉まだ朝のHRがはじまる前だろうか。 意識は引き戻される。頭の中をかきまわされるような感覚によって。記憶が、光景が、走馬灯のように巡って行く。昨日のことのように思い返される。頭が痛い。けれど、それ以上に、目が痛い。 瞼が重い。開かない、暗い。ここはどこ──。 立ち上がることもままならないほどの混迷の中。手探りで様子を探ってみれば、音を立てて金属製の何かが落ちる音。下手に動かないほうがよさそうだ。 そうしてただ静かに光が戻るのを待つ。NowLoading……。 (+8) 2021/11/04(Thu) 22:43:23 |
【墓】 笹原絵莉Connection Succeeded 瞳を開けばそこは薄暗い、使われてない倉庫のようだ。女子をこんなところに閉じ込める所業には憤慨を覚えたが。直ぐにそれどころではないことに気が付いた。 視界が歪む。窓が、扉が、 穴と認識できる、視界内の全てが ありとあらゆる場所とLinkする。先週行ったショッピングモール、今年の夏の海、子供のころに行った遊園地、幼少期を過ごした小学校。縁日のあった神社。ポータルを生成する。 まずい、目を覆えない、閉じられない……。人通りこそ少なかったが、異様な光景に興味を示す生徒がいない保証はない。 (+9) 2021/11/04(Thu) 22:52:55 |
【墓】 笹原絵莉「やめて!! 戻ってこられなくなる!!」 そう叫んで、倉庫の中に逃げ込もうとして、扉を開ければそこは数年前に立ち寄ったケーキ屋さん。 どこにも行かないように、どこにもいかせないように、走り出した。 (+10) 2021/11/04(Thu) 22:56:29 |
笹原絵莉は、校舎の隅で蹲り、騒ぎが収まるのを待つ。 (c22) 2021/11/05(Fri) 0:34:46 |
【秘】 笹原絵莉 → 竹村茜『……』 メッセージには返答がないが、電話には応答する。 「もしもし。茜……?」 着信音で相手を判別し、返事する。普段の元気さが嘘のような弱りきった様子。 (-178) 2021/11/05(Fri) 21:47:39 |
【秘】 竹村茜 → 笹原絵莉「絵莉? 何かあったの?」 メッセに返信しなかったことはどうでもよくなった。 覇気のない、彼女らしからぬ声色を耳にして肩を竦める。 「……出てくれただけ安心した」 (-189) 2021/11/05(Fri) 22:52:43 |
【秘】 笹原絵莉 → 竹村茜「例の薬、あたしもやられたわ。暴走しても大したことにはなんないかなって思ったけどマジやべーの……。 見るだけでとんでもないことになるから、校舎の隅っこの方で縮こまってる」 声を聞いてほっとしたのか、それとも心配させたくないのか、徐々にいつもの調子を取り戻そうとしている。 (-191) 2021/11/05(Fri) 22:59:41 |
【秘】 竹村茜 → 笹原絵莉「……絵莉もか。落ち着いてはいるようだけど。 絵莉の異能、別に人体に害があるわけじゃないでしょ。今そっち向かうから待ってて」 (-194) 2021/11/05(Fri) 23:16:46 |
【秘】 笹原絵莉 → 竹村茜「ありがと……。できたら目隠しみたいなの持ってきて……口ん中ポータルにされたくないじゃんね。 自分から首突っ込んでこうなっちゃ世話ないね……」 通話は繋いだまま。 (-195) 2021/11/05(Fri) 23:21:23 |
【秘】 竹村茜 → 笹原絵莉「なにその性質の悪いSF。 オッケ、そのままじっとしてて」 通話状態を維持したまま、駆け足で学校内を走る。どこかの扉を開けて何かを持ち出す音を一度響かせてから、あなたがいる場所を教えてもらえればそこへと向かうことになる。 「……包帯持ってきた。大丈夫?」 (-196) 2021/11/05(Fri) 23:36:52 |
【秘】 笹原絵莉 → 竹村茜金網やパイプの口、通ったあとにある穴の空いたものがポータルにつながっているため、見つけることは容易かった。 髪は乱れて、制服の裾や足は土だらけ。片手でスマホを握りしめたまま。顔を隠して、しゃがみこんでいる。 「……うん。だいじょぶ。巻いてくんね? 早いとこ塞いで安心したいじゃん」 (-197) 2021/11/05(Fri) 23:46:57 |
【秘】 竹村茜 → 笹原絵莉「……荒れてるなぁ」 自分の暴走よりも範囲は広い。ポータルに不用意に入ったり巻き込まれたりした人がいなければ良いとはいえ。 後をたどるような形で校舎の端をねり歩いていると、その姿を見つけた。 「ん。じっとしてて」 あとで部室のシャワールームでも貸してやろう。 そう思いながら、彼女の眼を覆い隠すように巻いてやる。落ちたりしないよう頭にきつく巻きつける。 運動部だから包帯の使い方はお手の物だった。 (-200) 2021/11/06(Sat) 0:00:43 |
【秘】 笹原絵莉 → 竹村茜「騒ぎどんどん大きくなるし、ずっとここにいるしかなかったんだよね。使えなくなったドアとか窓とかあんだろうなぁ…… でも、これで自由に動けるし」 恐る恐る立ち上がって。 「やば。とーぜんだけど何も見えないじゃん」 (-204) 2021/11/06(Sat) 0:15:22 |
【秘】 竹村茜 → 笹原絵莉「そこは仕方ないと思うしかないよ。謝るなりすれば許してくれるんじゃない? ……ともかく絵莉が動けなきゃ何も始まらないから」 立ち上がる彼女の様子に、肩を竦めた。 汚れた服とかをどうにかしないといけないか。汚れ落としてジャージにでも着替えさせて……。 「手くらいは引いてあげるから」 (-206) 2021/11/06(Sat) 0:35:07 |
【秘】 笹原絵莉 → 竹村茜「うん。落ち着いたら謝りに行くわ。どこにっつーとわかんないけど。うん……。いざこうなっちゃうと全然余裕なくなるもんだね。頼って、なんて言ってたのにかっこ悪いの」 抱きしめるようにしがみつく。視覚なしでは十分に歩くこともままならない。その手だけが頼りだ。 (-207) 2021/11/06(Sat) 0:44:56 |
【秘】 竹村茜 → 笹原絵莉「心配してくれた人にでも良いんじゃない。心配かけてごめんねとか。 ……ふつー、そういうものだよ」 しがみつく彼女をしっかりと受け止める。彼女の背を軽くなでてから、腕にでもしがみついていればいいよと素っ気なく告げる。 「別にカッコ悪いなんて思わんし。一人でよく耐えてた」 (-210) 2021/11/06(Sat) 0:57:49 |
【秘】 笹原絵莉 → 竹村茜「んじゃ……茜にまずは言わなきゃじゃん」 『ごめんね』 腕にしがみついて。生まれたての子鹿のような足取り。 「メーワクかけるわけにはいかないもんね……。あたし、精一杯やったじゃん。 このままじゃ体育祭どころか、授業も無理だし。ずっとこのままだったら……? 」何も見えないから、弱さを見せてもいいから。不安をこぼしてしまう。 (-211) 2021/11/06(Sat) 1:06:19 |
【秘】 竹村茜 → 笹原絵莉「……私は絵莉に世話になったから」 それでもきちんと謝罪は受け取っておかないと収まりも付かないだろうから、それ以上は口にしない。 「絵莉は頑張ったよ。それでいいんだよ。 ……日常生活なら私が世話してあげるから。授業は……同じクラスのシオンや若井にでもカバーしてもらうとか。 迷惑はかかるだろうけど、寄りかかれるときは寄りかかっとけばいいよ」 子鹿のように震えるあなたを抱き寄せる。 「私が傍にいる。安心して」 (-213) 2021/11/06(Sat) 1:25:29 |
【秘】 笹原絵莉 → 竹村茜「うん、うん。なんとかやってけるかな。見えなくなった訳じゃないし。そのうち治るかもしんないし、練習すれば制御だって効くかもしんない……」 前を向いて。隣を向く。見えなくてもそこにいる。思ってくれる。支えてくれる。そうしたら、自然と恐怖や不安も和らいで。 「茜……もうちょい迷惑かけるね」 包帯がじわりと湿気を帯びた。 (-214) 2021/11/06(Sat) 1:40:25 |
【秘】 竹村茜 → 笹原絵莉「……それでいい」 思う存分迷惑をかければ良い。自然治癒で収まるのか否か、それはわからないけど。 それでも自分ができるのは、常に味方していることだけだから。 助けてくれたのだから、次は自分が手助けをしたほうが座りがいい。 「とりあえず、制服汚れてるから着替えにいくよ」 あなたの腕をしっかりと握りしめて、離れないように。 ゆっくりと前へと歩くものの、歩調はあなたにあわせる。時間がかかっても構わないから。 確かに噛み締めるように、あなたを導こうとする。 (-222) 2021/11/06(Sat) 2:19:11 |
【秘】 笹原絵莉 → 竹村茜「見えないからわかんないけど、すごいことなってんだね……着飾るのもしばらくお預けじゃん」 ゆっくりと歩いていく。あなたの配慮のおかげで躓いたりはしなかった。視覚から意識を捨てて感覚が研ぎ澄まされたから、あなたのぬくもりをしっかりと感じられた。 (-223) 2021/11/06(Sat) 2:29:12 |
【秘】 竹村茜 → 笹原絵莉「じっとしていたからかな。妙に服が汚れてたから。 代わりにメイクとか手入れくらいならしてあげる。笑われないことだけ祈っといて」 常通りの調子でそう茶化すように。なるべくいつも通りのそれらしいテンションで会話をしつつ、あなたを更衣室に連れ込む。 「……なんかへんなの」 ぼやきながら、あなたを着替えさせるためにてきぱきと動いていたことだろう。 (-227) 2021/11/06(Sat) 3:01:57 |
【秘】 笹原絵莉 → 竹村茜「助かるわ……絶対一人じゃできないもんね。茜がやるなら大丈夫じゃん」 「……変なことされてる気分」 相部屋をしている手前、見せるのは今さらなのだけど、目隠ししたまま人に着替えさせられるというのはなかなかに恥ずかしいものがあった。赤ちゃんにでもなった気分。 (-229) 2021/11/06(Sat) 3:17:16 |
【秘】 笹原絵莉 → 竹村茜 衣の擦れる音、身体から布の分の重みが失われ、代わりに冷たい外気が素肌を撫でた。空気の流れで、物音ですぐ側にあなたがいることを感じる。敏感になった身体に手が当たれば、思わず小さな声を漏らした。 程よく引き締まり、括れた身体。桜色の肌着がぴんと張っている。着替えやすくするために、合図を受ければ腕を伸ばし、促されるままに身体を曲げる。服を脱がせて着せるためだけれど、すっかりいいなりになっている。 「思ったより恥ずかしいわ……。誰も来てない?」 (-239) 2021/11/06(Sat) 5:10:11 |
【秘】 竹村茜 → 笹原絵莉着替えやらで見る機会はあっただろう。こうして介助することなんて早々あったものではないけど。 「お姫様になったと思えば良いんじゃない?」 赤子や介護だと締まりがないから。 恥ずかしそうにする彼女を言うがままに衣服を脱がせていく。 気配は近くに。呼吸は間近に。目を隠しているから吐息が撫でるだけでも大変かもしれないけれど。 「誰もきてない。こんなところ見られたら変なプレイでもしてるみたいだよね」 文字通りイケないことをしている状態だ。 「……」 なんとなしに括れに沿って指を這わせる。 (-273) 2021/11/06(Sat) 11:48:25 |
【秘】 笹原絵莉 → 竹村茜「だとすればお転婆がすぎるじゃんね。たまにはしおらしくしてみる?」 無防備に身体を晒す。気心知れた相手でも、こんなに側で存在を感じれば、こんなに言われるがままになれば、恥じらいに頬を染めてしまう。 「アハ……学校中に広まったらここでカレ作るのとか無理になるじゃんね」 冗談を言うくらいの余裕を見せていたが……。 「 んひゃ! あかね、ちょ。今遊んだっしょ」 いつもより高い声色で、小さな悲鳴と抗議の言葉。撫でられた腰が仄かに温かい。 (-278) 2021/11/06(Sat) 13:05:46 |
【秘】 竹村茜 → 笹原絵莉「今の状態でも十分しおらしいと思うけどね。自然体が一番じゃない?」 こうやって友人が言われるがままになっているのは、これはこれで面白い。 自分は変化するのを苦手に思うものの、様変わりするのをみる一点においては面白いと感じる気質がある。だから存外、楽しくなってくる。 「なら外で作る?合コン行くとか」 事情説明すればなんとかなるかもしれないけど。 「……うん。いや絵莉ほっそいな〜って思ったから」 ほのかに温かく、すべすべとした肌。 指先でつつくように触れてから、肩に軽く両手を添えた。 (-280) 2021/11/06(Sat) 13:24:32 |
【秘】 笹原絵莉 → 竹村茜「イメチェンとかあるじゃんね。これからこんな暮らし続くなら守ってあげたくなるお姫様路線とかいいかも」 したたか。 せっかくなら状況を楽しむという気概は変わらない。 「合コンに目隠しした女来たら話題にはなるじゃんね。そんときは捕まえたい男にお世話してもらおっかな。けど顔わかんないじゃん。ヤバ。匂いとか声とかで決めんのかな。アハハ」 「んもう……そりゃあしっかり管理してるし。あたしの自慢のボディ、堪能したらいいじゃんね」 あなたの指が身体の上で踊る。ひくひくと身体を反応させた後。 「茜? もしかして、欲しいの?」 肩に両手がふれれば、顎を軽く上げ首元を晒して。 (-281) 2021/11/06(Sat) 13:38:39 |
【秘】 竹村茜 → 笹原絵莉「いいんじゃないかな。そういう路線も悪くなさそうだし。姫プってやつじゃん。 お世話してくれる男性が好きなんですーとかか弱い女の子になってさ。……うん、面白そう」 言葉はまったく跳ねないから面白いと本当に感じているかは怪しい。 どうせこれも与太話。 「管理できるってまめな人じゃないと難しいからね。運動してても調整ダルいって思うのに。 いや…………そうだな。 一口だけ、貰っていい? 今日は乾きが薄いから、もしかしたら治ってきてるのかも。 ……だから、収まるか治る。そして思うよ」 あなたの髪を撫でながら、そっと首筋に指を這わせる。 (-283) 2021/11/06(Sat) 14:12:13 |
【秘】 笹原絵莉 → 竹村茜「そういうのしてないしやってみてもいいかもじゃん。あんまり委ねすぎるとそれはそれでやっかいなことになるんですケド。あ、ヤバくなったら穴開けて逃げればよくね? 自衛手段ばっちりじゃん」 活用法を模索し始めた。 「おしゃれめいっぱいするなら下地は綺麗にしときたいじゃんね。甘いものも食べたいんですケド。 マジ? よかったじゃん。くれる相手探さなくてすむじゃんね。うれしいな。あたしも治る気がしてきた」 ふわりと髪が浮いて、首に指があたる。それはさっきより仄かに熱を帯びていて、そして、喉が鳴る音を聞く。 「どうぞ、めしあがってね」 求める声に応じて、身体を差し出した。 (-284) 2021/11/06(Sat) 14:31:43 |
【秘】 竹村茜 → 笹原絵莉「攻防一体で無敵の人か。可能性が広がってくるから絵莉の未来は明るいじゃん」 応用的な活用法、具体的な道筋。話が展開するにつれてなるほどと相槌を打つことになる。 「それは……まあ分かる。甘いもの食べてその分運動して、とか。 マジ。体から薬が抜けてるのかな。治るのあんまり期待してなかったけど」 首筋に触れた手をそっと背中に回す。安心させるように密着して、口を開いて牙を露出させると、耳元で囁いた。 「いただきます」 熱い吐息が首筋を撫でて、 血 を求めて皮膚を食い破る。肌着姿だから直に肌の熱が伝わってくる。疲れているだろうから遠慮しがちに、体調を崩さない範囲でゆっくりと血を啜る。 (-286) 2021/11/06(Sat) 14:52:24 |
【秘】 笹原絵莉 → 竹村茜「コントロールできるようになったら便利だよねこれ」 少なくとも普通のクラスにはいられなくなるかもしれない。 「しっかり身体作ってるじゃんね、ほら」 両手で腰をつかんで、ボディラインをなぞった。しっかりとした身体をたしかめるようにときどき指でおしてみたり。 「治んなかったらお姫様のお世話しながら生き血を啜っていく他ないじゃん」 軽く笑って。 身体を密着させればより一層あなたのぬくもり、触り心地を感じる。心臓が鳴る、肺が収縮し、吐息が肌を撫でる。 囁き、口の中の湿気を耳に受けて、全身が痺れるように反応する。それから、痛み。今まで一番刺激を強く感じた、けれど同じだけの優しさも感じて、恐怖は薄れ、すっかり身を委ねてしまっていた。痛みさえなければそのまま眠っていたかもしれない。 (-287) 2021/11/06(Sat) 15:16:27 |
【秘】 竹村茜 → 笹原絵莉「能力的にも汎用性高いしね。A組にでも来る?」 そんな戯言を口にしていると腰をつかまれた。水泳で引き締まった体と、見映えをよくするためか手入れの行き届いたさわり心地。衣服越しでも触れれば分かるほどにしっかりとしている。 「ん……ちょっと絵莉……」 もぞもぞ。落ち着かない。触られるのに慣れていない。 「お世話の対価に血を貰うの? 血の伯爵かな……」 お嬢様に仕える吸血鬼の出てくる漫画を思い出した。 痛みを緩和するために唾液をまぶして、舌先でねじ込むように首の傷を舐める。酩酊するような彼女を労るように、背を撫でながら補食する。 呼吸を求める度に吐息が体を撫で上げ、口付けをするように何度も触れる。落ち着くような調子のあなたを横目に。 「ん……」 傷口を塞ぐように皮膚を唇で食んでから、そっと吸血行為を終えた。 (-289) 2021/11/06(Sat) 15:34:32 |
【秘】 笹原絵莉 → 竹村茜「茜がいるならいってもいいかなって、今は思うけど。あと一年ちょいだし。……入ろうと思えば入れたんだけどね」 青春折返し地点。 「あたしだっていろいろ許したんだからこれくらいいいじゃんね」 スキンシップには慣れている。あなたの落ち着かない様子を感じ取って、思わず笑みをこぼした。 「うん。なんかかっこいいかも?」 中世っぽい世界観を適当に妄想している。 首元にじとりとする舌や柔らかい唇が当たる。傷口に冷たい風の代わりにあなたの熱を帯びた息が吹いて、補食行為をなす様子を感じ取る。 「……治ったとして、たまにやってもいいじゃん」 抱き寄せて、あなたの頭を抱えて撫でる。 (-290) 2021/11/06(Sat) 15:53:29 |
【秘】 竹村茜 → 笹原絵莉「なんで入らなかったの? 私は内申上がりそうだから入っただけなんだけどさ」 支配の異能であることもあり、能力としては申し分ない上成績も良かった。 打算的な考えも加えて所属できたことはある種幸運だったにせよ。 「……そう言われると何も言い返せない」 肩を竦める。おとなしく触られていた。水泳部にしては出るところも出ていて、柔らかくハリのある肌をしていた。 「まあかっこいいかも。そうなると火の粉を払う騎士だよね、私」 捕食を終え、わずかに息が上がり乱れた呼吸に落ち着きを取り戻す。抱き寄せられ、あなたに抱えられるような形で胸に飛び込む。撫でられるとなんだかむずかゆい感じがした。 「……本格的にそういうプレイになるじゃん」 (-291) 2021/11/06(Sat) 16:14:33 |
【秘】 笹原絵莉 → 竹村茜限定的とはいえ転移能力は強力であり、成績もほどほどかつ余力を残している。やればできるけどやらない。そんな様子は普段からあったことだろう。 「単に特別扱いってのが嫌だったの。期待とかさ、やればやるだけ上がってくし。だったら程々に楽しいことしたほうが得じゃんね。才能を埋もれされることって悪いことかな?」 ぜーたくな悩みだよね。なんて。 「わ、肌すっごい良い……今度化粧水みとこ」 「吸血鬼で騎士とか欲張りセットじゃん」 あなたを腕の中で優しくなでて、包んで、身体と挟んで。 「誰も見てないし。ちょっとくらいいいじゃん……あむ」 耳を唇で挟んで咥える。味覚も鋭くなっているのかな。案の定美味しくはなかったけど。 (-292) 2021/11/06(Sat) 16:32:42 |
【秘】 竹村茜 → 笹原絵莉「何かに秀でているからって、それを使わないことが悪いことじゃないと思うよ。 普通に頭いいトコに入っても競争が怠いから、それより一つレベルの低い学校を志望するなんてよくある話だし。 贅沢な悩みだけど、持つ者の相応の悩みみたいなもので、いいじゃん」 だからそれを悪いなんて言う理由も、資格もない。 「……ん、ぅ」 神の手入れもきちんとしているらしい。さらさらとしている。 無意識に腰を掴んで、抱きしめる。耳を食まれて、強張る体はやや緊張気味。 血を吸っていた時とはまた違うものがこみあげてくる気分。 「いいけど……絵莉……なんか変な気分になる」 (-293) 2021/11/06(Sat) 16:56:20 |
【秘】 笹原絵莉 → 竹村茜「うん。自分の中じゃわりきってんだけど、茜にそういってもらえると安心する……」 生まれ持ったもので何一つ苦労はしなかった。だから、いろんな人の苦悩を聞いて、このままでいいのか悩んだ。けれど、力を使わない道をゆく。程々に楽しい道。余裕のある道。余裕があれば誰かに手を伸ばせるから。 髪に顔を埋めれば、サラサラとした肌触りとあなたの香りがいっぱいに広がる。 「噛まれる側の気分はどう? こわばっちゃって。ほら、リラックスして」 軽く脇をくすぐってみたり。 (-294) 2021/11/06(Sat) 17:06:16 |
【秘】 竹村茜 → 笹原絵莉「楽しいことが好きなんでしょ。義務やしがらみや頑張りは面倒くさいものなんだから、進んで歩く必要もないよ。 絵莉は絵莉が今こうしていられることが楽しいなら、きっとそれが一番」 自分に手を差し伸べてくれたように、助けてくれているように。 「……ぞわぞわする、……からっ。耳やめ……」 リラックス、と脇をくすぐられると詰まった声が吐き出された。 あなたの耳元に上ずった声が響く。 「んっ……は……っ、絵莉……わ、かったから……やめて……」 (-296) 2021/11/06(Sat) 17:34:11 |
【秘】 笹原絵莉 → 竹村茜「うん。ありがと……なんでも楽しめるっていっても、そのなんでもができなくなっちゃうのは困るじゃんね」 変わらない日々とすぐそばにいるあなたを愛おしく思った。 「うわ、別人みたいな声。今どんな顔してんの? すっごく見たいんですケド」 可愛らしい鳴き声を聞いて、ほどほどなところで手を止めた。 (-299) 2021/11/06(Sat) 17:45:03 |
【秘】 竹村茜 → 笹原絵莉「早めに治るといいな。快気したら次こそ遊びに行くからね」 「うるさいバカ。みてなくて助かった」 あなたの頬を一度挟んでぐりぐりとしてから、気を取り直して着替えを済ませる。いつまでも肌着姿でいさせるわけにもいかなかった。 適当なジャージをおざなりにきせてやると、「はい、オッケ」と肩を叩いた。 (-301) 2021/11/06(Sat) 18:06:44 |
【秘】 笹原絵莉 → 竹村茜「マジそれな。色々ありすぎて遊びに行く暇もないっての」 頷いて。したいことを夢想している。 「ふにゅう……今見えてなくて一番困ったかもしんない」 そろそろ肌寒くなってきたころだ、体温で温まるにも限界がある。さっと着替えさせられることだろう。 「目隠ししてジャージ来たらもうあたしか分かんないねこれ」 (-302) 2021/11/06(Sat) 18:13:07 |
笹原絵莉は、午後の授業には出られそうだ、目隠しして、ジャージ姿で (c36) 2021/11/06(Sat) 18:13:37 |
【秘】 竹村茜 → 笹原絵莉「準備期間だからイージーモードだと思ってたのに散々だわ」 体育祭が終わる頃には落ち着いていると良いのだが。彼女との約束事は沢山出来てしまっていた。 「一生困っておいていいよもう……。そんなに特徴薄いわけないと思うけど。 逆にこの格好してれば絵莉って分かるし。 ……そろそろ出ようか」 何度目かのため息をついて、あなたと手をつないで更衣室を出ようとする。 はぐれないように、不安にならないように。しっかりと握りしめて。 (-304) 2021/11/06(Sat) 18:45:01 |
【秘】 笹原絵莉 → 竹村茜「振り返ってみると楽しいもんだったけどね」 変わらない笑みを浮かべて見せて。 「目が隠れるだけでわかんなくね? サングラスつけただけでも別人にみえるじゃん。 まあ目隠ししてる間はなるべく茜といっしょにいるし。わかるんだけど。うん、ずっとサボってるわけにもいかないもんね」 手を繋いで、ぴったり腕にしがみついてついていく。入るときと比べて不安はなかった。 (-305) 2021/11/06(Sat) 18:59:12 |
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