【人】 地下室の魔女 ネリリ──地下室での日常── 地下室には様々な闇の魔術に関わる物が置かれている。 中には私が編み出した魔術や魔道具の失敗作も転がっているが、どれも闇の魔術に相応しく、大きな力に相応する代償が必要なものだ。 それに私ですら身の毛もよだつような魔術品もあったりする。 人の心身を操る魔術、人の魂を拘束し夢の中へと連れ去る魔術、惚れ薬、痛みを快楽に変える薬、感情を抑えられなくなる薬など、どれも人の尊厳を傷つける代物ばかりだ。 皆がこの魔術を人の目に触れさせてはいけないという。けれど私はそうは思わない。 強い意志で闇の魔術を退けられないというのなら、それはもうその人が闇の魔術に魅入られているということなのだから。 ただ扱うには器が足りなかっただけの事なのだと思う。無論、私もそう。 (193) 2023/06/22(Thu) 1:58:45 |
【人】 地下室の魔女 ネリリ羊皮紙に羽根ペンで文字を綴って魔法で鳥の形に織り込むと地上に向かって飛ばす。 綴ったのは人命に影響を与えない程度の闇の魔術の詳細。 特定の相手の心を一定時間知ることが出来る代わりに、その間は自分の感情と欲を抑え込む自制心がなくなってしまう毒薬の作り方。 それが器の足りない誰かに届いてしまったとしても、それもまた運命というもの。私に出来ることは、自らを呪うことを強く勧めることだけ。 (194) 2023/06/22(Thu) 1:59:48 |
【人】 地下室の魔女 ネリリ『闇の魔術とは大きな力の代償を払うもの。 欲に抗う自制を携えし者、人に触れる資格あらず。 それを努努お忘れなきように。 誰かの心を知りたければ作りなさい。 あなたの血と、心を知りたい相手の血を混ぜた、赤い宝石を。 そして宝石を手にしたままその相手に唱えるのです。 lay bare 晒け出せ あなたに失う覚悟と勇気があるのなら、闇の魔術はあなたに微笑んでくれることでしょう。』** (195) 2023/06/22(Thu) 2:02:32 |
(a49) 2023/06/22(Thu) 2:06:14 |
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